JPH0512980U - 循環式硬貨入出金機 - Google Patents

循環式硬貨入出金機

Info

Publication number
JPH0512980U
JPH0512980U JP6056891U JP6056891U JPH0512980U JP H0512980 U JPH0512980 U JP H0512980U JP 6056891 U JP6056891 U JP 6056891U JP 6056891 U JP6056891 U JP 6056891U JP H0512980 U JPH0512980 U JP H0512980U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coins
replenishment
conveyor
overflow
coin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6056891U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2548878Y2 (ja
Inventor
隆志 田中
斉 小林
Original Assignee
グローリー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グローリー工業株式会社 filed Critical グローリー工業株式会社
Priority to JP6056891U priority Critical patent/JP2548878Y2/ja
Publication of JPH0512980U publication Critical patent/JPH0512980U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548878Y2 publication Critical patent/JP2548878Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 補充回収カセット28を機体から引き抜いた状
態で、入金処理および出金処理を可能とする。 【構成】 補充回収カセット28を機体から引き抜く際、
解錠操作を行うことで次の動作を行う。第1コンベア25
から第2コンベア26へ放出される出金硬貨が、放出シュ
ート部33へ入り込むのを規制する遮蔽位置に、遮蔽板35
を移動させる。かつ、移動手段により、入金硬貨のオー
バーフロー貨がオーバーフロー貨収納部27へ収納する姿
勢に、通路切換部材29を位置させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、硬貨の入金処理と出金処理を行う循環式硬貨入出金機に関する。
【0002】
【従来の技術】
循環式硬貨入出金機としては、例えば特開昭64−76185号公報に記載さ れているように、入金硬貨および機体に対して着脱可能な補充回収カセットから 繰出される補充硬貨を識別分類通路を通じて種類別収納投出部へ送り込むととも に、種類別収納投出部が満杯の場合のオーバーフロー貨を識別分類通路のオーバ ーフロー貨分類部で分類し通路切換部材を介してオーバーフロー貨収納部へ収納 するようにしている。
【0003】 また、出金時に各種類別収納投出部から投出される硬貨を第1コンベア、第2 コンベアを通じて払出口側へ搬送するようにしている。回収時に各種類別収納投 出部から投出される硬貨およびオーバーフロー貨収納部から繰出される硬貨を識 別分類通路へ送り込み、この識別分類通路のオーバーフロー貨分類部、通路切換 部材を介して補充回収カセットへ収納するようにしている。
【0004】 そして、前記補充回収カセットの繰出側とオーバーフロー貨収納部の繰出側と は間隔を開けて対向され、その間に放出シュート部が設けられており、補充回収 カセットから繰出される補充用硬貨およびオーバーフロー貨収納部から繰出され る回収用硬貨を放出シュート部を通じて第2コンベアへ放出し、この第2コンベ アを通じて識別分類通路に送り込まれるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来は、補充回収カセットの引き抜き時に出金処理を禁止し、また 、出金処理中では補充回収カセットの引き抜きが不能とされていた。
【0006】 これは、出金処理中でも補充回収カセットを引き抜けるようにすると、次の問 題があるためである。
【0007】 まず、補充回収カセットが引き抜かれた状態では、放出シュート部の補充回収 カセット側に開放域が形成されるため、この状態下において出金硬貨が第1コン ベアから第2コンベアへ放出されると、その出金硬貨の何枚かが放出シュート部 へ入り込み、この放出シュート部の開放域から補充回収カセットの装着空間へこ ぼれ出るという問題がある。
