JP3092962B2 - ロボットの制御方法 - Google Patents

ロボットの制御方法

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JP3092962B2 JP03089558A JP8955891A JP3092962B2 JP 3092962 B2 JP3092962 B2 JP 3092962B2 JP 03089558 A JP03089558 A JP 03089558A JP 8955891 A JP8955891 A JP 8955891A JP 3092962 B2 JP3092962 B2 JP 3092962B2
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/08Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means
    • B05B12/12Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means responsive to conditions of ambient medium or target, e.g. humidity, temperature position or movement of the target relative to the spray apparatus
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/04Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
    • B05B13/0447Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles
    • B05B13/0452Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles the conveyed articles being vehicle bodies

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットの制御方法に
関し、特に自動車ボディなどのワークを搬送ライン上を
搬送し、そのワークについて複数台の検査用ロボットで
検査し、その検査結果の情報をその下流側の加工用ロボ
ットに供給して所定の作業を行わせるように制御するロ
ボットの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下塗りや中塗りされた自動車ボデ
ィ等の被塗物(ワーク)の塗装面などの被検査面を検査
する技術として、特開昭62−233710号公報に
は、物体の被検査面に光を照射してその反射光をスクリ
ーン上に投影させ、その投影像の鮮映度から被検査面の
表面欠陥を自動的に検出する技術が開示されている。本
願出願人は、この種検査技術を一層発展させた技術とし
て、特願平2−172457号において、被検査面に対
して光度分布に強弱をつけた光を照射することにより検
査精度を向上させた表面欠陥検査装置を提案し、また特
願平2−227498号において、被検査面に対して光
の光度または波長が所定方向に連続的に変化する光を照
射することにより、検査精度を更に向上させた表面欠陥
検査装置を提案した。一方、特開昭58−64517号
公報には、前記自動車ボディ等の塗装面に発生した塗装
不良を水研して修正するため、作業者が搬送されてきた
ワークを目視検査し、発見した不良部位と不良状態とを
指示装置によって夫々入力することにより、下流側でロ
ボット等からなる水研装置で自動的に水研する自動水研
方法及びその装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の自動
水研技術においては、作業者が不良部位を検知する毎に
指示装置に不良部位の位置と不良状態とを夫々入力する
ようになっているので、入力ミスが生じること、入力に
多大の労力を伴うこと、などの問題がある。しかも、塗
装不良部位を検知してもそこに何らマークを印さないの
で、水研用ロボットの故障時には、作業者が再度不良部
位の検知と水研の作業を施さなければならない。
【0004】そこで、本願発明者等は、前記自動水研技
術を一層発展させた技術として、搬送ラインの上流側で
作業者によりワークの塗装面の不良部位と不良状態とを
検査して発見した不良部位にグレード別のマークを印
し、その下流側において3台の検査用ロボットにより前
記マーク及びマークの位置を検知し、その下流側に3台
の検査用ロボットに1対1で対応する3台の水研用ロボ
ットを配置し、各検査用ロボットの検査結果の情報を各
対応する水研用ロボットに供給して水研用ロボットによ
り塗装不良部位に水研を施すようにした自動水研技術を
着想し、目下開発中である。
【0005】ところで、本願発明者等による自動水研技
術においては、検査用ロボットと水研用ロボットとを1
対1で対応させることにより、検査用ロボットに施した
テーチングのデータを水研用ロボットに活用できるよう
にしたが、水研用ロボットの作業能率が高いため実際に
は2台の検査用ロボットと1台の水研用ロボットで処理
し得ることが判明したが、この場合検査用ロボットに対
して水研用ロボットが1対1で対応しなくなることか
ら、検査用ロボットのテーチングのデータを水研用ロボ
ットに活用することが難しくなる。更に、2台の検査用
ロボットの検査結果の情報を用いて、水研用ロボットを
