JPH0513784Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は土木用布団篭材料に関するものである。

「従来の技術」 従来の布団篭は方形の網篭に詰石材を充填して
法面に段積みしたため、法面に階段を生じ、かつ
該階段は詰石材によつて形成されるため緑化が困
難である。そのため該階段に緑化用の土で法面を
形成すると雨水によつて迅速に流出し緑化部が崩
解するという問題があつた。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は布団篭の段積みによる階段状部分に緑化
用の土を保持し雨水による流出を防止し、植物の
定着を計ることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本案は 方形枠内に金網を張設して上下面金網板及び前
後左右側面金網板を一平面内に展開状態に接続
し、少くとも１個の上記上下面金網板の外側に上
記側面金網板の縦幅よりも長い縦幅を有する法面
押え用多孔板を配設するように形成してなる布団
篭材料を特定考案とし、 法面押え用多孔板が金網板である上記考案記載
の布団篭材料 上記多孔板が複層板である上記考案記載の布団
篭材料 上記多孔板に隣接する上記側面金網板の角部法
面被覆部を設けてなる上記考案記載の布団篭材料
によつて構成するものである。

「作用」 従つて上記４個の側面金網板４，４，５，５を
下面金網板３から上方向に屈曲して箱形となし詰
石を充填した後上面金網板３で上面を被覆するこ
とによつて布団篭を形成する。この布団篭は法面
に階段状に段積みされる。そして階段部に土１０
を充填して傾斜法面を形成し、該法面を法面押え
用多孔板７で被覆し、該法面に播種して植物１１
を植付ける。植物１１は上記多孔板７下に根を張
り該多孔板７の上方に茎、幹、枝又は葉等を伸長
し、該植物１１と多孔板７と土１０とが絡んで雨
水による土１０の流出は防止され緑化部の崩壊は
防止される。

隣接する上記側面金網板４，５の角部法面は第
６図仮想線で示すように角部法面被覆部９，９に
よつて被覆すれば良い。

「実施例」 針線による長方形枠１内に金網２を張設して上
下面金網板３，３及び前後左右側面金網板４，
４，５，５を一平面内に展開状態に接続するもの
である。上記上下面金網板３，３とこれに接続す
る側面金網板４，４，５，５とは屈曲可能であ
る。そして少くとも１個の上記側面金網板４又は
５の外縁６に該側面金網板４又は５の縦幅ｔより
も長い縦幅をt′を有する法面押え用多孔板７の内
縁８を接続するもので、この多孔板７は金網板で
あつても差支えないし第１図切欠部に示すように
複層板７′，７″であつても差支えない。この多孔
板７は第１図又は第３図に示す位置に１個設ける
が、第５図に示すように２個でも良いし、第６図
仮想線で示すように隣接する上記側面金網板４，
５の角部法面の被覆部９を突設しても差支えな
い。上記多孔板７の網目は他の金網板３，４，５
の網目よりも一般に小となし土の流出を防止する
ようになつている。

「効果」 本案は上述のように構成したので布団篭による
階段状部分に緑化土１０を充填し傾斜状法面に植
物１１を植付けるに際し植物１１と上記多孔板７
と緑化用の土１０とが一体化して雨水による土１
０の流出や緑化部の崩解が防止されるばかりでな
く布団篭の材料を偏平に折畳み現場に搬入し易い
という便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の布団篭材料を示す平面図、第
２図は該材料による布団篭の斜視図、第３図は第
１図の他考案材料例の平面図、第４図は該材料に
よる布団篭の段積状態の斜視図、第５図は上記多
孔板２個の場合の平面図、第６図は第５図の材料
による布段篭の斜視図、第７図は段積状態の側面
図である。 １……方形枠、２……金網、３……上下面金網
板、４，５……前後左右側面金網板、６……外
縁、ｔ，t′……縦幅、７……法面押え用多孔板、
８……内縁、７′，７″……複層板、９……角部法
面被覆部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 方形枠内に金網を張設して上下面金網板及び
   前後左右側面金網板を一平面内に展開状態に接
   続し、少くとも１個の上記上下面金網板の外側
   に上記側面金網板の縦幅よりも長い縦幅を有す
   る法面押え用多孔板を配設するように形成して
   なる布団篭材料。 (2) 法面押え用多孔板が金網板である請求項(1)記
   載の布団篭材料。 (3) 上記多孔板が複層板である請求項(1)又は(2)記
   載の布団篭材料。 (4) 上記多孔板に隣接する上記側面金網板の角部
   法面被覆部を設けてなる請求項(1)，(2)又は(3)に
   それぞれ記載した布団篭材料。