JPH05136870A - 留守番電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 留守番電話機では、発呼者が相手が留守番電
話であるとわかった時点で、電話を切ってしまうという
ことがよくあるが、これに対応するために着信と同時に
録音を開始する着信同時録音機能がある。この機能をさ
らに使い易くする為に、用件メッセージ中に側音系とし
て混入してしまう応答メッセージを録音の内容から消
す。 【構成】 従来の留守番電話の構成にエコーキャンセラ
を付加する。そして、用件録音時に用件メッセージの中
に側音系を介して回り込む応答メッセージの信号成分
を、エコーキャンセラを用いて、消去する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は応答メッセージを送出し
ながら用件メッセージを録音する着信同時録音機能を有
する留守番電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３に従来の留守番電話装置の構成図を
示した。以下に動作を説明する。

【０００３】局線１から着信号検出回路３で着信信号を
検出すると、制御回路部９は留守番電話装置が留守設定
されている場合には、局線閉結回路部２を介して局線を
閉結し自動応答する。

【０００４】そして、通常の留守番電話装置の場合に
は、第一に応答メッセージの送出として、応答メッセー
ジ記憶部１１に予め記録されている応答メッセージを、
応答メッセージ録再制御部１０を起動して、通話リング
制御回路部８、局線通話回路部６を介して、局線１に送
出する。応答メッセージの送出を完了すると、次に用件
メッセージの録音として、発呼者からの用件メッセージ
を局線通話回路部６、通話リンク制御回路部８、用件メ
ッセージ録再制御部１２を介して用件メッセージ記憶部
デッキ１３のカセットテープに録音する。

【０００５】留守番電話が応答することによって、録音
された用件録音メッセージは、操作者がキー入力部１４
を操作することにより、制御回路９から、用件メッセー
ジ記憶部デッキ１３に起動がかかり、用件メッセージ録
再制御部１２、通話リンク制御回路部８、アンプ１６を
介して、スピーカ１７から出力される。

【０００６】また、着信同時録音機能を有する留守番電
話の場合には、応答メッセージの送出と用件メッセージ
の録音を同時に行う。すなわち用件メッセージ記憶部デ
ッキ１３を起動しながら、応答メッセージ録再制御部１
０も起動し、応答メッセージの送出されている間の発呼
者の反応も漏らさず録音しておく。

【０００７】従って応答メッセージは通話リンク制御回
路部８、局線通話回路部６を介して、応答メッセージを
局線１に送出するが、用件メッセージの録音として、局
線１からの用件メッセージを通話リンク制御回路部８、
用件メッセージ録再制御部１２を介して用件メッセージ
記憶部デッキ１３のカセットテープに録音する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の留守番電話装置では、局線１から用件メッセージ等
の音声の入力信号を通話リンク制御部８を介した後で直
接用件メッセージ録再録制御部１０に入力するために、
留守番電話の操作者が自分で設定した応答メッセージ
も、局線に送出すると同時に、通話リンク制御部８を介
して側音系として用件メッセージに含まれて録音されて
しまい、用件メッセージを再生するときに、同時に再生
されてしまっていた。

【０００９】これは発呼者からの音声信号の入力信号
も、応答メッセージ信号との混合信号となり聞きとりづ
らいという問題があった。

【００１０】また、特に用件メッセージが多数録音され
ているときは、各用件メッセージを再生する際に毎回応
答メッセージを聞かなければならないのは操作者にとっ
ては疎ましい問題であった。

【００１１】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、用件メッセージ中に側音系として含まれ
録音されている応答メッセージを消すことのできる留守
番電話装置を提供することを目的とするものである。

【００１２】

【課題を解決するために手段】本発明は上記目的を達成
するために、応答メッセージを送出しながら用件録音が
可能な留守番電話装置において、応答メッセージ信号を
局線に送出するとともにエコーキャンセラに入力する応
答メッセージ再生手段と、局線からの入力信号と前記応
答メッセージ信号が入力され入力信号中に含まれる応答
メッセージ信号成分を除去するエコーキャンセラと、エ
コーキャンセラからの出力信号を用件メッセージとして
録音できる用件メッセージ記憶手段と、を備えたもので
ある。

【００１３】

【作用】本発明は上記のような構成により、エコーキャ
ンセラは、応答メッセージ再生手段から入力された応答
メッセージ信号をもとにして局線からの入力信号に含ま
れる応答メッセージ信号を除去して、出力する。よっ
て、応答メッセージの混入していない用件メッセージの
みを録音できる。

【００１４】

【実施例】図１に本発明の第１実施例における留守番電
話装置の構成図を示した。

【００１５】局線１から着信信号検出回路３で着信信号
を検出すると、制御回路部９は留守番電話装置が留守設
定されている場合には、局線閉結回路部２を介して局線
を閉結し自動応答する。

【００１６】そして、通常の留守番電話機能の場合に
は、応答メッセージ記憶部１１に予め記録されている応
答メッセージを応答メッセージ録再制御部１０を起動し
て、通話リンク制御回路部８、局線通話回路部６を介し
て、局線１に送出した後、発呼者からの用件メッセージ
を、局線通話回路部６、通話リンク制御回路部８、エコ
ーキャンセラ１８、用件メッセージ録再制御部１２を介
して用件メッセージ記憶部デッキ１３のカセットテープ
に録音する。

【００１７】留守番電話が応答することによって、録音
された用件メッセージは、操作者がキー入力部１４を操
作することにより、制御回路部９から、用件メッセージ
記憶部デッキ１３に起動がかかり、用件メッセージ録再
制御部１２、通話リンク制御回路部８、アンプ１６を介
して、スピーカ１７から出力される。

【００１８】また、着信同時録音機能を動作させた場合
には、応答メッセージの送出と用件メッセージの録音を
同時に行う。すなわち用件メッセージ記憶部１３のカセ
ットデッキを起動しながら、応答メッセージ録再制御部
１０も起動し、応答メッセージの送出されている間の発
呼者の反応も漏らさず録音しておく。従って応答メッセ
ージは通話リンク制御部８、局線通話回路部６を介し
て、局線１に送出されるが、局線１からの用件メッセー
ジを局線通話回路部６、通話リンク制御部８を介して入
力する際に、この用件メッセージ中に混入されてしま
う。そこで、この局線１からの用件メッセージの音声の
入力信号と応答メッセージ録再制御部１０からの応答メ
ッセージ信号をエコーキャンセラ１８に入力することに
よって、局線１からの前記入力信号から応答メッセージ
信号成分を除去し、用件メッセージ録再制御部１２を介
して用件メッセージ記憶部デッキ１３のカセットテープ
に録音する。

【００１９】録音された用件メッセージを再生する場合
は、前記の通常の留守番電話装置のときと同じである
が、用件メッセージ記憶部デッキ１３に録音されている
用件メッセージは、すでに、応答メッセージの音声信号
が除去されているため、局線１から伝えられる発呼者か
らの音声信号のみがスピーカ１７から出力される。

【００２０】発呼する場合には使用者は留守番電話機か
らハンドセット１５のオフフック及びキー入力部１４の
操作をすることにより局線１を閉結させ、ダイヤル発信
を行う。

【００２１】図２に本発明の第２実施例における留守番
電話装置の構成図を示した。局線１から着信信号検出回
路３で着信信号を検出すると、制御回路部９は留守番電
話装置が留守設定されている場合には、局線閉結回路部
２を介して局線を閉結し自動応答する。

【００２２】そして、通常の留守番電話機能の場合に
は、応答メッセージ記憶部１１に予め記録されている応
答メッセージを応答メッセージ録再制御部１０を起動し
て、通話リンク制御回路部８、局線通話回路部６を介し
て局線１に送出した後、発呼者からの用件メッセージを
局線通話回路部６、通話リンク制御回路部８、エコーキ
ャンセラ１８、用件メッセージ録再制御部１２を介して
用件メッセージ記憶部デッキ１３のカセットテープに録
音する。

