JPH05134705A - 補完フイードバツク制御装置 - Google Patents
補完フイードバツク制御装置Info
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- JPH05134705A JPH05134705A JP29456491A JP29456491A JPH05134705A JP H05134705 A JPH05134705 A JP H05134705A JP 29456491 A JP29456491 A JP 29456491A JP 29456491 A JP29456491 A JP 29456491A JP H05134705 A JPH05134705 A JP H05134705A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した補完フィートバック制御を行なう。
【構成】 静特性部において静特性補償を行い、動特性
部において動特性補償を行い、これらの合成出力を操作
量として出力する際に、目標値監視部が目標値の変化を
検出して操作量出力指令を出力し、時間管理部が所定の
周期が到来したために操作量出力指令を出力し、あるい
は操作量監視部が当該操作量が所定の範囲を超えて大き
くなったことを検出して操作量出力指令を出力する時
に、前記合成出力をプロセスに対して出力し、フィード
バック制御を行う。このようにして、操作量が所定の範
囲より小さい場合には操作量を出力させないようにする
ことによってプロセスの制御量が不要に細かい変動を行
うことがないようにし、制御の安定性を実現する。
部において動特性補償を行い、これらの合成出力を操作
量として出力する際に、目標値監視部が目標値の変化を
検出して操作量出力指令を出力し、時間管理部が所定の
周期が到来したために操作量出力指令を出力し、あるい
は操作量監視部が当該操作量が所定の範囲を超えて大き
くなったことを検出して操作量出力指令を出力する時
に、前記合成出力をプロセスに対して出力し、フィード
バック制御を行う。このようにして、操作量が所定の範
囲より小さい場合には操作量を出力させないようにする
ことによってプロセスの制御量が不要に細かい変動を行
うことがないようにし、制御の安定性を実現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、補完フィードバック
制御装置に関する。
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プロセス自動制御システムなどで
使用されるコントローラの一つとして、補完フィードバ
ック制御装置が知られているが、図7はこのような補完
フィードバック制御装置の従来の一例を示している。こ
の従来の補完フィードバック制御装置は位置形のもので
あって、減算回路101と、静特性補償を行う静特性回
路102と、加算回路103と、動特性補償を行う動特
性回路104とを備えており、設定器などによって設定
されている目標値SVと、プロセス105から出力され
る制御量PVとを減算回路101において減算し、得ら
れる偏差に基づいて操作量MVを後述する方法によって
求め、この操作量MVをプロセス105に供給すること
によりプロセス105の制御量PVが目標値SVと一致
するようにプロセス105を制御するのである。
使用されるコントローラの一つとして、補完フィードバ
ック制御装置が知られているが、図7はこのような補完
フィードバック制御装置の従来の一例を示している。こ
の従来の補完フィードバック制御装置は位置形のもので
あって、減算回路101と、静特性補償を行う静特性回
路102と、加算回路103と、動特性補償を行う動特
性回路104とを備えており、設定器などによって設定
されている目標値SVと、プロセス105から出力され
る制御量PVとを減算回路101において減算し、得ら
れる偏差に基づいて操作量MVを後述する方法によって
求め、この操作量MVをプロセス105に供給すること
によりプロセス105の制御量PVが目標値SVと一致
するようにプロセス105を制御するのである。
【0003】減算回路101は設定器などにより設定さ
れている目標値SVとプロセス105から出力される制
御量PVとの差(偏差)を演算し、この偏差を静特性回
路102に供給し、静特性回路102においては、偏差
に対して1/Kp の静特性補償を与え、これによって得
られた信号を加算回路103に供給する。
れている目標値SVとプロセス105から出力される制
御量PVとの差(偏差)を演算し、この偏差を静特性回
路102に供給し、静特性回路102においては、偏差
に対して1/Kp の静特性補償を与え、これによって得
られた信号を加算回路103に供給する。
【0004】そして、動特性回路104では、加算回路
