JP3174073B2 - ワークの加工方法 - Google Patents

ワークの加工方法

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JP3174073B2
JP3174073B2 JP41620890A JP41620890A JP3174073B2 JP 3174073 B2 JP3174073 B2 JP 3174073B2 JP 41620890 A JP41620890 A JP 41620890A JP 41620890 A JP41620890 A JP 41620890A JP 3174073 B2 JP3174073 B2 JP 3174073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車ボディ等のワー
クに対し、研磨ロボットに設けられた研磨ツールにより
複数の加工部位を研磨加工するワークの加工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下塗りや中塗りされた自動車ボデ
ィ等の被塗装物(ワーク)の各塗装面に発生した塗装不
良を水研して修正するため、作業者が搬送されてきたワ
ークを目視検査し、発見した不良部位と不良状態とを指
示装置によってそれぞれ入力することにより、下流側で
ロボット等からなる水研装置が自動的に水研する自動水
研方法が提案されている(特開昭58−64517号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭58
−64517号公報の自動水研方法にあっては、水研装
置は各塗装不良間の距離に関係なく、各不良部位に研磨
材を順次移動させて水研を行うことになるため、水研加
工の時間短縮が困難であった。また、研磨される範囲は
ある程度の大きさを有するため、近接する不良部位の間
隔が狭い場合に同一の不良部位が重複して水研加工され
る虞れがあった。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、近
接する加工部位を適正に加工するワークの加工方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワークの複数の加工部位を検出手段によ
り検出し、研磨ツールを有する研磨ロボットを用いて各
加工部位を研磨加工する加工方法において、近接する複
数の加工部位を抽出するステップと、これらの加工部位
にわたる区域の大きさが上記研磨ツールの作業範囲以内
であるか否かの判別を行うステップと、このステップで
上記区域の大きさが上記研磨ツールの作業範囲以内であ
ることを判別した場合に、当該区域の複数の加工部位の
重心を求めるステップと、この重心に研磨ツールの作業
範囲の中心を合致させて、当該複数の加工部位を研磨ツ
ールで一度に加工するステップとを有するものである。
【0006】また、請求項2では、画像メモリにワーク
の各加工部位の座標を中心に所定領域に塗りつぶしたマ
ーク部を記憶したのち、近接する複数の加工部位にわた
る区域の大きさが上記研磨ツールの作業範囲以内である
ことを判別した場合に、上記画像メモリ上で当該複数の
加工部位のマーク部の重心を求めるようにした。
【0007】
【0008】
【作用】上記請求項1のワークの加工方法によれば、
出された複数の加工部位が上記研磨ツールの作業範囲内
に包含される場合に、これらの加工部位を一度で加工可
(つまり研磨ロボットを移動させることなく研磨ツー
ルを作動させるだけで加工可能)とする研磨ツール中心
位置としてこれらの加工部位の重心が求められ、上記研
磨ツールによりこの位置を中心に加工が行われる。
【0009】また、上記請求項2の加工方法によれば、
画像メモリに各加工部位の座標を中心に所定領域に塗り
つぶしたマーク部が記憶され、複数のマークが研磨ツー
ルの作業範囲内に包含される場合に、上記画像メモリ上
で上記マーク部の重心が求められ、加工手段により上記
重心の座標を中心に加工が行われる。
【0010】
【0011】
【実施例】図1は自動車の製造ラインにおける本発明の
一実施例を示すものである。
【0012】加工ラインLは搬送ライン2に沿って上流
から検査マーキング工程L1とマーク検知工程L2と研磨工
程L3と水洗工程L4とからなり、加工ラインLの上流で下
塗りや中塗り等の塗装加工を行われ、搬送ライン2によ
り搬送されてきた自動車ボディ1の塗装不良部位を検知
して水研することで修正するようにしている。
【0013】上記検査マーキング工程L1に相当する位置
には複数の検査員M1,M2が配置され、自動車ボディ1の
塗装面を目視検査するようにしている。そして、検査員
M1,M2は塗装面のピンホールや異物付着等の塗装不良部
位を発見すると、加工(研磨)度合に対応させて予め設
定した複数パターンのスタンプ等の内から、当該加工部
位の加工度合に応じたパターンのマークを選択して当該
不良部位に付するようにしている。すなわち、表1に示
すように、例えば不良度合が大きく重研磨が必要な部位
には丸形のマークを、中研磨の必要な部位には三角形の
マークを、軽研磨の必要な部位には四角形のマークを付
するようにしている。
【0014】
【表1】
【0015】なお、加工度合に応じてマークの色を、例
えば赤、緑、青のように変えてもよい。また、マークの
形状自体は同一であって加工度合に応じて大きさを変え
るようにしてもよい。
【0016】また、加工度合は4段階以上であっても2
段階以下であってもよい。この場合、段階数に応じて形
状等の種類を増減させることになる。
【0017】上記マーク検知工程L2に相当する位置には
上流に車種検知センサP1,P2,P3が設けられ、下流にマ
ーク検知ロボットR1,R2,R3が自動車ボディ1の左右面
及び上面にそれぞれ臨むように配設されている。各マー
ク検知ロボットR1,R2,R3には非接触型のセンサである
マーク検知カメラS1,S2,S3がそれぞれ備えられ、自動
車ボディ1に付されたマークの位置及び形状等を検知し
て画像信号として出力するようにしている。
【0018】上記研磨工程L3に相当する位置には研磨ロ
ボットR4,R5,R6が自動車ボディ1の左右面及び上面に
それぞれ臨むように配設され、上記各研磨ロボットR4,
R5,R6には研磨ツールT1,T2,T3がそれぞれ備えられて
いる。そして、マーク検知工程L2からのデータに基づい
て各研磨ロボットR4,R5,R6がそれぞれ研磨ツールT1,
T2,T3をマークの位置へ導いて水研加工させるようにし
ている。
【0019】水洗工程L4に相当する位置には水洗制御盤
7により制御される複数の水洗シャワ3と水洗ブラシ4
が設けられ、水研加工後の自動車ボディ1を水洗いする
ようにしている。
【0020】続いて、上記加工ラインLの制御系につい
て図2を用いて説明する。
【0021】マーク検知工程L2にはマーク検知部51,
52,53と車種検知部54と検知ロボット制御部5
5,56,57とを有する検知制御盤5が設けられてい
る。上記各マーク検知部51,52,53はそれぞれマ
ーク検知カメラS1,S2,S3からの画像信号から自動車ボ
ディ1に付されたマークを検出するものである。すなわ
ち、自動車ボディ1の各塗装面にはそれぞれマーク検知
カメラS1,S2,S3の検知範囲に基づいて範囲が求められ
た複数の検知ポイントが設定されており、マーク検知部
51,52,53は上記検出されたマークの検知ポイン
トの番号と該検知ポイント内でのマークの座標とのデー
タを記憶するようにしている。また、マーク検知部5
1,52,53はマークの形状等から加工度合を判別し
て研磨グレードデータとして記憶し、検知作業が終了す
ると、これらのデータを後述する研磨制御盤6に転送す
るようにしている。
【0022】車種検知部54は車種検知センサP1,P2,
P3からの検知信号に基づいて自動車ボディ1の車種を検
知して検知ロボット制御部55,56,57に車種デー
タとして出力するものである。検知ロボット制御部5
5,56,57は車種検知部54からの車種データに基
づいてマーク検知ロボットR1,R2,R3を自動車ボディ1
の車体サイズや形状等に応じるようにそれぞれ制御する
ものである。
【0023】研磨工程L3には研磨ロボット制御部61,
62,63と研磨ツール制御部64,65,66とを有
する研磨制御盤6が設けられている。上記研磨ロボット
制御部61,62,63は検知制御盤5からの検知ポイ
ントの番号等のデータに基づいて研磨ロボットR4,R5,
R6をそれぞれ制御するものである。すなわち、研磨ロボ
ット制御部61,62,63はそれぞれ上記検知ポイン
トが自動車ボディ1の各塗装面に対応して記憶されてお
り、上記マーク検知部51,52,53からのデータに
応じて該当する検知ポイントへ移動するようにしてい
る。また、自動車ボディ1の各塗装面の形状は平面でな
いため、研磨ロボット制御部61,62,63は上記検
知ポイントと共に各検知ポイントでの加工姿勢を記憶す
るようにしている。
【0024】研磨ツール制御部64,65,66は検知
制御盤5からの研磨グレードデータに基づいて研磨ツー
ルT1,T2,T3をそれぞれ制御するものである。すなわ
ち、研磨ツールT1,T2,T3はそれぞれ自動車ボディ1の
塗装不良部位をその加工度合に応じた研磨時間や研磨強
度等で加工部位を水研することになる。
【0025】なお、生産情報ネット端末器8は図示しな
い生産管理用のコンピュータからのデータを検知制御盤
5及び研磨制御盤6に出力するものである。
【0026】次に、上記マーク検知工程L2及び研磨工程
L3の動作について図3及び図4のフローチャートを用い
て説明する。なお、図3のフローチャートはマーク検知
工程L2の動作を示し、図4のフローチャートは研磨工程
L3の動作を示している。
【0027】マーキング工程L1で検査員M1,M2により塗
装不良が発見されてマーキングされた後、搬送ライン2
に沿ってマーク検知工程L2に搬送されてきた自動車ボデ
ィ1は車種検知センサP1,P2,P3により車種を検知され
(ステップS1)、車種に応じたマーク検知ロボットR
1,R2,R3の制御プログラムが設定される(ステップS
2)。
【0028】続いて、自動車ボディ1が検知作業位置に
セットされたかどうかが判別され(ステップS3)、自
動車ボディ1が検知作業位置に有れば(ステップS3で
YES)、マーク検知ロボットR1,R2,R3が起動されて
マーク検知カメラS1,S2,S3によりマーク検知が開始さ
れる(ステップS4)。すなわち、マーク検知ロボット
R3であればマーク検知カメラS3によりボンネット面、ル
ーフ面、トランク面の順にマーク検知が行われる。ま
た、例えばボンネット面11には、図5に示すように、
ボンネット面11を区画するように複数の検知ポイント
1a,1b,…,1c,…が設定されており、マーク検
知ロボットR3はマーク検知カメラS3により上記検知ポイ
ント1a,1b,…,1c,…の順にボンネット面11
