JPH0513441Y2 - - Google Patents

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JPH0513441Y2
JPH0513441Y2 JP1985011557U JP1155785U JPH0513441Y2 JP H0513441 Y2 JPH0513441 Y2 JP H0513441Y2 JP 1985011557 U JP1985011557 U JP 1985011557U JP 1155785 U JP1155785 U JP 1155785U JP H0513441 Y2 JPH0513441 Y2 JP H0513441Y2
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JP
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piston
spindle shaft
bearing
housing
preload
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、工作機械のスピンドル軸の軸受装置
に関し、特にその軸受の予圧を適当な値に調整す
る手段に係る。
従来技術 例えば実公昭59−36322号の公報は、運転中に、
軸受の予圧を調整する手段を開示している。その
考案では、軸受の外輪に対しラジアル方向から予
圧が加えられ、これによつて重切削または軽切削
に応じて適切な予圧が与えられる。
しかし、この考案では、スラスト方向の予圧が
調整できない。このため、スピンドル軸の軸受と
してアンギユラコンタクト型の玉軸受またはころ
軸受が用いられたとき、スラスト方向の予圧が調
整できないことになる。ところが、実際の切削工
程では、このスラスト方向の予圧の調整が最も重
要な要素となつている。
考案の目的およびその解決手段 ここに、本考案の目的は、この種のスピンドル
軸の軸受装置において、スピンドルの先端側の軸
受にスラスト方向の予圧を与え、しかもこの予圧
を工作機械の運転中に自由に調整できるようにす
ることである。
そこで、本考案は、ハウジングの内部で軸受に
よりスピンドル軸を回転自在に支持し、このハウ
ジングとスピンドルとの空間部分で、シリンダー
室を形成し、このシリンダー室内に筒状のピスト
ンを軸線方向に摺動自在に設け、このピストンを
空圧源で駆動することにより、ピストンの先端部
分をスピンドル軸の先端側の軸受に当接させ、こ
れによつて予圧を調整できるようにしている。さ
らに、本考案は、上記ピストンをハウジングとス
ピンドル軸の間で静圧空気軸受の原理によつてフ
ローテイング状態とし、スピンドル軸の回転の負
荷とならないようにしている。また、本考案は、
圧力空気をスピンドル軸および軸受に触れさせる
ことによつて、それらの発熱を抑えるようにして
いる。このように、ピストンの圧力を調整するこ
とによつて、スピンドル軸の先端側の軸受に対す
る予圧が自由に調整でき、したがつて重切削また
は軽切削に適合する適切な予圧力が運転中にも調
整できることになる。
実施例の構成 以下、本考案の実施例の構成を図面に基づいて
具体的に説明する。
本考案の軸受装置1は、工作機械のスピンドル
ヘツドに設けられ、ヘツド側のハウジング2とス
ピンドル軸3との間に組み込まれる。このスピン
ドル軸3は、ハウジング2の内部で、先端側の2
つの組み合わせ玉軸受5および後端側の2列のこ
ろ軸受6によつて回転自在に支持されている。上
記組み合わせ玉軸受5は、アンギユラ玉軸受を2
個組み合わせたものであり、内輪5a、玉5bお
よび外輪5cによつて構成されている。この内輪
5aがスピンドル軸3の軸線方向に移動すると
き、それらの間の隙間が調整でき、それによつて
スラスト方向およびラジアル方向の予圧が同時に
調整できることになる。
そして、本考案の軸受装置1は、特徴的な部分
として、ハウジング2の内部で、ピストン7を備
えている。このピストン7は、円筒状であり、軸
受5,6の間でスピンドル軸3に対して、軸線方
向に移動自在に挿入されており、キー8により回
り止めされ、ハウジング2の内周面、スピンドル
軸3の外周面に対して非接触で隙間を形成してい
る。そしてこのピストン7の先端面は上記先端側
の玉軸受5の内輪5aに当接され、さらにこのピ
ストン7の後端側でハウジング2およびスピンド
ル軸3に形成されたフランジ9によつてシリンダ
ー室10が形成されている。このシリンダー室1
0は、給気口11により圧力調整弁12を介し、
空圧源13に接続されている。
一方、上記ピストン7は、例えば内周面で開口
する複数のノズル14を円周方向にそつて2列
で、しかも等間隔で備えている。このノズル14
の給気口15は、上記空圧源13に接続されてい
る。なお、上記圧力調整弁12は、制御装置17
によつて制御される。また、この空圧源13の近
くに圧力空気を冷やすためのクーラー18が付設
されている。さらに上記ハウジング2およびピス
トン7は、圧力空気を大気に放出するために連通
路19および排気口20,21を形成している。
考案の作用 次に、上記軸受装置1の作用を説明する。
上記スピンドル軸3は、図示しない駆動手段か
ら回転力を取り入れ、先端の工具によつて、被加
工物に必要な切削加工を施す。一方、空圧源13
からの圧力空気は、給気口15を経て、ピストン
7の内周面のノズル14からスピンドル軸3の外
周面に向けて噴射される。このため、ピストン7
の内周面とスピンドル軸3の外周面との間に空気
層が形成され、あたかも静圧空気軸受の原理によ
つて、ピストン7は、スピンドル軸3の外周面お
よびハウジング2の内周面に対し非接触の状態
で、浮上している。このとき、それらの間の間隙
は、例えば20ミクロン程度に設定されている。そ
してこの間隙部分の空気は、連通路19および排
気口20を経て大気に放出される。また、その空
気の一部は、排気口21から、玉軸受5を経てス
ピンドル先端の隙間から、大気に放出される。
一方、重切削または軽切削に応じてシリンダー
室10の内部に空圧源13から圧力空気が送り込
