JPH0513187A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH0513187A
JPH0513187A JP3165685A JP16568591A JPH0513187A JP H0513187 A JPH0513187 A JP H0513187A JP 3165685 A JP3165685 A JP 3165685A JP 16568591 A JP16568591 A JP 16568591A JP H0513187 A JPH0513187 A JP H0513187A
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章雄 奥出
Koji Yamada
晃司 山田
Yukio Yamanaka
幸男 山中
Seinosuke Obara
成乃亮 小原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】始動時における負荷の動作状態を安定させ、且
つ回路素子へのストレスを少なくする。 【構成】第1のスイッチング回路Aで交流電源ACから
直流電源を作成する。第2のスイッチング回路Bが上記
第1のスイッチング回路Aから供給される直流電源を電
源として動作する。この第2のスイッチング回路Bが負
荷5に電力を供給する。第1及び第2のスイッチング回
路A,Bがスイッチング素子の駆動制御を行う制御回路
3,4を夫々備える。まず、第2のスイッチング回路A
を出力を小さく制限した状態で動作させる。そして、所
望の時間後に第2のスイッチング回路Bを所望の出力が
得られる動作状態とする。さらに、この第2のスイッチ
ング回路Bの動作状態が安定した後に第1のスイッチン
グ回路Aの動作を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源から直流電源
を作成する第1のスイッチング回路と、この第1のスイ
ッチング回路から供給される直流電源を電源とし負荷へ
の供給電力を作成する第2のスイッチング回路とからな
る電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力変換装置としては、交流電源から直
流電源を作成する第1のスイッチング回路と、この第1
のスイッチング回路から供給される直流電源を電源とし
負荷への供給電力を作成する第2のスイッチング回路と
からなるものがあり、この種の電力変換装置の一例を図
6に示す。
【0003】この電力変換装置は、放電灯Laを高周波
点灯する放電灯点灯装置として用いたものである。この
放電灯点灯装置では、第1のスイッチング回路をダイオ
ードブリッジDB及び昇圧チョッパ1で構成し、第2の
スイッチング回路をインバータ2で構成し、電源スイッ
チSWを介して供給される交流電源ACをダイオードブ
リッジDBで全波整流して得た直流電力を昇圧チョッパ
1で昇圧し、この昇圧出力をインバータ2で高周波電力
に変換して放電灯Laに供給し、放電灯Laを高周波点
灯している。
【0004】ここで、昇圧チョッパ1は、インダンタン
ス素子L1 、ダイオードD1 、トランジスタQ1 及びコ
ンデンサC1 で構成され、トランジスタQ1 をスイッチ
ングすることにより整流出力を昇圧する。さらに、具体
的には、スイッチングされるトランジスタQ1 のオン期
間にインダクタンス素子L1 に蓄積されたエネルギを、
トランジスタQ2 のオフ時にダイオードブリッジDBの
出力と共にダイオードD1 を介してコンデンサC1 に供
給して充電し、コンデンサC1 の両端に昇圧出力を発生
する。
【0005】インバータ2は、昇圧チョッパ1の出力に
直列接続されたトランジスタQ2 ,Q3 を備え、トラン
ジスタQ2 の両端に共振回路と共に放電灯Laを接続し
た所謂ハーフブリッジ構成となっており、放電灯Laと
共振回路からなる負荷回路に直列に挿入された電流帰還
トランスCTでトランジスタQ2 ,Q3 に電流を帰還し
てトランジスタQ2 ,Q3 を交互にオン,オフし、放電
灯Laに高周波電力を供給する自励式となっている。
【0006】ここで、上記トランジスタQ2 ,Q3 には
夫々逆並列にフライホイール用のダイオードD2 ,D3
が接続されている。また、負荷回路は直流カット用のコ
ンデンサC3 を介してトランジスタQ2 の両端に接続さ
れ、共振回路はコンデンサC 4 ,C5 及びインダクタン
ス素子L2 で構成してある。なお、放電灯Laのフィラ
メントの非電源側に接続されたコンデンサC5 は、放電
灯Laのフィラメントを予熱する予熱用としての機能も
兼ね備える。さらに、電流帰還トランスCTは2次巻線
2 ,n3 に誘起される電圧によりベース抵抗R2 ,R
3 を介してトランジスタQ2 ,Q3 に電流を帰還する。
【0007】この種のインバータ2では、電源投入時に
確実にインバータ2を起動させるために起動回路を設け
てあり、この起動回路を、抵抗R1 、コンデンサC2
ダイアックのような双方向性トリガ素子Q4 で構成して
あり、昇圧チョッパ1の出力で抵抗R1 を介して充電さ
れたコンデンサC2 の両端電圧が双方向性トリガ素子Q
4 のブレークオーバ電圧に達した時点で、双方向性トリ
ガ素子Q4 がオンとなり、トランジスタQ3 にベース電
流を供給することにより、まずトランジスタQ 3 をオン
として、インバータ2に起動をかける。
【0008】上記昇圧チョッパ1のトランジスタQ1
スイッチング制御は制御回路3で行う。この制御回路3
の電源は、コンデンサC6 ,C9 、トランスT3 、ダイ
オードD6 及び抵抗R8 からなる電源回路6から供給し
ている。つまり、トランジスタQ2 ,Q3 の接続点の電
位の変動成分を、トランスT3 と、このトランスT3
1次巻線に直列に接続された直流カット用のコンデンサ
9 で抽出し、この変動成分をダイオードD6 、抵抗R
8 及びコンデンサC6 で整流平滑して制御回路3の電源
を作成している。
【0009】ここで、上記電源回路6はインバータ2が
発振動作することにより電源を作成しているので、制御
回路3にはインバータ2が動作を開始した後に電源回路
6から電源が供給されることになる。よって、電源投入
初期には昇圧チョッパ1のトランジスタQ1 がスイッチ
ングされず、昇圧チョッパ1は上記期間は単なる限流要
素として機能する。
【0010】上記放電灯点灯装置の動作を以下に簡単に
説明する。まず、電源投入時においては、昇圧チョッパ
1のトランジスタQ1 がスイッチングされないため、図
7(a)に示す商用電源ACをダイオードブリッジDB
にて全波整流した出力のピーク値(VACP ) までコンデ
ンサC1 が充電され、このコンデンサC1 の両端電圧
(VACP ) がインバータ2に電源として供給される。イ
ンバータ2は、この電源の供給により起動回路で起動が
かかり、トランジスタQ2 ,Q3 が交互にオン,オフす
る発振動作を開始する。この際に放電灯Laに印加され
る電圧は昇圧チョッパ1が昇圧動作を行っていないため
に、放電灯Laの始動電圧よりも低くなっており、放電
灯Laを点灯させることなく、フィラメントの予熱が行
われる。
【0011】このようにして、インバータ2が発振動作
を開始すると、トランジスタQ2 ,Q3 の接続点の変動
成分から制御回路3の電源を作成する電源回路6の出力
電圧が図7(b)に示すように上昇し、時間t2 経過後
に制御回路3が動作を開始する。つまり、制御回路3の
出力でトランジスタQ1 がスイッチングされる。従っ
て、図7(a)に示すようにコンデンサC1 の両端に昇
圧電圧(VDC)が生じ、同図(c)に示すようにインバ
ータ2の出力電圧が高い電圧となり、これにより放電灯
Laが点灯する。なお、放電灯Laが点灯すると、ラン
プ電圧VLaは低下するので、放電灯Laのランプ電圧V
La波形は図7(c)に示すようになる。
【0012】即ち、上述の放電灯点灯装置の場合には、
昇圧チョッパ1の制御回路3の電源をインバータ2から
得ることにより、昇圧チョッパ1が不動作の期間に放電
灯Laを予熱し、昇圧チョッパ1の動作後に放電灯La
を点灯するようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の放電
灯点灯装置の場合には次のような場合に問題がある。つ
まり、上述のように昇圧チョッパ1により放電灯Laの
予熱及び始動点灯を制御すると、インバータ2は予熱期
間に放電灯Laを始動点灯させないように出力が小さい
ものである必要があり、逆に昇圧チョッパ1は出力は比
較的に高くしなければならない。従って、昇圧チョッパ
1及びインバータ2の出力設定の自由度がない上、昇圧
チョッパ1及びインバータ2共に回路素子の耐量が高い
もので構成する必要がある。
【0014】さらに、上記放電灯点灯装置には次のよう
な問題もある。上記放電灯点灯装置において、放電灯L
aを始動するのに必要な昇圧チョッパ1の出力電圧をV
DCS とすると共に、放電灯Laから所望の出力を得るた
めに必要な昇圧チョッパ1の出力電圧をVDCL とした場
合に、VDCL >VDCS であるときには、放電灯Laの始
動後の通常点灯時に昇圧チョッパ1の出力をVDCL に上
げるようにすればよい。
【0015】しかし、VDCL <VDCS である場合、昇圧
チョッパ1の出力を一旦VDCS に上げ、その後VDCL
下げる必要がある。このため、通常点灯時よりも高い電
圧が始動時に昇圧チョッパ1のトランジスタQ1 及びイ
ンバータ2のトランジスタQ 2 ,Q3 等の回路素子に印
加され、始動時の回路素子へのストレスが大きくなる。
そこで、通常点灯時には不必要なレベルの高耐圧の回路
素子を始動時のストレスを低減するために用いる必要が
生じる。
【0016】ところで、上記問題は根本的には昇圧チョ
ッパ1の出力電圧を高くする必要があるために起こって
いた。そこで、昇圧チョッパ1の出力電圧を低く抑える
方法について以下に考察する。このように昇圧チョッパ
1の出力電圧を低く抑えるためには、昇圧チョッパ1が
不動作の期間においても、インバータ2から放電灯La
を点灯可能な電圧を印加するようにすればよい。
【0017】しかしながら、これでは電源投入と同時に
放電灯Laが点灯してしまい、放電灯Laのフィラメン
トを始動前に充分に予熱することが不可能となり、放電
灯Laの寿命に悪影響を及ぼす。この点を解決する方法
としては、電源投入時から放電灯Laを始動するまでイ
ンバータ2の出力を制限して、放電灯Laを点灯させな
ければよい。
【0018】この方法を具体的に説明するために、図8
に示す具体回路を用いて考察する。なお、図8の放電灯
点灯装置は、昇圧チョッパ1は図6回路と同じ構成で、