【００２３】留守番電話が応答することによって、録音
された用件メッセージは、操作者がキー入力部１４を操
作することにより、制御回路部９から、用件メッセージ
記憶部デッキ１３に起動がかかり、用件メッセージ録再
制御部１２、通話リンク制御回路部８、アンプ１６を介
して、スピーカ１７から出力される。

【００２４】また、着信同時録音機能を動作させた場合
には、まず応答メッセージ録再制御回路部１０を起動
し、又、局線通話回路部６、通話リンク制御回路部８、
エコーキャンセラ１８を介して入力される音声信号が、
有音検出部１９において、信号のレベルと長さから有効
な信号有りと判定された場合に、制御回路部９が用件メ
ッセージ記憶部デッキ１３に起動をかけ、エコーキャン
セラ１８を介して出力される応答メッセージを除去した
局線１からの入力信号を用件メッセージ録再制御回路部
１２を介して用件メッセージ記憶部デッキ１３のカセッ
トテープに録音する。

【００２５】すなわち、応答メッセージは局線通話回路
部６を介して局線１に送出するが、用件メッセージの録
音の録音として、用件メッセージ記憶部１３に記憶され
る用件メッセージの内容には、応答メッセージの信号成
分を含まない局線１からの入力信号のみを記録する。

【００２６】また、応答メッセージ信号成分を除去した
後の信号が有効な音声信号を有さないときは、あえて用
件メッセージとして録音する必要はないので、用件メッ
セージ記憶部デッキ１３は起動されないことになる。

【００２７】録音された用件メッセージを再生する場合
は、前記の通常の留守番電話装置のときと同じである
が、用件メッセージ記憶部デッキ１３に録音されている
用件メッセージは、すでに、応答メッセージの音声信号
が除去されているため、局線１から伝えられる発呼者か
らの音声信号のみがスピーカ１７から出力される。

【００２８】発呼する場合には使用者は留守番電話機か
らハンドセット１５のオフフック及びキー入力部１４の
操作をすることにより局線１を閉結させ、ダイヤル発信
を行う。

【００２９】尚、以上の実施例において、応答メッセー
ジ録再制御部１０と応答メッセージ記憶部１１が応答メ
ッセージ再生手段を兼ね、用件メッセージ録再制御部１
２と用件メッセージ記憶部デッキ１３が用件メッセージ
記憶手段を兼ねている。

【００３０】

【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、留守番電話において、応答メッセージを送出しなが
ら用件メッセージの録音を始める着信同時録音機能で、
用件メッセージの中に側音系として含まれていた応答メ
ッセージの信号を消し、用件メッセージの再生時に、発
呼者からの音声信号のみを出力することができるように
したことにより、発呼者からの情報を聞き取りやすく正
確に伝えることができるという利点を有する。

【００３１】また、このことから、複数の用件メッセー
ジの再生時に、何回も同じ応答メッセージを聞かなくて
もよいという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例における留守番電話装置の
ブロック図

【図２】本発明の第２実施例における留守番電話装置の
ブロック構成図

【図３】従来の留守番電話装置のブロック構成図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 応答メッセージを送出しながら用件録音
   が可能な留守番電話装置において、応答メッセージ信号
   を局線に送出するとともにエコーキャンセラに入力する
   応答メッセージ再生手段と、局線からの入力信号と前記
   応答メッセージ信号が入力されて入力信号中に含まれる
   応答メッセージ信号成分を除去するエコーキャンセラ
   と、エコーキャンセラからの出力信号を用件メッセージ
   として録音できる用件メッセージ記憶手段と、を備えた
   ことを特徴とする留守番電話装置。
2. 【請求項２】 エコーキャンセラからの出力信号が入力
   されこの出力信号のレベルと長さから有効な音声信号を
   検出する有音検出手段と、有音検出手段が検出を行った
   ときに用件メッセージ記憶手段を起動し録音を開始させ
   る制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項１記載
   の留守番電話装置。