JPH05128A - 非接触式眼圧計 - Google Patents

非接触式眼圧計

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JPH05128A
JPH05128A JP3303546A JP30354691A JPH05128A JP H05128 A JPH05128 A JP H05128A JP 3303546 A JP3303546 A JP 3303546A JP 30354691 A JP30354691 A JP 30354691A JP H05128 A JPH05128 A JP H05128A
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fluid
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角膜が所定変形する前の変形状態を検出して
加圧力を小さくするように制御することにより、被検眼
に加わる余分な空気圧を減少させ被検者の負担を軽減さ
せることのできる非接触式眼圧計を提供することを目的
とする。 【構成】 被検眼角膜2に変形を与えるべく時間的に加
圧力を加えて該被検眼角膜2に対して流体を放出するた
めの流体放出手段1と、前記被検眼角膜2の変形を示す
物理量を検出する角膜変形検出手段とを備え、該角膜変
形検出手段により被検眼の所定変形を検出して眼圧値を
求める非接触式眼圧計において、被検眼角膜の所定変形
前の角膜変形状態を検出し該検出信号により前記流体放
出手段1による加圧力を小さくする制御手段を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気等の流体により被
検眼角膜に変形を与え、角膜の所定変形を検出して眼圧
値を計測するようにした非接触式眼圧計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、非接触式眼圧計としては、例
えば、特公昭54−38437 号公報に開示するものが知られ
ている。この特公昭54−38437 号公報のものは、被検眼
角膜に変形を与えるための流体を生成する流体創生手段
としての流体パルス発生器と、被検眼角膜に向かって検
出光を射出する射出光学系と、その射出光学系から射出
されて被検眼角膜を経由する検出光を受光する受光光学
系とを備えており、この従来のものは、被検眼角膜に向
かって流体を流すと、その流体の流圧の増加に伴なって
被検眼角膜が凸面状態から平面状態を経て凹面状態に変
形し、かつ、その流体の流圧を減少させると、それに伴
なって被検眼角膜が凹面状態から平面状態を経て凸面状
態に復元するという現象を利用しており、射出光学系と
受光光学系とは、被検眼角膜が平面状態となっていると
きにその受光光学系の受光量が最大となるようにセット
されている。流体パルス発生器は、図12に符号Aで示
すような時間tをパラメータとする予め定められた流圧
特性曲線を描く流体を創生するようにされており、この
流体を受けたときの被検眼角膜の変形・復帰時間が眼圧
と相関関係を有していて、その時間tをパラメータとし
て眼圧を測定できることから、特公昭54−38437 号公報
に開示のものでは、被検眼角膜に向かって流圧特性曲線
Aに従う流体を流し始めてから凸面状態にある被検眼角
膜が平面状態に変形するまでの時間 t1を、受光光学系
により被検眼角膜から反射される検出光の検出光量が最
大となるまでの時間として測定して、その時間 t1を眼
圧に換算している。すなわち、時間 t1における流体の
流圧Peを特性曲線Aから求めて、その流圧Peを眼圧に換
算するのと同意味を有する処理をしているのである。こ
の従来のものでは、被検眼角膜が凸面状態から平面状態
を経て凹面状態に変形しその凹面状態から平面状態に復
元するときの両平面状態形成の時間の間隔を測定し、こ
れに基づいて眼圧を求めることもできる。なお、この図
12において、符号Bは受光光学系の受光量特性曲線を
示し、符号Pmaxは、流体の最大流圧を示している。ここ
で、この従来の装置においては、角膜が所定変形した後
