JPH05139176A - 四輪駆動型作業車 - Google Patents

四輪駆動型作業車

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JPH05139176A
JPH05139176A JP30882291A JP30882291A JPH05139176A JP H05139176 A JPH05139176 A JP H05139176A JP 30882291 A JP30882291 A JP 30882291A JP 30882291 A JP30882291 A JP 30882291A JP H05139176 A JPH05139176 A JP H05139176A
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JP
Japan
Prior art keywords
front wheel
cam mechanism
transmission
wheel
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP30882291A
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English (en)
Inventor
Tadashi Nakamura
正 中村
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後輪が略同じ速度で駆動される標準状態
と、前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態とに切
換操作自在な前輪変速装置を装備した四輪駆動型作業車
において、前輪変速装置を機械的に増速状態側に操作す
る機構を装備した場合、その機構の調整・整備が容易に
行えるようにする。 【構成】 一方の前輪1とボンネット26の横側面26
aとの間において、前車軸ケース22の後面部位にカム
機構33を備えて、一方の前輪1の操向動作を第1リン
ク機構32によりカム機構33に伝達し、カム機構33
の動作を第2リンク機構28により前輪変速装置に伝達
する。これにより、直進位置から前輪1を設定角度以上
に操向操作すると、前輪変速装置が増速状態側に切換操
作されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は前輪と後輪とが略同じ速
度で駆動される標準状態と、前輪が後輪よりも高速で駆
動される増速状態とに、シフト部材のスライド操作によ
って択一的に切換操作自在な前輪変速装置を前輪への伝
動系に備えた四輪駆動型作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型作業車の一例である農用トラ
クタにおいては、例えば実開平1−107632号公報
に開示されているように、前輪の操向操作用のピットマ
ンアーム(前記公報の図3の19)と前輪変速装置と
を、カム板(前記公報の図3の26)、操作アーム(前
記公報の図3の22)及びワイヤ(前記公報の図3の2
4)により機械的に連動連結して、直進位置から前輪を
設定角度以上に操向操作すると、この操作に連動して前
輪変速装置のシフト部材が増速状態側にスライド操作さ
れるように構成しているものがある。これにより、前輪
の増速作用によって地面を荒らすことなく、円滑に小回
り旋回が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の構造では、前輪
の操向動作を機械的に取り出して前輪変速装置を切換操
作しているのであるが、操向動作を取り出す位置がピッ
トマンアームの部分である。このピットマンアームは前
記公報の図3に示すように、機体前部における下面の左
右中央、つまりエンジンの下面に位置している。従っ
て、前述のピットマンアームやカム板及び操作アームの
調整・整備を行う場合には、作業者は機体の下に潜り込
んで作業を行わなければならないので、作業性の面で改
良の余地がある。本発明は前輪変速装置を装備した四輪
駆動型作業車において、前輪と前輪変速装置とをつなぐ
連係部分の作業性を向上させることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな四輪駆動型作業車において、次のように構成するこ
とにある。つまり、前輪と後輪とが略同じ速度で駆動さ
れる標準状態と、前輪が後輪よりも高速で駆動される増
速状態とに、シフト部材のスライド操作によって択一的
に切換操作自在な前輪変速装置を前輪への伝動系に備え
ると共に、一方の前輪とこの前輪側のボンネットの横側
面との間における前車軸ケースの後面部位にカム機構を
備えて、一方の前輪の操向動作を伝達する第1リンク機
構を一方の前輪とカム機構とに亘り連結し、カム機構と
前輪変速装置のシフト部材とに亘り第2リンク機構を連
結して、直進位置から前輪を設定角度以上に操向操作す
ると第1リンク機構によりカム機構が作動し、このカム
機構及び第2リンク機構により、シフト部材が前輪変速
装置の増速状態側にスライド操作されるように構成して
ある。
【0005】
【作用】前述のように構成すると例えば図3に示すよう
に、前輪1の操向動作が第1リンク機構32を介してカ
ム機構33に伝達され、このカム機構33から第2リン
ク機構28を介して前輪変速装置7(図1参照)に伝達
される。この場合、前輪1の操向動作を取り出すカム機
構33がボンネット26の横側面26aと前輪1の間に
あるので、上側からこのカム機構33、並びに第1及び
第2リンク機構32,28の調整・整備が行える。従っ
て、従来構造のように作業者が機体の下に潜り込んで作
業を行わなくてもよい。又、カム機構33が前車軸ケー
ス22の後面部位にあるので、前車軸ケース22の後側
に位置する前輪変速装置7(図1参照)とカム機構33
とを、第2リンク機構28により連結する場合、この第
2リンク機構28が短くなり、その連結・取り外しも行
い易くなる。
【0006】
【発明の効果】以上のように、前輪と前輪変速装置とを
つなぐ連係部分(特にカム機構)を調整・整備する場
合、機体の下の潜り込まなくても上側から作業が行える
ようになり、作業性を向上させることができた。又、カ
ム機構と前輪変速装置とをつなぐ第2リンク機構の連結
・取り外しも行い易くなるので、さらに作業性が良いも
のになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5に示すように前輪1及び後輪2で支持された
機体の前部にエンジン3及びクラッチ4、機体の後部に
ミッションケース5を備えて四輪駆動型作業車の一例で
ある四輪駆動型の農用トラクタを構成している。エンジ
ン3からの動力はクラッチ4から第1伝動軸6及び第2
伝動軸11を介して、ミッションケース5内の変速装置
(図示せず)に伝達され変速操作されて後輪2に伝達さ
れる。そして、後輪2のデフ装置(図示せず)の直前か
ら分岐した動力が、第3伝動軸16を介して前輪変速装
置7に伝達され変速操作されて前輪1に伝達される。
【0008】次にクラッチ4に直結されている前輪変速
装置7について説明する。図4に示すように、第3伝動
軸16に変速軸10が相対回転自在に同芯状に配置され
ている。そして、第3伝動軸16の標準側ギヤ12から
の動力が第1ギヤ13及び第2ギヤ14(第2伝動軸1
1に相対回転可能)を介して、変速軸10に相対回転自
在に外嵌された増速側ギヤ15に伝達される。変速軸1
0にはシフト部材18がスプライン構造にて変速軸10
と一体回転自在、軸芯方向にスライド操作自在に外嵌さ
れており、変速軸10と増速側ギヤ15との間に多板式
の摩擦クラッチ17が設けられている。
【0009】以上の構造において、シフト部材18をス
ライド操作してシフト部材18の咬合部18Aを標準側
ギヤ12の咬合部12Aに咬合させると、前輪1及び後
輪2が略同速度で駆動される状態で、動力が変速軸10
から第3ギヤ30及び前輪出力軸8を介して前輪1に伝
達される(標準状態に相当)。逆方向にシフト部材18
をスライド操作してシフト部材18により、摩擦クラッ
チ17を押圧入り操作すると、前輪1が後輪2よりも高
速で駆動される状態で動力伝達される(増速状態に相
当)。
【0010】次に、シフト部材18のスライド操作系の
構造について説明する。図1に示すように、操作ロッド
20が軸芯方向にスライド自在、且つ軸芯周りに回動操
作自在に配置されて、シフト部材18用のシフトフォー
ク19が操作ロッド20に外嵌されており、シフトフォ
ーク19及び操作ロッド20を標準側ギヤ12側に付勢
するバネ21,42が設けられている。シフトフォーク
19のボス部19Aには、ボス部19Aの円周方向に沿
う第1長孔19aと、軸芯方向に沿う第2長孔19bと
が連ねて開孔されている。これに対して、操作ロッド2
1に第1ピン20aが固定されており、第1ピン20a
が第1及び第2長孔19a,19bに挿入されている。
【0011】図3に示すように、前車軸ケース22の左
右両端に前輪支持ケース23が左右に操向自在に支持さ
れており、左右の前輪支持ケース23に亘ってタイロッ
ド24が連結され、左の前輪支持ケース23にパワース
テアリング用の油圧シリンダ25が連結されている。
【0012】ボンネット26の左の横側面26aと左の
前輪1との間において、前車軸ケース22の後面部位の
縦軸芯P1周りにカム板27が揺動自在に支持されてお
り、図1の操作ロッド20とカム板27の先端とが、連
係ロッド28(第2リンク機構に相当)及び融通機構2
9を介して連結されている。そして、前車軸ケース22
の後面部位の縦軸芯P2周りに操作アーム31が揺動自
在に支持されて、操作アーム31のローラー31aがカ
ム板27のカム孔27aに挿入されており、左の前輪支
持ケース23と操作アーム31の先端とに亘り連係ロッ
ド32(第1リンク機構に相当)が連結されている。以
上のように、カム板27、操作アーム31等により前輪
変速装置7用のカム機構33を構成している。
【0013】図1及び図3に示す状態は、操作ロッド2
0の第1ピン20aをシフトフォーク19の第1長孔1
9aに挿入している状態(連係位置に相当)であり、前
輪1を直進位置に操作している状態である。これによ
り、バネ21の付勢力でシフト部材18が標準側ギヤ1
2に咬合して、前輪1及び後輪2が略同じ速度で駆動さ
れる。
【0014】この状態から図5の操縦ハンドル9を操作
して図3の油圧シンリダ25により前輪1を直進位置か
ら左に設定角度以上に操向操作したとする。これによ
り、図3において操作アーム31が反時計方向に揺動操
作されカム孔27aとローラー31aとの作用により、
カム部材27も反時計方向に揺動操作されて、操作ロッ