【0008】 次に、通路切換部材は、硬貨こぼれなく確実にオーバーフロー貨収納部または 補充回収カセットへ硬貨を収納させること、硬貨の噛み込みなく確実にどちらか 一方へ切換えることを保証するために、補充回収カセット内またはオーバーフロ ー貨収納部内へその通路切換部材の一部が入り込んだ姿勢をとるようになってい る。そして、補充回収カセットが機体に装着されているとき、特に補充回収カセ ットへの硬貨の回収時には、通路切換部材は回収硬貨を補充回収カセット内に回 収するため、通路切換部材の一部が補充回収カセット内へ入り込んでいる。この 状況下で補充回収カセットを引き抜く前段階として補充回収カセットの機体に対 するロックを解除する解錠操作をすると、通路切換部材が中立位置(補充回収カ セットへの収納側とオーバーフロー貨収納部への収納側の中間位置)に移動され て、補充回収カセット内からその通路切換部材の一部が脱し、補充回収カセット の引き抜きが可能となる。この状況下で、入金処理が行われると、入金処理時の オーバーフロー貨がオーバーフロー貨収納部へ向けて放出されても、通路切換部 材がオーバーフロー貨収納部側へ切換わっておらず、オーバーフロー貨収納部へ 収納されないという問題がある。
【0009】 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、補充回収カセットの機体か らの引き抜きに影響されずに、入金処理および出金処理が可能な循環式硬貨入出 金機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、入金硬貨および機体1に対して着脱可能な補充回収カセット28から 繰出される補充硬貨を識別分類通路8を通じて種類別収納投出部21へ送り込むと ともに、種類別収納投出部21が満杯の場合のオーバーフロー貨を識別分類通路8 のオーバーフロー貨分類部16で分類し通路切換部材29を介してオーバーフロー貨 収納部27へ収納し、出金時に各種類別収納投出部21から投出される硬貨を第1コ ンベア25、第2コンベア26を通じて払出口2側へ搬送し、回収時に各種類別収納 投出部21から投出される硬貨およびオーバーフロー貨収納部27から繰出される硬 貨を識別分類通路8へ送り込み、この識別分類通路8のオーバーフロー貨分類部 16、通路切換部材29を介して補充回収カセット28へ収納してなり、前記補充回収 カセット28から繰出される補充用硬貨およびオーバーフロー貨収納部27から繰出 される回収用硬貨は放出シュート部33を通じて第2コンベア26へ放出するととも に第2コンベア26を通じて識別分類通路8に送り込んでなる循環式硬貨入出金機 である。そして、前記補充回収カセット28およびオーバーフロー貨収納部27から 放出シュート部33へ繰出される硬貨を第2コンベア26へ放出する位置と前記第1 コンベア25から第2コンベア26へ放出される出金硬貨が放出シュート部33へ入り 込むのを規制する遮蔽位置とに移動可能に遮蔽板35を設け、前記補充回収カセッ ト28の前記機体1からの引き抜き時に前記遮蔽板35を遮蔽位置に移動させる遮蔽 板駆動手段37を設け、また、前記補充回収カセット28の前記機体1からの引き抜 きのために行う補充回収カセット28の機体1からの解錠操作時に、前記通路切換 部材29を前記オーバーフロー貨収納部27への硬貨収納姿勢に位置せしめる移動手 段61を設けてなるものである。
【0011】
【作用】
本考案では、補充回収カセット28を機体1から引き抜く際、補充回収カセット 28の機体1からの解錠操作を行うと、遮蔽板駆動手段37により遮蔽板35が第1コ ンベア25から第2コンベア26へ放出される出金硬貨が放出シュート部33へ入り込 むのを規制する遮蔽位置に移動され、かつ、移動手段61により通路切換部材29を オーバーフロー貨収納部27への硬貨収納姿勢に位置せしめる。
【0012】 したがって、補充回収カセット28を機体1から引き抜いた状態であっても、入 金処理および出金処理が行える。すなわち、入金処理時においては、オーバーフ ロー貨を収納するとき、オーバーフロー貨収納部27への硬貨収納姿勢に位置する 通路切換部材29を介してオーバーフロー貨収納部27に確実に収納する。かつ、出 金処理時においては、硬貨が第1コンベア25から第2コンベア26に放出された際 に、硬貨が放出シュート部33に飛び込むのを遮蔽板35で阻止し、放出シュート部 33を通じて補充回収カセット28の装着空間に硬貨がこぼれるのを防止する。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照して説明する。
