JPH05134356A - 熱可塑性プラスチツクフイルム及び積層物 - Google Patents

熱可塑性プラスチツクフイルム及び積層物

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JPH05134356A
JPH05134356A JP9671892A JP9671892A JPH05134356A JP H05134356 A JPH05134356 A JP H05134356A JP 9671892 A JP9671892 A JP 9671892A JP 9671892 A JP9671892 A JP 9671892A JP H05134356 A JPH05134356 A JP H05134356A
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JP
Japan
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film
acid
polyester
polymer
layer
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Application number
JP9671892A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Wada
良裕 和田
Akihisa Nakajima
彰久 中島
Noriki Tachibana
範幾 立花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(1)で表される繰り返し単位を有す
る化合物を少なくとも1種含有する組成物を、少なくと
も片面に少なくとも1層設けたことを特徴とする熱可塑
性プラスチックフィルム。 式中、R〜Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル
基、炭素数6〜20のアリール基または−SOXであ
り、ここでXは水素原子、アルカリ金属原子等であり、
〜Rの少くとも1つは−SOXである。尚、上
記熱可塑性プラスチックフィルムがポリエステルフィル
ムであり、また上記片面に設けた層が一般式(1)で表
される化合物とポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂のうちから少なくとも1種選ばれた
水性ポリマーとからなることが好ましい。 【効果】 接着性、帯電防止性に優れ、しかも完全水系
である下引層を有する熱可塑性プラスチックフィルムを
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性及び接着性
に優れたプラスチックフィルムに関する。
【0002】
【発明の背景】プラスチックフィルム、特にポリエステ
ルフィルムはその透明性・寸法安定及び優れた機械的性
質性等のために写真フィルム用ベース、製図用ベース、
磁気記録テープ用ベースとして使用されている。
【0003】しかし、ポリエステル支持体は、帯電防止
性能はなく、その配向結晶性のため、表面凝集性が高
く、積層物との接着性は極めて乏しい。
【0004】そこでポリエステルフィルムの表面特性を
改質する方法の一つとしてコロナ放電処理、プラズマ処
理、或いはグロー放電処理等の方法が知られているが、
これらの方法では経済的にその性能が低下する欠点があ
り、さらに湿潤時の接着性向上には全く効果を示さな
い。この欠点を改良する方法として薬剤により結晶性を
解く方法が挙げられるが、この薬剤が有毒であったり、
その蒸気の揮散による環境汚染等実用上不利な問題があ
る。
【0005】このような点から、例えば特公昭58-58661
号には、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンから選
択されるジオレフィン単量体とスチレン、メタルメタア
クリレート又はアクリロニトリルとの共重合体で写真材
料を得る技術が開示されているが、実質使用されている
下塗溶液は乳化重合物であり、支持体と写真乳剤層との
間の接着性には富むが、塗布層には帯電防止性がない。
【0006】また特開平1-287142号には耐アルカリ性、
耐水性に優れた易接着性、透明性及び帯電防止性に優れ
たポリエステルフィルムを提供する技術が開示されてい
るが、表層のスルホン酸及び/又はその塩を配向させ、
目的の性能を得るには、任意の延伸条件では達成され
ず、ある特定の条件下で延伸することによってのみ表層
のスルホン酸及び/又はその塩を配向させ、目的の性能
が達成できるので、工程管理が複雑なものとなり、実用
上好ましいものではない。又、延伸工程を加圧水中或い
は加圧スチーム存在下に置くために、作業上危険となり
問題が残る。またこのような条件下で延伸しないとヘイ
ズ値が高くなり、透明性を得ることが困難となる。さら
に表層のスルホン酸及び/又はその塩の配向で帯電防止
性は得られるが湿潤時の接着性は劣るものであった。
【0007】特開昭61-164831号には、透明で帯電防止
性を有し、かつ接着性も満足する下引層を設ける技術が
開示されているが、用いるポリエステル共重合体が実質
的に水不溶性であり、しかもそのポリエステル共重合体
は一旦、水溶性有機溶剤に溶解後、水系分散液として調
製され、下引層塗布液として使用されるので得られた下
引層は耐水性に富む反面、親水性コロイド層との接着性
については劣るものであった。
【0008】又、水系分散液として使用されるには水溶
性有機溶剤を含むこととなるために作業環境上の問題が
残り、さらには延伸装置の防爆性や環境汚染対策も講じ
る必要がある等、種々の問題をかかえていた。
【0009】また特公平1-30622号には、磁気記録材料
等疎水性層への接着性良好な塗布層を有するポリエステ
ルフィルムを得る技術が開示されているが、このような
技術では、下引層に優れた透明性及び帯電防止性能、ポ
リビニルアルコール、ゼラチン等への親水性高分子樹脂
に対する接着性を同時に付与することは困難であった。
【0010】以上述べた様に熱可塑性プラスチックフィ
ルムに積層する場合、帯電防止性と接着性を両立させる
ことは困難であった。
【0011】
【発明の目的】上記のような問題に対して本発明の目的
は、接着性、帯電防止性に優れ、しかも完全水系である
下引層を有する熱可塑性プラスチックフィルムを提供す
ることである。
【0012】さらに詳細には、特にポリビニルアルコー
ル、ゼラチン等の親水性高分子との接着性ならびに湿潤
下での接着性に優れ、しかも帯電防止性も良好であっ
て、完全水系である下引層を有することにより作業環境
及び環境汚染上の問題を解決し、製造設備も簡素化でき
るポリエステルフィルムを提供することにある。
【0013】
【発明の構成】本発明の上記目的は、下記一般式(1)
で表される繰り返し単位を有する重合体を少なくとも1
種含有する組成物を、少なくとも片面に少なくとも1層
設けたことを特徴とする熱可塑性プラスチックフィルム
により達成される。
【0014】
【化2】
【0015】尚、本発明の好ましい態様としては以下の
各項が挙げられる。
【0016】 上記熱可塑性プラスチックフィルムが
ポリエステルフィルムであること。
