JPH05137637A - 仏壇の製造方法 - Google Patents
仏壇の製造方法Info
- Publication number
- JPH05137637A JPH05137637A JP40741590A JP40741590A JPH05137637A JP H05137637 A JPH05137637 A JP H05137637A JP 40741590 A JP40741590 A JP 40741590A JP 40741590 A JP40741590 A JP 40741590A JP H05137637 A JPH05137637 A JP H05137637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- core material
- mold
- manufacturing
- buddhist altar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】仏壇に使用する凹凸のある板材の表面を、簡単
に、しかも、高度な技術を必要としないで、奇麗に表面
仕上げする。 【構成】凹凸状に加工された芯材1を金型3の成形室4
にセットして、金型3を型締めする。型締めされた金型
の成形室内で、合成樹脂を芯材1の表面に加圧して密着
する。加圧した成形室内で、芯材1の表面に供給された
合成樹脂を硬化させて、合成樹脂膜を設け、簡単に凹凸
のある板材を製造する仏壇の製造方法。
に、しかも、高度な技術を必要としないで、奇麗に表面
仕上げする。 【構成】凹凸状に加工された芯材1を金型3の成形室4
にセットして、金型3を型締めする。型締めされた金型
の成形室内で、合成樹脂を芯材1の表面に加圧して密着
する。加圧した成形室内で、芯材1の表面に供給された
合成樹脂を硬化させて、合成樹脂膜を設け、簡単に凹凸
のある板材を製造する仏壇の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、仏壇の製造方法、特
に、板材の製造方法に特徴がある仏壇の製造方法に関す
る。
に、板材の製造方法に特徴がある仏壇の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】仏壇は、扉や引出の前板等に木製の板材
を使用する。板材は、立体的に凹凸形状に加工されて奇
麗に表面仕上げされる。仏壇の扉を製造する方法は、実
公昭49−28823号公報に記載されている。この公
報に記載される製造方法は、合成樹脂を立体形状に成形
して扉の板材を製造している。全体を合成樹脂で成形し
た扉は、蝶番等をネジ止できない。このため、扉を成形
する合成樹脂に木片をインサートしている。この方法
は、扉を能率よく多量生産できる特長がある。しかしな
がら、実際には、この方法で製造した仏壇は、木製仏壇
に独得の高級な外観を実現できない。合成樹脂で成形し
た仏壇は、木がもつ独得の雰囲気がなく、従来から多用
されている木製仏壇の代用とはならない。
を使用する。板材は、立体的に凹凸形状に加工されて奇
麗に表面仕上げされる。仏壇の扉を製造する方法は、実
公昭49−28823号公報に記載されている。この公
報に記載される製造方法は、合成樹脂を立体形状に成形
して扉の板材を製造している。全体を合成樹脂で成形し
た扉は、蝶番等をネジ止できない。このため、扉を成形
する合成樹脂に木片をインサートしている。この方法
は、扉を能率よく多量生産できる特長がある。しかしな
がら、実際には、この方法で製造した仏壇は、木製仏壇
に独得の高級な外観を実現できない。合成樹脂で成形し
た仏壇は、木がもつ独得の雰囲気がなく、従来から多用
されている木製仏壇の代用とはならない。
【0003】この欠点を解決する仏壇の製造方法が、実
開昭56−130490号公報に記載されている。この
公報に記載される方法は、合成樹脂製の仏壇のイメージ
をなくして、木製仏壇と同じ外観とするために、小片状
の木片を使用して、これを合成樹脂バインダーで立体的
な板状に成形している。成形した板材の表面には、唐木
等を薄くスライスした突板を接着して表面仕上げしてい
る。
開昭56−130490号公報に記載されている。この
公報に記載される方法は、合成樹脂製の仏壇のイメージ
をなくして、木製仏壇と同じ外観とするために、小片状
の木片を使用して、これを合成樹脂バインダーで立体的
な板状に成形している。成形した板材の表面には、唐木
等を薄くスライスした突板を接着して表面仕上げしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法で製造された
仏壇は、従来の木製仏壇に勝るとも劣らない優れた外観
にできる。しかしながら、従来の木製仏壇と同じよう
に、表面仕上げに著しく手間がかかる欠点がある。すな
わち、木材片を凹凸状に成形した板材は、木製の板材と
同じ工程で表面仕上げする必要がある。表面仕上げは、
突板等を接着した板材の表面に、表面仕上げ塗料を密着
するための下地塗料を数回塗布し、塗料の毎にペーパー
で凹凸面を奇麗に研磨し、さらに、その表面に表面仕上
げ塗料を2回吹き付けて塗装し、塗装する毎にペーパー
で凹凸面を鏡面状に仕上げる必要がある。この製造工程
において、ペーパーによる表面研磨に著しく手間がかか
る。それは、表面が凹凸状である板材は研磨装置を使用
して自動的に能率よく研磨できず、作業者が手作業で1
枚づつ仕上げるからである。このため、立体的な凹凸の
ある板材は、表面仕上げに著しく手間がかかり、また、
この工程の作業環境は極めて悪く、表面仕上げのコスト
を高騰させる原因となっている。
仏壇は、従来の木製仏壇に勝るとも劣らない優れた外観
にできる。しかしながら、従来の木製仏壇と同じよう
に、表面仕上げに著しく手間がかかる欠点がある。すな
わち、木材片を凹凸状に成形した板材は、木製の板材と
同じ工程で表面仕上げする必要がある。表面仕上げは、
突板等を接着した板材の表面に、表面仕上げ塗料を密着
するための下地塗料を数回塗布し、塗料の毎にペーパー
で凹凸面を奇麗に研磨し、さらに、その表面に表面仕上
げ塗料を2回吹き付けて塗装し、塗装する毎にペーパー
で凹凸面を鏡面状に仕上げる必要がある。この製造工程
において、ペーパーによる表面研磨に著しく手間がかか
る。それは、表面が凹凸状である板材は研磨装置を使用
して自動的に能率よく研磨できず、作業者が手作業で1
枚づつ仕上げるからである。このため、立体的な凹凸の
ある板材は、表面仕上げに著しく手間がかかり、また、
この工程の作業環境は極めて悪く、表面仕上げのコスト
を高騰させる原因となっている。
【0005】さらにまた、手作業で研磨して鏡面状に仕
上げるので、個人差によって、仕上げの美しさに差がで
きる欠点がある。特に、凹凸面を奇麗に仕上げるには、
熟練者が丁寧に研磨する必要がある。このことは、さら
に研磨工程の人件費を高騰して、仏壇の製造コストを高
くする。
上げるので、個人差によって、仕上げの美しさに差がで
きる欠点がある。特に、凹凸面を奇麗に仕上げるには、
熟練者が丁寧に研磨する必要がある。このことは、さら
に研磨工程の人件費を高騰して、仏壇の製造コストを高
くする。
【0006】さらにまた、木製仏壇に使用する板材は、
製造工程で、あるいは、製品に完成した状態で経時的な
狂いや収縮で割れることがある。割れた板材は、割れ目
に接着材を充填して接着し、表面を奇麗に研磨する必要
がある。このため、割れた板材の補修には著しく手間が
かかる欠点がある。特に、仏壇として完成した板材が割
れると、補修には更に手間がかかる。
製造工程で、あるいは、製品に完成した状態で経時的な
狂いや収縮で割れることがある。割れた板材は、割れ目
に接着材を充填して接着し、表面を奇麗に研磨する必要
がある。このため、割れた板材の補修には著しく手間が
かかる欠点がある。特に、仏壇として完成した板材が割
れると、補修には更に手間がかかる。
【0007】この発明は、さらに、この欠点を解決する
ことを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的
は、板材を簡単かつ容易に、しかも能率よく奇麗に表面
仕上げできる仏壇の製造方法を提供するにある。また、
この発明の他の重要な目的は、作業環境を改善して、奇
麗な板材を製造できる仏壇の製造方法を提供するにあ
る。
ことを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的
は、板材を簡単かつ容易に、しかも能率よく奇麗に表面
仕上げできる仏壇の製造方法を提供するにある。また、
この発明の他の重要な目的は、作業環境を改善して、奇
麗な板材を製造できる仏壇の製造方法を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の仏壇の製造方
法は、前述の目的を達成するために下記の方法で仏壇を
製造する。この方法で製造される仏壇は、表面に立体的
な凹凸を有し、凹凸面に透明ないし半透明の合成樹脂膜
で被覆された板材を有する。さらに、この発明の製造方
法は、凹凸状に加工された芯材1を金型3の成形室4に
仮止めし、金型3を型締めして溶融合成樹脂を成形室4
内で加圧して芯材1の表面に押圧して、密着し、合成樹
脂を硬化させて芯材1の表面に接着することを特徴とし
ている。
法は、前述の目的を達成するために下記の方法で仏壇を
製造する。この方法で製造される仏壇は、表面に立体的
な凹凸を有し、凹凸面に透明ないし半透明の合成樹脂膜
で被覆された板材を有する。さらに、この発明の製造方
法は、凹凸状に加工された芯材1を金型3の成形室4に
仮止めし、金型3を型締めして溶融合成樹脂を成形室4
内で加圧して芯材1の表面に押圧して、密着し、合成樹
脂を硬化させて芯材1の表面に接着することを特徴とし