またインバータ2は図6回路と同じくハーフブリッジ構
成であるが、トランジスタQ 2 ,Q3 を夫々制御回路4
でオン,オフする所謂他励式となっている点が異なり、
さらに上記昇圧チョッパ1及びインバータ2の夫々の制
御回路3,4の制御電源Vccを、抵抗R41、ツェナダイ
オードZD41、コンデンサC41からなる電源回路6で作
成している。
【0019】上記方法として、図9に示すように電源投
入と同時に昇圧チョッパ1及びインバータ2の動作を開
始させ、電源投入時から放電灯Laを始動するまでイン
バータ2の出力を制限して放電灯Laが点灯しないよう
に制御回路4を動作させる。なお、この場合には、電源
投入時から放電灯Laを始動するまでインバータ2の出
力を制限して放電灯Laを点灯させないようにしてある
ので、図6回路のように昇圧チョッパ1を上記電源投入
時から放電灯Laを始動するまでの期間に不動作とする
必要はない。
【0020】この際のインバータ2の出力の制御方法と
しては、電源投入時から放電灯Laを始動させるまでの
期間(図9中のta〜tbで示す期間)は、トランジス
タQ 2 ,Q3 のスイッチング周波数を共振回路の共振周
波数よりも高くしておき、これにより放電灯Laに印加
される電圧が放電灯Laの始動電圧よりも低くなるよう
にする。このようにすれば、この期間に放電灯Laに供
給される電力により放電灯Laのフィラメントが予熱さ
れ、この期間を適当に設定することによりフィラメント
を充分に先行予熱することができる。
【0021】そして、放電灯Laを始動点灯する場合に
は、トランジスタQ2 ,Q3 のスイッチング周波数を図
9における時点tbから共振回路の共振周波数(固有振
動周波数)に近づけることにより、放電灯Laに印加さ
れる電圧を高くし、放電灯Laを始動点灯する。なお、
図9では放電灯Laの始動時点を時点tcで示す。その
後、インバータ2の出力を調整して、放電灯Laから所
望の出力を得るようにする。
【0022】なお、放電灯Laに印加される電圧を低減
する方法としては、例えば特開昭61−271792号
公報等で提案されているトランジスタQ2 ,Q3 のオン
期間を制御する方法を採用することもできる。この方法
によれば、図6回路の場合よりも昇圧チョッパ1の出力
を低くすることができる。しかも、電源投入時から昇圧
チョッパ1を動作させているので、放電灯Laの始動時
に通常点灯時よりもインバータ2に供給される電圧が高
くなるということがない。従って、始動時にインバータ
2に印加される電圧に基づいてインバータ2の回路素子
の耐圧を選定するという必要がない。
【0023】しかしながら、この方法では図6回路より
も昇圧チョッパ1の出力電圧を低くできるといっても、
予熱期間中に昇圧チョッパ1が動作状態にあるため、イ
ンバータ2に高い電圧が印加され、予熱期間におけるイ
ンバータ2のトランジスタQ 2 ,Q3 などに加わるスト
レスが大きくなる。つまり、この方法のように予熱期間
中に昇圧チョッパ1を動作させることは、根本的な改善
策であるとは言えない。よって、放電灯Laの予熱期間
中は昇圧チョッパ1は動作を停止していることが好まし
いと言える。
【0024】そこで、さらに上記方法を改善した方法と
して、図10(a)に示すように電源投入時から時刻t
bまでは昇圧チョッパ1は不動作とし、tb〜tc期間
に昇圧チョッパ1及びインバータ2を共にソフトスター
トさせる(出力を徐々に増大させる)ことにより、放電
灯Laに印加される電圧を徐々に高くして、放電灯La
を始動させることが考えられる。
【0025】この場合、ta〜tb期間は昇圧チョッパ
1が不動作であるので、図9で説明したように放電灯L
aの予熱期間中のインバータ2の回路素子へのストレス
が大きくなることがない。しかし、この場合には次のよ
うな問題がある。つまり、上述のように動作させた場
合、tb〜tc期間では、昇圧チョッパ1が昇圧動作を
開始して出力電圧を目標設定値に上昇させる過渡状態に
あると共に、インバータ2が放電灯Laに印加する電圧
を上昇させる過渡状態にあり、さらに放電灯Laは始動
点灯するために予熱時に等価インピーダンスが無限大で
あった状態からRLAに急激に変化する過渡状態にある。
なお、RLAは比較的に低インピーダンスである。
【0026】つまり、上述の方法であると、昇圧チョッ
パ1、インバータ2及び負荷(共振回路と放電灯La)
とが全て過渡状態にあり、この期間にインバータ2に流
れる共振電流の変化量が大きく、かつインバータ2への
供給電圧が変化しているため、トランジスタQ2 ,Q3
における電流・電圧変化量が大きくなる。このため、始
動時におけるトランジスタQ2 ,Q3 の安定動作制御が
難しく、放電灯Laの光出力をスムーズに変化させるこ
とが難しい。しかも、過渡電流などの影響でトランジス
タQ2 ,Q3 のストレスが大きくなる問題もある。
【0027】一方、昇圧チョッパ1に関しても、過渡期
間においては負荷変動が大きくなるため、これに追従す
るために、トランジスタQ1 への流入電流を大きくする
必要があり、トランジスタQ1 のストレスが大きくなる
という問題がある。本発明は上述の点に鑑みて為された
ものであり、その目的とするところは、始動時における
負荷の動作状態を安定させることができ、且つ回路素子
