JPH05132337A - 高屈折率のガラス - Google Patents

高屈折率のガラス

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JPH05132337A
JPH05132337A JP4118817A JP11881792A JPH05132337A JP H05132337 A JPH05132337 A JP H05132337A JP 4118817 A JP4118817 A JP 4118817A JP 11881792 A JP11881792 A JP 11881792A JP H05132337 A JPH05132337 A JP H05132337A
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range
tio
thermal expansion
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David W Morgan
ウイリアム モーガン デヴイツド
Michel Prassas
プラサ ミシエル
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    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスにおいて、それを使用したマルチフォ
ーカルレンズの厚みを小さくできる。 【構成】 約1.66-1.81 の屈折率と、約625 ℃-675℃
の軟化点と、約455 ℃-490℃の歪点と、25-300℃におい
て約53-65 ×10-7/℃の線熱膨張率と、良好な化学的耐
久性とを有する。酸化物基準の重量%で表わして、 SiO2 24-42 Li2 O 0-2 La2 3 0-8 Al2 3 3-7.5 Na2 O 0-2 ZrO2 0-2.5 B2 3 2-7.5 K2 O 0-3 TiO2 0-8 PbO 35-57 Li2 O+Na2 O+K2 O 0-3.5 La2 3 +ZrO2 +TiO2 4-12 から実質的に成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高屈折率、すなわち1.
6 より大、好ましくは1.65より大の屈折率を有するガラ
スの製造に関し、より詳細には、高屈折率のマルチフォ
ーカルフォトクロミックレンズのセグメント(ボタン)
用のガラスの製造に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチフォーカルフォトクロミック眼鏡
用製品は、1970年代の中ごろにコーニングガラス社が初
めて販売したものである。コーニング社販売のフォトク
ロミックガラス(商標名PHOTOGRAY、指定番号
8097および8098)から作られた主要なレンズ部分(クラ
ウン)にシールできる高屈折率のセグメント用組成が開
発された。そのようなガラス組成は米国特許第3,973,97
6 号に記載されており、1.58-1.71 の範囲の屈折率と、
630-675 ℃の範囲の軟化点と、450-500 ℃の範囲の歪点
と、良好な化学的耐久性と、25-300℃における約45-60
×10-7/℃の範囲の線熱膨張率とを有すべく設定され
た。それらのガラスは、3-7wt.%のB2 3 、3-11wt.
%のAl2 3 、30-60wt.%のPbOおよび27-55wt.%
のSiO2 から実質的に構成された。
【0003】1980年代の初めに、コーニング社は、指定
番号8111の商標名PHOTOGRAY EXTRAとし
て異なるフォトクロミックガラスを大々的に販売し始め
た。このガラスの物性は前述した初期のガラスとは異な
るため、前記特許第3,973,976 号のガラスが示す物性よ
りも上記の新しいガラスが示す物性により相容性のある
物性を有する異なったセグメントガラスが必要となっ
た。続く研究により、米国特許第4,211,569 号に記載の
範囲のガラス組成が開発された。そのガラスは、1.58-
1.71 の範囲の屈折率と、620-645 ℃の範囲の軟化点
と、445-480 ℃の範囲の歪点と、60-66 ×10-7/℃の範
囲の線熱膨張率と、優れた化学的耐久性を有すべく設計
された。そのガラスは、0-2wt.%のLi2 O、0-3wt.%
のNa2O、 1-4wt. %のLi2 O+Na2 O、 4-9wt.