【0017】 上記片面に設けた層が一般式(1)で
表される重合体と水性ポリマーとからなること。
【0018】 項の水性ポリマーがポリエステル系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂のうちから
少なくとも1種選ばれたポリマーであること。
【0019】 項記載の熱可塑性プラスチックフィ
ルムの少なくとも片面に少なくとも1層の親水性コロイ
ド層を有すること。
【0020】 上記親水性コロイド層がゼラチンを含
むこと。
【0021】 上記項記載の熱可塑性プラスチック
フィルムの少なくとも片面に、少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を有すること。
【0022】以下、本発明について具体的に説明する。
【0023】本発明の熱可塑性プラスチックフィルムと
しては、好ましくはポリエステルフィルムであり、さら
に好ましくはポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リエチレンナフタレートフィルム等であるが、なかでも
ポリエチレンテレフタレートが最も好ましい。
【0024】これらのポリエステル類は単独で用いても
よく、あるいは必要に応じて適宜混融押し出しあるいは
溶剤に溶解させてキャスティングすることによりポリエ
ステルフィルム(基材フィルム)が得られる。使用され
る基材フィルムは必要に応じて1軸もしくは2軸延伸さ
れる。
【0025】本発明に用いられる前記一般式(1)の繰
り返し単位を有する化合物は、ジエンモノマーとスルホ
ン化した後重合する方法、ジエンモノマーを重合した後
スルホン化する方法によって得ることができる。
【0026】本発明に用いられる化合物において、一般
式(1)で表わされる繰り返し単位は、10モル%以上で
あれば良く、好ましくは20モル%以上である。本発明に
使用されるジエンモノマーとしては例えば1,3-ブタジエ
ン、1,2-ブタジエン、1,2-ペンタジエン、1,3-ペンタジ
エン、2,3-ペンタジエン、イソプレン、1,2-ヘキサジエ
ン、1,3-ヘキサジエン、1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘキサ
ジエン、2,3-ヘキサジエン、2,4-ヘキサジエン、2,3-ジ
メチル-1,3-ブタジエン、2-エチル-1,3-ブタジエン、1,
2-ヘプタジエン、1,3-ヘプタジエン、1,4-ヘプタジエ
ン、1,5-ヘプタジエン、1,6-ヘプタジエン、2,3-ヘプタ
ジエン、2,5ヘプタジエン、3,4-ヘプタジエン、3,5-ヘ
プタジエン、2-フェニルブタジエンなどの他、分岐した
各種のジエンモノマー類が挙げられる。
【0027】これらのジエンモノマーは1種または2種
以上を併用することができる。
【0028】このジエンモノマーとスルホン化した後重
合する方法においてスルホン化物を製造するには例えば
ジエンモノマーの2重結合を残したまま下記に示す方法
でスルホン化して製造することができる。
【0029】すなわちジエンモノマーに三酸化イオウを
スルホン化剤として用い、日本化学会編集、実践化学講
座、特開平1-26310号に示されているような公知の条件
でスルホン化することができる。
【0030】なお、このようにして得られるスルホン化
物のカチオン種は、特に限定されるものではないが、水
溶性にするためには、水素、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、アミンなどが好ましい。
【0031】前記アルカリ金属としては、ナトリウム、
カリウムなどを、アミンとしてはメチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミ
ン、トリブチルアミンなどのアルキルアミン、エチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミンなどのポリアミン、モルホリン、ピペリジンなど
を、アルカリ土類金属としてはカルシウム、マグネシウ
ムなどを例示することができる。
【0032】又、これらのカチオン種は、種々のイオン
交換技法により他種のカチオン種と相互に交換すること
が可能である。
【0033】本発明は、上記の一般式(1)で表される
くり返し単位を有することを特徴とするが、この重合に
際してはジエンモノマーのほかに、これと共重合可能な
他のモノマーを99重量%以下、好ましくは1〜98重量
%、さらに好ましくは10〜90重量%程度共重合すること
も可能である。
【0034】この共重合可能な他のモノマーとしては、
スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、p-メ
チルスチレンなどの芳香族化合物;アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2-エ
チルヘキシル、メタクリル酸メチル、2-ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリルなどの
アクリル酸或いはメタクリル酸のアルキルエステル類;
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸などのモノもしくはジカルボン酸
又はジカルボン酸の無水物;ブタジエン、イソプレン、
2-クロル-1,3-ブタジエン、1-クロル-1,3-ブタジエンな
どの脂肪族共役ジエン;アクリロニトリル、メタアクリ
ロニトリルなどのビニルシアン化合物;塩化ビニル、塩
化ビニリデン、ビニルメチルエチルケトン、ビニルメチ
ルエーテル、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、アリルアセテー
ト、メタアリルアセテート、アクリルアミド、メタアク
リルアミド、N-メチロールアクリルアミド、アクリル酸
グリシジル、メタアクリル酸グリシジル、アクロレイ
ン、アリルアルコールなどが使用される。
【0035】本発明は、前記ジエンモノマーのスルホン
化物、さらに必要に応じてこれと共重合可能な他のモノ
マーとを、例えば水或いは有機溶媒などの重合用溶媒の
存在下に、ラジカル重合開始剤、連鎖移動剤などを使用
してラジカル重合する。
【0036】このようにして得られるスルホン化物重合
体は、一般式(1)以外に一般式(2)及び/又は一般
式(3)で表される繰り返し構造単位を有する。
【0037】一般式(2)及び/又は一般式(3)で表
される化合物は、0〜70モル%、好ましくは0〜50モル
%含有される。含有量は、重合条件によってコントロー
ルすることができる。
【0038】
【化3】
【0039】(一般式(2)〜(3)において、R1
6は、前記一般式(1)に同じ。) このようにして得られるスルホン化物重合体のポリスチ
レンスルホン酸ナトリウム換算重量平均分子量は、用い
られる用途によって一義的に決めることはできないが、
通常、500〜5,000,000、好ましくは1,000〜500,000であ
る。
【0040】本発明により得られるスルホン化物重合体
は、イオン交換法或いは中和反応などにより酸型又はア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン
などの塩に相互に交換することができる。
【0041】又、かくして得られたスルホン化物重合体
は、重合に先立ちモノマースルホン化物に塩が形成され
ていない場合には、次いで水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、アンモニア水などのごときアルカリ水溶液中で
中和され、ここでスルホン基の少なくとも一部が塩を形
成している水溶性又は親水性の重合体の塩が得られる。
ここで、スルホン化重合体のスルホン基に塩を形成させ
るためのカチオン種、すなわちスルホン化物のカチオン
種は、特に限定されるものではないが、水溶性にするた
めには、前述の水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム、アミンなどが好ましい。
【0042】又、これらのカチオン種は、種々のイオン
交換技法により他種のカチオン種と相互に交換すること
が可能である。
【0043】かくして水溶性(共)重合体塩の水溶液が
調製される。
【0044】なお、スルホン基の中和の度合は、(共)
重合体塩が水溶性又は水分散性となる範囲内で適宜選択
すればよく、さらにスルホン基がそれぞれ異なった塩を
形成してもよい。
【0045】本発明で得られる(共)重合体は前述の如
くスルホン化したジエンモノマーより得られるが別の方
法としてジエンモノマーを重合した後スルホン化するこ
とによっても得られ、いずれの方法で製造されたもので
もよい。これらの製造は公知の方法で行なわれる。以下
にその具体的化合物を挙げる。
【0046】
【化4】
【0047】
【化5】
【0048】
【化6】
【0049】
【化7】
【0050】このようにして得られた(共)重合体は、
通常単独でも十分な性能は得られるが、好ましくは87.5
%〜15%の範囲内で使用できる。
【0051】本発明のポリエステルフィルムの塗布層に
は本発明におけるスルホン化物以外に水性ポリマーを併
用することができる。
【0052】併用可能な水性ポリマーは、水溶性もしく
は水分散性のポリマーであればよい。
【0053】さらに好ましくは、水溶性或いは水分散性
のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂で、これらのうちから少なくとも1種以上、本発
明の(共)重合体と併用することができる。
【0054】これらの水性ポリマーは、本発明のスルホ
ン化物の性能を阻害しない範囲内であれば使用可能であ
る。好ましくは10%〜75%の範囲内で使用できる。
【0055】さらに塗布層の耐ブロッキング性、耐水
性、機械的強度の改良のため、架橋剤としてエポキシ化
合物、アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート
化合物、ブロックメチロール化合物などの反応性化合物
を塗布層に含有せしめてもよい。
【0056】これら架橋剤は本発明の(共)重合体の性
能を阻害しない範囲内であれば使用可能である。好まし
くは2.5〜15%の範囲内で使用できる。
【0057】また、本発明の塗布層には必要に応じて帯
電防止剤、界面活性剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘
剤、無機系微粒子(マット剤)、酸化防止剤、紫外線吸
収財、発泡剤、染料、顔料など含有せしめてもよい。
【0058】塗布剤のフィルムへの塗布性、接着性を改
良するため基材フィルムに化学処理や放電処理を施して
もよい。
【0059】前述のスルホン化物以外に含有される前記
水溶性或いは水分散性のポリエステル系樹脂(以下“ポ
リエステル系樹脂”と略称する)は、塗布剤のポリエス
テルフィルムへの塗布性、塗布層とポリエステルフィル
ムとの層間接着性、塗布層の凝集破壊性や摩擦摩耗性な
どの改良に効果を発揮する。ポリエステル系樹脂として
は、公知のポリエステル或いはそれらに準じたポリエス
テルを用いることができる。
【0060】例えば、ポリエステルのジカルボン酸成分
は、芳香族ジカルボン酸の例として、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸及びそれらの
エステル形成性誘導体などが用いられ、脂肪族ジカルボ
ン酸の例として、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸及びそのエステル形成性誘導体などが用いられ、脂環
族ジカルボン酸の例として、1,4-シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,2-シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,3-シクロペンタンジカルボン
酸、4,4′-ビスシクロヘキシルジカルボン酸及びそのエ
ステル形成性誘導体などが用いられ、オキシモノカルボ
ン酸の例として、オキシ安息香酸及びそのエステル形成
性誘導体などが用いられる。
【0061】さらにポリエステルのグリコール成分とし
ては、脂肪族、脂環族、芳香族ジオール等が使用でき、
その例として、エチレングリコール、1,4-ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,4-シクロヘキサンジメタノール、p-キシレンジオール
などが用いられ、ポリ(オキシアルキレン)グリコール
の例としていわゆるポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、な
どが用いられる。
【0062】ポリエステルとしては、上述したエステル
形成成分からなる飽和線状ポリエステルのみならず、5
個以上のエステル形成成分を有する化合物からなるポリ
エステル或いは反応性の不飽和基を有するポリエステル
も用いることができる。
【0063】水溶性或いは水分散性ポリエステルは、前
述したポリエステル形成成分と共に、ポリエステル成分
となり得るスルホン酸塩基を有する化合物を用いて製造
する。
【0064】スルホン酸塩基を有する化合物の例として
は、スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、スルホ
ナフタレン-2,6-ジカルボン酸及びそのエステル形成性
誘導体などの金属塩がある。金属塩の金属としては、リ
チウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどが好
適である。これらの中で非常に好適な化合物としては、
5-ソジオスルホイソフタル酸又は5-ソジオスルホジメル
イソフタレートがある。
【0065】ポリエステルにスルホン酸塩基を導入する
別法としては、エステル形成性脂肪族不飽和化合物を共
重合成分としたポリエステルの不飽和基を亜硫酸水素ナ
トリウム或いはメタ重亜硫酸ナトリウムなどのスルホン
化剤でスルホン化する方法も例示することができる。
【0066】ポリエステル系樹脂は、 (a) テレフタル酸及び/又はそのエステル形成性誘導
体(テレフタル酸成分)とイソフタル酸及び/又はその
エステル形成性誘導体(イソフタル酸成分)のモル比が
30/70〜70/30 (b) スルホン酸塩を有するジカルボン酸及び/又はそ