103から出力される信号、即ち操作量MVをフィード
バックし、動特性補償Gp を行い、この出力を加算回路
103に出力する。
103から出力される信号、即ち操作量MVをフィード
バックし、動特性補償Gp を行い、この出力を加算回路
103に出力する。
【0005】加算回路103においては、静特性回路1
02から出力される信号と、動特性回路104から出力
される信号とを合成し、最終的な操作量MVとしてプロ
セス105に出力し、プロセスのフィードバック制御が
行われるのである。
02から出力される信号と、動特性回路104から出力
される信号とを合成し、最終的な操作量MVとしてプロ
セス105に出力し、プロセスのフィードバック制御が
行われるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の位置形補完フィードバック制御装置では、静特性
回路102の静特性模擬伝達関数Kp と動特性回路10
4の動特性模擬伝達関数Gp が実プロセスの静特性、動
特性と一致するときに最良の補完フィードバック制御を
行うことができるが、両者の間にずれが生じるとその分
だけ不要な制御が行われることになり、制御系が安定す
るまでに余分の時間が必要とされる問題点があった。
従来の位置形補完フィードバック制御装置では、静特性
回路102の静特性模擬伝達関数Kp と動特性回路10
4の動特性模擬伝達関数Gp が実プロセスの静特性、動
特性と一致するときに最良の補完フィードバック制御を
行うことができるが、両者の間にずれが生じるとその分
だけ不要な制御が行われることになり、制御系が安定す
るまでに余分の時間が必要とされる問題点があった。
【0007】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたものであって、模擬伝達関数が実際と食い
違うことによる影響を小さくし、制御の安定性を高める
ことができる補完フィードバック制御装置を提供するこ
とを目的とする。
みてなされたものであって、模擬伝達関数が実際と食い
違うことによる影響を小さくし、制御の安定性を高める
ことができる補完フィードバック制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、目標値と制
御量との偏差に対して静特性補償を行なう静特性部と、
動特性補償を行なう動特性部を備え、これらの合成出力
を操作量としてプロセスに与える位置形補完フィードバ
ック制御装置において、さらに、前記目標値の変化を検
出して操作量出力指令を出力する目標値監視部と、所定
の周期ごとに操作量出力指令を出力する時間管理部と、
前記操作量が所定範囲を超えて大きくなったときに操作
量出力指令を出力する操作量監視部と、これらの目標値
監視部、時間管理部または操作量監視部のいずれかから
の操作量出力指令を受けたときにのみ前記操作量をプロ
セスに出力する制御部とから構成される補償回路を備え
たものである。
御量との偏差に対して静特性補償を行なう静特性部と、
動特性補償を行なう動特性部を備え、これらの合成出力
を操作量としてプロセスに与える位置形補完フィードバ
ック制御装置において、さらに、前記目標値の変化を検
出して操作量出力指令を出力する目標値監視部と、所定
の周期ごとに操作量出力指令を出力する時間管理部と、
前記操作量が所定範囲を超えて大きくなったときに操作
量出力指令を出力する操作量監視部と、これらの目標値
監視部、時間管理部または操作量監視部のいずれかから
の操作量出力指令を受けたときにのみ前記操作量をプロ
セスに出力する制御部とから構成される補償回路を備え
たものである。
【0009】またこの発明は、目標値と制御量との偏差
に対して静特性補償を行なう静特性部と、動特性補償を
行なう動特性部を備えた速度形補完フィードバック制御
装置において、さらに、前記目標値の変化を検出して操
作量出力指令を出力する目標値監視部と、所定の周期ご
とに操作量出力指令を出力する時間管理部と、前記操作
量が所定範囲を超えて大きくなったときに操作量出力指
令を出力する操作量監視部と、これらの目標値監視部、
時間管理部または操作量監視部のいずれかからの操作量
出力指令を受けたときにのみ前記操作量をプロセスに出
力する制御部とから構成される補償回路を備えたものと
することができる。
に対して静特性補償を行なう静特性部と、動特性補償を
行なう動特性部を備えた速度形補完フィードバック制御
装置において、さらに、前記目標値の変化を検出して操
作量出力指令を出力する目標値監視部と、所定の周期ご
とに操作量出力指令を出力する時間管理部と、前記操作
量が所定範囲を超えて大きくなったときに操作量出力指
令を出力する操作量監視部と、これらの目標値監視部、
時間管理部または操作量監視部のいずれかからの操作量
出力指令を受けたときにのみ前記操作量をプロセスに出
力する制御部とから構成される補償回路を備えたものと
することができる。
【0010】
【作用】この発明の位置形補完フィードバック制御装置
では、静特性部において静特性補償を行い、動特性部に
おいて動特性補償を行い、これらの合成出力を操作量と
して出力する際に、目標値監視部が目標値の変化を検出
して操作量出力指令を出力し、時間管理部が所定の周期
が到来したために操作量出力指令を出力し、あるいは操
作量監視部が当該操作量が所定の範囲を超えて大きくな
ったことを検出して操作量出力指令を出力するいずれか
の時に、前記合成出力をプロセスに対して出力し、フィ
ードバック制御を行う。
では、静特性部において静特性補償を行い、動特性部に
おいて動特性補償を行い、これらの合成出力を操作量と
して出力する際に、目標値監視部が目標値の変化を検出
して操作量出力指令を出力し、時間管理部が所定の周期
が到来したために操作量出力指令を出力し、あるいは操
作量監視部が当該操作量が所定の範囲を超えて大きくな
ったことを検出して操作量出力指令を出力するいずれか
の時に、前記合成出力をプロセスに対して出力し、フィ
ードバック制御を行う。
【0011】このようにして、操作量が所定の範囲より
小さい場合には、操作量を出力させないようにしてプロ
セスの制御量が不要に細かい変動を行うことがないよう
にし、制御の安定性を実現する。
小さい場合には、操作量を出力させないようにしてプロ
セスの制御量が不要に細かい変動を行うことがないよう
にし、制御の安定性を実現する。
【0012】またこの発明の速度形補完フィードバック
制御装置でも、操作量微分値が所定の範囲を超えて大き
くなるまでは目標値の変化があったり、所定の周期が到
来したりしない限り、その操作量微分値を積分してプロ
セスに入力しないようにし、微小な操作量の変動に対し
てプロセスが不安定になることを防止する。
制御装置でも、操作量微分値が所定の範囲を超えて大き
くなるまでは目標値の変化があったり、所定の周期が到
来したりしない限り、その操作量微分値を積分してプロ
セスに入力しないようにし、微小な操作量の変動に対し
てプロセスが不安定になることを防止する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
する。
【0014】図1及び図2はこの発明の一実施例の回路
構成を示しており、従来例として図7に示した回路構成
においてさらに補償回路106を加算回路103とプロ
セス105との間に挿入した構成である。そして、この
補償回路106は図2に示すように、目標値SVの変化
を検出して操作量出力指令を出力する目標値監視部10
7と、所定の周期Tごとに操作量出力指令を出力する時
間管理部108と、操作量MVが所定の範囲を超えて大
きくなった時に操作量出力指令を出力する操作量監視部
109と、これらの目標値監視部107、時間管理部1
08、操作量監視部109のいずれかからの操作量出力
指令に対して加算回路103からの操作量MVをプロセ
ス105に出力する制御部110から構成されている。
構成を示しており、従来例として図7に示した回路構成
においてさらに補償回路106を加算回路103とプロ
セス105との間に挿入した構成である。そして、この
補償回路106は図2に示すように、目標値SVの変化
を検出して操作量出力指令を出力する目標値監視部10
7と、所定の周期Tごとに操作量出力指令を出力する時
間管理部108と、操作量MVが所定の範囲を超えて大
きくなった時に操作量出力指令を出力する操作量監視部
109と、これらの目標値監視部107、時間管理部1
08、操作量監視部109のいずれかからの操作量出力
指令に対して加算回路103からの操作量MVをプロセ
ス105に出力する制御部110から構成されている。
【0015】次に、上記実施例の位置形補完フィードバ
ック制御装置の動作について説明する。
ック制御装置の動作について説明する。
【0016】図7に示す従来例と同様に、設定器などか
ら目標値SVが与えられ、減算回路101においてプロ
セス105からの制御量PVとの偏差が演算され、この
偏差がまず静特性回路102に入力されて静特性補償が
行われ、この信号が加算回路103に出力される。
ら目標値SVが与えられ、減算回路101においてプロ
セス105からの制御量PVとの偏差が演算され、この
偏差がまず静特性回路102に入力されて静特性補償が
行われ、この信号が加算回路103に出力される。
【0017】また加算回路103の出力となる操作量M
Vが動特性回路104により動特性補償され、その信号
も加算回路103にフィードバックされ、この合成出力
が最終的な操作量MVとして実プロセス105に出力さ
れ、位置形補完フィードバック制御が実行される。
Vが動特性回路104により動特性補償され、その信号
も加算回路103にフィードバックされ、この合成出力
が最終的な操作量MVとして実プロセス105に出力さ
れ、位置形補完フィードバック制御が実行される。
【0018】そして、この操作量MVの出力に際して、
操作量MVの小さな変化に対してプロセス制御を行うな
らばプロセスの安定性が損なわれるため、補償回路10
6において、次の動作を行う。
操作量MVの小さな変化に対してプロセス制御を行うな
らばプロセスの安定性が損なわれるため、補償回路10
6において、次の動作を行う。
【0019】(1)操作量MVの変化がある設定値範囲
の中にあるときには、操作量MVを変更しない。
の中にあるときには、操作量MVを変更しない。
【0020】(2)(1)で定めたある設定値を超える
操作量MVの変化に対しては、その超えた分だけのMV
の変更を行う。
操作量MVの変化に対しては、その超えた分だけのMV
の変更を行う。
【0021】(3)プラントのプロセス時定数相当から
決めた一定周期Tごとには上記(1),(2)に関わら
ず操作量MVを変更する。
決めた一定周期Tごとには上記(1),(2)に関わら
ず操作量MVを変更する。
【0022】そしてこの動作を実現するために、目標値
監視部107は目標値SVの変化を監視し、目標値に変
化が与えられるならば操作量出力指令を制御部110に
与え、同じく時間管理部108は一定周期Tが到来する
たびに操作量出力指令を制御部110に与え、操作量監
視部109は操作量MVがあらかじめ設定されている設
定値の範囲を超えた場合に操作量出力指令を制御部11
0に与えるようにし、制御部110では、これらの目標
値監視部107、時間管理部108あるいは操作量監視
部109のいずれかからの操作量出力指令が入力される
時にのみ加算回路103からの操作量MVをプロセス1
05に直接出力する。
監視部107は目標値SVの変化を監視し、目標値に変
化が与えられるならば操作量出力指令を制御部110に
与え、同じく時間管理部108は一定周期Tが到来する
たびに操作量出力指令を制御部110に与え、操作量監
視部109は操作量MVがあらかじめ設定されている設
定値の範囲を超えた場合に操作量出力指令を制御部11
0に与えるようにし、制御部110では、これらの目標
値監視部107、時間管理部108あるいは操作量監視
部109のいずれかからの操作量出力指令が入力される
時にのみ加算回路103からの操作量MVをプロセス1
05に直接出力する。
【0023】このようにして、図3に示す実プロセスと
模擬伝達関数の応答例のように、実プロセスの実特性A
と制御装置の模擬伝達関数Bとの予想誤差に対し、予想
誤差内の偏差に対しては操作量を変更せず、予想誤差を
超えた場合にその操作量MVをプロセス105に出力し
てフィードバック制御を行うようにして、微小な変化に
対して制御系が不要に変動して安定性を失することがな
いようにするのである。
模擬伝達関数の応答例のように、実プロセスの実特性A
と制御装置の模擬伝達関数Bとの予想誤差に対し、予想
誤差内の偏差に対しては操作量を変更せず、予想誤差を
超えた場合にその操作量MVをプロセス105に出力し
てフィードバック制御を行うようにして、微小な変化に
対して制御系が不要に変動して安定性を失することがな
いようにするのである。
【0024】しかしながら、目標値SVが変化した場合
には、その変化に追随して実プロセス105の制御量を
一致させる必要があるため、その目標値SVの変化が微
小であって操作量MVも微小なものであるような場合に
もフィードバック制御を行い、プロセス105の制御量
PVを目標値SVと一致させる制御を行う。
には、その変化に追随して実プロセス105の制御量を
一致させる必要があるため、その目標値SVの変化が微
小であって操作量MVも微小なものであるような場合に
もフィードバック制御を行い、プロセス105の制御量
PVを目標値SVと一致させる制御を行う。
【0025】さらに、実プロセスの特性と模擬伝達関数
の特性の偏差が大きいのは過渡的な状態の場合であり、
目標値SVが与えられてしばらくたつならば制御量PV
は安定したものとなってくるので、図4(a)に示すよ
うに目標値SVが変化した後一定周期T(この周期Tは
対象となる制御系の特性によって決定される時間であ
る)ごとに操作量をその変化が微小なものであったとし
ても出力するようにし、プロセス105の厳密なフィー
ドバック制御が行えるようにする。
の特性の偏差が大きいのは過渡的な状態の場合であり、
目標値SVが与えられてしばらくたつならば制御量PV
は安定したものとなってくるので、図4(a)に示すよ
うに目標値SVが変化した後一定周期T(この周期Tは
対象となる制御系の特性によって決定される時間であ
る)ごとに操作量をその変化が微小なものであったとし
ても出力するようにし、プロセス105の厳密なフィー
ドバック制御が行えるようにする。
【0026】なお、この発明は上記の実施例に限定され
るものではなく、例えば、図5に示す回路構成とするこ
ともできる。即ち、目標値SVの変化に対して直ちに操
作量MVが変更され、制御応答を速くするようにするた
め、目標値SVに対する静特性補償を与える静特性回路
111と、加算回路112と、操作量MVに対する動特
性補償を行う動特性回路113、さらに、制御量PVを
フィードバック量に対して静特性補償を行う静特性回路
114、動特性回路113の出力と静特性回路114の
出力を減算する減算回路115と、補償回路116とか
ら構成する。
るものではなく、例えば、図5に示す回路構成とするこ
ともできる。即ち、目標値SVの変化に対して直ちに操
作量MVが変更され、制御応答を速くするようにするた
め、目標値SVに対する静特性補償を与える静特性回路
111と、加算回路112と、操作量MVに対する動特
性補償を行う動特性回路113、さらに、制御量PVを
フィードバック量に対して静特性補償を行う静特性回路
114、動特性回路113の出力と静特性回路114の
出力を減算する減算回路115と、補償回路116とか
ら構成する。
【0027】そして、この実施例の装置では、目標値S
Vに対する静特性補償を静特性回路111において行
い、この結果を加算回路112に出力し、制御量PVは
別の静特性回路114にフィードバックして静特性の補
償を行い、減算回路115において動特性回路113か
らの動特性補償量と減算し、この補償回路116におい
て図1に示す第1実施例と同様に、目標値が変化した場
合、一定周期Tが到来した場合、あるいは操作量MVが
所定の範囲を超えて大きく変動した場合のいずれかの場
合にのみ操作量出力指令を出力し、操作量MVを加算回
路112に出力する。
Vに対する静特性補償を静特性回路111において行
い、この結果を加算回路112に出力し、制御量PVは
別の静特性回路114にフィードバックして静特性の補
償を行い、減算回路115において動特性回路113か
らの動特性補償量と減算し、この補償回路116におい
て図1に示す第1実施例と同様に、目標値が変化した場
合、一定周期Tが到来した場合、あるいは操作量MVが
所定の範囲を超えて大きく変動した場合のいずれかの場
合にのみ操作量出力指令を出力し、操作量MVを加算回
路112に出力する。
【0028】そこで、目標値SVの変更があった場合に
は、静特性回路111に入力される目標値SVにより加
算回路112には直ちに操作量MVが立ち、これがプロ
セス105に与えられてプロセス制御が速やかに行われ
ることになる。
は、静特性回路111に入力される目標値SVにより加
算回路112には直ちに操作量MVが立ち、これがプロ
セス105に与えられてプロセス制御が速やかに行われ
ることになる。
【0029】そして、通常時には操作量が一定の範囲を
超えて大きくなった場合、あるいは所定の周期Tが到来
しない限り操作量MVの変更をしないようにし、プロセ
ス105が不要に変動することを防止し、制御系の安定
性を向上させるのである。
超えて大きくなった場合、あるいは所定の周期Tが到来
しない限り操作量MVの変更をしないようにし、プロセ
ス105が不要に変動することを防止し、制御系の安定
性を向上させるのである。
【0030】なお、上記各実施例では、一定の周期Tが
到来するたびに操作量MVをプロセス105に与え、操
作量MVを全体的に変更するようにしているが、この操
作量MVの変更の際にも、プロセスは一定の時定数をも
って変動するのでその変動時の模擬誤差を無視するため
に、図4(b)に示すように一定周期Tの前後に少しの
余裕時間t0 を設定することにより、安定性をさらに向
上させることができる。
到来するたびに操作量MVをプロセス105に与え、操
作量MVを全体的に変更するようにしているが、この操
作量MVの変更の際にも、プロセスは一定の時定数をも
って変動するのでその変動時の模擬誤差を無視するため
に、図4(b)に示すように一定周期Tの前後に少しの
余裕時間t0 を設定することにより、安定性をさらに向
上させることができる。
【0031】図6は、この発明の速度形補完フィードバ
ック制御装置の一実施例の回路構成を示している。
ック制御装置の一実施例の回路構成を示している。
【0032】この速度形補完フィードバック制御装置
は、減算回路201、静特性補償を行う静特性回路20
2、減算回路203、積算回路204、動特性補償を行
う動特性回路205、及び減算回路206を備え、さら
にこの発明の特徴である補償回路207を減算回路20
3と積算回路204の間に挿入した構成である。
は、減算回路201、静特性補償を行う静特性回路20
2、減算回路203、積算回路204、動特性補償を行
う動特性回路205、及び減算回路206を備え、さら
にこの発明の特徴である補償回路207を減算回路20
3と積算回路204の間に挿入した構成である。
【0033】この速度形補完フィードバック制御装置で
は、設定器などにより目標値SVを設定して減算回路2
01に与え、プロセス208の制御量PVとの偏差eを
求め、これを静特性回路202において模擬伝達関数1
/Kp を用いた静特性補償を行い、その出力e1 を加算
回路203に出力する。
は、設定器などにより目標値SVを設定して減算回路2
01に与え、プロセス208の制御量PVとの偏差eを
求め、これを静特性回路202において模擬伝達関数1
/Kp を用いた静特性補償を行い、その出力e1 を加算
回路203に出力する。
【0034】また、動特性回路205により操作量MV
に対して動特性補償を模擬伝達関数Gp を用いて行い、
得られる内部制御量PVを内部目標値SVとしての操作
量MVとを減算回路206において減算し、得られる信
号e2 を減算回路203に与える。
に対して動特性補償を模擬伝達関数Gp を用いて行い、
得られる内部制御量PVを内部目標値SVとしての操作
量MVとを減算回路206において減算し、得られる信
号e2 を減算回路203に与える。
【0035】そこで、減算回路203では静特性回路2
02の出力e1 と動特性回路205から減算回路206
を介して出力される信号e2 とを減算し、その出力信号
e3 を操作量MVの微分値として積算回路204に与
え、ここで前回値と積算し、最終的な操作量MVを積算
回路204からプロセス208に出力する。
02の出力e1 と動特性回路205から減算回路206
を介して出力される信号e2 とを減算し、その出力信号
e3 を操作量MVの微分値として積算回路204に与
え、ここで前回値と積算し、最終的な操作量MVを積算
回路204からプロセス208に出力する。
【0036】ここで、補償回路207は減算回路203
からの出力e3 に対して、次の判断処理を行う。
からの出力e3 に対して、次の判断処理を行う。
【0037】(1)偏差e1 とe2 との差が所定の値以
下の時、即ちe3 が所定値以下の時には補償回路207
の出力を0とし、操作量MVを変更しない。
下の時、即ちe3 が所定値以下の時には補償回路207
の出力を0とし、操作量MVを変更しない。
【0038】(2)プラントのプロセス時定数相当から
決めた一定周期Tを経過したなら、(1)に関わらず、
e3 をそのまま採用し、操作量MVを変更する。
決めた一定周期Tを経過したなら、(1)に関わらず、
e3 をそのまま採用し、操作量MVを変更する。
【0039】(3)目標値SVをチェックし、この目標
値SVに変更があった時には、(1)に関わらずe3 を
そのまま採用し、操作量MVを変更する。
値SVに変更があった時には、(1)に関わらずe3 を
そのまま採用し、操作量MVを変更する。
【0040】このようにして、速度形補完フィードバッ
ク制御装置においても、例えば目標値SVの変更直後の
ように、プロセスの模擬伝達関数がプロセスの実特性と
大きなずれを生じるが、その後安定してくるような状況
においては、変動の大きい領域においては不要な制御を
行わないようにして、制御系が早く安定するように操作
量の変更を所定値の範囲を超えた場合にだけ行うように
し、応答性を改善するのである。
ク制御装置においても、例えば目標値SVの変更直後の
ように、プロセスの模擬伝達関数がプロセスの実特性と
大きなずれを生じるが、その後安定してくるような状況
においては、変動の大きい領域においては不要な制御を
行わないようにして、制御系が早く安定するように操作
量の変更を所定値の範囲を超えた場合にだけ行うように
し、応答性を改善するのである。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、操作量
の変化がある設定範囲以内の時には操作量の変更を行わ
ず、所定の設定範囲を超える操作量の変化に対しては、
操作量の変更を行い、また目標値に変更があった場合、
さらにプロセスの時定数相当から決定される一定周期毎
に操作量の変更を行うようにしているため、特に制御系
の立ち上りや目標値の変更直後のような操作量の変動の
激しい時期には予想誤差を超える変更に対してのみ操作
量の変更を行うようにし、従来のように常に操作量の変
更を行うことにより不要の制御が頻繁に行われ、制御系
が安定するのに余分の時間がかかるといった問題を解消
することができ、模擬伝達関数が実際のプロセスとずれ
ることによる影響を小さくし、制御の安定性を高めるこ
とができる。
の変化がある設定範囲以内の時には操作量の変更を行わ
ず、所定の設定範囲を超える操作量の変化に対しては、
操作量の変更を行い、また目標値に変更があった場合、
さらにプロセスの時定数相当から決定される一定周期毎
に操作量の変更を行うようにしているため、特に制御系
の立ち上りや目標値の変更直後のような操作量の変動の
激しい時期には予想誤差を超える変更に対してのみ操作
量の変更を行うようにし、従来のように常に操作量の変
更を行うことにより不要の制御が頻繁に行われ、制御系
が安定するのに余分の時間がかかるといった問題を解消
することができ、模擬伝達関数が実際のプロセスとずれ
ることによる影響を小さくし、制御の安定性を高めるこ
とができる。
【図1】この発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例における補償回路の詳しい内部構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図3】上記実施例の動作特性を示す実プロセスと模擬
伝達関数の応答例を示すグラフ。
伝達関数の応答例を示すグラフ。
【図4】上記実施例における操作量変更のタイミングを
示すタイミングチャート。
示すタイミングチャート。
【図5】この発明の他の実施例の回路ブロック図。
【図6】この発明の速度形補完フィードバック制御装置
の回路構成を示すブロック図。
の回路構成を示すブロック図。
【図7】従来例の回路ブロック図。
101 減算回路 102 静特性回路 103 加算回路 104 動特性回路 106 補償回路 107 目標値監視部 108 時間管理部 109 操作量監視部 110 制御部 201 減算回路 202 静特性回路 203 減算回路 204 積算回路 205 動特性回路 206 減算回路 207 補償回路 208 プロセス SV 目標値 MV 操作量 PV 制御量
Claims (2)
- 【請求項1】 目標値と制御量との偏差に対して静特性
補償を行なう静特性部と、動特性補償を行なう動特性部
を備え、これらの合成出力を操作量としてプロセスに与
える位置形補完フィードバック制御装置において、さら
に、 前記目標値の変化を検出して操作量出力指令を出力する
目標値監視部と、所定の周期ごとに操作量出力指令を出
力する時間管理部と、前記操作量が所定範囲を超えて大
きくなったときに操作量出力指令を出力する操作量監視
部と、これらの目標値監視部、時間管理部または操作量
監視部のいずれかからの操作量出力指令を受けたときに
のみ前記操作量をプロセスに出力する制御部とから構成
される補償回路を備えて成る位置形補完フィードバック
制御装置。 - 【請求項2】 目標値と制御量との偏差に対して静特性
補償を行なう静特性部と、動特性補償を行なう動特性部
を備えた速度形補完フィードバック制御装置において、
さらに、 前記目標値の変化を検出して操作量出力指令を出力する
目標値監視部と、所定の周期ごとに操作量出力指令を出
力する時間管理部と、前記操作量が所定範囲を超えて大
きくなったときに操作量出力指令を出力する操作量監視
部と、これらの目標値監視部、時間管理部または操作量
監視部のいずれかからの操作量出力指令を受けたときに
のみ前記操作量をプロセスに出力する制御部とから構成
される補償回路を備えて成る速度形補完フィードバック
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294564A JP3015553B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 補完フィードバック制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294564A JP3015553B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 補完フィードバック制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05134705A true JPH05134705A (ja) | 1993-06-01 |
JP3015553B2 JP3015553B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=17809424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3294564A Expired - Lifetime JP3015553B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 補完フィードバック制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015553B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP3294564A patent/JP3015553B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3015553B2 (ja) | 2000-03-06 |
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