%BaO、25-50wt.%のPbO、4-8wt.%のB
2 3 、30-50wt.%のSiO2 、0-3wt.%のLa
2 3 、0-2wt.%のZrO2 および0.5-3wt.%のTiO
2から実質的に構成された。
【0004】マルチフォーカル製品の主要部分用に使用
さるフォトクロミックガラスは屈折率1.523 を有してい
た。より大きな屈折率を有するフォトクロミックガラス
は、眼鏡レンズ、特にマイナス処方のレンズに化粧的改
良(cosmetic improvement)を与えることが認められてい
る。より大きな屈折率を有するガラスを使用することに
より主な利点は、必要な端部厚みを小さくできることで
ある。近視用に十分な度を得るために[読み取り距離(r
eading distance)を得るために]、屈折率1.6のクラウ
ンガラスと共に使用するためのより大きな屈折率のセグ
メントガラスが必要である。このより大きな屈折率のセ
グメントガラスは、従来のセグメントガラスに求められ
るその他の化学的および物理的特性を全て備えていなけ
ればならない。それらの特性とは、例えば、良好な化学
的耐久性、クラウンガラスと相容性のある熱膨張率、良
好な溶融性および成形性に寄与する液相線/粘度の関
係、主要部ガラスに対する良好なシールを可能にする低
温粘度、その他である。
【0005】眼鏡レンズの処方の全ての範囲に亘ってマ
ルチフォーカル眼鏡製品の要件を満たすため、ある範囲
の屈折率をカバーするいくつかのガラスが必要である。
屈折率1.523 のクラウンガラスを用いた処方を満たすの
に用いられたボタンガラス(button glass)の屈折率を以
下に示し、屈折率1.6 の主要部ガラスと共に用いること
が要求されるガラスと比較した。
【0006】 屈折率1.523 の 屈折率1.6 の 屈折率1.6 の クラウンガラス用 クラウンガラス(A) 用 クラウンガラス(B) 用 1.5880 1.6750 1.6670 1.6173 1.7085 1.6950 1.6533 1.7500 1.7330 1.7013 1.8051 1.7895 屈折率1.6 のクラウンガラス(A) は、現在当業界におい
て標準的な工具を用いて仕上げられた屈折率レンズを表
わしている。屈折率1.6 のクラウンレンズ(B)は、異な
った工具で仕上げられたより審美的な屈折率レンズを表
わしている。このような状況にてらして、それら両群に
関連する顧客を満足させるため、両群の8つのカテゴリ
ーの各々からレンズを供給できることが必要である。
【0007】屈折率1.6 のフォトクロミックガラスレン
ズはコーニング社から8171および8173の指定番号で販売
されている。それらのレンズの組成が米国出願第07,58
1,789号に記載されている。そのガラスは約687 ℃の軟
化点と、約495 ℃の歪点(strain point)と、25-300℃の
範囲で約60×10-7/℃の線熱膨張率を有する。
【0008】米国特許第3,973,976 号および第4,211,56
9 号に記載のセグメントガラスは、1.71までの屈折率で
8171および8173ガラスと共に使用できると考えられる。
【0009】米国特許第3,915,723 号は、コーニング社
のフォトクロミッククラウンガラス8097および8098と共
に使用するセグメントとして有用であると述べられたガ
ラスを記載している。そのガラスは、1.59-1.70 の屈折
率を有し、以下の組成から実質的に成ることが記載され
ている。
【0010】 SiO2 16-36wt.% BaO 1.9-2.5wt.% K2 O 0-2wt.% B2 3 14-33wt.% As2 3 0.25-0.35wt.% Na2 O 0-1wt.% Al2 3 8.5-10.5wt.% PbO 27-36wt.% TiO2 0-5wt.% ZnO 4.2-5.4wt.% Sb2 3 1.4-2.0wt.% La2 3 0-6wt.% 上記組成範囲は本発明のガラスの組成範囲とは明らかに
相違し、特にAl2 3 、B2 3 およびPbOについ
ては相違が顕著である。
【0011】米国特許第3,999,996 号は、フォトクロミ
ックの主要部分にシーリングするのに適したセグメント
ガラスを開示しており、そのセグメントガラスは48-58
×10-7/℃の線熱膨張率と約1.6-1.66の屈折率を有し、
以下の組成(wt.%)から実質的に成る。