制御する場合に、先ず第1の検査用ロボットの検査結果
の情報に基づいて水研用ロボットに水研を行なわせ、次
に第2の検査用ロボットの検査結果の情報に基づいて水
研用ロボットに水研を行なわせるようにするのが一般的
であるが、この場合水研用ロボットのハンドの移動経路
が冗長になり水研用ロボットの作業能率を十分に向上出
来ないという問題が起こる。また、自動車ボディのよう
に複雑な形状のワークの表面に沿ってロボットのハンド
を移動させる際に、簡単な制御でもってロボットのハン
ドとワークとが干渉しないように制御するのが非常に難
しいという問題もある。
【0006】本発明の目的は、複数台の検査用ロボット
のテーチングデータを1台の加工用ロボットに活用でき
るようなロボットの制御方法、加工用ロボットの作業能
率を向上し得るロボットの制御方法、及びロボットのハ
ンドとワークとの干渉を防止し得るロボットの制御方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るロボット
の制御方法は、ワークが搬送される搬送ラインの検査ス
テーションとその下流の加工ステーションに複数台の検
査用ロボットと1台の加工用ロボットを夫々配置し、複
数台の検査用ロボットでワークを検査して得られた情報
を加工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワー
クに所定の加工を施すように制御するロボットの制御方
法において、前記検査ステーションに位置決めされたワ
ークの検査用ロボットに対する位置情報基準と加工ステ
ーションに位置決めされたワークの加工用ロボットに対
する位置情報基準とを予め同一に設定し、前記ワークの
表面を分割した多数の検査ゾーンであって、各グループ
内の検査ゾーン間で検査用又は加工用ロボットのハンド
を移動させてもワークとハンドとの干渉が生じないよう
な複数の不干渉グループにグループ化された多数の検査
ゾーンと、異なる不干渉グループ間に亙って前記ハンド
を移動させるときにワークとハンドとの干渉が生じない
ように迂回させる為に各不干渉グループに対応づけた干
渉回避ポイントとを前記位置情報基準に設定しておき、
前記複数台の検査用ロボットをワークの前記複数の不干
渉グループに夫々対応させ、ワークの各不干渉グループ
について検査用ロボットに夫々テーチングを施し、前記
テーチングのデータを加工用ロボットに供給して加工用
ロボットの制御に用い、前記異なる不干渉グループ間に
亙って前記ハンドを移動させるときに移動前の不干渉グ
ループに対応する干渉回避ポイントと移動後の不干渉グ
ループに対応する干渉回避ポイントとを経由して移動さ
せるように制御することを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係るロボットの制御方法は、請
求項1の制御方法において、前記複数台の検査用ロボッ
トによりワークを検査して所定の加工を必要とする加工
部位を検知し、その加工部位の位置情報を、加工用ロボ
ットに対して予め設定された加工順序に従って再配列
し、その再配列された位置情報に基づいて加工用ロボッ
トを制御することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1に係るロボットの制御方法において
は、ワークが搬送される搬送ラインに複数の検査用ロボ
ットと1台の加工用ロボットを配置し、前記検査ステー
ションに位置決めされたワークの検査用ロボットに対す
る位置情報基準と加工ステーションに位置決めされたワ
ークの加工用ロボットに対する位置情報基準とを予め同
一に設定し、前記複数台の検査用ロボットをワークの複
数部分に夫々対応させ、ワークの各部分について検査用
ロボットに夫々テーチングを施し、前記テーチングのデ
ータを加工用ロボットに供給して加工用ロボットの制御
に用いる。このように、前記検査用ロボットに対するワ
ークの位置情報基準と、制御加工用ロボットに対するワ
ークの位置情報基準とを同一に設定することで、検査用
ロボットと加工用ロボットとが1対1に対応していない
場合であっても、検査用ロボットのテーチングデータを
加工用ロボットに活用できるのでテーチング及び制御が
複雑化することがない。特に、前記ワークの表面を分割
し複数の不干渉グループにグループ化された多数の検査
ゾーンと、ワークとの干渉が生じないように検査用又は
加工用ロボットのハンドを迂回させる為に各不干渉グル
ープに対応づけた干渉回避ポイントとを前記位置情報基
準に設定しておき、異なる不干渉グループ間に亙って前
記ハンドを移動させるときに移動前の不干渉グループに
対応する干渉回避ポイントと移動後の不干渉グループに
対応する干渉回避ポイントとを経由して移動させるよう
に制御するので、ロボットのハンドとワークとの干渉を
確実に防止できる。
【0010】請求項2に係るロボットの制御方法におい
ては、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。加え
て、複数台の検査用ロボットによりワークを検査して所
定の加工を必要とする加工部位を検知し、その加工部位
の位置情報を、加工用ロボットに対して予め設定された
加工順序に従って再配列し、その再配列された位置情報
に基づいて加工用ロボットを制御するので、加工用ロボ
ットのハンドの移動経路が極力短くなるように前記加工
順序を適切に設定しておけば、検査用ロボットで得られ
た加工部位の位置情報をその加工順序に従って再配列す
ることで、加工用ロボットのハンドの移動経路が極力短
くなるように制御できるから、加工用ロボットの作業能
率を確実に高めることが出来る。
