JPH05138088A - ワークの加工方法 - Google Patents

ワークの加工方法

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JPH05138088A
JPH05138088A JP3093040A JP9304091A JPH05138088A JP H05138088 A JPH05138088 A JP H05138088A JP 3093040 A JP3093040 A JP 3093040A JP 9304091 A JP9304091 A JP 9304091A JP H05138088 A JPH05138088 A JP H05138088A
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    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/04Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
    • B05B13/0447Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles
    • B05B13/0452Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles the conveyed articles being vehicle bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/08Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means
    • B05B12/084Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means responsive to condition of liquid or other fluent material already sprayed on the target, e.g. coating thickness, weight or pattern

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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワークの表面状態の不良部位へのマーキングが
自動化でき且つ不必要なマーキングを省略でき且つ加工
用ロボットのオーバーロードに対処し得るようなワーク
の加工方法を提供する。 【構成】欠陥検知ステーションL1と研磨ステーション
L2に車体Bの塗装欠陥を検知する欠陥検知ロボットR
1・R2と欠陥部位を研磨する研磨ロボットR3を夫々
配置し、ロボットR1・R2で車体Bの塗装面に検知し
た欠陥部位にロボットR1・R2によりマーキングを施
し、又は、ロボットR3の能力超過分の欠陥部位にのみ
マーキングを施し、又はロボットR3によりマーキング
を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの加工方法に関
し、特に自動車ボディなどのワークを搬送ライン上を搬
送し、そのワークの表面状態について検査用ロボットで
自動的に検査し、その検査結果の情報をその下流側の加
工用ロボットに供給して所定の加工を行わせるワークの
加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下塗りや中塗りされた自動車ボデ
ィ等の被塗物(ワーク)の塗装面などの被塗面を検査す
る技術として、特開昭62−233710号公報には、
物体の被検査面に光を照射してその反射光をスクリーン
上に投影させ、その投影像の鮮映度から被検査面の表面
欠陥を検出する技術が開示されている。本願出願人は、
この種検査技術を一層発展させた技術として、特願平2
−172457号において、被検査面に対して光度分布
に強弱をつけた光を照射することにより検査精度を向上
させた表面欠陥検査装置を提案し、また特願平2−22
7498号において、被検査面に対して光の光度または
波長が所定方向に連続的に変化する光を照射することに
より、検査精度を更に向上させた表面欠陥検査装置を提
案した。一方、特開昭58−64517号公報には、前
記自動車ボディ等の塗装面に発生した塗装不良を水研し
て修正するため、作業者が搬送されてきたワークを目視
検査し、発見した不良部位と不良状態とを指示装置によ
って夫々入力することにより、下流側でロボット等から
なる水研装置で自動的に水研する自動水研方法及びその
装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の自動
水研技術においては、作業者が不良部位を検知する毎に
指示装置に不良部位の位置と不良状態とを夫々入力する
ようになっているので、入力ミスが生じ、入力に多大の
労力を伴う。しかも、塗装不良部位を検知してもそこに
何らマークを印さないので、水研用ロボットの故障時に
は、作業者が再度不良部位を検知しながら水研を施さな
ければならない。
【0004】そこで、本願発明者等は、前記自動水研技
術を一層発展させた技術として、搬送ラインの上流側で
作業者によりワークの塗装面の不良部位と不良状態とを
検査して発見した不良部位にグレード別のマークを印
し、その下流側において3台の検査用ロボットにより前
記マーク及びマークの位置を検知し、その下流側に3台
の検査用ロボットに1対1で対応する3台の水研用ロボ
ットを配置し、各検査用ロボットの検査結果の情報を各
対応する水研用ロボットに供給して水研用ロボットによ
り塗装不良部位に水研を施すようにした自動水研技術を
着想し、目下開発中である。
【0005】ところで、これまでの塗装面検査や自動水
研技術においては、作業者によりワークの塗装面の不良
部位と不良状態とを検査し、不良部位に不良状態に応じ
たマーキングを施すので、検査およびマーキングの作業
能率を高めることが難しく、且つ多大の労力を要しその
コストが高価になる。そこで、検査用ロボットによって
自動的に検査およびマーキングを行うことも不可能では
ないが、その場合検査用ロボットから検査結果の情報を
水研用ロボットに供給できるので、不良部位にマーキン
グを施す必要がなくなる。しかし、マーキングを省略す
ると、不良部位が水研用ロボットの加工能力以上に異常
に多く発生した場合や水研用ロボットが故障した場合に
は、作業者が再度検査しながら水研を施さなければなら
ないという問題がある。更に、塗装不良部位の発生数の
多少に拘わらず常に加工用ロボットに加工を行なわせる
と、不良部位が水研用ロボットの加工能力以上に異常に
多く発生した場合には所定のタクト時間内に加工を完了
出来なくなるという問題もある。
【0006】本発明の目的は、ワークの表面状態の不良
部位へのマーキングを自動化でき且つ不必要なマーキン
グを省略でき且つ加工用ロボットのオーバーロードに対
処し得るようなワークの加工方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るワークの
加工方法は、ワークが搬送される搬送ラインの検査ステ
ーションとその下流の加工ステーションに検査用ロボッ
トと加工用ロボットを夫々配置し、検査用ロボットでワ