へのストレスが少ない電力変換装置を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、交流電源から直流電源を作成する第1
のスイッチング回路と、この第1のスイッチング回路か
ら供給される直流電源を電源とし負荷への供給電力を作
成する第2のスイッチング回路とからなり、スイッチン
グ素子の駆動制御を行う制御回路を第1及び第2のスイ
ッチング回路が夫々備え、まず出力を小さく制限した状
態で第2のスイッチング回路を動作させ、所望の時間後
に第2のスイッチング回路を所望の出力が得られる動作
状態とし、さらにこの第2のスイッチング回路の動作状
態が安定した後に第1のスイッチング回路の動作を開始
させている。
【0029】なお、交流電源から直流電源を作成する第
1のスイッチング回路と、この第1のスイッチング回路
から供給される直流電源を電源とし負荷への供給電力を
作成する第2のスイッチング回路とからなり、スイッチ
ング素子の駆動制御を行う制御回路を第1及び第2のス
イッチング回路が夫々備え、まず出力を小さく制限した
状態で第2のスイッチング回路を動作させ、所望の時間
後に第1のスイッチング回路の動作を開始させ、この第
1のスイッチング回路の動作状態が安定した後に第2の
スイッチング回路を所望の出力が得られる動作状態とし
ても、上述の場合と同様の目的を達成することができ
る。
【0030】
【作用】本発明は、上述のように第1及び第2のスイッ
チング回路を共に出力を可変できるものとすることによ
り、第2のスイッチング回路の出力が固定され、第1の
スイッチング回路の出力により負荷を所望動作させるも
ののように、第1のスイッチング回路の出力電圧を高く
設定する必要がないようにして、第1及び第2のスイッ
チング回路の回路素子の耐量を小さくできるようにし、
また両スイッチング回路のいずれかの動作が安定した状
態で、他方のスイッチング回路で所望の動作を行わせる
ことにより、両スイッチング回路を安定的に動作させ
て、過渡的な動作の重合による回路素子へのストレスの
増大を防止できるようにすると共に、負荷を安定に動作
させることができるようにしたものである。
【0031】
【実施例】
(実施例1)図1乃至図3に本発明の一実施例を示す。
本実施例の電力変換装置の基本構成は、図1に示すよう
に、電源スイッチSWを介して供給される交流電源AC
から直流電源を作成する第1のスイッチング回路Aと、
この第1のスイッチング回路Aから供給される直流電源
を電源とし負荷5への供給電力を作成する第2のスイッ
チング回路Bとからなり、スイッチング素子の駆動制御
を行う制御回路3,4を第1及び第2のスイッチング回
路A,Bが夫々備えている。なお、本実施例において
も、放電灯点灯装置として用いられる電力変換装置を一
例としたもので、図2に示すように、第1のスイッチン
グ回路Aを整流回路としてのダイオードブリッジDBと
昇圧チョッパ1とで構成し、第2のスイッチング回路B
をインバータ2で構成してある。
【0032】そして、夫々の制御回路3,4は次のタイ
ミングで動作させる。つまり、図3に示すように、まず
出力を小さく制限した状態でインバータ2を動作させ、
所望の時間後にインバータ2を所望の出力が得られる動
作状態とし、さらにこのインバータ2の動作状態が安定
した後に昇圧チョッパ1の動作を開始させる。以下、上
記動作を達成する本実施例の放電灯点灯装置の具体構成
について説明する。なお、以下の説明では従来例回路と
同一の構成に関しては同一符号を付して説明は省略し、
本実施例の特徴とする点のみについて説明する。
【0033】昇圧チョッパ1は、インダクタンス素子L
1 、ダイオードD1 ,FETQ1 及びコンデンサC1
構成してある。但し、本実施例の場合にはインダクタン
ス素子L1 としてトランスの1次巻線n11を用い、FE
TQ1 をスイッチング素子として用いてある点が上述の
場合と異なる。インバータ2は、所謂ハーフブリッジ構
成のものであるが、本実施例の場合にはトランジスタQ
2 を自励式でオン,オフすると共に、トランジスタQ3
を制御回路4で他励式でオン,オフ制御する所謂自励他
励式となっている点が上述の場合と異なる。なお、トラ
ンジスタQ2 を自励式でオン,オフするために、電流帰
還トランスCTを用いてある。また、トランジスタ
2 ,Q3には夫々直列にエミッタ抵抗R22,R23を挿
入してあり、これらエミッタ抵抗R22,R23でスイッチ
ング動作の安定化を図っている。
【0034】昇圧チョッパ1の制御回路3は、スイッチ
ングレギュレータ用IC(例えば、ジーメンス社製のT
DA4814Aなど)31を用いて構成してある。以
下、この制御回路3の構成の説明をIC31の端子説明
に基づいて行う。このIC31の3番端子は電源端子で
ある。ここで、上記制御回路3の電源は、インバータ2
が動作することにより得られる構成となっている。具体
的には、この制御回路3の電源回路を、コンデンサ
11,C13及びダイオードD11,D12で構成してあり、
ダイオードD2 ,D3 の接続点から変動成分をコンデン
サC11で抽出し、ダイオードD12及びコンデンサC13
整流平滑して制御回路3の駆動電源を作成している。な
お、ダイオードD11はダイオードD2 ,D3 の接続点の
電位がローレベルである期間にコンデンサC11の充電電
荷を放電させるためのものである。
