JPH0513805U - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JPH0513805U
JPH0513805U JP823991U JP823991U JPH0513805U JP H0513805 U JPH0513805 U JP H0513805U JP 823991 U JP823991 U JP 823991U JP 823991 U JP823991 U JP 823991U JP H0513805 U JPH0513805 U JP H0513805U
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load
load sensor
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sensor
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JP823991U
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Inventor
三千也 中村
公久 笠島
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株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷重検出精度を高めることができる緩衝器の
提供。 【構成】 ピストンロッド1の上端が内側ブラケット3
cに対してナット9で締結固定され、該締結固定部より
下方のピストンロッド1の外周に形成された第1段部1
bと前記ナット9により締結されるカラー6との間に挟
持状態で環状の荷重センサ9が装着され、前記荷重セン
サ9が並列に設けられる中間中径部1cの中央部に小径
部1hを形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、緩衝器、特に、サスペンションユニットの減衰力制御やその他の制 御を行うために、荷重を検出する荷重検出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような荷重検出構造としては、例えば、特開昭64−60411号 公報に記載されているようなものが知られている。
【0003】 この従来の緩衝器は、環状の荷重センサをアッパマウントインシュレータと直 列に重ね、この両者をピストンロッドに対しナットで同時に締結固定したもので 、荷重センサが検出するひずみ量によってピストンロッドに作用する荷重を検出 するようにしたものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の緩衝器にあっては、ピストンロッドにアッパ マウントインシュレータを締結する締結荷重が荷重センサにセット荷重として作 用するため、荷重センサの最大ひずみが過大になって検出精度が悪くなると共に 、大きな荷重が加わることから荷重センサ自体の剛性・強度を充分に高める必要 があり、このため、入力荷重に対するひずみ倍率を大きく取れなくなって検出精 度をさらに悪化させるという問題があった。
【0005】 本考案は、上述のような従来の問題に着目してなされたもので、荷重検出精度 を高めることができる緩衝器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するために、本考案の緩衝器では、車体側連結ロッド の上端が車体側部材に対してナットで締結固定され、該締結固定部より下方の車 体側連結ロッド外周に形成された環状の係止段部と前記ナットにより締結される 締結部材との間に挟持状態で環状の荷重センサが装着され、前記荷重センサが並 列に設けられる車体側連結ロッドの一部に小径部を形成した手段とした。
【0007】
【作用】
本考案の緩衝器では、上述のように、荷重センサには締結部材を介してナット による締結時に初期荷重が付与されており、従って、荷重センサにあっては、こ の初期荷重を基準値とし、検出荷重が基準値である場合には、荷重が入力されて いない状態を示す。
【0008】 まず、車体側連結ロッドに対し上向きの入力荷重(圧縮荷重)が加わった場合 、車体側連結ロッドにおける小径部に圧縮ひずみが生じることで締結部材と係止 段部との間がその間隔を狭める方向に相対変位して、両者間に介装された荷重セ ンサに加わる荷重が増加するので、この増加分に応じて荷重センサの圧縮ひずみ が基準値より上回ることになり、この基準値との差に基づき、上向きの荷重入力 を定量的に検出する。
【0009】 次に、車体側連結ロッドに対し下向きの入力荷重(引っ張り荷重)が加わった 場合、車体側連結ロッドにおける小径部に引っ張りひずみが生じることで締結部 材と係止段部との間がその間隔を広げる方向に相対変位して、両者間に介装され た荷重センサに加わる圧縮荷重が減少するので、この減少分に応じて荷重センサ の圧縮ひずみが基準値より下回ることになり、この基準値との差に基づき、下向 きの荷重入力を定量的に検出する
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0011】 まず、実施例の構成を説明する。
【0012】 図1は、本考案実施例の緩衝器の主要部を示す断面図である。
【0013】 この図に示すように、この緩衝器は、ストラットタイプのもので、図において1 は車体側連結ロッドとしてのピストンロッドである。尚、この緩衝器は、減衰力 可変型のもので、前記ピストンロッド1の上端には、図示を省略したコントロー ルロッドを介して減衰力変更機構を作動させるためのモータアクチュエータ2が 取り付けられている。そして、このモータアクチュエータ2の駆動は、図外のコ ントローラから出力される制御信号により制御される。
【0014】 前記ピストンロッド1は、アッパマウントインシュレータ3を介して車体Bに 取り付けられている。即ち、前記アッパマウントインシュレータ3は、弾性体か ら成るインシュレータ本体3aが溶着された外側ブラケット3bと内側ブラケッ ト(車体側部材)3cを備えている。そして、外側ブラケット3bが車体Bに対 し、ボルト・ナット4により取り付けられている。
【0015】 前記ピストンロッド1は、その上部に大径本体部1aとの間に第1環状段部( 係止段部)1bを形成して中間中径部1cが形成され、該中間中径部1cの上部 には第2環状段部1dを形成して先端小径部1eが形成されていて、該先端小径 部1eの上端にはねじ部1fが形成されている。
【0016】 そして、前記ピストンロッド1の先端小径部1eに、カラー6,アッパスプリ ングシート7,内側ブラケット3c,カラー8を順に装着し、最後にねじ部1f にナット9を螺合させることにより、このナット9と第2環状段部1dとの間に 前記各部材を挟持した状態で締結されている。
【0017】 また、前記中間中径部1cの外周には、前記ナット9で締結される締結部材と してのカラー6と第1環状段部1bとの間に挟持された状態で荷重センサ5が装 着されていて、この荷重センサ5は、センサボディ50と一対のひずみゲージ5 1a,51bとで形成されている。
【0018】 前記センサボディ50は起歪材により円筒状に形成され、その内周面側に形成 された環状溝50aによりその中央部分に肉薄状のひずみ発生部50bが形成さ れ、従来よりも格段に小さな剛性・強度に形成されている。尚、このセンサボデ ィ50は、その上端が第2環状段部1dの上端面よりは僅かに突出するようにそ の軸方向寸法が設定されることにより、ナット9の締結力でその突出分だけ荷重 センサ5に初期荷重が付与されている。そして、前記荷重センサ5が嵌装される 中間中径部1cの外周には、センサボディ50の環状溝50aと対向する位置に 環状溝1gが形成され、これにより、中間中径部1cの中間部に小径部1hが形 成されている。
【0019】 また、前記両ひずみゲージ51a,51bはそれ自体のひずみにより抵抗が変 化する周知構造のもので、前記ひずみ発生部50aの外周部でセンサボディ50 の径方向(横力の作用方向)に対向する位置にそれぞれ貼付されている。
【0020】 また、荷重センサ5のハーネス52は、荷重センサ5とカラー6のスカート部 6aとの中空部内,カラー6の底部に形成された半径方向溝6b,先端小径部1 eに形成された軸方向溝1j及びカラー8の底部に形成された半径方向溝8aを 経由して車体の上部まで引き出され、図外のコントローラに接続される。そして 、このコントローラでは、荷重センサ5の検出値に基づいて所定の演算や判定を 行いその制御結果に基づいてモータアクチュエータ2に制御信号を出力して減衰 力の制御がなされる。
【0021】 次に、図3は軸方向入力荷重検出回路を示している。この軸方向入力荷重検出 回路は、センサボディ50の径方向に対向して配置された一対のひずみゲージ5 1a,51bと3つの基準抵抗R1 ,R2 ,R3 とでホイートストンブリッジ回 路を組むことにより、軸直角方向の入力荷重をキャンセルして軸方向の入力荷重 のみを検出するように構成されている。
【0022】 即ち、この軸方向入力荷重検出回路では、直列に接続された両ひずみゲージ5 1a,51bを1つのブロックとしてブリッジが組まれていることから、両ひず みゲージ51a,51bの直列加算抵抗値のみが検出され、このため、両抵抗値 の差異で検出される軸直角方向の入力荷重の有無に関係なく、両ひずみゲージ5 1a,51bのひずみが同方向となる軸方向の入力荷重のみを検出することがで きる。尚、図3においてEはC−D間に負荷された入力電圧、eはA−B間から の出力電圧である。
【0023】 次に、実施例の作用を説明する。
【0024】 本実施例の緩衝器では、上述のように、荷重センサ5にはナット9による締結 時に初期荷重が付与されており、従って、荷重センサ5にあっては、この初期荷 重を基準値とし、検出荷重が基準値である場合には、荷重が入力されていない状 態を示す。
【0025】 (イ)圧縮荷重入力時 ピストンロッド1に対し上向きの入力荷重(圧縮荷重)が加わった場合、ピス トンロッド1における小径部1hに圧縮ひずみが生じることでカラー6と第1環 状段部1bとの間がその間隔を狭める方向に相対変位して、両者間に介装された 荷重センサ5に加わる荷重が増加するので、この増加分に応じて荷重センサ5の 圧縮ひずみが基準値より上回ることになり、この基準値との差に基づき、上向き の荷重入力を定量的に検出する。
【0026】 (ロ)引っ張り荷重入力時 ピストンロッド1に対し下向きの入力荷重(引っ張り荷重)が加わった場合、 ピストンロッド1における小径部1hに引っ張りひずみが生じることでカラー6 と第1環状段部1bとの間がその間隔を広げる方向に相対変位して、両者間に介 装された荷重センサ5に加わる圧縮荷重が減少するので、この減少分に応じて荷 重センサ5の圧縮ひずみが基準値より下回ることになり、この基準値との差に基 づき、下向きの荷重入力を定量的に検出する。
【0027】 以上説明したように、この実施例の緩衝器にあっては、荷重センサ5のセット 荷重を、ナット9によるアッパマウントインシュレータ3の締結荷重とは無関係 に任意に設定可能であって、荷重センサ5のセット荷重を最小限度に抑えること ができることから、荷重センサ5の最大ひずみ量が低く抑えられ、これにより、 荷重検出精度を向上させることができると共に、以上のように必要以上の大きな セット荷重が加わることがないことから、荷重センサ5自体の剛性・強度を低く でき、これにより、入力荷重に対する荷重センサ5のひずみ倍率が大きくなって 荷重検出精度をさらに向上させることができる。
【0028】 さらに、荷重センサ5が並列に装着されるピストンロッド1の中間中径部1c に小径部1hを形成したことで、入力荷重に対するピストンロッド1自体のひず み倍率を大きくすることができ、これにより、荷重検出精度をさらに向上させる ことができるという特徴を有している。
【0029】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等 があっても本考案に含まれる。
【0030】 例えば、実施例では、緩衝器としてストラットタイプのものを示したが、外周 にスプリングを有しない、単なる液圧緩衝器タイプのものであってもよい。
【0031】 また、実施例では、荷重センサとしてひずみゲージを用いたものを示したが、 圧電素子等その他の構造の荷重センサを用いることができる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の緩衝器にあっては、車体側連結ロッドの上端が 車体側部材に対してナットで締結固定され、該締結固定部より下方の車体側連結 ロッド外周に形成された環状の係止段部と前記ナットにより締結される締結部材 との間に挟持状態で環状の荷重センサが装着され、前記荷重センサが並列に設け られる車体側連結ロッドの一部に小径部を形成した構造としため、荷重センサの 初期ひずみを任意に設定して、最大ひずみ両を低く抑え、これにより、荷重検出 精度を向上させることができると共に、荷重センサへの入力が小さくなって、荷 重センサ自体の剛性・強度を低く設定できることから、入力荷重に対するひずみ 倍率を大きくでき、これによっても、荷重検出精度を向上させることができると いう効果が得られる。
【0033】 さらに、荷重センサが並列に装着される車体側連結ロッドの一部に小径部を形 成したことで、入力荷重に対する車体側連結ロッド自体のひずみ倍率を大きくす ることができ、これにより、荷重検出精度をさらに向上させることができるとい う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の緩衝器の主要部を示す断面図で
ある。
【図2】実施例緩衝器の要部拡大断面図である。
【図3】実施例緩衝器の軸方向入力荷重検出回路であ
る。
【符号の説明】
1 ピストンロッド(車体側連結ロッド) 1b 第1環状段部(係止段部) 1h 小径部 3c 内側ブラケット(車体側部材) 5 荷重センサ 6 カラー(締結部材) 9 ナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側連結ロッドの上端が車体側部材に
    対してナットで締結固定され、 該締結固定部より下方の車体側連結ロッド外周に形成さ
    れた環状の係止段部と前記ナットにより締結される締結
    部材との間に挟持状態で環状の荷重センサが装着され、 前記荷重センサが並列に設けられる車体側連結ロッドの
    一部に小径部を形成したことを特徴とする緩衝器。
JP823991U 1991-02-22 1991-02-22 緩衝器 Expired - Lifetime JP2536215Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP823991U JP2536215Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 緩衝器

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Publication Number Publication Date
JPH0513805U true JPH0513805U (ja) 1993-02-23
JP2536215Y2 JP2536215Y2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=11687598

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JP823991U Expired - Lifetime JP2536215Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 緩衝器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011099845A (ja) * 2009-09-15 2011-05-19 Robert Bosch Gmbh ステアリング角度センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011099845A (ja) * 2009-09-15 2011-05-19 Robert Bosch Gmbh ステアリング角度センサ

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JP2536215Y2 (ja) 1997-05-21

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