ークの表面状態を自動的に検査して得られた情報を加工
用ロボットに供給して加工用ロボットによりワークの表
面に加工を施す方法において、前記検査用ロボットによ
りワークの表面状態を検査して検知した加工が必要な加
工部位に対して検査用ロボットによりマーキングを施す
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係るワークの加工方法は、請求
項1のワークの加工方法において、前記検査用ロボット
によりワーク表面の加工部位を検知する毎に、前記ワー
ク毎の加工用ロボットに対する加工負荷の合計値を求
め、その加工負荷の合計値が所定の許容値になったとき
以降のみ、加工部位に前記マーキングを施すことを特徴
とするものである。
【0009】請求項3に係るワークの加工方法は、ワー
クが搬送される搬送ラインの検査ステーションとその下
流の加工ステーションに検査用ロボットと加工用ロボッ
トを夫々配置し、検査用ロボットでワークの表面状態を
自動的に検査して得られた情報を加工用ロボットに供給
して加工用ロボットによりワークの表面に加工を施す方
法において、前記検査用ロボットによる各ワークの表面
状態の検査完了後、ワーク毎の加工用ロボットに対する
加工負荷の合計値を求め、加工負荷の合計値が所定の許
容値以上のときには加工用ロボットにより加工を施す代
わりにマーキングを施すことを特徴とするものである。
【0010】請求項4に係るワークの加工方法は、ワー
クが搬送される搬送ラインの検査ステーションとその下
流の加工ステーションに検査用ロボットと加工用ロボッ
トを夫々配置し、検査用ロボットでワークの表面状態を
自動的に検査して得られた情報を加工用ロボットに供給
して加工用ロボットによりワークの表面に加工を施す方
法において、前記検査用ロボットによりワークの表面状
態を検査することにより検知された加工が必要な加工部
位に対して加工用ロボットにより加工を施していくとき
に、加工用ロボットの加工能力超過分の加工部位に対し
ては加工を施す代わりにマーキングを施すことを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】請求項1に係るワークの加工方法においては、
検査ステーションの検査用ロボットでワークの表面状態
を自動的に検査して得られた情報を加工ステーションの
加工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワーク
の表面に加工を施す方法において、検査用ロボットによ
り検知した加工が必要な加工部位に対して検査用ロボッ
トによりマーキングを施すので、加工用ロボットが故障
した場合や加工部位が多数発生して加工用ロボットが所
定のタクト時間内に全部の加工部位を加工できないよう
な場合に、作業者がマーキングを見ながら加工部位を加
工することが出来る。しかも、検査用ロボットにより自
動的に検査してマーキングを施すので、マーキングの作
業を自動化できる。
【0012】請求項2に係るワークの加工方法において
は、請求項1の方法において、検査用ロボットによりワ
ーク表面の加工部位を検知する毎に、前記ワーク毎の加
工用ロボットにおける加工負荷の合計値を求め、その加
工負荷の合計値が所定の許容値になったとき以降のみ、
加工部位にマーキングを施すので、加工用ロボットが加
工し得る加工部位に対して無駄なマーキングを施すのを
省略できるうえ、加工用ロボットの加工負荷許容値を越
え加工未完となる加工部位に対してマーキングを施して
おくことで作業者がマーキングを見ながら加工部位を加
工することが可能になる。
【0013】請求項3に係るワークの加工方法において
は、検査ステーションの検査用ロボットでワークの表面
状態を自動的に検査して得られた情報を加工ステーショ
ンの加工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワ
ークの表面に加工を施す方法において、検査用ロボット
による各ワークの表面状態の検査完了後、ワーク毎の加
工用ロボットに対する加工負荷の合計値を求め、その加
工負荷の合計値が所定の許容値以上のときには加工用ロ
ボットにより加工を施す代わりにマーキングを施すの
で、作業者がマーキングを見ながら加工部位に加工を施
すことが出来るうえ、この場合ワークを予備のステーシ
ョンへ移すことでタクトサイクルを維持することが出来
る。
【0014】請求項4に係るワークの加工方法において
は、ワークが搬送される搬送ラインの検査ステーション
とその下流の加工ステーションに検査用ロボットと加工
用ロボットを夫々配置し、検査用ロボットでワークの表
面状態を自動的に検査して得られた情報を加工用ロボッ
トに供給して加工用ロボットによりワークの表面に加工
を施す方法において、検査用ロボットによりワークの表
面状態を検査することにより検知された加工が必要な加
工部位に対して加工用ロボットにより加工を施していく
ときに、加工用ロボットの加工能力超過分の加工部位に
対しては加工を施す代わりにマーキングを施すので、加
工用ロボットによりその加工能力の範囲内で最大限加工
できるうえ、加工用ロボットの能力超過分の加工部位に
対しては作業者がマーキングを見ながら加工を施すこと
が出来る。
【0015】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係るワークの加工方法
によれば、検査用ロボットにより検知した加工が必要な
加工部位に対して検査用ロボットによりマーキングを施
すので、加工用ロボットが故障した場合や加工部位が多
数発生して加工用ロボットが所定のサイクルタイム内に
全部の加工部位を加工できないような場合に、作業者が
マーキングを見ながら加工部位を加工することが出来
る。しかも、検査用ロボットにより自動的に検査してマ
ーキングを施すので、マーキングの作業を自動化でき
る。
【0016】請求項2に係るワークの加工方法によれ
ば、ワーク表面の加工部位を検知する毎に、ワーク毎の
加工負荷の合計値を求め、その加工負荷の合計値が所定
の許容値になったとき以降のみ、加工部位にマーキング
を施すので、加工用ロボットが加工し得る加工部位に対
して無駄なマーキングを施すのを省略できるうえ、加工
用ロボットの加工負荷許容値を越え加工未完となる加工
部位に対してマーキングを施しておくことで作業者によ
る加工が可能になる。
【0017】請求項3に係るワークの加工方法によれ
ば、各ワークの表面状態検査完了後、ワーク毎の加工負
荷の合計値を求め、その加工負荷の合計値が所定の許容
値以上のときには加工用ロボットにより加工の代わりに
マーキングを施すので、作業者がマーキングを見ながら
加工部位に加工を施すことが出来るうえ、ワークを予備
のステーションへ移すことでタクトサイクルを維持する
ことが出来る。
【0018】請求項4に係るワークの加工方法によれ
ば、検査用ロボットにより検知された加工が必要な加工
部位に対して加工用ロボットにより加工を施していくと
きに、加工用ロボットの加工能力超過分の加工部位に対
しては加工の代わりにマーキングを施すので、加工用ロ
ボットによりその加工能力の範囲内で最大限加工できる
うえ、加工用ロボットの能力超過分の加工部位に対して
は作業者がマーキングを見ながら加工を施すことが出来
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、自動車製造工場の水研加工ライ