【0011】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係るロボットの制御方
法によれば、前記検査ステーションに位置決めされたワ
ークの検査用ロボットに対する位置情報基準と加工ステ
ーションに位置決めされたワークの加工用ロボットに対
する位置情報基準とを予め同一に設定し、ワークの複数
部分について複数の検査用ロボットに夫々テーチングを
施し、そのテーチングのデータを加工用ロボットに供給
して加工用ロボットの制御に用いることにより、検査用
ロボットと加工用ロボットとが1対1に対応していない
場合であっても、検査用ロボットのテーチングデータを
加工用ロボットに活用できるのでテーチング及び制御が
複雑化することがない。特に、前記ワークの表面に関す
る複数の不干渉グループにグループ化された多数の検査
ゾーンと、各不干渉グループに対応づけた干渉回避ポイ
ントとを前記位置情報基準に設定しておき、異なる不干
渉グループ間に亙って前記ハンドを移動させるときに移
動前後の不干渉グループに夫々対応する2つの干渉回避
ポイントを経由して移動させるように制御することによ
り、ロボットのハンドとワークとの干渉を確実に防止で
きる。しかも、干渉回避ポイントは不干渉グループに対
応づけられその数もあまり多くないから、制御が複雑化
することもない。
【0012】請求項2に係るロボットの制御方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。加え
て、複数台の検査用ロボットにより検知したワークの加
工部位の位置情報を、加工用ロボットに対して予め設定
された加工順序に従って再配列し、その再配列された位
置情報に基づいて加工用ロボットを制御することによ
り、加工用ロボットのハンドの移動経路が極力短くなる
ように制御できるから、加工用ロボットの作業能率を確
実に高めることが出来る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、自動車製造工場の水研加工ライ
ンに設けられたロボットの制御方法に本発明を適用した
ものである。尚、車体の前後左右を基準に前後左右を定
義して説明する。
【0014】前記水研加工ラインLについて説明する。
図1に示すように、中塗塗装ライン(図示略)の下流側
に設けられた水研加工ラインLには、上流側から検査マ
ーキングステーションL1、マーク検知ステーションL
2、研磨ステーションL3、補修ステーションL4及び
水洗ステーションL5が設けられている。検査マーキン
グステーションL1には検査員M1・M2が配置され、
中塗りされた車体Bは検査マーキングステーションL1
に搬送され、検査員M1・M2により車体Bの塗装面の
目視検査が行われる。検査員M1・M2は塗装面にピン
ホールやタレなどの塗装欠陥を発見すると、塗装欠陥部
位に施すべき研磨の研磨グレードに対応させて設定され
た3つのマークスタンプのうちの対応するものを選択し
て塗装欠陥部位に欠陥マークMをつける。表1に示すよ
うに、欠陥度合が著しく重研磨が必要な部位には丸形の
欠陥マークMが、中研磨が必要な部位には三角形の欠陥
マークMが、軽研磨が必要な部位には四角形の欠陥マー
クMがつけられるようになっており、また、これら欠陥
マークMには、「1」〜「3」の数値が研磨グレードを
示すデータ値として夫々割付けられている。
【表1】
【0015】マーク検知ステーションL2の上流側部分
には、車体Bの車種を検知するための発光部1と受光部
2からなる複数の車種検知センサ3が設けられ、下流側
部分には車体Bにつけられた欠陥マークMを検知するた
めの前後1対の同型の6軸のマーク検知ロボットR1・
R2が設けられ、マーク検知ロボットR1は車体Bの前
半部につけられた欠陥マークMを検知し、マーク検知ロ
ボットR2は車体Bの後半部につけられた欠陥マークM
を検知するようになっている。研磨ステーションL3に
はマーク検知ロボットR1・R2と同型の6軸の研磨ロ
ボットR3が設けられ、研磨ロボットR3は、マーク検
知ステーションL2からの検知データに基いて塗装欠陥
部位を研磨する。マーク検知ステーションL2と研磨ス
テーションL3には、夫々マーク検知ロボットR1・R
2の基準原点O1 と研磨ロボットR3の基準原点O2
予め設定されている。補修工程L4は、塗装欠陥部位の
数が多く所定のラインタクト内で研磨ロボットR3が全
ての塗装欠陥部位の研磨ができない場合に、作業者によ
り残った塗装欠陥部位の研磨を行うために設けられてい
る。水洗ステーションL5には複数の水洗シャワー27
と水洗ブラシ28・29が設けられ、研磨後の車体Bの
水洗いをするようになっている。
【0016】次に、マーク検知ロボットR1・R2及び
研磨ロボットR3の機械的構造について説明する。但
し、各ロボットR1〜R3は基本的に同型のロボットで
あり、それらの機械的構成も同様なので、マーク検知ロ
ボットR1について説明する。尚、ロボットR1〜R3
の同様の部材には同一の符号を付してある。図2に示す
ように、マーク検知ステーションL2の前後左右の4隅
にはコラム10が立設され、左右の各2本のコラム10
の上端には夫々ビーム11が前後方向向きに固着され、
左右の各ビーム11の上端にはガイドレール12が前後
方向向きに設けられ、左右のビーム11に亙って可動フ
レーム13が左右方向向きに架設され、可動フレーム1
3の両端のベアリング付き係合部13aがガイドレール
12に低摩擦で摺動自在に係合しており、可動フレーム
13は係合部13aを介して前後方向に移動自在に構成
されている。右側のビーム11の上端には、サーボモー
タで回転駆動されるボールネジシャフト14が前後方向
向きに設けられ、可動フレーム13の右端部にはボール
ネジシャフト14に螺合するボールネジナットが設けら
れ、サーボモータでシャフト14を回転駆動することに
より可動フレーム13はボールネジナットを介して前後
方向に移動駆動されるようになっている。
【0017】可動フレーム13の後側面にはサーボモー
タ15で回転駆動されるボールネジシャフト16と上下
1対のガイドレール17とが左右方向向きに設けられ、
可動フレーム13の後側面には、ガイドレール17に低
摩擦で摺動自在に係合した係合部(図示略)とボールネ
ジシャフト16に螺合したボールネジナットとを有する
可動台18が左右方向に移動自在に設けられ、サーボモ
ータ15でシャフト16を回転駆動することにより可動
台18はボールネジナットを介して左右方向に移動駆動
されるようになっている。可動台18には、サーボモー
タで回転駆動されるボールネジナット19と1対のロッ
ドガイド18aが立向きに設けられ、ボールネジナット
19に挿通螺合したボールネジシャフト20とロッドガ
イド18aに挿通したガイドロッド21の下端部にはハ
ンド保持部材22が固着され、ボールネジナット19を
回転駆動することによりハンド保持部材22が昇降駆動
される。前記ハンド保持部材22には、サーボモータに
より鉛直軸回りに回転駆動する為の駆動連結部23とサ
ーボモータにより水平軸回りに回転駆動する為の駆動連
結部24とサーボモータによりハンド軸回りに回転駆動
する為の駆動連結部とを介してハンド26が装着されて
いる。前記ハンド26には、支持部材41と、車体Bに
照射光を投光するための投光器42と、照射光で照射さ
れた車体Bの部位を撮像するためのCCDカメラ43と
を有するマーク検知装置40が設けられている。尚、図
3に示すように、研磨ロボットR3のハンド26の先端
には、砥石51と砥石51をそれと平行方向へ振動駆動
するアクチュエータ52とを有する研磨ツール50が装
着されている。このように構成されたマーク検知ロボッ
トR1・R2及び研磨ロボットR3は、X軸(前後方
向)、Y軸(左右方向)、Z軸(上下方向)、鉛直軸、
水平軸及びハンド軸の6軸の自由度を備えている。
【0018】次に、マーク検知ロボットR1・R2と研
磨ロボットR3の制御装置について説明する。図1に示
すように、マーク検知ステーションL2には、マーク検
知ロボットR1・R2の制御装置32・33が夫々設け
られ、研磨ステーションL3には研磨ロボットR3の制
御装置34が設けられ、図4に示すように、制御装置3
2・33は、夫々ロボットR1・R2のハンド26の位
置を制御するロボット制御部32a・33aと、CCD
カメラ43からの画像信号を処理するマーク検知部32
b・33bとで構成され、制御装置34は、研磨ロボッ
トR3のハンド26の位置を制御するロボット制御部3
4aと、研磨ツール50の研磨条件を設定するためのツ
ール制御部34bとで構成されている。
【0019】前記マーク検知ステーションL2には、複
数の車種検知センサ3からの出力を受けて車体Bの車種
を検知するための車種検知装置31が設けられ、補修ス
テーションL4には、塗装欠陥の発生状況を監視する欠
陥監視装置35が設けられ、欠陥監視装置35は、塗装
欠陥情報を表示するためのCRTディスプレイ36と、
塗装欠陥が著しく発生している場合に作業者に警報を発
するための警報ランプ37と警報ブザー38とを駆動制
御するように構成されている。
【0020】車種検知装置31、ロボット制御部32a
・33aとマーク検知部32b・33b、ロボット制御
部34aとツール制御部34b及び欠陥監視装置35
は、夫々CPUとROMとRAMとを含むマイクロコン
ピュータ及び入出力インターフェイスなどを備え、図4
に示すように、これら装置31〜35はバスで相互に接
続されるとともに外部から生産情報を受ける生産情報ネ
ット端末器4に接続され、欠陥監視装置35は自動車の
生産状況を管理する生産管理コンピュータ5に接続され
ている。車種検知装置31のROMには車種検知制御の
制御プログラムが格納され、ロボット制御部32a・3
3aのROMには、マーク検知ロボットR1・R2のテ
ーチングを行うときのテーチング制御と、6軸のサーボ
モータに対するフィードバック制御と、欠陥マークMを
検知するためにロボットR1・R2を制御する後述の車
種毎のマーク検知制御の制御プラグラムが格納され、マ
ーク検知部32b・33bのROMには画像信号に基い
て欠陥マークMとその位置を検知する為の画像処理制御
の制御プログラムが格納され、ロボット制御部34aの
ROMには6軸のサーボモータに対するフィードバック
制御と、後述の車種毎の研磨制御の制御プログラムが格
納され、ツール制御部34bのROMにはツール制御の
制御プログラムが格納され、欠陥監視装置35のROM
には欠陥監視制御の制御プログラムが格納されている。
【0021】次に、マーク検知ロボットR1・R2のマ
ーク検知制御の制御プログラムと研磨ロボットR3の研
磨制御の制御プログラムに共通に設定されている表2の
テーブルについて説明する。図5・図6・表2に示すよ
うに、車体Bは、マーク検知ロボットR1により欠陥マ
ークMを検知する、右フロントドア、右フロントフェン
ダ、ボンネット、左フロントフェンダ、左フロントドア
及びルーフ前部の6区域からなる前側検知領域と、マー
ク検知ロボットR2により欠陥マークMを検知する、左
リヤフェンダ、左リヤドア、ルーフ後部、右リヤドア、
右リヤフェンダ及びトランクの6区域からなる後側検知
