JPH051367U - オ―プンシヨ―ケ―ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントパネルへの化粧板の取付け構造が簡
単であってその取付けを容易にした、オ−プンショ−ケ
−スを提供する。 【構成】 箱状の複数の化粧板１５をフロントパネル１
に上位と下位とに互に隣接させて配設し、下位の化粧板
１５Ｂの上部に備えた取付け板１７Ｂの一部を切起して
第１のフック２０を形成すると共に該取付け板をフロン
トパネルにねじ止めし、上位の外箱前板１５Ａの下部に
形成した第２のフック１８Ａを第１のフックに掛止し、
上位の外箱前板の上部に備えた取付け板１７Ａをフロン
トパネルにねじ止めする構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はオ−プンショ−ケ−スの構造に関し、特にショ−ケ−スの前面側に備 えた化粧板の取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２は従来のオ−プンショ−ケ−スのフロントパネル部の構造例を示す断面図 である。

【０００３】 同図において、１は前面下部を塞いでいるフロントパネルで、断熱材を鉄板で 包んで構成され、その上端はショ−ケ−スの前面開口２の下端をなしている。３ はフロントキャップで、フロントパネル１の上部に手荷物等が載置された場合に 、フロントパネル１の上端縁近傍が損傷しないように保護している。４はバンパ で、フロントパネル１の前方に突出させており、これにスポット溶接されたバン パ取付け板５により、フロントパネルの１の下方にねじ止めされて取付けられ、 前方を通るカ−ト等によってフロントパネル１の周辺部が損傷しないように保護 している。

【０００４】 ６は化粧版をなした箱状の外箱前板で、フロントパネル１の前面に、互に上位 と下位に隣接させて配設されている。各外箱前板６Ａ，６Ｂは、フロントパネル １から前方に突出した前面板７Ａ，７Ｂと、該前面板７Ａ，７Ｂの上端から屈曲 させてそれぞれの前面板７Ａ或は７Ｂより上方位置のフロントパネル１に沿って 延設された取付け板８Ａ，８Ｂと、前面板７Ａ，７Ｂの下端から上方に屈曲し更 に下方に屈曲して延設されたフック９Ａ，９Ｂとを有している。そしてフック９ Ａに対応させた前面板７Ａ，７Ｂの幅と同等の長さのフック１０Ａが取付け板８ Ｂと共締めされてフロントパネル１にねじ止めされている。また、バンパ取付け 板５はフック９Ｂに対応させた同様なフック１０Ｂを形成している。

【０００５】 各フック９Ａ，９Ｂはそれぞれのフック１０Ａ，１０Ｂに掛止され、取付け板 ８Ａはフロントキャップ３と共にフロントパネル１にねじ止めされて、各外箱前 板６Ａ，６Ｂがフロントパネル１に取付けられている。１１は発泡ポリエチレン よりなるクッションで、外箱前板６Ａ，６Ｂによって弾性圧縮されていて、フッ ク９Ａ，９Ｂの掛止にがたつきが生じないようにしている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記のオ−プンショ−ケ−スにおいては、下位の外箱前板の上端 側の取付け板と、上位の外箱前板の下端を取付けるためのフックとをフロントパ ネルに位置合せしながら共締めして取付けるようにしているので、その取付けの 作業性が悪いという問題点があった。

【０００７】 本考案の目的は、フロントパネルへの化粧板の取付け構造が簡単であってその 取付けを容易にした、オ−プンショ−ケ−スを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記問題点を解決するために、ショ−ケ−スの前面下部に設けたフロ ントパネルに、該フロントパネルから前方に突出した前面板を有して箱状に形成 された複数の外箱前板を互に上位と下位とに隣接させて配設したオ−プンショ− ケ−スにおいて、各外箱前板は前面板の上端から屈曲し更に前面板より上方位置 のフロントパネルに沿って延設された取付け板を有し該取付け板がフロントパネ ルにねじ止めされて取付けられ、下位の外箱前板は前記取付け板の一部を切起し て前方に突出し且つ上方に屈曲させた第１のフックを形成し、上位の外箱前板は 前面板の下端から上方に屈曲し更に下方に屈曲して延設された第２のフックを形 成し、前記第１のフックに第２のフックを掛止させた。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、下位の外箱前板は、その前面板から延設された取付け板がフ ロントパネルにねじ止めされて取付けられ、該取付け板には切起しによる第１の フックが形成されていて、上位の外箱前板は、その下端に延設された第２のフッ クを前記第１のフックに掛止させた上で、その上端に延設された取付け板がフロ ントパネルにねじ止めされて取付けられる。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示すオ−プンショ−ケ−スのフロントパネル部の斜 視断面図である。同図において、図２と同等の部分には同一の符号を付して示し 、以下に異なる部分について説明する。

【００１１】 １２はフロントキャップで、一端がフロントパネル１の上端縁の前端近傍にね じ止めされている。そして本実施例においてはフロントパネル１の上方と前方と に突出してこれを包み、他端に前方斜め下に向けて傾斜した取付け部１３を形成 している。１４はフロントキャップ取付け金具で、フロントパネル１の前面の上 端縁近傍にねじ止めされて固定され、フロントキャップ１２の内面を支え、且つ その他端を後記する上位の外箱前板１５Ａと共に取付けるようにしている。

【００１２】 １５は化粧板をなした外箱前板で、フロントパネル１の前面に互に上位と下位 に隣接させて配設されている。各外箱前板１５Ａ，１５Ｂはフロントパネル１か ら前方に突出して前面の平面を形成した前面板１６Ａ，１６Ｂを有して箱状をな している。そして該前面板１６Ａ，１６Ｂの上端から屈曲させてそれぞれの前面 板１６Ａ或は１６Ｂより上方位置のフロントパネル１に沿って延設された取付け 板１７Ａ，１７Ｂを有している。

【００１３】 上位の外箱前板１５Ａはまた前面板１６Ａの下端から延設されて図２のフック ９Ａと同等の形状の第２のフック１８Ａを有し、下位の外箱前板１５Ｂは図２に おけるフック９Ｂと同等なフック１８Ｂを有している。該フック１８Ｂは図２に おけると同様にフック１０Ｂに掛止されている。

【００１４】 下位の外箱前板１５Ｂの取付け板１７Ｂは、ねじ取付け用の複数の長穴１９を 備えてフロントパネル１にねじ止めされている。そしてその一部を切起して形成 した一対の第１のフック２０を備えている。該第１のフック２０は、取付け板１ ７Ｂから前方に突出し、且つ上方に屈曲させて図２のフック１０Ａと同等の形状 をなし、これに上位の外箱前板１５Ａの第２のフック１８Ａを掛止させている。

【００１５】 上位の外箱前板１５Ａの取付け板１７Ａは、フロントキャップ１２の取付け部 １３との接合面を有して、これにねじ取付け用の長穴２１を備え、該取付け部１ ３と共にフロントキャップ取付け金具１４にねじ止めされている。

【００１６】 以上の構成において外箱前板１５Ａ，１５Ｂをフロントパネル１に取付けるに 当っては、予め取付けられているバンパ取付け板５のフック１０Ｂに、下位の外 箱前板１５Ｂのフック１８Ｂを掛止させ、取付け板１７Ｂをフロントパネル１に ねじ止めすると該下位の外箱前板１５Ｂは固定される。そして第１のフック２０ に、上位の外箱前板１５Ａの第２のフック１８Ａを掛止させ、取付け板１７Ａを フロントキャップ１２の取付け部１３と共にフロントキャップ取付け金具１４に ねじ止めすると、該上位の外箱前板１５Ａが固定される。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、各外箱前板を上位と下位とに互に隣接さ せて配設し、下位の外箱前板の上部に備えた取付け板の一部を切起して第１のフ ックを形成すると共に、これをフロントパネルにねじ止めし、該第１のフックに 上位の外箱前板の下部に形成した第２のフックが掛止されて取付けられるように したので、外箱前板に関わる部品点数が少なくて構造が簡単であると共に、上位 と下位の外箱前板相互の位置合せも不要であって、その取付け作業が容易になる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示すオ−プンショ−ケ−ス
のフロントパネル部の斜視断面図

【図２】 従来のオ−プンショ−ケ−スのフロントパネ
ル部の断面図

【符号の説明】

１…フロントパネル、５…バンパ取付け板、１２…フロ
ントキャップ、１４…フロントキャップ取付け板、１５
…外箱前板、１５Ａ…上位の外箱前板、１５Ｂ…下位の
外箱前板、１６Ａ，１６Ｂ…前面板、１７Ａ，１７Ｂ…
取付け板、１８Ａ…第２のフック、１９，２１…長穴、
２０…第１のフック。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ショ−ケ−スの前面下部に設けたフロン
   トパネルに、該フロントパネルから前方に突出した前面
   板を有して箱状に形成された複数の外箱前板を互に上位
   と下位とに隣接させて配設したオ−プンショ−ケ−スに
   おいて、各外箱前板は前面板の上端から屈曲し更に前面
   板より上方位置のフロントパネルに沿って延設された取
   付け板を有し該取付け板がフロントパネルにねじ止めさ
   れて取付けられ、下位の外箱前板は前記取付け板の一部
   を切起して前方に突出し且つ上方に屈曲させた第１のフ
   ックを形成し、上位の外箱前板は前面板の下端から上方
   に屈曲し更に下方に屈曲して延設された第２のフックを
   形成し、前記第１のフックに第２のフックを掛止させ
   た、ことを特徴とするオ−プンショ−ケ−ス。