【0035】上記IC31の14番端子は、FETQ1
のオンタイミングをとるための端子で、昇圧チョッパ1
の定常動作時にはインダクタンス素子L1 を構成するト
ランスの2次巻線n12に誘起される電圧が抵抗R31を介
して入力され、インダクタンス素子L1 に流れる電流に
応じてFETQ1 のオンタイミングを制御する。ところ
で、このIC31ではFETQ1 がスイッチングしてい
る定常時には上記2次巻線n12の誘起電圧からFETQ
1 のオンタイミングを制御することができるが、FET
1 が最初にオンするまでは上記2次巻線n12に応じて
オンタイミングを制御することはできない。
【0036】そこで、上記IC31にはFETQ1 を最
初にオンさせるために起動をかける必要がある。この起
動は、ダイオードD2 ,D3 の接続点の電圧を抵抗
19,R 20を介して上記14番端子に印加することによ
り行っている。なお、このようにしてIC31に起動を
かけてIC31が動作を開始した後は、抵抗R19,R20
を介して上記14番端子に起動電圧が印加されると、誤
動作を起こす可能性がある。そこで、トランジスタ
21,Q22、抵抗R30〜R33、コンデンサC15及びダイ
オードD14からなる起動停止回路を設けてある。
【0037】この起動停止回路は、インバータ2の制御
回路4に制御電源Vccが供給されると、コンデンサC15
が抵抗R31を介して充電され、これによりトランジスタ
22がオン、トランジスタQ21がオフとなり、起動回路
からの起動がIC31にかかる状態になる。そして、I
C31に起動がかかってFETQ1 がオンすると、ダイ
オードD14を介してコンデンサC15の充電電荷が放電さ
れる。この場合、トランジスタQ22がオフ、トランジス
タQ21がオンとなり、起動回路からIC31に起動がか
からないように制御する。ここで、FETQ1 のスイッ
チングスピードに対して抵抗R31とコンデンサC15との
時定数を充分に大きくしておけば、FETQ1 がスイッ
チングしている期間には、トランジスタQ21がオン状態
に保たれ、これにより起動回路からIC31に起動がか
けられることを阻止することができる。
【0038】IC31の2番端子は出力端子で、抵抗R
14,R15を介してFETQ1 をオン,オフ制御する。I
C31の12番端子及び13番端子は、IC31の内蔵
するオペアンプの反転入力と出力に対応する端子で、抵
抗R17,R18の分圧電圧を抵抗R26を介して負帰還する
ことによりIC31が昇圧チョッパ1の出力電圧を所望
の一定状態に制御するように機能する。
【0039】なお、このIC31の12番端子に入力さ
れる電圧を昇圧チョッパ2が動作を開始したときに高く
し、その後に徐々に低下させることにより、昇圧チョッ
パ2をソフトスタート動作させている。このソフトスタ
ート回路は、トランジスタQ 23、コンデンサC16、ダイ
オードD14,D15及び抵抗R21等で構成してある。この
ソフトスタート回路では、後述する昇圧チョッパ1の動
作開始時点(昇圧チョッパ1の不動作期間)を計時する
タイマ回路の出力が得られた時点でトランジスタQ23
オフとなる。このトランジスタQ23のオフ時点では、コ
ンデンサC 16を制御電源Vccの電圧まで充電されてお
り、このためIC31によって昇圧チョッパ1に出力電
圧が高い場合と同様に出力を低くする制御がかかること
により、昇圧チョッパ1の出力が起動直後は小さく制御
される。そして、コンデンサC 16の充電電圧が抵抗R21
を介して放電されるにつれて昇圧チョッパ1の出力が徐
々に上昇する所謂ソフトスタート制御が行われる。
【0040】その他の上記IC31の端子について簡単
に説明する。11番端子は抵抗R11,R12で分圧した入
力電圧が入力されるもので、入力電圧に同期してFET
1 のオン,オフ制御を行うための端子である。また、
4番端子はFETQ1 に直列に挿入された抵抗R16の両
端電圧からFETQ1 に流れる電流を検出するための端
子で、例えば昇圧チョッパ1の異常状態を検出するため
のものである。さらに、1番端子はアース端子である。
【0041】次に、インバータ2の制御回路4について
以下に説明する。この制御回路4は汎用タイマIC(例
えば、NEC社製のμPC1555等)41を用いて構
成された単安定マルチバイブレータを備えている。この
単安定マルチバイブレータは、抵抗R51及びコンデンサ
17の時定数で決まる期間、出力がハイレベルとなる。
【0042】そして、この単安定マルチバイブレータに
トリガをかけるトリガ回路は、抵抗R52,R53、インバ
ータゲートI1 ,I2 及びコンデンサC18で構成してあ
る。つまり、このトリガ回路では、ダイオードD2 ,D
3 の接続点の電位を抵抗R52,R53で検知し、この抵抗
52,R53の電位がほぼダイオードブリッジDBの負極
の電位まで降下したときにハイレベルとなるインバータ
ゲートI1 の出力をコンデンサC18を通して微分波形に
変換し、IC41のトリガ端子(2番端子)にトリガパ
ルスを入力する。即ち、トランジスタQ2 がオフとな
り、このオフ時にインダクタンス素子L2 に蓄積された
エネルギでダイオードD3 を介して電流が流れ、ダイオ
ードD2 ,D3 の接続点の電位がほぼダイオードブリッ
ジDBの負極の電位まで降下するタイミングを検出する
のである。