領域とに区分されている。図7にボンネットを例として
示したように、前後の検知領域の各検知区域は20の小
区画Sに区画され、各小区画SはCCDカメラ43で1
度に撮像可能であり、各小区画Sの中心はカメラ43を
位置させる為の検知ポイントに設定されている。
【0022】表2に示すように、前側検知領域と後側検
知領域の12個の検知区域には、マーク検知ロボットR
1のハンド26とマーク検知ロボットR2のハンド26
とを相互に干渉することなく並行して移動させるための
検知順序が設定され、また合計240個の小区画Sの検
知ポイントには、CCDカメラ43で撮像する順序を設
定するとともに各区域を特定する為の検知ポイント番号
が「1」〜「240」の連続番号で割付けられている。
更に、12個の検知区域には、研磨ロボットR3の研磨
ツール50で研磨する研磨順序が設定されている。
【表2】
【0023】更に、前記12個の区域は、検知順序又は
研磨順序に基づいてマーク検知ロボットR1・R2又は
研磨ロボットR3のハンド26を移動させても車体Bと
ハンド26との干渉が生じないような「A」から「E」
の5つの不干渉グループにグループ化されている。即
ち、例えば右フロントドアと右フロントフェンダとは略
同一平面内に配置され、検知順序と検知ポイント番号に
基づいてハンド26をその平面に沿って移動させても車
体Bとハンド26との干渉が生じないので、右フロント
ドアと右フロントフェンダは同じ不干渉グループ「A」
としてグループ化されている。一方、例えば右フロント
フェンダとボンネットとは同一平面内に配置されておら
ず、検知順序と検知ポイント番号に基づいてハンド26
を移動させた場合車体Bとハンド26とが干渉するの
で、ボンネットは、右フロントフェンダの不干渉グルー
プ「A」と異なる不干渉グループ「D」としてグループ
化されている。
【0024】また、検知順序又は研磨順序に基づいてハ
ンド26を異なる不干渉グループ間に亙って移動させる
ときに、車体Bとハンド26との干渉が生じないように
迂回させる為の干渉回避ポイントが検知区域に対応づけ
て設定されている。図8に示すように、車体Bの各検知
区域に対応させて且つ各検知区域の所定距離上方に夫々
の干渉回避ポイントが設定され、表2に示すように、こ
れら干渉回避ポイントには「244」〜「255」の干
渉回避ポイント番号が夫々割付けされている。このよう
に設定された検知ポイント番号、検知順序、研磨順序、
不干渉グル−プ及び干渉回避ポイント番号は車種毎のテ
ーブルとして、マーク検知ロボットR1・R2のマーク
検知制御の制御プログラムと研磨ロボットR3の研磨制
御の制御プログラムに夫々共通に格納されている。但
し、前記干渉回避ポイントは、必らずしも検知区域に対
応づけて設定する必要はなく、各不干渉グループA〜D
に対応づけて設定しておけば十分である。即ち、不干渉
グループA〜Dの夫々に対して各1個の干渉回避ポイン
トを設定してもよい。
【0025】次に、マーク検知ロボットR1・R2のテ
ーチングについて説明する。このテーチングは、水研加
工ラインLに新しい車種の車体Bが投入開始されるとき
にそれに先行して行われる。尚、マーク検知ロボットR
1・R2に対するテーチングは同様におこなわれるの
で、マーク検知ロボットR1のテーチングについて説明
する。テーチングを行うときには、先ず車体Bをマーク
検知ステーションL2の所定位置に位置決めし、ロボッ
トR1の6軸を初期設定し、次に検知順序に基づいて右
フロントドアの検知ポイント番号「1」の検知ポイント
の近傍位置にハンド26を介してカメラ43を移動さ
せ、CCDカメラ43の撮像領域の中心と小区画Sの中
心である検知ポイントとが一致するようにハンド26の
位置を微調整し、調整後ロボットR1の6軸の位置をテ
ーチングする。但し、カメラ43を車体Bから所定距離
離れた位置に設定してテーチングを行なう。以下同様に
して、検知ポイント番号順及び検知順序に従って順々に
テーチングを施す。尚、例えば右フロントフェンダから
ボンネットに移行する場合には、右フロントフェンダと
ボンネットとは不干渉グループが異なるので、先ずハン
ド26を右フロントフェンダの干渉回避ポイント「24
5」に移動させてその位置をテーチングし、次にハンド
26をボンネットの干渉回避ポイント番号「246」に
移動させてその位置をテーチングする。その他の干渉回
避ポイントについても同様である。
【0026】前記マーク検知ロボットR1に施したテー
チングのデータは、ロボット制御部32aのRAMに格
納される。次にマーク検知ロボットR2に対しても前記
同様にテーチングが施され、そのテーチングのデータが
ロボット制御部32aのRAMに格納される。両ロボッ
トR1・R2に対するテーチングの完了後、それらのテ
ーチングデータと同一のデータが研磨ロボットR3のロ
ボット制御部34aのRAMに転送されて格納され、ロ
ボットR3の研磨制御に活用される。前記ロボットR1
〜R3は同型であり、車体Bをマーク検知ステーション
L2に位置決めした状態におけるロボットR1・R2の
座標系に対する車体Bの位置と、車体Bを研磨ステーシ
ョンL3に位置決めした状態におけるロボットR3の座
標系に対する車体Bの位置とが同一に設定されているの
で、ロボットR1・R2のテーチングデータをロボット
R3において使用することが出来るようになっている。
【0027】次に、マーク検知制御及び画像処理制御に
ついて、図9と図10のフロチャートに基いて説明す
る。尚、制御装置32・33における制御は同様なの
で、制御装置32における制御について説明する。ま
た、テーチングデータは車種検知装置31からの車種デ
ータに基いて選択される。図9はマーク検知制御のルー
チンを示し、また図10はその制御と協働している画像
処理制御のルーチンを示し、図中Si(i=1、2、・
・・)は各ステップを示す。車体Bがマーク検知ステー
ションL2の所定位置に搬送されたか否か判定され(S
1)、車体Bが所定位置に搬送されていないときには
(S1:No)、マーク検知ロボットR1は基準原点O
1 に待機している。車体Bが所定位置に搬送されると
(S1:Yes)、カウンタが「120」にセットされ
(S2)、今回の検知ポイント番号「1」のテーチング
データが読込まれ(S3)、次に今回の検知ポイント番
号「1」の不干渉グループが読込まれる(S4)。次に
今回の検知ポイント番号の不干渉グループが前回の検知
ポイント番号の不干渉グループと同一かが判定される
(S5)。この場合、初回の検知ポイント番号なので不
干渉グループが同一と判定され(S5:Yes)、次に
検知ポイント番号「1」のテーチングデータに基いてハ
ンド26を介してカメラ43は検知ポイント番号「1」
の検知ポイントに移動駆動されるとともにマーク検知装
置40の姿勢がテーチングデータに基いて制御される
(S10)。
【0028】次にCCDカメラ43により検知ポイント
番号「1」に対応する右フロントドアの小区画Sが撮像
され(S11)、その画像信号はマーク検知部32bに
おいてディジタル信号に変換された後所定のデータ処理
が施されて欠陥マークMの有無及び欠陥マークMの種類
と位置が演算により求められる(S12)。次にカウン
タが1つディクリメントされ(S13)、次に塗装欠陥
を示す欠陥マークMが存在するかが判定され(S1
4)、欠陥マークMが存在するときには(S14:Ye
s)、欠陥マークMの位置と欠陥マークMの種類(研磨
グレード)とが検知データとして記憶される(S1
5)。即ち、図11に示すように、欠陥マークMが検知
された順番を示す配列番号と、マークMが存在する小区
画Sの検知ポイント番号と、図12に示すように、その
小区画Sの画像のセンタを原点として設定されたx・y
座標系における欠陥マークMのx・y座標値と、欠陥マ
ークMが示す「1」〜「3」の研磨グレードのうちの1
つの数値とが検知データとして記憶される。尚、車体B
の車種と車体番号(これは端末器4から供給される)も
検知データとして記憶される。
【0029】S14においてNoのとき、又はS15の
後、カウンタの数値が「0」か否かが判定され(S1
6)、この場合NoなのでS3に戻り、以下、検知ポイ
ント番号と検知順序にしたがって検知ポイント番号
「2」〜「20」に対応する右フロントドアの各小区画
Sと検知ポイント番号「21」〜「40」に対応する右
フロントフェンダの各小区画Sについて、これらの区域
の不干渉グループは同一であるので、前記と同様にS3
〜S16が繰り返えされて欠陥マークMの検知が順次行
われ記憶される。このようにして右フロントフェンダの
欠陥マークMの検知が終了し、ボンネットの最初の小区
画Sに対応する今回の検知ポイント番号「41」のテー
チングデータが読込まれ(S3)、次に今回の検知ポイ
ント番号「41」の不干渉グループが読込まれ(S
4)、次に前回の検知ポイント番号「40」の不干渉グ
ループと今回の検知ポイント番号「41」の不干渉グル
ープが同一か否かが判別されると(S5)、この場合、
検知ポイント番号「40」の不干渉グループは「A」で
あり、検知ポイント番号「41」の不干渉グループは
「D」であって同一でないので(S5:No)、前回の
検知ポイント番号「40」の干渉回避ポイント番号「2
45」のテーチングデータが読込まれ(S6)、次に今
回の検知ポイント番号「41」の干渉回避ポイント番号
「246」のテーチングデータが読込まれ(S7)、次
に検知ポイント番号「40」に対応するように位置して
いたハンド26は、干渉回避ポイント番号「245」の
テーチングデータに基いて干渉回避ポイント番号「24
5」の干渉回避ポイントに移動し(S8)、次に干渉回
避ポイント番号「246」のテーチングデータに基いて
干渉回避ポイント番号「246」の干渉回避ポイントに
移動し(S9)、次に検知ポイント番号「41」の検知
ポイントに対応する位置に移動する(S10)。このよ
うに干渉回避ポイントを経由してハンド26を移動させ
ることによりハンド26と車体Bとの干渉を回避するこ
とができる。
【0030】以下同様に、検知ポイント番号と検知順序
にしたがってボンネットの欠陥マークMの検知を終了し
て左フロントフェンダの欠陥マークMの検知に移行する
とき、及び左フロントドアの欠陥マークMの検知を終了
してルーフ前部の欠陥マークMの検知に移行するときに
は、ハンド26は干渉回避ポイントを経由して移動す
る。このようにして前側検知領域のすべての検知区域の
検知が終了すると(S16:Yes)、表3に1例とし
て示したように、欠陥マークMが検知された順番に配列
された検知データがマーク検知部32bから研磨ロボッ
トR3の制御装置34のロボット制御部34aと欠陥監
視装置35とに転送され(S17)、ロボットR1は基
準原点O1 に戻る。尚、前記車体Bの前側検知領域に対
するマーク検知と並行して後側検知領域に対するマーク
検知が実行され、表4に1例として示したように、マー
ク検知ロボットR2のーク検知部33bからも検知デー
タが研磨ロボットR3のロボット制御部34aと欠陥監
視装置35とに転送される。
【表3】
【表4】
【0031】次に、研磨制御のルーチンについて図13
の概略フローチャトに基いて説明する。尚、図中Si
(i=20、21・・・)は各ステップを示す。この制
