JPH05129105A - チツプ・バリスタ - Google Patents

チツプ・バリスタ

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JPH05129105A
JPH05129105A JP3314043A JP31404391A JPH05129105A JP H05129105 A JPH05129105 A JP H05129105A JP 3314043 A JP3314043 A JP 3314043A JP 31404391 A JP31404391 A JP 31404391A JP H05129105 A JPH05129105 A JP H05129105A
Authority
JP
Japan
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layer
ceramic
zno
chip
nickel
Prior art date
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Pending
Application number
JP3314043A
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English (en)
Inventor
Yoji Funabiki
要次 船引
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication of JPH05129105A publication Critical patent/JPH05129105A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 HCl系の前処理剤によるZnOセラミック
の浸食およびバリスタ電圧の低下が防止され、かつ半田
付け後の接着強度が大きいZnO系チップ・バリスタの
提供。 【構成】 まず、円柱状のZnOセラミック1の表面中
央部にエポキシ系の絶縁塗料を厚さ50μmの帯状に塗布
し、乾燥してエポキシ系の絶縁塗料層2を形成する。次
いで、このZnOセラミック1における対向する一対の
端面に、ニッケル導電塗料を厚さ10μmで塗布し、乾燥
してニッケル導電塗料層3を形成する。次に、ZnOセ
ラミック1における上記絶縁塗料層2が形成されていな
い部分およびニッケル導電塗料層3上にバレル式化学メ
ッキ処理により厚さ2〜3 μmの銅メッキ層4を形成
し、その表面にバレル式電気メッキ処理により厚さ 2〜
3μmのニッケルメッキ層5を形成し、最後にニッケル
メッキ層5の表面にバレル式電気メッキ処理により厚さ
1〜2 μmの半田メッキ層6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ZnOを主成分とする
チップタイプのセラミック・バリスタに関する。
【0002】
【従来の技術】電圧に依存する非線形抵抗を持つ2電極
半導体デバイスであるバリスタの一つに、ZnOを主成
分とするものがあり、8mmなど各種カメラ一体型VTR
のRFモジュレーターなどにおける人体から放電される
静電気吸収用部品等として用いられてきた。このような
ZnOを主成分とするチップ・バリスタは、一般にチッ
プ状のZnOセラミックの表面中央部に、該セラミック
を周回する帯状の絶縁塗料層を塗布形成し、該絶縁塗料
層以外のセラミック表面部分にニッケルなどをメッキし
てメッキ電極層を形成するといった方法により製造され
てきた。
【0003】また、上記チップ・バリスタの製造工程に
おいてはZnOセラミックにメッキ処理を施す際、一般
に次のような前処理が行われていた。まず、ZnOセラ
ミックをアルカリ溶液に浸漬して脱脂し、これを濃塩酸
などの酸を用いて洗浄した後、pH 1.0〜1.5 のSnC
2 ・2H2 Oの塩酸溶液を用いてセンシタイジングを
行い、次いでpH 1.5〜2.0 のPdCl2 の塩酸溶液を
用いてアクチベーションを行う、といった操作を繰り返
し行い、セラミック表面を活性化させる。
【0004】しかしながら、上記前処理工程において用
いられるHCl系の前処理剤はpHが 1.0〜2.0 と低い
ため、ZnO系のセラミックが浸食され、バリスタ電圧
が低下してしまうといった問題点があった。一方、上記
のようなメッキ前処理(活性化処理)を行わずにメッキ
処理を施すと、メッキがセラミックにほとんど付かず、
セラミック素地が露出してしまうために耐湿信頼性が低
下してしまったり、また、基板などへの半田付け後の接
着強度が極めて小さいため、基板から脱落しやすくなっ
てしまうなどといった問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述従来の
技術の問題点を解決し、HCl系の前処理剤によるZn
Oセラミックの浸食およびバリスタ電圧の低下が防止さ
れ、かつ半田付け後の接着強度が大きいZnO系チップ
・バリスタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究の結果、チップ状のZnOセラ
ミックにおける対向する一対の電極形成端面を、あらか
じめ導電塗料層によって被覆しておくことにより、上記
課題が解決されることを見い出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、チップ状のZnOセ
ラミック表面に、対向する一対の端面以外の側面中央部
を通ってチップ状のセラミックを周回する帯状の絶縁塗
料層と、該絶縁塗料層形成部分以外を被覆するメッキ電
極層とを有してなるチップタイプのZnO系セラミック
・バリスタであって、上記電極層の内側に、ZnOセラ
ミックの対向する一対の端面をそれぞれ被覆する、導電
塗料層が形成されていることを特徴とするチップ・バリ
スタを提供するものである。
【0008】
【作用】本発明のチップ・バリスタは、チップ状のZn
Oセラミックにおける対向する一対の端面を導電塗料層
で被覆した後、その上からメッキ電極層を形成すること
により、基板上への搭載時における半田食われ現象を防
止し、接着強度の向上を図っている。すなわち、本発明
のチップ・バリスタのようにZnOセラミックにおける
メッキ電極形成端面をあらかじめ導電塗料層によって被
覆しておくことにより、該端面の電解電流密度が高くな
り、接触効率が良くなるため、導電塗料層表面および近
傍のセラミック表面にメッキが析出しやすくなり、メッ
キ前処理を行うことなく均一なメッキ電極層が形成さ
れ、半田付け後の接着強度が向上するのである。なお、
上記導電塗料としてニッケル粉末に樹脂を混合したニッ
ケル導電塗料を用いると、ニッケル自体の導電率が高い
ことも加わるため好適である。
【0009】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0010】
【実施例1】まず、ZnOに原子価制御剤および焼結助
剤を所定量加え、湿式ボールミルにて撹拌した後、脱
水、乾燥を行った。乾燥後、仮焼きをし、再度湿式ボー
ルミルにて撹拌した後、脱水、乾燥を行い、ZnOバリ
スタ材料粉体を得た。次いで、この粉体にポリビニルア
ルコールを加え造粒した後、金型により加圧成形し、 4
00℃で2時間脱バインダーを行った。脱バインダー後、
この成形体を大気中において 1,200℃で2時間焼成し、
チップ状のZnOセラミック1を得た。
【0011】次に、得られたZnOセラミック1の表面
中央部を周回させて、エポキシ系の絶縁塗料を厚さ50μ
mの帯状に塗布し、その後これを 200℃で乾燥し、硬化
させてエポキシ系の絶縁塗料層2を形成した(図2)。
次いで、このZnOセラミック1における対向する一対
の端面に、ターミネター式塗工機により厚さ10μmでニ
ッケル導電塗料を塗布し、 200℃で30分間乾燥して硬化
させてニッケル導電塗料層3を形成した(図3)。
【0012】次に、ZnOセラミック1における上記外
装材2が塗布されていない部分およびニッケル導電塗料
層3上にロッセル塩Cuを用いてバレル式化学メッキ処
理を施して厚さ 2〜3 μmの銅メッキ層4を形成し(図
4)、さらにその表面にバレル式電気メッキ処理を施し
て厚さ 2〜3 μmのニッケルメッキ層5を形成し(図
5)、最後にニッケルメッキ層5の表面にバレル式電気
メッキ処理を施して厚さ1〜2 μmの半田メッキ層6を
形成し(図1)、ZnO系チップ・バリスタを製造し
た。
【0013】上記のようにして製造したZnO系チップ
・バリスタについて、端子電極強度試験を次のようにし
て行った。まず、電極パターン7として、縦が50mm、横
が50mm、厚さが 1.0mmのアルミナ基板8上に、長さ 2.0
mm、幅 0.5mmの2枚の電極をAg−Pd系電極材料で作
製した(図7)。なお、上記電極パターン7は該アルミ
ナ基板8上に 1.0mm間隔で20個形成した。次いで、この
電極パターン7の上に上記製造したチップ・バリスタ9
をクリーム半田10によって半田付けした(チップ装着
精度は、X軸、Y軸ともに中心から± 0.2mm以内とし
た)。なお、上記半田付けは、ホットプレートを 230〜
240 ℃に加熱して半田を溶融し、20秒間行った。
【0014】次に、基板上のチップ・バリスタ9の側方
から Push-Pullゲージ11により、チップ・バリスタが
剥離するまで力を加え(図7)、端子電極強度を測定
し、その結果を表1に示した。また、本発明のチップ・
バリスタとの比較のため、従来品であるメッキ前処理お
よびニッケル導電塗料層の形成を行なわないチップ・バ
リスタ、およびメッキ前処理を行い、ニッケル導電塗料
層の形成を行わないチップ・バリスタを上記同様にして
作製し、上記同様の電極パターン上に半田付けして端子
電極強度試験を行い、その結果を表1に併記した。
【0015】
【表1】
【0016】表1からもわかるように、本発明のチップ
・バリスタは従来品と比較してバリスタ電圧の変化率が
極めて小さく、かつ非直線係数および接着強度が大きい
信頼性の高いものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明のチップ・バリスタの開発によ
り、素体であるZnOセラミックの浸食が防止され、バ
リスタ電圧が低下してしまうことがなくなった。また、
基板上への搭載時における半田食われ現象が防止され、
接着強度が著しく向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ・バリスタの一例を示す側断面
図である。
【図2】本発明のチップ・バリスタの製造方法の一例を
段階的に示した図であって、ZnOセラミックの表面中
央部に素体を周回する帯状エポキシ系絶縁塗料層が形成
された状態を示す側断面図である。
【図3】本発明のチップ・バリスタの製造方法の一例を
段階的に示した図であって、図2のZnOセラミックに
おける両端面にニッケル導電塗料層が形成された状態を
示す側断面図である。
【図4】本発明のチップ・バリスタの製造方法の一例を
段階的に示した図であって、図3のZnOセラミックに
おけるエポキシ樹脂未塗布部分にロッセル塩Cuを用い
たバレル式化学メッキ処理が施された状態を示す側断面
図である。
【図5】本発明のチップ・バリスタの製造方法の一例を
段階的に示した図であって、図4の素子におけるバレル
式化学メッキ層のうえにニッケルを用いたバレル式電気
メッキ処理が施された状態を示す側断面図である。
【図6】チップ・バリスタを搭載するAg−Pd電極パ
ターンを示す上面図である。
【図7】基板上に搭載したチップ・バリスタの取り外し
端子電極強度の測定態様を示す側面図である。
【符号の説明】
1‥‥‥ZnOセラミック 2‥‥‥エポキシ系の絶縁塗料層 3‥‥‥ニッケル導電塗料層 4‥‥‥銅メッキ層 5‥‥‥ニッケルメッキ層 6‥‥‥半田メッキ層 7‥‥‥Ag−Pd電極パターン 8‥‥‥アルミナ基板 9‥‥‥チップ・バリスタ 10‥‥‥クリーム半田 11‥‥‥Push-Pull ゲージ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ状のZnOセラミック表面に、対
    向する一対の端面以外の側面中央部を通ってチップ状の
    セラミックを周回する帯状の絶縁塗料層と、該絶縁塗料
    層形成部分以外を被覆するメッキ電極層とを有してなる
    チップタイプのZnO系セラミック・バリスタであっ
    て、上記電極層の内側に、ZnOセラミックの対向する
    一対の端面をそれぞれ被覆する、導電塗料層が形成され
    ていることを特徴とするチップ・バリスタ。
JP3314043A 1991-10-31 1991-10-31 チツプ・バリスタ Pending JPH05129105A (ja)

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Cited By (2)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970107