JPH05132478A - 新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチル フエニルアルカン酸誘導体 - Google Patents
新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチル フエニルアルカン酸誘導体Info
- Publication number
- JPH05132478A JPH05132478A JP32364691A JP32364691A JPH05132478A JP H05132478 A JPH05132478 A JP H05132478A JP 32364691 A JP32364691 A JP 32364691A JP 32364691 A JP32364691 A JP 32364691A JP H05132478 A JPH05132478 A JP H05132478A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウマチ作
用、抗血栓作用あるいは抗アレルギー作用を示し、しか
も胃腸管障害等の副作用も少なく、安全性の高い新規な
(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニル
アルカン酸誘導体の合成。 【構成】 一般式(1) 〔式中、nは0または1の整数、R1 は水素原子、ハロ
ゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基を、R2 およびR
3 は水素原子、低級アルキル基を意味する〕で表わされ
る(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニ
ルアルカン酸誘導体。
用、抗血栓作用あるいは抗アレルギー作用を示し、しか
も胃腸管障害等の副作用も少なく、安全性の高い新規な
(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニル
アルカン酸誘導体の合成。 【構成】 一般式(1) 〔式中、nは0または1の整数、R1 は水素原子、ハロ
ゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基を、R2 およびR
3 は水素原子、低級アルキル基を意味する〕で表わされ
る(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニ
ルアルカン酸誘導体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗炎症作用・鎮痛作用
・抗リウマチ作用、抗血栓作用又は抗アレルギー作用等
を有する医薬品として有用な新規な(1,3−ジチオラ
ン−2−イリデン)メチルフェニルアルカン酸誘導体に
関するものである。
・抗リウマチ作用、抗血栓作用又は抗アレルギー作用等
を有する医薬品として有用な新規な(1,3−ジチオラ
ン−2−イリデン)メチルフェニルアルカン酸誘導体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベンジリデンジチオラン誘導体に関して
は、Synthesis, 1981, 53 、Ger. Offen., 1,931,285、
Ger. Offen., 1,931,286、Fr. Addn., 2,055,970、Che
m. Lett., 1988, (8), 129-4 等においてベンジリデン
−1,3−ジチオラン又はハロゲン原子、低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ基等で置換されたベンジリデ
ン−1,3−ジチオラン誘導体について報告されてい
る。しかしながら、アルカン酸で置換されたベンジリデ
ン−1,3−ジチオラン誘導体に関しては全く開示され
ておらず、ましてや抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウマチ
作用、抗血栓作用あるいは抗アレルギー作用等を有する
ことは勿論知られていないのが現状である。
は、Synthesis, 1981, 53 、Ger. Offen., 1,931,285、
Ger. Offen., 1,931,286、Fr. Addn., 2,055,970、Che
m. Lett., 1988, (8), 129-4 等においてベンジリデン
−1,3−ジチオラン又はハロゲン原子、低級アルキル
基、ジ低級アルキルアミノ基等で置換されたベンジリデ
ン−1,3−ジチオラン誘導体について報告されてい
る。しかしながら、アルカン酸で置換されたベンジリデ
ン−1,3−ジチオラン誘導体に関しては全く開示され
ておらず、ましてや抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウマチ
作用、抗血栓作用あるいは抗アレルギー作用等を有する
ことは勿論知られていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アスピリン、インドメ
タシンをはじめとする酸性非ステロイド消炎剤は、塩基
性消炎剤に比べて明確な作用を有する反面、胃腸管障害
等の副作用を併せ持つ。そのため、低年齢者あるいは高
齢者の使用に際し、その副作用軽減のための対応を余儀
なくされているのが現状である。そこで、本発明は、よ
り優れた抗炎症作用・鎮痛作用・抗リウマチ作用・抗血
栓作用・抗アレルギー作用等を有し、しかも副作用の少
ない薬剤を開発することを目的としている。