に、流体パルス発生器の駆動を停止させていたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
非接触式眼圧計は、流体パルス発生器による流体の放出
を停止させるための駆動停止は、所定変形検出後に行う
ため、余分な空気圧が被検眼に加わるという問題点を有
していたものである。
【0004】本発明は上記従来技術が有する問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、角膜が
所定変形する前の変形状態を検出して加圧力を小さくす
るように制御することにより、被検眼に加わる余分な空
気圧を減少させ被検者の負担を軽減させることのできる
非接触式眼圧計を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる非接触式
眼圧計は、上記の課題を解決するため、被検眼角膜に変
形を与えるべく時間的に加圧力を加えて該被検眼角膜に
対して流体を放出するための流体放出手段と、前記被検
眼角膜の変形を示す物理量を検出する角膜変形検出手段
とを備え、該角膜変形検出手段により被検眼の所定変形
を検出して眼圧値を求める非接触式眼圧計において、被
検眼角膜の所定変形前の角膜変形状態を検出し該検出信
号により前記流体放出手段による加圧力を小さくする制
御手段を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に係わる非接触式眼圧計によれば、制御
手段が被検眼角膜の所定変形前の角膜変形状態を検出す
ると、流体放出手段の加圧力がその検出信号により小さ
くされる。従って、被検眼に加わる余分な空気圧を減少
させ被検者の負担を軽減させることのできる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明に係る非接触式眼圧計の第1
の実施例を示すもので、この図1において、1は流体放
出手段、2は被検眼角膜、3は射出光学系、4は検出光
学系である。流体放出手段1は、被検眼角膜(以下、角
膜という。)2に変形を与えるべく、この角膜2に対し
て流体を放出するためのものである。この流体放出手段
1は、ロータリソレノイド5とシリンダ6とロータリソ
レノイド駆動回路7とから大略構成されており、8はロ
ータリソレノイド5のドラムである。シリンダ6は、シ
リンダ筒部9とノズル筒部10とセンシング筒部11とを有
している。シリンダ筒部9には、ピストン12が往復動可
能に設けられており、ピストン12はピストンロッド13を
介してロータリソレノイド5のドラム8に連結されてい
る。ノズル筒部10は角膜2に向かって真直ぐ延びるよう
にされるもので、流体はピストン12の往復動により、こ
のノズル筒部10から放出されるようになっている。ロー
タリソレノイド駆動回路7のオン・オフ条件については
後述する。センシング筒部11はシリンダ筒部9の周壁か
ら延出しており、このセンシング筒部11には後述する圧
力センサ素子が装着されている。
【0008】角膜2は、流体の流圧に基づいて変形を受
けるもので、流体の流圧の増大に伴なって凸面状態から
平面状態を経て凹面状態に変形するものであり、符号C
は、角膜2が変形を受けた状態を示している。符号mは
その変形量を示すもので、この変形量mは、角膜2の中
心線 O1上に存在して変形を受ける前の角膜2の頂点を
O2、角膜2の中心線O1上に存在して変形を受けたときの
角膜Cの頂点を O3とするとき、頂点O2と頂点O3との距
離を指すものである。
【0009】射出光学系3と検出光学系4とは角膜2の
変形量mを光電的に検出する角膜変形を示す物理量角膜
反射光量検出手段を構成するものである。射出光学系3
は、光源14と集光レンズ15と絞り16と投光レンズ17とか
ら構成されており、O4は、この射出光学系3の光軸であ
る。絞り16はレンズ17の焦点位置に存するように設けら
れていて、光源14の射出光は集光レンズ15、絞り16及び
投光レンズ17を通して平行光束からなる検出光となって
角膜2に射出されるようになっている。検出光学系4
は、結像レンズ18と絞り19と光電変換回路20とから構成