ている。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の方法を例示すものであって、この発
明の方法は、使用部品の材質や形状を下記のものに特定
するものでない。この発明の方法は、特許請求の範囲に
記載の範囲に於て、種々の変更を加えることができる。
更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、「従来の課題を解決する為の手段の
欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の
部材に特定するものでは決してない。
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の方法を例示すものであって、この発
明の方法は、使用部品の材質や形状を下記のものに特定
するものでない。この発明の方法は、特許請求の範囲に
記載の範囲に於て、種々の変更を加えることができる。
更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、「従来の課題を解決する為の手段の
欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の
部材に特定するものでは決してない。
【0010】この発明は、仏壇を製造するものである
が、扉、引出、じぶくろ、腰裏等に使用する板材の製法
に特長がある。以下、扉に使用する板材の製造方法の具
体例を詳述する。扉以外に使用される板材も同じ方法
で、製造できる。
が、扉、引出、じぶくろ、腰裏等に使用する板材の製法
に特長がある。以下、扉に使用する板材の製造方法の具
体例を詳述する。扉以外に使用される板材も同じ方法
で、製造できる。
【0011】第2図は仏壇の扉の正面図、第3図は第2
図に示す板材のA−A線断面図を示している。これ等の
図に示す板材となる芯材1は、下記の方法で製造する。
図に示す板材のA−A線断面図を示している。これ等の
図に示す板材となる芯材1は、下記の方法で製造する。
【0012】唐木の無垢で製造するには、一枚の唐木板
を、NC切削装置で切削加工して凹凸状に加工する。ま
た、NC切削装置で所定の形状に加工した複数枚の唐木
板を接着して、凹凸状に加工する。
を、NC切削装置で切削加工して凹凸状に加工する。ま
た、NC切削装置で所定の形状に加工した複数枚の唐木
板を接着して、凹凸状に加工する。
【0013】唐木以外の木材で製造するには、唐木以外
の木材、例えば、ベニヤ板等をNC切削装置で所定の凹
凸状に加工し、表面に、唐木を薄くスライスした突板を
接着する。また、唐木でない板材をNC切削装置で凹凸
状に切削加工した後、表面に木目を書く。
の木材、例えば、ベニヤ板等をNC切削装置で所定の凹
凸状に加工し、表面に、唐木を薄くスライスした突板を
接着する。また、唐木でない板材をNC切削装置で凹凸
状に切削加工した後、表面に木目を書く。
【0014】木材以外の成形品で芯材を製造するには、
木材を小片状に裁断し、あるしは、粉状に粉砕し、これ
を合成樹脂バインダーに混合して、加圧成形し、表面が
凹凸状である板状に成形する。板状に成形した後、表面
に唐木の突板を接着する。
木材を小片状に裁断し、あるしは、粉状に粉砕し、これ
を合成樹脂バインダーに混合して、加圧成形し、表面が
凹凸状である板状に成形する。板状に成形した後、表面
に唐木の突板を接着する。
【0015】以上の工程で製造された芯材1を、第1図
に示すように、金型3の成形室4に仮り止めして、金型
3を型締めする。芯材1を金型3の成形室4に仮止めす
るために、金型3の成形室4には、芯材1の周縁を部分
的に挟着する凸起を設けている。
に示すように、金型3の成形室4に仮り止めして、金型
3を型締めする。芯材1を金型3の成形室4に仮止めす
るために、金型3の成形室4には、芯材1の周縁を部分
的に挟着する凸起を設けている。
【0016】金型3に仮止めされた芯材1は、金型3の
芯材1の上下両面に開口された供給孔5から合成樹脂を
注入して、表面に合成樹脂膜2を成形する。このよう
に、芯材1の表面から合成樹脂を圧入すると、芯材1の
表面に接着された突板を芯材1に密着できる特長があ
る。それは、成形室4に圧入される合成樹脂が、突板を
芯材1の表面に押し付けて硬化するからである。
芯材1の上下両面に開口された供給孔5から合成樹脂を
注入して、表面に合成樹脂膜2を成形する。このよう
に、芯材1の表面から合成樹脂を圧入すると、芯材1の
表面に接着された突板を芯材1に密着できる特長があ
る。それは、成形室4に圧入される合成樹脂が、突板を
芯材1の表面に押し付けて硬化するからである。
【0017】第1図に示す金型3は、型締めした状態
で、液状ないしペースト状の合成樹脂を成形室4に圧入
して、合成樹脂膜2を成形する。この方法は、型締めし
た状態で、予め設定された量の合成樹脂を成形室4に圧
