JPH05131594A - クロス被覆金属板 - Google Patents
クロス被覆金属板Info
- Publication number
- JPH05131594A JPH05131594A JP29540291A JP29540291A JPH05131594A JP H05131594 A JPH05131594 A JP H05131594A JP 29540291 A JP29540291 A JP 29540291A JP 29540291 A JP29540291 A JP 29540291A JP H05131594 A JPH05131594 A JP H05131594A
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- Japan
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- cloth
- metal plate
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- coated metal
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形性と製作時の環境特性に優れたプレラミ
ネート型クロス被覆金属板を得ること。 【構成】 金属板に接着剤を介してクロスを熱接着して
なるクロス被覆金属板において、50℃以上の軟化点を有
する粉体型接着剤を用いてクロスを貼着被覆することを
前提とし、その被覆膜厚を５μｍ以上としてクロスを貼
着被覆することにより、生産性および加工性に優れ、か
つ製造作業者の安全衛生上の問題も生ずることのないプ
レラミネート型クロス被覆金属板を得る。
ネート型クロス被覆金属板を得ること。 【構成】 金属板に接着剤を介してクロスを熱接着して
なるクロス被覆金属板において、50℃以上の軟化点を有
する粉体型接着剤を用いてクロスを貼着被覆することを
前提とし、その被覆膜厚を５μｍ以上としてクロスを貼
着被覆することにより、生産性および加工性に優れ、か
つ製造作業者の安全衛生上の問題も生ずることのないプ
レラミネート型クロス被覆金属板を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工場や事務所等で建築
用間仕切り材として用いられるプレラミネート型のクロ
ス被覆金属板に関するものである。なおここで、クロス
というときは、織布の他、不織布をも含むものとする。
用間仕切り材として用いられるプレラミネート型のクロ
ス被覆金属板に関するものである。なおここで、クロス
というときは、織布の他、不織布をも含むものとする。
【０００２】
【従来の技術】建築用間仕切りとしては、昔ながらの紙
製のつい立てをはじめとして、写真や絵を貼った木製間
仕切りや、鋼板に塗料を塗布した金属製間仕切りなどが
広く用いられてきた。これらの間仕切りのうち、紙製間
仕切りや木製間仕切りは、衝撃に弱いだけでなく燃えや
すいという問題があった。また、これらの間仕切りは、
家内工業的な手貼りによって製作されるため、生産性と
経済性に欠けていた。
製のつい立てをはじめとして、写真や絵を貼った木製間
仕切りや、鋼板に塗料を塗布した金属製間仕切りなどが
広く用いられてきた。これらの間仕切りのうち、紙製間
仕切りや木製間仕切りは、衝撃に弱いだけでなく燃えや
すいという問題があった。また、これらの間仕切りは、
家内工業的な手貼りによって製作されるため、生産性と
経済性に欠けていた。
【０００３】これに対し、従来、塗料を塗布したカラー
鋼板に代表されるプレラミネート型金属製間仕切りが提
供されたが、これも、金属特有の冷たさに加え、吸音性
に欠けるという問題があった。
鋼板に代表されるプレラミネート型金属製間仕切りが提
供されたが、これも、金属特有の冷たさに加え、吸音性
に欠けるという問題があった。
【０００４】そこで、特に前記プレラミネート型金属製
間仕切りが抱えている上述した問題を解決すべく、従
来、種々の改良が試みられている。例えば、ナイロンパ
イル等の繊維を、樹脂バインダーを介して鋼板に植毛す
る方法（特公昭62-27864号公報) 、クロスを予め加工し