【0043】この単安定マルチバイブレータの出力には
バッファB1 を介してトーテムポール接続されたトラン
ジスタQ31,Q32からなる駆動回路が接続され、単安定
マルチバイブレータの出力がハイレベルであるとき、ト
ランジスタQ31がオンとなり、トランジスタQ3にベー
ス電流を供給してオンとする。このインバータ2でも確
実に起動させるために起動回路が必要であり、この起動
回路を、トランジスタQ33、ダイアック等の双方向性ト
リガ素子Q34、コンデンサC19、ダイオードD21及び抵
抗R54,R55で構成してある。この起動回路では、昇圧
チョッパ1のインダクタンス素子L1 の出力の電圧でコ
ンデンサC19が充電され、トリガ素子Q34をブレークオ
ーバさせて、トランジスタQ33をオンとして、単安定マ
ルチバイブレータにトリガをかけることにより、トラン
ジスタQ 3 をオンとして、インバータ2に起動をかける
ようにしてある。なお、一旦起動をかけた後はトランジ
スタQ3 が正常にスイッチング動作する限り、ダイオー
ドD21及び抵抗R55により、コンデンサC19の電荷がト
リガ素子Q34のブレークオーバ電圧に達することがない
ようになっている。
【0044】この制御回路4の電源は、抵抗R41,ツェ
ナダイオードZD41及びコンデンサC41からなる電源回
路6から供給されている。ところで、この制御回路4に
おいては、上記電源回路6から供給される制御電源Vcc
の電圧が充分に安定した時点で動作させるために、制御
回路4の動作制御回路を設けてある。この動作制御回路
は、オペアンプOP1 、ツェナダイオードZD51、ダイ
オードD22、コンデンサC21及び抵抗R56〜R58で構成
してある。つまり、オペアンプOP1 でコンパレータを
構成し、制御電源VccがツェナダイオードZD51で決ま
る電圧まで達するまでは、コンデンサC21の遅延作用に
よりコンパレータの出力がローレベルとなり、IC41
のリセット端子(4番端子)をローレベルに引き下げる
ことにより、IC41を不動作状態に保つ。そして、制
御電源Vccの電圧が安定した時点でコンパレータの出力
がハイレベルとなることにより、IC41が動作可能と
する。
【0045】さらに、その他にこの制御回路4には予熱
時間を計時するタイマ回路と、このタイマ回路の出力に
応じて単安定マルチバイブレータのハイレベル期間を短
く制御して放電灯Laに印加される電圧を低く抑えるた
めの予熱制御回路とを設けてある。ここで、タイマ回路
はオペアンプOP2 ,コンデンサC22、ダイオードD 23
及び抵抗R61〜R64で構成してあり、オペアンプOP2
を用いて構成したコンパレータの出力が抵抗R61及びコ
ンデンサC22の時定数で決まる時間だけローレベルとな
る。予熱制御回路は、トランジスタQ35、コンデンサC
20、ダイオードD24及び抵抗R65,R66で構成され、タ
イマ回路の出力がローレベルである期間、トランジスタ
35がオンとなることにより、抵抗R51とは別経路でコ
ンデンサC17を充電することにより、コンデンサC17
充電を速くする。このため、単安定マルチバイブレータ
の出力がハイレベルである期間が短くなって、トランジ
スタQ3 のオン期間が短くなる。よって、インバータ2
から放電灯Laに印加される電圧が、始動電圧以下に制
御され、放電灯Laが予熱される。
【0046】ところで、この制御回路4の単安定マルチ
バイブレータの出力をハイレベルにする期間を設定する
時定数回路においては、抵抗R51を介してコンデンサC
1 の出力でコンデンサC17を充電している。これは、交
流電源ACの電圧変動に対して予熱時におけるトランジ
スタQ3 のオン期間を適正に制御するためである。つま
り、交流電源ACの電圧が高くなったときには、コンデ
ンサC17の充電電流が大きくなり、トランジスタQ3
オン期間が短くなって予熱量が小さくなり、逆に交流電
源ACの電圧が低い場合には、上述の場合と逆の動作
で、予熱量が大きくなり、よって交流電源ACの電圧変
動に対して予熱時におけるトランジスタQ 3 のオン期間
を適正に制御できるのである。
【0047】ところで、上記予熱時間を計時するタイマ
回路と構成を共用し、昇圧チョッパ1の動作を開始する
時点を計時するタイマ回路を設けてある。ここで、この
タイマ回路は、コンデンサC22、ダイオードD23及び抵
抗R61〜R64を予熱用のタイマと兼用し、コンデンサC
22の両端電圧と抵抗R61〜R64による分圧電圧とを比較
するオペアンプOP3 で構成したコンパレータを用いて
ある。なお、このタイマ回路のコンパレータの基準電圧
は上記予熱用のタイマ回路よりも高くなっているので、
出力がハイレベルとなる期間が一定時間遅れることにな
る。
【0048】このタイマ回路の出力をダイオードD26
介してIC31の14番端子に接続することにより、昇
圧チョッパ1が限時動作期間中に動作しないようにして
ある。また、上記タイマ回路の出力をダイオードD25
介してソフトスタート回路のトランジスタQ23のベース
に接続し、トランジスタQ23をオンすることにより、コ
ンデンサC16を充電して起動時にソフトスタートさせる
ことに備える。
【0049】以下、本実施例の動作を説明する。まず、
電源が投入されると、電源回路6から制御回路4及び制
御回路3の起動停止回路に電源が供給される。この際
に、制御回路4の動作制御回路の働きにより、電源回路