ンにおける車体の研磨方法に本発明を適用したものであ
る。尚、車体の前後左右を基準に前後左右を定義して説
明する。
【0020】前記水研加工ラインLについて説明する。
図1に示すように、中塗塗装ライン(図示略)の下流側
に設けられた水研加工ラインLには、上流側から欠陥検
知ステーションL1、研磨ステーションL2、補修ステ
ーションL3及び水洗ステーションL4が設けられてい
る。欠陥検知ステーションL1の上流側部分には、中塗
りされて搬送されてきた車体Bの車種を検知するための
発光部1と受光部2からなる複数の車種検知センサ3が
設けられ、下流側部分には車体Bの塗装欠陥を検知する
ための前後1対の同型の6軸の欠陥検知ロボットR1・
R2が設けられ、欠陥検知ロボットR1は車体Bの前半
部の塗装欠陥を検知し、欠陥検知ロボットR2は車体B
の後半部の塗装欠陥を検知するようになっている。研磨
ステーションL2には欠陥検知ロボットR1・R2と同
型の6軸の研磨ロボットR3が設けられ、研磨ロボット
R3は、欠陥検知ステーションL1からの検知データに
基いて塗装欠陥部位を研磨する。欠陥検知ステーション
L1と研磨ステーションL2には、夫々欠陥検知ロボッ
トR1・R2の基準原点O1 と研磨ロボットR3の基準
原点O2 が予め設定されている。補修工程L3は、塗装
欠陥部位の数が多く所定のラインタクト内で研磨ロボッ
トR3が全ての塗装欠陥部位の研磨ができない場合に、
作業者により残った塗装欠陥部位の研磨を行うために設
けられている。水洗ステーションL4には複数の水洗シ
ャワー27と水洗ブラシ28・29が設けられ、研磨後
の車体Bの水洗いをするようになっている。
【0021】次に、欠陥検知ロボットR1・R2及び研
磨ロボットR3の機械的構造について説明する。但し、
各ロボットR1〜R3は基本的に同型のロボットであ
り、それらの機械的構成も同様なので、欠陥検知ロボッ
トR1について説明する。尚、ロボットR1〜R3の同
様の部材には同一の符号を付してある。図2に示すよう
に、欠陥検知ステーションL1の前後左右の4隅にはコ
ラム10が立設され、左右の各2本のコラム10の上端
には夫々ビーム11が前後方向向きに固着され、左右の
各ビーム11の上端にはガイドレール12が前後方向向
きに設けられ、左右のビーム11に亙って可動フレーム
13が左右方向向きに架設され、可動フレーム13の両
端のベアリング付き係合部13aがガイドレール12に
低摩擦で摺動自在に係合しており、可動フレーム13は
係合部13aを介して前後方向に移動自在に構成されて
いる。右側のビーム11の上端には、サーボモータで回
転駆動されるボールネジシャフト14が前後方向向きに
設けられ、可動フレーム13の右端部にはボールネジシ
ャフト14に螺合するボールネジナットが設けられ、サ
ーボモータでシャフト14を回転駆動することにより可
動フレーム13はボールネジナットを介して前後方向に
移動駆動されるようになっている。
【0022】可動フレーム13の後側面にはサーボモー
タ15で回転駆動されるボールネジシャフト16と上下
1対のガイドレール17とが左右方向向きに設けられ、
可動フレーム13の後側面には、ガイドレール17に低
摩擦で摺動自在に係合した係合部(図示略)とボールネ
ジシャフト16に螺合したボールネジナットとを有する
可動台18が左右方向に移動自在に設けられ、サーボモ
ータ15でシャフト16を回転駆動することにより可動
台18はボールネジナットを介して左右方向に移動駆動
されるようになっている。可動台18には、サーボモー
タで回転駆動されるボールネジナット19と1対のロッ
ドガイド18aが立向きに設けられ、ボールネジナット
19に挿通螺合したボールネジシャフト20とロッドガ
イド18aに挿通したガイドロッド21の下端部にはハ
ンド保持部材22が固着され、ボールネジナット19を
回転駆動することによりハンド保持部材22が昇降駆動
される。前記ハンド保持部材22には、サーボモータに
より鉛直軸回りに回転駆動する為の駆動連結部23とサ
ーボモータにより水平軸回りに回転駆動する為の駆動連
結部24とサーボモータによりハンド軸回りに回転駆動
する為の駆動連結部とを介してハンド26が装着されて
いる。
【0023】図3に示すように、前記ハンド26には、
車体Bの塗装面を撮像する為の撮像装置40と塗装欠陥
部位に色別の欠陥マークMを印す為のマーキング装置4
5とが設けられている。撮像装置40は、支持部材41
と、車体Bに段階的な照度分布の照射光を投光するため
の投光器42と、照射光で照射された車体Bの部位を撮
像するためのCCDカメラ43とで構成され、マーキン
グ装置45は、塗装欠陥部位に施すべき研磨グレードに
対応させて設定された色別の欠陥マークMを塗装欠陥部
位に印すマーキング具46と、マーキング具46を回転
駆動するステッピングモータ47とで構成され、マーキ
ング具46にはマーキング色毎の3つのマーキング部材
46aが設けられている。表1に示すように、欠陥度合
が著しく重研磨が必要な部位には黄緑色の欠陥マークM
が、中研磨が必要な部位には橙色の欠陥マークMが、軽
研磨が必要な部位には黄色の欠陥マークMがつけられる
ようになっており、また、これら欠陥マークMには、
「1」〜「3」の数値が研磨グレードを示すデータ値と
して夫々割付けられている。
【表1】 このように構成された欠陥ク検知ロボットR1・R2及
び研磨ロボットR3は、X軸(前後方向)、Y軸(左右
方向)、Z軸(上下方向)、鉛直軸、水平軸及びハンド
軸の6軸の自由度を備えている。尚、図4に示すよう
に、研磨ロボットR3のハンド26の先端には、砥石5
1と砥石51をそれと平行方向へ振動駆動するアクチュ
エータ52とを有する研磨ツール50が装着されてい
る。
【0024】次に、欠陥検知ロボットR1・R2と研磨
ロボットR3の制御装置について説明する。図1に示す
ように、欠陥検知ステーションL1には、欠陥検知ロボ
ットR1・R2の制御装置32・33が夫々設けられ、
研磨ステーションL2には研磨ロボットR3の制御装置
34が設けられ、図5に示すように、制御装置32・3
3は、夫々ロボットR1・R2のハンド26の位置を制
御するロボット制御部32a・33aと、CCDカメラ
43からの画像信号を処理する欠陥検知部32b・33
bとで構成され、制御装置34は、研磨ロボットR3の
ハンド26の位置を制御するロボット制御部34aと、
研磨ツール50の研磨条件を設定するためのツール制御
部34bとで構成されている。
【0025】前記欠陥検知ステーションL1には、複数
の車種検知センサ3からの出力を受けて車体Bの車種を
検知するための車種検知装置31が設けられ、補修ステ
ーションL3には、塗装欠陥の発生状況を監視する欠陥
監視装置35が設けられ、欠陥監視装置35は、塗装欠
陥情報を表示するためのCRTディスプレイ36と、塗
装欠陥が著しく発生している場合に作業者に警報を発す
るための警報ランプ37と警報ブザー38とを駆動制御
するように構成されている。
【0026】車種検知装置31、ロボット制御部32a
・33aと欠陥検知部32b・33b、ロボット制御部
34aとツール制御部34b及び欠陥監視装置35は、
夫々CPUとROMとRAMとを含むマイクロコンピュ
ータ及び入出力インターフェイスなどを備え、図5に示
すように、これら装置31〜35はバスで相互に接続さ
れるとともに外部から生産情報を受ける生産情報ネット
端末器4に接続され、欠陥監視装置35は自動車の生産
状況を管理する生産管理コンピュータ5に接続されてい
る。車種検知装置31のROMには車種検知制御の制御
プログラムが格納され、ロボット制御部32a・33a
のROMには、欠陥検知ロボットR1・R2のテーチン
グを行うときのテーチング制御と、6軸のサーボモータ
に対するフィードバック制御と、塗装欠陥を検知するた
めにロボットR1・R2を制御する後述の車種毎の欠陥
検知制御の制御プラグラムが格納され、欠陥検知部32
b・33bのROMには画像信号に基いて塗装欠陥の種
類と位置を検知し且つマーキングを印す為の画像処理制
御の制御プログラムが格納され、ロボット制御部34a
のROMには6軸のサーボモータに対するフィードバッ
ク制御と、後述の車種毎の研磨制御の制御プログラムが
格納され、ツール制御部34bのROMにはツール制御
の制御プログラムが格納され、欠陥監視装置35のRO
Mには欠陥監視制御の制御プログラムが格納されてい
る。
【0027】次に、欠陥検知ロボットR1・R2の欠陥
検知制御の制御プログラムと研磨ロボットR3の研磨制
御の制御プログラムに共通に設定されている表2のテー
ブルについて説明する。図6・図7・表2に示すよう
に、車体Bは、ロボットR1により塗装欠陥を検知す
る、右フロントドア、右フロントフェンダ、ボンネッ
ト、左フロントフェンダ、左フロントドア及びルーフ前
部の6区域からなる前側検知領域と、ロボットR2によ
り撮像装置40を介して塗装欠陥を検知する、左リヤフ
ェンダ、左リヤドア、ルーフ後部、右リヤドア、右リヤ
フェンダ及びトランクの6区域からなる後側検知領域と
に区分されている。図8にボンネットを例として示した
ように、前後の検知領域の各検知区域は20の小区画S
に区画され、各小区画SはCCDカメラ43で1度に撮
像可能であり、各小区画Sの中心はカメラ43を指向さ
せる為の検知ポイントに設定されている。
【0028】表2に示すように、前側検知領域と後側検
知領域の12個の検知区域には、ロボットR1のハンド
26とロボットR2のハンド26とを相互に干渉するこ
となく並行して移動させるための検知順序が設定され、
また合計240個の小区画Sの検知ポイントには、CC
Dカメラ43で撮像する順序を設定するとともに各区域
を特定する為の検知ポイント番号が「1」〜「240」
の連続番号で割付けられている。更に、12個の検知区
域には、研磨ロボットR3の研磨ツール50で研磨する
研磨順序が設定されている。
【表2】
【0029】更に、前記12個の区域は、検知順序又は
研磨順序に基づいてロボットR1・R2又はロボットR
3のハンド26を移動させても車体Bとハンド26との
干渉が生じないような「A」から「E」の5つの不干渉
グループにグループ化されている。即ち、例えば右フロ
ントドアと右フロントフェンダとは略同一平面内に配置
され、検知順序と検知ポイント番号に基づいてハンド2
6をその平面に沿って移動させても車体Bとハンド26
との干渉が生じないので、右フロントドアと右フロント
フェンダは同じ不干渉グループ「A」としてグループ化
されている。一方、例えば右フロントフェンダとボンネ
ットとは同一平面内に配置されておらず、検知順序と検
知ポイント番号に基づいてハンド26を移動させた場合
車体Bとハンド26とが干渉するので、ボンネットは、
右フロントフェンダの不干渉グループ「A」と異なる不
干渉グループ「D」としてグループ化されている。
【0030】また、検知順序又は研磨順序に基づいてハ
ンド26を異なる不干渉グループ間に亙って移動させる
ときに、車体Bとハンド26との干渉が生じないように
迂回させる為の干渉回避ポイントが検知区域に対応づけ
て設定されている。図9に示すように、車体Bの各検知
区域に対応させて且つ各検知区域の所定距離上方に夫々
の干渉回避ポイントが設定され、表2に示すように、こ
れら干渉回避ポイントには「244」〜「255」の干
渉回避ポイント番号が夫々割付けされている。このよう
に設定された検知ポイント番号、検知順序、研磨順序、
不干渉グル−プ及び干渉回避ポイント番号は車種毎のテ
ーブルとして、欠陥検知ロボットR1・R2の欠陥検知
制御の制御プログラムと研磨ロボットR3の研磨制御の
制御プログラムに夫々共通に格納されている。但し、前
記干渉回避ポイントは、必らずしも検知区域に対応づけ
て設定する必要はなく、各不干渉グループA〜Dに対応
づけて設定しておけば十分である。即ち、不干渉グルー
プA〜Dの夫々に対して各1個の干渉回避ポイントを設
定してもよい。
【0031】次に、欠陥検知ロボットR1・R2のテー
チングについて説明する。このテーチングは、水研加工
ラインLに新しい車種の車体Bが投入開始されるときに
それに先行して行われる。尚、ロボットR1・R2に対
するテーチングは同様におこなわれるので、ロボットR
1のテーチングについて説明する。テーチングを行うと
きには、先ず車体Bを欠陥検知ステーションL1の所定
位置に位置決めし、ロボットR1の6軸を初期設定し、
次に検知順序に基づいて右フロントドアの検知ポイント
番号「1」の検知ポイントの近傍位置にハンド26を介
してカメラ43を移動させ、CCDカメラ43の撮像領
域の中心と小区画Sの中心である検知ポイントとが一致
するようにハンド26の位置を微調整し、調整後ロボッ
トR1の6軸の位置をテーチングする。但し、カメラ4
3を車体Bから所定距離離れた位置に設定してテーチン
グを行なう。以下同様にして、検知ポイント番号順及び
検知順序に従って順々にテーチングを施す。尚、例えば
右フロントフェンダからボンネットに移行する場合に
は、右フロントフェンダとボンネットとは不干渉グルー
プが異なるので、先ずハンド26を右フロントフェンダ
の干渉回避ポイント「245」に移動させてその位置を
テーチングし、次にハンド26をボンネットの干渉回避
ポイント番号「246」に移動させてその位置をテーチ
ングする。その他の干渉回避ポイントについても同様で
ある。
【0032】前記欠陥検知ロボットR1に施したテーチ
ングのデータは、ロボット制御部32aのRAMに格納
される。次に欠陥検知ロボットR2に対しても前記同様
にテーチングが施され、そのテーチングのデータがロボ
ット制御部32aのRAMに格納される。両ロボットR
1・R2に対するテーチングの完了後、それらのテーチ
ングデータと同一のデータが研磨ロボットR3のロボッ
ト制御部34aのRAMに転送されて格納され、ロボッ
トR3の研磨制御に活用される。前記ロボットR1〜R
3は同型であり、車体Bを欠陥検知ステーションL1に
位置決めした状態におけるロボットR1・R2の座標系
に対する車体Bの位置と、車体Bを研磨ステーションL
2に位置決めした状態におけるロボットR3の座標系に
対する車体Bの位置とが同一に設定されているので、ロ
ボットR1・R2のテーチングデータをロボットR3に
おいて使用することが出来るようになっている。
【0033】次に、欠陥検知制御及び画像処理制御につ
いて、図10と図11のフロチャートに基いて説明す
る。尚、制御装置32・33における制御は同様なの
で、制御装置32における制御について説明する。ま
た、テーチングデータは車種検知装置31からの車種デ
ータに基いて選択される。図10は欠陥検知制御のルー
チンを示し、また図10はその制御と協働している画像
処理制御のルーチンを示し、図中Si(i=1、2、・
・・)は各ステップを示す。車体Bが欠陥検知ステーシ
ョンL1の所定位置に搬送されたか否か判定され(S
1)、車体Bが所定位置に搬送されていないときには
(S1:No)、欠陥検知ロボットR1は基準原点O1
に待機している。車体Bが所定位置に搬送されると(S
1:Yes)、カウンタが「120」にセットされ(S
2)、今回の検知ポイント番号「1」のテーチングデー
タが読込まれ(S3)、次に今回の検知ポイント番号
「1」の不干渉グループが読込まれる(S4)。次に今
回の検知ポイント番号の不干渉グループが前回の検知ポ
イント番号の不干渉グループと同一かが判定される(S
5)。この場合、初回の検知ポイント番号なので不干渉
グループが同一と判定され(S5:Yes)、次に検知
ポイント番号「1」のテーチングデータに基いてハンド
26を介してカメラ43は検知ポイント番号「1」の検
知ポイントに移動駆動されるとともに撮像装置40の姿
勢がテーチングデータに基いて制御される(S10)。
【0034】次にCCDカメラ43により検知ポイント
番号「1」に対応する右フロントドアの小区画Sが撮像
され(S11)、その画像信号は欠陥検知部32bにお
いてディジタル信号に変換された後所定のデータ処理が
施されて塗装欠陥の有無及び欠陥の種類と位置が演算に
より求められる(S12)。尚、この塗装欠陥を検出す
る技術の詳細は、本願出願人の出願に係る特願平2−2
27498号に記載されている。 次にカウンタが1つ
ディクリメントされ(S13)、次に塗装欠陥が存在す
るか否かが判定され(S14)、塗装欠陥が存在すると
きには(S14:Yes)、塗装欠陥の位置と欠陥の種
類(研磨グレード)とが検知データとして記憶される
(S15)。即ち、図12に示すように、塗装欠陥が検
知された順番を示す配列番号と、塗装欠陥が存在する小
区画Sの検知ポイント番号と、図13に示すように、そ
の小区画Sの画像のセンタを原点として設定されたx・
y座標系における塗装欠陥のx・y座標値と、塗装欠陥
の研磨グレードのうちの1つの数値とが検知データとし
て記憶される。尚、車体Bの車種と車体番号(これは端
末器4から供給される)も検知データとして記憶され
る。次に、塗装欠陥部位のx・y座標値に基いてハンド
26が制御され、マーキング具46が塗装欠陥部位の近
傍位置に移動するとともにステッピングモータ47によ
りマーキング具46が回転して研磨グレードに対応する
マーキング部材46aが塗装欠陥部位に対向した位置に
設定され(S16)、このマーキング部46aが塗装欠
陥部位に接触するようにハンド26が制御されて塗装欠
陥部位に欠陥マークMが印される(S17)。
【0035】S14においてNoのとき、又はS17の
後、カウンタの数値が「0」か否かが判定され(S1
8)、この場合NoなのでS3に戻り、以下、検知ポイ
ント番号と検知順序にしたがって検知ポイント番号
「2」〜「20」に対応する右フロントドアの各小区画
Sと検知ポイント番号「21」〜「40」に対応する右
フロントフェンダの各小区画Sについて、これらの区域
の不干渉グループは同一であるので、前記と同様にS3
〜S18が繰り返えされて塗装欠陥の検知が順次行われ
記憶される。このようにして右フロントフェンダの塗装
欠陥の検知が終了し、ボンネットの最初の小区画Sに対
応する今回の検知ポイント番号「41」のテーチングデ
ータが読込まれ(S3)、次に今回の検知ポイント番号
「41」の不干渉グループが読込まれ(S4)、次に前
回の検知ポイント番号「40」の不干渉グループと今回
の検知ポイント番号「41」の不干渉グループが同一か
否かが判別されると(S5)、この場合、検知ポイント
番号「40」の不干渉グループは「A」であり、検知ポ
イント番号「41」の不干渉グループは「D」であって
同一でないので(S5:No)、前回の検知ポイント番
号「40」の干渉回避ポイント番号「245」のテーチ
ングデータが読込まれ(S6)、次に今回の検知ポイン
ト番号「41」の干渉回避ポイント番号「246」のテ
ーチングデータが読込まれ(S7)、次に検知ポイント
番号「40」に対応するように位置していたハンド26
は、干渉回避ポイント番号「245」のテーチングデー
タに基いて干渉回避ポイント番号「245」の干渉回避
ポイントに移動し(S8)、次に干渉回避ポイント番号
「246」のテーチングデータに基いて干渉回避ポイン
ト番号「246」の干渉回避ポイントに移動し(S
9)、次に検知ポイント番号「41」の検知ポイントに
対応する位置に移動する(S10)。このように干渉回
避ポイントを経由してハンド26を移動させることによ
りハンド26と車体Bとの干渉を回避することができ
る。
【0036】以下同様に、検知ポイント番号と検知順序
にしたがってボンネットの塗装欠陥の検知を終了して左
フロントフェンダの塗装欠陥の検知に移行するとき、及
び左フロントドアの欠陥マークMの検知を終了してルー
フ前部の欠陥マークMの検知に移行するときには、ハン
ド26は干渉回避ポイントを経由して移動する。このよ
うにして前側検知領域のすべての検知区域の検知が終了
すると(S18:Yes)、表3に例示したように、塗
装欠陥が検知された順番に配列された検知データが欠陥
検知部32bから研磨ロボットR3の制御装置34のロ
ボット制御部34aと欠陥監視装置35とに転送され
(S19)、ロボットR1は基準原点O1 に戻る。尚、
前記車体Bの前側検知領域に対する欠陥検知と並行して
後側検知領域に対する欠陥検知が実行され、表4に例示
したように、欠陥検知ロボットR2の欠陥検知部33b
からも検知データが研磨ロボットR3のロボット制御部
34aと欠陥監視装置35とに転送される。尚、研磨ロ
ボットR3に対してオーバロードとなる塗装欠陥部位に
ついての検知データが欠陥監視装置35に転送される
と、欠陥監視装置35から警報ランプ37及び警報ブザ
ー38に駆動信号が出力されて作業者に報知され、作業
者は研磨ロボットR3で研磨できない塗装欠陥部位を研
磨するために補修ステーションL3に待機するようにな
っている。
【表3】
【表4】
【0037】次に、研磨制御のルーチンについて図14
のフローチャトに基いて説明する。尚、図中Si(i=
20、21・・・)は各ステップを示す。この制御は、
制御装置32・33の欠陥検知部32b・33bから検
知データが転送されると開始され、先ず欠陥検知部32
bから転送された検知データと欠陥検知部33bから転
送された検知データとが結合され、この結合された検知
データが研磨順序に合うように再配列される(S20)
(表5参照)。
【表5】
【0038】次に、再配列された検知データの配列番号
「1」と配列番号「2」の検知ポイント番号の不干渉グ
ループがテーブルから読込まれ、それらの不干渉グルー
プが同一かが判別される(S21)。即ち、表5に示す
検知データにおいては、配列番号「1」の検知ポイント
番号「30」の不干渉グループは「A」であり、配列番
号「2」の検知ポイント番号「50」の不干渉グループ
は「D」であって不干渉グループが同一でないので(S
21:No)、検知ポイント番号「30」の干渉回避ポ
イント番号「245」が配列番号「2」として検知デー
タに挿入され(S22)、次に検知ポイント番号「5
0」の干渉回避ポイント番号「246」が配列番号
「3」として検知データに挿入される(S23)。S2
1においてYesの場合、又はS23の後、検知データ
の各検知ポイント番号について不干渉グループのチェッ
クが全て終了したかが判定され(S5)、チェックが終
了していない場合には(S24:No)、検知データの
残りの検知ポイント番号について、S21〜S24のス
テップが繰り返され、チェックが終了すると(S24:
Yes)、表5の検知データは表6のように補完される
(表6参照)。
【表6】
【0039】次に、車体Bが研磨ステーションL2の所
定位置に搬送されたかが判定される(S25)、車体B
が所定位置に搬送されると(S25:Yes)、検知デ
ータの配列番号「1」の検知ポイント番号「30」に対
応する検知ポイントに研磨ツール50を位置させるよう
に研磨ロボットR3のハンド26が移動し(S26)。
このとき、ハンド26は検知ポイント番号「30」の検
知ポイントのテーチングデータに基いて制御され且つ研
磨ツール50も所定の研磨姿勢に設定される。次に、検
知データの欠陥マークMのx・y座標値に基いてハンド
26が制御され砥石51が欠陥マークMに接触する位置
に移動し(S27)、次に検知データの研磨グレードデ
ータをツール制御部34bに出力し、研磨グレードに応
じた研磨時間及び研磨圧力などの研磨条件を設定する
(S28)。次にハンド26に設けたアクチュエータ5
2を介して研磨ツール50の砥石51が塗装欠陥が存在
する研磨面に対して平行となるように振動駆動され、砥
石51により塗装欠陥部位が研磨される(S29)。次
に、全ての塗装欠陥部位の研磨が終了したか否かが判定
され(S30)、この場合終了していないので(S3
0:No)、S26に移行する。このとき、S26にお
いては、ハンド26は、配列番号「2」に検知ポイント
番号として挿入された干渉回避ポイント番号「245」
の干渉回避ポイントに移動し、次に配列番号「3」に検
知ポイント番号として挿入された干渉回避ポイント番号
「246」の干渉回避ポイントに移動し、次に配列番号
「4」の検知ポイント番号「50」の検知ポイントに移
動する。このようにハンド26は2つの干渉回避ポイン
トを経由して移動するので、ハンド26や研磨ツール5
0が車体Bと干渉することはない。これ以降、前記同様
に、塗装欠陥部位に順次研磨が施され、全ての塗装欠陥
部位の研磨が終了すると(S30:Yes)、ロボット
R3は基準原点02 に戻される。
【0040】このように、欠陥検知ロボットR1・R2
により検知した研磨が必要な塗装欠陥部位に対して欠陥
検知ロボットR1・R2によりマーキングを施すので、
研磨ロボットR3が故障した場合や塗装欠陥が多数発生
して研磨ロボットR3が所定のタクト時間内に全部の塗
装欠陥部位を研磨できないような場合に、作業者が欠陥
マークMを見ながら塗装欠陥部位を研磨することが出来
る。しかも、欠陥検知ロボットR1・R2により自動的
にマーキングを施すので、マーキング作業の自動化が出
来る。
【0041】〔第1別実施例〕本実施例の車体Bの研磨
方法は、車体Bの塗装欠陥数が多くタクト時間内で研磨
ロボットR3が処理できない能力超過分の塗装欠陥部位
についてのみ欠陥検知ロボットR1・R2で欠陥マーク
Mを印すようにしたものである。但し、欠陥検知制御に
ついては前記と同様なので、画像処理制御について図1
5のフローチャートに基いて説明する。尚、制御装置3
2・33における制御は同様なので、制御装置32にお
ける制御について説明する。図中Si(i=40、41
・・・)は各ステップを示す。制御が開始すると、前記
同様に検知順序に基いて図10に示すS1〜S10を経
て、図15に示すように、S40〜S42(図11のS
11〜S13と同じ)が実行され、次に検知ポイント番
号「1」に対応する小区画Sに塗装欠陥が存在するか否
かが判定され(S44)、塗装欠陥が存在するときには
(S43:Yes)、塗装欠陥の研磨グレードのデータ
が制御装置33に転送される(S44)。尚、制御装置
33の制御において、塗装欠陥が検知されたときには、
塗装欠陥の研磨グレードのデータが塗装欠陥検知毎に逐
次制御装置32に転送されるものとする。次に、車体B
における塗装欠陥数及び欠陥の種類により研磨ロボット
R3がタクト時間内で全ての塗装欠陥の研磨ができない
と判定されたときにセットされるオーバロードフラグF
Lがセットされているか否かが判定され(S45)、N
oときには検知された塗装欠陥を研磨ロボットR3で研
磨する際の加工負荷の合計値が演算される(S46)。
この加工負荷は、塗装欠陥部位を研磨するのに要する研
磨時間をパラメータとして、研磨グレードに対応づけて
予めデータとして設定され、加工負荷の合計値は、S4
4のデータ転送を介して授受されるデータの分も加味す
ることにより、両方のロボットR1・R2で今回までに
検知した全部の欠陥における加工負荷である。
【0042】次に、加工負荷の合計値が許容値(所定の
タクト時間)内か否かが判定され(S47)、許容値内
のときには(S47:Yes)、塗装欠陥の位置と研磨
グレードとが検知データとして記憶され(S48)、許
容値以上のときには(S47:No)、オーバロードフ
ラグFLがセットされる(S49)。S45でYesの
場合、又はS49の後、塗装欠陥の位置と塗装欠陥の種
類とが検知データとして記憶され(S50)、次に今回
検知した塗装欠陥部位に欠陥マークMが印される(S5
1)。S43でNo場合、又はS48又はS51の後、
カウンタの数値が「0」か否かが判定され(S52)、
この場合NoなのでS3に戻り、以下、検知ポイント番
号と検知順序にしたがって各小区画Sについて前記同様
に、S3〜S10及びS40〜S52が繰り返えされて
塗装欠陥の検知及び研磨ロボットR3で研磨できない塗
装欠陥部位のマーキングが行われる。このようにしてす
べての検知区域の検知が終了すると(S52:Ye
s)、S48において記憶された検知データが欠陥検知
部32bから研磨ロボットR3の制御装置34のロボッ
ト制御部34aに転送されるとともに、この検知データ
とS50において記憶された検知データとが欠陥監視装
置35に転送され(S53)、次にオーバロードフラグ
FLがリセットされ(S54)、ロボットR1は基準原
点O1 に戻る。尚、車体Bの前側検知領域に対する欠陥
検知と並行して後側検知領域に対する欠陥検知が実行さ
れ、欠陥検知ロボットR2の欠陥検知部33bからも検
知データが研磨ロボットR3のロボット制御部34aと
欠陥監視装置35とに転送される。尚、研磨ロボットR
3に対してオーバロードとなる塗装欠陥部位についての
検知データが欠陥監視装置35に転送されると、欠陥監
視装置35から警報ランプ37及び警報ブザー38に駆
動信号が出力されて作業者に報知され、作業者は研磨ロ
ボットR3で研磨できない塗装欠陥部位を研磨するため
に補修ステーションL3に待機するようになっている。
【0043】研磨ロボットR3は、欠陥検知部32b・
33bから転送された検知データに基いて、前記実施例
と同様に、欠陥マークMが印されていない塗装欠陥部位
をタクト時間内に研磨し、その後欠陥マークMが印され
た塗装欠陥部位は補修ステーションL3において作業者
により研磨される。このように欠陥検知ロボットR1・
R2により車体Bの塗装欠陥を検知する毎に、車体B毎
の研磨ロボットR3における加工負荷を求め、その加工
負荷の合計値が所定の許容値になった以降のみ、塗装欠
陥部位に欠陥マークMを印すので、研磨ロボットR3で
研磨し得る塗装欠陥部位に対して無駄なマーキングを施
すのを省略できるうえ、研磨ロボットR3の加工負荷許
容値を越え研磨できない塗装欠陥部位に対して欠陥マー
クMを印すことで作業者が欠陥マークMを見ながら塗装
欠陥部位を研磨することが可能になる。
【0044】〔第2別実施例〕本実施例の車体Bの研磨
方法は、欠陥検知ロボットR1・R2のハンド26にマ
ーキング装置45を設けずに、図16に示すように、研
磨ロボットR3のハンド26にマーキング装置45を設
け、研磨ロボットR3の加工負荷が許容値を越える場合
には、すべての塗装欠陥部位に研磨ロボットR3により
欠陥マークMを印すようにしたものである。先ず、欠陥
検知制御及び画像処理制御について説明する。但し、以
下の説明では、欠陥検知制御及び画像処理制御のうち異
なる制御ステップを含む部分についてのみ図17のフロ
ーチャートに基いて説明する。尚、制御装置32・33
における制御は同様なので、制御装置32における制御
について説明する。図中Si(i=51、52・・・)
は各ステップを示す。制御が開始すると、前記同様に検
知順序に基いて図10に示すS1〜S10を経て、図1
7に示すように、S60〜S62(図11のS11〜S
13と同じ)が実行され、次に検知ポイント番号「1」
に対応する小区画Sに塗装欠陥が存在するか否かが判定
され(S63)、塗装欠陥が存在するときには(S6
3:Yes)、塗装欠陥の位置と欠陥の種類(研磨グレ
ード)とが検知データとして記憶される(S64)。S
63でNoの場合、又はS64の後、すべての小区画S
の検知が終了したか否かが判定され(S65)、この場
合NoなのでS3に戻り、以下、検知ポイント番号と検
知順序にしたがって各小区画Sについて前記同様に、S
3〜S10及びS60〜S65が繰り返えされて塗装欠
陥の検知が行われる。このようにしてすべての検知区域
の検知が終了すると(S65:Yes)、S64におい
て記憶された検知データが欠陥検知部32bから研磨ロ
ボットR3の制御装置34のロボット制御部34aと欠
陥監視装置35に転送される(S67)。尚、欠陥検知
部33bからも同様に検知データが転送される。尚、欠
陥監視装置35は転送された検知データに基いて研磨ロ
ボットR3がオーバロードとなるか否かを判定し、オー
バロードとなる場合には、欠陥監視装置35から警報ラ
ンプ37及び警報ブザー38に駆動信号が出力され作業
者に報知される。
【0045】次に、研磨制御について図18のフローチ
ャートに基いて説明する。図中Si(i=70、71・
・・)は各ステップを示す。欠陥検知部32b・33b
から検知データが転送されると、検知データの各塗装欠
陥部位の研磨グレードに基いて研磨加工負荷の合計値が
演算され(S70)、次に加工負荷の合計値が許容値内
か否かが判定され(S71)、許容値内のときには(S
71:Yes)、オーバロードフラグFLがリセットさ
れ(S72)、許容値を越えるときには(S71:N
o)、フラグFLがセットされる(S73)。次に、車
体Bが研磨ステーションL2の所定位置に搬送されたか
否かが判定され(S74)、車体Bが所定位置に搬送さ
れると(S74:Yes)、研磨順序にしたがって最初
に研磨すべき塗装欠陥部位が存在する検知ポイントに研
磨ロボットR3のハンド26が移動する(S75)。
尚、欠陥検知部32b・33bからの検知データについ
て、前記図14のS20〜S24のルーチンと同様にし
て研磨順序に基いて検知ポイント番号の再配列が予め実
行されているものとする。次に、検知データの塗装欠陥
部位のx・y座標値に基いてハンド26が塗装欠陥部位
に移動し(S76)、次にフラグFLがリセットか否か
が判定され(S77)、フラグFLがリセットの場合に
は(S77:Yes)、研磨グレードに応じて研磨条件
が設定され(S78)、次に塗装欠陥部位が研磨される
(S79)。次に、全塗装欠陥部位の研磨が終了したか
否かが判定され(S82)、この場合終了していないの
でS75に移行し、以下同様にS75〜S82が繰り返
えされる。
【0046】一方、S77でNoと判定したときには、
研磨グレードに対応するマーキング部46aが設定され
(S80)、そのマーキング部46aにより欠陥マーク
Mが印される(S81)。次に、全塗装欠陥部位のマー
キングが終了したか否かが判定され(S82)、この場
合終了していないのでS76に移行し、以下同様にS7
5〜S82が繰り返えされる。このようにして全塗装欠
陥部位の研磨又はマーキングが終了すると(S82:Y
es)、フラグFLがリセットされ(S83)、研磨ロ
ボットR3は基準原点O2 に戻り、今回の車体Bについ
ての制御が終了する。このように欠陥検知部32b・3
3bからの検知データから研磨ロボットR3に対する加
工負荷の合計値を求め、その加工負荷の合計値が所定の
許容値以上のときには、研磨ロボットR3で塗装欠陥部
位に研磨を施す代わりに欠陥マークMを印すので、作業
者が欠陥マークMを見ながら塗装欠陥部位を研磨するこ
とが出来るうえ、この場合車体Bを予備のステーション
に移すことでタクトサイクルを維持することが出来る。
【0047】〔第3別実施例〕本実施例の車体Bの研磨
方法は、研磨ロボットR3の研磨能力超過分の塗装欠陥
部位に対しては研磨を施す代わりに欠陥マークMを印す
ようにしたものである。尚、欠陥検知ロボットR1・R
2における欠陥検知制御及び画像処理制御については前
記第2別実施例と同様なので説明を省略し、研磨制御に
ついて図19のフローチャートに基いて説明する。欠陥
検知部32b・33bから検知データが転送され図14
のS20〜S24と同様のルーチンを経て、検知データ
の各塗装欠陥部位の研磨グレードに基いて研磨加工負荷
の合計値が演算され(S90)、次に加工負荷の合計値
が許容値内か否かが判定され(S91)、許容値内のと
きには(S91:Yes)、オーバロードフラグFLが
リセットされ(S92)、許容値を越えるときには(S
91:No)、全ての塗装欠陥部位のうち再配列された
研磨順序の上位側のある範囲の複数の塗装欠陥部位を研
磨するのに要する時間と、前記範囲以外の残りの塗装欠
陥部位に欠陥マークMを印す時間との合計が略タクト時
間となるように研磨範囲とマーキング範囲とが演算で求
められ(S93)、次にフラグFLがセットされる(S
94)。S92又はS94の後、車体Bが研磨ステーシ
ョンL2の所定位置に搬送されたか否かが判定され(S
95)、車体Bが所定位置に搬送されると(S95:Y
es)、研磨順序にしたがって最初に研磨すべき塗装欠
陥部位が存在する検知ポイントに研磨ロボットR3のハ
ンド26が移動する(S96)。
【0048】次に、検知データの塗装欠陥部位のx・y
座標値に基いてハンド26が塗装欠陥部位に移動し(S
97)、次にFLがセットされていて且つ研磨完了時に
セットされるマーキングフラグFMがリセットか否かが
判定され(S98)、最初はフラグFMがリセットされ
ているので(S98:Yes)、研磨グレードに応じて
研磨条件が設定され(S99)、次に塗装欠陥部位が研
磨される(S100)。次に研磨すべき塗装欠陥部位に
ついて研磨が終了したか否かが判定され(S101)、
終了していない場合には、S96に移行し、S96〜S
101が繰り返えされて順次塗装欠陥部位が研磨され、
研磨範囲の全ての塗装欠陥部位の研磨が終了すると(S
101:Yes)、次にフラグFLがリセットか否かが
判定され(S102)、フラグFLがリセットの場合に
は制御を終了し、フラグFLがセットされている場合に
は(S102:Yes)、マーキングフラグFMをセッ
トし(S103)、S96に移行する。
【0049】次に、前記同様にS96〜S98が実行さ
れ、S94においてマーキング範囲として求められた塗
装欠陥部位のうち最初にマーキングを施す塗装欠陥部位
にハンド26が移動し(S98)、次にフラグFMがリ
セットか否かが判定されると(S98)、この場合フラ
グFMがセットされているので(S98:No)、研磨
クレードに対応するマーキング部46aが設定され(S
104)、次に、マーキング部46aにより欠陥マーク
Mが印される(S105)。次に、マーキング範囲の全
ての塗装欠陥部位のマーキングが終了したか否かが判定
され(S106)、NoのときはS96〜S98及びS
104〜S106が繰り返えされる。マーキング範囲の
全てのマーキングが終了すると(S106:Yes)、
次にフラグFLとフラグFMがリセットされ(S10
7)、研磨ロボットR3は基準位置O2 に戻る。このよ
うに欠陥検知ロボットR1・R2により検知された研磨
が必要な塗装欠陥部位に対して研磨ロボットにより研磨
を施していくときに、研磨ロボットR3の研磨能力超過
分の塗装欠陥部位に対しては研磨を施す代わりにマーキ
ングを施すので、研磨ロボットR3によりその研磨能力
の範囲内で最大限研磨できるうえ、研磨ロボットR3の
研磨能力超過分の塗装欠陥部位に対しては作業者が欠陥
マークMを見ながら研磨することが出来る。
【0050】尚、研磨グレードは3段階に限らず2段階
以上の種々の段階に設定することも有り得る。また、車
種検知センサ3及び車種検知装置31を省略して、端末
器4より制御装置32〜34に車種データを入力しても
よい。更に、各検知区域を20以上の小区画に区画する
ことも有り得る。前記ロボット制御部32a・33aは
夫々欠陥検知部32b・33bと一体的にまたロボット
制御34aは研磨制御部34bと一体的に構成してもよ
く、更に、制御装置32・33・34は1組の大型のコ
ントロールユニットとして構成してもよい。更に、欠陥
検知ステーションL1に、例えば4台の欠陥検知ロボッ
トを配置し、研磨ステーションL2に2台の研磨ロボッ
トを配置し、2台の欠陥検知ロボットと1台の研磨ロボ
ットと、残りの2台の欠陥検知ロボットと残りの1台の
研磨ロボットに対して夫々前記制御方法を適用すること
も有り得る。加えてロボットR1〜R3は、門型に限ら
ず同型であれば種々のタイプのロボットを用いることも
可能である。尚、研磨ツール50のアクチュエータ52
の近傍に例えば3組の力センサや歪センサを組込んで、
それらの検出信号に基いて砥石51の面圧がその全面に
亙って略均一になるように制御することも可能である。
更に、前記加工方法は水研加工ラインLに限らず、種々
の生産ラインにおけるワークの加工方法に適用出来るこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】水研加工ラインの平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】マーキング装置と撮像装置が設けられた欠陥検
知ロボットのハンドの斜視図である。
【図4】研磨ツールが設けられた研磨ロボットのハンド
の斜視図である。
【図5】マーク検知ロボットと研磨ロボットの制御系の
構成図である。
【図6】車体の上面の撮像単位としての小区画の説明図
である。
【図7】車体の側面の撮像単位としての小区画の説明図
である。
【図8】ボンネットの撮像単位としての小区画の説明図
である。
【図9】干渉回避ポイントの説明図である。
【図10】欠陥検知制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図11】画像処理制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図12】検知データの説明図である。
【図13】小区画と欠陥マークの説明図である。
【図14】研磨制御のルーチンのフローチャートであ
る。
【図15】第1別実施例の画像処理制御のルーチンのフ
ローチャートである。
【図16】第1別実施例の研磨ツールとマーキング装置
を備えた研磨ロボットのハンドの斜視図である。
【図17】第2別実施例の画像処理制御のルーチンのフ
ローチャートである。
【図18】第2別実施例の研磨制御のルーチンのフロー
チャートである。
【図19】第3別実施例の研磨制御のルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
B 車体 L 水研加工ライン L1 欠陥検知ステーション L2 研磨ステーション R1・R2 欠陥ク検知ロボット R3 研磨ロボット 32・33・34 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが搬送される搬送ラインの検査ス
    テーションとその下流の加工ステーションに検査用ロボ
    ットと加工用ロボットを夫々配置し、検査用ロボットで
    ワークの表面状態を自動的に検査して得られた情報を加
    工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワークの
    表面に加工を施す方法において、 前記検査用ロボットによりワークの表面状態を検査して
    検知した加工が必要な加工部位に対して検査用ロボット
    によりマーキングを施すことを特徴とするワークの加工
    方法。
  2. 【請求項2】 前記検査用ロボットによりワーク表面の
    加工部位を検知する毎に、前記ワーク毎の加工用ロボッ
    トに対する加工負荷の合計値を求め、その加工負荷の合
    計値が所定の許容値になったとき以降のみ、加工部位に
    前記マーキングを施すことを特徴とする請求項1に記載
    のワークの加工方法。
  3. 【請求項3】 ワークが搬送される搬送ラインの検査ス
    テーションとその下流の加工ステーションに検査用ロボ
    ットと加工用ロボットを夫々配置し、検査用ロボットで
    ワークの表面状態を自動的に検査して得られた情報を加
    工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワークの
    表面に加工を施す方法において、 前記検査用ロボットによる各ワークの表面状態の検査完
    了後、ワーク毎の加工用ロボットに対する加工負荷の合
    計値を求め、その加工負荷の合計値が所定の許容値以上
    のときには加工用ロボットにより加工を施す代わりにマ
    ーキングを施すことを特徴とするワークの加工方法。
  4. 【請求項4】 ワークが搬送される搬送ラインの検査ス
    テーションとその下流の加工ステーションに検査用ロボ
    ットと加工用ロボットを夫々配置し、検査用ロボットで
    ワークの表面状態を自動的に検査して得られた情報を加
    工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワークの
    表面に加工を施す方法において、 前記検査用ロボットによりワークの表面状態を検査する
    ことにより検知された加工が必要な加工部位に対して加
    工用ロボットにより加工を施していくときに、加工用ロ
    ボットの加工能力超過分の加工部位に対しては加工を施
    す代わりにマーキングを施すことを特徴とするワークの
    加工方法。
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