【0012】 SiO2 10-20 La2 3 6-10 K2 O 0.1-2 B2 3 15-23 Al2 3 12-17 Na2 O 0.1-2 PbO >26-30 ZrO2 0.5-3 Li2 O 0.1-4 ZnO 3-5 TiO2 0.2-3 ここでも、上記組成範囲と本発明のガラスの組成範囲に
おいて、Al23 、B2 3 、La2 3 およびPb
Oの含量に大きな相違が認められる。
【0013】米国特許第4,149,896 号は、1.6 を越える
屈折率(実施例が示す最も大きい屈折率は1.6596であ
る)と約43-58 ×10-7/℃の線熱膨張率を有するフォト
トロピックガラス(phototropic glass) を記載してい
る。ガラスにフォトトロピック挙動を付与するためにA
g、CuOおよびハライドを除いて、そのベース組成
(wt. %)は以下より成る。
【0014】 SiO2 5-30 La2 3 12-30 K2 O 0-2 B2 3 7-35 Al2 3 12-25 Na2 O 0-2 PbO 6-26 ZrO2 0-6 Li2 O 0-4 ZnO 0-15 TiO2 0-3 ここでも、個々の成分の含量が本発明のものと大きく相
違する。
【0015】米国特許第4,351,906 号はマルチフォーカ
ル眼鏡レンズのセグメントとして使用可能なガラスを開
示している。このガラスは約1.745-1.771 の屈折率と約
90-98 ×10-7/℃の線熱膨張率を有する。このガラスは
以下の組成(wt. %)から実質的に成る。
【0016】 SiO2 28-32.5 PbO 28.5-34 Li2 O 0-1 ZnO 0-4 Na2 O 2-9 ZrO2 2-6.5 K2 O 0-4 TiO2 0-9 Li2 O+Na2 O+K2 O Nb2 5 0-10 4-10.5 BaO 0-22 TiO2 +Nb2 5 4.5-12 La2 3 0-20 ZrO2 +TiO2 +Nb2 5 6-17 BaO+La2 3 14-22 上記組成は本発明の組成範囲の外にあり、さらにその熱
膨張率は、本発明によるセグメントがシールされるフォ
トクロミックガラスとの間で十分なシールを形成するに
はあまりに大き過ぎる。
【0017】米国特許第4,507,393 号は、約1.730-1.75
0 の屈折率と約77-83 ×10-7/℃の線熱膨張率を有する
マルチフォーカル眼鏡レンズのためのセグメントとして
使用されるガラスを開示している。そのガラスは以下の
組成(wt. %)から実質的に成る。
【0018】 SiO2 23-32 PbO 15-30 B2 3 4-7 TiO2 0.5-10 Al2 3 0.5-3 La23 5-20 BaO 23-30 Nb2 5 0-1 上記組成において、いくつかの成分の含量は本発明のガ
ラスの組成範囲外にある。
【0019】米国特許第4,562,162 号はマルチフォーカ
ル眼鏡レンズのセグメントガラスを記載しており、その
ガラスは1.67-1.73 の屈折率と82-95 ×10-7/℃の線熱
膨張率を有する。そのガラスは以下の組成(wt. %)か
ら実質的に成る。
【0020】 SiO2 22-40 PbO 30-47 Al2 3 0-4 BaO 0-20 B2 3 0-10 SrO 0-15 Al2 3 +B2 3 +SiO2 32-40 CaO 0-10 Li2 O 0-4 MgO 0-8 Na2 O 0-7 ZnO 0-15 K2 O 0-7 BaO+SrO+CaO+MgO +ZnO 3-24 Li2 O+Na2 O+K2 O 4-10 ZrO2 1-7 この熱膨張率は、それらがシールされるべきフォトクロ
ミックガラスと相容させるには大き過ぎる。さらに、こ
の特許にはLa2 3 について全く示されていない。
【0021】米国特許第4,568,651 号は、マルチフォー
カル眼鏡レンズのセグメントガラスを記載する。このガ
ラスは1.74-1.78 の屈折率と82-95 ×10-7/℃の線熱膨
張率を有する。このガラスは以下の組成(wt. %)から
実質的に成る。
【0022】 SiO2 14-24 SrO 0-17 Al2 3 0-4 CaO 0-15 B2 3 6-14 MgO 0-10 Al2 3 +B2 3 +SiO2 26-34 ZnO 0-12 PbO 38-50 BaO+SrO+CaO+MgO +ZnO 15-30 BaO 2-24 ZrO2 0-3 その熱膨張率はそれらがシールされるべきフォトクロミ
ックガラスとの相容性を与えるものではなく、さらにL
2 3 について全く示すところがない。
【0023】米国特許第4,824,809 号は、1.73-1.78の
屈折率を有し、以下の組成(wt. %)から実質的に成る
ガラスを記載している。
【0024】 SiO2 12-20 ZrO2 0.5-3 B2 3 10-18 La2 3 2-10 PbO 50-60 Cs2 O 0-5 Al2 3 2-7 TiO2 0-5 ZnO 0-4 Na2 O+K2 O+Li2 O 0-1 ここで、SiO2 とB2 3 の含量範囲が本発明の組成
範囲外にある。
【0025】以上の通り、本発明のガラスの組成に近い
組成を有するガラスは示されていない。さらに、上記ど
の特許も、マルチフォーカルレンズのセグメントに使用
するガラスとして必要な化学的および物理的特性を維持
しながら1.66-1.81 の範囲の屈折率を有すべく変動でき
るガラス組成の系統について全く示すところがない。
【0026】
【発明の目的】本発明の目的は、コーニング8171および
8173ガラスにシールするのに適した物性を有し、約1.81
と高い屈折率を示すベースガラスの系統を提供すること
である。言いかえると、個々の成分の量を変えることに
よって約1.66-1.81 の範囲全てをカバーする屈折率を示
すガラスを製造することができるガラス組成の範囲を提
供することである。1つの系統におさまるガラス組成を
用いることによる商業的製造の効率化は自明である。
【0027】
【発明の構成】上記目的は、酸化物基準の重量%で表わ
して以下から実質的に成る、良好な化学的耐久性を有す
るガラス組成によって達成される。
【0028】 SiO2 24-42 Li2 O 0-2 La2 3 0-8 Al2 3 3-7.5 Na2 O 0-2 ZrO2 0-2.5 B2 3 2-7.5 K2 O 0-3 TiO2 0-8 PbO 35-57 Li2 O+Na2 O+K2 O La2 3 +ZrO2 0-3.5 +TiO2 4-12 これらのガラスは約625-675 ℃の範囲の軟化点と、約45
5-490 ℃の範囲の歪点(strain point)と、約53-65 ×10
-7/℃の範囲の線熱膨張率(25-300℃)とを有し、それ
によって、1.6 付近の屈折率を有する米国特許第07/58
1,789号に記載のフォトクロミックガラスと極めて相容
性がよくなり、本発明のガラスセグメントとフォトクロ
ミッククラウンガラスとの間に十分なシールを形成でき
るようになる。
【0029】どの成分においても、その使用できる限度
はその他の成分の量にある程度依存する。例えば、高レ
ベルのPbOのもとで所望の粘度と熱膨張率を維持する
ため、Li2 O+Na2 O+K2 Oの量は、0でない場
合でも大変少なくなっている。一方、TiO2 の量は通
常PbOの量に追随し、TiO2 の量が多い場合はPb
Oの量も多い。しかしながら、ガラスの分散に対する悪
影響のため、TiO2 の量は約8%までに限定される。
本発明のガラス組成においてLa2 3 はいくつかの重
要な役割を担う。例えば、ガラスの粘度曲線を急勾配に
し、化学的耐久性を向上させ、PbOよりも分散を小さ
くしながら屈折率を挙げる。さらに、La2 3 はB2
3 の濃度を増加することを可能にし、それによって、
十分に高い歪点と十分に小さい熱膨張率を維持してシー
ル内の応力を小さくしながら、セグメントの形態にある
ガラスが主要なフォトクロミックレンズ部にシールされ
る温度においてガラスの全体的軟化をもたらす。従っ
て、好ましいガラス組成は1%以上のLa2 3 を含
む。都合よくは、Al2 3 とB2 3 は互いに相互作
用する。3%以上のAl2 3 を加えるとガラスに良好
な化学的耐久性が付与されるが、融合温度(fusing temp
erature)においてガラスを硬化させることが考えられ
る。そのような作用は、B2 3 を加えることによって
バランスされ、シール温度範囲で許容できる粘度とな
る。
【0030】ガラスの熱膨張率、化学的耐久性、屈折率
等のような特性と共にガラスの溶融および成形特性を変
える際に、アルカリ土類金属酸化物を少量加えることは
有用である。ガラスの屈折率を上げ、ガラスの分散を有
益に高める点でBaOは特に望ましい。ところが、Ba
Oはガラスを硬化させるので、約10%の添加量が実際上
の最大値と考えられる。その他のアルカリ土類金属酸化
物の量は(個別および合計で)約5%以下とし、同時に
アルカリ土類金属含量の合計は約10%以下とする。
【0031】約10%までの量でNb2 5 を加えること