されており、光電変換回路20は受光素子21と増幅回路22
とから構成されている。射出光学系3から射出されて角
膜2を経由する検出光は、結像レンズ18及び絞り19を介
して受光素子21によって受光され、かつ光電変換され、
増幅回路22を通して、角膜2の変形量mに対応する角膜
変形量対応信号となって出力されるようになっている。
【0010】23は対応圧力検出手段としての対応圧力検
出回路であり、この対応圧力検出回路23は圧力センサ素
子23aと増幅回路25とから構成されている。圧力センサ
素子23aは前述したようにシリンダ6のセンシング筒部1
1に装着されているもので、この圧力センサ素子23aはノ
ズル筒部10に案内され放出される流体の流圧と対応する
センシング筒部11に案内される流体の流圧を検出するも
のであり、その検出信号は増幅回路25を通して対応圧力
検出信号として出力されるようになっている。
【0011】24は眼圧値換算手段、制御手段としての計
測回路であってこの計測回路24は、光電変換回路20と対
応圧力検出回路23とから出力される検出信号の有する情
報に基づいて角膜2の変形量mに対応する検出光の光量
と流体の対応圧力との相関関数曲線を確立し、角膜2の
変形量mの予め設定される値に対応する対応圧力の値
を、この相関関数曲線から割り出し、その割り出した対
応圧力の値を眼圧値に換算する機能を有するもので、そ
の回路構成を図2に基づいて説明する。
【0012】この図2に示すように、計測回路24は、中
央処理回路(以下、CPUと略記する。)25とメモリ回路26
と切換スイッチ回路27とを有している。CPU 25は、この
計測回路24の中枢をなすもので、その機能については、
他の回路構成要素との関連において説明する。切換スイ
ッチ回路27は、この図2においては有接点スイッチと見
たてて概念的に示されており、ここでは3個の切換スイ
ッチ28,29,30を備え、各切換スイッチ28,29,30は、2
つの切換接点A,Bを有することとされている。
【0013】計測回路24は、この他、相関関数曲線を確
立するためのデータをサンプリングする2系統のサンプ
リング回路系を備えている。一方のサンプリング回路系
は、サンプル・アンド・ホールド回路31と加算回路32と
基準電圧発生回路33と比較回路34とパルス発生回路35と
アドレスカウンタ回路36とオア回路37とから構成される
ものである。サンプル・アンド・ホールド回路31には対
応圧力検出回路23からの対応圧力検出信号が入力されて
おり、このサンプル・アンド・ホールド回路31は制御端
子を有して、この制御端子にパルス信号が入力される
と、その時点の対応圧力検出電圧の電圧値をサンプリン
グして次に制御端子にパルス信号が入力されるまでこの
電圧値をホールドするものである。加算回路32は、この
サンプル・アンド・ホールド回路31と基準電圧発生回路
33との電圧値を加算し、その加算電圧値の電圧を出力す
るものである。比較回路34には、そのプラス端子に加算
回路32の出力電圧が入力され、マイナス端子に対応圧力
検出電圧が入力されており、この比較回路34は、対応圧
力検出電圧が加算回路32の出力電圧よりも大となると、
その出力がハイレベルとなるものとされている。この比
較回路34の出力がハイレベルとなるとパルス発生回路35
から単発のパルス信号が出力されるようになっており、
このパルス発生回路35は、例えば単安定マルチバイブレ
ータにより構成されるものである。アドレスカウンタ回
路36は、このパルス発生回路35のパルス信号をカウント
して、そのカウント値である番地情報を切換スイッチ30
を通じてメモリ回路26に伝送するようにされている。パ
ルス発生回路35のパルス信号はオア回路37を通してサン
プル・アンド・ホールド回路31の制御端子にも入力され
るようになっており、このオア回路37にはCPU25からパ
ルス信号を入力されるようになっている。すなわち、こ
のサンプリング回路系は、対応圧力の増大過程におい
て、所定圧力のステップおきにアドレスカウンタ回路36
をインクリメントして、その出力が対応圧力データに対
応し、かつ番地情報として得られるものである。他方の
サンプリング回路系は、サンプル・アンド・ホールド回
