JPH05136U - 介護用移動吊具 - Google Patents

介護用移動吊具

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JPH05136U
JPH05136U JP5406891U JP5406891U JPH05136U JP H05136 U JPH05136 U JP H05136U JP 5406891 U JP5406891 U JP 5406891U JP 5406891 U JP5406891 U JP 5406891U JP H05136 U JPH05136 U JP H05136U
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JP
Japan
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ring
belt
attached
backrest
cross
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JP5406891U
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小池吉三
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Koike Co Ltd
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Koike Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体不自由者をホイストを用いて車椅子等に
移し換える際に,身体不自由者を持ち上げることなく介
護用移動吊具をセッティグする。 【構成】 背当部の下部左右に差込部を取付け,背当部
の上部にアッパーベルトを,差込部の内側先端にクロス
ベルトを,そしてこの差込部から背当部の上部間にサイ
ドベルトを掛け渡す。アッパーベルトやクロスベルトの
先端にリングを設け,サイドベルトの中央にリングを設
ける。 【効果】 車椅子に座った状態の身体不自由者の背中に
背当部を当てがい,左右の差込部を身体不自由者の太股
下に差し込んで,介護用移動吊具のセッティングを完了
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は寝たきり病人や車椅子利用者を移し換えるのに使用される介護用移動 吊具に関するもので,移動自在なホイストから垂下する4本の吊上ロープ先端に 装着する。
【0002】
【従来の技術】
寝たきり病人等を移動する装置として,レールに沿って移動自在なホイストか ら一本の吊上ロープを垂下し,ハンモック形式のシートや幅広のベルトをこの吊 上ロープに取付ける(実開昭54-112396 号, 実開昭56-124427 号) 。一本吊上ロ ープの不安定や不便を解消するために,本考案者はホイストから4本の吊上ロー プを垂下する介護用担架昇降移動装置を開発した(実開昭64-31730号) 。このホ イストシステムに使用するシートとして,腰掛け部と背もたれ部とにサイドベル トを掛け渡し,背もたれ部の上部左右にアッパーベルトを取付け,各ベルトのリ ングを吊上ロープに引っ掛ける介護用吊り上げシートを開発した(実開平1-1409 35号) 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この介護用吊り上げシートは車椅子への移し換えが極めて簡単で安定性が高く 評判良いが,車椅子に移し換えた後のシートを引張だす作業等が意外と重労働で あることが分かった。従って,通常は身体不自由者を車椅子から僅かに持ち上げ る人と,このスキに吊り上げシートを引き出す看護人が必要とされる。吊り上げ シートの腰掛け部を小さくすれば,シートの引出し等は容易になるが,ホイスト による移動時の安定性が損なわれる。又,手水の際には,中央に大きな孔が空い た腰掛け部のシートに交換しなければならない。 看護人が一人で済み車椅子等への移し換えが簡単に行える介護用移動吊具を提供 するのが本考案であり,以下図面に基づいて詳しく説明する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
移動自在なホイストから垂下する4本の吊上ロープ先端に装着される介護用移 動シートに於いて,背当部の上部左右にリング付のアッパーベルト取付け,その 下部に左右の差込部を接続し,この左右の差込部及び背当部下端縁とで空孔領域 を区画し,差込部の内方先端にリング付のクロスベルトを夫々取付け,更に,差 込部外方先端から背当部の上部へと掛け渡された左右のサイドベルト中央に中間 リングを配置する。 クロスベルトは差込部の内方縁及び外方縁に沿って夫々縫い込まれ,その延長 線上にクロスベルトの基部を接続する。背当部の周辺縁には同じように補強用の ベルトが縫い込まれ,上部のアッパーベルトの基部をこの補強ベルトに接続する 。
【0005】
【作用】
車椅子に座っている身体不自由者の背中に背当部を当てがい,この背当部下部 に接続する左右の差込部を身体不自由者の左右の太股下に差し込む。先ず,一方 の差込部先端を太股下に押し込み,クロスベルトと共に股内に導きだす。このク ロスベルトを股間から引き出すことで,差込部全体が身体不自由者の臀部下に回 り込む。従来のように身体不自由者を看護人が持ち上げる必要は無い。同じよう に他方の差込部を他方の太股下に差込み,先端のクロスベルトを股間から引き出 して臀部下にこの差込部を回り込ませる。本考案者が既に開発したホイストから 4本の吊上ロープを垂下し,その先端の吊り金具にアッパーベルトのリングとク ロスベルトのリングを引っ掛ける。第2図のように後部の吊り金具に各アッパー ベルトのリングを引っ掛け,前部の吊り金具にはサイドベルトの中間リングと, 反対側のクロスベルトのリングを引っ掛ける。つまり,左のサイドベルトと,右 側差込部のクロスベルトとの各リングを左側の吊り金具に取り付ける。
【0006】 第3図は手水時(オマル)に於ける介護用移動吊具の懸垂状況である。右のク ロスベルトと左のサイドベルトとのリングが左の吊上ロープに連繋していること が理解される。両差込部とで区画される空孔領域が丁度オマル10の丸孔上に位 置しており,この状態で身体不自由者は排尿するとこが出来る。左のサイドベル トと左のクロスベルトとを左の吊上ロープに連繋しても良い。