ド20が図1において紙面左方にスライド操作される。
【0015】この場合、操作ロッド20の第1ピン20
aがシフトフォーク19の第1長孔19aに挿入されて
いるので、第1ピン20aと第1長孔19aとの係合作
用により、シフトフォーク19が操作ロッド20と一緒
に紙面左方にスライド操作される。これにより、シフト
部材18が摩擦クラッチ17を押圧入り操作するのであ
り、前輪1が後輪2よりも高速で駆動されるのである。
【0016】次に、図1の状態から操作ロッド20を軸
芯周りに回動操作して、図2(ロ)に示すように第1ピ
ン20aをシフトフォーク19の第2長孔19bに挿入
してやる(連係解除位置に相当)。このようにすると、
前述のように前輪1を直進位置から設定角度以上に操向
操作して操作ロッド20が紙面左方にスライド操作され
ても、第1ピン20aが第2長孔19b内を紙面左方に
移動していくだけであり、バネ21の付勢力にてシフト
フォーク19が残されシフト部材18は標準側ギヤ12
に咬合したままで、前輪1及び後輪2が略同じ速度で駆
動された状態を維持する。
【0017】次に図1の操作ロッド20を軸芯周りに回
動操作する構造について説明する。図1及び図2(イ)
(ロ)に示すように、前輪変速装置7の外面の横軸芯P
3周りにL字状の操作部材34が揺動自在に支持されて
おり、操作ロッド20に固定された第2ピン20bが操
作部材34の二股状の先端に挿入されている。これに対
して、図5に示すように操縦ハンドル9の下側に切換レ
バー35が備えられており、この切換レバー35と操作
部材34とがロッド36及びベルクランク37を介して
連動連結されている。
【0018】以上の構造により、図2(イ)に示すよう
に切換レバー35を入り位置(連係位置に相当)に操作
すると、操作部材34が反時計方向に揺動操作され操作
ロッド20が回動操作されて、操作ロッド20の第1ピ
ン20aがシフトフォーク19の第1長孔19aに挿入
される。そして、図2(ロ)に示すように切換レバー3
5を切り位置(連係解除位置に相当)に操作すると、操
作部材34が時計方向に揺動操作され操作ロッド20が
回動操作されて、操作ロッド20の第1ピン20aがシ
フトフォーク19の第2長孔19bに挿入されるのであ
る。
【0019】次に、カム機構33の作用による連係ロッ
ド28の引き操作量とシフト部材18のスライド量との
差を吸収する融通機構29について説明する。図1に示
すように、操作ロッド20の先端に外嵌された円筒部材
38内にバネ39を挿入しており、ストッパーリング4
0により操作ロッド20の先端を止めている。そして円
筒部材38と連係ロッド28とを別の円筒部材41によ
り連結している。これにより、バネ39が圧縮されるこ
とで前述の差を吸収している。この場合、図1に示すよ
うに、前輪変速装置7内と円筒部材38内を接続する油
路20cを操作ロッド20内に設けており、前輪変速装
置7内の潤滑油が円筒部材38内に供給されるように構
成している。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前輪変速装置のシフト部材、シフトフォーク及
び操作ロッド付近を示し、操作ロッドが連係位置に操作
されている状態を示す側面図
【図2】前輪変速装置の操作ロッドを連係位置と連係解
除位置に回動操作する操作系の側面図
【図3】前輪を直進位置から設定角度以上に操向操作す
ると前輪変速装置を増速状態側に操作するカム機構の平
面図
【図4】前輪変速装置の縦断側面図
【図5】農用トラクタの全体側面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 7 前輪変速装置 18 シフト部材 22 前車軸ケース 26 ボンネット 26a ボンネットの横側面 28 第2リンク機構 32 第1リンク機構 33 カム機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状態と、前輪(1)が後輪(2)より
    も高速で駆動される増速状態とに、シフト部材(18)
    のスライド操作によって択一的に切換操作自在な前輪変
    速装置(7)を前輪(1)への伝動系に備えると共に、
    一方の前輪(1)とこの前輪(1)側のボンネット(2
    6)の横側面(26a)との間における前車軸ケース
    (22)の後面部位にカム機構(33)を備えて、前記
    一方の前輪(1)の操向動作を伝達する第1リンク機構
    (32)を前記一方の前輪(1)とカム機構(33)と
    に亘り連結し、前記カム機構(33)と前輪変速装置
    (7)のシフト部材(18)とに亘り第2リンク機構
    (28)を連結して、直進位置から前記前輪(1)を設
    定角度以上に操向操作すると前記第1リンク機構(3
    2)により前記カム機構(33)が作動し、このカム機
    構(33)及び前記第2リンク機構(28)により、前
    記シフト部材(18)が前輪変速装置(7)の増速状態
    側にスライド操作されるように構成してある四輪駆動型
    作業車。
JP30882291A 1991-11-25 1991-11-25 四輪駆動型作業車 Pending JPH05139176A (ja)

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