JP2508530Y2 - ボ―ルねじ - Google Patents

ボ―ルねじ

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JP2508530Y2
JP2508530Y2 JP8125390U JP8125390U JP2508530Y2 JP 2508530 Y2 JP2508530 Y2 JP 2508530Y2 JP 8125390 U JP8125390 U JP 8125390U JP 8125390 U JP8125390 U JP 8125390U JP 2508530 Y2 JP2508530 Y2 JP 2508530Y2
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nuts
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雅弘 信朝
登志夫 小楠
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エヌテイエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、工作機械をはじめとする各種のスライド
装置に用いられるダブルナット式のボールねじに関す
る。
〔従来の技術〕
ダブルナット式のボールねじは、ナットとねじ軸との
軸方向のガタつきを防止するため、第7図に示す様に、
予圧調整用の間座(1)を介在させて軸方向に対向配置
した2個のナット(2)(3)と、このナット(2)
(3)を貫通して配置されるねじ軸(4)と、ナット
(2)(3)およびねじ軸(4)のねじ溝間に配置さ
れ、かつ、ナット(2)(3)内に循環移動可能に配置
された複数個のボール(5)とを備えている。
従来、ダブルナット式のボールねじの油潤滑は、第7
図に示す様に、一方のナット(2)の端面の給油穴
(6)から間欠的に給油を行い、ねじ溝面に滴下させる
油潤滑方式とされていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の潤滑方式では、ボールねじの使用条件が、ナッ
ト(2)(3)の軸方向寸法以下のストロークで揺動す
る場合では、ねじ溝面に滴下供給させた潤滑油がナット
(2)(3)の軸方向全長のねじ溝面に行き渡らず、潤
滑不良を起こし、トルクの異常な増大、フレッティン
グ、異常摩耗を起こし易い欠点があった。
また、高速、高荷重下で使用される場合では、給油量
を増しても滴下では冷却効果が少ないため、温度上昇に
よるねじ軸(4)の伸び量のため、正確な位置決めが困
難となる等の問題点があった。
この考案は、そこで、ナットの軸方向全長のねじ溝面
に潤滑油をむらなく供給して潤滑不良を解消し、かつ、
ナット内を冷却して温度上昇に伴う位置決め精度の低下
を防止し得るボールねじを提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、ダブルナット式のボールねじにおいて、
予圧調整用の間座にノズルを形成し、このノズルからエ
アオイルを供給することにより、上記の課題を解決し
た。
上記間座のノズルは、両側のナットとねじ軸との径方
向すきまに向けて軸方向に指向させて形成している。
〔作用〕
2個のナットの間に配置される予圧調整用の間座に形
成したノズルから、エアオイルを供給することにより、
エアが搬送媒体となって、両側のナットのねじ溝面全域
に潤滑油を行き渡らせることができる。また、このエア
でナット内を冷却させて温度上昇を抑制する。この場
合、ノズルを軸方向に指向させて形成しておくことによ
り、エアオイルを両側のナットのねじ溝面全域へ行き渡
らせることが容易となる。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例を示すボールねじの縦断側面
図であって、同図において、(7)は間座を示し、両側
にナット(2)(3)が配置されている。ナット(2)
(3)はその内径面にボール(5)が転走するねじ溝が
形成され、このねじ溝は、軸方向の両端でナット(2)
(3)に形成されている循環路(図示省略)に連通し、
ボール(5)を循環させるようになっている。
ナット(2)(3)を貫通してねじ軸(4)が配置さ
れ、このねじ軸(4)の外径面にも、ボール(5)が転
走するねじ溝が形成されている。
ナット(2)(3)の軸方向両端の内径面には、シー
ル(8)(8)が装着され、このシール(8)(8)に
よって、ねじ軸(4)の外径面とナット(2)(3)の
内径面とのすきまを軸方向両端で封止させている。
間座(7)には、ノズル(9)を形成し、このノズル
(9)から両側のナット(2)(3)とねじ軸(4)と
の径方向すきまに向けてエアオイルを供給するようにし
ている。
ノズル(9)は、間座(7)の軸方向に貫通して形成
してある。
このノズル(9)にエアオイルを供給する経路は、一
方のナット(2)に軸方向への貫通孔(10)を設け、こ
の貫通孔(10)に連通する環状すきま(11)を間座
(7)に形成し、さらに、この環状すきま(11)からノ
ズル(9)に達する径方向通路(12)を間座(7)に形
成した場合を図面に例示している。
上記環状すきま(11)を形成するために、間座(7)
は、第2図〜第5図に示す様に、外径側間座(7a)と内