【0014】 図8ないし図10は循環式硬貨入出金機の全体構成を示し、1は機体で、この 機体1の前部上面にシャッター等によって開閉される払出口2が設けられ、この 払出口2の下部に上下面反転可能な受枠3が設けられている。この受枠3の下方 に硬貨を受取るとともに繰出ベルト4および逆転ローラ5等の構成によって1枚 ずつ分離して繰出す硬貨収納繰出部6が設けられている。この硬貨収納繰出部6 の下方には、硬貨収納繰出部6内に混入した異物を回収するための異物回収箱7 が配置されている。
【0015】 硬貨収納繰出部6から繰出される硬貨は識別分類通路8に送り込まれる。この 識別分類通路8は、通路底板9上に設けられた両側の通路側板10,11間に構成さ れ、上方には硬貨を搬送するための搬送ベルト12が張設されている。
【0016】 識別分類通路8の始端側には、正貨、偽貨、金種等を識別する磁気センサ、イ メージセンサを有する識別部13が設けられている。
【0017】 この識別部13の後流にはリジェクト貨分類部14が設けられている。このリジェ クト貨分類部14は、通路底板9に開口された落下孔をシャッタで選択的に開閉す るようになっており、識別部13でリジェクト貨が識別されたとき、対応するタイ ミングで落下孔を開放し、リジェクト貨を通路上から落下排除する。排除された リジェクト貨は、返却コンベア15に放出され、この返却コンベア15を通じて受枠 3に返却される。
【0018】 リジェクト貨分類部の後流にはオーバーフロー貨分類部16が設けられている。 このオーバーフロー貨分類部16は、通路底板9に開口された落下孔をシャッタで 選択的に開閉するようになっており、識別部13で後述する種類別収納投出部21が 満杯の場合のオーバーフロー貨が識別されたとき、対応するタイミングで落下孔 を開放し、オーバーフロー貨を通路上から落下排除する。
【0019】 オーバーフロー貨分類部16の後流には、通路側板11の縁部が通路内側に突出し 、この通路側板11の縁部を基準として小径硬貨順に1円、50円、5円、100 円、10円、500円の選別溝孔17がそれぞれ形成されている。
【0020】 オーバーフロー貨分類部16および各選別溝孔17の下方には種類別一時保留部18 が設けられている。この種類別一時保留部18は、オーバーフロー貨および各金種 硬貨を種類別に隔離して保留する仕切板および凹部を有する一時保留ドラム19か らなる。そして、この一時保留ドラム19は、オーバーフロー貨分類部16および各 選別溝孔17から落下する硬貨を受取って保留する位置(図9に示す位置から反時 計回り方向に90゜回動した位置)と、オーバーフロー貨をシュート20の途中に放 出するとともに各金種硬貨を種類別収納投出部21に放出する位置(図9に示す位 置とは 180゜反転した位置)と、全ての保留硬貨を返却コンベア22に放出する位 置(図9に示す位置)と、オーバーフロー貨分類部16から落下する硬貨をドラム 外側面によってシュート20に導く位置(図9に示す位置)とに選択的に回動され る。
【0021】 前記種類別収納投出部21は、種類別一時保留部18から放出される硬貨を金種別 に一括収納するとともに、出金時に繰出ベルト23と逆転ローラ24との構成によっ て硬貨を出金用の第1コンベア25に金種毎に1枚ずつ投出する。そして、投出さ れた硬貨は、第1コンベア25を通じて第2コンベア26に放出され、この第2コン ベア26を通じて前記硬貨収納繰出部6に放出され、識別分類通路8のリジェクト 貨分類部14、返却コンベア15を通じて払出口2に出金される。
【0022】 機体1の底部にはオーバーフロー貨収納部27と補充回収カセット28とが並んで 配置されており、オーバーフロー貨収納部27は機体1内に固定的に配置され、補 充回収カセット28は機体1の開口部1aを通じて引き抜き可能になっている。
【0023】 前記シュート20の下面はオーバーフロー貨収納部27と補充回収カセット28の上 面に臨み、このシュート20内に揺動可能に配設された通路切換部材29によってオ ーバーフロー貨をオーバーフロー貨収納部27に導き、回収硬貨を補充回収カセッ ト28に導くようになっている。なお、硬貨こぼれなく確実にオーバーフロー貨収 納部27または補充回収カセット28へ硬貨を収納させること、硬貨の噛み込みなく 確実にどちらか一方へ切換えることを保証するために、オーバーフロー貨収納部 27内または補充回収カセット28内へ通路切換部材29の一部が入り込んだ姿勢をと る。
【0024】 オーバーフロー貨収納部27には、内部に収納された硬貨を繰出口30(図2に示 す)から外部に繰出す繰出コンベア31が設けられている。補充回収カセット28に は、内部に収納された補充硬貨をオーバーフロー貨収納部27の繰出口30と対向す る位置に設けられた図示しない繰出口から外部に繰出す繰出コンベア32が設けら れている。
