JPH05216165A - 制電性易接着性ポリエステルフィルムおよびその製造方法 - Google Patents

制電性易接着性ポリエステルフィルムおよびその製造方法

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JPH05216165A
JPH05216165A JP4752292A JP4752292A JPH05216165A JP H05216165 A JPH05216165 A JP H05216165A JP 4752292 A JP4752292 A JP 4752292A JP 4752292 A JP4752292 A JP 4752292A JP H05216165 A JPH05216165 A JP H05216165A
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water
present
polyester film
film
acid
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JP4752292A
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English (en)
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Yoshihiro Wada
良裕 和田
Akihisa Nakajima
彰久 中島
Kaoru Yaegashi
馨 八重樫
Noriki Tachibana
範幾 立花
Hitoshi Kawamoto
均 川本
Yoshimichi Ozawa
良道 小澤
Hiroshi Naito
寛 内藤
Makoto Mori
誠 毛利
Yukio Ebisawa
幸夫 海老澤
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Kanebo Ltd
Konica Minolta Inc
Kanebo NSC KK
Original Assignee
Kanebo Ltd
Konica Minolta Inc
Kanebo NSC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、接着性、帯電防止性に優
れ、しかも完全水系である下引層を有するポリエステル
フィルムおよびその製造方法を提供することにある。 【構成】 本発明は、少なくとも、(A)下記一般式
(1)で表わされる繰り返し単位を有する導電性ポリマ
ー、および(B)水溶性および/または水分散性ポリエ
ステル共重合体を含有することを特徴とする下引層組成
物に関し、また該下引層組成物からなる層を有するポリ
エステルフィルムおよびその製造方法に関する。 【化8】 (式中Mは1価のカチオンを表わし、nは1〜3の整数
を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止性及び接着性に
優れたポリエステルフィルムおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】プラスチックフィルム、特にポリエステ
ルフィルムはその透明性・寸法安定性及び機械的性質等
に優れているため、従来から写真フィルム用ベース、製
図用ベース、磁気記録テープ用ベースとして使用されて
きた。
【0003】しかし、ポリエステル支持体は、帯電防止
性能はなく、その配向結晶性のため表面凝集性が高く、
積層物との接着性は極めて乏しいという欠点があった。
【0004】一般にポリエステルフィルムの表面特性を
改質する方法としてコロナ放電処理、プラズマ処理、グ
ロー放電処理等の方法が知られているが、これらの方法
では経済的にその性能が低下するという欠点があり、さ
らに湿潤時の接着性向上には全く効果を示さない。この
欠点を改良する方法として薬剤により結晶性を解く方法
が挙げられるが、この薬剤の有毒性による、又はその蒸
気の揮散による環境汚染等の実用上不利な問題があっ
た。
【0005】このような点から、例えば特公昭58-58661
号には、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンから選
択されるジオレフィン単量体とスチレン、メチルメタア
クリレート又はアクリロニトリルとの共重合体で写真材
料を得る技術が開示されているが、実質使用されている
下塗溶液は乳化重合物であるので支持体と写真乳剤層と
の間の接着性は改良されるが帯電防止性は改良されなか
った。
【0006】また特開平1-287142号には耐アルカリ性、
耐水性に優れた易接着性、透明性及び帯電防止性に優れ
たポリエステルフィルムを提供する技術が開示されてい
るが、表層のスルホン酸及び/又はその塩を配向させ、
目的の性能を得るには、任意の延伸条件では達成され
ず、ある特定の条件下で延伸することによってのみ表層
のスルホン酸及び/又はその塩を配向させ、目的の性能
が達成できるので、工程管理が複雑なものとなり、実用
上好ましいものではない。又、延伸工程を加圧水中或い
は加圧スチーム存在下に置くために、作業上危険となる
という問題が生じるが、このような条件下で延伸しない
とヘイズ値が高くなり、透明性を得ることが困難となる
ため避けられない問題である。さらに表層のスルホン酸