タシンをはじめとする酸性非ステロイド消炎剤は、塩基
性消炎剤に比べて明確な作用を有する反面、胃腸管障害
等の副作用を併せ持つ。そのため、低年齢者あるいは高
齢者の使用に際し、その副作用軽減のための対応を余儀
なくされているのが現状である。そこで、本発明は、よ
り優れた抗炎症作用・鎮痛作用・抗リウマチ作用・抗血
栓作用・抗アレルギー作用等を有し、しかも副作用の少
ない薬剤を開発することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
より優れた前記作用並びに副作用の少ない医薬品を開発
することを目的として鋭意研究を続けたところ、本発明
の目的とする新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデ
ン)メチルフェニルアルカン酸誘導体を合成し本発明を
完成した。即ち、本発明は一般式(1)
より優れた前記作用並びに副作用の少ない医薬品を開発
することを目的として鋭意研究を続けたところ、本発明
の目的とする新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデ
ン)メチルフェニルアルカン酸誘導体を合成し本発明を
完成した。即ち、本発明は一般式(1)
【0005】
【化1】 〔式中、nは0または1の整数、R1 は水素原子、ハロ
ゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基を、R2 およびR
3 は水素原子、低級アルキル基を意味する〕で表わされ
る(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニ
ルアルカン酸誘導体及び、その医薬として有用な塩類に
関するものである。
ゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基を、R2 およびR
3 は水素原子、低級アルキル基を意味する〕で表わされ
る(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニ
ルアルカン酸誘導体及び、その医薬として有用な塩類に
関するものである。
【0006】前記一般式(1)について更に詳しく説明
すると、R1 のハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素を、R1 の低級アルコキシ基とは、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、
n−ブトキシ、iso−ブトキシ、tert−ブトキシ
等の低級アルコキシ基を意味する。R2 又はR3 の低級
アルキル基とは、メチル、エチル、n−プロピル、is
o−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert
−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の炭素数1〜
6個からなるアルキル基を意味する。
すると、R1 のハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素を、R1 の低級アルコキシ基とは、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、
n−ブトキシ、iso−ブトキシ、tert−ブトキシ
等の低級アルコキシ基を意味する。R2 又はR3 の低級
アルキル基とは、メチル、エチル、n−プロピル、is
o−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert
−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の炭素数1〜
6個からなるアルキル基を意味する。
【0007】また、医薬として許容される塩類は、リチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩等の無機塩及びトリエチルアミン
塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジ
シクロヘキシルアミン塩の有機塩であるが、これらに限
定されるものではない。次に、本発明化合物の製造法に
ついて説明する。本発明化合物は以下に記載する方法に
よって収率よく得ることができるが、本発明の範囲はこ
れらに限定されるものではない。
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩等の無機塩及びトリエチルアミン
塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジ
シクロヘキシルアミン塩の有機塩であるが、これらに限
定されるものではない。次に、本発明化合物の製造法に
ついて説明する。本発明化合物は以下に記載する方法に
よって収率よく得ることができるが、本発明の範囲はこ
れらに限定されるものではない。
【0008】製造法1
【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は前記と同じ意味を有する〕
【0009】化合物2を不活性溶媒中(例えば、四塩化
炭素、クロロホルム等)、ブロム化剤(例えば、N−ブ
ロムスクシンイミド、臭素等)と開始剤(例えば、アゾ
ビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル等)存在
下、あるいは光照射下、0〜110℃で、1〜4時間反
応させることにより化合物3が得られる。化合物3に、
低級アルコール溶媒中(例えば、メタノール、エタノー
ル等)、2−ニトロプロパンを低級アルコキシ塩(ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)で処理し
た化合物を反応させることにより化合物4が得られる。
化合物4を不活性溶媒中(例えば、エーテル、テトラヒ
ドロフラン等)、Synthesis 1981, 53に記載されている
化合物1,3−ジチオラン−2−イルトリフェニルホス
ホニウムフルオロボレートをn−ブチルリチウムの存在
下−78℃〜−50℃でもって反応させることにより化
合物1−aが得られる。更に化合物1−aを酸あるいは
アルカリを触媒として加水分解することにより化合物1
−bが得られる。
炭素、クロロホルム等)、ブロム化剤(例えば、N−ブ
ロムスクシンイミド、臭素等)と開始剤(例えば、アゾ
ビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル等)存在
下、あるいは光照射下、0〜110℃で、1〜4時間反
応させることにより化合物3が得られる。化合物3に、
低級アルコール溶媒中(例えば、メタノール、エタノー
ル等)、2−ニトロプロパンを低級アルコキシ塩(ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)で処理し
た化合物を反応させることにより化合物4が得られる。
化合物4を不活性溶媒中(例えば、エーテル、テトラヒ
ドロフラン等)、Synthesis 1981, 53に記載されている
化合物1,3−ジチオラン−2−イルトリフェニルホス
ホニウムフルオロボレートをn−ブチルリチウムの存在
下−78℃〜−50℃でもって反応させることにより化
合物1−aが得られる。更に化合物1−aを酸あるいは
アルカリを触媒として加水分解することにより化合物1
−bが得られる。
【0010】製造法2
【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ意味を有す
る)
る)
【0011】化合物1−aを不活性溶媒中(例えば、ク
ロロホルム、塩化メチレン等)、−20℃〜20℃にて
m−クロロ過安息香酸と反応させることにより容易に化
合物1−cが得られる。化合物1−cを酸あるいはアル
カリを触媒として加水分解することにより化合物1−d
が得られる。
ロロホルム、塩化メチレン等)、−20℃〜20℃にて
m−クロロ過安息香酸と反応させることにより容易に化
合物1−cが得られる。化合物1−cを酸あるいはアル
カリを触媒として加水分解することにより化合物1−d
が得られる。
【0012】
【実施例】以下に参考例及び実施例を示し本発明をより
具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例にの
み限定されるものではない。
具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例にの
み限定されるものではない。
【0013】参考例1 メタノール20mlにナトリウムメトキシド1.4gと2
−ニトロプロパン3.1gを加え室温で15分間攪拌し
た。4−ブロモメチル−2−メトキシフェニルプロピオ
ン酸メチル3gを加え室温で3時間攪拌した。反応終了
後、酢酸エチル/水で処理した後、有機相を硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。次いで減圧乾固し、ヘキサン/イ
ソプロピルエーテルを展開溶媒とするシリカゲルカラム
により分離を行うことにより、4−ホルミル−2−メト
キシフェニルプロピオン酸メチル1.9gを得た。
−ニトロプロパン3.1gを加え室温で15分間攪拌し
た。4−ブロモメチル−2−メトキシフェニルプロピオ
ン酸メチル3gを加え室温で3時間攪拌した。反応終了
後、酢酸エチル/水で処理した後、有機相を硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。次いで減圧乾固し、ヘキサン/イ
ソプロピルエーテルを展開溶媒とするシリカゲルカラム
により分離を行うことにより、4−ホルミル−2−メト
キシフェニルプロピオン酸メチル1.9gを得た。
【数1】IRスペクトル 1740cm-1 (エステル),
1698cm-1 (ホルミル) マススペクトル(m/e) 222(M+ )
1698cm-1 (ホルミル) マススペクトル(m/e) 222(M+ )
【0014】実施例1 1,3−ジチオラン−2−イルトリフェニルホスホニウ
ムフルオロボレート2gをテトラヒドロフラン(以下T
HFと略する)40mlに懸濁して、窒素気流下−50℃
でn−ブチルリチウム1.1当量モルを加え10分間攪
拌した。4−ホルミルフェニルプロピオン酸エチル0.
91gをTHF2mlに溶解し反応液に滴下した。滴下後
1時間−50℃で攪拌し、更に室温で2時間攪拌放置し
た。次いで酢酸エチル、10%塩化アンモニウム水溶液
で抽出、有機相を減圧乾固してヘキサン/イソプロピル
エーテルを展開溶媒とするシリカゲルカラムにより、4
−(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニ
ルプロピオン酸エチル0.99gを分離した。
ムフルオロボレート2gをテトラヒドロフラン(以下T
HFと略する)40mlに懸濁して、窒素気流下−50℃
でn−ブチルリチウム1.1当量モルを加え10分間攪
拌した。4−ホルミルフェニルプロピオン酸エチル0.
91gをTHF2mlに溶解し反応液に滴下した。滴下後
1時間−50℃で攪拌し、更に室温で2時間攪拌放置し
た。次いで酢酸エチル、10%塩化アンモニウム水溶液
で抽出、有機相を減圧乾固してヘキサン/イソプロピル
エーテルを展開溶媒とするシリカゲルカラムにより、4
−(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニ
ルプロピオン酸エチル0.99gを分離した。
【数2】マススペクトル(m/e) 294(M+ ) 1 HNMR スペクトル (CDCl3) 1.20(3H, t, -CH2CH3), 1.45(3H, d, -CH3), 3.32, 3.5
4(4H, d-d, -CH2CH2-), 3.66(1H, q, CH), 4.10(2H, m,
-CH2-CH3), 6.62(1H, s, =CH-),7.25, 7.36(4H, d,
ベンゼン環)
4(4H, d-d, -CH2CH2-), 3.66(1H, q, CH), 4.10(2H, m,
-CH2-CH3), 6.62(1H, s, =CH-),7.25, 7.36(4H, d,
ベンゼン環)
【0015】実施例2 4−(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェ
ニルプロピオン酸エチル0.9gをエタノール/THF
の混合液に溶解後、10%水酸化ナトリウム水溶液3.
2mlを加え室温で30分間攪拌した。塩化メチレンと希
塩酸水溶液で処理した後、有機相を乾燥、減圧濃縮し
た。得られた残留物をヘキサン/イソプロピルエーテル
を展開溶媒とするシリカゲルカラムにより精製すること
により、4−(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メ
チルフェニルプロピオン酸0.15gを得た。
ニルプロピオン酸エチル0.9gをエタノール/THF
の混合液に溶解後、10%水酸化ナトリウム水溶液3.
2mlを加え室温で30分間攪拌した。塩化メチレンと希
塩酸水溶液で処理した後、有機相を乾燥、減圧濃縮し
た。得られた残留物をヘキサン/イソプロピルエーテル
を展開溶媒とするシリカゲルカラムにより精製すること
により、4−(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メ
チルフェニルプロピオン酸0.15gを得た。
【数3】融点 132〜134 ℃ マススペクトル(m/e) 266(M+ )1 HNMR スペクトル (CDCl3) 1.50(3H, d, -CH3), 3.33, 3.54(4H, d-d, -CH2CH2-),
3.73(1H, q, CH) 6.62(1H, s, =CH-), 7.28, 7.37(4H, d,ベンゼン環) 元素分析 C13H14O2S2 実測値 C:58.62 H:5.30 理論値 C:58.48 H:5.26
3.73(1H, q, CH) 6.62(1H, s, =CH-), 7.28, 7.37(4H, d,ベンゼン環) 元素分析 C13H14O2S2 実測値 C:58.62 H:5.30 理論値 C:58.48 H:5.26
【0016】実施例3 4−(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェ
ニルプロピオン酸エチル1.2gを塩化メチレン50ml
に溶解した後、m−クロロ過安息香酸(約80%)0.
94gを氷冷下少量ずつ加え1時間攪拌した。反応後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を反応液に加え、有機相
を減圧濃縮し、次いで酢酸エチルを展開溶媒とするシリ
カゲルカラムで精製することにより、4−(1,3−ジ
チオラン−1−オキサイド−2−イリデン)メチルフェ
ニルプロピオン酸エチル0.83gを得た。
ニルプロピオン酸エチル1.2gを塩化メチレン50ml
に溶解した後、m−クロロ過安息香酸(約80%)0.
