JPH05131758A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH05131758A
JPH05131758A JP3322426A JP32242691A JPH05131758A JP H05131758 A JPH05131758 A JP H05131758A JP 3322426 A JP3322426 A JP 3322426A JP 32242691 A JP32242691 A JP 32242691A JP H05131758 A JPH05131758 A JP H05131758A
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仁 斉藤
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政典 鳥井
Atsushi Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇華性染料を使用する熱転写方法において、
発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に耐光性、耐指紋性
及び耐可塑剤性等の耐久性に優れた記録画像を形成する
ことが出来、尚且つケトン系、トルエン系或はこれらの
混合溶媒といった非ハロゲン系炭化水素溶媒を用いて通
常のコーティング設備により、容易に製造可能な熱転写
受像シートを提供すること。 【構成】 基材シートの少なくとも一方の面に染料受容
層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該染料受
容層が、下記の一般式(1)及び(2)で表される構成
単位を有し、式(1)及び(2)で表される構成単位の
モル比が30/70〜70/30であるランダム−コー
ポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする熱転
写受像シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに関
し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性等の耐久性に優れた記録
画像を形成することが出来る熱転写受像シートの提供を
目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフイルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、
紙やプラスチックフイルム等に染料受容層を形成した受
像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを受像シートに転移
させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を
再現するものである。この様に形成された画像は、使用
する色材が染料であることから非常に鮮明であり、且つ
透明性に優れている為、得られる画像は中間色の再現性
や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷
による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像に匹
敵する高品質の画像が形成可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記の如き熱転
写方法を有効に実施する為には、熱転写シートの構成は
勿論、画像を形成する為の受像シートの構成も同様に重
要である。以上の如き熱転写受像シートの従来技術とし
ては、例えば、特開昭57−1639370号、同57
−207250号、同60−25793号公報等におい
てポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等のビニル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルブチラー
ル系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、オレフ
ィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を用いて染料受容層
を形成することが開示されている。以上の如き熱転写受
像シートにおいては、染料受容層の染料染着性及びそこ
に形成された画像の各種耐久性や保存安定性は、染料受
容層を形成している樹脂に大きく依存している。転写さ
れる染料の染着性を良好にする手段としては、染着性の
良好な樹脂から染料受容層を形成したり、受容層中に可
塑剤を含有させたりして、熱転写時の染料の拡散性を良
好にすればよいが、この様に染料染着性の良好な樹脂か
らなる染料受容層中では形成された画像が保存中に滲
み、画像の保存性が劣り、又、染料の定着性が劣る為、
染料が表面にブリードアウトしてその表面と接触する他
の物品を汚染し易いという問題がある。
【0004】上記の如き保存性、汚染性等の問題を解決
する方法としては、染着した染料が染料受容層内で移行
しにくい樹脂を選択すればよいが、この場合には染料の
染着性が劣り、高濃度且つ高鮮明性の画像が形成出来な
いという問題がある。又、別の大きな問題としては染着
した染料の耐光性及び画像部に手で触れた際、画像面に
移行した汗や皮脂の影響で画像が変色したり、更に受容
層自体が膨潤やひび割れりといった問題、即ち耐指紋性
の問題や、消しゴムや軟質塩化ビニル樹脂製品の如く可
塑剤を含む物質と接触した際の染料のブリード性、即ち
耐可塑剤性の問題がある。
【0005】これら耐光性及び耐指紋性等の各種耐久性
は、受容層樹脂の組成構造に大きく依存し、最適な樹脂
組成を受容層樹脂として選択する必要がある。耐光性に
優れた樹脂としては、ポリカーボネート樹脂等が挙げら
れ、特開昭60−19138号公報、特開昭62−16
9694号公報、特開昭62−202791号公報、特
開平2−301487号公報等においても、種々のポリ
カーボネート樹脂が開示されているが、通常のポリカー
ボネート樹脂は耐指紋性に乏しく、更に、最も一般的で
あり、尚そのうえ上記公報においても好適とされるビス
フェノールAポリカーボネート樹脂は溶剤に対する溶解
性に乏しく、塩化メチレン、クロロホルムといった塩素
系溶剤を用いてコーティングする必要があり、作業環境
上好ましくない。溶解性が良好であり、ケトン系、トル
エン系或はこれらの混合溶媒といった非ハロゲン系炭化
水素溶媒からコーティング可能なポリカーボネート樹脂
としては、下記構造式のポリカーボネート樹脂が挙げら
れる。
【0006】
【化3】
【化4】 しかしながら、これらのポリカーボネート樹脂は、耐指
紋性、耐可塑剤性に乏しいという問題があった。従っ
て、本発明の目的は、昇華性染料を使用する熱転写方法
において、発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に耐光
性、耐指紋性及び耐可塑剤性等の耐久性に優れた記録画
像を形成することが出来、尚且つケトン系、トルエン系
或はこれらの混合溶媒といった非ハロゲン系炭化水素溶
媒を用いて通常のコーティング設備により、容易に製造
可能な熱転写受像シートを提供することである。
【0007】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少
なくとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受
像シートにおいて、該染料受容層が、下記の一般式
(1)及び(2)で表される構成単位を有し、式(1)
及び(2)で表される構成単位のモル比が30/70〜
70/30であるランダム−コーポリカーボネート樹脂
を含有することを特徴とする熱転写受像シートである。
【化5】
【化6】 (式中、R〜Rは、水素、ハロゲン又は炭素数1〜
4のアルキル基を示し、Aは炭素数1〜10の直鎖、分
岐鎖或いは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキ
リデン基、アリール基又はスルホニル基を示し、Bは酸
素原子又は硫黄原子を示す)
【0008】
【作用】染料受容層を、特定の構造のポリカーボネート
樹脂を用いて形成することにより、発色濃度、鮮明性及
び諸堅牢性、特に耐光性、耐指紋性及び耐可塑剤性等の
耐久性に優れた記録画像を形成することが出来、尚且つ
ケトン系、トルエン系或はこれらの混合溶媒といった非
ハロゲン系炭化水素溶媒を用いて通常のコーティング設
備により、容易に製造可能な熱転写受像シートを提供す
ることが出来る。
【0009】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写受像シート
は、基材シートと、その少なくとも一方の面に設けた染
料受容層とからなる。本発明で使用する基材シートとし
ては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系
等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸
紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙
等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
メタクリレート、ポリカーボネート等の各種のプラスチ
ックのフイルム又はシート等が使用出来、又、これらの
合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透
明フイルム或いは発泡させた発泡シート等も使用出来特
に限定されない。又、上記基材シートの任意の組み合わ
せによる積層体も使用出来る。代表的な積層体の例とし
て、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙
とプラスチックフイルム又はシートとの合成紙が挙げら
れる。これらの基材シートの厚みは任意でよく、例え
ば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。上記
の如き基材シートは、その表面に形成する受容層との密
着力が乏しい場合にはその表面にプライマー処理やコロ
ナ放電処理を施すのが好ましい。
【0010】上記基材シートの表面に形成する受容層
は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。染料受
容層を形成する為の樹脂としては、前記特定のポリカー
ボネート樹脂を主要成分とするものである。このポリカ
ーボネート樹脂は単独で用いてもよいが、より高濃度且
つ鮮明な画像を得る為に、受容層樹脂として使用出来る
従来公知の他のいかなる樹脂とブレンドして使用しても
よい。特に、ポリエステル系樹脂とブレンドして用いる
ことが好ましい。又、ブレンドの際の他の樹脂との相溶
性及び溶剤溶解性を考慮すると、このポリカーボネート
樹脂の数平均分子量は、5,000〜50,000、よ
り好ましくは5,000〜25,000であるこのが好
ましい。本発明で使用するランダム−コーポリカーボネ
ート樹脂の好ましい構成単位(1)及び(2)のモル比
は30/70〜70/30である。このモル比が上記範
囲外になるとポリカーボネート樹脂を溶液にした段階で
溶液が濁ったり、溶液安定性が低下したりする。又、ラ
ンダム共重合させることにより、ブロック共重合体に比
べミクロな分散が均一になり、溶液安定性の性質におい
ても、耐指紋性、耐可塑剤性の点においても改良され
る。数平均分子量が5,000よりも小さくなると、塗
布法によって得られる染料受容層の強度が十分ではな
く、50,000以上では塗布法による生産効率が低下
する。
【0011】又、本発明で使用するコーポリカーボネー
ト樹脂の一般式(1)で表される構成単位を導く二価フ
ェノール系化合物としては、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン(ビスフェノールA;BPA)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノー
ルZ;BPZ)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)プロパン(ジメチルビスフェノール