のエステル形成性誘導体が全ジカルボン酸成分に対し5
〜15モル% (c) 脂環族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成
性誘導体 (d) エチレングリコールを全グリコール成分に対し50
モル%以上の成分からなるものが好ましい。
【0067】これはポリエステル系樹脂の軟化点を高
め、耐ブロッキング性を良くするためである。
【0068】ポリエステル系樹脂中のスルホン酸塩は、
樹脂を水溶性或いは水分散性とするに必要な量存在する
必要がありスルホン酸塩を有するジカルボン酸をジカル
ボン酸中5〜15モル%の範囲で使用するのが好ましい。
【0069】さらにポリエステル系樹脂として、上述し
たエステル形成性成分からなる飽和線状ポリエステルの
みならず、3価以上のエステル形成性成分を有する化合
物からなるポリエステル或いは反応性の不飽和基を有す
るポリエステルも用いることができる。
【0070】前述の水分散性或いは水溶性アクリル系樹
脂(以下“アクリル系樹脂”と略称する)は、アルキル
アクリレート或いはアルキルメタクリレートを主要な成
分とするものが好ましく、該成分30〜90モル%と、これ
らと共重合可能でかつ官能基を有するビニル単量体成分
70〜10モル%を含有する水溶性或いは水分散性樹脂が好
ましい。
【0071】アルキルアクリレート或いはアルキルメタ
クリレートと共重合可能でかつ官能基を有するビニル単
量体は、樹脂に親水性を付与して樹脂の水分散性を良好
にしたり、或いは樹脂とポリエステルフイルムや、塗布
層上に設ける他の塗布層との接着性を良好にしたり、或
いは塗布剤として配合するスルホン化物との親和性を良
好にする官能基を有するものが好ましく、好ましい官能
基とは、カルボキシル基又はその塩、酸無水物基、スル
ホン酸基、又はその塩、アミド基又はアルキロール化さ
れたアミド基、アミノ基(置換アミノ基を含む)又はア
ルキロール化されたアミノ基或いはそれらの塩、水酸
基、エポキシ基等である。特に好ましいものはカルボキ
シル基又はその塩、酸無水物基、エポキシ基等である。
これらの基は樹脂中に二種以上含有されていてもよい。
【0072】アクリル系樹脂中のアルキルアクリレート
或いはアルキルメタクリレートが30モル%以上であるの
が好ましいのは、塗布形成性、塗膜の強度、耐ブロッキ
ング性が良好になるためである。アクリル系樹脂中のア
ルキルアクリレート或いはアルキルメタクリレートが90
モル%以下であるのが好ましいのは、共重合成分として
特定の官能基を有する化合物をアクリル系樹脂に導入す
ることにより、水溶化、水分散化しやすくすると共にそ
の状態を長期にわたり安定にするためであり、さらに塗
布層とポリエステルフイルム層との接着性の改善、塗布
層内での反応による塗布層の強度、耐水性、耐薬品性の
改善、さらに本発明のフイルムと他の材料との接着性の
改善などをはかることができるからである。
【0073】アルキルアクリレート及びアルキルメタク
リレートのアルキル基の例としては、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソ
ブチル基、t-ブチル基、2-エチルヘキシル基、ラウリル
基、ステアリル基、シクロヘキシル基などがあげられ
る。
【0074】アルキルアクリレート或いはアルキルメタ
クリレートと共重合する官能基を有するビニル系単量体
は、反応性官能基、自己架橋性官能基、親水性基などの
官能基を有する下記の化合物類が使用できる。
【0075】カルボキシル基又はその塩、或いは酸無水
物基を有する化合物としては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、
これらのカルボン酸のナトリウムなどとの金属塩、アン
モニウム塩或いは無水マレイン酸などがあげられる。
【0076】スルホン酸基又はその塩を有する化合物と
しては、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、これ
らのスルホン酸のナトリウムなどとの金属塩、アンモニ
ウム塩などがあげられる。
【0077】アミド基或いはアルキロール化されたアミ
ド基を有する化合物としては、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N-メチルメタクリルアミド、メチロール化
アクリルアミド、メチロール化メタクリルアミド、ウレ
イドビニルエーテル、β-ウレイドイソブチルビニルエ
ーテル、ウレイドエチルアクリレートなどがあげられ
る。
【0078】アミノ基又はアルキロール化されたアミノ
基或いはそれらの塩を有する化合物としては、ジエチル
アミノエチルビニルエーテル、2-アミノエチルビニルエ
ーテル、3-アミノプロピルビニルエーテル、2-アミノブ
チルビニルエーテル、ジメチルアミノメタクリレート、
ジメチルアミノエチルビニルエーテル、それらのアミノ
基をメチロール化したもの、ハロゲン化アルキル、ジメ
チル硫酸、サルトンなどにより4級塩化したものなどが
あげられる。
【0079】水酸基を有する化合物としては、β-ヒド
ロキシエチルアクリレート、β-ヒドロキシエチルメタ
クリレート、β-ヒドロキシプロピルアクリレート、β-
ヒドロキシプロピルメタクリレート、β-ヒドロキシビ
ニルエーテル、5-ヒドロキシペンチルビニルエーテル、
6-ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチレング
リコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノアク
リレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレー
トなどがあげられる。
【0080】エポキシ基を有する化合物としては、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどが
あげられる。
【0081】さらに上記以外に次に示すような化合物を
併用してもよい。すなわちアクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、スチレン類、ブチルビニルエーテル、マレ
イン酸モノ或いはジアルキルエステル、フマル酸モノ或
いはジアルキルエステル、イタコン酸或いはジアルキル
エステル、メチルビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、酢酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリド
ン、ビニルトリメトキシシランなどがあげられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0082】アクリル系樹脂は、界面活性剤を含有して
いてもよい。しかしながら、スルホン化物に対してアク
リル系樹脂の割合が多い場合には、アクリル系樹脂に含
有される低分子量体の界面活性剤が造膜過程で凝縮さ
れ、粒子と粒子の界面に蓄積されたり、塗布層の界面に
移行するなどして、塗布層の機械的強度、耐水性、積層
体との接着性に問題を生じる場合がある。このような場
合には、界面活性剤を含有しないいわゆるソープフリー
重合による重合物を利用できる。
【0083】界面活性剤を含有しないアクリル系樹脂の
製造方法は、経営開発センター出版部編集、経営開発セ
ンター出版部昭和56年1月発行、「水溶性高分子・水分
散型樹脂総合技術資料集」第309頁或いは産業技術研究
会主催、「〜最新の研究成果から将来を展望する〜エマ
ルジョンの新展開と今後の技術課題」講演会テキスト
(昭和56年12月)などに示された方法を用いることがで
きる。例えば、低分子量体の界面活性剤の代わりにオリ
ゴマー或いは高分子界面活性剤の利用、過硫酸カリウム
や過硫酸アンモニウムなどの重合開始剤の利用による親
水基の重合体中への導入、親水基を有するモノマーの共
重合、反応性界面活性剤の利用、分散体粒子の内部層と
外部層の組成を変化させたいわゆるシェル-コアー型重
合体などが、いわゆる界面活性剤を含有しない水分散性
アクリル系樹脂の製造技術として用いることができる。
【0084】前述の水分散性或いは水溶性ポリウレタン
系樹脂(以下“ウレタン系樹脂”と略称する)はカルボ
ン酸塩基、スルホン酸塩基又は硫酸半エステル塩基によ
って水への親和性が高められたものが好ましく、通常か
かる水親和性付与基はポリウレタン合成時ないし合成後
に導入される。
【0085】例えば、カルボン酸塩基の導入は、ポリウ
レタン合成時、原料ポリヒドロキシ化合物の1つとして
カルボン酸基含有ポリヒドロキシ化合物を用いるか、未
反応イソシアネート基を有するポリウレタンの該イソシ
アネート基に水酸基含有カルボン酸やアミノ基含有カル
ボン酸を反応させ、次いで反応生成物を高速撹拌下でア
ルカリ水溶液中に添加し、中和する等によって行うこと
ができる。
【0086】又、スルホン酸塩基又は硫酸半エステル塩
基の導入は、通常ポリヒドロキシ化合物、ポリイソシア
ネート及び該延長剤からプレポリマーを生成させ、これ
に末端イソシアネート基と反応しうるアミノ基又は水酸
基とスルホン酸塩基又は硫酸半エステル塩基とを分子内
に有する化合物を添加、反応させ、最終的に分子内にス
ルホン酸塩基又は硫酸半エステル塩基を有する水性ポリ
ウレタンを得ることで行うことができる。その際生成反
応は有機溶剤中で行い、次いで水を加えてから残溶剤を
除去することが好ましい。
【0087】又、他の方法としてはスルホン酸基を有す
る化合物を原料の一つとして使用してスルホン酸基を有
するポリウレタンを合成し、次いで該ポリウレタンを高
速撹拌下でアルカリ水溶液中に添加し、中和する方法、
ポリウレタンの主鎖又は側鎖の1級又は2級アミノ基に
アルカリの存在下で下記サルトン化合物を付加してスル
ホン酸アルカリ塩(例えば−SO3Na等)を導入する方法
等があげられる。アルカリ水溶液としては水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、アンモニア、アルキルアミン等
の水溶液を用いることが好ましいが、該アルカリが被覆
膜(下塗り膜)中に残留しないアンモニア、乾燥条件で
揮発するアミンが特に好ましい。
【0088】カルボン酸塩基、スルホン酸塩基、硫酸半
エステル塩基等の塩基の量は0.5〜15重量%が好まし
い。塩基の割合が少なすぎるとポリウレタンの水親和性
が不足して塗布液の調製が難しくなり、また多すぎると
ポリウレタン本来の特性が損なわれるので、好ましくな
い。かかる水性ポリウレタンは、所望により分散助剤を
用いて、安定な水分散液を形成するのもないし水溶液を
形成するものである。
【0089】ポリウレタンの合成に用いるポリヒドロキ
シ化合物としては、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレン、プロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、1,5-ペン
タンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリカプロラクトン、ポリヘキリメチレンア
ジペート、ポリヘキリメチレンセバケート、ポリテトラ
メチレンアジペート、ポリテトラメチレンセバケート、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペン
タエリストール、グリセリン等を挙げることができる。
ポリイソシアネート化合物としては、例えばヘキサメチ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネートとトリメチロール
プロパンの付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートと
トリメチロールエタンの付加物等を挙げることができ
る。カルボン酸含有ポリオールとしては、例えばジメチ
ロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、ジメチロール
吉草酸、トリメリット酸ビス(エチレングリコール)エス
テル等を挙げることができる。アミノ酸含有カルボン酸
としては、例えばβ-アミノプロピオン酸、γ-アミノ酪
酸、P-アミノ安息香酸等を挙げることができる。水酸基
含有カルボン酸としては、例えば3-ヒドロキシプロピオ
ン酸、γ-ヒドロキシ酪酸、P-(2-ヒドロキシエチル)安
息香酸、リンゴ酸等を挙げることができる。アミノ基又
は水酸基とスルホン基を有する化合物としては、例えば
アミノメタンスルホン酸、2-アミノエタンスルホン酸、
2-アミノ-5-メチルベンゼン-2-スルホン酸、β-ヒドロ
キシエタンスルホン酸ナトリウム、脂肪族ジ第1級アミ
ン化合物のプロパンサルトン、ブタンサルトン付加生成
物等が挙げられ、好ましくは脂肪族ジ第1級アミン化合
物のプロパンサルトン付加物があげられる。更に、アミ
ノ基又は水酸基と硫酸半エステル基を含有する化合物と
しては、例えばアミノエタノール硫酸、エチレンジアミ
ンエタノール硫酸、アミノブタノール硫酸、ヒドロキシ
エタノール硫酸、γ-ヒドロキシプロパノール硫酸、α-
ヒドロキシブタノール硫酸等が挙げられる。
【0090】これらの化合物を用いてのポリウレタンの
合成は、従来からよく知られている方法で合成すること
ができる。
【0091】本発明の塗布層加工液には架橋剤を加えて
もよい。本発明に用いられる架橋剤としては、エポキシ
化合物、アジリジン化合物、ブロックイソシアネート化
合物、ブロックメチロール化合物等が挙げられるが、エ
ポキシ化合物、ブロックイソシアネート化合物、アジリ
ジン化合物で官能基が2個以上有するものが好ましい。
また前記架橋剤は混合使用してもよい。
【0092】本発明に用いられるエポキシ化合物として
は、エポキシ基を有する化合物であればよく、特に制限
はないが、好ましくはエポキシ基を2官能以上有するも
のがよい。
【0093】代表的なエポキシ化合物の具体例を以下に
挙げる。
【0094】 C−1 ソルビトールポリグリシジルエーテル C−2 ソルビタンポリグリシジルエーテル C−3 ポリグリセロールポリグリシジルエーテル C−4 ジグリセロールポリグリシジルエーテル C−5 グリセロールポリグリシジルエーテル C−6 エチレングリコールジグリシジルエーテル C−7 ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル C−8 プロピレングリコールジグリシジルエーテル C−9 ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル 市販品としてはデナコール・シリーズ(ナガセ化成工業
株式会社製)があり、デナコールEX-614B、EX-651A、EX
-512、EX-521、EX-421、EX-313、EX-830、EX-841、EX-8
61、EX-911、EX-920等を具体例としてあげることができ
るが、これに限定されるものではない。
【0095】またエポキシ化合物を2種以上併用しても
よい。
【0096】またブロックイソシアネート化合物として
は、2官能以上のものが好ましく、市販品としてはエラ
ストロンシリーズ(第一工業製薬株式会社製)があり、
エラストロンH−3、E−37、C−9、F−29、H−3
8、W−11、MF−25、BN−08、BN−11等あげるこ
とができるがこれに限定されるものではない。またブロ
ックイソシアネート化合物を2種以上併用してもよい。
さらに反応促進を行うため反応促進性触媒を用いてもよ
い。触媒としては例えばエラストロンキャタリスト64
(第一工業製薬株式会社製)等があげられるがこれに限
定されるものではない。
【0097】また、アジリジン化合物としては、2官能
以上のものが好ましく、特に分子量1000以下の2官能又
は3官能のものが好ましく用いられる。
【0098】代表的なアジリジン化合物の具体例を以下
に挙げるがこれに限定されるものではない。
【0099】
【化8】
【0100】またアジリジン化合物を2種以上併用して
もよい。
【0101】本発明の塗布層加工液には界面活性剤を加
えてもよい。界面活性剤は本発明のスルホン化物の性能
を阻害しない範囲内で使用するのが好ましく、さらに好
ましくは0〜5%の範囲内で使用できる。
【0102】本発明に用いられる界面活性剤としては下
記一般式D−〔1〕、D−〔2〕、D−〔3〕、D−
〔4〕、D−〔5〕、D−〔6〕が挙げられる。
【0103】
【化9】
【0104】
【化10】
【0105】以下に上記の一般式D−〔1〕〜D−
〔2〕で示したアニオン性界面活性剤の具体例を示す。
【0106】
【化11】
【0107】
【化12】
【0108】
【化13】
【0109】
【化14】
【0110】
【化15】
【0111】以下に上記の一般式D−〔3〕〜D−
〔6〕で示したノニオン性界面活性剤の具体例を示す。
【0112】
【化16】
【0113】
【化17】
【0114】前記に本発明に好ましく使用される化合物
の代表的な具体例を示したが、これらは更に前記一般式
に包含される化合物の一例を示したものであって本発明
に使用される化合物は、これに限定されるものではな
い。またこれらを併用使用してもよい。
【0115】該界面活性剤の含有量は塗布層加工液1kg
当たり0.01〜50gの割合で添加せしめるのが好ましく、
特に好ましくは0.05〜10gが好ましい。
【0116】更に本発明の塗布層加工液には、無機微粒
子(マット剤)等を添加してもよい。
【0117】添加する無機微粒子の代表例としては、コ
ロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カオリン、
タルク、マイカ、炭酸カルシウムなどを挙げることがで
きる。無機微粒子は、平均粒径0.01〜10μmが好まし
く、より好ましくは0.05〜5μm、更に好ましくは0.08
〜2μmであり、塗布層加工液の固形分に対する配合比
は、重量比で0.05〜5部が好ましく、より好ましくは0.
1〜1部である。
【0118】本発明に使用される基材フィルムは、熱可
塑性プラスチック支持体であればよい。特にポリエステ
ル支持体が好ましい。該ポリエステル支持体は、配向結
晶化完了済の二軸延伸ポリエステル支持体でもよいし、
塗布安定性、コスト面の点から配向結晶化完了前のポリ
エステル支持体に本発明の塗布層を設け、その後、少な
くとも1方向に延伸し、配向結晶化を完了させてもよ
い。
【0119】特に好ましくは、ダイからフィルム状に溶
融押出したポリエステル樹脂を冷却ドラム上で冷却して
得られた未延伸フィルムを予熱後、タテ延伸した後本発
明の塗布層加工液を塗布し、乾燥後ヨコ延伸し熱固定冷
却するような方法である。また本発明の塗布層加工液を
塗布する前の基材フィルムに対しては、コロナ放電、グ
ロー放電等の表面処理を行ってよい。
【0120】本発明において、配向結晶化が完了前のポ
リエステル支持体とは、ポリエステル樹脂を熱溶融して
そのままフィルム状になした未延伸フィルム、又はこの
未延伸フィルムをタテ、ヨコ何れか一方向に延伸した一
軸延伸フィルム、さらにはタテ、ヨコ二軸に延伸したフ
ィルムであって、タテ、ヨコ何れか一方向に再延伸し配
向結晶化を完了させる前の二軸延伸フィルム等を指す。
【0121】上記タテ延伸、ヨコ延伸はいずれも通常2.
0〜5.0倍の倍率で行われる。
【0122】また上記塗布層加工液の濃度は通常20重量
%以下であり、好ましくは15重量%以下である。塗布量
はフィルム1m2当たり塗布液重量で0.1〜20g、さらに
0.5〜15gが好ましい。
【0123】塗布方法としては公知の種々の方法が適用
できる。例えばロールコート法、グラビアロール法、ス
プレーコート法、エアーナイフコート法、バーコート
法、含浸法及びカーテンコート法などを単独もしくは組
み合わせて適用することができる。
【0124】上記のようにポリエステル支持体上に塗布
層加工液を塗布した本発明のポリエステルフィルムはポ
リビニルアルコール、ゼラチン等の親水性コロイドに対
する良好な接着性かつ耐水性を示す。
【0125】本発明のポリエステルフィルムは、その上
に少なくとも一層の親水性コロイド層を設け、各種フィ
ルムを製造することができる。
【0126】例えば、本発明のポリエステルフィルム上
の少なくとも一方の面に少なくとも一層のハロゲン化銀
写真乳剤層を設けて写真感光材料をつくることができ
る。
【0127】上記親水性コロイド層に用いられる親水性
コロイドとしては、例えばゼラチン、アルブミン、カゼ
イン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の
如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
などの糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルア
ルコール部分アセタール、ポリ-N-ビニルピロリドン、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等
の単一或いは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物
質を用いることができるが、ゼラチンを用いることが好
ましい。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか酸処
理ゼラチンやブル・ソサイエティ・サイエンス・フォト
グラフィー・ジャパン(Bull.Soc.Soi.Phot.Japan),N
o.16,30頁(1966)に記載されたような酸素処理ゼラチ
ンを用いてもよく、またゼラチンの加水分解物や酵素分
解物も用いることができ、更にはゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子とのグラフトポリマーも用いることが
できる。
【0128】本発明のポリエステルフィルムを用いて写
真感光材料をつくる際のハロゲン化銀乳剤層に用いられ
るハロゲン化銀乳剤としては、通常の種々のハロゲン化
銀乳剤を任意に用いることができる。該乳剤は、常法に
より化学増感することができ、増感色素を用いて、所望
の波長域に光学的に増感できる。
【0129】又、ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止
剤、安定剤、硬膜剤等を加えることができる。該乳剤の
バインダーとしては、前記の如き親水性コロイドが用い
られるがゼラチンを用いるのが有利である。
【0130】ハロゲン化銀乳剤層、その他の親水性コロ
イド層は、硬膜剤を用いて膜強度を高めることができる
がこのような硬膜剤としてはアルデヒド系、アジリジン
系、イソオキサゾール系、エポキシ系、ビニルスルホン
系、アクリロイル系、カルボジイミド系、トリアジン
系、高分子型、その他マレイミド系、アセチレン系、メ
タンスルホン酸エステル系の各硬膜剤を単独もしくは組
み合わせて使用することができる。又、可塑剤、水不溶
性又は難溶性合成ポリマーの分散物(ラテックス)、カ
プラー、塗布助剤、帯電防止剤、更にはホルマリンスカ
ベンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画像安定
剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅
延剤や漂白促進剤等を含有させることもできる。
【0131】写真感光材料において、上記ハロゲン化銀
乳剤層以外の親水性コロイド層としては、保護層、フィ
ルター層、バックコーティング層、ハレーション防止
層、イラジエーション防止層、中間層等の補助層等があ
る。
【0132】本発明のポリエステルフィルムはX線感光
材料、印刷感光材料、撮影用感光材料、鑑賞用感光材料
等種々の写真感光材料の支持体に適用できる。
【0133】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0134】尚、得られたポリエステルフィルムは下記
の基準に従って評価を行った。
【0135】(1)ポリエステル支持体への接着性 塗布層を所定の条件でコーティングして得られたポリエ
ステルフィルムの塗布面に45°の切り傷をカミソリにて
入れ、セロテープを圧着し急激に引き剥がし、塗布層の
剥離した面積を5段階で評価した。
【0136】(2)ゼラチンに対する接着性 塗布層を所定の条件でコーティングして得られたポリエ
ステルフィルムの塗布面に硬膜剤を含むゼラチン層を塗
布し、乾燥、硬膜化した後、(1)同様45°の切り傷を
入れセロテープを圧着し急激に引き剥がしゼラチン層の
剥離した面積を5段階で評価した。
【0137】(3)接着の耐水性 (2)で得た積層フィルムをpH10.2の水酸化カリウム
と水溶液に35℃で15秒浸漬し、表面にペン先で傷を付
け、さらにその部分を強くこすり、ゼラチン層の剥離面
積を5段階評価した。
【0138】尚、接着性及び接着の耐水性を示す5段階
評価の基準は以下の通りである。
【0139】1.接着力は非常に弱く、完全に剥離され
る。
【0140】2.50%以上が剥離される。
【0141】3.10以上〜50%未満が剥離される。
【0142】4.接着力はかなり強く、10%未満しか剥
離されない。
【0143】5.接着力は非常に強く、全く剥離されな
い。
【0144】評価4以上ならば実用上充分な接着性ある
とみなせる。
【0145】(4)表面比抵抗 (1)で得られたポリエステルフィルムの表面比抵抗は
川口電機社製テラオームメーターUE-30を用い、印加電
圧100V、23℃、55%RHの条件下で測定した。
【0146】実施例1 厚さ175μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの両面にコロナ放電処理を行い、下記第1塗布液を
両面に乾燥膜厚0.8μmになるように塗設した。
【0147】 (第1塗布液) ブチルアクリレート/スチレン/グリシジルメタクリレート =40/20/40(wt%)の共重合ラテックス液(固形分30%) 270g 界面活性剤(D−6) 0.6g ヘキサメチレン-1,6-ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる 上記第1層の上に下記第2層塗布液を両面に乾燥膜厚0.
1μmになるように施設し、導電性層を形成した。
【0148】(第2塗布液)
【0149】
【化18】
【0150】 スルホン化ポリイソプレン例示化合物3 22.5g 低粘度メチルセルロース(固形分10%) 10.0g デナコールEX-521(ナガセ化成工業(株)) 0.5g 水で1lに仕上げる。
【0151】このようにして得られた下引済ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に通常の方法で硬膜剤を含
有するゼラチンを設けゼラチン積層ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを得た。これらについて接着性等の評
価を行った。
【0152】実施例2 第2塗布液を下記第3塗布液に変更した以外は実施例1
と同様にしてフィルムを得た。
【0153】 (第3塗布液) スルホン化ポリイソプレン例示化合物3 15.0g 低粘度メチルセルロース(固形分10%) 10.0g 水分散性ポリエステル(AQ-38D イーストマン社製)(固形分25%) 12.0g デナコールEX-521(ナガセ化成工業(株)) 0.5g 界面活性剤(D−6) 0.3g 水で1lに仕上げる。
【0154】実施例3 第3塗布液で水分散性ポリエステルを水溶性アクリル樹
脂;ジュリマーFC-60(日本純薬社製)(固形分25%)
に変更した以外第4塗布液は実施例2と同様にしてフィ
ルムを得た。
【0155】実施例4 第3塗布液で水分散性ポリエステルを水分散性ポリウレ
タン樹脂;メルシー585(東洋ポリマー社製)(固形分2
5%)に変更した以外第5塗布液は実施例2と同様にし
てフィルムを得た。
【0156】実施例5 第3塗布液で水分散性ポリエステルを下記の水分散性ポ
リエステルに変更した以外第6塗布液は実施例2と同
様にしてフィルムを得た。
【0157】水分散性ポリエステル 酸成分:テレフタル酸/イソフタル酸/5-Naスルホイソ
フタル酸/1,4-シクロヘキサンジカルボン酸(=40/30
/10/20モル%) グリコール成分:エチレングリコール(=100モル%) を重縮合して得られた水分散性ポリエステル共重合体を
熱水溶解して25重量%水溶液とした。
【0158】実施例6 ダイから280℃でフィルム状に溶融押出したポリエチレ
ンテレフタレートを冷却ドラム上で急冷して得られた未
延伸フィルム(厚さ1000μm)を75℃に予熱し、タテ延
伸した。
【0159】該タテ延伸(3倍)済ポリエチレンテレフ
タレートフィルムの両面にコロナ放電処理を施し、該支
持体の両面に実施例2の第3塗布液を塗布した。その後
テンター内にて乾燥、予熱後100℃でヨコ延伸(3倍)
し、さらに220℃で熱固定して乾燥膜厚0.3μmの下引済
ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。
【0160】このようにして得たフィルムの上に、通常
の方法で硬膜剤を含有するゼラチンを設け、ゼラチン積
層ポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。
【0161】これらについて接着性等の評価を行った。
【0162】実施例7 実施例3の第4塗布液を塗布した以外は、実施例6と同
様にしてフィルムを得た。
【0163】実施例8 実施例4の第5塗布液を塗布した以外は実施例6と同様
にしてフィルムを得た。
【0164】実施例9 実施例5の第6塗布液を塗布した以外は実施例6と同様
にしてフィルムを得た。
【0165】実施例10 実施例1のポリエチレンテレフタレートフィルムをポリ
エチレンナフタレートフィルムに変更した以外は実施例
1と同様にしてゼラチン積層ポリエチレンナフタレート
フィルムを得た。
【0166】実施例11 第3塗布液でスルホン化イソプレン3を、スルホン化イ
ソプレン12に変更した以外第7塗布液は実施例6と同
様にしてフィルムを得た。
【0167】実施例12 第4塗布液でスルホン化イソプレン3を、スルホン化イ
ソプレン12に変更した以外第8塗布液は実施例6と同様
にしてフィルムを得た。
【0168】実施例13 第5塗布液でスルホン化イソプレン3を、スルホン化イ
ソプレン12に変更した以外第9塗布液は実施例6と同様
にしてフィルムを得た。
【0169】実施例14 第6塗布液でスルホン化イソプレン3を、スルホン化イ
ソプレン12に変更した以外第10塗布液は実施例6と同様
にしてフィルムを得た。
【0170】実施例15 実施例2で得られた下引済ポリエチレンテレフタレート
フィルム上にX線写真用感光層を通常の方法にて塗設
し、感光材料を作成した。
【0171】得られた感光材料試料の現像処理前の乾燥
状態における膜付(層間接着性)(以下、生膜付とい
う)、現像処理中のウェット膜付及び現像処理後の乾燥
状態における膜付(以下、乾燥膜付という)をそれぞれ
以下の方法で測定し、層間接着性の評価を行った。
【0172】膜付評価方法 (生膜付及び乾燥膜付)現像処理前、又は現像処理後乾
燥を終了した試料のX線写真感光層の表面にかみそりの
刃で45°の角度で支持体にまで達する傷を格子状に付
け、その上に粘着テープ(セロハン粘着テープ)を圧着
したのち、該テープを約45°の角度で急激に剥離する。
この際にテープと一緒に剥離してしまうX線写真感光層
の面積をテープをはりつけた面積と比較し、下記に示す
5段階で評価を行った。
【0173】 評 価 5 4 3 2 1 剥離状況 全くなし 0〜20% 21〜50% 51〜100% 101%以上 評価4以上ならば実用上充分に膜付が強いとみなせる。
【0174】(ウェット膜付)各種現像処理中に試料の
X線写真感光層の表面に鋭利な針で支持体にまで達する
傷を格子状に付け、その後、該層の表面を濡れたままの
状態で強く10秒間こする。この際に剥離してしまうX線
写真感光層の面積を格子面積と比較し、5段階で評価を
行った。評価基準は生及び乾燥膜付と同じである。
【0175】実施例16 実施例6で得られた下引済ポリエチレンテレフタレート
フィルム上に実施例15と同様にして感光材料を得た。
【0176】比較例1 第2塗布液を下記第11塗布液に変更した以外は実施例1
と同様にしてフィルムを得た。
【0177】 (第11塗布液) 水分散性ポリエステル(固形分25%) 36g 低粘度メチルセルロース(固形分10%) 10g デナコールEX-521(ナガセ化成工業(株)) 0.5g 界面活性剤(D−6) 0.3g 水で1lに仕上げる 比較例2 比較例1の第11塗布液を塗布した以外は実施例6と同様
にしてフィルムを得た。
【0178】以上の結果を表1、表2に示す。
【0179】
【表1】
【0180】
【表2】
【0181】表1、2より明らかなように本発明の熱可
塑性プラスチックフィルムと該熱可塑性プラスチックフ
ィルムから作ったX線写真用感光材料試料は、帯電防止
性能及び接着性に優れた性能を有することが明らかであ
る。
【0182】この効果はX線写真用感光材料だけに限ら
ず各種の写真用感光材料(カラー乳剤、印刷感材乳剤等
を含む感光材料)についても同様な結果が得られた。
【0183】
【発明の効果】(1)本発明により、帯電防止性能及び
親水性コロイド層との接着性に優れ、しかも耐水性の良
好な熱可塑性プラスチックフィルムであるポリエステル
フィルムを提供することができた。
【0184】(2)本発明による塗布層加工液(下引
液)は、水溶液で、適度な粘性を有し、ポリエステル支
持体への塗布性に特に優れた効果を発揮するものであ
る。
【0185】(3)本発明による塗布層加工液(下引
液)は、表面張力が低くなるためポリエステル支持体へ
の塗布に対し、はじくことなく平滑かつ均一な表面に仕
上がるという優れた効果を発揮する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される繰り返し単
    位を有する重合体を少なくとも1種含有する組成物を、
    少なくとも片面に少なくとも1層設けたことを特徴とす
    る熱可塑性プラスチックフィルム。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性プラスチックフ
    ィルムがポリエステルフィルムであることを特徴とする
    熱可塑性プラスチックフィルム。
  3. 【請求項3】 少なくとも上記一般式(1)で表される
    重合体と水性ポリマーとからなる層を、少なくとも片面
    に少なくとも1層設けたことを特徴とする熱可塑性プラ
    スチックフィルム。
  4. 【請求項4】 水性ポリマーがポリエステル系樹脂、ア
    クリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂のうちから少なくと
    も1種選ばれたポリマーであることを特徴とする請求項
    3記載の熱可塑性プラスチックフィルム。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の熱可塑性プラスチックフ
    ィルムの少なくとも片面に少なくとも1層の親水性コロ
    イド層を有することを特徴とする熱可塑性プラスチック
    フィルム積層物。
  6. 【請求項6】 親水性コロイド層がゼラチンを含むこと
    を特徴とする請求項5記載の熱可塑性プラスチックフィ
    ルムの積層物。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の熱可塑性プラスチックフ
    ィルムの少なくとも片面に、少なくとも1層のハロゲン
    化銀乳剤層を有することを特徴とするハロゲン化銀写真
    感光材料。
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