JP2002083282A - 造船生産ラインの自動配材装置及び方法 - Google Patents

造船生産ラインの自動配材装置及び方法

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JP2002083282A
JP2002083282A JP2000269897A JP2000269897A JP2002083282A JP 2002083282 A JP2002083282 A JP 2002083282A JP 2000269897 A JP2000269897 A JP 2000269897A JP 2000269897 A JP2000269897 A JP 2000269897A JP 2002083282 A JP2002083282 A JP 2002083282A
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Koichi Sato
功一 佐藤
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースパネル及び部品の位置姿勢を正確に認
識して、正確な位置でベースパネルに部品の配材を行う
ことを可能として、配材仮組工程を自動化できる造船生
産ラインの自動配材装置及び方法を提供する。 【解決手段】 搬送ライン上に搬送される前記ベースパ
ネルに取付け位置表示マークを付するとともに、前記部
品に重心位置表示マークを付し、前記取付け位置表示マ
ーク及び位置表示マークを撮像する視覚センサを備え、
前記視覚センサにて撮像した画像データにより部品、ベ
ースパネルの位置姿勢を算出する算出手段を備え、部品
をベースパネル側に移送するハンドリング手段に前記算
出手段を接続して、ハンドリング手段にて移送される部
品の位置姿勢を制御してベースパネルに配材可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は造船生産ラインの自
動配材装置及び方法に係り、特に建造工程の中でベース
パネルに部品を配材して小組パネルを形成する工程に好
適に適用するための自動配材装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】国内の主要造船会社では、ここ数年来の
三次元CADの導入により、詳細な船殻、配管部材を一
品レベルまで、形状だけでなく、重量・重心などの属性
情報を含んだ三次元電子データとして、コンピュータ内
に格納し、この電子設計情報を元に、コンピュータによ
り、板材、骨材のNC情報を自動生成したり、小組パネ
ルなどの組立要領図を出力することが可能となってい
る。また、その溶接工程では、同じく三次元CAD情報
を用い、多関節溶接ロボットなどによる製造の自動化
(FA)が進んできている。
【0003】図4は上記方法による設計工程とこれに基
づく造船生産工程を示している。全体設計の完了した船
殻(図4a)は搭載ブロック毎に分割され(図4b)、
各ブロックは更に大組・中組ブロックに分割される(図
4c)。大組・中組ブロックは更に小組パネルに分割さ
れ(図4d)、この小組パネルを構成する部材一品毎の
属性データが抽出される(図4e)。このようなCAD
データを元にして造船生産工程に入るが、これはまずC
ADデータからNCカッティングにより型材のネスティ
ング、裁断(図4A)が行われる。このようにして得ら
れた部品は小組パネルを構成するベースプレートに対し
て仮組され(図4B)、次いで小組パネルの本溶接施工
が行われる(図4C)。本溶接された小組パネルは、中
組ブロックや大組ブロックに組立てられる。図5は船底
部の中組ブロックの例を示している。図5に示したよう
に、中組ブロックには多くの小組パネルが存在してい
る。そして、複数の中組ブロックや大組ブロックから搭
載ブロックを組立てる。複数の搭載ブロックから、船舶
を組立てるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来において
は以下のような問題があった。従来においては、作業員
の負担軽減また時間的コストのため、船舶生産ラインの
全工程の自動化(FA化)が求められている。船舶生産
ラインの工程の中で小組パネルを形成してから後の工程
については自動化が進められている。しかし、小組パネ
ルを形成時の配材工程においては自動化に障害があっ
た。小組パネルを連続的に形成するために、ベースパネ
ルや部品をパレットに入れたのち、搬送ラインにベース
パネルや部品を乗せて搬送ライン上で配材処理を行って
いる。コンピュータには、上記したNCカッティング等
された部品、ベースパネルの識別情報が入力されてい
る。しかし、部品やベースパネルをパレットに入れた時
点でコンピュータは部品の位置情報を失ってしまう。こ
のため、小組パネルの組立は人手に頼っているのが現状
であり、この部分の自動化が求められていた。
【0005】また、小組パネルを形成するには、ベース
パネルの設定位置に必要な部品を配材する必要がある。
しかし、搬送ライン上のベースパネルや部品はそれぞれ
位置姿勢が異なっているため、単純に部品をベースパネ
ル上に移送して配材するだけでは、ベースパネルに配材
される部品の位置や角度がずれて、不良の小組パネルが
形成されるおそれがある。このような不良の小組パネル
が形成されると、組立てられる船舶の性能に多大な悪影
響を及ぼすため、配材工程を自動化するにあたり、ベー
スパネルの設定位置に確実に部品を配材できることが必
要であった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたもので、ベースパネル及び部品の位置、姿勢を認
識して、ベースパネルの取付け位置に確実に部品を配材
でき、配材工程を自動化できることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る造船生産ラインの自動配材装置は、ベ
ースパネルに部品を配材して小組パネルを形成する造船
ラインの自動配材装置であって、前記ベースパネルは取
付け位置表示マークを有し、前記部品は重心位置表示マ
ークを有してなり、前記取付け位置表示マーク及び前記
重心位置表示マークを撮像する視覚センサを備え、当該
視覚センサにて撮像した画像データをHough変換処
理して前記部品、前記ベースパネルの位置姿勢を算出可
能な算出手段を備え、前記部品を前記ベースパネル側に
移送するハンドリング手段に前記算出手段を接続して、
当該ハンドリング手段にて移送される前記部品の位置姿
勢を制御して前記ベースパネルの取付け位置に配材可能
としたことを特徴とする構成とした。
【0008】本発明に係る造船生産ラインの自動配材方
法においては、ベースパネルに部品を配材して小組パネ
ルを形成する造船ラインの自動配材方法であって、前記
部品に重心位置表示マークを付するとともに、前記ベー
スパネルに取付け位置表示マークを付しておき、前記部
品をベースパネル側に移送する際に前記取付け位置表示
マーク及び前記重心位置表示マークを撮像して画像デー
タとし、当該画像データをHough変換処理して前記
部品及び前記ベースパネルの位置姿勢を算出して、前記
ベースパネルの位置姿勢に合わせて前記部品を取付け位
置に配材することを特徴とする構成とした。
【0009】
【作用】上記構成によれば、部品に付した重心位置表示
マークを視覚センサにて撮像して画像データとし、この
画像データをHough変換処理して部品の位置姿勢を
前記算出手段にて算出する。Hough変換処理によ
り、撮像した画像データの計測点(X−Y平面で表す)
の計測点を、パラメータ(例えば距離ρや角度θ)変換
して、パラメータ平面(例えばρ−θ平面)に投票し
て、直線成分の検出を行い、これにより重心位置表示マ
ークの位置や傾きを算出する。この重心表示マークの位
置や傾きから、部品の位置姿勢を算出する。位置姿勢が
算出された部品をハンドリング手段にて前記ベースパネ
ル側に移送する。このように部品を移送する際には、ベ
ースパネルに付した取付け位置表示マークを前記視覚セ
ンサにて撮像しておき、この画像データをHough変
換処理してベースパネルの位置姿勢を算出しておく。こ
の算出したベースパネルの位置姿勢に応じてハンドリン
グ手段を制御して部品の位置姿勢を調整し、部品をベー
スパネルの取付け位置に配材する。このようにしたた
め、部品をパレットに入れた時にコンピュータが位置情
報を喪失しても、配材作業時にベースパネルと部品の位
置姿勢を認識することができ、ベースパネルの位置姿勢
に応じて部品の位置姿勢を調整して配材作業を行うこと
ができる。これにより、配材工程の自動化が可能となり
小組パネルの自動化処理を行わせることができる。Ho
ugh変換は直線要素の検出に好ましく適用できるた
め、前記重心位置表示マーク及び取付け位置表示マーク
は直線要素にて形成する。また、Hough変換処理
は、画像データのノイズ除去、画像データの2値化、細
線化処理などHough変換を行うために必要な処理を
含むものとする。
【0010】また、計測点を投票するパラメータ平面
(例えばρ−θ平面)の区画を細かくすることで、Ho
ugh変換処理の精度を上げることができる。しかし、
単純に投票するパラメータ平面(ρ−θ平面)全体の区
画を細かくすると、Hough変換の計算量が倍化し
て、算出手段に多大な処理負担をかけるとともに、処理
時間が増大してしまう。そこで、まずρ−θ平面全体を
比較的粗い区画(例えばθを1度間隔で区画)でHou
gh変換処理して、検出した直線成分の距離、角度を一
旦算出する。そして、検出した直線成分の距離、角度の
近傍領域を、より細かく区画して(例えばθを0.1度
間隔で区画)、再度Hough変換処理を行うことで、
直線成分の距離、角度を高い精度で算出することができ
る。また、パラメータ平面全体を細かく区画する場合に
比して算出手段への負担や計算時間を大幅に低減するこ
とができる。
【0011】また、上記構成においてベースプレートに
配材した部品を仮付けする仮付け機構を設けることで、
配材処理の後に仮付け処理を連続して自動で行うことが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における造船生
産ラインの自動配材装置及び方法について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本実施形態における造船生産ラ
インの自動配材装置20を示す斜視図である。前記自動
配材装置20は、切断加工されて形成したベースパネル
22に部品26を配材するものである。
【0013】ベースパネル22は搬送ラインであるパネ
ル搬送コンベア24上を搬送される。また、前記ベース
パネル22に配材される部品26は、前記パネル搬送コ
ンベア24に平行に併設される部品搬送コンベア28に
て搬送される。図1に示したように、ベースパネル2
2、部品26はそれぞれコンベア24、28上に分別供
給されて連続的に流れるようになっている。このとき、
ベースパネル22とこれに配材される部品26とは作業
領域にほぼ同時に到達するように、コンベア24、28
の供給タイミングを調整することが好ましい。
【0014】本実施形態におけるベースパネル22に
は、バーコードなどの識別マークを付しているのに加え
て、部品26の取付け位置を表示する取付け位置表示マ
ークを付している。取付け位置表示マークは中央部をV
字状に屈曲させた略直線にて形成しており、この屈曲部
の向きでベースパネル22に取付ける部材26の方向を
表示している。一方、部品26には、前記したバーコー
ドなどの識別マークを付しているのに加えて、部品26
の重心を表示する重心表示マークを付している。重心表
示マークは十字形状に形成してあり、当該十字形状の中
心位置が重心を表示している。
【0015】配材作業領域には、併設されているコンベ
ア24、28を跨ぐように、門型の走行フレーム30が
設備されており、これはコンベアラインの側方に敷設さ
れた軌条32によりパネルの搬送方向に走行移動可能と
されている。前記走行フレーム30には、コンベアライ
ンを横断する方向に移動できるハンドリングロボット3
4が取付けられ、部品26をコンベア28からピックア
ップして、これをパネル搬送コンベア24の上方に移送
可能としている。ハンドリングロボット34は部品26
をピックアップするための吸盤もしくは電磁石などを利
用した吸着ハンド36を有し、またピックアップした部
品26の姿勢を変更できるように前記吸着ハンド36を
多軸構造とし、もしくは吸着ハンド36を取付けている
アーム自体を多関節アーム構造としている。これにより
ハンドリング手段として部品26のピックアップ機能と
姿勢変更機能とをもたせることができる。
【0016】コンベア24、28上方には、ベースパネ
ル24、部品26を撮像する視覚センサ44と、この視
覚センサ44からの画像データを入力して前記アクチュ
エータを作動させるための指令信号を出力する制御演算
手段としてのシステムコントローラ46とを設けてい
る。
【0017】視覚センサ44はCCDカメラ及び画像処
理装置により構成されており、ベースパネル搬送コンベ
ア24と部品搬送コンベア28のそれぞれ上方位置に配
置され、コンベア上のベースパネル22、部品26を撮
像し、システムコントローラ46に画像信号を送出する
ようにしている。
【0018】前記システムコントローラ46は、前記視
覚センサ44による画像情報のHough変換処理可能
となっていて、Hough変換処理した取付け位置表示
マークや重心位置表示マークのデータからベースパネル
22や部品28の位置姿勢を算出可能となっている。シ
ステムコントローラ46は前記ハンドリングロボット3
4に接続して、算出したベースパネル22の位置姿勢情
報に応じてハンドリングロボット34にて移送する部品
28の位置姿勢を制御可能としている。
【0019】また、前記システムコントローラ46は、
CADデータベース48に接続してあり、予めベースパ
ネル22や部品26に付された上記したバーコードなど
の識別マークを認識し、数千、数万のCADデータベー
ス48から対象部材のCADデータを抽出できるように
している。
【0020】視覚センサ44による画像情報は、検出部
品表示器50に表示させるとともに、図示しない補助測
定手段により検出された部材識別信号に基づいてCAD
データベース48から抽出した部材の寸法、重心位置、
重量などの属性データをCAD情報表示器52により表
示できるようにしている。
【0021】また、前記門型走行フレーム30には仮付
け溶接機38が装備されている。これは前記ハンドリン
グロボット34によってベースパネル22に配材された
部品26を仮付け溶接するためのものである。このた
め、多関節アーム40の先端に溶接トーチ42を備えて
構成され、当該溶接トーチ42にてパネル同士の突き合
わせ部分を仮付け溶着できるようにしている。
【0022】上記した自動配材装置20の作用について
説明する。コンベア24、28からそれぞれベースパネ
ル22と部品26とを同期して上流側より搬送する。そ
して、搬送されるベースパネル22と部品26とをそれ
ぞれ視覚センサ44にて撮像する。このとき、ベースパ
ネル22と部品26とにそれぞれ付したバーコードなど
の識別マークを読取って、CADデータベース48に保
持したデータから変換して対応している部品を抽出す
る。そして、視覚センサ44は前記識別マークにより、
画像データに重心表示マークや取付け位置表示マークが
含まれるように撮像し、対応する部品26の重心表示マ
ークやベースパネル22の取付け位置表示マークをHo
ugh変換処理して、部品26やベースパネル22の位
置姿勢を算出するのである。
【0023】Hough変換処理の手順は以下のように
なっている。図2及び図3はHough変換処理のフロ
ーチャートである。まず、視覚センサ44により読取っ
た画像データを画像処理装置46に入力する(ステップ
100)。次に、画像処理装置46に入力した画像デー
タの歪みを補正する(ステップ102)。そして、画像
データにおける表示マーク部分である文字領域を認識す
る(ステップ104)。それから、マトリックス状に区
画した各点の濃淡度合いを階層化して(例えば0〜25
5までの256段階に分けて)、ヒストグラム化する
(ステップ106)。そして、濃淡度合いの境界となる
しきい値を決定する(ステップ108)。このしきい値
の決定方法としては、Mode法、P−tie法、判別
分析法などを用いる方法が有効であるが、これらの方法
に限られるものではなく、作業者が手動で決定すること
もできる。そして、画像データの各点を2値化処理する
(ステップ110)。実施形態においては、画像データ
の各点における濃淡度合いを示す値がしきい値より上の
場合は255、それ以外の値については0を対応させ
る。このとき、255の値となった点を白で、0の値と
なった点を黒で表示させることで、画像データの各点を
白黒画像で表示することができる。なお、この対応のさ
せ方に限るものではなく、例えば、255の値となった
点を黒、0の値となった点を白で表示させてもよく、他
の色で表示させてもよい。そして、2値化処理をした画
像に生じたノイズを除去する(ステップ112)。ノイ
ズを除去するにあたり、Medianフィルタなどを用
いると細かいノイズを除去できるため好ましい。次に、
Hough変換において直線成分のみを検出できるよう
に、画像中の直線の厚みを細くする細線化を行う(ステ
ップ116)。以上のようにしてからHough変換を
行う(ステップ118)。
【0024】Hough変換による直線検出は以下のよ
うに行う。細線化した計測点の座標をX−Y平面座標
(x,y)から、ρ−θ平面座標(ρ,θ)に変換す
る。この変換は、
【数1】 により行う。ここで、ρは原点からの距離、θは角度を
示す。本実施形態においては、ρ方向を1pix間隔で
−800〜800に区画するとともに、θ方向を1度間
隔で0〜180に区画している。この数式(1)に基づ
き、細線化した直線のうち任意の計測点P(xi,yi
を選んでHough変換して、ρ−θ平面上に投票す
る。X−Y平面上に直線成分があると、ρ−θ平面上に
軌跡の集中点が現れる。そして、ρ−θ平面上に変換し
た軌跡の累積度数がしきい値を超えた点を探して、カテ
ゴリ分けを行う(ステップ120)。そして、ρ−θ平
面でしきい値以上の値をとる点Q(ρj,θj)をX−Y
平面に次式にて投影する。
【数2】
【数3】 数式(2)はθが0でない場合、数式(3)はθが0の
場合である。これらの式より、X−Y平面における直線
成分(候補線)を得ることができる。そして、カテゴリ
毎に得られた候補線と細線化画像の一致度が最大なもの
(候補点、と呼ぶ)を求めて、一旦距離と角度を算出す
る(ステップ122)。
【0025】そして、前記候補点の近傍領域に距離範
囲、角度範囲を限定して、ρ−θ平面の区画をステップ
118に示した場合よりも細かくして再度Hough変
換を行う(ステップ124)。本実施形態においては、
ρ方向を候補点から−5〜5の範囲を0.1pix間隔
で区画し、θ方向を候補点から−5〜5度の範囲を0.
1度間隔で区画する。例えば、ステップ122の処理で
候補点のρの値が216、θの値が59度、と得られた
場合に、ρ方向の211〜221の範囲を0.1pix
間隔で区画するとともに、θ方向の54度〜64度の範
囲を0.1度間隔で区画して、再度Hough変換す
る。
【0026】そして、ステップ122と同様にしてX−
Y平面でカテゴリ毎に候補点を求める(ステップ12
6)。このようにすることで、候補点の距離、角度をρ
方向0.1pix、θ方向0.1度の高い精度で求める
ことができる。また、詳細を後述するようにシステムコ
ントローラ46に多大な負担をかけたり、計算時間の多
大な増加を招くことがない。
【0027】以下、より詳細に説明する。上記したよう
に、本実施形態においては最初、ρ方向を1pix間隔
で−800〜800に区画するとともに、θ方向を1度
間隔で0〜180に区画している。このとき、プログラ
ミング上800×2×180=281Kの配列が必要で
ある。ここで、Hough変換の精度を上げるために、
θ方向を0.1度間隔で区画すると、プログラミング上
の配列は、800×2×(180÷0.1)=2.81
Mとなり、上記した配列の10倍の3M近い配列が必要
となる。このため、システムコントローラ46における
計算量も10倍となるため負担が増し、また計算時間も
10倍となってしまう。しかし、実施形態に示したよう
に、一旦比較的粗い区画(ρを1pix間隔、θを1度
間隔)でHough変換して候補点の距離、角度を算出
して、候補点の近傍領域をより細かく区画(ρを0.1
pix間隔、θを0.1度間隔)して再度Hough変
換処理を行うことで、候補点の距離、角度を高い精度で
算出することができる。またこのとき必要な配列として
は、100×100=10Kあれば十分であるため、シ
ステムコントローラ46の処理負担や処理時間をほとん
ど増すことがない。ここで、ρ−θ平面の区画する間隔
は上記設定のみには限られないことはもちろんである。
【0028】なお、本実施形態においては、ρ−θ平面
に変換したが、変換する平面はこれに限らない。例え
ば、計測点の座標(x,y)が直線y=mx+cで表せ
る場合には、M−C平面に変換してもよい。
【0029】そして、認識対象に応じて以下のように異
なる処理を行う(ステップ128)。部品26における
十字形状の重心表示マークが認識対象の場合には、得ら
れた2本の直線の交点となる座標を求める(ステップ1
30)ことで、部品26の重心位置座標を求めることが
できる(ステップ132)。また、ベースパネル22の
取付け位置表示マークが認識対象の場合には、3本の直
線の交点を求める(ステップ134)。そして、3つの
交点を頂点とする2等辺3角形における底辺の中点の座
標を求める(ステップ136)ことで、ベースパネル2
2における部品26の取付け位置を示す目標座標を決定
することができる(ステップ138)。そして、それぞ
れの表示マークの直線成分の傾きから、ベースパネル2
2や部品26の位置姿勢をシステムコントローラ46に
て算出する(ステップ132、ステップ138)。
【0030】このように算出したベースパネル22の位
置姿勢に応じて、ハンドリングロボット34を制御して
部品26の位置姿勢を調整し、部品26をベースパネル
22の取付け位置に配材する。このようにしたため、部
品26をパレットに入れることでコンピュータ(システ
ムコントローラ46)が位置情報を喪失しても、配材作
業時にベースパネル22と部品26の位置姿勢を認識で
きる。よって、ベースパネル22の位置姿勢に応じて部
品26の位置姿勢を調整して配材作業を行うことができ
る。これにより、配材工程の自動化が可能となり小組パ
ネルの自動化処理を行わせることができる。
【0031】また、前記重心位置表示マーク及び取付け
位置表示マークを直線要素にて形成することで、直線要
素の検出に優れているHough変換を用いて、それぞ
れのマークの位置や形態を高い精度で算出して、算出し
たマークの位置や形態から、部品やベースパネル22の
位置姿勢を高い精度で認識することができる。このた
め、前記ハンドリングロボット34により配材する部品
26の位置姿勢を一定の高い精度で制御することが可能
となり、一定の高い精度で配材作業を行うことができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、部品をパレットに入れることで位置情報を喪失して
も、配材作業時にベースパネルと部品の位置姿勢を認識
して、ベースパネルの位置姿勢に応じて部品の位置姿勢
を調整して配材作業を行うことができる。これにより、
配材工程の自動化が可能となり小組パネルの自動化処理
を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるの自動配材装置の全体構造を
示す斜視図である。
【図2】配材処理工程を示す説明図である。
【図3】配材処理工程を示す説明図である。
【図4】従来における船舶の組立工程を示す工程図であ
る。
【図5】船舶の中組ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
20………自動配材装置、22………ベースパネル、2
4………パネル搬送コンベア、26………部品、28…
……部品搬送コンベア、30………走行フレーム、32
………軌条、34………ハンドリングロボット、36…
……吸着ハンド、38………仮付け溶接機、40………
多関節アーム、42………溶接トーチ、44………視覚
センサ、46………システムコントローラ、48………
CADデータベース、50………検出部品表示器、52
………CAD情報表示器、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースパネルに部品を配材して小組パネ
    ルを形成する造船ラインの自動配材装置であって、前記
    ベースパネルは取付け位置表示マークを有し、前記部品
    は重心位置表示マークを有してなり、前記取付け位置表
    示マーク及び前記重心位置表示マークを撮像する視覚セ
    ンサを備え、当該視覚センサにて撮像した画像データを
    Hough変換処理して前記部品、前記ベースパネルの
    位置姿勢を算出可能な算出手段を備え、前記部品を前記
    ベースパネル側に移送するハンドリング手段に前記算出
    手段を接続して、当該ハンドリング手段にて移送される
    前記部品の位置姿勢を制御して前記ベースパネルの取付
    け位置に配材可能としたことを特徴とする造船生産ライ
    ンの自動配材装置。
  2. 【請求項2】 ベースパネルに部品を配材して小組パネ
    ルを形成する造船ラインの自動配材方法であって、前記
    部品に重心位置表示マークを付するとともに、前記ベー
    スパネルに取付け位置表示マークを付しておき、前記部
    品をベースパネル側に移送する際に前記取付け位置表示
    マーク及び前記重心位置表示マークを撮像して画像デー
    タとし、当該画像データをHough変換処理して前記
    部品及び前記ベースパネルの位置姿勢を算出して、前記
    ベースパネルの位置姿勢に合わせて前記部品を取付け位
    置に配材することを特徴とする造船生産ラインの自動配
    材方法。
JP2000269897A 2000-09-06 2000-09-06 造船生産ラインの自動配材装置及び方法 Withdrawn JP2002083282A (ja)

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