6から供給される電圧が安定するまでは制御回路4の動
作は停止状態に保たれる。この上記状態を図3における
0 〜taに示す。
【0050】そして、電源回路6から制御回路4に供給
される電圧が安定した後に、動作が停止している昇圧チ
ョッパ1のインダクタンス素子L1 の出力側から電力の
供給を受ける起動回路により単安定マルチバイブレータ
に起動がかかる。このため、トランジスタQ3 が一定時
間オンとなり、インバータ2が発振動作を開始する。但
し、この際のトランジスタQ3 のオン時間は、予熱用タ
イマが計時動作中であるので、予熱制御回路の働きでト
ランジスタQ3 のオン期間は短く制御され、インバータ
2の出力が小さく抑えられる。このときに、放電灯La
に印加される電圧は始動電圧以下に制御され、放電灯L
aは始動点灯することなく、先行予熱される。この先行
予熱状態は図4のta〜tbに示す。
【0051】そして、上記予熱時間の計時用のタイマ回
路の計時動作が終了すると、このタイマ回路の出力がハ
イレベルとなることによりトランジスタQ35がオフとな
り、予熱制御回路によるインバータ2の出力を小さく抑
える制御が解除される。但し、この際には予熱制御回路
のコンデンサC20に蓄積された電荷が存在する間、この
電荷を電源として、抵抗R51とは別経路でコンデンサC
17が充電されるので、時間経過と共に徐々にトランジス
タQ3 のオン時間が長くなる。このようにしてインバー
タ2の出力が増大する(図4のtb〜tcに示す)と、
やがてはインバータ2の放電灯Laに印加される出力電
圧が始動電圧に達し、時刻tcで放電灯Laが始動点灯
する。
【0052】その後に、抵抗R51とコンデンサC17の時
定数で決まるオン期間でトランジスタQ3 がオンされ、
トランジスタQ2 ,Q3 は交互にオン,オフされる安定
状態となる。このようにしてインバータ2が安定動作す
るようになった場合、昇圧チョッパ1の動作停止期間を
計時するタイマ回路の限時動作が終了し、昇圧チョッパ
が動作可能状態となる。そして、トランジスタQ2 のオ
ンによりダイオードD2 ,D 3 の接続点の電圧がコンデ
ンサC1 に充電された電圧(ダイオードブリッジDBの
出力電圧のピーク電圧(VACP ))に達したとき、IC
31に起動回路により起動がかかり、昇圧チョッパ1が
昇圧動作を開始する。但し、この場合、ソフトスタート
回路の働きで昇圧チョッパ1の出力が徐々に増大し、や
がては出力が一定電圧に安定する。
【0053】以降は、昇圧チョッパ1の昇圧出力を電源
としてインバータ2から放電灯Laに電源を供給し、放
電灯Laが光出力を一定とする状態で点灯保持される。
このように本実施例では、まず出力を小さく制限した状
態でインバータ2を動作させ、所望の時間後にインバー
タ2を所望の出力が得られる動作状態とし、さらにこの
インバータ2の動作状態が安定した後に昇圧チョッパ1
の動作を開始させているので、昇圧チョッパ1とインバ
ータ2とで過渡的な動作を行う期間の重合がなく、昇圧
チョッパ1及びインバータ2を安定に動作させることが
でき、且つ放電灯Laの光出力を安定的に変化させるこ
とができ、しかも昇圧チョッパ1及びインバータ2を安
定に動作させることができるので、回路素子へのストレ
スの増大を防止できる。また、インバータ2が放電灯L
aの予熱時に出力を制限できるので、昇圧チョッパ1の
出力電圧を高く設定する必要がなく、このため昇圧チョ
ッパ1及びインバータ2を安定に動作させて回路素子へ
のストレスを小さくできる点と相まって、昇圧チョッパ
1及びインバータ2の回路素子の耐量を小さくできる。
【0054】(実施例2)図4及び図5に本発明の他の
実施例を示す。本実施例では、図5に示すように、まず
インバータ2を放電灯Laを予熱するように出力を制限
した状態で動作させ、そして所望の時間後のインバータ
2が放電灯Laを予熱する状態にあるときに昇圧チョッ
パ1を起動し、この昇圧チョッパ1の出力が安定した時
点からインバータ2をソフトスタートさせて放電灯La
を始動点灯するものである。
【0055】このために、具体回路では予熱時間を計時
するタイマ回路と、昇圧チョッパ1の動作を停止する期
間を計時するタイマ回路との限時時間を異ならせ、昇圧
チョッパ1の動作停止期間を計時するタイマ回路の限時
時間を短くしてある。なお、このためにインバータ2の
出力が放電灯Laを予熱する状態にあるときに、昇圧チ
ョッパ1の動作を開始させ、その後昇圧チョッパ1の動
作が安定した時点でインバータ2の出力電圧を放電灯L
aを始動点灯する電圧に上げるように、図4における夫
々のタイマ回路を構成するコンパレータの基準電圧を設
定してある。なお、この設定は抵抗R62’〜R64’の定
数を選定して行っている。
【0056】なお、本実施例の場合には単安定マルチバ
イブレータのトランジスタQ3 のオン期間を設定する抵
抗R51に直列にボリュームVR1 を挿入して、オン期間
を調整自在としてある。ところで、上述の説明では第2
のスイッチング回路がフルブリッジ構成のインバータで
ある場合について説明したが、フルブリッジ構成のイン
バータや一石式のインバータであってよく、さらに負荷
が放電灯以外のものである場合にも本発明を適用できる
ことは言うまでもなく、要は第1及び第2のスイッチン
グ回路からなり、第1及び第2のスイッチング回路の動
作タイミングの制御を上述したように行うものであれ
ば、すべて本発明に包含される。
【0057】
【発明の効果】本発明は上述のように、交流電源から直
流電源を作成する第1のスイッチング回路と、この第1
のスイッチング回路から供給される直流電源を電源とし
負荷への供給電力を作成する第2のスイッチング回路と
からなり、スイッチング素子の駆動制御を行う制御回路
を第1及び第2のスイッチング回路が夫々備え、まず出
力を小さく制限した状態で第2のスイッチング回路を動
作させ、所望の時間後に第2のスイッチング回路を所望
の出力が得られる動作状態とし、さらにこの第2のスイ
ッチング回路の動作状態が安定した後に第1のスイッチ
ング回路の動作を開始させたものであり、第1及び第2
のスイッチング回路を共に出力を可変できるものとする
ことにより、第2のスイッチング回路の出力が固定さ
れ、第1のスイッチング回路の出力により負荷を所望動
作させるもののように、第1のスイッチング回路の出力
電圧を高く設定する必要がないようにして、第1及び第
2のスイッチング回路の回路素子の耐量を小さくでき、
また両スイッチング回路のいずれかの動作が安定した状
態で、他方のスイッチング回路で所望の動作を行わせる
ことにより、両スイッチング回路を安定的に動作させ
て、過渡的な動作の重合による回路素子へのストレスの
増大を防止できると共に、負荷を安定に動作させること
ができる。
【0058】なお、交流電源から直流電源を作成する第
1のスイッチング回路と、この第1のスイッチング回路
から供給される直流電源を電源とし負荷への供給電力を
作成する第2のスイッチング回路とからなり、スイッチ
ング素子の駆動制御を行う制御回路を第1及び第2のス
イッチング回路が夫々備え、まず出力を小さく制限した
状態で第2のスイッチング回路を動作させ、所望の時間
後に第1のスイッチング回路の動作を開始させ、この第
1のスイッチング回路の動作状態が安定した後に第2の
スイッチング回路を所望の出力が得られる動作状態とし
ても、上述の場合と同様の目的を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】他の実施例を示す具体回路図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】従来例の回路図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】他の従来例の回路図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】図9の場合と動作制御を異ならせた場合の動
作説明図である。
【符号の説明】
A 第1のスイッチング回路 B 第2のスイッチング回路 3,4 制御回路 5 負荷 AC 交流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 幸男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小原 成乃亮 大阪市淀川区新高3丁目6番1号 明治ナ シヨナル工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から直流電源を作成する第1の
    スイッチング回路と、この第1のスイッチング回路から
    供給される直流電源を電源とし負荷への供給電力を作成
    する第2のスイッチング回路とからなり、スイッチング
    素子の駆動制御を行う制御回路を第1及び第2のスイッ
    チング回路が夫々備え、まず出力を小さく制限した状態
    で第2のスイッチング回路を動作させ、所望の時間後に
    第2のスイッチング回路を所望の出力が得られる動作状
    態とし、さらにこの第2のスイッチング回路の動作状態
    が安定した後に第1のスイッチング回路の動作を開始さ
    せて成ることを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 交流電源から直流電源を作成する第1の
    スイッチング回路と、この第1のスイッチング回路から
    供給される直流電源を電源とし負荷への供給電力を作成
    する第2のスイッチング回路とからなり、スイッチング
    素子の駆動制御を行う制御回路を第1及び第2のスイッ
    チング回路が夫々備え、まず出力を小さく制限した状態
    で第2のスイッチング回路を動作させ、所望の時間後に
    第1のスイッチング回路の動作を開始させ、この第1の
    スイッチング回路の動作状態が安定した後に第2のスイ
    ッチング回路を所望の出力が得られる動作状態として成
    ることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
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JP2020115705A (ja) * 2019-01-17 2020-07-30 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機用インバータ装置

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