路38とアナログ・デジタル変換回路39とから構成されて
いる。サンプル・アンド・ホールド回路38には光電変換
回路20からの角膜変形量に対応した角膜反射光検出信号
が入力されており、このサンプル・アンド・ホールド回
路38は制御端子を有して、この制御端子にパルス信号が
入力されると、その時点の角膜反射光量検出信号の電圧
値をサンプリングし、次に制御端子にパルス信号が入力
されるまでこの電圧値をホールドするものである。この
サンプル・アンド・ホールド回路38のホールドしている
電圧値はアナログ・デイジタル変換回路39によってデイ
ジタル量に変換され、切換スイッチ29を介してメモリ回
路26に入力されるようになっている。サンプル・アンド・
ホールド回路38の制御端子へのパルス信号の入力はオア
回路37からなされるようにされている。したがって、こ
のサンプリング回路系においては、対応圧力データが更
新されると同時に、その対応圧力データに対応した光量
データがサンプリングされるようになっている。
【0014】計測回路24は更にロータリソレノイド5を
停止させるための回路系を備えている。この回路系は比
較回路40と基準電圧発生回路41とパルス発生器42とから
構成されている。比較回路40には、そのプラス端子に基
準電圧発生回路41からの出力電圧が入力され、マイナス
端子に光電変換回路20からの角膜反射光量検出信号が入
力されている。基準電圧発生回路41の出力電圧は角膜2
の変形量mが最大となる少し手前の時の光電変換回路20
からの角膜反射光量検出信号の電圧に設定されており、
比較回路40は、角膜反射光量検出信号の電圧が基準電圧
発生回路41の出力電圧以上になるとハイレベル出力する
ものとされている。この比較回路40の出力がハイレベル
からローレベルになるとパルス発生回路42から単発のパ
ルス信号が出力されるもので、このパルス信号はロータ
リソレノイド駆動回路7に入力されるようになってお
り、ロータリソレノイド駆動回路7は、このパルス信号
を受けるとロータリソレノイド5を停止させるものであ
る。
【0015】ところで、CPU25には図示しないパワース
イッチとスタートスイッチ43と表示器44とが接続されて
いる。まず、パワースイッチをオンさせると、このCPU2
5から切換スイッチ回路27に向けて切換スイッチ制御信
号が出力され、切換スイッチ28,29,30がB接点側へ設
定されて、メモリ回路26がイニシャライズされる。と同
時に、CPU25からアドレスカウンタ36に向けてリセット
信号が入力され、このアドレスカウンタ36はリセットさ
れたままとなる。この後CPU25から再び、切換スイッチ
回路27に向けて切換スイッチ制御信号が出力され、切換
スイッチ28,23,30はA接点側に設定されるものである。
【0016】この状態で、スタートスイッチ43がオンさ
れた或いはオンされていて、CPU25にスイッチ入力があ
ったとすると、このCPU25は、これを読み込み次の処理
を行なう。まず、オア回路37に向けてパルス信号を出力
し、サンプル・アンド・ホールド回路31,38に現時点で
の対応圧力検出信号の電圧および角膜反射光量検出信号
の電圧をサンプリングさせ、かつホールドさせる。それ
と同時に現在の圧力データと光量データとをメモリ回路
26に格納する。なお現時点では流体は放出されてなく、
これに伴ない角膜2は変形を受けていないので、両電圧
共0Vであり、比較回路34には、そのマイナス端子に0
Vが加わり、プラス端子にはパワースイッチのオンと同
時に基準電圧発生回路33が作動するためその出力電圧が
加わっているので、比較回路34の出力はローレベルとな
っている。この後、アドレスカウンタ36のリセットを解
除し、ロータリソレノイド駆動回路7に駆動制御信号を
入力して、ロータリソレノイド5の作動を開始させるも
のである。
【0017】ロータリソレノイド5の作動が開始された
後は、2系統のサンプリング回路系によって所定圧力の
ステップで得られる対応圧力データに対する角膜変形量
に相当する光量データがサンプリングされ、そのサンプ
リングデータがメモリ回路26内にサンプリング毎に逐時
格納される。
【0018】この過程において、比較回路40の出力がハ
イレベルからローレベルになるとロータリソレノイド5
が停止され、流体の流圧の増加が止まる。これに伴なっ
て対応圧力検出信号の電圧の増加が止まるため、その後
は比較回路34の出力がローレベルのままとなるので、デ
ータのサンプリングが行なわれなくなる。
【0019】その後、CPU25のタイマによる予め定めら
れた時間経過後、このCPU25から切換スイッチ回路27に
向けて切換スイッチ制御信号が入力され、切換スイッチ
28,29,30はB接点側に設定される。そして、CPU25はメ
モリ回路26内のサンプリングデータを読み込み、このサ
ンプリングデータに基づいて図3に示すような対応圧力
Pと角膜変形量mに相当する検出光の光量Lとの相関関
数を確立する。なお、この図3中、Pmaxは対応圧力の最
大値、Lmaxは光量の最大値である。
【0020】CPU25は、この相関関数を確立したら予め
設定される角膜変形量に相当する光量に対応した対応圧
力を、この相関関数から割り出し、その割り出した対応
圧力値を眼圧値に換算する。ここでは、光量Lの最大値
Lmaxにおける対応圧力値P ,Phを眼圧値に換算するよう
にされている。なお、図3では、実線による曲線Hiと破
線による曲線Loとが示されているが、これらの曲線Hi,
Loは各々別途の角膜のものである。勿論、曲線Hiに係る
角膜の方が曲線Loに係る角膜よりも眼圧値が大なること
は言うまでもない。CPU25は眼圧値を求めると、その眼
圧値を表示器44に表示させるものとなっている。
【0021】ところで、この実施例では図4に詳細に示
すように、シリンダ6に流体逃し筒部45を設け、この流
体逃し筒部45に電磁弁46を設けると共に、パルス発生回
路42のパルス信号を受けると電磁弁46を開く電磁弁駆動
回路47を設けて、角膜2に加わる流圧の緩和を早めるよ
うにしている。このようにすることによって、被検眼の
角膜の所定変形前の角膜変形状態を検出し、その検出信
号により流体放出手段による加圧力を小さくすることが
できる。
【0022】なお、この流圧緩和の早期化は、ロータリ
ソレノイド駆動回路7によって、これがパルス発生回路
42からパルス信号を受けた時、ピストン12が前進行程に
ある場合には、このピストン12を後退させるようにロー
タリソレノイド5を駆動させることによってもなすこと
が可能である。
【0023】また、光電変換回路20と対応圧力検出回路
23とを入れ換え、光電変換回路20をサンプル・アンド・
ホールド回路31側の回路系に接続し、対応圧力検出回路
23をサンプル・アンド・ホールド回路38側の回路系に接
続する構成としても良い。この場合には、図5に示すよ
うなかたちで相関関数が確立されるものである。
【0024】次に、本発明に係る非接触式眼圧計の第2
の実施例を図6に基づいて説明する。なお、この第2の
実施例は、第1の実施例と同一の構成要素を有している
ため、ここでは、その同一構成要素について第1の実施
例のものと同一符号を付して、その詳細なる説明は省略
する。
【0025】図6において、流体放出手段1のシリンダ
6は、略T字形状とされており、このシリンダ6はシリ
ンダ筒部9の他、ノズル筒部48,49を有している。ノズ
ル筒部48は角膜2に向かって真直ぐに延びており、ノズ
ル筒部49はノズル筒部48と反対方向に延びている。ノズ
ル筒部49の開口端部に圧力センサ素子24は装着されてい
る。ピストン12の往復動によりシリンダ6内で流動する
流体は、ノズル筒部48とノズル筒部49とに案内されるも
のであり、ノズル筒部48から流体が角膜2に向かって放
出されるものである。
【0026】射出光学系3は、投光レンズ50と赤外発光
ダイオード51とを備えており、投光レンズ50の光軸O
4が、被検眼角膜2の中心線軸O1と平行となるようにし
て、投光レンズ50は設けられている。赤外発光ダイオー
ド51は、その発光中心が投光レンズ50の焦点位置に存す
るようにして設けられており、投光レンズ50は、絞り
A′を通して平行光束からなるスポット光を検出光とし
て角膜2に向かって射出するものである。検出光学系4
は、結像レンズ52と光電変換器53とを備えており、検出
光学系4は、射出光学系3から射出されて角膜2を経由
する検出光を受光し、その検出光を光電変換して被検眼
角膜変形量に対応する被検眼角膜変形対応信号を出力す
る機能を有している。結像レンズ52は、その光軸O5が光
軸O4と交差するようにして設けられており、光電変換器
53は結像レンズ52の焦点位置に設けられており、角膜2
によって反射された検出光が光電変換器53において結像
するようにされている。光電変換器53には、ここでは、
一次元構成の CCDリニアセンサアレイが使用されてい
る。
【0027】図6において、符号 P1は変形を受ける前
の被検眼角膜2によって反射された検出光を示してお
り、符号 P2は変形量mだけ変形を受けたときの被検眼
角膜Cによって反射された検出光を示しており、ここで
は、検出光 P1が光電変換器53の構成素子54の r1番目に
結像されている状態が示されており、検出光P2が構成素
子54のr2番目に結像されている状態が示されている。光
電変換器53からの時系列の出力信号は、検出回路55に入
力されており、この検出回路55は、各構成素子54の番地
情報に相当する電圧を出力する機能を有している。この
検出回路55の出力は計測回路24のサンプル・アンド・ホ
ールド回路38と比較回路40とに入力されるように構成さ
れている。
【0028】角膜2が変形量mだけ変形すると、検出光
の結像位置はΔr だけ変化するものであり、この結像位
置の変化Δr と変形量mとは対応関係にある。この結像
位置の変化Δr は電圧の差として把握されるものとな
る。
【0029】すなわち、検出回路55の出力電圧に基づい
て角膜変形量データがサンプリングされるものである。
この実施例では、射出光学系として、微小のスポット光
を利用する構成としたが、円形パターン、格子状パター
ンを角膜に投影し、その変形量を検出する構成とするこ
ともできる。
【0030】この実施例では、検出光学系としては、結
像位置の一次元的変化を利用する構成となっているが、
円形パターンの面積変化を検出する二次元的な構成とす
ることもできる。
【0031】さらに、被検者が角膜性乱視眼である場合
には、角膜経線方向に沿って反射スポット光の位置、変
位量が異なるので、その場合には、角膜経線方向に沿っ
て、例えば、60度毎に変形検出光学系を配置するとよ
い。
【0032】なお、流圧緩和の早期化は、ロータリーソ
レノイド駆動回路7によって、これがパルス発生回路42
からのパルス信号を受けたとき、前進行程にあるピスト
ンを後退させるようにロータリーソレノイド5を駆動さ
せることにより行う。
【0033】次に本発明に係る非接触式眼圧計の第3の
実施例を図7ないし図9に基づいて説明する。
【0034】この実施例では、流体放出手段1及び計測
回路24は前記第1の実施例と同一構成のため、その図示
は省略する。射出光学系3は、光源56と集光レンズ57と
スリット板58と投影レンズ59とから大略構成されてい
る。光源56には、白熱電球が使用されており、光源56は
集光レンズ57の焦点位置に設けられており、スリット板
58は集光レンズ57と投影レンズ59との間に設けられてお
り、スリット板58には細長いスリット60が設けられてお
り、このスリット60を通過する検出光がスリット投影光
61として投影レンズ59によって被検眼角膜2に向かって
投影される。被検眼角膜2は、このスリット投影光61に
より切断される。
【0035】検出光学系4は、観察顕微鏡構成とされて
おり、対物レンズ62と左眼光学系63と右眼光学系64とか
ら大略構成されている。左眼光学系63は、変倍光学系65
と結像レンズ66と正立光学系67と焦点板68と接眼レンズ
69とを有しており、右眼光学系64は、変倍光学系70と結
像レンズ71と正立光学系72と焦点板73と接眼レンズ74と
を有しており、角膜2のスリット状断面が測定者に観察
されるものとなっている。右眼光学系64には、変倍光学
系70と結像レンズ71との間に、ハーフミラー75がその右
眼光学系64の光軸に対して斜めに設けられている。角膜
2によって反射されたスリット投影光の一部は、このハ
ーフミラー75によって反射されるもので、反射方向先方
には、結像レンズ76とエリアセンサ77とが設けられてい
る。この結像レンズ76とエリアセンサ77とは、スリット
投影光束に対してシャインプルフの原理を満足するよう
にして配置されている。エリアセンサ77には、面積型CC
Dが使用されており、このエリアセンサ77は少なくとも
3本の走査線を有している。対物レンズ62と左眼光学系
63と右眼光学系64とには、従来のスリットランプを使用
でき、ハーフミラー75と結像レンズ76とエリアセンサ77
とはケース78に収納して、オプション構成とすることが
できる。角膜2の断面位置は、左眼光学系63と右眼光学
系64とを使用して、測定者により所定の位置に調節され
る。角膜2から反射されるスリット投影光は、結像レン
ズ76により角膜断面像としてエリアセンサ77に結像され
る。図8は、この角膜断面像を示すもので、符号 C1
角膜2が変形を受ける前の角膜断面像を示しており、符
号 C2は角膜2が変形量Δだけ変形を受けたときの角膜
断面像を示し、L1,L2,L3は走査線を示しており、
スタートスイッチを押すと、少なくとも3本の走査線に
よってエリアセンサ77の構成素子が走査されるもので、
この走査によって、どの構成素子に角膜断面像が結像さ
れているかという意味での結像位置が求められるもので
ある。ここでは、3個の結像位置S1,S2,S3が求められ、
これが結像位置信号として検出回路79に入力され、この
検出回路79により変形前の結像位置信号として素子の番
地情報に相当する電圧が計測回路24のサンプル・アンド
・ホールド回路38に入力されるものである。この走査
は、高速で行なわれるもので、結像位置は、角膜2が変
形を受けている過程においては、時々刻々と変化するも
のであり、その変形過程における結像位置信号が検出回
路79に時々刻々と入力されるものであり、その検出回路
79からの出力電圧がサンプル・アンド・ホールド回路38
に入力されるものである。すなわち、この検出回路79の
出力電圧が角膜変形量データとしてサンプリングされる
ものとなっている。なお、図8中、符号S1´,S2´,S3´
は、角膜2が変形量Δだけ変形したときの結像位置であ
る。ところで、被検眼角膜2の眼圧測定法として、角膜
自身が有する弾性力、涙液の眼圧測定への影響を除去す
るために、被検眼角膜2を直径が3.06mmの円形平面にな
るように圧平する圧平眼圧測定法があるが、この圧平眼
圧測定法を利用する場合には、結像位置 S1”,S2”,
S3”が図9に示すように直線上に並んだときを角膜所定
変形位置として、そのときの流体の流圧をもとに眼圧値
を求めることができる。
【0036】次に非接触式眼圧計の第4の実施例を図1
0に基づいて説明する。
【0037】角膜2の頂点 O2からノズル筒部48の先端
までの距離D1と等しい距離D2だけノズル筒部49の先端か
ら圧力センサ素子23aを離間させて設け、角膜2が受け
る流圧に極力近づけて流体の流圧に対応する対応圧力を
検出する構成としたものであり、その他の構成は第2実
施例と同一であるのでその説明は省略する。
【0038】図11は、本発明に係る非接触式眼圧計の
第5の実施例を示すもので、この実施例では、流体放出
手段1は、エアボンベ80とバルブ81とバルブコントロー
ラ82と放流管83とから大略構成されており、バルブコン
トローラ82はバルブ81の開口量を調節する機能を有して
いる。放流管83は、平行に延びるノズル筒部84,85を有
しており、ノズル筒部84は角膜2に向かって延びてお
り、ノズル筒部85は基準板86に向かって延びており、ノ
ズル筒部85の先端から基準板86までの距離 D3とノズル
筒部84の先端から角膜2の頂点O2までの距離D4とは等し
く設定されている。ノズル筒部84,85には分岐通路87,8
8が設けられ、その分岐通路87,88の下流端には電子式圧
力発振器89が設けられている。この電子式圧力発振器89
は、分岐通路87,88の差圧に基づく信号を出力するもの
で、この電子式圧力発振器89は、圧力センサ素子23aと
して機能するものである。ノズル筒部85には、調整バル
ブ90が設けられており、この調整バルブ90は、角膜2が
変形を受ける前の状態にあるときに、電子式圧力発振器
89の出力が零となるように調節する機能を有している。
【0039】次にこの第5の実施例の作用について説明
する。
【0040】バルブ81を開くと、エアボンベ80からの空
気が放流管83に向かって流出し、被検眼角膜変形用の流
体としてノズル筒部84,85に案内される。角膜2が変形
を受ける前にあっては、ノズル筒部84から放出される放
出状態とノズル筒部85から放出される放出状態との関係
に変化がないから、調整バルブ90の調整によって電子式
圧力発振器89の出力は零とされている。バルブ81の開度
を増大させると、角膜2が流体の流圧により変形して、
ノズル筒部84から放出される放出状態とノズル筒部85か
ら放出される放出状態との関係に変化を生ずる。すなわ
ち、角膜2が変形を生じ始めると、その角膜2の変形に
伴なって分岐通路87内の圧力が低下するが、基準板86が
そのままの状態を維持するので、分岐通路88の圧力はそ
のままの状態が維持され、電子式圧力発振器89は、平衡
が崩れて出力が増大する。この電子式圧力発振器89の出
力がサンプル・アンド・ホールド回路31に入力され、対
応圧力データがサンプリングされるようになっている。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、角膜が
所定変形する前の変形状態を検出して加圧力を小さくす
るように制御することにより、被検眼に加わる余分な空
気圧を減少させ被検者の負担を軽減させることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1に示す実施例の眼圧値換算手段である計測
回路のブロック図である。
【図3】図1に示す計測回路により確立される相関関数
のグラフである。
【図4】図1に示す流体放出手段の詳細構成を示す断面
図である。
【図5】図2に示す計測回路に変形を加えたものによる
相関関数のグラフである。
【図6】本発明の第2実施例を示す要部構成図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す要部構成図である。
【図8】図7に示す実施例を説明するための角膜断面像
を示す図である。
【図9】図7に示す実施例の他の例を説明するための角
膜断面像を示す図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す要部構成図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例を示す要部構成図であ
る。
【図12】従来例の不具合を説明するための特性曲線図
である。
【符号の説明】
1 流体放出手段 2 角膜、 3 射出光学系(角膜変形量検出手段) 4 検出光学系 23 対応圧力検出回路(対応圧力検出手段) 24 計測回路(制御手段)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被検眼角膜に変形を与えるべく時間的に
    加圧力を加えて該被検眼角膜に対して流体を放出するた
    めの流体放出手段と、前記被検眼角膜の変形を示す物理
    量を検出する角膜変形検出手段とを備え、該角膜変形検
    出手段により被検眼の所定変形を検出して眼圧値を求め
    る非接触式眼圧計において、被検眼角膜の所定変形前の
    角膜変形状態を検出し該検出信号により前記流体放出手
    段による加圧力を小さくする制御手段を設けたことを特
    徴とする非接触式眼圧計。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61122839A (ja) * 1984-11-19 1986-06-10 株式会社トプコン 非接触式眼圧計
JPH0351409A (ja) * 1989-07-18 1991-03-05 Komatsu Ltd 土工車両用ブレード装置
JPH0432652A (ja) * 1990-05-29 1992-02-04 Noritz Corp 風呂釜装置

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