入する。この方法は、簡単に合成樹脂膜2を成形できる
特長がある。ただ、成形された合成樹脂膜2には、供給
孔5の跡ができる。跡形は、ペーパー等で平滑に仕上げ
ることができる。また、供給孔を、芯材1の周縁に位置
させることもできる。周縁にできた跡形は、板材を裁断
して除去し、あるいは、枠にかん入する部分に設けるこ
ともできる。
で、液状ないしペースト状の合成樹脂を成形室4に圧入
して、合成樹脂膜2を成形する。この方法は、型締めし
た状態で、予め設定された量の合成樹脂を成形室4に圧
入する。この方法は、簡単に合成樹脂膜2を成形できる
特長がある。ただ、成形された合成樹脂膜2には、供給
孔5の跡ができる。跡形は、ペーパー等で平滑に仕上げ
ることができる。また、供給孔を、芯材1の周縁に位置
させることもできる。周縁にできた跡形は、板材を裁断
して除去し、あるいは、枠にかん入する部分に設けるこ
ともできる。
【0018】第4図および第5図は、金型3を型締めす
る前に、芯材1の上下両面に、一定量の合成樹脂を供給
する方法を示している。第4図は、芯材の両面に、加熱
すると溶融して成形できる合成樹脂、あるいは、未硬化
の状態ではペースト状で加熱成形して硬化できる合成樹
脂を供給する状態を示している。
る前に、芯材1の上下両面に、一定量の合成樹脂を供給
する方法を示している。第4図は、芯材の両面に、加熱
すると溶融して成形できる合成樹脂、あるいは、未硬化
の状態ではペースト状で加熱成形して硬化できる合成樹
脂を供給する状態を示している。
【0019】第5図は、フィルム状の合成樹脂を芯材の
両面に供給し、金型で加圧成形して、芯材の両面に密着
している。この状態で芯材の両面に供給される合成樹脂
フィルムは、加熱すると軟化あるいは溶融されて、成形
できる合成樹脂が使用できる。
両面に供給し、金型で加圧成形して、芯材の両面に密着
している。この状態で芯材の両面に供給される合成樹脂
フィルムは、加熱すると軟化あるいは溶融されて、成形
できる合成樹脂が使用できる。
【0020】第4図と第5図とに示す方法は、金型を型
締めして、合成樹脂を芯材1の両面に押圧して密着す
る。この方法に使用する金型3は、合成樹脂の供給孔を
必要としない。このため、芯材1の全面に供給孔の跡が
できず、奇麗に成形できる特長がある。
締めして、合成樹脂を芯材1の両面に押圧して密着す
る。この方法に使用する金型3は、合成樹脂の供給孔を
必要としない。このため、芯材1の全面に供給孔の跡が
できず、奇麗に成形できる特長がある。
【0021】第1図、第4図または第5図に示す金型3
は、芯材1の両面に合成樹脂膜2を設けることができ
る。ただ、この発明は、図示しないが、芯材を金型に仮
止めして片面に合成樹脂膜を設け、これを2回成形して
両面に合成樹脂膜を設けることもできる。さらに、芯材
を突出部分と平面部分の2枚に分割し、各々の芯材の表
面に合成樹脂膜を設け、その後、接着して板材とするこ
とも可能である。
は、芯材1の両面に合成樹脂膜2を設けることができ
る。ただ、この発明は、図示しないが、芯材を金型に仮
止めして片面に合成樹脂膜を設け、これを2回成形して
両面に合成樹脂膜を設けることもできる。さらに、芯材
を突出部分と平面部分の2枚に分割し、各々の芯材の表
面に合成樹脂膜を設け、その後、接着して板材とするこ
とも可能である。
【0022】芯材1の表面に成形する合成樹脂膜2の厚
みは、通常0.2〜2mm、好ましくは0.4〜1.5
mmとする。表面に突板を接着した板材は、合成樹脂膜
2を0.5〜2mmとして多少厚くするのがよい。ま
た、芯材1の表面に設ける合成樹脂膜2は、不飽和ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等が使用できる。
みは、通常0.2〜2mm、好ましくは0.4〜1.5
mmとする。表面に突板を接着した板材は、合成樹脂膜
2を0.5〜2mmとして多少厚くするのがよい。ま
た、芯材1の表面に設ける合成樹脂膜2は、不飽和ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等が使用できる。
【0023】金型3の成形室4で芯材1の表面に成形さ
れる合成樹脂膜2は、凹凸模様として透かし模様とする
ことができる。さらに、成形する合成樹脂原料に顔料や
染料を混合して、合成樹脂膜2を着色することもでき
る。着色した合成樹脂膜2は、芯材1表面の木目模様を
美しく着色できる。とくに、合成樹脂膜2で着色するこ
とによって、板材を色合わせした状態で均一色に着色で
きる。
れる合成樹脂膜2は、凹凸模様として透かし模様とする
ことができる。さらに、成形する合成樹脂原料に顔料や
染料を混合して、合成樹脂膜2を着色することもでき
る。着色した合成樹脂膜2は、芯材1表面の木目模様を
美しく着色できる。とくに、合成樹脂膜2で着色するこ
とによって、板材を色合わせした状態で均一色に着色で