御は、制御装置32・33のマーク検知部32b・33
bから検知データが転送されると開始され、先ずーク検
知部32bから転送された検知データとマーク検知部3
3bから転送された検知データとが結合され、この結合
された検知データが研磨順序に合うように再配列される
(S20)(表5参照)。
【表5】
【0032】次に、再配列された検知データの配列番号
「1」と配列番号「2」の検知ポイント番号の不干渉グ
ループがテーブルから読込まれ、それらの不干渉グルー
プが同一かが判別される(S21)。即ち、表5に示す
検知データにおいては、配列番号「1」の検知ポイント
番号「30」の不干渉グループは「A」であり、配列番
号「2」の検知ポイント番号「50」の不干渉グループ
は「D」であって不干渉グループが同一でないので(S
21:No)、検知ポイント番号「30」の干渉回避ポ
イント番号「245」が配列番号「2」として検知デー
タに挿入され(S22)、次に検知ポイント番号「5
0」の干渉回避ポイント番号「246」が配列番号
「3」として検知データに挿入される(S23)。S2
1においてYesの場合、又はS23の後、検知データ
の各検地ポイント番号について不干渉グループのチェッ
クが全て終了したかが判定され(S5)、チェックが終
了していない場合には(S24:No)、検知データの
残りの検知ポイント番号について、S21〜S24のス
テップが繰り返され、チェックが終了すると(S24:
Yes)、表5の検知データは表6のように補完される
(表6参照)。
【表6】
【0033】次に、車体Bが研磨ステーションL3の所
定位置に搬送されたかが判定される(S25)、車体B
が所定位置に搬送されると(S25:Yes)、検知デ
ータの配列番号「1」の検知ポイント番号「30」に対
応する検知ポイントに研磨ツール50を位置させるよう
に研磨ロボットR3のハンド26が移動し(S26)。
このとき、ハンド26は検知ポイント番号「30」の検
知ポイントのテーチングデータに基いて制御され且つ研
磨ツール50も所定の研磨姿勢に設定される。次に、検
知データの欠陥マークMのx・y座標値に基いてハンド
26が制御され砥石51が欠陥マークMに接触する位置
に移動し(S27)、次に検知データの研磨グレードデ
ータをツール制御部34bに出力し、研磨グレードに応
じた研磨時間及び研磨圧力などの研磨条件を設定する
(S28)。次にハンド26に設けたアクチュエータ5
2を介して研磨ツール50の砥石51が塗装欠陥が存在
する研磨面に対して平行となるように振動駆動され、砥
石51により塗装欠陥部位が研磨される(S29)。次
に、全ての塗装欠陥部位の研磨が終了したかが判定され
(S30)、この場合終了していないので(S30:N
o)、S26に移行する。このとき、S26において
は、ハンド26は、配列番号「2」に検知ポイント番号
として挿入された干渉回避ポイント番号「245」の干
渉回避ポイントに移動し、次に配列番号「3」に検知ポ
イント番号として挿入された干渉回避ポイント番号「2
46」の干渉回避ポイントに移動し、次に配列番号
「4」の検知ポイント番号「50」の検知ポイントに移
動する。このようにハンド26は2つの干渉回避ポイン
トを経由して移動するので、ハンド26や研磨ツール5
0が車体Bと干渉することはない。これ以降、前記同様
に、塗装欠陥部位に順次研磨が施され、全ての塗装欠陥
部位の研磨が終了すると(S30:Yes)、ロボット
R3は基準原点02 に戻される。
【0034】このように、検知ポイント番号、検知順
序、研磨順序、不干渉グループ及び干渉回避ポイント番
号などをテーブルとして、マーク検知ロボットR1・R
2のマーク検知制御の制御プログラムと研磨ロボットR
3の研磨制御の制御プログラムとに共通に格納し、マー
ク検知ロボットR1・R2のテーチングデータと同一の
データを研磨ロボットR3に転送して研磨制御に活用す
るので、研磨ロボットR3に対するテーチングを省略す
ることが出来る。マーク検知ロボットR1・R2により
検知された車体Bの塗装欠陥部位の検知データを、研磨
ロボットR3の研磨順序に従って再配列し、その再配列
した検知データに基づいて研磨ロボットR3が制御され
るので、研磨ロボットR3の移動径路に無駄がなくな
り、研磨ロボットR3の作業能率を確実に高めることが
出来る。加えて、240個の小区画Sを検知区域にグル
ープ化し、車体Bとの干渉が生じないようにマーク検知
ロボットR1・R2又は研磨ロボットR3のハンド26
を迂回させる為に検知区域に対応づけて干渉回避ポイン
トを設定し、異なる不干渉グループの検知区域間に亙っ
てハンド26を移動させるときに移動前の検知区域に対
応する干渉回避ポイントと移動後の検知区域に対応する
干渉回避ポイントとを経由して移動させるように制御す
るので、ロボットR1〜R3のハンド26と車体Bとの
干渉を確実に防止することが出来る。尚、欠陥マークM
を研磨グレードに対応させて色別することも可能である
し、研磨グレードは3段階に限らず2段階以上の種々の
段階に設定することも有り得る。また、車種検知センサ
3及び車種検知装置31を省略して、端末器4より制御
装置32〜34に車種データを入力してもよい。更に、
各検知区域を20以上の小区画に区画することも有り得
る。前記ロボット制御部32a・33aは夫々マーク検
知部32b・33bと一体的にまたロボット制御34a
は研磨制御部34bと一体的に構成してもよく、更に、
制御装置32・33・34は1組の大型のコントロール
ユニットとして構成してもよい。
【0035】更に、マーク検知ステーションL2に、例
えば4台のマーク検知ロボットを配置し、研磨ステーシ
ョンL3に2台の研磨ロボットを配置し、2台のマーク
検知ロボットと1台の研磨ロボットと、残りの2台のマ
ーク検知ロボットと残りの1台の研磨ロボットに対して
夫々前記制御方法を適用することも有り得る。また、検
査マーキング工程L1を省略してマーク検知ロボットR
1・R2でマーク検知装置40を介して塗装欠陥を検知
するとともに塗装欠陥部位に必要に応じて欠陥マークM
を印すようにすることも可能である。加えてロボットR
1〜R3は、門型に限らず同型であれば種々のタイプの
ロボットを用いることも可能である。尚、研磨ツール5
0のアクチュエータ52の近傍に例えば3組の力センサ
や歪センサを組込んで、それらの検出信号に基いて砥石
51の面圧がその全面に亙って略均一になるように制御
することも可能である。更に、前記ロボットの制御方法
は水研加工ラインLに限らず、複数のロボットを用いる
種々の生産ラインに適用出来ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る水研加工ラインの平面
図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】研磨ツールの斜視図である。
【図4】マーク検知ロボットと研磨ロボットの制御系の
構成図である。
【図5】車体の上面の撮像単位としての小区画の説明図
である。
【図6】車体の側面の撮像単位としての小区画の説明図
である。
【図7】ボンネットの撮像単位としての小区画の説明図
である。
【図8】干渉回避ポイントの説明図である。
【図9】マーク検知制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図10】画像処理制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図11】検知データの説明図である。
【図12】小区画と欠陥マークの説明図である。
【図13】研磨制御のルーチンのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
B 車体 L 水研加工ライン L2 マーク検知ステーション L3 研磨ステーション R1・R2 マーク検知ロボット R3 研磨ロボット S 小区画 26 ハンド 32・33・34 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B25J 13/08 B25J 13/08 A B62D 65/00 B62D 65/00 Z (56)参考文献 特開 昭58−182709(JP,A) 特開 平2−81209(JP,A) 特開 昭60−95609(JP,A) 特開 昭50−69758(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/22 B05B 12/00 B05B 12/08 B23Q 15/00 301 B23Q 15/00 305 B25J 13/08 B62D 65/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが搬送される搬送ラインの検査ス
    テーションとその下流の加工ステーションに複数台の検
    査用ロボットと1台の加工用ロボットを夫々配置し、複
    数台の検査用ロボットでワークを検査して得られた情報
    を加工用ロボットに供給して加工用ロボットによりワー
    クに所定の加工を施すように制御するロボットの制御方
    法において、 前記検査ステーションに位置決めされたワークの検査用
    ロボットに対する位置情報基準と加工ステーションに位
    置決めされたワークの加工用ロボットに対する位置情報
    基準とを予め同一に設定し、前記ワークの表面を分割した多数の検査ゾーンであっ
    て、各グループ内の検査ゾーン間で検査用又は加工用ロ
    ボットのハンドを移動させてもワークとハンドとの干渉
    が生じないような複数の不干渉グループにグループ化さ
    れた多数の検査ゾーンと、異なる不干渉グループ間に亙
    って前記ハンドを移動させるときにワークとハンドとの
    干渉が生じないように迂回させる為に各不干渉グループ
    に対応づけた干渉回避ポイントとを前記位置情報基準に
    設定しておき、 前記複数台の検査用ロボットをワークの前記複数の不干
    渉グループに夫々対応させ、ワークの各不干渉グループ
    について検査用ロボットに夫々テーチングを施し、 前記テーチングのデータを加工用ロボットに供給して加
    工用ロボットの制御に用い、 前記異なる不干渉グループ間に亙って前記ハンドを移動
    させるときに移動前の不干渉グループに対応する干渉回
    避ポイントと移動後の不干渉グループに対応する干渉回
    避ポイントとを経由して移動させるように制御する こと
    を特徴とするロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記複数台の検査用ロボットによりワー
    クを検査して所定の加工を必要とする加工部位を検知
    し、その加工部位の位置情報を、加工用ロボットに対し
    て予め設定された加工順序に従って再配列し、その再配
    列された位置情報に基づいて加工用ロボットを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボットの制御方
    法。
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