は、ガラスの分散に大きく影響を与えずにガラスの屈折
率を挙げるのに有用できる。
【0032】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づいてより詳細に
説明する。
【0033】表1は、本発明による一群のガラスの組成
を酸化物基準の重量部で表わしたものである。表1A
は、表1と同じ群のガラス組成を酸化物基準のカチオン
%で表わしたものである。表1における個々の成分の合
計が100 に近いので、便宜上、表1の値は重量%を表わ
していると考えても実質的にさしつかえない。実際のバ
ッチ成分は、互いに溶融した際に適当な割合の所望する
酸化物に転換されるあらゆる材料(酸化物でもその他の
化合物でも)とすることができる。例えば、Li2 CO
3 およびNaNO3 はそれぞれLi2 OおよびNa2
のソースを構成し得る。
【0034】バッチ成分を一緒にし、互いにタンブルミ
ックスして均質な溶融物を形成する助けとし、プラチナ
るつぼに入れた。るつぼにふたをし、1400℃で運転され
る炉に移して、時々かくはんしながら、均質溶融物を得
るのに十分な時間(通常約4時間)その炉に保持した。
ふたをとり、溶融物をスチールモールドに注いで、約
6″×6″×0.5 ″のガラススラブを得、直ちにそれを
約520 ℃のアニーラーに移した。ヒ素をガラスバッチに
加えて清澄剤として機能させた。通常、ヒ素の添加量
は、加える場合にはAs2 3 で表わして0.5wt.%以下
である。
【0035】上記の記載は実験室内での作業の結果であ
るが、本発明のガラスは大規模溶融装置で溶融し、ガラ
ス業界で周知の技術を用いて所望の形状の物品に造形す
ることができることに留意されたい。すなわち、標準的
溶融および成形プラクティスに従って、バッチ材料を互
いに十分に混合し、それを均質溶融物を得るのに十分な
時間十分な温度で溶融し、得られた溶融物を冷却し、そ
れと同時に所望の形状のガラス品に造形し、そしてその
ガラス品を通常のようにアニールするだけでよい。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表2は、屈折率(nd )、密度(ρ)、ア
ッベ数(νd )、℃で表わした軟化点(S.P.)、℃で表
わしたアニール点(A.P.)、℃で表わした歪点(St.P.)、
25-300℃の温度範囲に亘る線熱膨張率(Exp ;×10-7
℃)を表示している。それらはガラス業界で周知の測定
技術に従って測定されたものである。表2はまた、ガラ
ス米国光学(A.O.)テストに供した際に得られた結果を表
示している。このテストは、10wt. %HCl水溶液中に
ガラスサンプルを10分間25℃において沈めた後に同ガラ
スサンプルの示す重量変化(mg/cm2 )を測定すること
から成る。このテスト方法は、Applied Optics,7,No.5
、ページ847(1968年5月)に詳細が述べられている。
【0039】
【表3】
【0040】本発明のガラスは、A.O.テストにおいて重
量変化が極めて小さく、従って良好な化学的耐久性を有
することが示された。重量変化は0.03mg/cm2 以下であ
った。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約1.66-1.81 の範囲の屈折率と、約625
    ℃-675℃の範囲の軟化点と、約455 ℃-490℃の範囲の歪
    点と、25-300℃において約53-65 ×10-7/℃の範囲の線
    熱膨張率と、A.O.テストにおいて0.03mg/cm2 以下
    の重量変化によって示される良好な化学的耐久性とを有
    し、酸化物基準の重量%で表わして、 SiO2 24-42 Li2 O 0-2 La2 3 0-8 Al2 3 3-7.5 Na2 O 0-2 ZrO2 0-2.5 B2 3 2-7.5 K2 O 0-3 TiO2 0-8 PbO 35-57 Li2 O+Na2 O+K2 O 0-3.5 La2 3 +ZrO2 +TiO2 4-12 から実質的に成ることを特徴とするガラス。
  2. 【請求項2】 少なくとも1%のLa2 3 を含むこと
    を特徴とする請求項1記載のガラス。
JP4118817A 1991-06-17 1992-05-12 高屈折率のガラス Withdrawn JPH05132337A (ja)

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