【0007】 ホイストから垂下する4本の吊上ロープの間隔は背当部や差込部の幅よりも大 分広い。従って,第2図にように各吊上ロープで懸垂された介護用移動吊具全体 に押し開く方向力が作用する。従来の一本吊り方式に較べて移動中の安定性は非 常に良い。クロスベルトがクロスに掛け渡されるために,身体不自由者の臀部下 に差込部が一層巻き込まれることになる。サイドベルトが肘掛け代わりになって 更にその安定性は増す。
【0008】
【実施例】
背当部1の上部左右にリング付のアッパーベルト2取付け,その下部に左右 の差込部3を接続し,この左右の差込部3及び背当部1下端縁とで空孔領域4を 区画し,差込部3の内方先端にリング付のクロスベルト5を夫々取付け,更に, 差込部3の外方先端から背当部1の上部へと掛け渡された左右のサイドベルト6 中央に中間リングを配置する。 クロスベルト5の延長は差込部3の内方縁及び外方縁に沿って夫々縫い込まれ ,その延長線上にクロスベルト5の基部を接続する。背当部1の周辺縁には同じ ように補強用のベルトが縫い込まれ,上部のアッパーベルト2の基部をこの補強 ベルト7に接続する。
【0009】 ガイドレールに沿って移動自在なホイストから4本の吊上ロープ8を垂下する 。この吊上ロープ8の先端に吊り金具9を取付け,クロスベルト5やサイドベル ト6等のリングを引っ掛ける。各吊上ロープ8が等速度で等量づつ巻き上げられ ,或いは巻き下げられ,第2,3図のような姿勢を介護用移動吊具は保つ。
【0010】
【効果】
要するに,本考案は移動自在なホイストから垂下する4本の吊上ロープ先端に 装着される介護用移動シートに於いて,背当部1の上部左右にリング付のアッパ ーベルト2取付け,その下部に左右の差込部3を接続し,この左右の差込部3及 び背当部1下端縁とで空孔領域4を区画し,差込部3の内方先端にリング付のク ロスベルト5を夫々取付け,更に,差込部3の外方先端から背当部1の上部へと 掛け渡された左右のサイドベルト6中央に中間リングを配置したために,車椅子 の身体不自由者をわざわざ持ち上げることなく,身体不自由者が座ったままで簡 単に介護用移動シートを装着できる。また,オマル10使用に際しては,空孔領 域4がそのまま利用でき看護人の負担は著しく逓減される。
【0011】 サイドベルト6の中間リングを,反対側の差込部3のクロスベルト5のリング と同じ吊り金具9に装着するために,身体不自由者の太股と臀部にこの差込部3 が更に食い込む恰好になり,安定した支承状態を保つことができる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】展開した時の平面図である。
【図2】身体不自由者を介護用移動吊具で支承した時の
説明図である。
【図3】オマル使用時の介護用移動吊具支承状態の説明
図である。
【符号の説明】
1 背当部 2 アッパーベルト 3 差込部 4 空孔領域 5 クロスベルト 6 サイドベルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在なホイストから垂下する4本の
    吊上ロープ先端に装着される介護用移動シートに於い
    て,背当部1の上部左右にリング付のアッパーベルト2
    取付け,その下部に左右の差込部3を接続し,この左右
    の差込部3及び背当部1下端縁とで空孔領域4を区画
    し,差込部3の内方先端にリング付のクロスベルト5を
    夫々取付け,更に,差込部3の外方先端から背当部1の
    上部へと掛け渡された左右のサイドベルト6中央に中間
    リングを配置してなる,介護用移動吊具。
  2. 【請求項2】 背当部1の上部に2本のリング付のアッ
    パーベルト2を取付け,その下部に左右の差込部3を接
    続し,車椅子等に座った人の太股の下に夫々の差込部3
    が差込み可能となし,この左右の差込部3の内方先端に
    リング付のクロスベルト5を取付け,差込部3と背当部
    1とに掛け渡された左右のサイドベルト6の適宜位置に
    中間リングを配置し,ホイストから垂下する4本の吊上
    ロープの吊り金具に,各リングを掛けることを特徴とす
    る,介護用移動吊具。
  3. 【請求項3】 サイドベルト6の中間リングを,反対側
    の差込部3のクロスベルト5のリングと同じ吊り金具に
    装着することを特徴とする,請求項2記載の介護用移動
    吊具。
JP5406891U 1991-06-17 1991-06-17 介護用移動吊具 Expired - Lifetime JP2533327Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05136U true JPH05136U (ja) 1993-01-08
JP2533327Y2 JP2533327Y2 (ja) 1997-04-23

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ID=12960306

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011083460A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Moritoh:Kk スリングシート
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WO2015156189A1 (ja) * 2014-04-10 2015-10-15 株式会社安川電機 スリングシート
JP2017529162A (ja) * 2014-09-19 2017-10-05 コリア インスティテュート オブ インダストリアル テクノロジーKorea Institute Of Industrial Technology ベッド用身体浮揚装置

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Publication number Publication date
JP2533327Y2 (ja) 1997-04-23

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