JPH0513349U - 清掃具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家具の下側といったような隙間の高さが低い
場所でも作業でき、しかも柄の前後あるいは左右方向へ
の回動性が良い清掃具を提供することである。 【構成】 柄の先端に清掃部材を前後左右に略１８０°
回転可能に取り付けた清掃具であって、前記清掃部材に
配設した第１の軸受と、この第１の軸受に配設した第１
の軸と、この第１の軸と同一面内に構成され、かつ、第
１の軸の軸芯方向とは異なる方向に軸芯を有する第２の
軸と、前記柄の先端に配設され、前記第２の軸が配設さ
れた第２の軸受とを具備する清掃具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、清掃具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

柄の先端に清掃部材を回動可能に取り付けた清掃具として、例えば図１０に示 す如く、清掃部材２１の背面側に一対の支持部材２２ａ，２２ｂを設け、この支 持部材２２ａ，２２ｂ間に第１の回転軸２３を配設し、この第１の回転軸２３よ り上方の位置において、第１の回転軸２３とは直交する方向に第２の回転軸２４ を配設し、この第２の回転軸２４の軸受が柄２５に取り付けられた構成のものが 提案されている。そして、このものは、柄２５を前後左右に回動させることが可 能である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の提案のものでは、柄２５を最大限に回動させた場合の高 さは少なくともｍの寸法が有り、従って家具の下側といったような隙間の高さが 低い場合には、清掃が行えないといった致命的な欠点がある。 さらには、柄２５の前後あるいは左右方向への回動性が良くなく、改善が求め られている。

【０００４】 従って、本考案の目的は、家具の下側といったような隙間の高さが低い場所で も作業でき、しかも柄の前後あるいは左右方向への回動性が良い清掃具を提供す ることである。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】

上記本考案の目的は、柄の先端に清掃部材を前後左右に略１８０°回転可能に 取り付けた清掃具であって、前記清掃部材に配設した第１の軸受と、この第１の 軸受に配設した第１の軸と、この第１の軸と同一面内に構成され、かつ、第１の 軸の軸芯方向とは異なる方向に軸芯を有する第２の軸と、前記柄の先端に配設さ れ、前記第２の軸が配設された第２の軸受とを具備することを特徴とする清掃具 によって達成される。

【０００６】

【作用】

上記のように構成させた清掃具にあっては、第１の軸による回転軸の高さと第 ２の軸による回転軸の高さとが同じであるから、家具の下側といったような隙間 の高さが低い場所を掃除する際に、柄を回動させた際の高さが低くなり、従って 清掃部材を家具の下側の奥深い所まで突っ込んで掃除できるようになり、その掃 除範囲が拡がったのである。

【０００７】 尚、家具の下側といったような隙間の高さが低い場所を掃除できるようにする 為、すなわち清掃部材を家具の下側の奥深い所まで突っ込んで掃除できるように するのみであれば、上記のような機構ではなく、いわゆるボールジョイント機構 の採用も考慮されたのであるが、このような手段では、ボールジョイント機構が 無指向性であることから、掃除が極めてし難いものであり、上記のような構成に 頼らなければならないものであった。すなわち、柄と清掃部材との連結にボール ジョイント機構を採用した掃除具では、掃除の作業性が著しく劣り、到底本願考 案の特長を奏することができないものであった。

【０００８】 しかも、第１の軸と第２の軸とが同一の高さ位置にあり、従来のような異なる 高さ位置に構成されたものではないから、柄を前後あるいは左右に回動する際の ガタツキがなく、操作性が良いものであり、掃除の作業能率が優れたものである 。

【０００９】

【実施例】

図１〜図５は本考案に係る清掃具の第１実施例を示すものであり、図１は清掃 具の全体斜視図、図２は清掃具の要部斜視図、図３は要部側面図、図４は一部破 断の要部正面図、図５は一部破断の要部側面図である。 各図中、Ａはモップで、１は二段伸縮式の柄、２は柄１の先端に設けられた清 掃部材であり、清掃面にはスポンジパッドＳが取り付けられている。

【００１０】 ３は柄１と清掃部材２とを回動自在に連結するジョイント機構である。このジ ョイント機構３は、清掃部材２の背面中央に左右に対向して立設された軸受台４ ，４と、軸受台４，４間に配置された球状のジョイントカバー５と、ジョイント カバー５から左右端に突出し、各々の軸受台４，４の孔４ａ，４ａに挿入される ことで軸支されたジョイント軸５ａ，５ａと、ジョイント軸５ａ，５ａに対して 直交したジョイント軸５ｂ，５ｂ（ジョイント軸５ａ，５ａとジョイント軸５ｂ ，５ｂとは、略十字型に構成され、図２中、Ｐ₁ −Ｐ₂ 面内に存在）とを有した ものである。

【００１１】 ６は柄１の先端に設けられた接続部材であり、この接続部材６の先端側には左 右に対向したフランジ６ａ，６ａが設けられており、このフランジ６ａ，６ａに 形成された孔６ｂ，６ｂにジョイント軸５ｂ，５ｂが挿入され、軸支されている 。尚、左右の軸受台４及びフランジ６ａの先端内側には、ジョイント軸５ａ，５ ｂの挿入組立作業の効率化の為にテーパー（テーパー角θは３０〜４０°）が形 成されている。

【００１２】 ７はジョイント軸５ａ，５ｂの端部に嵌着されたＯリングであり、ジョイント 軸５ａと清掃部材２及びジョイント軸５ｂと柄１とに適度な摩擦力を与え、清掃 部材２と柄１との間を所望の角度をもって保持、作業できるようにしている。 上記のように構成させた清掃具にあっては、直交するジョイント軸５ａ，５ａ とジョイント軸５ｂ，５ｂとの回転軸心が同じ平面Ｐ₁ −Ｐ₂ 面内にあり、従っ て掃除に際して柄１を回動させた際、スポンジパッドＳの下面から柄１までの高 さをより低いものとでき、高さの余裕がないスペースに対しても清掃が行え、そ の作業範囲が広いものである。

【００１３】 又、柄１と清掃部材２とのジョイント機構は、いわゆるボールジョイント機構 とは異なり、無指向性のものではなく、つまり掃除に際してクルクル回り、掃除 の作業性に劣るといった欠陥はないものであり、能率良く掃除が出来る。 しかも、ジョイント軸５ａとジョイント軸５ｂとが同一の高さにあり、従来の ような異なる高さ位置に構成されたものではないから、柄１を前後あるいは左右 に回動する際のガタツキがなく、操作性が良く、掃除の作業能率に優れている。

【００１４】 図６及び図７は本考案に係る清掃具の第２実施例を示すもので、図６は一部破 断の要部正面図、図７は一部破断の要部側面図である。 本実施例のものは、第１実施例におけるジョイント軸を十字型に一体化した回 動軸８をジョイントカバー５に嵌設した構成であり、その他の基本的な技術思想 は第１実施例と略同様であるから詳細な説明は省略する。

【００１５】 図８及び図９は本考案に係る清掃具の第３実施例であり、図８は一部破断の要 部正面図、図９は一部破断の要部側面図である。 本実施例にあっては、第２実施例におけるジョイントカバー５を外し、十字型 に一体化した回動軸８を露出した構成のものであり、基本的な技術思想は第２実 施例と略同様であるから詳細な説明は省略する。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係る清掃具は、柄の先端に清掃部材を前後左右に略１８０°回転可能 に取り付けた清掃具であって、前記清掃部材に配設した第１の軸受と、この第１ の軸受に配設した第１の軸と、この第１の軸と同一面内に構成され、かつ、第１ の軸の軸芯方向とは異なる方向に軸芯を有する第２の軸と、前記柄の先端に配設 され、前記第２の軸が配設された第２の軸受とを具備してなるので、家具と床と の間のような高さに余裕の無いスペースの部分でも清掃でき、しかも清掃に際し て清掃部材がクルクル回り、掃除の作業性に劣るといった欠陥はないものであり 、さらには柄を前後あるいは左右に回動する際のガタツキがなく、操作性が良い ものであり、能率良く掃除が出来る特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の清掃具の全体斜視図である。

【図２】本考案の清掃具の第１実施例の要部斜視図であ
る。

【図３】本考案の清掃具の第１実施例の側面図である。

【図４】本考案の清掃具の第１実施例の一部破断の要部
正面図である。

【図５】本考案の清掃具の第１実施例の一部破断の要部
側面図である。

【図６】本考案の清掃具の第２実施例の一部破断の要部
正面図である。

【図７】本考案の清掃具の第２実施例の一部破断の要部
側面図である。

【図８】本考案の清掃具の第３実施例の一部破断の要部
正面図である。

【図９】本考案の清掃具の第３実施例の一部破断の要部
側面図である。

【図１０】従来の清掃具の要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 柄 ２ 清掃部材 ３ ジョイント機構 ４ 軸受台 ５ａ，５ｂ ジョイント軸 ６ 接続部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄の先端に清掃部材を前後左右に略１８
   ０°回転可能に取り付けた清掃具であって、前記清掃部
   材に配設した第１の軸受と、この第１の軸受に配設した
   第１の軸と、この第１の軸と同一面内に構成され、か
   つ、第１の軸の軸芯方向とは異なる方向に軸芯を有する
   第２の軸と、前記柄の先端に配設され、前記第２の軸が
   配設された第２の軸受とを具備することを特徴とする清
   掃具。