た鋼板に貼りつける方法などによって、鋼板製間仕切り
材を構成する技術が提案されている。
間仕切りが抱えている上述した問題を解決すべく、従
来、種々の改良が試みられている。例えば、ナイロンパ
イル等の繊維を、樹脂バインダーを介して鋼板に植毛す
る方法（特公昭62-27864号公報) 、クロスを予め加工し
た鋼板に貼りつける方法などによって、鋼板製間仕切り
材を構成する技術が提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記の各従来技術の下
で製造される各プレラミネート型クロス被覆金属板は、
金属板でありながら、金属の悪いイメージがなく、ソフ
ト感があり、意匠性も高く、しかも吸音性に優れた鋼板
製間仕切り板として一応有用であった。
で製造される各プレラミネート型クロス被覆金属板は、
金属板でありながら、金属の悪いイメージがなく、ソフ
ト感があり、意匠性も高く、しかも吸音性に優れた鋼板
製間仕切り板として一応有用であった。
【０００６】しかしながら、上記従来技術のうち、ま
ず、繊維を鋼板に植毛してなる間仕切り材では、熱硬化
性樹脂を、主要な接着被膜形成成分としていることか
ら、間仕切り材の加工性が悪く、複雑な加工法を採用す
ることができず、しかも、植毛工程が複雑なために生産
性に劣るという問題を抱えていた。
ず、繊維を鋼板に植毛してなる間仕切り材では、熱硬化
性樹脂を、主要な接着被膜形成成分としていることか
ら、間仕切り材の加工性が悪く、複雑な加工法を採用す
ることができず、しかも、植毛工程が複雑なために生産
性に劣るという問題を抱えていた。
【０００７】一方、上記従来技術のうち、クロスを加工
済鋼板に対して、塗布型の接着剤を塗布して貼着してな
る間仕切り材では、溶剤系、エマルジョン系、ゴム系な
どの接着剤を用いているため、布を貼り付ける時の接着
剤量のコントロールが難しく、接着剤が布からはみ出し
たりしてその除去が必要になることから、生産性が悪
く、しかも、溶剤等を使用することになるため、作業者
の安全衛生上からも好ましくないという問題を抱えてい
た。
済鋼板に対して、塗布型の接着剤を塗布して貼着してな
る間仕切り材では、溶剤系、エマルジョン系、ゴム系な
どの接着剤を用いているため、布を貼り付ける時の接着
剤量のコントロールが難しく、接着剤が布からはみ出し
たりしてその除去が必要になることから、生産性が悪
く、しかも、溶剤等を使用することになるため、作業者
の安全衛生上からも好ましくないという問題を抱えてい
た。
【０００８】本発明は、従来技術が抱えている上述した
各種の問題を解決することを目的とし、優れた加工性を
有するとともに複雑な工法にも十分耐えることができる
ことから高い生産性を有し、しかも、製造作業者の安全
衛生上の問題を何ら生ずることのないプレラミネート型
のクロス被覆金属板を提供するものである。
各種の問題を解決することを目的とし、優れた加工性を
有するとともに複雑な工法にも十分耐えることができる
ことから高い生産性を有し、しかも、製造作業者の安全
衛生上の問題を何ら生ずることのないプレラミネート型
のクロス被覆金属板を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】さて、本発明者らは、上
に述べたような従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、特定の粉体型接着剤を用いると、所期し
た目的が有利に達成されることを種々の実験の結果つき
止め、本発明を完成させるに至ったのである。
に述べたような従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、特定の粉体型接着剤を用いると、所期し
た目的が有利に達成されることを種々の実験の結果つき
止め、本発明を完成させるに至ったのである。
【００１０】すなわち、本発明は、金属板に接着剤を介
してクロスを熱接着してなるクロス被覆金属板におい
て、前記接着剤として、軟化点が50℃以上の合成樹脂粉
末接着剤を用いたことを特徴とするクロス被覆金属板で
ある。なお、上記接着剤の被覆膜厚は５μｍ以上とする
ことが好ましい。
してクロスを熱接着してなるクロス被覆金属板におい
て、前記接着剤として、軟化点が50℃以上の合成樹脂粉
末接着剤を用いたことを特徴とするクロス被覆金属板で
ある。なお、上記接着剤の被覆膜厚は５μｍ以上とする
ことが好ましい。
【００１１】本発明において用いる前記粉体型接着剤と
しては、例えば、ポリエチレン, ポリプロピレン, ポリ
塩化ビニル, ポリエステル, ポリ塩化ビニリデン／塩化
ビニル共重合体, ナイロン, 塩化ビニル／酢酸ビニル共
重合体, アクリル樹脂, ポリウレタン樹脂，フェノキシ
樹脂，塩化ゴム樹脂などの熱可塑性樹脂、もしくはエポ
キシ樹脂，尿素樹脂, メラミン樹脂, フェノール樹脂な
どの熱硬化性樹脂が用いられる。なかでもポリエステル
樹脂が、クロスとの接着強度の面でとりわけ有利であ
る。
しては、例えば、ポリエチレン, ポリプロピレン, ポリ
塩化ビニル, ポリエステル, ポリ塩化ビニリデン／塩化
ビニル共重合体, ナイロン, 塩化ビニル／酢酸ビニル共
重合体, アクリル樹脂, ポリウレタン樹脂，フェノキシ
樹脂，塩化ゴム樹脂などの熱可塑性樹脂、もしくはエポ
キシ樹脂，尿素樹脂, メラミン樹脂, フェノール樹脂な
どの熱硬化性樹脂が用いられる。なかでもポリエステル
樹脂が、クロスとの接着強度の面でとりわけ有利であ
る。
【００１２】ここで、上記接着剤は、軟化点が50℃以上
のもの, 好ましくは70℃以上のものを用いる。この理由
は、軟化点が50℃未満では、粉体がブロッキングしやす
くなり、スプレー塗装時に霧化しなかったり、膜厚コン
トロールが難しくなるからである。
のもの, 好ましくは70℃以上のものを用いる。この理由
は、軟化点が50℃未満では、粉体がブロッキングしやす
くなり、スプレー塗装時に霧化しなかったり、膜厚コン
トロールが難しくなるからである。
【００１３】次に、上記接着剤の層の厚さは、５μｍ以
上，好ましくは10μｍ以上とすることが好ましい。この
理由は、５μｍ未満では、常法に従ってクロスを熱ラミ
ネートする際に、接着剤がクロスに充分浸透せず、未接
着部分ができやすく、接着力が不足しやすいからであ
る。
上，好ましくは10μｍ以上とすることが好ましい。この
理由は、５μｍ未満では、常法に従ってクロスを熱ラミ
ネートする際に、接着剤がクロスに充分浸透せず、未接
着部分ができやすく、接着力が不足しやすいからであ
る。
【００１４】なお、ここで、クロスとしては接着剤との
濡れ性、および接着性の良いものであればよく、例え
ば、ナイロン, ポリエステル, アクリル, レーヨン, シ
ルク,ウール, 木綿の単独布かそれらの２種類以上の混
紡布等が好適である。なかでも、ポリエステル, アクリ
ル繊維が耐久性の面で有利に適合する。
濡れ性、および接着性の良いものであればよく、例え
ば、ナイロン, ポリエステル, アクリル, レーヨン, シ
ルク,ウール, 木綿の単独布かそれらの２種類以上の混
紡布等が好適である。なかでも、ポリエステル, アクリ
ル繊維が耐久性の面で有利に適合する。
【００１５】そして、基地鋼板としては、一般冷延鋼板
はもとより、めっき処理, 化成処理さらにはプライマー
処理を施したものも好適に用いることができる。
はもとより、めっき処理, 化成処理さらにはプライマー
処理を施したものも好適に用いることができる。
【００１６】次に、クロスの、金属板への貼り付けに当
っては、金属板に予め上記粉体型接着剤を塗布し、その
後、上記の塗布した接着剤を加熱して溶融し、次いで、
ロールを用いて前記クロスを加圧して熱接着する。この
貼着処理において、接着は、100 〜400 ℃の温度で、0.
5 〜３分間程度加圧することによって行うことが好まし
い。なお、粉体型接着剤の塗布方法としては、静電粉体
スプレー塗装法，流動浸漬塗装法などのいずれの方法も
適用することができ、また、粉体型接着剤の加熱溶融方
法としては、マイクロ波法，赤外線乾燥法および誘導加
熱法などが好適である。
っては、金属板に予め上記粉体型接着剤を塗布し、その
後、上記の塗布した接着剤を加熱して溶融し、次いで、
ロールを用いて前記クロスを加圧して熱接着する。この
貼着処理において、接着は、100 〜400 ℃の温度で、0.
5 〜３分間程度加圧することによって行うことが好まし
い。なお、粉体型接着剤の塗布方法としては、静電粉体
スプレー塗装法，流動浸漬塗装法などのいずれの方法も
適用することができ、また、粉体型接着剤の加熱溶融方
法としては、マイクロ波法，赤外線乾燥法および誘導加
熱法などが好適である。
【００１７】ところで、クロスを鋼板に貼り付けた時、
クロスの布目が粗くて金属艶が目立つ場合は、接着剤中
に、通常用いられる染料や着色顔料, 体質顔料を混合し
たものを用いることができる。
クロスの布目が粗くて金属艶が目立つ場合は、接着剤中
に、通常用いられる染料や着色顔料, 体質顔料を混合し
たものを用いることができる。
【００１８】
【作用】本発明のクロス被覆金属板によれば、粉体型接
着剤を用いているので、溶剤型接着剤のように接着剤が
布からはみ出したりせず、しかも、溶剤の除去を必要と
しないため、作業者の安全衛生上の問題を何ら生ずるこ
となく、クロスと金属板との接着強度を十分に高めるこ
とができる。また、本発明は、耐熱性,加工性,耐候性,
耐食性および外観性状の向上にも有効に働く。
着剤を用いているので、溶剤型接着剤のように接着剤が
布からはみ出したりせず、しかも、溶剤の除去を必要と
しないため、作業者の安全衛生上の問題を何ら生ずるこ
となく、クロスと金属板との接着強度を十分に高めるこ
とができる。また、本発明は、耐熱性,加工性,耐候性,
耐食性および外観性状の向上にも有効に働く。
【００１９】
（実施例１）リン酸亜鉛処理(1.0 g/m2 ) を施した厚さ
0.5mm の溶融亜鉛めっき鋼板（Z12）の表面に、静電粉
体スプレー塗装機で、接着剤としてのポリエステル系粉
体接着剤（軟化点 110℃, 平均粒径30μｍ) を、乾燥塗
膜膜厚が40μｍになるように塗布して、最高到達板温度
が 180℃になるまで加熱して、粉体を溶融状態にした
後、その表面に直ちにアクリル系クロスを被せ、45秒間
かけて、ロールによる加圧下にて貼り合わせた。
0.5mm の溶融亜鉛めっき鋼板（Z12）の表面に、静電粉
体スプレー塗装機で、接着剤としてのポリエステル系粉
体接着剤（軟化点 110℃, 平均粒径30μｍ) を、乾燥塗
膜膜厚が40μｍになるように塗布して、最高到達板温度
が 180℃になるまで加熱して、粉体を溶融状態にした
後、その表面に直ちにアクリル系クロスを被せ、45秒間
かけて、ロールによる加圧下にて貼り合わせた。
【００２０】このようにしてプレラミネートしたクロス
被覆金属板について、その被覆特性を調べたので、その
結果を表１に示す。この表１に示す結果から明らかなよ
うに、粉体型接着剤を用いた本発明のプレラミネート型
クロス被覆金属板は、外観,密着性, 耐候性および耐食
性がともに優れており、その他、加工性や吸音性にも優
れていることが確かめられている。
被覆金属板について、その被覆特性を調べたので、その
結果を表１に示す。この表１に示す結果から明らかなよ
うに、粉体型接着剤を用いた本発明のプレラミネート型
クロス被覆金属板は、外観,密着性, 耐候性および耐食
性がともに優れており、その他、加工性や吸音性にも優
れていることが確かめられている。
【００２１】（実施例２〜実施例５）粉体型接着剤の軟
化点が、 50, 80, 130, 150℃であるものを用いたこと
以外は、実施例１と同様にしてプレラミネート型クロス
被覆金属板を得た。
化点が、 50, 80, 130, 150℃であるものを用いたこと
以外は、実施例１と同様にしてプレラミネート型クロス
被覆金属板を得た。
【００２２】このようにして得られたプレラミネート型
クロス被覆金属板の被覆特性について調べた結果を、表
１に実施例１の結果に併せて示す。この表１に示す試験
結果から明らかなように、粉体型接着剤の軟化点が、本
発明に従う適正範囲内にあれば、被覆特性の優れたクロ
ス被覆金属板が得られることがわかる。
クロス被覆金属板の被覆特性について調べた結果を、表
１に実施例１の結果に併せて示す。この表１に示す試験
結果から明らかなように、粉体型接着剤の軟化点が、本
発明に従う適正範囲内にあれば、被覆特性の優れたクロ
ス被覆金属板が得られることがわかる。
【００２３】（実施例６〜実施例８）粉体型接着剤の種
類を変更すること以外は、実施例１と同様にしてプレラ
ミネート型クロス被覆金属板を得た。得られたプレラミ
ネート型クロス被覆金属板の評価結果を、同様の方法で
表１に示す。この表１に示す結果から明らかなように、
接着剤の種類を変更しても実施例１と同様の優れた被覆
特性が得られることがわかる。
類を変更すること以外は、実施例１と同様にしてプレラ
ミネート型クロス被覆金属板を得た。得られたプレラミ
ネート型クロス被覆金属板の評価結果を、同様の方法で
表１に示す。この表１に示す結果から明らかなように、
接着剤の種類を変更しても実施例１と同様の優れた被覆
特性が得られることがわかる。
【００２４】（実施例９）着色した粉体型接着剤を用い
ること以外は、実施例１と同様にしてプレラミネート型
クロス被覆金属板を得た。表１に示す被覆特性によれ
ば、着色した接着剤を用いても被覆特性の優れたプレラ
ミネート型クロス被覆金属板が得られることがわかる。
ること以外は、実施例１と同様にしてプレラミネート型
クロス被覆金属板を得た。表１に示す被覆特性によれ
ば、着色した接着剤を用いても被覆特性の優れたプレラ
ミネート型クロス被覆金属板が得られることがわかる。
【００２５】（比較例１）ポリエステル系の粉体型接着
剤の軟化点が、40℃であること以外は、実施例１と同様
にしてプレラミネート型クロス被覆金属板を得た。その
被覆特性の評価結果を表１に示す。この表に示すとお
り、接着剤の軟化点が本発明の適正範囲内より低いこと
により、良好な被覆特性が得られないことがわかる。
剤の軟化点が、40℃であること以外は、実施例１と同様
にしてプレラミネート型クロス被覆金属板を得た。その
被覆特性の評価結果を表１に示す。この表に示すとお
り、接着剤の軟化点が本発明の適正範囲内より低いこと
により、良好な被覆特性が得られないことがわかる。
【００２６】（比較例２）ポリエステル系の粉体型接着
剤の乾燥塗膜膜厚が、３μｍであること以外は、実施例
１と同様にしてプレラミネート型クロス被覆金属板を得
た。その被覆特性の評価結果を表１に示す。この表１に
示す結果から判るように、接着剤の乾燥塗膜膜厚が本発
明の適正範囲内より少ないことにより、良好な被覆特性
が得られないことがわかる。
剤の乾燥塗膜膜厚が、３μｍであること以外は、実施例
１と同様にしてプレラミネート型クロス被覆金属板を得
た。その被覆特性の評価結果を表１に示す。この表１に
示す結果から判るように、接着剤の乾燥塗膜膜厚が本発
明の適正範囲内より少ないことにより、良好な被覆特性
が得られないことがわかる。
【００２７】なお、この実施結果に基づく本発明のクロ
ス被覆金属板の製造に当っては、生産性ならびに作業環
境に与える影響が従来技術に比べて良好であることも判
った。
ス被覆金属板の製造に当っては、生産性ならびに作業環
境に与える影響が従来技術に比べて良好であることも判
った。
【００２８】
【表１】
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、所定の粉
体型接着剤を用いてクロス被覆を行っているので、従来
技術と比較すると、安全衛生上および健康管理上の問題
を生じるおそれのある有機溶剤から作業者を有効に保護
するとができる。また、接着力に優れたプレラミネート
型クロス被覆金属板を得ることができるので、金属板の
複雑な成形加工が可能となり、生産性を向上させること
ができる。しかも、従来のクロス被覆金属板に比べて、
本発明のクロス被覆金属板は、加工性, 耐候性,耐食
性，吸音性および外観性状にも優れる。
体型接着剤を用いてクロス被覆を行っているので、従来
技術と比較すると、安全衛生上および健康管理上の問題
を生じるおそれのある有機溶剤から作業者を有効に保護
するとができる。また、接着力に優れたプレラミネート
型クロス被覆金属板を得ることができるので、金属板の
複雑な成形加工が可能となり、生産性を向上させること
ができる。しかも、従来のクロス被覆金属板に比べて、
本発明のクロス被覆金属板は、加工性, 耐候性,耐食
性，吸音性および外観性状にも優れる。
Claims (1)
- 【請求項１】 金属板に接着剤を介してクロスを熱接着
してなるクロス被覆金属板において、前記接着剤とし
て、軟化点が50℃以上の合成樹脂粉末接着剤を用いたこ
とを特徴とするクロス被覆金属板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29540291A JPH05131594A (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | クロス被覆金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29540291A JPH05131594A (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | クロス被覆金属板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05131594A true JPH05131594A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17820150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29540291A Pending JPH05131594A (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | クロス被覆金属板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05131594A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8161701B2 (en) | 2005-03-31 | 2012-04-24 | Flooring Industries Limited, Sarl | Methods for manufacturing and packaging floor panels, devices used thereby, as well as floor panel and packed set of floor panels |
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| US8991055B2 (en) | 2006-06-02 | 2015-03-31 | Flooring Industries Limited, Sarl | Floor covering, floor element and method for manufacturing floor elements |
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| JP2021161814A (ja) * | 2020-04-02 | 2021-10-11 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 建材 |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP29540291A patent/JPH05131594A/ja active Pending
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