きる。
【0024】第1図または第4図に示す状態で、芯材1
の表面に成形される合成樹脂は、加熱溶融状態で圧入し
て冷却して硬化させる場合と、硬化剤を混合して加熱し
ない合成樹脂を圧入する場合とがある。加熱状態で成形
室4に圧入する合成樹脂は、突板を熱で軟化させて、芯
材1の表面に密着して合成樹脂膜2を形成できる特長が
ある。
の表面に成形される合成樹脂は、加熱溶融状態で圧入し
て冷却して硬化させる場合と、硬化剤を混合して加熱し
ない合成樹脂を圧入する場合とがある。加熱状態で成形
室4に圧入する合成樹脂は、突板を熱で軟化させて、芯
材1の表面に密着して合成樹脂膜2を形成できる特長が
ある。
【0025】
【発明の効果】この発明の仏壇の製造方法は、板材を、
簡単かつ容易に、しかも、能率よく奇形に製造できる。
それは、凹凸状に加工した芯材を、金型の成形室に仮止
めし、芯材の表面に合成樹脂を加圧して一定の厚さの合
成樹脂膜を形成するからである。この方法によると、従
来のように、塗装と研磨とを何回も繰り返す必要がな
く、芯材を奇麗に表面仕上げできる特長がある。また、
この方法で表面処理された板材は、芯材の狂いを修正し
て表面処理できる特長がある。それは、芯材を成形室に
仮止めして型締めしたときに、芯材を挟着保持して整形
でき、さらに、整形状態で表面に合成樹脂膜を形成する
ことが理由である。このため、この発明の方法による
と、板材の歪を修正して、高い精度で奇麗な板材を得る
ことができる。さらにまた、この発明の方法は、芯材の
割れを防止できる特長もある。それは、板材を整形状態
に保持して、表面に合成樹脂膜を形成でき、しかも、合
成樹脂膜を厚くできて芯材を厚い合成樹脂内にインサー
トした状態にできることが理由である。このため、製造
後に板材の割れが発生し、返品を補修する手間を少なく
できる特長もある。さらにまた、この発明の方法は、シ
ンナー等の溶媒が気化する塗装工程と、粉塵が飛散する
研磨工程とを省略して奇麗な板材を製造できる。このた
め、仏壇の製造工程において最も厳しい環境を改善し
て、作業者の環境を飛躍的に改善出来る特長も実現でき
る。また、塗装と研磨に必要とされた高度な熟練を必要
とせず、安価に能率よく多量生産できる特長も実現でき
る。
簡単かつ容易に、しかも、能率よく奇形に製造できる。
それは、凹凸状に加工した芯材を、金型の成形室に仮止
めし、芯材の表面に合成樹脂を加圧して一定の厚さの合
成樹脂膜を形成するからである。この方法によると、従
来のように、塗装と研磨とを何回も繰り返す必要がな
く、芯材を奇麗に表面仕上げできる特長がある。また、
この方法で表面処理された板材は、芯材の狂いを修正し
て表面処理できる特長がある。それは、芯材を成形室に
仮止めして型締めしたときに、芯材を挟着保持して整形
でき、さらに、整形状態で表面に合成樹脂膜を形成する
ことが理由である。このため、この発明の方法による
と、板材の歪を修正して、高い精度で奇麗な板材を得る
ことができる。さらにまた、この発明の方法は、芯材の
割れを防止できる特長もある。それは、板材を整形状態
に保持して、表面に合成樹脂膜を形成でき、しかも、合
成樹脂膜を厚くできて芯材を厚い合成樹脂内にインサー
トした状態にできることが理由である。このため、製造
後に板材の割れが発生し、返品を補修する手間を少なく
できる特長もある。さらにまた、この発明の方法は、シ
ンナー等の溶媒が気化する塗装工程と、粉塵が飛散する
研磨工程とを省略して奇麗な板材を製造できる。このた
め、仏壇の製造工程において最も厳しい環境を改善し
て、作業者の環境を飛躍的に改善出来る特長も実現でき
る。また、塗装と研磨に必要とされた高度な熟練を必要
とせず、安価に能率よく多量生産できる特長も実現でき
る。
【0026】
【図1】この発明の一実施例にかかる板材を表面処理す
る金型を示す断面図である。
る金型を示す断面図である。
【図2】仏壇に使用される扉の正面図である。
【図3】仏壇に使用される扉の正面図である。
【図4】この発明の他の方法で板材を製造する金型の断
面図である。
面図である。
【図5】この発明の他の方法で板材を製造する金型の断
面図である。
面図である。
1 芯材 2 合成樹脂膜 3 金型 4 成形室 5 供給孔
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に立体的な凹凸を有し、凹凸面が透
明ないし半透明の合成樹脂膜で被覆された板材を有する
仏壇の製造方法において、 凹凸状に加工された芯材(1)を金型(3)の成形室(4)に仮
止めし、金型(3)を型締めして合成樹脂を成形室(4)内で
加圧して芯材(1)の表面に押圧して密着し、合成樹脂を
硬化させて芯材の表面に接着することを特徴とする仏壇
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407415A JPH0775583B2 (ja) | 1990-12-08 | 1990-12-08 | 仏壇の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407415A JPH0775583B2 (ja) | 1990-12-08 | 1990-12-08 | 仏壇の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05137637A true JPH05137637A (ja) | 1993-06-01 |
JPH0775583B2 JPH0775583B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=18517004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2407415A Expired - Fee Related JPH0775583B2 (ja) | 1990-12-08 | 1990-12-08 | 仏壇の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0775583B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5717617A (en) * | 1980-07-02 | 1982-01-29 | Marushin Motsukou Kk | Shoji and handrail of buddhist altar and production thereof |
-
1990
- 1990-12-08 JP JP2407415A patent/JPH0775583B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5717617A (en) * | 1980-07-02 | 1982-01-29 | Marushin Motsukou Kk | Shoji and handrail of buddhist altar and production thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0775583B2 (ja) | 1995-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2661432B2 (ja) | 複合成形品の製法 | |
US5565263A (en) | Injection molded synthetic resin component having a wood veneer outer layer | |
US3371003A (en) | Process for making self-edged laminated panel | |
TWI270480B (en) | Surface ornamental method of composite material | |
JPH05137637A (ja) | 仏壇の製造方法 | |
JPH05253968A (ja) | 成型品表面の印刷方法 | |
JPH0125693B2 (ja) | ||
JP2000301844A (ja) | Frp化粧板の製造方法 | |
KR200291496Y1 (ko) | 가구용 문짝 | |
JPH06226943A (ja) | 家具に使用する化粧板の製造方法 | |
KR100257990B1 (ko) | 갈포지 도어패널 및 그 제조방법 | |
JP2736722B2 (ja) | 化粧パネルの製造方法 | |
JPS60165241A (ja) | 不織布コ−テイング突板の製造方法 | |
JPS6228422Y2 (ja) | ||
JP2693007B2 (ja) | 石目調化粧板 | |
JPH05318994A (ja) | 浮き彫り模様のある化粧板及びその製造方法 | |
KR20210120483A (ko) | 리얼우드 제품 및 그의 제조방법 | |
JPH079132B2 (ja) | ドアの製造方法 | |
JPH05318694A (ja) | 化粧板の製造法 | |
JPH05208445A (ja) | 人工大理石パネルの製造方法及びこれを用いた家具用あるいは建築用パネル | |
JPH06254878A (ja) | 木材の表面塗装方法 | |
JPS62121010A (ja) | 凹凸模様を有する化粧板の製造方法 | |
Dent | Woodgrain Techniques for Trim Components | |
JPS61106241A (ja) | 木目着色合成樹脂成型板 | |
JPH03244502A (ja) | 木質鏡面板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |