JP2015100510A - 眼科撮影装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動合焦を行う場合、合焦ずれの許容範囲を狭くすると合焦完了までの時間がかかる可能性があり、広くするとピントずれが発生する可能性がある。
【解決手段】 被検眼の眼底の観察用の第一の波長の照明光と眼底の撮影用の第二の波長の照明光とのいずれかにより眼底を照明し、観察撮影光学系において眼底の画像を、合焦手段を介して得る眼科撮影装置の制御に際し、眼底に投影された合焦指標の像に基づいて眼底と撮像手段との合焦状態を検出し、第一の波長の照明光と第二の波長の照明光との波長差に対応する観察撮影光学系における光路長差と検出された合焦状態と、に基づいて合焦手段の移動距離を取得し、取得された移動距離に応じて合焦手段を観察撮影光学系の光軸方向に沿って駆動させる、工程、を配する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検眼の撮影時に自動合焦制御を行う眼科撮影装置及びその制御方法に関する。
被検眼の眼底を撮影する眼底カメラには、被検眼を近赤外光で観察し可視光で撮影する無散瞳型眼底カメラがある。無散動型眼底カメラでは、近赤外による観察から可視光による撮影に切り替えるタイミングでフォーカスレンズを移動させることで、近赤外光と可視光との光路長差の補正を行うものが知られている。(特許文献1参照)
また、被検眼眼底にフォーカス指標を投影し、撮像手段で被検眼眼底を撮影し、撮影された眼底画像からフォーカス指標像の状態を検出して、自動フォーカス調整を行う装置も知られている。(特許文献2参照)
特開2011−15955号公報 特開平5−95907号公報
自動合焦調整を行う眼科撮影装置では合焦指標像により検出された合焦ずれが所定の許容範囲に入るように調整を行い、許容範囲に入ると撮影許可や自動撮影を行う。許容範囲を狭くすると合焦精度は高くなるが、許容範囲に入る検知、駆動を繰り返す可能性があり、この場合には操作に時間がかかってしまう。また、許容範囲を広くすると合焦調整にかかる時間が長くなる可能性は少なくなるが精度が低くなる可能性がある。
本発明は、以上の状況に鑑み、高速かつ高精度な合焦が可能な眼科撮影装置及びその制御方法を提供する。
上記目的を達成するため、本発明に係る眼科撮影装置は、被検眼の眼底の観察用の第一の波長の照明光と前記眼底の撮影用の第二の波長の照明光とのいずれかにより前記眼底を照明する照明光学系と、
照明された前記眼底の画像を、合焦手段を介して撮像手段により得る観察撮影光学系と、
前記眼底に投影された合焦指標の像に基づいて前記眼底と前記撮像手段との合焦状態を検出する合焦状態検出手段と、
前記第一の波長の照明光と前記第二の波長の照明光との波長差に対応する前記観察撮影光学系における光路長差と前記検出された合焦状態とに基づいて前記合焦手段の移動距離を取得する取得手段と、
前記取得された移動距離に応じて前記合焦手段を前記観察撮影光学系の光軸方向に沿って移動させるように、前記合焦手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る眼科装置の制御方法は、被検眼の眼底の観察用の第一の波長の照明光と前記眼底の撮影用の第二の波長の照明光とのいずれかにより前記眼底を照明し、
観察撮影光学系において、照明された前記眼底の画像を、合焦手段を介して得る眼科撮影装置の制御方法であって、
前記眼底に投影された合焦指標の像に基づいて前記眼底と前記撮像手段との合焦状態を検出し、
前記第一の波長の照明光と前記第二の波長の照明光との波長差に対応する前記観察撮影光学系における光路長差と検出された前記合焦状態と、に基づいて前記合焦手段の移動距離を取得し、
前記取得された移動距離に応じて、前記観察撮影光学系の光軸方向に沿って前記合焦手段を駆動させる、工程、を有することを特徴とする。
本発明によれば、高速かつ高精度な合焦が可能な眼科撮影装置を提供することができる。
本発明の一実施例に係る眼底カメラの構成図である。 本発明の一実施例に係る眼底カメラにおいて用いられる合焦指標投影部の構成図である。 図2に例示した合焦指標の原理図である。 眼底観察時に得られる眼底像と合焦指標像とを例示した図である。 本発明の一実施例における自動合焦調整を行う際のフローチャートである。 合焦指標像において、許容範囲内の合焦指標ずれとなった場合の例を示す図である。 合焦ずれと照明光の波長差補正時の合焦レンズ移動を示した図である。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本発明では、眼底観察照明と眼底撮影照明の波長差による観察撮影光学系の光路長差の合焦レンズの移動による補正と、撮影直前の合焦ずれ量に応じた合焦レンズの移動とを眼底観察から眼底撮影に駆り替わる際に合わせて行うこととしている。
[構成]
本発明を図1〜図7に図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は眼底カメラの構成図である。被検眼Eに対向して、対物レンズ1が配置され、その光軸L1上には、撮影絞り2、合焦レンズ3、結像レンズ4、可視光と赤外光に感度を有する撮像素子5が設けられている。また、合焦レンズ3は合焦レンズ駆動部6に接続されており、光軸L1方向に移動するようになっている。これらの対物レンズ1から結像レンズ4により観察撮影光学系が構成されている。該観察撮影光学系は、後述する波長の光により照明された眼底の画像を、合焦レンズ3を介して撮像手段たる撮像素子5により得ている。
一方、撮影絞り2の付近には、穴あきミラー9が斜設されている。穴あきミラー9の反射方向の光軸L2上には、レンズ10と合焦指標投影部11、レンズ12、リング絞り13、ダイクロイックミラー14が配置されている。図2は本発明における合焦指標投影手段たる合焦指標投影部11を示しており、図2(a)は側面図に、図2(b)は合焦指標マスク11cの上面図に対応する。該合焦指標投影手段は、後述するように、眼底に対して合焦指標を投影する。
図2に示すように、合焦指標投影部11は、LED11a、プリズム11b、合焦指標マスク11c及び反射部11dを有する。LED11aは、指標を投影する為の850nmの単波長の赤外光を発光する。反射部11dは、LED11aからの光束を光軸L2方向に反射させる。反射部11dで反射された光束はプリズム11bにより分割され、合焦指標の外形は合焦指標マスク11cにより画定される。
また合焦指標投影部11は、光軸L2上を移動するための合焦指標シフト駆動部15と、光軸L2上に挿脱する為の合焦指標挿脱駆動部16を持った機構となっている。合焦指標投影部11は、システム制御部17による制御に応じて、眼底観察時には光軸L2上に挿入されると共に、光軸L2上をシフト駆動させることができる。そして、撮影時には撮影画像の中に合焦指標が写りこむことがないように、光軸L2上から退避される。
またリング絞り13は、対物レンズ1とレンズ10、レンズ12により被検眼Eの瞳孔と光学的に略共役な位置に配置され光る。該リング絞り13は、軸中心に遮光部があるリング状の開口を有し、ダイクロイックミラー14は赤外光を透過し可視光を反射する特性を有している。
ダイクロイックミラー14の反射方向の光軸L3上には、コンデンサレンズ18、可視のパルス光を発する撮影用光源であるストロボ光源19が配置されている。ダイクロイックミラー14の透過方向の光軸L4上には、コンデンサレンズ20、赤外の定常光を発する赤外LEDが複数個配置された観察光源である赤外LED21が配置されている。これらの対物レンズ1からダイクロイックミラー14、およびコンデンサレンズ18、コンデンサレンズ20により眼底照明光学系が構成されている。
この眼底照明光学系と撮影光源であるストロボ光源19、眼底観察用光源である赤外LED21により、眼底照明手段たる照明光学系が構成されている。本実施例では、ストロボ光源19は約420〜750nmの波長を持つ可視光源であり、該ストロボ光源19は被検眼の眼底撮影用の第二の波長の照明光を発する。また、赤外LED21は850nmの単波長光源であり、眼底観察用の第一の波長の照明光を発する。
以上の眼底像観察撮像手段、眼底照明手段は、ひとつの筐体に保持され、眼底カメラ光学部を構成している。そして、眼底カメラ光学部は不図示の摺動台に載せられており、被検眼Eとの位置合せができるようになっている。
また、撮像素子5の出力はA/D変換素子22によりデジタル信号化され、装置全体の制御を行うシステム制御部17に転送される。システム制御部17には画像メモリ24や各種駆動部用のドライバが搭載されており、撮像素子5で撮像された画像データがデジタル画像として保存される。さらに撮像素子5で撮像された赤外観察像、可視撮影像などを表示するためのモニタ25がシステム制御部17に接続されている。
システム制御部17は、さらに合焦レンズ駆動部6、合焦指標シフト駆動部15、合焦指標挿脱駆動部16、操作入力部28に接続されている。またシステム制御部17内部には、CPU29が構成されており撮像素子5より得た撮影され画像メモリ24に保存された被検眼Eの眼底Erの画像データに基づいて被検眼への合焦状態を検出する。
また、システム制御部17では、光源制御部30を介して、眼底観察用光現である赤外LED21の光量調整・点灯・消灯などの制御と、撮影光であるストロボ光源19の光量調整・点灯・消灯などの制御と、を行っている。
次に合焦指標投影部11についての機能に関して図2、図3に記載の図面で説明する。
LED11aからの光束は反射部11dにより光軸L2方向に反射され、プリズム11bにより光束が分割される。本例では、図面の手前側のプリズムを透過する光束はLa側に曲がり、奥側のプリズムを透過する光束はLb側に曲がる。曲げられたそれぞれの光束は合焦指標マスク11cを透過し、レンズ10等の照明光学系を経て被検眼Eの眼底Erに投影される。
図3(a)は、被検眼Eの眼底Erと合焦指標とが光学的に共役な位置関係にある場合を示している。被検眼Eの眼底Erと合焦指標マスク11cとが光学的に共役の場合、二つに分離された合焦指標光束La、Lbは、眼底Er上で結像し、合焦指標マスク11cによるマスク像32上に合焦指標像は33a、33bのように一列に並ぶ。
図3(b)は、合焦指標マスク11cが眼底Erとの共役関係がずれ、合焦指標マスク11cが共役位置より光軸L2上で上方に位置している場合を示している。この場合合焦指標光束La、Lbは眼底より奥で結像するため、マスク像32上で合焦指標像33aは下方にずれ、33bは上方にずれる。
一方、図3(c)は、合焦指標マスク11cが眼底Erとの共役関係がずれ、合焦指標マスク11cが共役位置より光軸L2上で下方に位置している場合を示している。この場合、合焦指標光束La、Lbは眼底より手前で結像するため、マスク像32上で合焦指標像33aは上方にずれ、33bは下方にずれる。
なお合焦レンズ3は合焦指標結像位置と撮像素子5が光学的に共役となるように、合焦指標投影部11に連動して駆動される。この時の合焦指標投影部11の位置と合焦レンズ3の位置の関係はあらかじめ決定されている。この合焦指標投影部11と合焦レンズ3との連動は、本発明において制御手段として機能するシステム制御部17内のモジュール領域により実行される。また、この連動は、後述する合焦検出手段により検出された合焦ずれに応じて実行される。
したがって、合焦指標像が一列に並び、眼底Erと合焦指標が光学的に共役になると、眼底Erと撮像素子5も光学的に共役な関係となり、眼底にピントが合った観察像を得ることができる。但しこの共役になる条件は、眼底観察用光源である赤外LED21と合焦指標を投影する光源LED11aとの赤外光の波長、が同一の場合である。即ち、合焦指標の像は、前述した眼底観察用の照明光に用いられる第一の波長の光と同じ波長を有する光によって投影されることが好ましい。
上記の関係により合焦指標像33a、33bの上下方向の位置関係により被検眼Eの眼底Erと撮像素子5のピントずれ量と方向を検知することが出来る。なお、本実施例では、第一の波長を有する光を分割して得られた、2つに例示される複数の像を用いて合焦検出を行う場合を例示している。しかし、合焦検出を行う態様は、光軸L2に沿って移動可能な合焦指標投影部から投影される態様により得られる像を用いた場合に限定されず、指標像を投影する公知の構成を用いることも可能である。また、本実施例における合焦レンズ3は合焦手段として機能するが、本発明の態様は当該例に限定されず、例えばモータ等を駆動手段として合焦レンズを光軸方向に沿って移動させる構成を含めた態様も合焦手段に含まれる。
[作用]
次に、本実施例での撮影動作について説明する。
赤外LED21から射出した光は、コンデンサレンズ20により集光され、ダイクロイックミラー14を透過した後、リング絞り13によってリング状に光束が制限される。リング絞り13で制限された光は、レンズ12、レンズ10を介し、穴あきミラー9により光軸L1方向に反射され、対物レンズ1を透過し被検眼Eの眼底Erを照明する。赤外LED21からの光により照明された眼底Erからの反射光束は、対物レンズ1、撮影絞り2、合焦レンズ3、結像レンズ4を介して、撮像素子5に達し撮像される。撮像素子5からの出力はA/D変換素子22によりデジタル信号化された後、システム制御部17を介してモニタ25に眼底観察像が映し出される。
検者はモニタ25に映出された眼底像を観察し、不図示の操作桿を使い、被検眼Eと眼底カメラ光学部との位置合せを行う。図4は、モニタ25上の眼底観察像を示している。観察時には、合焦指標投影部11が光軸L2上に挿入されており、眼底像に重畳して合焦指標投影部11のマスク像32と合焦指標像33a、33bとが観察される。なお、本実施例では操作棹を用いて手動による位置合わせを行なっているが、眼底観察像のコントラスト等により自動的に位置合わせ(所謂ラフアライメント)を行うことも可能である。
眼底カメラと被検眼Eとの位置合わせが完了すると、検者は不図示の操作桿上に配置されている撮影スイッチを押し、自動合焦動作と可視光による静止画撮影を行う。なお、上述したように、眼底観察像に基づいた眼底カメラと被検眼との所謂ラフアライメントを自動合焦操作として自動で行い、その後以降に述べる静止画撮影のための自動合焦操作(所謂ファインアライメント)を行うこととしても良い。この場合、ラフアライメントにおける自動合焦操作及びファインアライメントにおける自動合焦操作、及び合焦状態に応じたその切替えの操作は、上述した制御手段により実行される。従って、当該構成によれば、システム制御部17は、第一の波長の照明光を用いて撮像素子5により得られた画像に基づく第一の移動であるラフアライメントと、第一の移動の終了後におこわなれる撮影用の第二の波長の照明光を用いた眼底画像の取得のための合焦レンズ3の光軸方向に沿った移動を含む第二の移動であるファインアライメントとを、合焦レンズ3に実行させる。
上記の自動合焦動作と静止画撮影をまでの動作を図5のフローチャートを元に説明する。
ステップS1では撮像素子5により撮像された画像について、A/Dコンバータ22によりデジタル信号化する。デジタル信号化された赤外眼底画像データは、システム制御部17を介して画像メモリ24に保存される。
画像メモリ24にはモニタ25上の眼底観察像(図4)と同様な画像データが保存されている。ステップS2ではCPU29は画像メモリ24内の画像データから合焦指標像33a、33bを抽出し、それぞれの像の縦方向のずれ量を計算する。ステップS3では合焦指標像のずれ量から、合焦指標投影部11の目標位置を計算する。また、ステップS4では合焦指標投影部11の目標位置に対応した合焦レンズ3の目標位置を設定する。この合焦レンズ3の目標位置と、指標像のずれを有した画像を得た際の合焦レンズ3の位置とのずれが、本発明における合焦ずれに対応する。眼底Erと撮像手段3との間に存在するこの合焦ずれの検出は、システム制御部17において本実施例の合焦状態検出手段として機能するモジュール領域により実行される。なお、本実施例では合焦状態検出手段は合焦ずれを検出することとしているが、該合焦ずれに限らずに合焦状態に関係する種々のパラメータの何れか或いは複数を検出することとしても良い。
ステップS5では合焦指標像33a、33bの縦方向の位置ずれ量が許容範囲内であるかを、判定手段として機能するモジュール領域において判断する。その結果位置ずれ量が許容範囲外の場合はステップS6に移行する。ステップS6において、CPU29はシステム制御部17に接続されている合焦指標シフト駆動部15、合焦レンズ駆動部に指令を出し、ステップS3、ステップS4で決定された目標位置に合焦指標投影部11及び合焦レンズ3を移動させる。フローは更に、ステップS1に戻り、ステップS5において合焦指標像33a、33bの縦方向の位置ずれ量が許容範囲内であると判断されるまで以上の操作を繰り返す。
ステップS5での許容範囲は小さい方がピント合わせ精度の面では有利であるが、被検眼Eの固視の状態の変化等の要因で許容範囲内に入るまでに時間がかかる可能性がある。このため、ここでは合焦指標像33a、33bのずれは縦方向の幅の1/2とする。この許容範囲は、システム制御部17を介して外部から設定しても良く、予めCPU29において設定されたテーブルを用いて定めても良い。
ステップS5で合焦指標像33a、33bの縦方向の位置ずれ量が許容範囲内であると判断されるとステップS7に移行する。
ステップS7ではステップS4で決定した合焦レンズ3の目標位置に赤外光と可視光の波長差を補正するための移動量を加算する。この加算は、第一の波長の照明光と第二の波長の照明光との波長差に対応する観察撮影光学系における光路長差と合焦検出手段により検出された合焦状態と、に基づいて観察光学系の光軸方向に沿った合焦レンズの移動距離を取得するする取得手段、として機能するシステム制御部17内のモジュール領域により実行される。また、この移動距離の取得は、眼底の観察から眼底の撮影のために照明光の光源の切り替えの操作が行われることに応じて為されることによってより迅速に撮影を行うことが可能となる。なお、この移動距離に関して、本実施例では光路長差と合焦状態とに基づいて算出することとしているが、例えば光路長差と合焦状態とをパラメータとする移動距離のテーブルを予め作成しておき、当該テーブルより移動距離を取得することも可能である。また、ステップS7にて得られる移動距離は微少であってステップS8に要する時間も短時間である、このため、本実施例では、移動距離の取得から静止画像の撮影保存に至る後述するフローはステップS5において許容範囲内であると判断された際にトリガー信号を発することとし、このトリガー信号が発せられた後所定時間経過後に静止画像の撮像を行うこととしている。しかし、静止画像撮像のトリガー信号の発信タイミングはこれに限定されず、以降の各ステップの何れにおいて出されることとしても良く、或いはその後の所定時間経過後としても良い。
合焦指標像33a、33bのずれ量が許容範囲内で少しずれている場合(図6の様な状態)では図7(a)のように被検眼Eの眼底Erからの光束L(ir)はF(ir)の位置に焦点を結んでおり、合焦レンズ3はP1の位置にある。ステップS4で決定した合焦レンズ3の目標位置をΔf離れたP2とすると、図7(b)の位置に合焦レンズ3を移動させると、光束L(ir)の焦点位置F(ir)は撮像素子5に一致することが出来る。しかし眼底観察光は赤外光で眼底観察光が可視光の場合、波長による屈折率の差の影響で可視光の場合の眼底からの光束L(vl)の焦点位置はF(vl)となり撮像素子5とは一致しない。
この波長差による影響を補正するために、図7(c)のように合焦レンズ3をP3に移動させることで眼底からの光束L(vl)の焦点位置F(vl)と撮像素子5を一致させることが出来る。ここで、P2とP3の距離Δwは光学系の特性と波長差によりあらかじめ決められている。このように、ステップ7では合焦レンズ3の目標位置を現在のP1から(Δf+Δw)離れた位置P3に設定する。
次のステップS8では、ステップ7で設定した目標位置に合焦レンズ3を合焦レンズ駆動部6により移動させる。この合焦レンズの移動は、前述した算出手段により算出された移動距離に応じて合焦レンズを観察撮影光学系の光軸方向に沿った移動を行うように合焦手段を制御する制御手段として機能する制御システム17内のモジュール領域により実行される。ステップS9では、合焦指標挿脱駆動部16により合焦指標投影部11を照明光学系から退避させる。即ち、本ステップでは、合焦手段への制御に応じて、合焦指標投影手段の照明光学系からの自動的な退避が制御手段によって実行される。なお、この自動的な退避は合焦レンズ3の光軸方向に沿った移動に応じて為されるものであるが、合焦指標投影手段による合焦指標の投影を停止させ操作であればこれに限定されない。ステップS10では赤外観察用光源のLED21を消灯させ、ステップS11で可視光撮影光源のストロボ管19を発光させる。即ち、ステップS10では制御手段によって観察光源の自動的な消灯が行われ、ステップS11では制御手段によって撮影光源の自動的な発光が行われる。より詳細には、合焦レンズ3の光軸方向に沿った移動に応じて制御手段が第二の波長の照明光による眼底の照明を照明光学系に実行させ、合焦レンズ3の光軸方向に沿った移動に応じて第一の波長の照明光による眼底の照明を停止させる。
ステップS12では撮像素子5により撮影された可視光の画像をA/D変換素子22によりデジタル信号化する。該デジタル化された信号をシステム制御部17に転送し、カラー静止画として画像メモリ24に保存する。以上の工程によって、自動合焦動作と静止画撮影までの一連の動作が完了する。
以上説明してきたように、合焦ずれを補正するための合焦レンズの移動と眼底観察時と眼底撮影時の照明光源の波長差により合焦位置の補正のための合焦レンズの移動を、撮影直前に合わせて行うことで合焦に必要な時間の短縮及び、高精度な合焦を行うことが可能になる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理についても本発明の一形態を構成する。
本件は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。例えば、上記の実施例では、被測定物が眼の場合について述べているが、眼以外の皮膚や臓器等の被測定物に本発明を適用することも可能である。この場合、本発明は眼科装置以外の、例えば内視鏡等の医療機器としての態様を有する。従って、本発明は眼科装置に例示される検査装置として把握され、被検眼は被検査物の一態様として把握されることが望ましい。
E 被検眼
Er 被検眼眼底
1 対物レンズ
3 合焦レンズ
5 撮像素子
11 合焦指標投影部
17 システム制御部
19 ストロボ管
21 眼底観察用赤外LED
22 A/Dコンバータ
24 画像メモリ
29 CPU

Claims (18)

  1. 被検眼の眼底の観察用の第一の波長の照明光と前記眼底の撮影用の第二の波長の照明光とのいずれかにより前記眼底を照明する照明光学系と、
    照明された前記眼底の画像を、合焦手段を介して撮像手段により得る観察撮影光学系と、
    前記眼底に投影された合焦指標の像に基づいて前記眼底と前記撮像手段との合焦状態を検出する合焦状態検出手段と、
    前記第一の波長の照明光と前記第二の波長の照明光との波長差に対応する前記観察撮影光学系における光路長差と前記検出された合焦状態とに基づいて前記合焦手段の移動距離を取得する取得手段と、
    前記取得された移動距離に応じて前記合焦手段を前記観察撮影光学系の光軸方向に沿って移動させるように、前記合焦手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 前記合焦指標は合焦指標投影手段により前記眼底に投影され、
    前記制御手段は、前記合焦状態検出手段により検出された合焦状態に応じて前記合焦指標投影手段と前記合焦手段とを連動して移動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。
  3. 前記制御手段は、前記合焦手段の前記光軸方向に沿った移動に応じて、前記合焦指標投影手段による合焦指標の投影を停止させることを特徴とする請求項2に記載の眼科撮影装置。
  4. 前記制御手段は、前記合焦手段の前記光軸方向に沿った移動に応じて、前記照明光学系による第二の波長の照明光による前記眼底の照明を行わせることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  5. 前記制御手段は、前記合焦手段の前記光軸方向に沿った移動に応じて、前記照明光学系による第一の波長の照明光による前記眼底の照明を停止させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  6. 前記制御手段は、前記第一の波長の照明光を用いて前記撮像手段により得られた前記眼底の画像に基づく第一の移動と、前記第一の移動の終了後におこわなれる前記第二の波長の照明光を用いて前記撮像手段により前記眼底の画像を取得するためであって、前記合焦手段の前記光軸方向に沿った移動を含む第二の移動とを、前記合焦手段に実行させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  7. 前記第一の波長の照明光を用いて前記撮像手段により得られた前記眼底の画像に基づく前記合焦手段と前記眼底との位置合わせの終了後に、前記制御手段による前記合焦手段の前記光軸方向に沿った前記移動が実行されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  8. 前記取得手段は、前記第一の波長の照明光による前記眼底の観察から、前記第二の波長の照明光による前記眼底の撮影に切り替える操作に応じて前記移動距離の取得を行うことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  9. 前記合焦指標の像は、前記眼底に投影される前記第一の波長の光により得られることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  10. 前記合焦指標の像は、前記第一の波長の光を分割して得られる複数の像からなることを特徴とする請求項9に記載の眼科撮影装置。
  11. 前記第一の波長の照明光は赤外光であり、前記第二の波長の照明光は可視光であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の眼科撮影装置。
  12. 被検眼の眼底の観察用の第一の波長の照明光と前記眼底の撮影用の第二の波長の照明光とのいずれかにより前記眼底を照明し、
    観察撮影光学系において、照明された前記眼底の画像を、合焦手段を介して得る眼科撮影装置の制御方法であって、
    前記眼底に投影された合焦指標の像に基づいて前記眼底と前記撮像手段との合焦状態を検出し、
    前記第一の波長の照明光と前記第二の波長の照明光との波長差に対応する前記観察撮影光学系における光路長差と検出された前記合焦状態と、に基づいて前記合焦手段の移動距離を取得し、
    前記取得された移動距離に応じて、前記観察撮影光学系の光軸方向に沿って前記合焦手段を駆動させる、工程、を有することを特徴とする眼科撮影装置の制御方法。
  13. 前記合焦指標は合焦指標投影手段により前記眼底に投影されており、
    検出された前記合焦状態に応じて前記合焦指標投影手段と前記合焦手段とを連動して移動させる工程を有することを特徴とする請求項12に記載の眼科撮影装置の制御方法。
  14. 前記移動距離を取得する工程は、前記第一の波長の照明光による前記眼底の観察から、前記第二の波長の照明光による前記眼底の撮影に切り替える操作に応じて行われることを特徴とする請求項12又は13に記載の眼科撮影装置の制御方法。
  15. 前記合焦指標の像は、前記眼底に投影される前記第一の波長の光により得られることを特徴とする請求項12乃至14の何れか一項に記載の眼科撮影装置の制御方法。
  16. 前記合焦指標の像は、前記第一の波長の光を分割して得られる複数の像からなることを特徴とする請求項15に記載の眼科撮影装置の制御方法。
  17. 前記第一の波長の照明光は赤外光であり、前記第二の波長の照明光は可視光であることを特徴とする請求項12乃至16の何れか一項に記載の眼科撮影装置の制御方法。
  18. 請求項12乃至17の何れか一項に記載の眼科撮影装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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