JPH05131011A - 超高速超音波高温治療装置 - Google Patents

超高速超音波高温治療装置

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JPH05131011A
JPH05131011A JP3182598A JP18259891A JPH05131011A JP H05131011 A JPH05131011 A JP H05131011A JP 3182598 A JP3182598 A JP 3182598A JP 18259891 A JP18259891 A JP 18259891A JP H05131011 A JPH05131011 A JP H05131011A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N7/00Ultrasound therapy
    • A61N7/02Localised ultrasound hyperthermia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00017Electrical control of surgical instruments
    • A61B2017/00137Details of operation mode
    • A61B2017/00154Details of operation mode pulsed

Abstract

(57)【要約】 【目的】 局所化された超高速超音波高温治療装置を実
現すること。 【構成】 周波数が0.5〜10MHzで、ピークパワ
ーが数百ワット〜十KW2である超音波列の集束した放
射を可能にするようにされた体外超高速超音波高温治療
装置。組織の深さと性質には無関係に、温度上昇を時間
の関数として示すカーブの直線部分中に、目標の大きな
破壊、好ましくは前破壊、を可能にする程度の治療時間
が得られるように、焦点における治療ビームの集中度と
パワーを定めるパラメータが決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は体外超高速超音波高温治
療装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】とくに、1984年5月3日出願のフラ
ンス特許第8406877号「局所化された超音波高温
治療装置を設けられた超音波手段による腫瘍を検査し、
場所を決定する装置から、腫瘍を破壊するために生物学
的組織の極めて局所的な加熱を行わせるために、集束さ
せられた超音波ビ−ムを使用することが知られている。
【0003】上記フランス特許明細書に記載されている
装置においては、高い周波数(たとえば、0.5〜5M
Hz、体内のより深い構造を破壊するにはより低い周波
数が用いられる)で、比較的低いピークパワー(およそ
10〜100ワット、より深い構造を破壊するためには
より高いパワーが用いられる)の波列の形でビームが放
射される。
【0004】この波列はある間隔をおいて隔てられる。
その間隔の期間中に、目標に対する焦点の位置(呼吸に
より引き起こされる組織の自然の動きにより影響され
る)を再び決定するために実時間(通常はB型)超音波
操作を行うこと、または治療されている領域内の組織が
受けた損害を調べることが可能である。
【0005】目標区域の深さに依存する、採用されるパ
ワーレベルおよび周波数により、目標の温度が約45℃
へ上昇させられる。この温度は悪性細胞を破壊するため
におおむね十分に高い温度である。目標領域の温度が過
度に高くなると、熱拡散の結果にしたがって、周囲の領
域内重い火傷を引き起こすことがある。
【0006】その結果、治療時間は比較的長く、おそら
く数十分または数時間にもなる。
【0007】本発明は、用いられる超音波のピークパワ
ーを、目標領域の深さと呼吸パワーとに応じて、10〜
100倍にすることにより、超高速温度上昇を引き起こ
すこによって、熱拡散の影響を大幅に減少し、1秒のオ
ーダーの時間内に目標領域を破壊することを可能にす
る、という発見を基にしている。
【0008】
【発明の概要】本発明は0.5〜10MHzの周波数
で、ピークパワーが数百ワット〜10KWである超音波
列が集束して放射可能にせしめられ、組織の深さおよび
性質と無関係に、治療時間が、時間の関数として増大す
る温度を示すカーブの直線部分中に目標の大きな破壊、
好ましくは全面的な破壊を可能にする時間のオーダーと
なるように、集束点における治療ビームの全集中度とパ
ワーとを規定するパラメーターが定められることを特徴
とする上記のような種類の装置にある。
【0009】周波数と、前記装置の放出面の直径と、周
波数の直径とは、全治療ビーム焦中度が最高にされるよ
うに、目標の性質と深さにしたがって決定され、それか
ら、58℃附近の湿度に0.5〜3秒さらすことにより
目標が破壊されるように、周波数の与えられた値と、選
択された直径とに対してパワーが決定されるから有利で
ある。
【0010】発明者の行った試験によれば、非常に高い
ピークパワーにおいて擬似連続放射を行うための手段の
実現を要する、この装置の構造が健康な細胞の破壊を最
小にでき、しかも目標を破壊する効果が、特に目標の細
胞に対する付加の機械的破壊効果の結果として、高めら
れて、この明細書における「超高速高温治療」という用
語の今後の使用を正当化する、新しい局所化された超音
波高温治療技術がられることが判明している。
【0011】超高速高温治療装置の別の利点は、治療中
に目標に対する変化をエコーグラフ検査を大幅に向上さ
せることである。
【0012】本発明の別の特徴によれば、エコーグラム
すなわち映像が、波列の動きにより引き起こされる偽の
変更によりマスク(従来の高温治療技術における場合)
されない、検出可能な変更を行う時間(これは、超高速
高温治療においては数十秒を意味することがある)を映
像が待つように、与えられた割合での治療ビームの中断
中にA型またはB型エコーグラフィーによりその検査が
行われる。
【0013】本発明は、目標が破壊されたら治療をただ
ちに終わることができるように目標により引き起こされ
る変化の超高速検出を用意にする特定のA型またはB型
エコーグラフ技術にも関する。
【0014】
【実施例】図1は1点鎖線により表されている伝動装置
を介してモータ13により振動させられる圧電素子12
を含んでいる、実時間プローブ1を備える従来の種類の
エコ−グラフィー装置のブロック図である。
【0015】たとえば、このプローブは、1980年7
月29日に出願されたフランス特許No80 1671
8「機械的な扇形に走査されるエコーグラフプローブ
(Mechanical sector scanned echographic prove )」
明細書に記載されているようなものとすることができ
る。
【0016】圧電素子12はパルス発生器2により励振
され、治療すべき領域を扇形に走査するために鋸歯状走
査信号発生器(図2に示されている波形(A)を発生す
る)によってモーター13が制御される。走査は治療ビ
ーム発生器の焦点を通る。
【0017】生物学的構造から反射されたパルスは受信
器4により増幅される。この受信機の出力端子はアナロ
−グデジタル(A/D)変換器5へ接続される。
【0018】電子スイッチ6がA/D変換器5の出力端
子を2つのメモリ61と62の一方または他方へ接続す
る。各走査ごとにスイッチングが行われる。電子スイッ
チ61はこの目的のために鋸歯状信号発生器3の適切な
出力端子へ接続される。
【0019】各メモリにおいて、書き込み動作のアドレ
ッシングが、プローブにより放射されたビームの角度位
置と、各放射の開始以後の経過時間とにしたがって記憶
装置のやり方で行われるから、治療される領域の完全な
映像が、各走査ごとに2つのメモリの一方へ書き込まれ
る。
【0020】それらのメモリは知られているやり方で読
み出され、読み出された信号はスイッチ71を介してデ
ジタル減算器へ供給される。スイッチ71はそれの入力
端子E1、E2と、それの入力端子S1、S2との間の
接続を各走査ごとに反転する(そのために鋸歯状信号発
生器3の適切な出力端子へ接続されている)。
【0021】反転が行われてないとすると、2つの映像
の引き続く点を定める直列数字の間の差を計算する減算
器が、以前の映像から現在の映像を引き、次に現在の映
像から以前の映像を引き、この走査を反復して、各走査
ごとに現在の映像から以前の映像が常に引かれるように
反転が要求される。
【0022】減算器7の出力端子はD/A変換器72へ
接続され、このD/A変換器は表示器8の陰極線管の輝
度を変調するための電圧を供給する。
【0023】スイッチ71のしS2が第2のD/A変換
器73へ接続される。ポテンショメータ74が、差の映
像を表すD/A変換器72の出力電圧と、記憶さている
最近の映像を表すD/A変換器73の出力電圧とを可能
的に混合する。
【0024】そうすると、医師は、治療される領域の通
常の映像を観察して関連する構造の予備識別を可能にす
ること、または治療される領域の差の映像を観察して、
治療中に構造がどのように変化するかの観察を可能にす
ることができる。
【0025】治療には高いピークパワーを用いるから、
治療ビームの放射中は映像を形成できない。関連する構
造から反射された治療ビームのエネルギーはエコーグラ
フのトランスデューサの「目をくらます」のに十分であ
る。この作用は放射が終わってから1マイクロ秒ないし
それ以上続くことがある。したがって、エコーグラフ走
の持続時間、たとえば1/20秒、より僅かに長い時間
間隔だけ分離された波列(図2の波形(B)を放射し、
かつそれを放射に同期されることが必要である。
【0026】また、連続する2つの映像の間に過大な違
いを生じさせないように、呼吸の結果として組織の自然
の動きよりも十分に高い速度で映像を形成することも必
要である。その理由は、治療による組織の変化の結果と
しての作動的な作用がマスクされるからである。たとえ
ば、少なくとも0.5秒ごとに映像を得るために放射時
間を選択できる。これは、治療放射ビームのピークパワ
ーが目標領域の細胞の大きな破壊が数分の1秒以内で起
こるのに十分であることを意味する。
【0027】図2は(C)でメモリ61の書き込み期間
を示し、(E)でメモリ61の読み出し機関を示し、
(F)でメモリ62の読み出し期間を示し、(G)と
(H)で出力S1とS2の結果としての状態を示す。メ
モリ内の映像の数が示されている。これは・現在の映像
から以前の映像が常に引かれることを示す。
【0028】図1を再び参照して、球面上に示されてい
るパワートランスデューサTが治療ビーム放射器10に
より励振されている。トランスデ−サTの上に圧電素子
が置かれる。このトランスデューサとしてはフランス特
許No84 06877明細書に記載されているものを
用いると有利である。プローブ1は、別々に示されてい
るが、実際にはトランスデューサTの中心部に取り付け
られ、そのフランス特許に示されているように、トラン
スデューサの軸に沿って向けられる。
【0029】図1は、これまでに説明してきた本発明の
実施例には用いられず、以下に述べる実施例のみに用い
られる装置も示す。
【0030】それらの装置は可変比分周器9と、アンド
ゲート11と、メモリ22と、表示器23と、スイッチ
14とである。
【0031】スイッチ14が位置aにある時は、分周器
9は鋸歯状信号発生器3へ接続される。この鋸歯状信号
発生器は、プローブの軸が治療ビーム放射器の焦点を通
った時に同期信号を発生するようになっている(治療ビ
ームの焦点は、トランスデューサTが一部を構成してい
る球面の中心である)。分周器9の分周比は例えば1〜
5に定められる。
【0032】したがって、それは、短い信号をN回の走
査ごとに治療ビーム放射器10へ供給する。その信号
は、それの持続時間である約1ミリ秒の間、治療ビーム
放射器10を動作不能にする。
【0033】その短い信号はゲート11へも加えられ
る。したがって。ゲート11は1ミリ秒の間開かれて、
A/D変換器5からのデジタル信号をメモリ12へ通
す。走査線の持続時間は僅かに0.2ミリ秒のオーダー
である(完全な映像を得るための0.2〜0.02秒と
比較して)。
【0034】したがって、この実施例においては、治療
ビームは、それの持続時間中の1つの1ミリ秒の間中断
され、この中断は例えば1/20秒ごとに行われるか
ら、その結果として、中断されない治療ビームのパワー
と比較して、平均パワーの減少は非常に僅か(たとえば
2%)である。
【0035】このようにして、1〜5回の操作ごとに
「ただちに」得られるラインは焦点を通る。この実施例
はA型超音波走査を用い、1つの方向だけで集められる
情報で十分である。目標を通る特定の方向でプローブを
動かなくすることにより、等しい結果を得ることができ
る。
【0036】メモリ22に記憶されているエコー信号は
例えば50Hzの早さで読み出され、表示器13のスク
リーン上に連続表示される。
【0037】この読み出し周波数は視覚的快適さを促進
する。
【0038】オペレータの眼は、超音波走査の振幅の変
化を知覚できるような速さで、治療中に集められた情報
のデジタル減算と等価な技能を行う。A型エコーグラム
を得るためにB型超音波プローブを用いると、同じプロ
ーブを、目標の治療前にB型超音波走査を使用すること
(ここでは、「目標」という用語は、焦点の寸法とまっ
たく同じ寸法である腫瘍の部分を指し、その腫瘍の完全
な治療にはその腫瘍を構成する主々の目標領域にビーム
を集束することを必要とする)前記フランス特許No8
406877において述べられているように、その目標
領域の場所を決定することが可能にされる、という利点
がえられることを理解すべきである。目標の治療中に、
映像を得るために十分な時間(1/20秒)の間治療ビ
ームを中断することにより、B型超音波走査を同じプロ
ーブによって場所の再決定を行うこともできる。
【0039】次に、超高速高温治療装置の他の特徴を図
3を参照して説明する。
【0040】図3は、小さい熱源(この例では直径の小
さい焦点)に対して、2種類のパワーレベル(カーブI
とII)について、超音波ビームが照射された領域の温
度Tの照射の時間の関数としての、実験的に決定された
上昇を示すグラフである。温度上昇はある時間の間直線
的であることが分かる。その時間は両方のカーブでほぼ
同じであるが、それぞれ異なる温度T01、T02に対応す
る。それからカーブに勾配は5×T0 の等しい時間の経
過後に最高温度まで低くなる。最高温度は、カーブ1で
はほぼ3×T0 、カーブ11ではほぼ2−6×T02であ
る。toは加えられるパワーとは独立しており、しんの
直径に正比例することに注目されたい。実験においては
図3に示すカーブを生じ、to=0.5秒である。本発
明の好ましい実施例においては、たかだかtoの時間後
に細胞が完全に破壊されるように、この装置は構成され
る。
【0041】これにより、目標の周囲の領域における組
織に対する損傷が最小であることが発明者により見出だ
された。
【0042】この実験結果は、カーブの直線部において
は、拡散による損失を熱入力と比較して無視できる、と
いう事実により説明できる。直線部をこえると、目標と
周囲の組織の間の温度勾配に損失は比例し、したがって
入力に等しくなるまで(再高温度において)損失は急激
に増大する。熱入力が終わると、目標の温度は、それら
の実験においては(3〜6)×toのオーダーの時間の
経過後にほぼそれ以上破壊を生じない値まで、指数関数
的に低下する。この時間(この場合には1.5〜3秒)
は治療ビーム波の連続する2つの波列の間に好ましい間
隙をほぼ定めるから、全ての波列の拡散による損失は最
小である。
【0043】図2においては、波列の持続時間が0.5
秒より少し短く、0.05秒だけ隔てらている連続する
波列が腫瘍の中の種々の目標へ加えられ、波列の照射前
と後ろにおける各目標の反射状態を比較するために1つ
の波列で十分である。波列の持続時間を0.5秒より少
し短い値に選択する理由は、それがtoに対応するから
である。
【0044】腫瘍細胞を破壊するために要する時間は、
しきい値温度tr、たとえば43℃、からの、それらの
細胞が受ける温度Tに比例する。T=58℃の場合に
は、時間tの値は0.5秒であるから、目標内の温度を
58℃にするように装置は設定される。照射時間tは4
3℃より上の温度では1℃の温度の各増分に対してほぼ
半分であるから、たとえば、50℃から60℃への温度
上昇ではその時間は1000で除される。
【0045】目標温度を常温より約20℃高い温度へ
0.5秒で上昇させるために(これは40℃/秒の温度
上昇率を表す)、下記のパラメーターが適用される。
【0046】第1に、目標の深さにより焦点距離が決定
される。この装置は3種類の焦点距離値、すなわち、4
〜15cm(深い腫瘍を破壊するため)、3〜4cm(中間
の深さの腫瘍を破壊するため)、および1〜1.5cm
(例えば眼の治療)を提供するための装置は設定され
る。
【0047】焦点への超音波エネルギーの集中が最大に
されるように、各焦点距離に対して動作周波数が決定さ
れる。
【0048】この第1の条件が充されると、与えられた
放射パワーに対して、焦点におけるエネルギー密度を最
高にしても、周囲の組織が損傷を受けるおそれは最小で
あることが経験により判明している。
【0049】これについての可能な説明は、kaを周波
数に正比例したがって、増大する減衰率(減衰は、ビー
ム経路の長さ1cmよび周波数1MHz当り、1℃のオー
ダーであることが経験により判明している)、kgを
(Do/do)2 に等しいとして、積kg/kaであ
る。ここに、Doとdoはそれぞれ放射面と真の直径で
ある。
【0050】幾何学的集束係数kgは、ビームの経路に
減衰がない場合の、放射源において得られる強さと、焦
点において得られる強さとの比を表すから、ビームか通
る組織内でのエネルギー損失を避けるために最小にしな
ければならないのは係り数kaである。これは、組織に
より吸収されて、熱に変えられる唯一の部分である、エ
ネルギーの低い割合だけを考慮にいれる。
【0051】集中度と、焦点における残留エネルギー
と、目標における温度上昇率とは、焦点距離と、組織へ
のビームの入射直径と、ビームの一定開口角度に対する
周波数と、放射パワー1KWとの関数として発明者によ
って計算された。
【0052】それらの計算により、残留エネルギーは周
波数に逆比例するが、最大残留エネルギーは最大集中度
にしたがって最も速い温度上昇を反映しないことが示さ
れている。
【0053】このことは、周波数が係数kgと、温度上
昇とに対して、周波数が係り数kgに対して及ぼす影響
とは逆の向きに、影響を及ぼす。
【0054】たとえば、放射パワー1KWに対して、焦
点距離が10cmと12cm、組織へのビームの入射直径が
10cmと12cmの場合に、この方法で決定される最適周
波数は1MHzであって、この場合における温度上昇率
はそれぞれ33.97℃/S、21.43℃/Sであ
る。したがって、求められている温度上昇率40℃/S
を達成するために必要なパワーは、理論的には1,2K
Wおよび1,9KWにそれぞれ等しい。安全を見込ん
で、それらの値よりはるかに高いパワー(たとえば、1
0KW)が用いられて、治療ビームの各パルスが終わる
までには58℃の温度に達しないという事実を許容す
る。
【0055】他の条件が等しい場合に、焦点距離が3c
m、5cm、およびビーム入射距離が3cm、5cmである
と、最適周波数はそれぞれ3MHzおよび1.5MH
z、温度上昇率はそれぞれ384,89C/S、13
5.C/Sである。そうすると、理論的に要求される熱
パワーは一KWより十分に低い。しかし、用心のために
2〜5KWのパワーが用いられる。
【0056】焦点距離が1.5cmでは、最適周波数は6
MHzであり、温度上昇は1539.57℃で、実験に
数百ワットのオーダーのパワーレベルを必要とする。
【0057】一般的にいえば、とくに、深い腫瘍を治療
するために、超高速高温治療に用いられるピークパワー
は、装置の構造に特別な備えをすることを要する。とく
に、そのように高いピークパワーを指示でき、かつ迅速
に冷却できる圧電セラミック材料を使用する必要があ
る。発電機への電力の供給は補助電源の使用を要するこ
とがある。
【0058】周囲への組織に影響を及ぼす病変の危険を
避けるために、指定される最適パワー値を大幅にこえて
はならないことに注目すべきである。パワーの照射が終
わったときに焦点領域に蓄積された熱エネルギーの拡散
の結果としての温度上昇が、細胞を破壊するのに十分に
高いままであるような領域の直径が焦点領域における温
度上昇の平方根に比例して比較的急速に増大することが
示されている。その温度上昇はパワーに比例する。
【0059】最後に、超音波はその伝わる間に次第に大
幅に変換され、その結果として元のビームよりも高い周
波数の成分が現れることになる。
【0060】それらの高い周波数の成分は組織に一層強
く吸収されるから、より大きな熱的影響を及ぼす。
【0061】選択された周波数とパワーは、組織の外側
の層を、損傷をほとんど及ぼさずに通ること、および焦
点に熱的な影響を及ぼすことを可能にする。更に、治療
の効果を高めるために、ビームはその熱作を補う機械的
作用も及ぼす。
【図面の簡単な説明】
【図1】治療中に目標に対する変化を超高速で検出する
ために手段が設けられている超高速高温治療装置を示す
ブロック図
【図2】前記検出手段の動作を示すタイミング図
【図3】時間の関数としての生物学的組織の温度上昇を
表すカーブを示す
【符号の説明】
1 プローブ 2 パルス発生器 3 歯状信号発生器 4 受信器 5 A/D変換器 6 電子スイッチ 7 減算器 8 表示器 9 分周器 10 ビーム放射器 11 アンドゲート 12 圧電素子 13 モータ 14 スイッチ 22,61,62 メモリ 23 遅延器 72,73 D/A変換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5〜10MHzの周波数で、ピーク
    パワーが数百ワット〜10KWである超音波列が集束し
    て放射可能にせしめられ、組織の深さおよび性質と無関
    係に、治療時間が、温度が時間の関数として増大するこ
    とを示すカーブの直線部分中に目標の大きな破壊、好ま
    しくは全面的な破壊を可能にするような時間となるよう
    に、集束点における治療ビームの全集中度とパワーとを
    規定するパラメーターが定められることを特徴とする体
    外超高速超音波高温治療装置。
  2. 【請求項2】 周波数と、前記装置の放出面の直径と、
    周波数の直径とは、全治療ビーム焦中度が最高にされる
    ように、目標の性質と深さにしたがって決定され、それ
    から、58℃附近の温度に0.5〜3秒さらすことによ
    り目標が破壊されるように、周波数の与えられた値と、
    選択された直径とに対してパワーが決定されることを特
    徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 同じ目標へ順次加えられる波列は1.
    5.3秒のオーダーの時間だけ分離されることを特徴と
    する請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 周波数距離が10cmおよび12cm
    で、最適周波数が1MHzである、放射パワーが10k
    Wと、焦点距離がそれぞれ3cmおよび5cm、最適周
    波数がそれぞれ3MHzおよび1.5MHzである。放
    射パワーが数百ワットのオーダーとを用いることを特徴
    とする請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 治療中に目標の損傷をエコーグラフ検査
    する手段を備え、この手段は目標のB型エコーグラフィ
    を行い、かつ少なくとも1つ治療波列の前と後ろにとっ
    た2つの連続映像を比較するようにされることを特徴と
    する請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 連続する映像をデジタル情報の形で記憶
    し、記憶されている情報を点ごとに差し引くことにより
    差の映像を形成する手段とを備えることを特徴とする請
    求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 記憶されている映像を差の映像に重上す
    る手段を備えることを特徴とする請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 検査ビームが所定の向きを通った時に、
    治療ビームの極めて短い中断中にエコーを捕えるため
    に、B型エコ−グラフプローブを用いて、治療中に目標
    が受けた損傷を調べるA型エコーグラフ手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の装置。
JP3182598A 1990-07-23 1991-07-23 体外超音波高温治療装置およびそのパラメーターを設定する方法 Expired - Fee Related JP3063923B2 (ja)

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