JPH05138788A - 断熱部材 - Google Patents

断熱部材

Info

Publication number
JPH05138788A
JPH05138788A JP3310945A JP31094591A JPH05138788A JP H05138788 A JPH05138788 A JP H05138788A JP 3310945 A JP3310945 A JP 3310945A JP 31094591 A JP31094591 A JP 31094591A JP H05138788 A JPH05138788 A JP H05138788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating member
fibers
glass fiber
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3310945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2609964B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Tsukui
利光 津久井
Hiroharu Mori
弘治 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP3310945A priority Critical patent/JP2609964B2/ja
Publication of JPH05138788A publication Critical patent/JPH05138788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2609964B2 publication Critical patent/JP2609964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス繊維を主体とした断熱部材において、
このガラス繊維の飛散を防止すると共に、製造コストを
低く抑えることを目的としたものである。 【構成】 ガラス繊維17を主体としたマット状の断熱
材の表面を、破断伸度が大きく難燃性の繊維20でおお
って、この繊維20でおおわれた面を通風路の壁面とな
るよう板材3にこの断熱部材6を貼付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気調和機内の
ケーシング等の板材に貼付される断熱部材に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機において、その機内の送風路
を形成するためのケーシングの板材には、一般的にガラ
ス繊維でマット状に形成された断熱材を貼付して、この
板材の断熱を行なうようにしている。ここで、ガラス繊
維で形成されたマットは、例えば空気調和機の輸送時や
運転時に発生する振動、もしくは運転時に断熱材の表面
に沿って流れる調温空気の空気流等によって、ガラス繊
維が飛散することがあった。
【0003】このため、特開昭63−35337号公報
では、このガラス繊維のマットの表面に無機質被膜材を
コーティングして、ガラス繊維の飛散を防止することが
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これによって、ガラス
繊維の飛散は確実に防止することができたものの、この
断熱材の製造コストが高くなることは否めなかった。
【0005】すなわち、この断熱材の製造工程を述べれ
ば、ガラス繊維でマット状の断熱板材を成形し、次にこ
の板材内にバインダー(ガラス繊維を繊維体として固め
るもの)を混合させて、この板材を加熱して、バインダ
ーをガラス繊維にからめる。そして、バインダーをから
めた板材の表面に上述の無機質被膜材をコーティングす
る。
【0006】このように無機質被膜材をコーティングす
る工程が別途必要となるため上述したとおり製造コスト
がアップするという課題があった。
【0007】本発明は主としてガラス繊維からなる断熱
部材において、そのガラス繊維の飛散を防止すると共
に、製造コストを低く抑えることを目的としたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、板材に貼付されガラス繊維でマット状に
成形される断熱材において、通風路となる面をこのガラ
ス繊維よりも破断伸度が大きい難燃性の繊維でおおうよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】ガラス繊維のマットの通風面をおおう繊維はガ
ラス繊維よりも破断伸度が大きく且つ難燃性であるた
め、このガラス繊維は通風面に配置した繊維によってそ
の飛散が防止される。
【0010】
【実施例】図2において、1は一体型の空気調和機で、
この空気調和機1の底板2には仕切板(板材)3が立て
られており、この仕切板3で機内が室内側室4と室外側
室5とに区画されている。この仕切板3の室外側面には
断熱部材6が貼付されており、この断熱部材6が室外側
の通風路7の壁面の一部を構成している。
【0011】又、この仕切板3の中央部にはファン駆動
用モータ8が取り付けられており、該モータ8の前後に
突出した回転軸9a,9bには室内側室4に臨む遠心型
ファン10と室外側室5に臨むプロペラファン11とが
取り付けられている。そして遠心型ファン10が室内送
風機として、プロペラファン11が室外送風機として作
用する。遠心型ファン10の前面にはベルマウス板12
が配置されている。このベルマウス板12の前方にはヒ
ータ13と室内熱交換器14とが配設されている。又プ
ロペラファン11の後方には室外熱交換器15が配置さ
れており、このプロペラファン11を囲むようにファン
ケース16が配置されている。
【0012】尚、図示しないが、この室外側室5には圧
縮機が収納されており、この圧縮機、室外熱交換器1
5、減圧装置(図示せず)、室内熱交換器14等で冷凍
サイクルが構成される。
【0013】そして、このモータ7の回転によって室内
空気、室外空気は矢印のように流れて、室内の冷房又は
暖房を行なう。19はドレンパンである。
【0014】上述した断熱部材6は、図1のように構成
されている。16は第1の断熱層でガラス繊維17をマ
ット状に形成したもので、その厚さ寸法Aは約10mm
程度である。そしてこれらガラス繊維17は20mm〜
30mmの短繊維で構成されている。18はこの第1の
断熱層16をおおう第2の断熱層で、難燃性を有し20
mm〜30mmの短繊維20で織られニードルパンチ処
理が施こされた厚さ寸法Bが数ミリ(2ミリ以上)のマ
ットである。
【0015】ここで難燃(耐炎)性を有する繊維として
は、旭化成工業株式会社製の耐炎化繊維「ラスタン」が
ある。このものは、特殊アクリル繊維を空気中で200
℃〜300℃で焼化炭化したものであり、アクリル系炭
素繊維のひとつであり炭素繊維や黒鉛繊維との関係を示
せば図3のとおりである。
【0016】そして、この「ラスタン」は高度の耐炎製
(アスベスト4Aとほぼ近似)を有し、且つ炭素繊維に
比べてソフトでしなやかな性能とを持ち合せており、ア
スベストのような有害な粉塵が発生しにくいという性質
を有している。ここで、「ラスタン」がソフトでしなや
かな性能を持ち合せていることの一例を、ガラス繊維、
炭素繊維等との比較で示せば表のとおりである。
【0017】
【表1】
【0018】すなわち、「ラスタン」の破断伸度はウー
ルには劣るものの、炭素繊維やガラス繊維よりは極めて
良好となっている。ここで破断伸度とは材料の単位大き
さに対して何%伸びた時にその材料が破断するかを示し
たものである。
【0019】図1において、21は上述したガラス繊維
17やラスタン20にからめたバインダーで、その材質
は熱硬化性のフェノール樹脂である。このバインダー2
1はあらかじめ2つの断熱層16,18内に混合されて
おり、この2つの断熱層16,18を重ね合せて加熱す
ることによって、図示のようにバインダー21が夫々の
繊維17,20にからめられる。
【0020】特に、2つの断熱層16,18の接合部2
2付近の繊維23同志に跨がるようバインダー21がか
らみ合うため、2つの断熱層16,18を貼り合せるた
めの特別な接着剤を必要としない。
【0021】従ってこの断熱部材6の製造に当っては、
従来のように飛散防止用の被膜材をコーティングする必
要はなく単なる加熱で2つの断熱層16,18が接着す
るため製造工程の簡略化を図って、断熱部材6のコスト
ダウンを図ることができる。
【0022】上述したように、断熱部材6を2層構造と
し、ガラス繊維17で構成された第1の断熱層16を、
このガラス繊維17の破断伸度よりも大きな破断伸度を
有し難燃性の繊維で形成された第2の断熱層16,18
でおおうようにしたものである。そして第1の断熱層1
6を仕切板3に貼付して第2の断熱層18が室外側の通
風路5の壁面となるようにしたものである。
【0023】従って、第1の断熱層16のガラス繊維1
7の飛散を、この第2の断熱層18で防止する。しかも
この第2の断熱層18は破断伸度が大きな繊維で構成し
たので、例えば仕切板3に凹凸面や折り曲り部があっ
て、これらの部分に沿って断熱部材6が変形されたとし
ても、第2断熱層18はソフトでやわらかであるため、
第2断熱層18が破断して第1断熱層16が露出するお
それは少ない。このため断熱部材6が折れ曲ったとして
も、第1断熱層16からガラス繊維17が飛散するおそ
れをきわめて少なくできる。しかも第2断熱層18を形
成しているラスタン20は難燃性を有しているために、
通風路5を通過する空気の温度が高くなったとしても、
この断熱部材6によって確実に仕切板3を保護すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、板材に貼
付されガラス繊維でマット状に成形される断熱材におい
て、通風路となる面を、このガラス繊維よりも破断伸度
が大きく且つ難燃性の繊維でおおうようにしたので、ガ
ラス繊維の飛散を確実に防止できる。しかも通風路とな
る面にはガラス繊維よりも破断伸度が大きな繊維を用い
たので断熱部材が折れ曲ったり、振動が加わったとして
もガラス繊維が飛散するおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断熱部材の拡大断面図で
ある。
【図2】図1に示した断熱部材が用いられた空気調和機
の要部断面図である。
【図3】図1に示した断熱部材の繊維(ラスタン)と炭
素繊維等との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
3 板材(仕切板) 5 通風路 6 断熱部材 17 ガラス繊維 20 繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維でマット状に成形され且つこ
    のマットの一面が板材に貼付され他面が通風路の壁面と
    なる断熱部材において、このマットの他面を前記ガラス
    繊維よりも破断伸度が大きい難燃性の繊維でおおったこ
    とを特徴とする断熱部材。
JP3310945A 1991-11-26 1991-11-26 断熱部材 Expired - Fee Related JP2609964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310945A JP2609964B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 断熱部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310945A JP2609964B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 断熱部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05138788A true JPH05138788A (ja) 1993-06-08
JP2609964B2 JP2609964B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=18011283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3310945A Expired - Fee Related JP2609964B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 断熱部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2609964B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6119826A (ja) * 1984-06-29 1986-01-28 尾池工業株式会社 虹彩光沢を有する金銀糸

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6119826A (ja) * 1984-06-29 1986-01-28 尾池工業株式会社 虹彩光沢を有する金銀糸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2609964B2 (ja) 1997-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2860294B1 (en) Soundproof cover for automobile and method for manufacturing soundproof cover for automobile
JP4054826B2 (ja) 吸音材
KR20140059141A (ko) 고내열 흡차음재의 제조방법
JP2009249780A (ja) 耐熱性断熱材
JPWO2009081760A1 (ja) 車両用断熱吸音材
JP2007086505A (ja) 吸遮音材
JP2609964B2 (ja) 断熱部材
JP2006138935A (ja) 耐熱性吸音材
JPH11159794A (ja) 空気調和機の室内機
JPH10205352A (ja) エンジンカバー
JP2008223165A (ja) 断熱吸音材
JP4408219B2 (ja) 車両用断熱マット材
JP2609965B2 (ja) 送風装置
US20220082271A1 (en) Outdoor unit for air-conditioning apparatus, and air-conditioning apparatus
JP4746202B2 (ja) 耐炎フィルター材
EP4122694A1 (en) Scrim layer on insulation
JP2008023505A (ja) ノンホルマリン繊維フィルタ
JPH10266386A (ja) 内装材
JPH0647715Y2 (ja) 裁断自在の断熱マット材
US20230304282A1 (en) Class 1 flexible uninsulated duct with polymer core and surrounding fire resistant barrier layer and method of use
JP3143171B2 (ja) 断熱部材
JP2001248842A (ja) 高周波加熱装置
KR20080010960A (ko) 피이티 매트와 유리천이 열 접착된 유리천 무늬 표면의흡음단열재
WO2018167842A1 (ja) 空気調和機の室外機
JP2014152410A (ja) 繊維質成形体および繊維質成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees