JPH0513207U - 草履編み用針金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は勘や経験に頼らず針金型を用いて
初心者でも自由自在の形の草履を作ることに関するもの
である。 【構成】 制作したい草履の形に合わせた、つま先部用
針金型（２）と後部用針金型（３）よりなる。

Description

【考案の詳細な説明】 この実用新案は草鞋や草履を手作りで編む場合に使用する補助具である。

従来は草鞋や草履を作る場合、織物に例えれば縦方向に配置された四本の糸に 相当する縄（４）に藁や竹の皮等の横糸に相当する材料を編み込んでいくがその 草履のつま先部の曲線や草履の幅は勘と経験により編んでいくので一定の幅とき れいな折り返し目やなめらかな曲線を編むのは初心者には困難な作業であり、更 に左右の草履を同じように仕上げるのは長い経験と熟練を必要とした。

本考案はその欠点を除くためになされたもので、これを図によって説明すれば 制作目標とする草履の原寸図（１）を書きその外形に合わせ且つ、つま先部と後 部に分割したつま先用針金型（２）と後部用針金型（３）を用いる。

針金の太さは剛性のある直径２．５〜３ミリ程度が良い。

使用方法は図３のように縄（４）のつま先部につま先用針金型（２）を添わせ 横編み材（５）で一体として編み込む。こうすればつま先の難しい曲線を針金型 と同様の形に編むことができる。半円形のつま先用針金型（２）の端部まで編ん だらペンチで針金の端部をつまみ円周方向に回しながら引き抜く。

次に後部用針金型（３）を図４のように縄（４）に添わせ、つま先部に突き合 わせるようにセットし後部用針金型（３）と縄（４）とを抱き合わせて後部用針 金型（３）に沿って編み進む。 編み終わったら図５のように後部針金型（３） を矢印Ａの方向に引き抜き縄端部（６）によって矢印Ｂ方向に締め付ける。

このように針金型を用いれば曲線や幅は型と同様の形に仕上がり叉、横編み材 （５）を折り返すときに硬い針金が定規になるのできれいに揃った折り目が形成 され原寸図（１）のような草履が初心者にも簡単に作ることができる。またこの ような針金型を用いれば変わった形の草鞋や草鮭も狙いどうりに編むことができ る。針金型の材質はプラスチックやグラスファイバーでも良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】つま先用及び後部用針金型を示す図である。

【図２】草履の原寸図である。

【図３】つま先用針金型（２）の使用状況を示す図であ
る。

【図４】後部用針金型（３）の使用状況を示す図であ
る。

【図５】編み終わり状況を示す図である。

【図６】Ｄ−Ｄ矢視図である。

【符号の説明】

（１）は原寸図 （２）はつま先用針金型 （３）は後
部用針金型 （４）は縄 （５）は横編み材 （６）は縄先端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 制作目標とする草履のつま先部の形に合
   わせたつま先部用針金型（２）と、後部の形に合わせた
   後部用針金型（３）よりなる草履編み補助具。