に沿ってマーク検知を行うようにしている。なお、上記
ルーフ面及びトランク面にもそれぞれ検知ポイントが設
定され、マーク検知ロボットR3は上記ルーフ面及びトラ
ンク面に沿ってマーク検知を行うようにしている。
【0029】そして、研磨部位を表示するマークが検知
されると(ステップS5でYES)、当該マークの検知
ポイント番号と座標と研磨グレードとのデータが記憶さ
れる(ステップS6)。上記マーク検知は全検知ポイン
ト終了まで続けられ、全検知ポイントでマーク検知が終
了すると(ステップS7でYES)、マーク検知ロボッ
トR1,R2,R3が原位置に復帰し(ステップS8)、図6
に示すように、上記検知ポイントの番号と座標と研磨グ
レードとのデータが関係付けられて研磨制御盤6に転送
される(ステップS9)。
【0030】この後、上記自動車ボディ1が研磨工程L3
に搬送され(図4のステップS11でYES)、研磨作業
位置にセットされると(ステップS12でYES)、研磨
ロボットR4,R5,R6がそれぞれ起動する(ステップS1
3)。各研磨ロボットR4,R5,R6はマーク検知工程L2で
検出されたマークの検知ポイントの内、最も番号の小さ
い検知ポイントの中心にそれぞれ移動し(ステップS1
4)、更に当該マークの座標まで移動する(ステップS1
5)。すなわち、図5に示すように、マークMがボンネ
ット面11の検知ポイント1cに付されていると、研磨
ロボットR6は検知ポイント1cの中心Oに移動し、更に
図7に示すマークMの座標(x1,y1)まで移動す
る。
【0031】続いて、研磨グレードデータに基づいて研
磨時間や研磨強度等の加工度合を制御する研磨制御プロ
グラムが設定され(ステップS16)、研磨ツールT1,T
2,T3により加工度合に応じて水研される(ステップS1
7)。
【0032】そして、全検知ポイントでの水研加工が終
了すると(ステップS18でYES)、研磨ロボットR4,
R5,R6がそれぞれ原位置に復帰する(ステップS19)。
【0033】次に、上記研磨ロボットR4,R5,R6の研磨
動作について図8及び図9を用いて説明する。
【0034】研磨ロボットR4,R5はそれぞれ自動車ボデ
ィ1の左右に配設されており、図8に示すフロントフェ
ンダ面、フロントドア面、リアドア面、リアフェンダ面
の順に水研加工を行うようにしている。一方、研磨ロボ
ットR6は上述したようにボンネット面11、ルーフ面1
2、トランク面13の順に水研加工を行う。
【0035】上記フロントフェンダ面、フロントドア
面、リアドア面、リアフェンダ面は各面間の起伏が小さ
いため、ほぼ同一の2次元面として取り扱うことができ
る。すなわち、研磨ロボットR4,R5が一つの面から他の
面へ平行移動しても自動車ボディ1との接触は生じな
い。
【0036】一方、上記ボンネット面11、ルーフ面1
2、トランク面13は、図8に示すように、各面間の高
低差がかなり大きいため、研磨ロボットR6が、例えばボ
ンネット面11の水研加工終了後にルーフ面12の検出
されたマークの検知ポイントまで直接移動しようとする
と、自動車ボディ1と接触する虞れがある。一方、ボン
ネット面11の水研加工終了後に自動車ボディ1のピラ
の起伏に沿ってボンネット面11からルーフ面12に移
動することも考えられるが、移動時間が長くなる。
【0037】このため、図9に示すように、自動車ボデ
ィ1の上方に複数の干渉回避ポイント14,15を設
け、研磨ロボットR6がボンネット面11からルーフ面1
2に移動する場合には、ボンネット面11から一旦干渉
回避ポイント14に移動した後にルーフ面12に移動
し、ルーフ面12からトランク面13に移動する場合に
は、ルーフ面12から干渉回避ポイント15に移動した
後にトランク面13に移動するようにする。
【0038】以下、上記研磨ロボットR6の干渉回避ポイ
ントへの移動動作の一例について図10及び図11のフ
ローチャートを用いて説明する。なお、ボンネット面1
1の各検知ポイントは1〜49の番号が、ルーフ面12
の各検知ポイントは50〜99の番号が、トランク面1
3の各検知ポイントは100〜149の番号が設定され
ているものとする。
【0039】自動車ボディ1がマーク検知工程L2から研
磨工程L3に搬送され(ステップS21でYES)、研磨作
業位置にセットされると(ステップS22でYES)、研
磨ロボットR6が起動し(ステップS23)、干渉回避フラ
グFF1,FF2がそれぞれリセットされる(ステップS2
4)。続いて、マーク検知工程L2からのデータからマー
クの検知された検知ポイントが番号順に読み出され、更
に当該検知ポイントに係るマークの座標データと研磨グ
レードデータとが読み出される(ステップS25)。
【0040】次に、上記検知ポイントの番号がボンネッ
ト面11の検知ポイントの番号、すなわち1〜49間の
番号かどうかが判別され(ステップS26)、上記検知ポ
イントの番号が1〜49間であれば(ステップS26でY
ES)、研磨ロボットR6は当該検知ポイントの中心O
(図7)に移動し(ステップS27)、更にマークM(図
7)の座標まで移動した後(ステップS28)、研磨ツー
ルT3により加工度合に応じるように水研加工が行われる
(ステップS29)。そして、ボンネット面11の全検知
ポイントでの水研加工が終了するまで続けられ(ステッ
プS30でNO)、ボンネット面11以外の検知ポイント
にマークが無ければ(ステップS30でYES)、研磨ロ
ボットR6は原位置に復帰する(ステップS31)。
【0041】一方、ボンネット面11での水研加工終了
後、更にマークがルーフ面12あるいはトランク面13
に有る場合、これらの検知ポイントの番号は50以上と
なるため、ステップS26でNOとなって図11のステッ
プS32に移行する。そして、上記検知ポイントの番号が
ルーフ面12の検知ポイントの番号、すなわち50〜9
9間の番号かどうかが判別され(ステップS32)、上記
50〜99間の番号であれば(ステップS32でYE
S)、干渉回避フラグFF1がセットされているかどうか
が判別される(ステップS33)。このとき、干渉回避フ
ラグFF1はセットされていないので(ステップS33でN
O)、干渉回避ポイント14が研磨ロボット制御部63
に設定され(ステップS34)、研磨ロボットR6が干渉回
避ポイント14に移動した後(ステップS35)、干渉回
避フラグFF1がセットされる(ステップS36)。続い
て、ステップS27に戻って研磨ロボットR6がルーフ面1
2の当該マーク部位に移動し、水研加工が行われる(ス
テップS27〜S29)。
【0042】そして、上記ルーフ面12の水研加工後、
更にルーフ面12にマークが有れば、ステップS36で干
渉回避フラグFF1はすでにセットされているので(ステ
ップS33でYES)、研磨ロボットR6はそのままルーフ
面12の当該マーク部位に移動し、水研加工が行われる
(ステップS27〜S29)。
【0043】一方、トランク面13のみにマークが有れ
ば、あるいは上記ルーフ面12の水研加工の終了後にト
ランク面13にマークが有れば、当該マークの検知ポイ
ントは100〜149間の番号になるため(ステップS
37でYES)、干渉回避フラグFF1がセットされている
かどうかが判別される(ステップS38)。すなわち、例
えば、ルーフ面12にマークが無かった場合(ステップ
S32でNO)、ステップS36で干渉回避フラグFF1はセ
ットされていないため(ステップS38でNO)。干渉回
避ポイント14が研磨ロボット制御部63に設定され
(ステップS39)、研磨ロボットR6がボンネット面11
から干渉回避ポイント14に移動し(ステップS40)、
干渉回避フラグFF1がセットされる(ステップS41)。
【0044】次に、干渉回避フラグFF2がセットされて
いるかどうかが判別される(ステップS42)。干渉回避
フラグFF2はステップS24でリセットされたままなので
ステップS42でNOとなり、干渉回避ポイント15が研
磨ロボット制御部63に設定され(ステップS43)、研
磨ロボットR6が干渉回避ポイント15に移動し(ステッ
プS44)、干渉回避フラグFF2がセットされた後(ステ
ップS45)、ステップS27に戻ってトランク面13の当
該マーク部位に移動し、水研加工が行われる(ステップ
S27〜S29)。
【0045】そして、上記トランク面13の水研加工
後、更にトランク面13にマークが有れば、このとき干
渉回避フラグFF1,FF2はそれぞれセットされているので
ステップS38,S42で共にYESとなり、ステップS39
〜ステップS41及びステップS43〜ステップS45の処理
を行うことなく、ステップS27に戻って当該マーク部位
に移動し、水研加工が行われる(ステップS27〜S2
9)。
【0046】このように、図9の二点鎖線に示すよう
に、研磨ロボットR6はボンネット面11の水研加工後に
干渉回避ポイント14に直ちに移動した後、ルーフ面1
2に移動し、一方、ルーフ面12の水研加工終了後は干
渉回避ポイント15に直ちに移動した後、トランク面1
3に移動するようにしている。すなわち、研磨ロボット
R6は干渉回避ポイント14,15を介することにより、
自動車ボディ1と接触することなくボンネット面11あ
るいはルーフ面12の任意の検知ポイントからルーフ面
12あるいはトランク面13へ直接移動することができ
る。従って、マーク検知ロボットR1,R2,R3と同様に各
加工面の全域を通った後に次の加工面に移動するように
構成した場合に比べ、研磨ロボットR6の移動時間を短縮
することができる。
【0047】なお、研磨ロボットR4,R5は上述したよう
にフロントフェンダ面、フロントドア面、リアドア面、
リアフェンダ面の各面間の起伏が小さいので、干渉ポイ
ントは必要でなく、各面間を直接移動することができ
る。
【0048】次に、マーク検知工程L2でのマーク検知カ
メラS1,S2,S3のマーク検知の動作について説明する。
【0049】検知ポイントの境界付近でのマークの検知
漏れを防ぐため、マーク検知カメラS1,S2,S3は上下左
右の隣接検知ポイントをそれぞれオーバーラップして検
知するようになっている。このため、上記オーバーラッ
プ部分のマークが重複して検知されることになる。
【0050】この重複検知の処理のため、図12に示す
ように、上記オーバーラップ部分を複数の検知ウィンド
に区画してこれらに番号W1〜W8を付す。そして、これら
の周辺検知ウィンドW1〜W8にマークが有る場合には、当
該検知ポイントと隣接検知ポイントとのいずれか一方の
みにマークが存在するものとして検知処理を行うように
する。
【0051】以下、上記マーク検知の動作について図1
3のフローチャートを用いて説明する。
【0052】マーキング工程L1から搬送された自動車ボ
ディ1が検知作業位置にセットされると、マーク検知カ
メラS1,S2,S3によりマーク検知が開始される(ステッ
プS51)。そして、マークが検知されると(ステップS
52でYES)、当該マークの検知ポイントの番号と座標
と研磨グレードとのデータが記憶され、上記マークが周
辺検知ウィンドW1〜W8内に有れば、該検知ウィンドの番
号が記憶される(ステップS53)。
【0053】一方、マークが無ければ(ステップS52で
NO)、ステップS53の処理を行うことなくステップS
54に移行し、全検知ポイントでのマーク検知が終了する
まで(ステップS54でNO)マーク検知が続けられる。
そして、全検知ポイントでのマーク検知が終了すると
(ステップS54でYES)、上記記憶された各データが
読み出され(ステップS55)、各記憶データに対応する
出力フラグがそれぞれ“1”にセットされる(ステップ
S56)。続いて、上記記憶データから周辺検知ウィンド
W1〜W8内に有るマークが検知ポイントの番号順に検索さ
れ(ステップS57)、該当するマークが有れば(ステッ
プS58でYES)、表2に基づいて当該検知ポイントに
オーバーラップしている隣接検知ポイントが抽出され、
表3に示すように、当該隣接検知ポイントに対応する記
憶データの出力フラグが“0”にリセットされる(ステ
ップS59)。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】そして、全記憶データの検索が終了すると
(ステップS60,61が共にYES)、上記記憶データの
内から出力フラグがセットされているデータのみ研磨制
御盤6に転送される(ステップS62)。この後、上記転
送されたデータに基づいて研磨ロボットR4,R5,R6が移
動され、水研加工が行われる。次に、上記フローチャー
トのステップS57〜ステップS59の動作についてマーク
A〜Eを例に図14及び表2,表3を用いて説明する。
なお、検知ポイントは「1」〜「9」のみとする。ま
た、マークAの座標(80,50),マークBの座標
(250,120),マークCの座標(200,23
5),マークDの座標(250,235)はそれぞれ検
知ポイント「1」における値を示し、マークEの座標
(200,235)は検知ポイント「2」における値を
示している。
【0057】また、参照ウィンド番号は該当する周辺検
知ウィンドとオーバーラップする隣接検知ポイントの周
辺検知ウィンドの番号を示している。すなわち、例えば
検知ポイント「1」の周辺検知ウィンドW2であれば、隣
接検知ポイントは「2」となり、更にオーバーラップす
る周辺検知ウィンドの番号はW4となる。さらに、検知ウ
ィンドW0はいずれの隣接検知ポイントともオーバーラッ
プしていない領域を示している。
【0058】図14に示すように、マークAは検知ポイ
ント「1」の検知ウィンドW0に位置するため、検知ポイ
ント「1」のみで検知される。一方、マークBは検知ポ
イント「1」の周辺検知ウィンドW2に位置し、検知ポイ
ント「1」と検知ポイント「2」とで重複して検知され
る。マークCは検知ポイント「1」の周辺検知ウィンド
W3に位置し、検知ポイント「1」と検知ポイント「4」
とで重複して検知される。また、マークDは検知ポイン
ト「1」の周辺検知ウィンドW7に位置し、検知ポイント
「1」と検知ポイント「2」と検知ポイント「4」と検
知ポイント「5」とで重複して検知される。さらに、マ
ークEは検知ポイント「2」の周辺検知ウィンドW3に位
置し、検知ポイント「2」と検知ポイント「5」とで重
複して検知される(ステップS51〜ステップS54)。
【0059】そして、上記マークA〜Eの各データは検
知ポイントの番号等と関係付けられて読み出された後
(ステップS55)、これらのデータの出力フラグが全て
セットされる(ステップS56)。
【0060】マークAは上述したように検知ポイント
「1」のみで検知され、オーバーラップしていないの
で、ステップS58でNOとなってマークAの記憶データ
A1の出力フラグはセット状態のままになる。
【0061】一方、マークBに対しては表2から検知ポ
イント「1」の周辺検知ウィンドW2の隣接検知ポイント
番号である「2」及び参照ウィンド番号W4が抽出され
る。すなわち、マークBは検知ポイント「2」の周辺ウ
ィンド番号W4と検知ポイント「1」の周辺検知ウィンド
W2とで重複しているので、検知ポイント「2」のマーク
Bの記憶データB2の出力フラグがリセットされ、マーク
Bが検知ポイント「1」のみに存在するように処理され
る(ステップS59)。
【0062】同様に、マークCに対しては表2から隣接
検知ポイント番号「4」及び参照ウィンド番号W1が抽出
され、検知ポイント「4」のマークCの記憶データC4の
出力フラグがリセットされ、マークCが検知ポイント
「1」のみに存在するように処理される(ステップS5
9)。また、マークEに対しては表2から隣接検知ポイ
ント番号「5」及び参照ウィンド番号W1が抽出され、検
知ポイント「5」のマークEの記憶データE5の出力フラ
グがリセットされ、マークEが検知ポイント「2」のみ
に存在するように処理される(ステップS59)。
【0063】一方、マークDに対しては表2から検知ポ
イント「1」の周辺検知ウィンドW7の隣接検知ポイント
番号である「2」と「4」と「5」とがそれぞれ抽出さ
れ、更にこれらの参照ウィンド番号W8とW6とW5とがそれ
ぞれ抽出される。そして、この抽出結果に基づいて検知
ポイント「2」と「4」と「5」とのマークDの各記憶
データD2,D4,D5の出力フラグがそれぞれリセットさ
れ、マークDが検知ポイント「1」のみに存在するよう
に処理される(ステップS59)。
【0064】この後、表3の記憶データの内、出力フラ
グのセットされているデータA1,B1,C1,D1,E2が研磨
制御盤6に転送される(ステップS62)。
【0065】このように、マークが重複して検知されて
も研磨制御盤6には、各マークに対して1のデータしか
転送しないため、同一のマーク部位が重複して水研され
ることを防ぐことができる。
【0066】次に、複数のマークを一度に研磨可能にす
るためのマーク検知部55,56,57でのデータ処理
の第1実施例について図15及び図16のフローチャー
トを用いて説明する。
【0067】この実施例では、画像処理により研磨ツー
ルT1,T2,T3の1回の研磨範囲(作業範囲:研磨ロボッ
トR4,R5,R6を移動させることなく研磨ツールT1,T2,
T3の作動だけで研磨作業を行い得る範囲)に包含される
複数のマークを抽出するようにしている。なお、研磨範
囲の形状は研磨ツールT1,T2,T3の形状等に応じて、例
えば丸形、四角形あるいは楕円形に設定され、更に研磨
範囲の大きさは加工度合に応じて変わるようになってい
る。また、画像メモリは加工度合に対応させてメモリ領
域を区画している。さらに、マーク検知部55,56,
57は画像メモリ上に、例えば白く塗りつぶされた領域
を抽出するようにしている。また、上記塗りつぶされた
領域はピンホール等の加工部位を示している。
【0068】自動車ボディ1が検知作業位置にセットさ
れると、マーク検知ロボットR1,R2,R3が起動され、マ
ーク検知カメラS1,S2,S3によりマーク検知が開始され
る(ステップS71)。そして、マークが検知されると
(ステップS72でYES)、該マークの形状等から加工
度合が判別され、加工度合に応じた画像メモリが選択さ
れる。続いて、上記選択された画像メモリにおいて上記
マークの座標を中心に上記研磨範囲及び加工度合に対応
する形状及び大きさの領域(以下、マーク部という)が
白で塗りつぶされる(ステップS73)。
【0069】一方、マークが無ければ(ステップS72で
NO)、ステップS73の処理を行うことなくステップS
74に移行し、全検知ポイントでのマーク検知が終了した
かどうかが判別され(ステップS74)、終了していなけ
れば(ステップS74でNO)、ステップS71に戻ってマ
ーク検知が続けられる。そして、全検知ポイントでのマ
ーク検知が終了すると(ステップS74でYES)、上記
各画像メモリ領域の各マーク部にラベリング(番号付
け)が行われる(ステップS75)。ここで、複数のマー
ク部が互いに繋がっている場合、これらのマーク部は1
つのマーク部として1のラベル(番号)が付されるよう
になっている。従って、マーク部が互いに繋がっている
ような近接する複数のマーク(加工位置)は上記1つの
マーク部に包含されて抽出される。
【0070】続いて、上記ラべリングされたマーク部が
有れば(ステップS76でYES)、番号順に抽出され
(ステップS77)、抽出されたマーク部のx方向及びy
方向の幅がそれぞれ抽出される(ステップS78,S7
9)。次に、上記マーク部のx方向及びy方向の各幅が
それぞれ研磨範囲のx方向及びy方向の幅の2倍以内か
どうかが判別される(ステップS80)。
【0071】上記塗りつぶされた領域(マーク部)は上
述したようにピンホール等の加工部位を中心に設定され
ているため、この加工部位が研磨範囲内に入れば複数の
加工部位であっても一度に水研加工することができる。
すなわち、上記マーク部のx方向及びy方向の幅は研磨
範囲のx方向及びy方向の幅に一致させているため、図
18に示すように、例えば研磨範囲のx方向及びy方向
の両端にそれぞれマークF,G,H,Iが有る場合、こ
れらのマークにより塗りつぶされる領域のx方向及びy
方向の幅は研磨範囲の2倍になる。従って、マーク部の
x方向及びy方向の幅が研磨範囲の2倍以内であれば、
当該マーク部内の複数の加工部位は研磨範囲以下の大き
さの区域内にあり、これら複数の加工部位を一度に水研
加工することができる。
【0072】そして、上記研磨範囲の2倍以内であれば
(ステップS80でYES)、当該マーク部の重心を上記
研磨範囲の中心にあわせることにより、上記マーク部内
の複数の加工部位を一度に水研加工することができるた
め、上記マーク部の重心座標が画像メモリ上で求められ
た後(ステップS81)、上記重心座標が記憶される(ス
テップS82)。そして、更にマーク部が有れば(ステッ
プS83でYES)、ステップS76に戻る。
【0073】一方、ステップS80で上記マーク部のx方
向及びy方向の幅が研磨範囲の2倍以上であれば(ステ
ップS80でNO)、当該マーク部を画像メモリ上で上記
研磨範囲の2倍以内の領域に分割する(図16のステッ
プS84)。続いて、上記分割された各マーク部の重心座
標をそれぞれ抽出して記憶する(ステップS85〜ステッ
プS87及びステップS88でYESのループ)。そして、
上記分割したマーク部の処理が終わると(ステップS88
でNO)、ステップS76に戻る。
【0074】そして、全てのマーク部について処理が終
了すると(ステップS76でNO)、上記重心座標のデー
タが研磨制御盤6に転送され、上記転送データに基づい
て研磨ロボットR4,R5,R6が駆動され、水研加工が行わ
れる。
【0075】次に、複数のマークを一度に研磨可能にす
るためのマーク検知部55,56,57でのデータ処理
の第2実施例について図17のフローチャートを用いて
説明する。
【0076】この実施例では、各マークの座標から研磨
ツールT1,T2,T3の1の研磨範囲に包含される複数のマ
ークの重心を演算するようにしている。
【0077】自動車ボディ1が検知作業位置にセットさ
れると、マーク検知ロボットR1,R2,R3が起動され、マ
ーク検知カメラS1,S2,S3によりマーク検知が開始され
る(ステップS91)。そして、マークが検知されると
(ステップS92でYES)、当該マークのx,y座標が
それぞれ抽出され(ステップS93)、x座標の小さい順
に記憶される(ステップS94)。
【0078】一方、マークが検知されなければ(ステッ
プS92でNO)、ステップS93,S94の処理を行うこと
なく、全検知ポイントでのマーク検知が終了したかどう
かが判別され(ステップS95)、終了していなければ
(ステップS95でNO)、ステップS91に戻ってマーク
検知が続けられる。そして、全検知ポイントでのマーク
検知が終了し(ステップS95でYES)、このときマー
クが無ければ(ステップS96でNO)、本フローチャー
トの処理を終了する。
【0079】一方、マークが有れば(ステップS96でY
ES)、検知されたマークの内、x座標の小さいものか
ら順次読み出され、当該読み出された1のマークの座標
に対して研磨範囲のx方向の幅以内、且つy方向の幅以
内の他のマークが検索される(ステップS97)。そし
て、研磨範囲内に他のマークが無ければ(ステップS98
でNO)、上記1のマークの座標がそのまま記憶される
(ステップS99)。一方、上記研磨範囲内に他のマーク
が有れば(ステップS98でYES)、これらのマークは
一度に研磨することができるので、これらのマークの重
心となるx,y座標が数1と数2によってそれぞれ演算
され(ステップS100)、演算された重心の座標データ
が記憶される(ステップS101)。
【0080】
【数1】
【0081】
【数2】
【0082】ここで、nは上記ステップS97で検索され
たマークの個数を示すものである。
【0083】そして、全マークについてのx座標の読み
出し及び検索が終了するまで上記ステップS97〜ステッ
プS101の処理が繰り返され、上記処理が終了すると
(ステップS102でYES)、上記記憶されたデータが
研磨制御盤6に転送され、上記転送データに基づいて研
磨ロボットR4,R5,R6が駆動され、水研が行われる。
【0084】次に、上記重心の座標データ(xn,yn)
の計算の一例について説明する。なお、研磨範囲のx方
向及びy方向の幅はそれぞれ10mmとする。また、(x
n,yn),(xn-1,yn-1)は互いに隣接するマークの
座標を示している。
【0085】すなわち、検知された各マークの座標をx
座標毎にy座標を抽出して当該座標データを(xn’,
yn’)として記憶する。次に、隣接するマークのx座
標間の距離を計算し(xn’−xn-1’)、この間隔が研
磨範囲のx方向幅(10mm)以内であれば(xn’−xn
-1’≦10mm)、更に研磨範囲のy方向幅(10mm)以
内(yn’−yn-1’≦10mm)かどうかを判別し、研磨
範囲の幅以内であれば、座標データ(xn’,yn’)と
座標データ(xn-1’,yn-1’)とを同一にラベリング
する。そして、ラベリングした座標データ毎に重心を下
式よりマークの座標(xn,yn)として求める。
【0086】 xn={max(xn’)−min(xn’)}・1/2 yn={max(yn’)−min(yn’)}・1/2 なお、上記説明では、塗装後の自動車ボディ1の水研修
正加工について説明したが、ワークは自動車ボディ1以
外であってもよく、被塗装物以外の加工物であってもよ
い。
【0087】上記図15及び図16のフローチャートに
示すように、画像メモリ上で加工部位を中心に研磨範囲
に応じた領域で塗りつぶしてマーク部を形成し、このマ
ーク部が研磨範囲の2倍以内であれば当該マーク部の重
心座標を求め、この重心座標に研磨ツールT1,T2,T3の
研磨範囲の中心を合わせて水研するようにしたので、上
記マーク部内に複数の加工部位がある場合、これらを一
度に加工することができるとともに、加工部位を重複し
て加工することが防がれる。また、塗りつぶす領域を研
磨ツールT1,T2,T3の形状に応じて丸形や楕円形等に変
更することにより、一度に加工できる範囲を適正に検出
することができる。この場合、画像処理のため、塗りつ
ぶす領域の変更は容易に行うことができる。
【0088】また、上記図17のフローチャートに示す
ように、各マークの座標から研磨ツールT1,T2,T3の1
の研磨範囲に包含される複数のマークの重心を演算して
求め、この重心座標に研磨ツールT1,T2,T3の研磨範囲
の中心を合わせて水研するようにした場合には、上記図
15及び図16のフローチャートと同様に複数の加工部
位を一度に加工することができるとともに、加工部位を
重複して加工することが防がれる。
【0089】
【0090】
【発明の効果】本発明は、近接する複数の加工部位にわ
たる区域の大きさが上記研磨ツールの作業範囲以内であ
る場合に、これらの加工部位の重心を求めたのち、この
重心に研磨ツールの作業範囲の中心を合致させて加工す
るので、複数の加工部位を一度に加工することができ、
効率のよい加工を行うことができるとともに、近接する
加工部位を重複して加工されることを防止することがで
きる。
【0091】また、画像メモリ上で画像処理を行うの
で、加工部位を一度で加工可能な位置である重心を求め
るための処理速度が早く、作業性を向上させることがで
きる。
【0092】さらに、演算により1回の加工可能範囲内
に包含される複数の加工部位の重心を求めるようにして
も本発明の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工ラインの一例を示すレイアウ
ト図である。
【図2】加工ラインの制御系の一例を示すブロック構成
図である。
【図3】マーク検知工程の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図4】研磨工程の動作の一例を示すフローチャートで
ある。
【図5】検知ポイントの設定例を示す説明図である。
【図6】転送データの一例を示す説明図である。
【図7】検知ポイント内のマークの座標の一例を示す説
明図である。
【図8】自動車ボディに対する検知ポイントの設定例を
示す説明図である。
【図9】自動車ボディに対する検知ポイントの設定例を
示す説明図である。
【図10】研磨ロボットの動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図11】研磨ロボットの動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図12】検知ポイントと検知ウィンドとの関係を示す
説明図である。
【図13】マーク検知の動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図14】検知ポイントと隣接ポイントとの関係の一例
を示す説明図である。
【図15】複数のマークを一度に研磨可能にするための
動作の第1実施例を示すフローチャートである。
【図16】複数のマークを一度に研磨可能にするための
動作の第1実施例を示すフローチャートである。
【図17】複数のマークを一度に研磨可能にするための
動作の第2実施例を示すフローチャートである。
【図18】研磨範囲とマーク部の関係を示す関係図であ
る。
【符号の説明】
1 自動車ボディ 2 搬送ライン 5 検知制御盤 6 研磨制御盤 11 ボンネット面 12 ルーフ面 13 トランク面 14,15 干渉回避ポイント 51〜53 マーク検知部 54 車種検知部 55〜57 検知ロボット制御部 61〜63 研磨ロボット制御部 64〜66 研磨ツール制御部 1a,1b,…,1c,… 検知ポイント P1〜P3 車種検知センサ R1〜R3 マーク検知ロボット R4〜R6 研磨ロボット S1〜S3 マーク検知カメラ T1〜T3 研磨ツール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/00 B24B 29/00 B24B 49/00 B25J 9/10 B25J 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの複数の加工部位を検出手段によ
    り検出し、研磨ツールを有する研磨ロボットを用いて各
    加工部位を研磨加工する加工方法において、近接する複
    数の加工部位を抽出するステップと、これらの加工部位
    にわたる区域の大きさが上記研磨ツールの作業範囲以内
    であるか否かの判別を行うステップと、このステップで
    上記区域の大きさが上記研磨ツールの作業範囲以内であ
    ることを判別した場合に、当該区域の複数の加工部位の
    重心を求めるステップと、この重心に研磨ツールの作業
    範囲の中心を合致させて、当該複数の加工部位を研磨ツ
    ールで一度に加工するステップとを有することを特徴と
    するワークの加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のワークの加工方法において、
    画像メモリにワークの各加工部位の座標を中心に所定領
    域に塗りつぶしたマーク部を記憶したのち、近接する複
    数の加工部位にわたる区域の大きさが上記研磨ツールの
    作業範囲以内であることを判別した場合に、上記画像メ
    モリ上で当該複数の加工部位のマーク部の重心を求める
    ことを特徴とするワークの加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101913242B1 (ko) * 2018-07-02 2018-10-30 주식회사 한우리 양면 수광형 태양광 발전장치
KR102115394B1 (ko) * 2018-12-24 2020-05-26 권용준 햇빛전구와 반사판을 이용하는 양면태양광모듈 발전기와 그 발전방법
US11329171B2 (en) * 2016-03-01 2022-05-10 International Business Machines Corporation User-preference driven control of electrical and thermal output from a photonic energy device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101913242B1 (ko) * 2018-07-02 2018-10-30 주식회사 한우리 양면 수광형 태양광 발전장치
KR102115394B1 (ko) * 2018-12-24 2020-05-26 권용준 햇빛전구와 반사판을 이용하는 양면태양광모듈 발전기와 그 발전방법

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