【0025】 オーバーフロー貨収納部27と補充回収カセット28との間には、繰出される硬貨 を第2コンベア26に放出する放出シュート部33が設けられている。この放出シュ ート部33は、図1および図2に示すように、オーバーフロー貨収納部27および補 充回収カセット28から繰出される硬貨を固定ガイド板34と遮蔽板35とで第2コン ベア26に導くようになっている。遮蔽板35は、下端部を支軸36によって回動可能 に支持され、図2に実線で示す硬貨を第2コンベア26に放出する放出位置と、図 2に2点鎖線で示す第1コンベア25から第2コンベア26へ放出される出金硬貨が 放出シュート部33へ入り込むのを規制する遮蔽位置とに揺動可能となっている。
【0026】 この遮蔽板35は遮蔽板駆動手段37によって揺動駆動される。この遮蔽板駆動手 段37は、ロータリーソレノイド38を有し、このロータリーソレノイド38によって 回動されるレバー39と遮蔽板35とをリンク40を介して連結しており、ロータリー ソレノイド38の駆動により遮蔽板35を放出位置と遮蔽位置とに移動させる。
【0027】 なお、遮蔽板35の両側の第2コンベア26とオーバーフロー貨収納部27および補 充回収カセット28との間に側壁板41が設けられている。また、第2コンベア26の コンベア枠42には放出シュート部33から放出される硬貨を受入れるとともに閉塞 位置に移動する遮蔽板35で閉塞される開口部43が形成されている。
【0028】 前記通路切換部材29は円筒状の支持軸体44に固定されている。この支持軸体44 は、図3ないし図5に示すように、円筒状に形成され、一端外面に通路切換部材 29が固定され、他端外周に段部45が設けられ、他端面を閉塞する端板46から突設 したピン47にスプリング48が張設され、このスプリング48の付勢により通路切換 部材29が略水平姿勢を保つようになっている。支持軸体44の内側にはロッド49が 軸方向に進退可能に嵌合され、端板46との間に設けたスプリング50でロッド49が 突出する方向に付勢されている。ロッド49の外面にはピン51が突設され、このピ ン51は支持軸体44に軸方向に沿って長く形成された長孔52から突出している。
【0029】 この通路切換部材29および支持軸体44は通路切換部材駆動手段53によって揺動 駆動される。この通路切換部材駆動手段53は、モータやソレノイド等によって駆 動される駆動レバー54と、この駆動レバー54が回動自在に連結され支持軸体44の 外周に嵌合される駆動部材55とを有している。駆動部材55は、一側から筒部56を 突設し、この筒部56の内側に支持軸体44の外周に回動自在に嵌合する通孔57が貫 通形成されている。この筒部56が支持軸体44の段部45に当接して位置決めされる る。筒部56にはピン51が嵌合可能とする凹部58が形成されているとともに、この 凹部58の一側(補充回収カセット28側)の筒部端面から突片59が突設されている 。
【0030】 そして、ピン51が凹部58に嵌合している状態において、駆動レバー54を介して 駆動部材55が回動されることにより凹部58の内縁でピン51を押圧し、支持軸体44 を介して通路切換部材29をオーバーフロー貨収納部27側に傾斜する揺動位置およ び補充回収カセット28側に傾斜する揺動位置に揺動させる。
【0031】 また、補充回収カセット28の機体1からの引き抜きために行う補充回収カセッ ト28の機体1からの解錠操作時に、通路切換部材29をオーバーフロー貨収納部27 への収納姿勢に位置せしめる移動手段61が設けられている。以下、この移動手段 61の構成を説明する。
【0032】 図5ないし図7に示すように、補充回収カセット28には機体1への装着状態で 機体1に対して施錠可能とする鍵体62が設けられている。この鍵体62の鍵による 解錠操作時に、鍵体シリンダに設けたカム63が回動(図中矢印方向、以下同じ) し、このカム63で支軸64を中心として略L字状のレバー65が回動し、このレバー 65に回動自在に連結された略L字状のレバー66がスライド移動する。このレバー 66は補充回収カセット28の底板に突設された一対のガイド軸67に長孔68を嵌合し て平行にスライド移動する。このスライド移動するレバー66に回動自在に連結さ れたレバー69が補充回収カセット28の側壁板に設けた支軸70を中心として回動し 、このレバー69に連結されたレバー71が下方にスライド移動する。このレバー71 は補充回収カセット28の側壁板に突設された一対のガイド軸72に長孔73を嵌合し て平行にスライド移動する。レバー71の上端は、補充回収カセット28の側壁板に 開口された窓孔28a に臨み(上昇状態)、下方へのスライド移動時に窓孔28a よ り下方に移動する。
【0033】 なお、補充回収カセット28の底部にはレバー74が支軸75を中心として回動可能 に支持され、このレバー74はスプリング76の付勢により回動し、回動自在に設け たローラ77を介してレバー66を図中矢印方向に押圧する。また、78はレバー74の 回動を規制するストッパである。