A;DMBPA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3
−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等が例示され、そ
れらの中でも2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホンが好ましく、特に2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン及び1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンが熱安定
性の面から好ましい。
【0012】本発明で使用するコーポリカーボネート樹
脂の一般式(2)で表される構成単位を導く二価フェノ
ール系化合物としては、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル(4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル;DHPE)、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)エーテル(3,3´−ジメチル−4,4´−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル;DMDHPE)、ビス
(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビ
ス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド、ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキ
シフェニル)スルフィド、ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5
−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビ
ス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド等が例示され、それらの中でも、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル及びビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィドが好ましい。ポリカーボネート樹脂
の製造方法自体は公知の方法でよい。
【0013】本発明では、上記のポリカーボネート樹脂
はそのままでもよいし又ウレタン化等の変性を施して使
用することも出来、又、単独でも混合物としても使用す
ることが出来、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の
ハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエ
ステル等のビニルポリマー、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと
他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマ
ー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂、ポリカプロラクトン系樹
脂、ポリエチレングリコール系樹脂等を併用することも
出来る。。
【0014】本発明の熱転写受像シートは前記の基材シ
ートの少なくとも一方の面に、上記の如きポリカーボネ
ート樹脂及び他の必要な添加剤、例えば、離型剤、架橋
剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、光安定剤等を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解
したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例え
ば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を
用いたリバースロールコーティング法等の形成手段によ
り塗布及び乾燥して染料受容層を形成することによって
得られる。上記受容層の形成に際しては、受容層の白色
度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、
酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウ
ム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することが出
来る。以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さで
よいが、一般的には1〜50μmの厚さである。又、こ
の様な染料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹
脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆
として形成してもよい。
【0015】又、本発明の受像シートは、基材シートを
適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写シ
ート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途
に適用することも出来る。更に、本発明の受像シートは
必要に応じて基材シートと受容層との間にクッション層
を設けることが出来、この様なクッション層を設けるこ
とによって、印字時にノイズが少なく画像情報に対応し
た画像を再現性良く転写記録することが出来る。上記の
如き本発明の熱転写受像シートを使用して熱転写を行う
際に使用する熱転写シートは、紙やポリエステルフイル
ム上に昇華性染料を含む染料層を設けたものであり、従
来公知の熱転写シートはいずれも本発明でそのまま使用
することが出来る。又、熱転写時の熱エネルギーの付与
手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例え
ば、サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、ビデ
オプリンターVY−100)等の記録装置によって、記
録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ
/mm2 程度の熱エネルギーを付与することによって所
期の目的を十分に達成することが出来る。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1〜15及び比較例1〜5 基材シートとして合成紙(ユポ−FRG−150、厚さ
150μm、王子油化製)を用い、この一方の面に下記
の組成の塗工液をバーコーターにより乾燥時5.0g/
2 になる割合で塗布及び乾燥させて本発明及び比較例
の熱転写受像シートを得た。塗工液組成; 表1及び比較例のポリカーボネート樹脂 10部 触媒架橋型シリコーン(X−62−1212、信越化学工業製) 1部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1)* 89部 :* 比較例1では溶剤としてクロロホルムを使用し、
比較例3では樹脂が完全に溶解しなかったので、更に5
部のクロロホルムを追加使用した。
【0017】
【表1】 比較例1
【化7】 比較例2
【化8】 比較例3
【化9】 比較例4
【化10】 比較例5 塩化ビニル/アクリル/スチレン共重合体(デンカラッ
ク#400、電気化学工業製)9.0部+塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体(#1000、電気化学工業製)
9.0部+ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡
績製)2.0部
【0019】一方、下記組成の染料担持層形成用インキ
組成物を調製し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポ
リエチレンテレフタレートフイルムに、乾燥塗布量が
1.0g/m2 になる様にグラビア印刷方法により塗布
及び乾燥して熱転写シートを得た。インキ組成; 下記構造式のシアン染料 4.00部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、積水化学製) 3.00部 メチルエチルケトン 46.5部 トルエン 46.5部
【化11】
【0020】熱転写試験;上記の熱転写シートと前記の
本発明及び比較例の熱転写受像シートとを、夫々の染料
層と染料受容面とを対向させて重ね合せ、熱転写シート
の裏面からヘッド印加電圧12.0V、印加パルス幅1
6msec./lineから1msec.後とに順次減
少させるステップパターン、副走査方向6line/m
m(33.3msec./line)の条件でサーマル
ヘッドで記録を行ってシアン画像を形成した後の両者の
各種耐久性を調べ、下記表2の結果を得た。尚、表2に
示した各性能の評価方法は以下の通り行った。
【0021】(1)耐光性試験方法 キセノンフェードオメーター(アトラス社製、Ci−3
5A)で、100KJ/m2 (420nm)照射し、照
射の前後における光学濃度の変化を、光学濃度計(マク
ベス社製、RD−918)により測定し、下記式により
光学濃度の残存率を産出した。 残存率(%)={[照射前の光学濃度]/[照射後の光
学濃度]}×100 ○;残存率が85%以上 △;残存率が80%以上85%未満 ×;残存率が80%未満 (2)耐指紋性評価方法 印字物表面に指紋を押捺し、室温に5日間放置した後、
指紋押捺部の変色及び濃度変化の度合いを目視にて評価
した。 A:指紋押捺部と非押捺部の差が殆ど認められなかっ
た。 B:変色若しくは濃度変化が認められた。 C:指紋押捺部が白抜けし、指紋形状が明瞭に認められ
た。 D:指紋押捺部を中心として、白抜けが発生し、同時に
染料の凝集が認められた。 (3)耐可塑剤性評価方法 印字物表面の同一部分を、市販のプラスチック消しゴム
で2〜3回軽く擦り、濃度変化の度合いを目視にて判定
した。 ○:濃度変化が殆ど認められなかった。 △:濃度変化が認められ。 ×:濃度が大きく変化し、低濃度部から中濃度部にかけ
ては白抜けとなった。
【0022】
【表2】 表2
【0023】
【効果】以上の如き本発明によれば、染料受容層を、特
定の構造のポリカーボネート樹脂を用いて形成すること
により、発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に耐光性、
耐指紋性、耐可塑剤性等の耐久性に優れた記録画像を形
成することが出来、尚且つケトン系、トルエン系或はこ
れらの混合溶媒といった非ハロゲン系炭化水素溶媒を用
いて通常のコーティング設備により、容易に製造可能な
熱転写受像シートを提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 淳 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該染
    料受容層が、下記の一般式(1)及び(2)で表される
    構成単位を有し、式(1)及び(2)で表される構成単
    位のモル比が30/70〜70/30であるランダム−
    コーポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする
    熱転写受像シート。 【化1】 【化2】 (式中、R1 〜R8 は、水素、ハロゲン原子又は炭素数
    1〜4のアルキル基を示し、Aは炭素数1〜10の直
    鎖、分岐鎖或いは環状のアルキリデン基、アリール置換
    アルキリデン基、アリール基又はスルホニル基を示し、
    Bは酸素原子又は硫黄原子を示す)
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート樹脂の数平均分子量
    が、5,000〜50,000である請求項1に記載の
    熱転写受像シート。
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