JPH05129097A - ドリフトチユーブ式線型加速器 - Google Patents

ドリフトチユーブ式線型加速器

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Publication number
JPH05129097A
JPH05129097A JP5624791A JP5624791A JPH05129097A JP H05129097 A JPH05129097 A JP H05129097A JP 5624791 A JP5624791 A JP 5624791A JP 5624791 A JP5624791 A JP 5624791A JP H05129097 A JPH05129097 A JP H05129097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drift tube
stem
heat pipe
linear accelerator
heat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5624791A
Other languages
English (en)
Inventor
Zenzaburo Kabetani
善三郎 壁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5624791A priority Critical patent/JPH05129097A/ja
Publication of JPH05129097A publication Critical patent/JPH05129097A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリフトチューブの支持ステム径を削減し、
かつ冷却系配管及び温調機構を簡素化する。 【構成】 ドリフトチューブ1を加速空洞2内に支持す
るステムをヒートパイプステム3とし、このヒートパイ
プステム3によりドリフトチューブ1内で発生する熱の
加速空洞2外への取出し,冷却及びドリフトチューブ1
内の温度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドリフトチューブ式線型
加速器に関する。
【0002】
【従来の技術】ドリフトチューブ式線型加速器において
は、図3横断面図に示すように、ドリフトチューブ1は
加速空洞2の真空中にステム3′により支持されてお
り、その表面で加速高周波電場が熱に変わり、またビー
ム収束用に内蔵している磁石5が電磁石の場合、コイル
からのジュール熱及び鉄損による発熱がある。そこでこ
れらの熱を除去するために、ステム3′内に冷却水配管
11を挿設し加速空洞2外から冷却水12を環流させて
いる。
【0003】しかしながら、このように冷却水配管11
を挿設するとステム3′が太くなり、大出力加速器及び
小型加速器では加速空洞2の内部容積に比べてステム
3′の占める割合が大きくなり、加速高周波電場,共振
周波数に影響を与えている。また冷却水12の環流方式
では、1つ1つ大きさの異なる多数のドリフトチューブ
1に対して、均一温度に調整するために複雑な冷却水温
調整機構と配管が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、ドリフトチューブの支
持ステム径を削減し、かつ冷却系配管及び温調機構を簡
素化することができるドリフトチューブ式線型加速器を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ド
リフトチューブを加速空洞内に支持するステムをヒート
パイプステムとし、同ヒートパイプステムによりドリフ
トチューブ内で発生する熱の加速空洞外への取出し,冷
却及びドリフトチューブ内の温度制御を行うことを特徴
とする。
【0006】
【作用】本発明ドリフトチューブ式線型加速器において
は、ヒートパイプステムのドリフトチューブ域の熱を、
蒸発した作動流体が加速空洞の外部にあるヒートシンク
域へ運び、ヒートシンク域で凝縮液化した作動流体は毛
細管現象でドリフトチューブ域に戻される。またヒート
パイプステム内の非凝縮ガス量を調整することによりド
リフトチューブ域の温度制御をする。
【0007】
【実施例】本発明ドリフトチューブ式線型加速器の一実
施例を図面について説明すると、図1は横断面図、図2
は同上におけるヒートパイプステムの作動の説明図であ
る。
【0008】図1において、ドリフトチューブ1は加速
空洞2の真空中に、空洞壁を貫通する中空のヒートパイ
プステム3により支持されており、このドリフトチュー
ブ1内には、中心軸にビームダクト4を有する永久磁石
又は電磁石等の磁石5が収納されている。またドリフト
チューブ1内とヒートパイプステム3内とが連通すると
ともに、両者の内壁にそれぞれウイック6が張装され、
内部には作動流体7が封入されており、この作動流体7
は水又はフレオン等で、常温付近で蒸気圧が高いととも
に潜熱が大きくかつドリフトチューブ1及びヒートパイ
プステム3の内壁と濡れ性がよい物が用いられる。また
ドリフトチューブ1及びヒートパイプステム3の内壁に
はウイック6の代わりに適宜のグルーブを設けてもよ
い。
【0009】更にヒートパイプステム3の加速空洞2の
外部へ突出したヒートシンク部には空冷フィン8が取付
けられるとともに、非凝縮ガス入口9が設けられてい
る。なお空冷フィン8の代わりに簡単な水冷ジャケット
を取付けてもよい。
【0010】このような装置において、図2を参照して
ヒートパイプステム3の作動を説明すると、ヒートパイ
プステム3においては、ドリフトチューブ域(I) の熱を
蒸発した作動流体7が音速に近い速度でヒートシンク域
(II)へ運び、ヒートシンク域(II)で凝縮液化した作動流
体7はウイック6の毛細管現象でドリフトチューブ域
(I) に戻される。
【0011】また非凝縮ガス入口9からヒートパイプス
テム3内のガス溜10へ導入するヘリウム等の非凝縮ガ
スの量を調整することにより、ヒートシンク域(II)の有
効利用面積を調節して除熱量を制御し、それによりドリ
フトチューブ域(I) の温度制御をする。なおヒートパイ
プステム3は中間の断熱域(III)は等温となるようなセ
ルフコンシステントな系であるため、温度勾配による曲
がりを防ぐことができる。
【0012】かくしてこのような装置によれば、ヒート
パイプステム3は、内部を往復する冷却水配管が不必要
であり、冷却水による伝導冷却よりも作動流体7による
蒸発冷却の方が2桁高い冷却能力があるので、加速高周
波電場及び共振周波数に影響を与えるステム径を可能な
限り細くすることができる。またヒートパイプステム3
の伝熱特性には、熱輸送量により非凝縮ガスのガス溜1
0の領域が変化しヒートシンク域(II)の有効面積が変化
する性質があるため、ドリフトチューブ1の冷却能力が
自己補正され、複雑な冷却温調機構及び配管が不必要と
なる。
【0013】
【発明の効果】要するに本発明によれば、ドリフトチュ
ーブを加速空洞内に支持するステムをヒートパイプステ
ムとし、同ヒートパイプステムによりドリフトチューブ
内で発生する熱の加速空洞外への取出し,冷却及びドリ
フトチューブ内の温度制御を行うことにより、ドリフト
チューブの支持ステム径を削減し、かつ冷却系配管及び
温調機構を簡素化することができるドリフトチューブ式
線型加速器を得るから、本発明は産業上極めて有益なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ドリフトチューブ式線型加速器の一実施
例の横断面図である。
【図2】同上におけるヒートパイプステムの作動の説明
図である。
【図3】従来のドリフトチューブ式線型加速器の横断面
図である。
【符号の説明】
1 ドリフトチューブ 2 加速空洞 3 ヒートパイプステム 4 ビームダクト 5 磁石 6 ウイック 7 作動流体 8 空冷フィン 9 非凝縮ガス入口 10 ガス溜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドリフトチューブを加速空洞内に支持す
    るステムをヒートパイプステムとし、同ヒートパイプス
    テムによりドリフトチューブ内で発生する熱の加速空洞
    外への取出し,冷却及びドリフトチューブ内の温度制御
    を行うことを特徴とするドリフトチューブ式線型加速
    器。
JP5624791A 1991-01-31 1991-01-31 ドリフトチユーブ式線型加速器 Withdrawn JPH05129097A (ja)

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JP5624791A JPH05129097A (ja) 1991-01-31 1991-01-31 ドリフトチユーブ式線型加速器

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JP5624791A JPH05129097A (ja) 1991-01-31 1991-01-31 ドリフトチユーブ式線型加速器

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JPH05129097A true JPH05129097A (ja) 1993-05-25

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ID=13021761

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JP5624791A Withdrawn JPH05129097A (ja) 1991-01-31 1991-01-31 ドリフトチユーブ式線型加速器

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JP (1) JPH05129097A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7140771B2 (en) * 2003-09-22 2006-11-28 Leek Paul H X-ray producing device with reduced shielding
CN102833938A (zh) * 2012-08-29 2012-12-19 南京大学 直线加速器加速管恒温水冷系统温差联动控制装置
CN109640508A (zh) * 2019-01-28 2019-04-16 清华大学 一种分离聚焦式交叉指型纵磁模漂移管直线加速器
CN109819579A (zh) * 2019-02-02 2019-05-28 中国科学院近代物理研究所 一种高频电聚焦离子加速装置的机械结构及其装配方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514