【0034】 また、機体1の補充回収カセット28の装着空間の内壁には、レバー81が支軸82 を中心として水平方向に揺動可能に支持され、このレバー81の中間部に補充回収 カセット28の窓孔28a の位置に対応してローラ83が水平方向回転自在に支持され 、レバー81の先端部は前記ロッド49の先端に対向する。そして、スプリング84よ りレバー81でロッド49を押圧する方向に付勢されており、図に示す施錠状態では 、ローラ83が窓孔28a の内側に侵入しているレバー71の上端に当接し、スプリン グ84によるレバー81の揺動が規制され、レバー81によってロッド49を押圧してい ない。
【0035】 そして、上述のように解錠操作により、レバー71が下方にスライド移動すると 、ローラ83が窓孔28a 内に入り込み、スプリング84の付勢によりレバー81でロッ ド49を支持軸体44内に押動させる。それにより、ロッド49のピン51が駆動部材55 の凹部58から外れる。
【0036】 なお、移動手段61の一部として、支持軸体44等や、通路切換部材駆動手段53等 も含まれる。
【0037】 次に、本実施例の作用を説明する。
【0038】 まず、入金時においては、払出口2を通じて受枠3に投入された入金硬貨を、 受枠3の反転等により硬貨収納繰出部6に放出し、この硬貨収納繰出部6から1 枚ずつ分離して識別分類通路8に送り込む。
【0039】 識別分類通路8では識別部13で識別を行う。ここで、偽貨等のリジェクト貨が 識別された場合には、対応するリジェクト貨がリジェクト貨分類部14で通路上か ら分離されて返却コンベア15を通じて受枠3に返却される。このとき受枠3は硬 貨の受取可能状態に戻っている。
【0040】 識別部13で正貨と識別された硬貨は、そのまま識別分類通路8を搬送され、金 種別の選別溝孔17で形状選別されて通路上から落下し、種類別一時保留部18に金 種毎に一時保留される。
【0041】 また、種類別収納投出部21のある金種について満杯が検出されている場合には 、対応金種のオーバーフロー貨が識別部13で識別されると、対応するオーバーフ ロー貨がオーバーフロー貨分類部16で通路上から分離され、種類別一時保留部18 に他の金種とは分離状態に一時保留される。
【0042】 入金硬貨を全て選別完了した後、この識別結果を表示して顧客の承認を得る。 入金承認が得られれば、種類別一時保留部18の一時保留ドラム19が回動され、各 金種別に保留した硬貨は種類別収納投出部21に金種別に収納される。
【0043】 オーバーフロー貨はシュート20に放出される。このとき、通路切換部材駆動手 段53により、駆動部材55、ロッド49および支持軸体44とともに通路切換部材29が 回動し、通路切換部材29がオーバーフロー貨収納部27側に傾斜してその通路切換 部材29の一部がオーバーフロー貨収納部27内に侵入した状態にある。そのため、 シュート20に放出されたオーバーフロー貨は通路切換部材29を介してオーバーフ ロー貨収納部27に収納される。
【0044】 また、入金不承認時には、種類別一時保留部18の保留ドラム19が回動され、全 ての保留硬貨を返却コンベア22に放出し、この返却コンベア22から返却コンベア 15を通じて受枠3に返却する。
【0045】 次に、出金時においては、顧客による出金データの入力により、種類別収納投 出部21から出金金種に対応した金種硬貨が対応枚数だけ第1コンベア25に投出さ れる。投出された硬貨は、第1コンベア25から第2コンベア26を通じて硬貨収納 繰出部6に放出され、この硬貨収納繰出部6から識別分類通路8に1枚ずつ送り 込まれ、識別部13で識別された後、リジェクト貨分類部14で通路上から落下され 、返却コンベア15を通じて受枠3に放出される。
【0046】 なお、識別部13での識別の結果、損貨等のリジェクト貨が識別された場合には 、該当するリジェクト貨はリジェクト貨分類部14では分離せず、その後流のオー バーフロー貨分類部16で通路上から落下され、保留ドラム19からシュート20、上 述のようにオーバーフロー貨収納部27側に切換移動された通路切換部材29を通じ てオーバーフロー貨収納部27に収納される。そして、出金データに対して不足す る金種硬貨を種類別収納投出部21から再度投出し、受枠3に出金する。
【0047】 また、出金硬貨が受枠3に放出された後、あるいは前記入金時に入金キャンセ ルとなった返却硬貨が受枠3に放出された後、顧客による硬貨の取忘れの可能性 があるため、受枠3の硬貨放出動作、硬貨収納繰出部6の動作、識別分類通路8 での搬送および識別動作が行われる。ここで、取忘れ硬貨があって識別部13で識 別されると、オーバーフロー貨分類部16、シュート20、通路切換部材29を通じて オーバーフロー貨収納部27に回収される。識別結果は処理を行った顧客データと ともに記憶される。
【0048】 次に、補充処理について説明する。この補充処理としては、例えば朝の補給時 に、硬貨が収納されていない機体1に硬貨を収納した補充回収カセット28を装着 した場合や、出金によって硬貨収納量が少なくなった金種がある場合に行われる 。
【0049】 そして、補充回収カセット28の繰出コンベア32により、硬貨が放出シュート部 33に繰出される。この放出シュート部33に繰出された硬貨は、第2コンベア26を 通じて硬貨収納繰出部6に放出され、この硬貨収納繰出部6から識別分類通路8 に1枚ずつ送り込まれ、識別部13で識別された後、金種別の選別溝孔17で形状選 別されて通路上から落下し、種類別一時保留部18を通じて種類別収納投出部21に 補充収納される。
【0050】 また、種類別収納投出部21のある金種について満杯が検出された対応金種のオ ーバーフロー貨やリジェクト貨が識別部13で識別されると、対応硬貨がオーバー フロー貨分類部16で通路上から落下され、種類別一時保留部18、シュート20、上 述のようにオーバーフロー貨収納部27側に切換移動された通路切換部材29を通じ てオーバーフロー貨収納部27に収納される。
【0051】 なお、補充回収カセット28内に硬貨がなくなった場合(例えば補充回収カセッ ト28からの繰出動作中に識別部13が所定時間硬貨を検知しないことによりわかる )、オーバーフロー貨収納部27の繰出コンベア32が動作され、上述と同様に種類 別収納投出部21に硬貨の補充が行われる。このとき、オーバーフロー貨やリジェ クト貨は上述と同様にオーバーフロー貨収納部27内に戻される。
【0052】 次に、機体1内の全ての硬貨を回収して取出す回収処理について説明する。種 類別収納投出部21から硬貨が第1コンベア25に投出されるとともにこの第1コン ベア25から第2コンベア26に放出される。オーバーフロー貨収納部27から硬貨が 放出シュート部33に繰出されるとともにこの放出シュート部33から第2コンベア 26に放出される。
【0053】 そして、第2コンベア26に放出された硬貨は、第2コンベア26を通じて硬貨収 納繰出部6に放出され、この硬貨収納繰出部6から識別分類通路8に1枚ずつ送 り込まれ、識別部13で識別された後、オーバーフロー貨分類部16で通路上から落 下され、シュート20に放出される。このとき、通路切換部材駆動手段53により、 駆動部材55、ロッド49および支持軸体44とともに通路切換部材29が回動し、通路 切換部材29が補充回収カセット28側に傾斜してその通路切換部材29の一部が補充 回収カセット28内に侵入した状態にある。そのため、シュート20に放出された硬 貨は通路切換部材29を介して補充回収カセット28に回収される。
【0054】 そして、補充回収カセット28の鍵体52を鍵で解錠操作して機体1に対して施錠 し、補充回収カセット28を機体1の開口部1aを通じて引き抜き、補充回収カセッ ト28ごと回収する。
【0055】 また、循環式硬貨入出金機の稼動途中において、硬貨の補充のために補充回収 カセット28を機体1から取出し、この補充回収カセット28に硬貨を収納して機体 1内に戻し、硬貨を追加補充することができる。
【0056】 この場合には、補充回収カセット28の鍵体52を鍵で解錠操作して機体1に対し て施錠する。この解錠操作により、上述のように移動手段61のレバー71が下方に スライド移動し、レバー81がスプリング84の付勢により揺動し、ロッド49が支持 軸体44内に押動され、ロッド49のピン51が駆動部材55の凹部58から外れる。
【0057】 このとき、通路切換部材29がオーバーフロー貨収納部27側に傾斜している硬貨 収納姿勢であったならば、駆動部材55のピン59にロッド49のピン51が当接するの で、通路切換部材29の姿勢は保たれる。
【0058】 また、通路切換部材29が補充回収カセット28側に傾斜している硬貨収納姿勢で あったならば、ピン51が凹部58から外れるために、スプリング48の付勢により支 持軸体44が回動して通路切換部材29が水平姿勢になる。そして、通路切換部材駆 動手段53の作動により、駆動部材55のピン59でロッド49のピン51を押圧して回動 させ、通路切換部材29をオーバーフロー貨収納部27側に傾斜する硬貨収納姿勢に 位置せしめることになる。
【0059】 また、解錠操作に連動あるいは補充回収カセット28の引き抜きをスイッチ等で 検知すると、遮蔽板駆動手段37のロータリーソレノイド38が駆動され、遮蔽板35 が第2コンベア26と放出シュート部33との遮蔽位置に移動する。
【0060】 したがって、補充回収カセット28を機体1から引き抜いた状態でも、入金処理 および出金処理を行える。すなわち、入金処理時においては、オーバーフロー貨 を収納するとき、オーバーフロー貨収納部27側に傾斜する硬貨収納姿勢に位置す る通路切換部材29を介してオーバーフロー貨収納部27に確実に収納することがで きる。かつ、出金処理時においては、硬貨が第1コンベア25から第2コンベア26 に放出された際に、硬貨が放出シュート部33に飛び込むのを遮蔽板35で阻止し、 放出シュート部33を通じて補充回収カセット28の装着空間に硬貨がこぼれるのを 防止することができる。
【0061】 なお、前記実施例では入金硬貨を種類別に分類して一時保留し、入金承認時に 種類別収納投出部21およびオーバーフロー貨収納部27に収納するようにしている が、入金硬貨を一括して一時保留し、入金承認時に種類別に分類して種類別収納 投出部21およびオーバーフロー貨収納部27に収納するようにしてもよい。
【0062】 また、前記種類別とは、金種の正貨(真偽貨のうちの真貨の中でも正貨と損貨 があり、真貨は出金に使用できる真貨、損貨は出金に使用しえない真貨を意味す る)をさす場合もある。
【0063】 また、種類別収納投出部の全てが入金硬貨の補充を可能とする例に限らず、入 金硬貨の補充が可能な種類別収納投出部と入金硬貨の補充は不可能な種類別収納 投出部(但し、両方とも補充回収カセットからの補充は可能)とを持つ例でもよ い。
【0064】 また、種類別収納投出部は、硬貨重積筒形式の収納部とその筒内の硬貨を1枚 ずつ投出する投出部で構成してもよい。
【0065】
【考案の効果】
本考案によれば、補充回収カセットを機体から引き抜く際、補充回収カセット の機体からの解錠操作を行うと、遮蔽板駆動手段により遮蔽板が第1コンベアか ら第2コンベアへ放出される出金硬貨が放出シュート部へ入り込むのを規制する 遮蔽位置に移動され、かつ、移動手段により通路切換部材をオーバーフロー貨収 納部への硬貨収納姿勢に位置せしめる。そのため、入金処理時においては、オー バーフロー貨を収納するとき、オーバーフロー貨収納部への硬貨収納姿勢に位置 する通路切換部材を介してオーバーフロー貨収納部に確実に収納することができ る。かつ、出金処理時においては、硬貨が第1コンベアから第2コンベアに放出 された際に、硬貨が放出シュート部に飛び込むのを遮蔽板で阻止し、放出シュー ト部を通じて補充回収カセットの装着空間に硬貨がこぼれるのを防止することが できる。したがって、補充回収カセットの機体からの引き抜きに影響されず、入 金処理および出金処理が可能な循環式硬貨入出金機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の循環式硬貨入出金機の一実施例を示す
放出シュート部部分の平面図である。
【図2】放出シュート部部分の側面図である。
【図3】通路切換部材部分の側面図である。
【図4】通路切換部材部分の斜視図である。
【図5】移動手段部分の平面図である。
【図6】移動手段の一部の側面図である。
【図7】移動手段の一部の側面図である。
【図8】循環式硬貨入出金機の断面図である。
【図9】循環式硬貨入出金機の図8右側から見た断面図
である。
【図10】循環式硬貨入出金機の上方から見た断面図で
ある。
【符号の説明】
1 機体 2 払出口 8 識別分類通路 16 オーバーフロー貨分類部 21 種類別収納投出部 25 第1コンベア 26 第2コンベア 27 オーバーフロー貨収納部 28 補充回収カセット 29 通路切換部材 33 放出シュート部 35 遮蔽板 37 遮蔽板駆動手段 61 移動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金硬貨および機体に対して着脱可能な
    補充回収カセットから繰出される補充硬貨を識別分類通
    路を通じて種類別収納投出部へ送り込むとともに、種類
    別収納投出部が満杯の場合のオーバーフロー貨を識別分
    類通路のオーバーフロー貨分類部で分類し通路切換部材
    を介してオーバーフロー貨収納部へ収納し、出金時に各
    種類別収納投出部から投出される硬貨を第1コンベア、
    第2コンベアを通じて払出口側へ搬送し、回収時に各種
    類別収納投出部から投出される硬貨およびオーバーフロ
    ー貨収納部から繰出される硬貨を識別分類通路へ送り込
    み、この識別分類通路のオーバーフロー貨分類部、通路
    切換部材を介して補充回収カセットへ収納してなり、前
    記補充回収カセットから繰出される補充用硬貨およびオ
    ーバーフロー貨収納部から繰出される回収用硬貨は放出
    シュート部を通じて第2コンベアへ放出するとともに第
    2コンベアを通じて識別分類通路に送り込んでなる循環
    式硬貨入出金機において、 前記補充回収カセットおよびオーバーフロー貨収納部か
    ら放出シュート部へ繰出される硬貨を第2コンベアへ放
    出する位置と前記第1コンベアから第2コンベアへ放出
    される出金硬貨が放出シュート部へ入り込むのを規制す
    る遮蔽位置とに移動可能に遮蔽板を設け、 前記補充回収カセットの前記機体からの引き抜き時に前
    記遮蔽板を遮蔽位置に移動させる遮蔽板駆動手段を設
    け、 前記補充回収カセットの前記機体からの引き抜きのため
    に行う補充回収カセットの機体からの解錠操作時に、前
    記通路切換部材を前記オーバーフロー貨収納部への硬貨
    収納姿勢に位置せしめる移動手段を設けてなることを特
    徴とする循環式硬貨入出金機。
JP6056891U 1991-07-31 1991-07-31 循環式硬貨入出金機 Expired - Fee Related JP2548878Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6056891U JP2548878Y2 (ja) 1991-07-31 1991-07-31 循環式硬貨入出金機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6056891U JP2548878Y2 (ja) 1991-07-31 1991-07-31 循環式硬貨入出金機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0512980U true JPH0512980U (ja) 1993-02-19
JP2548878Y2 JP2548878Y2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=13145999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6056891U Expired - Fee Related JP2548878Y2 (ja) 1991-07-31 1991-07-31 循環式硬貨入出金機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2548878Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3451302A1 (en) * 2017-09-04 2019-03-06 Asahi Seiko Co., Ltd. Coin recycle device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3451302A1 (en) * 2017-09-04 2019-03-06 Asahi Seiko Co., Ltd. Coin recycle device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2548878Y2 (ja) 1997-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0338635B2 (ja)
KR20070090015A (ko) 동전 입출금기
JP3499702B2 (ja) 硬貨入出金機
JPH10208107A (ja) 硬貨入金装置および循環式硬貨入出金機
JP3630556B2 (ja) 硬貨処理装置
JP3673052B2 (ja) 硬貨入出金機の取引口装置
TWI714878B (zh) 硬幣接收釋出裝置
JPS6359199B2 (ja)
JP2548878Y2 (ja) 循環式硬貨入出金機
JP2001101476A (ja) 硬貨入出金機のカセット装置
JP4727786B2 (ja) 硬貨処理装置
JP3214841B2 (ja) 循環式硬貨入出金機
JP2702903B2 (ja) 硬貨処理機の硬貨保留機構
JPH0620215Y2 (ja) 循環式硬貨入出金機の硬貨収納装置
JP2006201860A (ja) 循環式硬貨入出金機
JPH10228556A (ja) 硬貨搬送装置および硬貨入金処理機の残留硬貨類搬送装置
JP3630580B2 (ja) 循環式硬貨入出金機
JPH0121405Y2 (ja)
JPH0445088Y2 (ja)
JP3774289B2 (ja) 硬貨入出金機
JP3630579B2 (ja) 硬貨入出金機
JP3086575B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2589243Y2 (ja) 循環式硬貨入出金機
JPS61182192A (ja) 循環式硬貨入出金機
JP3386297B2 (ja) 硬貨通路装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees