JPH05137921A - ミスト回収装置 - Google Patents

ミスト回収装置

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JPH05137921A
JPH05137921A JP3309409A JP30940991A JPH05137921A JP H05137921 A JPH05137921 A JP H05137921A JP 3309409 A JP3309409 A JP 3309409A JP 30940991 A JP30940991 A JP 30940991A JP H05137921 A JPH05137921 A JP H05137921A
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mist
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plate
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Kosui Omi
孝椎 大見
Takuji Tsuchiya
卓司 土屋
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Omi Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ミストの回収効率を向上させ、加えて、ミスト
を吸収または濾過させることが可能なミスト回収装置を
提供することを目的とする。 【構成】吸入口3と吐出口18を設けたケース1内の中
央部に連通孔7を形成した複数枚の固定遮板8と、その
固定遮板8と交互に配設された複数枚の回転板15が設
けられている。また、各回転板15を回転させるための
駆動用モータ17と、吸入口3を介してケース1内にミ
ストを導入させる導入手段4が設けられている。そして
固定遮板8には複数の毛状突起9が施され、少なくとも
2種類の径の大きさが異なる連通孔7が形成されてい
る。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば旋盤、円筒研削
板等の種々の工作機械において、ワークの切削加工時に
クーラント等が飛び散って発生するミストを回収するた
めのミスト回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図7、8に示すよう
なミスト回収装置を提案している。即ち、ケース31の
前部に吸入口32を設け後部にフィルター33を配置
し、さらに、ケース31内には、そのケース31内に配
設された環状の複数枚の固定遮板34と、前記ケース3
1内に配設されるとともに、前記固定遮板34と交互に
配設された複数枚の回転板35と、その各回転板35を
回転させるための回転手段36と、前記吸入口32を介
してケース31内にミストを吸引する吸引手段37、3
8が設けられている。上記構成を採用したことにより、
回転板35が回転手段36にて回転駆動され、また、吸
引手段37、38にて吸入口32から霧状物質(ミス
ト)がケース31内へ吸引される。ケース31内に吸引
されたミストは回転板35と固定遮板34との間を蛇行
しながらフィルター33へ案内されようとする。この時
ミストはそのときどきで前記各固定遮板34または回転
板35に衝突し、同固定遮板34または回転板35に付
着する。固定遮板34に付着したミストも重力により内
周面に沿ってミスト回収通路39に導かれ回収される。
また、回転板35に付着したミストは回転板35が回転
しているので、その遠心力でケース31の内周面に飛ば
され、内周面に沿って下方のミスト回収通路39に導か
れ回収される。そして、残りのミストはフィルター33
にて濾過される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ミ
スト回収装置において、固定遮板34または回転板35
に付着するミストの量は、その表面積に比例する為、多
くのミストを回収するには大型の装置が必要となり回収
効率が悪く、作業環境を悪化させていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はミストの回収効率を向上
させ、加えて、ミストを吸収または濾過させ清浄な空気
として室内へ排出し、作業環境の改善を図ることが可能
なミスト回収装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、第1の発明は、前部に吸入口と吐出口を設
けたケースと、そのケース内に配設された中央部に連通
孔を形成した複数の固定遮板と、ケース内に配設される
とともに、固定遮板と交互に配設された複数枚の回転板
と、その各回転板を回転させるための回転手段と、前記
吸入口を介してケース内にミストを導入させる導入手段
とからなるミスト回収装置において、ケース内の固定遮
板に複数の毛状突起を設けた。
【0006】第2の発明は、前部に吸入口と吐出口を設
けたケースと、そのケース内に配設された中央部に連通
孔を形成した複数の固定遮板と、ケース内に配設される
とともに、固定遮板と交互に配設された複数枚の回転板
と、その各回転板を回転させるための回転手段と、吸入
口を介してケース内にミストを導入させる導入手段とか
らなるミスト回収装置において、ケース内に少なくとも
2種類の径の大きさが異なる連通孔からなる固定遮板を
配設した。
【0007】第3の発明は、前部に吸入口と吐出口を設
けたケースと、そのケース内に配設された中央部に連通
孔を形成した複数の固定遮板と、前記ケース内に配設さ
れるとともに、前記固定遮板と交互に配設された複数枚
の回転板と、その各回転板を回転させるための回転手段
と、吸入口を介してケース内にミストを導入させる導入
手段とからなるミスト回収装置において、ケース内に少
なくとも2種類の径の大きさが異なる連通孔からなる固
定遮板を配設するとともに、所定の固定遮板に複数の毛
状突起を施した。
【0008】
【作用】第1の発明においては、回転手段にて回転板が
回転駆動され、ミスト導入手段にて吸入口から霧状物質
(ミスト)がケース内に吸入されると、吸入されたミス
トは回転板と毛状突起を設けた固定遮板との間を蛇行し
ながらフィルターへ案内されようとする。この時ミスト
はそのときどきで前記各回転板に衝突し付着するととも
に、固定遮板の毛状の突起に衝突し付着する。
【0009】第2の発明においては、径の異なる連通孔
を固定遮板に設けたので、導入されてくるミストを含む
流体は、径の小さい連通孔においてミストは絞られ、固
定遮板前面において圧力が上昇するため、固定遮板に付
着し吸収されやすく、しかも、ミストは連通孔通過時に
その速度を増して回転板に衝突するので、回転板に付着
し吸収されやすくなる。
【0010】第3の発明においては、導入されてくるミ
ストを含む流体は固定遮板の毛状の突起に衝突し付着さ
れるとともに、径の小さい連通孔においてミストは絞ら
れ、固定遮板前面において圧力が上昇するので、固定遮
板に付着し吸収されやすく、しかも、ミストは連通孔通
過時にその速度を増して回転板に衝突するので、回転板
にも付着し吸収されやすくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に従って説明する。図1はミスト回収装置を示し、
同装置のケース本体1中央には円筒状に形成されたミス
ト回収室2が設けられ、同ミスト回収室2の前側には吸
入口としての吸入筒部3が設けられている。吸入筒部3
は切削機械Mのミストを回収室2に導入するファン4を
備えたダクト5に接続されている。つまり、同吸入筒部
3は切削機械Mによって切削加工するさいにクーラント
等が飛び散って発生するミストを前記ミスト回収室2に
案内する。
【0012】前記ミスト回収室2の内部下側には、図1
に示すように、断面U時状ミスト回収通路6が前側に傾
斜するように形成され、そのミスト回収通路6の一端側
にはドレインタンク(図示せず)へ排出口6aが透設さ
れている。また、前記ミスト回収室2の内部には、それ
ぞれ大きさの異なる連通孔7を設けた複数の固定遮板8
が等間隔に取着されている。複数の固定遮板8は長手方
向に3つのグループに分けられている。そして、各グル
ープの各固定遮板8はその連通孔7の内径は前記吸入筒
部3側ほど小さくなるように形成されている。
【0013】さらに、各グループのうち、吸入筒部3側
のグループの各固定遮板8には、その吸入筒部3側の面
に毛状突起9が電着植毛されている。また、電着植毛さ
れていない裏面側で、他の植毛されていない固定遮板8
はショットブラスト等で表面を処理している。
【0014】ミスト回収室2の後部の固定遮板8間に
は、スポンジ等の多孔質で形成されたフィルター10が
金具11にて固定されている。さらに、ミスト回収室2
の後端部には、平面十字形のアングル12が取着されて
おり、同アングル12は、前記吸入筒部3に取着された
十字形のアングル13とで、ミスト回収室2内に配設さ
れたシャフト14を回転可能に軸支している。
【0015】前記シャフト14には回収室2内部に取着
した固定遮板8と交互に配置(フィルタ10が配置され
ている箇所は除く)されるように円盤状に形成された複
数枚の回転板15が取り付け固定されている。また、シ
ャフト14後端部には、カップリング16を介してシャ
フト駆動用モータ17が接続され、同モータ17は、前
記ケース1後端外側面に固定されている。そして、前記
ケース1後端外側面には、図5に示すように吐出口18
が周方向へ無端梯子状に複数透設されている。
【0016】次に、上記のように構成されたミスト回収
装置の作用及び効果について説明する。まず、図1に示
すように切削機械M側部にミスト回収装置を設置し、シ
ャフト駆動用モータ17を起動し回転板15を回転駆動
させる。この状態において、ミスト吸入用のファン4を
作動させ、ミストを吸入筒部3からミスト回収室内部2
へ導入させる。ミスト回収室2内に導入されたミスト
は、回転板15と固定遮板8の間隙を矢印に示すよう
に、後方側(同図右側)へ流れて行き、その間に、ミス
トは、各回転板15に衝突し付着する。回転板15に付
着したミストは、回転板15の遠心力により飛散しミス
ト回収室2の内周面に導かれる。
【0017】そして、内周面に付着したミストは内周面
をつたってミスト回収通路6に案内される。また、ミス
トは、固定遮板8に設けられた毛状の突起9に付着、吸
収される。そして、毛状突起9はミストの付着、吸収を
続け、毛状突起9のミストを貯える容量を越えると、容
量を越えたミストは、重力によりミスト回収室2の内周
面に導かれる。
【0018】また、このとき、各グループの固定遮板8
の連通孔7の内径を吸入筒部3側ほど小さくしたので、
連通孔7の内径の小さい固定遮板8の前面で導入される
ミストを含む流体は連通孔7通過時に絞られ、その固定
遮板8の前面での圧力が高くなり、単位時間当たりに毛
状突起9に吸着されるミスト量は増加する。さらに、連
通孔にて絞られた流体は速度を増して回転板15に衝突
するため回転板15によるミスト回収効率も向上する。
このように、ミスト回収室2の内周面に導かれたミスト
は、ミスト回収通路6に集合回収され、そのミストは排
出口6aから図示しないドレインタンクへ排出される。
【0019】そして、ミスト回収通路6に回収されなか
った一部のミストは、スポンジ等の多孔室で形成された
フィルター10に濾過、吸収され、最後に、ケース1後
端に透設された吐出口18から清浄な空気が室内に排出
される。
【0020】このように本実施例のミスト回収装置によ
れば、固定遮板8に複数の毛状突起9を設けたことによ
りミスト回収効率を高め、加えて、ミストを回収室2内
に導入するためのファン4を回収室2前部に設け、スポ
ンジ等の多孔質のフィルター10でミストを吸収または
濾過し回収できるようにしたことにより、ファン4の駆
動動力を低減でき、清浄な空気のみが吐出口18から排
出されるため室内を汚染することなく、作業改善が大幅
にされる。
【0021】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)ケース1内の前部に取着された固定遮板8のみな
らず、一部または全ての固定遮板8に電着植毛を施すこ
と。勿論、固定遮板8の前面のみならず後面にも電着植
毛を施しもよい (2)一部または全ての回転板15のみに電着植毛を施
すこと。
【0022】(3)一部または全ての固定遮板8と一部
または全ての回転板9に電着植毛を施すこと。 (4)図6に示すように、ケース1内に大小2種類の径
の大きさが異なる連通孔7の固定遮板8を配設し、少な
くとも1つの連通孔7の径の小さい固定遮板8でミスト
を含む流体を絞るよう構成したこと。
【0023】(5)前記実施例では吸入筒部側に、ミス
ト導入手段としてファン4を設けてミストをミスト回収
室内2に導入していたが、ミスト回収装置後部にミスト
導入手段を設けてもよい。
【0024】(6)前記実施例では、ファン4と回転板
を回転させる駆動手段は、それぞれ別々であったが、こ
れを共通の駆動手段で構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ミ
ストの回収効率を向上させ、清浄な空気を室内へ排出し
て作業環境の改善を図ることができる優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミスト回収装置を示す正断面図である。
【図2】図1のAーA線断面図である。
【図3】図1のBーB線断面図である。
【図4】図1のCーC線断面図である。
【図5】ミスト回収装置の後部を示す一部正断面図であ
る。
【図6】本実施例の別例を示す正断面図
【図7】従来のミスト回収装置を示す正断面図である。
【図8】図7のDーD線断面図である。
【符号の説明】
1…ケース本体、2…ミスト回収室、3…吸入口として
の吸入筒部、4…吸入手段としてのファン、7…連通
孔、8…固定遮板、9…毛状突起、10…フィルター、
14…シャフト、15…回転板、17…回転手段として
のシャフト駆動用モータ、18…吐出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に吸入口(3)と後部に吐出口(1
    8)を設けたケース(1)と、そのケース(1)内に配
    設された中央部に連通孔(7)を形成した複数の固定遮
    板(8)と、前記ケース(1)内に配設されるととも
    に、前記固定遮板(8)と交互に配設された複数枚の回
    転板(15)と、その各回転板(15)を回転させるた
    めの回転手段(17)と、前記吸入口(3)を介してケ
    ース(1)内にミストを導入させる導入手段(4)とか
    らなるミスト回収装置において、前記ケース(1)内の
    所定の固定遮板(8)に複数の毛状突起(9)を施した
    ことを特徴とするミスト回収装置。
  2. 【請求項2】 前部に吸入口(3)と後部に吐出口(1
    8)を設けたケース(1)と、そのケース(1)内に配
    設された中央部に連通孔(7)を形成した複数の固定遮
    板(8)と、前記ケース(1)内に配設されるととも
    に、前記固定遮板(8)と交互に配設された複数枚の回
    転板(15)と、その各回転板(15)を回転させるた
    めの回転手段(17)と、前記吸入口(3)を介してケ
    ース(1)内にミストを導入させる導入手段(4)とか
    らなるミスト回収装置において、前記ケース(1)内に
    少なくとも2種類の径の大きさが異なる連通孔(7)か
    らなる固定遮板(8)を配設したことを特徴とするミス
    ト回収装置。
  3. 【請求項3】 前部に吸入口(3)と後部に吐出口(1
    8)を設けたケース(1)と、そのケース(1)内に配
    設された中央部に連通孔(7)を形成した複数の固定遮
    板(8)と、前記ケース(1)内に配設されるととも
    に、前記固定遮板(8)と交互に配設された複数枚の回
    転板(15)と、その各回転板(15)を回転させるた
    めの回転手段(17)と、前記吸入口(3)を介してケ
    ース(1)内にミストを導入させる導入手段(4)とか
    らなるミスト回収装置において、前記ケース(1)内に
    少なくとも2種類の径の大きさが異なる連通孔(7)か
    らなる固定遮板(8)を配設するとともに、所定の固定
    遮板(8)に複数の毛状突起(9)を施したことを特徴
    とするミスト回収装置。
JP30940991A 1991-11-25 1991-11-25 ミスト回収装置 Expired - Lifetime JP3592725B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19834327A1 (de) * 1998-07-30 2000-02-10 Heinz Koll Prallvorabscheider für elektrostatische oder mechanische Luftfilteranlagen
JP2016097318A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 株式会社アンレット ミスト及び粉塵の捕集装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19834327A1 (de) * 1998-07-30 2000-02-10 Heinz Koll Prallvorabscheider für elektrostatische oder mechanische Luftfilteranlagen
JP2016097318A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 株式会社アンレット ミスト及び粉塵の捕集装置

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