まれる。このときの圧力空気の圧力は、圧力調整
弁12によつて設定される。このシリンダー室1
0の内部の圧力空気は、ピストン7の後端面に作
用し、それを玉軸受5の方向、つまり矢印Aの方
向に移動させる。このとき、ピストン7は、圧力
空気の圧力に基づいて玉軸受5の内輪5aに対し
適当な予圧を与える。この内輪5aが玉5bに対
し斜面で接触しているため、ピストン7のスラス
ト方向の予圧は、玉軸受5の部分でスラスト方向
の分力のほか、ラジアル方向の分力としても作用
する。
重切削の場合に、ピストン7は、高い圧力の圧
力空気によつて、玉軸受5に大きな予圧を与える
ため、十分な剛性のもとに、回転自在に支持され
ることになる。しかも、この予圧は、スピンドル
軸3の回転中にも、切削条件に応じて、連続的に
調整できることになる。
スピンドル軸3が連続的に回転すると、玉軸受
5の部分に発熱が現れる。しかし、圧力空気がス
ピンドル軸3およびピストン7の表面に触れなが
ら通過し、また玉軸受5の内部を通つてスピンド
ル軸3の先端部分にも排出されるため、その過程
でそれらの熱を吸収し、外部に放熱することにな
る。したがつて、スピンドル軸3および玉軸受5
の部分の発熱が充分に抑えられる。
なお、スピンドル軸3に引張り方向のスラスト
荷重、つまり矢印Aの方向の力が作用した場合
に、ピストン7とフランジ9とのすき間の範囲内
では、スピンドル軸3は、シリンダー室10の圧
力によつて支えられるが、それ以上の荷重が加え
られると、フランジ9とピストン7とが接触し、
ピストン7を介し、軸受5によつて支持される。
考案の変形例 上記実施例は、一例として、スピンドル軸3の
先端部分を玉軸受5によつて支持しているが、こ
れらは、スラスト方向の分力を発生される形式の
ものであればよく、したがつて他の形式のもので
置き換えることもできる。
考案の効果 本考案では、下記の特有の効果がある。
まず、ハウジングの内部で、筒状のピストンが
ハウジングの内周面やスピンドル軸の外周面に対
して非接触状態でスピンドル軸の軸方向に摺動自
在に設けられており、先端の軸受に対する予圧が
運転中にもシリンダー室内の空気圧調整で可能と
なるから、重切削または軽切削に応じて、軸受部
分に適切なスラスト方向の予圧が与えられる。
また、ピストンの内周面に複数のノズルが円周
方向に設けられており、このピストンとスピンド
ル軸との間で静圧空気軸受が構成され、ピストン
がスピンドル軸はハウジングに対して非接触で接
触摩擦の抵抗力を受けない状態にあるから、ピス
トンの軸線方向の移動によつて、スピンドル軸の
スラスト方向の負荷が加えられず、またピストン
がスピンドル軸の回転負荷とならない。したがつ
て、予圧の圧力値の調整が回転中にも動的負荷か
ら解放された状態で素早く正確に行える。
さらに、ノズルの圧力空気が排気経路を通過す
るとき、スピンドル軸のほか軸受部分にも回り込
み、排気経路中の各部の熱を奪つて排気と同時に
放熱作用を営むため、各部分の発熱が低く抑えら
れ、しかも圧力空気の排気過程でも、大気放出で
足りるため、加圧流体の回収処理で循環処理設備
なども不要で、実施が容易である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の軸受装置の断面図である。 1……軸受装置、2……ハウジング、3……ス
ピンドル軸、5……玉軸受、6……2列のころ軸
受、7……ピストン、9……フランジ、10……
シリンダー室、12……圧力調整弁、13……空
圧源、14……ノズル、15……給気口、20,
21……排気口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジング2内で先端側の軸受5および後端側
    の軸受6によりスピンドル軸3を回転自在に支持
    するとともに、上記ハウジング2内でスピンドル
    軸3に筒状のピストン7をハウジング2の内周面
    およびスピンドル軸3の外周面に対して非接触状
    態で移動自在に設け、このピストン7の先端面を
    スピンドル軸3の先端側の軸受5の後端面に当接
    させ、さらに上記ハウジング2内のピストン7と
    スピンドル軸3のフランジ9とによつて形成され
    るシリンダー室10をハウジング2内に形成され
    た給気口11により空圧源13に接続し、かつピ
    ストン7の内周面で開口する円周方向の複数のノ
    ズル14を給気口15により空圧源13に接続
    し、ノズル14の後方でピストン7に形成されピ
    ストン7の内周面で開口する複数の連通路19お
    よびハウジング2に形成された排気口20、ノズ
    ル14の前方でピストン7に形成されピストン7
    の内周面で開口する複数の排気口21および先端
    の軸受5の隙間により排気経路を形成してなるこ
    とを特徴とする軸受装置1。
JP1985011557U 1985-01-29 1985-01-29 Expired - Lifetime JPH0513441Y2 (ja)

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JP1985011557U JPH0513441Y2 (ja) 1985-01-29 1985-01-29

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JP1985011557U JPH0513441Y2 (ja) 1985-01-29 1985-01-29

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JPS61127902U JPS61127902U (ja) 1986-08-11
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JPS5020382A (ja) * 1973-06-23 1975-03-04

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