94gを氷冷下少量ずつ加え1時間攪拌した。反応後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を反応液に加え、有機相
を減圧濃縮し、次いで酢酸エチルを展開溶媒とするシリ
カゲルカラムで精製することにより、4−(1,3−ジ
チオラン−1−オキサイド−2−イリデン)メチルフェ
ニルプロピオン酸エチル0.83gを得た。
【数4】IRスペクトル 1729cm-1 (エステル),
1046cm-1 (スルホキシ) マススペクトル(m/e) 310 (M + )
1046cm-1 (スルホキシ) マススペクトル(m/e) 310 (M + )
【0017】実施例4 4−(1,3−ジチオラン−1−オキサイド−2−イリ
デン)メチルフェニルプロピオン酸エチル0.77gを
エタノール/THFの混合液に溶解後、10%水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて室温で2時間攪拌した。塩化メ
チレンと希塩酸水溶液で処理した後、有機相を減圧乾固
し得られた結晶をエーテルで洗浄することにより、4−
(1,3−ジチオラン−1−オキサイド−2−イリデ
ン)メチルフェニルプロピオン酸0.2gを得た。
デン)メチルフェニルプロピオン酸エチル0.77gを
エタノール/THFの混合液に溶解後、10%水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて室温で2時間攪拌した。塩化メ
チレンと希塩酸水溶液で処理した後、有機相を減圧乾固
し得られた結晶をエーテルで洗浄することにより、4−
(1,3−ジチオラン−1−オキサイド−2−イリデ
ン)メチルフェニルプロピオン酸0.2gを得た。
【数5】融点 184〜186 ℃ マススペクトル(m/e) 282(M+ ) 元素分析 C13H14O3S2 実測値 C:55.30 H:5.00 理論値 C:55.26 H:5.01
【0018】実施例5〜14 実施例1〜4の方法に準じて次表の本発明化合物を合成
し表1に示した。
し表1に示した。
【表1】 *沸点は、ガラスチューブオーブンで薄膜蒸留をした時
の留出温度を示す。
の留出温度を示す。
【0019】
【作用】本発明の化合物はマウス、ラット等による各種
薬理試験において顕著な抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウ
マチ作用、抗血栓作用あるいは抗アレルギー作用を示
し、しかも胃腸管障害等の副作用も少なく安全性の高い
化合物であることが判明した。
薬理試験において顕著な抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウ
マチ作用、抗血栓作用あるいは抗アレルギー作用を示
し、しかも胃腸管障害等の副作用も少なく安全性の高い
化合物であることが判明した。
【0020】
【発明の効果】本発明の化合物は種々の薬理試験におい
てすぐれた抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウマチ作用、抗
血栓作用あるいは抗アレルギー作用を有するため、本発
明化合物は、抗炎症剤、鎮痛剤、抗リウマチ剤、抗血栓
剤あるいは抗アレルギー剤の医薬品として有用な化合物
である。
てすぐれた抗炎症作用、鎮痛作用、抗リウマチ作用、抗
血栓作用あるいは抗アレルギー作用を有するため、本発
明化合物は、抗炎症剤、鎮痛剤、抗リウマチ剤、抗血栓
剤あるいは抗アレルギー剤の医薬品として有用な化合物
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/385 ACB 7252−4C
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) 〔式中、nは0又は1の整数、R1 は水素原子、ハロゲ
ン原子、水酸基、低級アルコキシ基を、R2 およびR3
は水素原子、低級アルキル基を意味する〕で表わされる
(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチルフェニル
アルカン酸誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32364691A JPH05132478A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチル フエニルアルカン酸誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32364691A JPH05132478A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチル フエニルアルカン酸誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132478A true JPH05132478A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=18157046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32364691A Pending JPH05132478A (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 新規な(1,3−ジチオラン−2−イリデン)メチル フエニルアルカン酸誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05132478A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008032665A1 (fr) * | 2006-09-11 | 2008-03-20 | Fuji Yakuhin Co., Ltd. | Nouveau dérivé de l'acide phénylacétique |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP32364691A patent/JPH05132478A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008032665A1 (fr) * | 2006-09-11 | 2008-03-20 | Fuji Yakuhin Co., Ltd. | Nouveau dérivé de l'acide phénylacétique |
JPWO2008032665A1 (ja) * | 2006-09-11 | 2010-01-28 | 株式会社富士薬品 | 新規フェニル酢酸誘導体 |
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AU2007295510B2 (en) * | 2006-09-11 | 2011-09-01 | Fuji Yakuhin Co., Ltd. | Novel phenylacetic acid derivative |
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