及び/又はその塩の配向で帯電防止性は得られるが湿潤
時の接着性は劣るものであった。
【0007】特開昭61-164831号には、透明で帯電防止
性を有し、かつ接着性も満足する下引層を設ける技術が
開示されているが、用いるポリエステル共重合体が実質
的に水不溶性であり、しかもそのポリエステル共重合体
は一旦、水溶性有機溶剤に溶解後、水系分散液として調
製され、下引層塗布液として使用されるので得られた下
引層は耐水性に富む反面、親水性コロイド層との接着性
については劣るものであった。
【0008】又、水系分散液として使用されるには水溶
性有機溶剤を含むこととなるために作業環境上の問題が
残り、さらには延伸装置の防爆性や環境汚染対策も講じ
る必要がある等、種々の問題をかかえていた。
【0009】また特公平1-30622号には、磁気記録材料
等疎水性層への接着性良好な塗布層を有するポリエステ
ルフィルムを得る技術が開示されているが、このような
技術では、下引層に優れた透明性及び帯電防止性能、ポ
リビニルアルコール、ゼラチン等への親水性高分子樹脂
に対する接着性を同時に付与することは困難であった。
【0010】
【発明が解決すべき課題】以上述べた様に熱可塑性プラ
スチックフィルムに例えば親水性コロイド層等を積層す
る場合、帯電防止性と接着性を両立させることは困難で
あった。従って本発明は上記問題点を解決すべくなされ
たものであり、本発明の目的は、接着性、帯電防止性に
優れ、しかも完全水系である下引層を有するポリエステ
ルフィルムを提供することにある。さらに詳細には、特
にポリビニルアルコール、ゼラチン等の親水性高分子と
の接着性ならびに湿潤下での接着性に優れ、しかも帯電
防止性も良好であって、かつ完全水系である下引層を有
することにより、作業環境及び環境汚染上の問題を解決
し、製造設備も簡素化できるポリエステルフィルムを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記問題点
を解決するため鋭意検討した結果、本発明をするにいた
った。
【0012】即ち、本発明の上記目的は、少なくとも、
(A)下記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を有
する導電性ポリマー、および(B)水溶性および/また
は水分散性ポリエステル共重合体を含有することを特徴
とする下引層組成物によって達成される。
【0013】
【化3】 (式中Mは1価のカチオンを表わし、nは1〜3の整数
を表わす。)
【0014】また本発明の目的はポリエステルフィルム
の少なくとも一方の面に、前記下引層組成物からなる層
を有することを特徴とする制電性易接着性ポリエステル
フィルムによって達成される。
【0015】更に本発明の目的は配向結晶が完了する前
のポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に、少な
くとも(A)上記一般式(1)で表わされる繰り返し単
位を有する導電性ポリマーおよび(B)水溶性および/
または水分散性ポリエステル共重合体を含有する下引層
組成物を有する水性プライマー液を塗布した後、乾燥、
延伸、熱固定して配向結晶を完了させることを特徴とす
る制電性易接着性ポリエステルフィルムの製造方法によ
って達成される。
【0016】
【作用】(1)本発明に用いられる下引組成物を有する
水性プライマー液は、毒性、引火性等の危険がなく、作
業環境上、環境汚染上の問題が生じないため、有機溶剤
使用の場合に比べ設備を簡素化できる。 (2)本発明に用いられる下引層組成物を有する水性プ
ライマー液は水溶液として適度な粘性を示す為、配向結
晶化完了前のポリエステルフィルムへの塗布に特に優れ
た効果を発揮する。 (3)本発明に用いられる下引層組成物を有する水性プ
ライマー液は表面張力が低くなる為ポリエステルフィル
ムへの塗布に対し、ハジくことなく、平滑かつ均一な表
面に仕上げることに優れた効果を発揮する。
【0017】以下本発明を更に詳しく説明する。
【0018】本発明の下引層組成物は、少なくとも、
(A)下記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を有
する導電性ポリマーおよび(B)水溶性および/または
水分散性ポリエステル共重合体を含有する。
【0019】
【化4】 (式中Mは1価のカチオンを表わし、nは1〜3の整数
を表わす。)
【0020】本発明に用いられる導電性ポリマーは、そ
の構成単位内に少なくとも上記一般式(1)で表わされ
る繰り返し単位を有するものであれば、一般式(1)で
表わされる繰り返し単位のみで構成されていても、他の
繰り返し単位を有する共重合体であってもかまわない。
【0021】共重合可能な他の単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチル
スチレンなどの芳香族化合物;アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸メチル、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルなど
のアクリル酸或いはメタクリル酸のアルキルエステル
類;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などのモノもしくはジカルボ
ン酸又はジカルボン酸の無水物;ブタジエン、イソプレ
ン、2−クロル−1,3−ブタジエン、1−クロル−
1,3−ブタジエンなどの脂肪族共役ジエン;アクリロ
ニトリル、メタアクリロニトリルなどのビニルシアン化
合物;塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルメチルエチ
ルケトン、ビニルメチルエーテル、酢酸ビニル、ギ酸ビ
ニル、アリルアセテート、メタアリルアセテート、アク
リルアミド、メタアクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、アクリル酸グリシジル、メタアクリル酸グ
リシジル、アクロレイン、アリルアルコールなどが使用
される。
【0022】本発明においては透明性、易接着性等の点
から上記共重合可能なモノマーを10〜50重量%含有する
ことが好ましい。本発明に用いられる導電性ポリマーの
数平均分子量の値は特に制限されるものではないが好ま
しくは3,000〜300,000、更に好ましくは5,000〜50,000
の範囲であることが二軸延伸後の塗膜の透明性、易接着
性等の点で望ましい。
【0023】一般式(1)において、Mは一価のカチオ
ンを表わし、例えば水素、アルカリ金属、アンモニウム
(置換アンモニウムを含む)等を挙げることができる。
本発明においてはこれらの中でもH+,NH4 +,Na+
(C243NH+等が帯電防止性の点で好ましい。
【0024】本発明に用いられる水溶性及び/または水
分散性ポリエステル共重合体(B)は、例えば混合ジカ
ルボン酸成分とグリコール成分との反応により得られ
る。
【0025】上記混合ジカルボン酸成分とは、スルホン
酸塩を有するジカルボン酸成分(スルホン酸塩を有する
ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体)を
水溶性ポリエステル共重合体中の全ジカルボン酸成分に
対して5〜15モル%含有するジカルボン酸成分である。
【0026】本発明に用いられるスルホン酸塩を有する
ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体とし
てはスルホン酸アルカリ金属塩の基を有するものが特に
好ましく、例えば4−スルホイソフタル酸、5−スルホ
イソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スルホフタル
酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、5
−[4−スルホフェノキシ]イソフタル酸等のアルカリ
金属塩又はそのエステル形成性誘導体が用いられるが、
5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩又はそのエステル
形成性誘導体が特に好ましい。これらのスルホン酸塩を
有するジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導
体は、水溶性及び耐水性の点から全ジカルボン酸成分に
対し6〜10モル%で用いられることが特に好ましい。
【0027】その他のジカルボン酸成分としては、芳香
族ジカルボン酸成分(芳香族ジカルボン酸及び/又はそ
のエステル形成性誘導体)、脂環族ジカルボン酸成分
(脂環族ジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘
導体)、脂肪族ジカルボン酸成分(脂肪族ジカルボン酸
及び/又はそのエステル形成性誘導体)等が挙げられ
る。
【0028】芳香族ジカルボン酸成分としては、主とし
てテレフタル酸成分(テレフタル酸及び/又はそのエス
テル形成性誘導体)、イソフタル酸成分(イソフタル酸
及び/又はそのエステル形成性誘導体)等が挙げられ
る。
【0029】本発明においては、芳香族ジカルボン酸成
分が全ジカルボン酸成分に対して50〜80モル%の範囲で
使用されることが好ましく、更にはテレフタル酸成分と
イソフタル酸成分がモル比で30/70〜70/30の範囲で使
用されることが、ポリエステルフィルムへの塗布性及び
水に対する溶解性の点で特に好ましい。
【0030】具体的な芳香族ジカルボン酸成分としては
例えばフタル酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボ
ン酸又はこれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。
【0031】脂環族ジカルボン酸及び/又はそのエステ
ル形成性誘導体としては、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロペン
タンジカルボン酸、4,4′−ビシクロヘキシルジカル
ボン酸等、又はこれらのエステル形成性誘導体が用いら
れるが、これらは樹脂の水溶液粘度の点から全ジカルボ
ン酸成分に対し10モル%以上使用することが好ましく、
少なすぎると上記粘度が高くなり塗布性において問題を
生ずることがある。
【0032】また本発明においては直鎖状脂肪族ジカル
ボン酸及び/又はそのエステル形成性誘導体を全ジカル
ボン酸成分の15モル%以下の範囲内で用いてもよい。こ
のようなジカルボン酸成分としては例えばアジピン酸、
ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等
の脂肪族ジカルボン酸又はこれらのエステル形成性誘導
体が挙げられる。上記直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分が
多すぎるとブロッキングし易くなるだけではなく、接着
についても耐水性の劣るものとなる。
【0033】本発明においてはポリエステル共重合体の
機械的性質及びポリエステルフィルムとの接着性の点か
らエチレングリコールを全グリコール成分に対して50モ
ル%以上使用することが好ましい。本発明に用いられる
グリコール成分としてはエチレングリコール以外に1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
等を併用してもよい。
【0034】尚、本発明に用いられる水溶性および/ま
たは水分散性ポリエステル共重合体の固有粘度は0.25〜
0.55dl/gの範囲内のものである。特に好ましい固有粘
度の範囲は0.3〜0.5dl/gのものである。
【0035】本発明の下引層組成物には、ポリグリセリ
ンを加えてもよい。本発明に用いられるポリグリセリン
としては、 で示される化合物である。
【0036】本発明においてはnの数の異なる化合物で
あるポリグリセリンを数種類混合して用いることができ
る。この場合にはnの数の平均値が2以上20以下となる
ことが好ましい。
【0037】本発明においてポリグリセリンの添加量は
本発明の下引組成物中に0〜30重量%の範囲であること
が好ましい。
【0038】本発明の下引層組成物には架橋剤を加えて
もよい。本発明に用いられる架橋剤としては、エポキシ
化合物、アジリジン化合物、ブロックイソシアネート化
合物、ブロックメチロール化合物等があげられる。本発
明においては官能基を2個以上有するエポキシ化合物、
ブロックイソシアネート化合物、アジリジン化合物が好
ましい。また前記架橋剤は混合使用することもできる。
【0039】本発明に用いられる代表的なエポキシ化合
物の具体例を以下に挙げるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 C−I ソルビトールポリグリシジルエーテル C−II ソルビタンポリグリシジルエーテル C−III ポリグリセロールポリグリシジルエーテル C−IV ジグリセロールポリグリシジルエーテル C−V グリセロールポリグリシジルエーテル C−VI エチレングリコールジグリシジルエーテル C−VII ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル C−VIII プロピレングリコールジグリシジルエーテル C−IX ポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル 市販品としてデナコール・シリーズ(ナガセ化成工業株
式会社製)があり、商品名デナコールEX−614B、E
X−651A、EX−512、EX−521、EX−421、EX−
313、EX−830、EX−841、EX−861、EX−911、
EX−920等を挙げることができる。
【0040】本発明において上記エポキシ化合物は2種
以上を併用してもよい。本発明に用いられるブロックイ
ソシアネート化合物としては、2官能以上のものが好ま
しく、市販品としてエラストロンシリーズ(第一工業製
薬株式会社製)があり、商品名エラストロンH−3、E
−37、C−9、F−29、H−38、W−11、MF−25、B
N−08、BN−11等を挙げることができるが本発明はこ
れらに限定されるものではない。本発明においてはブロ
ックイソシアネート化合物を2種以上併用してもよい。
また反応を促進させるために反応促進性触媒を用いるこ
ともできる。用いられる触媒としては例えば商品名エラ
ストロンキャタリスト64(第一工業製薬株式会社製)等
があげられるが本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0041】本発明に用いられるアジリジン化合物とし
ては、2官能以上のものが好ましく、特に分子量1000以
下の2官能又は3官能のものが好ましい。
【0042】代表的なアジリジン化合物の具体例を以下
に示すが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0043】
【化5】
【0044】本発明の下引層組成物は本発明の導電性ポ
リマー(A)、前記水溶性および/または水分散性ポリ
エステル共重合体(B)、架橋剤(C)およびポリグリ
セリン(D)を(A):(B):(C):(D)=95〜
5重量%:5〜95重量%:0〜15重量%:0〜30重量%
含有することが好ましい。
【0045】本発明の組成物には本発明の効果を損なわ
ない範囲内でアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活
性剤、脂肪族ポリヒドロキシ化合物、スルホン化、カル
ボキシル化、リン酸化、スルホアルキレン化、カルボキ
シアルキレン化又はアルキルリン酸化したもの及びその
塩からなる天然水溶性ポリマー等を添加してもよく、ま
たこれらを併用使用してもよい。上記化合物の添加量は
本発明の下引層組成物中0〜30重量%の範囲であること
が望ましい。
【0046】また更に本発明の下引層組成物には本発明
の効果を損なわない範囲内で、適宜後述の添加剤等を含
有することができる。
【0047】本発明の下引層組成物は水などと共に下引
層用塗布液(以下「水性プライマー液」ということもあ
る)として用いることができる。なお本発明の下引層組
成物を有する水性プライマー液を特に「本発明の水性プ
ライマー液」と称すこととする。
【0048】本発明の水性プライマー液には、マット剤
等を添加してもよく、更には本発明に係るポリエステル
共重合体以外の水溶性および/または水分散性ポリマー
を、本発明の効果を損なわない範囲内で添加してもよ
い。
【0049】本発明の制電性易接着性ポリエステルフィ
ルム(以下「本発明のポリエステルフィルム」という)
はポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に、少な
くとも(A)前記一般式(1)で表わされる繰り返し単
位を有する導電性ポリマー、および(B)水溶性および
/または水分散性ポリエステル共重合体を含有する下引
層組成物からなる層(以下「本発明の下引層」という)
を少なくとも一層有する。
【0050】本発明に基材として用いられるポリエステ
ルフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレ
ンテレフタレートフィルム等が挙げられるが、なかでも
ポリエチレンテレフタレートフィルムが最も好ましい。
これらポリエステル類は単独であるいは必要に応じて適
宜混合して用いられ、これらを溶融押し出し、もしくは
溶剤に溶解させキャスティングすることで基材としての
ポリエステルフィルムを得ることができる。
【0051】ポリエステルフィルムへの水性プライマー
液の塗布には、通常の塗布工程、すなわち配向結晶化が
完了したポリエステルフィルムに該フィルムの製造工程
と切離して別工程で水性プライマー液を塗布する方法が
ある。更には、ポリエステルフィルム製造工程内で水性
プライマー液の塗布を行なう方法もある。特に前記の如
く工程中で配向結晶化が完了する前のいずれかの時点で
ポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に水性プラ
イマー液を塗布することが好ましく、一例としてダイか
らフィルム状に溶融押出したポリエステル樹脂を冷却ド
ラム上で冷却し、得られた未延伸フィルムを予熱後タテ
延伸した後本発明の水性プライマー液を塗布し、乾燥後
更に予熱してヨコ延伸した後熱固定し冷却するような方
法が行なわれる。また本発明の水性プライマー液を塗布
する前にポリエステルフィルムに対してコロナ放電、グ
ロー放電等の表面処理を行なってもよい。
【0052】本発明において、配向結晶化が完了する前
のポリエステルフィルムとは、ポリエステルポリマーを
熱溶融してそのままフィルム状になした未延伸フィル
ム、またはこの未延伸フィルムをタテ、ヨコ何れか一方
向に延伸した一軸延伸フィルム、さらにはタテ、ヨコ二
軸に延伸したフィルムであって、タテ、ヨコ何れか一方
向に再延伸し配向結晶化を完了させる前の二軸延伸フィ
ルム等を指す。上記タテ延伸、ヨコ延伸はいずれも通常
2.0〜5.0倍の倍率で行なわれる。
【0053】また本発明の水性プライマー液の濃度は通
常15重量%以下であり、好ましくは10重量%以下であ
る。塗布量はフィルム1m2当り塗布液重量で1〜20g、
さらに5〜15gが好ましい。
【0054】塗布方法としては公知の種々の方法が適用
できる。例えばロールコート法、グラビアロール法、ス
プレーコート法、エアーナイフコート法、バーコート
法、含浸法及びカーテンコート法などを単独もしくは組
合せて適用することができる。
【0055】上記のように塗布された配向結晶化完了前
のポリエステルフィルムは、乾燥後、延伸、熱固定等の
工程に導かれて、本発明のポリエステルフィルムを製造
することができる。下引層組成物を含有する層を有する
本発明のポリエステルフィルムはポリビニルアルコー
ル、ゼラチン等の親水性コロイドに対して良好な接着性
かつ耐水性を示す。
【0056】本発明のポリエステルフィルムは、更に少
なくとも一層の親水性コロイド層を設けて各種フィルム
を製造することができる。例えば本発明のポリエステル
フィルムの少なくとも一方の面に少なくとも一層のハロ
ゲン化銀写真乳剤層を設けて写真感光材料とすることが
できる。
【0057】上記親水性コロイド層に用いられる親水性
コロイドとしては、例えばゼラチン、アルブミン、カゼ
イン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の
如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
などの糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルア
ルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾー
ル等の単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高
分子物質を用いることができるが、ゼラチンを用いるこ
とが好ましい。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か酸処理ゼラチンやブル・ソサイエティ・サイエンス・
フォトグラフィー・ジャパン(Bull.Soc.Sci.Phot.
Japan),No.16,30頁(1966)に記載されたような酸
素処理ゼラチンを用いても良く、又ゼラチンの加水分解
物や酵素分解物も用いることもでき、更にはゼラチン誘
導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマーも用
いることができる。
【0058】上記ハロゲン化銀乳剤層に用いられるハロ
ゲン化銀乳剤としては、通常の種々のハロゲン化銀乳剤
を任意に用いることができる。該乳剤は、常法により化
学増感することができ、増感色素を用いて、所望の波長
域に光学的に増感できる。
【0059】また、ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止
剤、安定剤、硬膜剤等を加えることができる。該乳剤の
バインダーとしては、前記の如き親水性コロイドが用い
られるがゼラチンを用いるのが有利である。
【0060】ハロゲン化銀乳剤層、その他の親水性コロ
イド層は、硬膜剤を用いて膜強度を高めることができる
がこのような硬膜剤としてはアルデヒド系、アジリジン
系、イソオキサゾール系、エポキシ系、ビニルスルホン
系、アクリロイル系、カルボジイミド系、トリアジン
系、高分子型、その他マレイミド系、アセチレン系、メ
タンスルホン酸エステル系の各硬膜剤を単独もしくは組
み合せて使用することができる。又、可塑剤、水不溶性
又は難溶性合成ポリマーの分散物(ラテックス)、カプ
ラー、塗布助剤、帯電防止剤、更にはホルマリンスカベ
ンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、
界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤
や漂白促進剤等を含有させることもできる。
【0061】写真感光材料に適用される場合、上記ハロ
ゲン化銀乳剤層以外にも、他の親水性コロイド層、例え
ば保護層、フィルター層、バックコーティング層、ハレ
ーション防止層、イラジエーション防止層、中間層等の
補助層等を設けることができる。
【0062】本発明のポリエステルフィルムはX線感光
材料、印刷感光材料、撮影用感光材料、観賞用感光材料
等種々の写真感光材料の支持体に適用できる。
【0063】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて説明するが、本
発明はこれらにより限定されるものではない。 [実施例1]固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレー
トをTダイから280℃でフィルム状に溶融押出して静電
印加させ、約30℃の冷却ドラム上で急冷した。得られた
未延伸フィルム(厚さ1000μm)を75℃に予熱し3倍に
タテ延伸した後、表面にコロナ放電処理を施した。次い
で表面処理後のフィルム表面に以下に示す水性プライマ
ー液(a)をワイヤーバーコーターにて二軸延伸後の下
引層の厚さが0.3μmとなるように塗布した後、100℃で
ヨコ方向に3倍延伸し、220℃で熱処理を行ない二軸延
伸済ポリエステルフィルムを得た。
【0064】水性プライマー液(a):導電性ポリマー
(A)としてビニルベンジルスルホン酸/マレイン酸=
50モル%/50モル%の共重合体(平均分子量10,000,一
般式(1)中のn=1,M=NH4 +)とポリエステル共
重合体(B)としてDMT/DMI/SIPN/1,4
−CHDA//EG=40モル%/30モル%/10モル%/20
モル%//100モル%(固有粘度0.45dl/g)の共重合体を
重量比で(A):(B)=90:10の割合で用い、これを
水で10wt%に希釈した後、無機微粒子として平均粒径0.
3μmのコロイダルシリカを水性プライマー液中の固型分
重量に対して 0.5重量部添加して水性プライマー液
(a)とした。但し、ポリエステル共重合体(B)は95
℃の熱水中で3時間攪拌してポリエステル共重合体水溶
液として用いた。 DMT=ジメチルテレフタル酸 DMI=ジメチルイソフタル酸 SIPM=スルホイソフタル酸ジメチル 1,4−CHDA=1.4−シクロヘキサンジカルボン
酸 EG=エチレングリコール
【0065】実施例2,3 実施例1における水性プライマー液の導電性ポリマー
(A)およびポリエステル共重合体(B)を表1に示す
重量比に変更した以外は実施例1と同様にして本発明の
ポリエステルフィルムを作製した。
【0066】実施例4 実施例1における水性プライマー液の導電性ポリマー
(A)およびポリエステル共重合体(B)を表1に示す
重量比に変更し、架橋剤としてデナコールEX−521
(ナガセ化成工業(株))を用いた以外は実施例1と同
様にして本発明のポリエステルフィルムを作製した。
【0067】実施例5 実施例4における水性プライマー液の導電性ポリマー
(A)およびポリエステル共重合体(B)を表1に示す
重量比に変更し、下記に示すポリグリセリンを用いた以
外実施例4と同様にして本発明のポリエステルフィルム
を作製した。
【0068】
【化6】
【0069】実施例6,7 実施例5における水性プライマー液の導電性ポリマーの
平均分子量をそれぞれ50,000(実施例6)、5,000(実
施例7)のものに変更した以外は実施例5と同様にして
本発明のポリエステルフィルムを得た。
【0070】実施例8,9,10 実施例5における水性プライマー液の導電性ポリマーの
種類を下記に示すようにそれぞれかえた以外は同様にし
て本発明のポリエステルフィルムを得た。 実施例8…ビニルベンジルスルホン酸/マレイン酸=50
モル%/50モル%の共重合体(平均分子量10,000,n=
1,M=H+) 実施例9…ビニルベンジルスルホン酸/マレイン酸=50
モル%/50モル%の共重合体(平均分子量10,000,n=
1,M=Na+) 実施例10…ビニルベンジルスルホン酸/マレイン酸=50
モル%/50モル%の共重合体(平均分子量5,000,n=
3,M=NH4 +
【0071】実施例11 実施例5における架橋剤の種類を以下に示すアジリジン
化合物に変更した以外は実施例5と同様にして本発明の
ポリエステルフィルムを得た。
【0072】
【化7】
【0073】実施例12 二軸延伸済ポリエステルフィルム(厚さ100μm)の表面
にコロナ放電処理を施し、次いで、実施例5に示す水性
プライマー液を下引層の厚さが0.3μmになるように塗布
を行ない120℃で乾燥して下引済二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを製作した。
【0074】比較例1,2 実施例1における水性プライマー液の導電性ポリマー
(A)およびポリエステル共重合体(B)を表1に示す
重量比に変更した以外は実施例1と同様にして比較用ポ
リエステルフィルムを作製した。
【0075】得られた水性プライマー液及びポリエステ
ルフィルムについて下記に示す評価を行なった。その結
果を表1に示す。
【0076】(1)水性プライマー液の粘度 E型粘度計型式ELD(東京計器社製)を用いて、作成
されたそれぞれの水性プライマー液について20℃で粘度
を測定した。
【0077】(2)下引層の厚さの測定 下引層を設けた二軸延伸ポリエステルフィルムの厚み方
向の断面写真をとり、この写真を光学顕微鏡で観察し下
引層の厚さを測定した。
【0078】(3)下引層の亀裂の評価 下引層を設けた二軸延伸ポリエステルフィルムの下引層
表面を光学顕微鏡を用いて観察し、下記の評価基準に従
い評価を行なった。 評価基準 ○ 亀裂が全くない △ 微細な亀裂がある × 粗大な亀裂がある
【0079】(4)帯電防止性の評価 絶縁抵抗計VE−30(川口電機社製)を用い印加電圧10
0Vで23℃,20%RHでの表面比抵抗(Ω)を測定し
た。
【0080】(5)易接着性 (a)ゼラチンに対する接着性 ポリエステルフィルムの下引層面上に硬膜剤を含むゼラ
チン層を塗布し、乾燥、硬膜化した後、45°の切り傷を
カミソリにて入れた後セロテープを圧着し急激に引き剥
がしゼラチン層の剥離した面積を観察し、下記に示す評
価基準に従って評価を行なった。 1.接着力は非常に弱く、完全に剥離される 2.50%以上が剥離される 3.10以上〜50%未満が剥離される 4.接着力はかなり強く、10%未満しか剥離されない 5.接着力は非常に強く、全く剥離されない 評価4以上ならば実用上充分な接着性があるとみなせ
る。
【0081】下引層を設けた二軸延伸ポリエステルフィ
ルムの下引層上に通常のX線写真用感光層を通常の方法
で設け、感光材料試料を作成した。得られた感光材料試
料について、現像処理前の乾燥状態における膜付(層間
接着性)(以下、生膜付という)、現像処理中のウェッ
ト膜付及び現像処理後の乾燥状態における膜付(以下、
乾燥膜付という)をそれぞれ以下の方法で測定し、層間
接着性の評価を行った。但し現像処理は通常の現像処理
を行なった。
【0082】(b)生膜付及び(d)乾燥膜付 現像処理前、又は現像処理後乾燥を終了した試料のX線
写真用感光層の表面にかみそりの刃を用いて45°の角度
で支持体にまで達する傷を格子状に付け、その上に粘着
テープ(セロハン粘着テープ)を圧着した。該テープを
約45°の角度で急激に剥離して、テープと一緒に剥離し
たX線写真用感光層の面積を測定し、下記の基準に従い
評価を行なった。但しテープをはりつけた面積を100%
としたときの剥離した面積の割合を剥離状況とした。 評価基準 5 4 3 2 1 剥離状況 全くなし 0〜20% 21〜50% 51〜100% 101%以上 評価4以上ならば実用上充分に膜付が強いとみなせる。
【0083】(c)ウェット膜付 現像処理中に感光材料試料のX線写真用感光層の表面に
鋭利な針で支持体にまで達する傷を格子状に付け、その
後、該層の表面を濡れたままの状態で強く10秒間こすっ
た。この際剥離したX線写真用感光層の面積の割合を格
子状に傷をつけた面積を100%として剥離状況を表わ
し、生膜付及び乾燥膜付と同様の評価基準に従い評価を
行なった。
【0084】
【表1】
【0085】表1から明らかなように本発明のポリエス
テルフィルムは下引層に亀裂がなく、帯電防止性が良好
で、かつゼラチンとの接着性も良好であることがわかっ
た。
【0086】また本発明のポリエステルフィルムをX線
写真感光材料に適用した感光材料試料は優れた帯電防止
性能及び接着性を有することがわかった。
【0087】なお本発明のポリエステルフィルムをX線
写真用感光材料以外の他の写真用感光材料、例えばカラ
ー乳剤、印刷感光乳剤等を含む感光材料等に適用した場
合にも同様の効果を得ることができた。
【0088】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
り塗布性、接着性、帯電防止性に優れ、しかも完全水系
である下引層を有するポリエステルフィルムおよびその
製造方法を提供することができた。
フロントページの続き (72)発明者 中島 彰久 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 八重樫 馨 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 立花 範幾 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 川本 均 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 小澤 良道 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 内藤 寛 山口県防府市鐘紡町4番1号 鐘紡株式会 社内 (72)発明者 毛利 誠 大阪府箕面市船場西1丁目6番5号 カネ ボウ・エヌエスシー株式会社内 (72)発明者 海老澤 幸夫 大阪府箕面市船場西1丁目6番5号 カネ ボウ・エヌエスシー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、(A)下記一般式(1)で
    表わされる繰り返し単位を有する導電性ポリマー、およ
    び(B)水溶性および/または水分散性ポリエステル共
    重合体を含有することを特徴とする下引層組成物。 【化1】 (式中Mは1価のカチオンを表わし、nは1〜3の整数
    を表わす。)
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムの少なくとも一方
    の面に、請求項1記載の下引層組成物からなる層を有す
    ることを特徴とする制電性易接着性ポリエステルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 配向結晶が完了する前のポリエステルフ
    ィルムの少なくとも一方の面に、少なくとも(A)下記
    一般式(1)で表わされる繰り返し単位を有する導電性
    ポリマーおよび(B)水溶性および/または水分散性ポ
    リエステル共重合体を含有する下引層組成物を有する水
    性プライマー液を塗布した後、乾燥、延伸、熱固定して
    配向結晶を完了させることを特徴とする制電性易接着性
    ポリエステルフィルムの製造方法。 【化2】 (式中Mは1価のカチオンを表わし、nは1〜3の整数
    を表わす。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5263318A (en) * 1991-05-08 1993-11-23 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha After-burner system
JP2012174798A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Fujifilm Corp 太陽電池裏面保護シート及びその製造方法、並びに太陽電池モジュール

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