径側間座(7b)とに分割構成する。その際、外径側間座
(7a)と内径側間座(7b)とは、その両端面を同時研削
とし、幅寸法を同一とする。また、外径側間座(7a)の
内径寸法を、内径側間座(7b)の外径寸法よりも若干大
きくしておき、両者を重ね合わせた時には、径方向に環
状すきま(11)が確保できるようにする。そして、内径
側間座(7b)の内径面付近にノズル(9)を軸方向に貫
通して形成し、かつ、このノズル(9)に向けて内径側
間座(7b)の外径面から径方向通路(12)を形成する。
この径方向通路(12)は、内径側間座(7b)の内径面に
は達しないように、ノズル(9)と連通する位置までと
する。また、ノズル(9)及び径方向経路(12)は、内
径側間座(7b)の周方向に、例えば、等配位置に複数個
形成する。尚、外径側間座(7a)の外径面には間座固定
用キー溝(13)を形成しておく。
第6図は、外径側間座(7a)と内径側間座(7b)とを
ナット(2)(3)間で同心状に位置決めするための一
例を示す分解斜視図であって、同図において、(14)
(15)は位置決めピン、(16)(17)は両間座(7a)
(7b)に貫通形成したピン孔、(18)(19)はナット
(2)の端面に形成したピン孔を示している。この場
合、位置決めピン(14)(15)は、両間座(7a)(7b)
のピン孔(16)(17)に、一方又は両方へ突出させて圧
入固定し、この突出部をナット(2)(3)の一方又は
両方の端面のピン孔(18)(19)に嵌合させることで同
心保持させることができる。この場合、位置決めピン
(14)(15)は2本以上使用する。尚、位置決めピン
(14)(15)を用いる代わりにナット(2)(3)の一
方又は両方の端面に、両間座(7a)(7b)を同心状に位
置決め嵌合させるための環状凹部を形成しておいてもよ
い。
本考案の実施例は、以上の構成からなり、次に動作を
説明する。
ねじ軸(4)は、通常、スライドベース(図示省略)
に回転可能に支持され、ナット(2)(3)は、スライ
ドベースに摺動可能に装着されたスライドに適当な予圧
付与状態で取付けられる。そして使用状態においては、
ねじ軸(4)がモータ等によって正逆回転駆動され、ボ
ール(5)を介してナット(2)(3)が移動する。こ
の場合、一方のナット(2)に形成した貫通孔(10)の
一端を、エアオイル潤滑ユニット(図示省略)にホース
を介して接続しておくものである。これにより、供給さ
れたエアオイルは、貫通孔(10)から、間座(7)の環
状すきま(11)を通って円周方向に導かれ、この円周方
向等配位置に形成された各径方向通路(12)を通り、ノ
ズル(9)から両側のナット(2)(3)とねじ軸
(4)との径方向すきまに向けて円周方向にむらなく給
油される。この場合、エアが搬送媒体となって、オイル
を隅々まで供給すると共に、このエアがシール(8)と
ねじ軸(4)との微小なすきまから外部へ排出されるた
め、ナット(2)(3)内を冷却し、温度上昇を抑制で
きる。
本考案を実施するに当たっては、工作機械の場合、主
軸用に使用されているエアオイル潤滑ユニットを共用す
ることができ、その他の場合では、同様な装置を付加す
ることで対処する。また、エアオイルの供給経路は、間
座(7)の外径面からノズル(9)に向けて直接供給さ
せるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案によれば、両側のナットに、その中間の間座
から潤滑油をエアオイル潤滑方式で供給させるものであ
るから、両側のナットの全域に潤滑油をまんべんなく供
給することができ、潤滑不良を解消できるため、高速揺
動用スライドに用いて好適である。
また、供給されたエアによって、両側のナット内を冷
却させることができ、温度上昇を抑制し得るため、位置
決め精度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すボールねじの縦断側面
図、第2図は外径側間座の正面図、第3図はその中央縦
断面図、第4図は内径側間座の正面図、第5図はその中
央縦断面図、第6図は外径側間座と内径側間座とをナッ
ト間に同心状に位置決め配置する構造の一例を示す分解
斜視図、第7図は従来のボールねじの縦断側面図であ
る。 (2)(3)……ナット、(4)……ねじ軸、(5)…
…ボール、(7)……間座、(7a)……外径側間座、
(7b)……内径側間座、(9)……ノズル。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】予圧調整用の間座を介在させて軸方向に対
    向配置した2個のナットと、このナットを貫通して配置
    されるねじ軸と、ナット及びねじ軸のねじ溝間に配置さ
    れ、かつ、ナット内に循環移動可能に配置された複数個
    のボールとを具備したダブルナット式のボールねじにお
    いて、 予圧調整用の間座にノズルを形成し、このノズルからエ
    アオイルを供給するようにしたことを特徴とするボール
    ねじ。
  2. 【請求項2】予圧調整用の間座に形成したノズルが、両
    側のナットとねじ軸との径方向すきまに向けて軸方向に
    指向させてあることを特徴とする請求項1記載のボール
    ねじ。
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