JPH05128589A - 光学的情報記録方法と記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録方法と記録媒体

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JPH05128589A
JPH05128589A JP3175001A JP17500191A JPH05128589A JP H05128589 A JPH05128589 A JP H05128589A JP 3175001 A JP3175001 A JP 3175001A JP 17500191 A JP17500191 A JP 17500191A JP H05128589 A JPH05128589 A JP H05128589A
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伸弘 徳宿
Hitoshi Yanagihara
仁 柳原
Koichi Moriya
宏一 森谷
Masaaki Kurebayashi
正明 榑林
Yorimi Imai
順美 今井
Katsuo Konishi
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Katsuyuki Tanaka
克之 田中
Norio Goto
典雄 後藤
Akio Maruyama
明男 丸山
Yoshie Kodera
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高い信号レベルを記録再生できる光学的情報記
録方法とそれを可能とする記録媒体とを得ることにあ
る。 【構成】基板に設けられたトラッキング用の溝の位相
と、記録層の記録前後の位相変化を積極的に利用するも
のであり、記録層の高反射率側の位相をφh、低反射率
側の位相をφlとすると、φh<φlの時は上記溝内に
記録を行い、φh>φlの時は溝間のランドに記録を行
なうことにより達成される。 【効果】記録膜の位相変化を利用できるため、信号レベ
ルを大きく取ることができるので、高C/Nあるいは高
S/Nの光学的情報記録媒体を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追記形光ディスクある
いは書き換え可能形光ディスク等の光学的情報記録方法
およびそれに用いる記録媒体に係り、特に、良好な信号
レベルを記録再生できる光学的情報記録方法と記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的情報記録媒体には、ディスク状の
ものあるいはカ−ド状のもの等があるが、以下では光学
的情報記録媒体を光ディスクで総称することにする。従
来、追記形光ディスクとしては、例えばレーザ光照射に
より記録層を溶融させ情報ピットを形成するものや、記
録層を例えばアモルファス相から結晶相に変化させて情
報ピットを形成するもの、あるいは2層以上の層構造を
もつ金属記録層を合金化させて情報ピットを形成するも
の等がある。また、書き換え可能形光ディスクとして
は、例えば結晶相とアモルファス相との間の相変化を利
用したもの、あるいは光磁気記録を利用したもの等があ
る。さらにまた、再生専用光ディスクとしては、基板上
に凹凸ピットを形成したコンパクトディスク(CD)、
レーザディスク(LD)等が広く知られている。
【0003】上記の光ディスクを用い記録・再生を行う
には、例えばレンズ系により収束させたレ−ザ光を光デ
ィスクに照射し情報の記録を行い、再生時には記録時よ
りも弱いパワ−のレ−ザ光をこの光ディスクに照射し、
その反射光を情報信号として検出器で受光し、反射光量
の変化として情報信号を検出している。例えば、上記の
再生専用光ディスクにおいては、基板上に凹凸ピットお
よび反射膜を形成し、このピットからの反射光量の変化
を検出して再生を行っている。すなわち、微小レ−ザス
ポットを光ディスクに照射した場合、情報の記録された
凹凸ピット部では干渉あるいは回折によりディテクタ
(検出器)に戻ってくる反射光量が少なくなり、一方、
平坦部では反射膜の反射率に相当する反射光量が得られ
ることを利用して情報の再生を行うものである。
【0004】したがって、凹凸ピットの形状は、ピット
深さが光学的深さ(基板の屈折率×深さ)で干渉効果が
最大となるλ/4(λはレ−ザの波長)とし、ピット幅
は回折効果が最も大きくなるように光スポット径(ガウ
ス強度分布の1/e2値における直径)の約1/2〜1
/3とし、最も反射光量の変化を大きくとれるようにす
るのが通常である。このように、再生専用光ディスクの
情報記録方法は凹凸ピットの位相変化を利用するもので
反射膜自体の反射率は変化することは無い。一方、基板
上に記録膜を形成し、情報記録によりこの記録膜の反射
率が変化するタイプのものもある。すなわち、情報記録
によりこの記録膜の屈折率あるいは消衰係数のうち少な
くとも一方が変化して、反射率が変化し、その結果検出
器に到達する反射光量が変化するものである。
【0005】上記の記録・再生方法に関連するものとし
ては、例えば、電子通信学会論文誌’83/5 Vo
l.J66−C No.5 頁385〜頁392、特開
平2−73537号公報および特開平2−113451
号公報等が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の情報記録により
記録膜の反射率が変化するタイプでは、屈折率あるいは
消衰係数のうち少なくとも一方が変化し、位相変化を伴
わないとしたが、記録膜の反射率変化を用いるときには
通常干渉効果を利用するために、記録膜の屈折率あるい
は消衰係数が変化した場合に位相変化が全く無いという
ものではなく、位相変化が少ないタイプのものが多かっ
たといえる。一方、記録可能な光ディスクに於いてはト
ラッキング用の溝(グル−ブ)を備えたものが多い。ト
ラッキング用のグル−ブは、プッシュプル方式でトラッ
キング信号を得ているため、グル−ブ深さλ/8、グル
−ブ幅0.4〜0.8μmとしているのが通常である。
したがって、トラッキング用のグル−ブを備えた光ディ
スクに記録を行う場合、グル−ブの位相と記録膜の位相
変化を考慮する必要があるが、従来技術ではこの点につ
いては何ら配慮がなされていなかった。
【0007】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
消することにあり、その第1の目的はグル−ブの位相と
記録膜の位相変化とを適正な関係にすることにより、良
好な信号レベルを記録再生できる記録方法を、そして第
2の目的はそれを実現するための改良された光学的情報
記録媒体を、それぞれ提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、記録
膜の記録前後の反射率変化と位相変化との極性に従い、
記録再生の信号出力が最大となるようにグル−ブ内に記
録を行うか、ランド上に記録を行うかを選択することに
より達成される。なお、ここでランドとは、グル−ブと
グル−ブとの間の平坦な領域を指すものである。さらに
具体的に本発明の第1の目的達成手段について説明する
と、以下の通りである。
【0009】(1)トラッキング用の溝を有する基板上
に、レーザ光照射によって光学的変化が生じる記録層を
設けた光学的情報記録媒体に記録を行う方法であって、
前記記録層の光学的変化が高反射率状態と低反射率状態
間で生じ、前記高反射率状態での位相がφh、低反射率
状態での位相がφlのとき、Nおよびnを整数とし前記
溝の深さがレーザ光の波長をλとして光学的深さで式
(1)を満たす時、
【数3】 (4N−1)λ/4<溝深さ<(4N+1)λ/4 …(1) 前記位相差をΔφ3=φh−φlとし、 (2n−1)π<Δφ3<2nπ ならば、溝内に記録を行い、 2nπ<Δφ3<(2n+1)π ならば、溝間のランド部に記録を行うことを特徴とする
光学的情報記録媒体の記録方法により、また、(2)ト
ラッキング用の溝を有する基板上に、レーザ光照射によ
って光学的変化が生じる記録層を設けた光学的情報記録
媒体に記録を行う方法であって、前記記録層の光学的変
化が高反射率状態と低反射率状態間で生じ、前高反射率
状態での位相がφh、低反射率状態での位相がφlのと
き、Nおよびnを整数とし前記溝の深さがレーザ光の波
長をλとして光学的深さで式(2)を満たすとき、
【数4】 (4N+1)λ/4<溝深さ<(4N+3)λ/4 …(2) 前記位相差をΔφ3=φh−φlとし、 2nπ<Δφ3<(2n+1)π ならば、溝内に記録を行い、 (2n−1)π<Δφ3<2nπ ならば、溝間のランド部に記録を行うことを特徴とする
光学的情報記録媒体の記録方法により、達成される。
【0010】そして第2の目的は、所定のピッチで基板
上に設けられたグル−ブと、このグル−ブ上を含む基板
上に設けられた記録膜とを有し、前記記録膜の記録前後
の反射率変化と位相変化との極性に従い、記録再生の信
号出力が最大となるように記録領域をグル−ブ内もしく
はランド上に選択して構成される光学的情報記録媒体に
より、達成される。さらに具体的に本発明の第2の目的
達成手段について説明すると、以下の通りである。
【0011】(3)トラッキング用の溝を有する基板上
にレーザ光照射によって光学的変化を生じる記録層を設
け、前記溝間のランド部を記録領域とする光学的情報記
録媒体であって、前記光学的変化が高反射率状態と低反
射率状態間で生じ、前記高反射率状態での位相をφh、
低反射率状態での位相をφlとしたとき、前記記録層を
φh>φlの位相関係を満たす記録層で構成して成る光
学的情報記録媒体により、また、(4)トラッキング用
の溝を有する基板上にレーザ光照射によって光学的変化
を生じる記録層を設け、前記溝内を記録領域とする光学
的情報記録媒体であって、前記光学的変化が高反射率状
態と低反射率状態間で生じ、前記高反射率状態での位相
をφh、低反射率状態での位相をφlとしたとき、前記
記録層をφh<φlの位相関係を満たす記録層で構成し
て成る光学的情報記録媒体により、また、(5)上記記
録層を多層構造となし、レーザ光照射によって前記記録
層の記録領域を合金化あるいは拡散により光学的変化と
して反射率を変化させる構成として成る前記(3)もし
くは(4)記載の光学的情報記録媒体により、達成され
る。
【0012】
【作用】本発明による上記解決手段が、光学的情報記録
媒体の記録再生過程に如何に作用して良好な信号レベル
を得ることができるかについて以下に詳細に説明する。
図2には、光ディスク21と、その記録・再生装置の光
学系との関係を模式的に示した光ディスク装置の原理説
明図を示す。光ディスク21は、トラッキングのための
溝(グル−ブ)22を形成した基板23、この基板上に
順次形成された光学的情報を記録する記録層24および
保護層25よりなる。図2において、光ディスク21か
ら情報を読み出すには、半導体レーザ26からのレーザ
光をコリメ−タレンズ27およびハ−フミラ−28、対
物レンズ29を通して光ディスク21に照射し、反射光
を対物レンズ29、ハ−フミラ−28、レンズ30によ
りディテクタ31に集光させる。記録時には、再生時よ
りも強いレーザパワーで光ディスク21の記録層24を
照射し記録層の光学的特性を変化させて、情報を記録す
ることができる。ここでは、ハ−フミラ−等の光学素子
を使用したが、これに限るものではなく、偏光ビ−ムス
プリッタ、波長板、プリズム等の様々な光学素子を使用
することもできる。
【0013】図3には、上記の情報再生方法における再
生信号レベルを解析するためのシミュレ−ション実験の
ブロック図を示す。対物レンズに入射するレーザビ−ム
をガウス分布ビ−ムとし(32)、対物レンズの通過後
の入射ビ−ムをFFT(高速フ−リエ変換)により求め
(33)、光ディスクからの反射ビ−ムはFFT後の入
射ビ−ムとディスクの複素反射率を用いて求め(3
4)、対物レンズの通過後の反射ビ−ムは再度FFTに
より求め(35)、ディテクタ上の反射ビ−ム強度を計
算した(36)。以下では、反射光量と入射光量の比を
ディスク複素反射率を用いて求めた。上記シミュレ−シ
ョン方法については、電子通信学会論文誌’83/5
Vol.J66−C No.5 頁387〜頁389に記
載されているが、ディスクの複素反射率としてグル−ブ
の位相は考慮されていたが、記録層の位相変化について
は配慮されていなかった。本発明は、グル−ブの位相お
よび記録層の位相変化を考慮することにより達成された
ものである。
【0014】図4は、幅W、深さdのグル−ブ(溝)4
2を備えた基板41にレーザビ−ムを照射している様子
を示したものである。グル−ブを形成した場合の複素反
射率Rは、グル−ブ42の方が基準面43よりも位相が
2knd進んでいるため次式(3)および(4)とな
る。なお、基準面とはレーザビームの外周部の当たる面
をいう。
【数5】 基準面 : R=r0 …(3)
【数6】 グル−ブ面 : R=r0exp(2iknd) …(4) ここで、r0は振幅反射率、nは基板の屈折率、k=2
π/λ、λはレーザビ−ムの波長である。
【0015】一方、図5は幅W、深さdのランド46を
備えた基板45にレーザビ−ムを照射している様子を示
したものである。ランドを形成した場合の複素反射率R
は、ランド46の方が基準面43よりも位相が2knd
遅れているため次式(5)および(6)となる。
【数7】 基準面 : R=r0 …(5)
【数8】 ランド面 : R=r0exp(−2iknd) =r0exp(2ikn(−d)) …(6) したがって、複素反射率として式(3)、(4)を用い
た場合、ランドは深さが−dのグル−ブであるとみなす
ことができる。
【0016】図6に溝(グル−ブ)深さdと反射光量/
入射光量の関係を示す。ここでは、入射ビ−ム(λ=8
30nm)をガウス分布とし、対物レンズのNAを0.
6に設定し、光ディスクの反射面上でのビ−ム形状はガ
ウス分布であり、1/e2ビ−ム直径は1.2μmであ
る。以下の説明において、特に断わらない限りこの条件
に設定している。また、溝幅は0.7μm、溝のピッチ
は1.6μm、振幅反射率r0は1(=100%)とし
た。以下、図面においては反射光量/入射光量としてい
るが、これを反射光量で総称することにする。図6に示
すように、反射光量は溝深さに対し周期λ/2の関係と
なる。したがって、反射光量と溝深さdの関係を検討す
るには−λ/4〜λ/4の範囲を調べれば良い。
【0017】次に、記録層の複素反射率Rが変化した場
合について示す。図7は図4に示した基板41上に記録
層50および保護層53を設けたものである。また、計
算を単純化するために溝の壁面には記録膜50は存在し
ないものとし、記録層はレーザビ−ムが照射される溝部
の記録層50aを記録状態とし、その周辺の記録層50
bは未記録状態の複素反射率をもつものとした。また、
グル−ブ42に沿ったレーザビ−ム走査方向には、レー
ザビ−ムスポット径に対して十分長い範囲で記録状態の
記録層50aがあるものとした。溝の壁面には記録膜は
存在しないという状態は現実にはほとんど起こらない
が、光学的特性を考える上では十分に現実のものと近い
関係を得ることができるといえる。未記録状態の記録層
50b、50cの複素反射率をr1exp(iφ1)、記
録状態の記録層50aの複素反射率をr2exp(i
φ2)とすると、グル−ブの位相を考慮したディスクの
複素反射率Rは、次式(7)、(8)および(9)とな
る。なお、r1は未記録状態の振幅反射率、r2は記録状
態の振幅反射率(以下、何れの式においても同じ)であ
る。
【数9】 未記録の基準面50b : R=r1exp(iφ1) …(7)
【数10】 記録されたグル−ブ面50a : R=r2exp〔i(2knd+φ2)〕 …(8)
【数11】 未記録のグル−ブ面50c : R=r1exp〔i(2knd+φ1)〕 …(9)
【0018】ここで、光学的に重要な意味をもつのは位
相の絶対値ではなく位相差であることから、基準面での
位相を基準としΔφ=φ2−φ1とすると、式(7)、
(8)、(9)は次式(10)、(11)、(12)の
ように表せる。
【数12】 未記録の基準面50b : R=r1 …(10)
【数13】 記録されたグル−ブ面50a : R=r2exp〔i(Δφ+2knd) 〕 …(11)
【数14】 未記録のグル−ブ面50c : R=r1exp(i2knd) …(12)
【0019】図8は、図5に示した基板45上に記録層
55および保護層58を設けたもので、ランド部46の
記録層55aを記録状態にした場合を示したものであ
る。図7のときと同様にして、ディスクの複素反射率R
は次式(13)、(14)および(15)のようにな
る。
【数15】 未記録の基準面55b : R=r1 …(13)
【数16】 記録されたランド面55a : R=r2exp〔i(Δφ−2knd) 〕 …(14)
【数17】 未記録のランド面55c : R=r1exp(−i2knd) …(15)
【0020】図9には、図7および図8に示した光ディ
スクを用いた場合の反射光量と溝深さdの関係を示す。
ここで、溝深さd=−λ/4〜0までは複素反射率Rと
して図8で説明した式(13)、(14)、(15)を
用い、また、溝深さd=0〜λ/4までは複素反射率R
として図7で説明した式(10)、(11)、(12)
を用いた。また、溝幅W=0.7μm、ピッチ=1.6
μm、未記録状態の振幅反射率r1=0.7、記録状態
の振幅反射率r2=0.5とした。すなわち、この図9
は未記録状態の振幅反射率r1が大きく、記録状態の振
幅反射率r2が小さい場合を示したものである。同図に
おいて、曲線61は未記録状態における関係を示し、曲
線62は記録状態で位相差Δφ=0における関係を、曲
線63は記録状態で位相差Δφ=π/4における関係
を、曲線64は記録状態で位相差Δφ=−π/4におけ
る関係をそれぞれ示した。なお、未記録状態ではr1
2=0.7、Δφ=0とした。
【0021】図9より、未記録状態61および位相差Δ
φ=0のときの記録状態62は共に左右対称の曲線とな
り、グル−ブ、ランドともに深さdが同じならば同じ反
射光量の値を取る。ディテクタにおける再生信号強度は
反射光量に比例することから、記録された情報の再生信
号レベルは未記録状態における反射光量と記録状態の反
射光量との差に比例する。したがって、位相差Δφ=0
の時はグル−ブ、ランドともに同じ再生信号レベルを得
ることができる。しかし、位相差Δφが生じたときには
曲線63、64からわかるようにグル−ブとランドでは
再生信号レベルが異なる。再生信号レベル、すなわち記
録状態と未記録状態での反射光量差を大きくするために
は、Δφがπ/4の時はグル−ブ(ただしd<λ/4の
時)に記録するのが良く、一方、Δφが−π/4の時は
ランド(ただしd<λ/4の時)に記録するのが良い。
以下、グル−ブ内に記録する場合をグル−ブ記録、ラン
ド上に記録を行う場合をランド記録と呼ぶことにする。
また、前記したように反射光量と溝深さdとの関係は周
期λ/2で繰り返されるため、λ/4<d<λ/2の時
にはグル−ブ記録とランド記録の関係が逆転することは
言うまでもない。すなわち、λ/4<d<λ/2の範囲
においては、Δφがπ/4の時はランド記録の方が再生
信号レベルが大きく、Δφが−π/4の時はグル−ブ記
録の方が再生信号レベルが大きい。さらに、dがλ/2
よりも大きい時は上記の関係がλ/4毎に繰り返され
る。
【0022】図10には、記録層の未記録状態の振幅反
射率r1が小さく、記録状態の振幅反射率r2が大きく、
前記図9とは逆の関係となる場合についての反射光量と
溝深さdとの関係を示した。振幅反射率r1=0.5、
2=0.7とし、その他の条件は図9の場合と同じで
ある。図10において曲線65は未記録状態における関
係を示し、曲線66は記録状態で位相差Δφ=0におけ
る関係を、曲線67は記録状態で位相差Δφ=π/4に
おける関係を、曲線68は記録状態で位相差Δφ=−π
/4における関係をそれぞれ示す。なお、未記録状態で
はr1=r2=0.5、Δφ=0とした。同図より、記録
状態と未記録状態での反射光量差を大きくするために
は、記録層の位相差Δφがπ/4の時はランド(ただし
d<λ/4の時)に記録するのが良く、一方、Δφが−
π/4の時はグル−ブ(ただしd<λ/4の時)に記録
するのが良いことがわかる。これは、図9の場合と反対
の関係になっている。
【0023】図11および図12には溝深さdをパラメ
−タとして記録状態における反射光量と位相差Δφの関
係を示した。溝深さはd=0、d=±λ/8の3種類と
し、図11では振幅反射率をr1=0.7、r2=0.5
とし、図12ではその逆の状態r1=0.5、r2=0.
7とした。その他の条件は図9の時と同じである。これ
らの図から明らかなように、溝深さd=0のときは、曲
線71、75に示すように反射光量はΔφに対して偶関
数となる。これはΔφ=0のとき、反射光量が溝深さd
に対して偶関数となることに類似している。曲線72、
76は溝深さd=λ/8のときの関係を示し、曲線7
3、77は溝深さd=−λ/8のときの関係を示す。図
11および図12中に溝深さd=±λ/8における未記
録状態のレベルを矢印で示した。これより、記録状態と
未記録状態での反射光量差を大きくするため条件を求め
ると、表1のようになる。
【0024】
【表1】
【0025】以上のように、振幅反射率r1、r2、位相
差Δφ、溝深さdの関係で、良好な再生信号レベルを得
るための条件が異なることが分かる。上記では各々のパ
ラメ−タ値について示したが、整理すると、Nを整数と
して溝深さdが次式(1)を満たす時、好適な記録領域
は表2のようになる。ただし、λはレーザスポットの波
長とする。
【数18】 (4N−1)λ/4<溝深さd<(4N+1)λ/4 …(1)
【0026】
【表2】
【0027】さらに、位相差Δφに関しては、図11、
図12からも分かるように周期2πの関係になっている
ことから、nを整数として表3に示すような関係に拡張
できる。
【0028】
【表3】
【0029】上記の関係をΔφ=φ1−φ2の代わりに、
振幅反射率の大きい方の位相をφh小さい方の位相をφ
lとし、位相差Δφ3=φh−φlを用いて書き直すと
表4に示すような関係が得られる。
【0030】
【表4】 この表4から明らかなように、振幅反射率r1、r2の大
小にかかわらず、表5に示した二つのケ−ス1、2に分
けられる。
【0031】
【表5】
【0032】また、溝深さdが、次式(2)の範囲にあ
るとき、
【数15】 (4N+1)λ/4<溝深さd<(4N+3)λ/4 …(2) グル−ブとランドの関係が逆転することから、上記と同
様にして振幅反射率の大小にかかわらず、表6に示した
二つのケ−ス3、4に分けられる。
【0033】
【表6】
【0034】また、通常の光ディスクにおいては溝深さ
dは、 −λ/4<溝深さd<λ/4 の範囲に有ることが多く、位相差Δφ3も、 −π<Δφ3<π の範囲に有ることが多いため、通常は、 Δφ3<0の時、すなわち、φh<φlの時、グル−ブ
記録が適し Δφ3>0の時、すなわち、φh>φlの時、ランド記
録が適する といっても良い。
【0035】以上の説明においては、記録幅を溝幅やラ
ンド幅と等しくしていたが、図13、図14、図15、
図16には、溝幅、ランド幅を一定の値に固定し、記録
幅を変化させた場合に反射光量が変化する様子を示し
た。図13では、振幅反射率r1=0.7、r2=0.
5、溝幅=0.7μm、溝深さd=λ/8とした。曲線
80は溝深さd=0、Δφ=±π/4のときの場合であ
る。Δφ=π/4とし(すなわちΔφ3=−π/4)、
曲線81はランドに記録したとき、曲線82はグル−ブ
に記録したときの関係を示す。未記録状態の反射光量は
記録幅0のポイントであるから、再生信号レベルを大き
くするには、記録幅の増加により大きく反射光量の変化
するグル−ブ記録が好適であることがわかる。これは、
前記のケ−ス1に該当する。
【0036】図14では、振幅反射率を図13とは逆の
関係のr1=0.5、r2=0.7とした。曲線85は、
溝深さd=0、Δφ=±π/4のときの場合である。Δ
φ=π/4とし(すなわちΔφ3=π/4)、曲線86
はランドに記録したとき、曲線87はグル−ブに記録し
たときの関係を示す。この場合、再生信号レベルを大き
くするには記録幅の増加により大きく反射光量の変化す
るランド記録が適する。これは、上記のケ−ス2に該当
する。
【0037】図15では、振幅反射率r1=0.7、r2
=0.5とし、Δφ=−π/4とした。この時Δφ3
π/4であるから、記録幅の増加により大きく反射光量
が変化するランド記録(曲線92)の方が、グル−ブ記
録(曲線91)よりも再生信号レベルを大きくとること
ができる。これも、上記ケ−ス2に該当する。
【0038】また、図16では振幅反射率を図15とは
逆関係のr1=0.5、r2=0.7とし、Δφ=−π/
4とした。この時Δφ3=−π/4であるから、記録幅
の増加により大きく反射光量が変化するグル−ブ記録
(曲線96)の方が、ランド記録(曲線97)よりも再
生信号レベルを大きくとることができる。これは、上記
ケ−ス1に該当する。
【0039】以上の説明では、何れも溝形状を矩形とし
たが、これに限るものではなく、U形状、V形状、階段
上、だれの有る形状、なだらかな溝形状など様々な溝形
状においても実効的な溝幅、溝深さを用いることによ
り、本発明を適用することが可能である。
【0040】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を図面を用い
て詳細に説明する。 〈実施例1〉図17および図18は本発明による一実施
例の光学的情報記録媒体の部分断面図を示す。図17に
おいて、100はポリメタクリル酸メチル(PMMA)
よりなる基板、記録層は101のSb2Se3膜および1
02のBi膜の2層構造からなり、103は例えば紫外
線硬化樹脂からなる保護層である。図18にはレーザ照
射により記録を行った記録部105を示した。記録部は
加熱により合金化するため記録前後の位相差を大きく取
ることができる。また、合金化するときにおいては2層
間での拡散も生じているため、拡散により反射率が変化
しているともいえる。
【0041】PMMA基板の屈折率は1.49、保護膜
の屈折率は1.50である。記録前のSb2Se3膜はア
モルファスであり光学定数は3.8−i0.1である。
Bi膜の光学定数は2.6−i4.5であり、記録後の
Sb−Se−Bi合金の光学定数は4.5−i3.0で
ある。これらの定数を用いて複素反射率を求めた。例え
ば、Sb2Se3膜の膜厚を25nm、Bi膜の膜厚を3
0nmとし、記録後のSb−Se−Bi合金の膜厚を5
5nmとすると、記録前の複素反射率R1および記録後
の複素反射率R2は、下記の R1=r1exp(iφ1)=0.308exp(0.61πi) R2=r2exp(iφ2)=0.670exp(0.89πi) Δφ=φ2−φ1=0.28π となり、位相差Δφはπ/4以上の値が得られる。した
がって、この記録層は本発明による記録方法を適用する
のに好適である。
【0042】なお、通常の反射率(エネルギー反射率)
は、振幅反射率の2乗で得られることから、下記の 記録前の反射率=|r12=0.095=9.5% 記録後の反射率=|r22=0.449=44.9% となる。
【0043】図19および図20には、Bi膜の膜厚を
30nmと固定し、Sb2Se3膜の膜厚を変化させたと
きの反射率、位相φ1、φ2、位相差Δφを示した。ここ
では、記録後の合金膜の膜厚をBi膜の膜厚とSb2
3膜の膜厚を合計したものとした。図19より、位相
差ΔφはSb2Se3膜厚35nm付近で極性が反転する
のが分かる。
【0044】図1は、上記のように求めた振幅反射率お
よび位相から、溝を有する基板に上記記録層を設けた場
合についての反射光量を算出して図示したものである。
ここでは、溝幅を0.7μm、ピッチを1.6μm、溝
深さdをλ/8、記録幅を0.7μmとした。同図にお
いて、曲線1は未記録状態の関係を示し、曲線2はグル
−ブに記録を行った場合の関係を、曲線3はランドに記
録行った場合の関係をそれぞれ示す。上記したように位
相差Δφの極性がSb2Se3膜厚35nm付近で反転す
るが、この付近で曲線2と曲線3のレベルが逆転してい
る。したがって、Sb2Se3膜厚が35nm以下のとき
はランド記録が再生信号レベルが大きく、Sb2Se3
厚35nm以上のときはグル−ブ記録の方が再生信号レ
ベルが大きい(但し、膜厚範囲は60nm以下とす
る)。
【0045】このように、Sb2Se3膜厚が35nm以
下のときはr1<r2、0<Δφ<πであるから0<Δφ
3<πとなりランド記録が適しており、Sb2Se3膜厚
35nm以上のときはr1<r2、−π<Δφ<0である
から−π<Δφ3<0となりグル−ブ記録が適する。以
上のことから、ランド記録を行う場合にはSb2Se3
厚を10nm以上35nm以下に設計し、グル−ブ記録
を行う場合にはSb2Se3膜厚を35nm以上60nm
以下に設計するのが良い。
【0046】〈実施例2〉図21に本実施例で用いた光
ディスクの要部断面構造を示す。溝を有するPMMA基
板110上に、膜厚25nmのSb2Se3膜111およ
び膜厚30nmのBi膜112をスパッタリングにより
形成し、次に紫外線硬化樹脂保護層113を形成し、さ
らに接着剤(図示せず)により貼り合わせた。溝の深さ
dは光学的深さでλ/8相当の70nm、グル−ブ幅W
g=0.7μm、ランド幅Wl=0.9μm、ピッチ
1.6μmとした。
【0047】上記ディスクを用い、波長830nmの半
導体レーザとNA0.6の対物レンズを主体とした光学
ヘッドにより、記録再生を行った。記録周波数8MH
z、記録半径70mm、ディスク回転数1800rp
m、記録レーザパワー12mWの条件において、ランド
記録でC/N60dB、グル−ブ記録でC/N54dB
を得た。C/Nの差は6dBであり、グル−ブ記録に対
してランド記録の方が信号レベル(Cレベル)で5d
B、ノイズレベル(Nレベル)で1dB優れていた。ノ
イズレベルがランド記録の方が低いのは、溝部での光散
乱の影響が少ないためと考えられる。また、ランド記録
の方が信号レベルが高いのは、記録膜の位相差Δφ3
0<Δφ3<πの範囲にあるからである。すなわち、上
記したようにこのディスク構成においては、記録前の複
素反射率R1および記録後の複素反射率R2は、下記の式
に示すように R1=r1exp(iφ1)=0.308exp(0.61πi) R2=r2exp(iφ2)=0.670exp(0.89πi) Δφ=φ2−φ1=0.28π であるから、このとき位相差はΔφ3=φh−φl=φ2
−φ1=0.28πとなり、0<Δφ3<πを満足する。
したがって、本実施例においてはランド記録方法を採用
することによりC/N60dB以上の高C/Nを達成し
た。
【0048】次に、本実施例におけるランド記録とグル
−ブ記録の信号レベルの差についてシミュレ−ションに
より考察する。シミュレ−ション方法は前記の通りであ
る。以下、図22〜図25を用いてシミュレ−ション結
果を説明する。すなわち、図22および図23には本実
施例による記録層を用いた時のそれぞれグル−ブ記録お
よびランド記録について記録幅と反射光量の関係を示
す。溝の深さdをλ/8、ピッチを1.6μmとし、グ
ル−ブ幅およびランド幅をパラメ−タとした。また、図
24および図25には記録幅をパラメ−タとしたときの
グル−ブ幅およびランド幅と反射光量の関係を示す。こ
のように記録幅およびグル−ブ幅、ランド幅により反射
光量は変化するが、記録幅を顕微鏡で観察した結果記録
幅は約0.9μmであったため、記録幅を0.9μmと
したときのグル−ブ、ランド幅と反射光量の関係を図2
6にまとめて示す。
【0049】図26において、曲線120は未記録時の
反射光量、曲線121はグル−ブ記録における反射光
量、曲線122はランド記録における反射光量を示した
ものである。本実施例においては、グル−ブ幅Wgは
0.7μm、ランド幅Wlは0.9μmであることか
ら、図26よりランド記録における信号レベルは27.
8%、グル−ブ記録における信号レベルは16.5%と
なる。したがって、両者の信号レベル差は、次式 20log10(27.8/16.5)=4.5dB となり、本実施例による信号レベル差5dBとほぼ一致
した。このことからも、記録膜の位相変化と溝の位相の
関係を十分に把握することが高信号レベルを得るための
重要なポイントとなることが分かる。
【0050】〈実施例3〉上記実施例は記録後に合金化
し位相変化を生ずるものであったが、本実施例は記録膜
の相変化により位相変化を生ずるものである。相変化に
おいては結晶状態とアモルファス状態間で可逆的に変化
させることが可能であるため、情報の書き換えが可能と
なる。
【0051】図27に本実施例で用いた光ディスクの構
造を示す。PMMA基板130上に、膜厚70nmでZ
nS−SiO2よりなる第一干渉膜131、膜厚20n
mのIn3SbTe2よりなる記録膜132、膜厚110
nmでZnS−SiO2よりなる第二干渉膜133、膜
厚120nmのNi−Crよりなる反射膜134をスパ
ッタリングにより順次形成し、次に紫外線硬化樹脂保護
層113を形成し、さらに接着剤(図示せず)により貼
り合わせた。
【0052】基板の屈折率は1.49、第一および第二
干渉膜の屈折率は2.0、保護膜の屈折率は1.50、
反射膜の光学定数は4.3−i3.9、記録膜の光学定
数はアモルファス状態で4.2−i0.94、結晶状態
で4.2−i1.7であるから、記録膜がアモルファス
状態のときの複素反射率Ra、および結晶状態のときの
複素反射率Rcは、次式のようになる。 Ra=ra×exp(iφa)=0.639exp(0.652πi) Rc=rc×exp(iφc)=0.523exp(0.606πi) ra>rcであるから、位相差は次式 Δφ3=φh−φl=φa−φc=0.046π となる。本実施例においては0<Δφ3<πであるか
ら、高信号レベルを得るためにランド記録とする。
【0053】図28には、In3SbTe2記録膜の膜厚
を変えたときの反射率|Ra|2、|Rc|2、位相差φ
a−φcを示す。この図より、In3SbTe2記録膜の
膜厚60nm以下においては、0<Δφ3<πとなり、
ランド記録が適する。基板130の溝の深さdを光学的
深さでλ/8相当の70nm、溝幅を0.7μm、ピッ
チを1.6μmとしたときの、記録幅と反射光量の関係
を図29および図30に示す。なお、記録膜の膜厚は2
0nmである。図29では、未記録状態を高反射率のア
モルファス状態とし、記録状態を低反射率の結晶状態と
した。未記録の反射光量レベルは、記録幅0μmに対応
するから、ランド記録の方が大きな信号レベルを得るこ
とができる。
【0054】また、図30では、未記録状態を低反射率
の結晶状態とし、記録状態を高反射率のアモルファス状
態とした。この場合においてもランド記録の方が大きな
信号レベルを得ることができる。したがって、結晶状態
とアモルファス状態の二つの状態の、どちらの状態を記
録状態にしたとしても、ランド記録の方が大きな信号レ
ベルを得ることができる。このことは、記録状態にかか
わらず、Δφ3により信号レベルのおおきな記録方法
(ランド記録かグル−ブ記録)を選択できることを示す
ものである。
【0055】上記実施例3においては記録膜の光学定数
のうち消衰係数が変化するものであったが、これに限る
ものではなく、屈折率の変化あるいは屈折率、消衰係数
の両方共変化するものであっても良い。また、上述した
実施例においては、反射光量の変化を検出するディスク
について示したが、透過光量が変化するディスクにおい
ても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば記録膜の位相変化を利用
できるため、信号レベルを大きく得ることができるとい
う効果がある。ノイズレベルが低いランド記録を用いる
場合、ランド記録に適するように記録膜が位相変化する
条件に記録膜の膜厚あるいは光学定数を設定することが
でき、高C/Nあるいは高S/Nのディスクを得ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスクを用いた記録方
法による特性図である。
【図2】従来の光ディスクおよび記録再生装置の光学系
の模式図である。
【図3】再生信号レベルを解析するために本発明で用い
たシミュレ−ション実験のブロック図である。
【図4】本発明でのシミュレ−ション実験における複素
反射率の位相を説明するための光ディスクの部分断面図
である。
【図5】本発明でのシミュレ−ション実験における複素
反射率の位相を説明するための他の光ディスクの部分断
面図である。
【図6】本発明でのシミュレ−ション実験における反射
光量と溝深さの関係を示す特性図である。
【図7】本発明でのシミュレ−ション実験における複素
反射率の位相を説明するための他の光ディスクの部分断
面図である。
【図8】本発明でのシミュレ−ション実験における複素
反射率の位相を説明するための他の光ディスクの部分断
面図である。
【図9】本発明でのシミュレ−ション実験における反射
光量と溝深さの関係を示す特性の一例を示す特性図であ
る。
【図10】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と溝深さの関係を示す特性の一例を示す特性図で
ある。
【図11】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と位相差Δφの関係を示す特性の一例を示す特性
図である。
【図12】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と位相差Δφの関係を示す特性の一例を示す特性
図である。
【図13】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図で
ある。
【図14】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図で
ある。
【図15】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図で
ある。
【図16】本発明でのシミュレ−ション実験における反
射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図で
ある。
【図17】本発明による一実施例の光ディスクの部分断
面図である。
【図18】本発明による一実施例の光ディスクの部分断
面図である。
【図19】本発明による一実施例の光ディスクにおける
Sb2Se3膜厚と反射率および位相差Δφの関係を示す
特性図である。
【図20】本発明による一実施例の光ディスクにおける
Sb2Se3膜厚と位相の関係を示す特性図である。
【図21】本発明による一実施例の光ディスクの部分断
面図である。
【図22】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図
である。
【図23】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図
である。
【図24】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量とグル−ブ幅の関係を示す特性の一例を示す特
性図である。
【図25】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量とランド幅の関係を示す特性の一例を示す特性
図である。
【図26】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量とランド、グル−ブ幅の関係を示す特性の一例
を示す特性図である。
【図27】本発明による一実施例の光ディスクの部分断
面図である。
【図28】本発明による一実施例の光ディスクにおける
In3SbTe2膜厚と反射率および位相差の関係を示す
特性図である。
【図29】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図
である。
【図30】本発明による一実施例の光ディスクにおける
反射光量と記録幅の関係を示す特性の一例を示す特性図
である。
【符号の説明】 1…未記録時の反射光量を示す特性曲線 2…グル−ブ記録時の反射光量を示す特性曲線 3…ランド記録時の反射光量を示す特性曲線 100…PMMA基板 101…Sb2Se3膜 102…Bi膜 103…保護層 105…記録部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榑林 正明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 今井 順美 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 小西 捷雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 田中 克之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 後藤 典雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 丸山 明男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所横浜工場内 (72)発明者 小寺 喜衛 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所横浜工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラッキング用の溝を有する基板上に、レ
    ーザ光照射によって光学的変化が生じる記録層を設けた
    光学的情報記録媒体に記録を行う方法であって、前記記
    録層の光学的変化が高反射率状態と低反射率状態間で生
    じ、前記高反射率状態での位相がφh、低反射率状態で
    の位相がφlのとき、Nおよびnを整数とし前記溝の深
    さがレーザ光の波長をλとして光学的深さで式(1)を
    満たす時、 【数1】 (4N−1)λ/4<溝深さ<(4N+1)λ/4 …(1) 前記位相差をΔφ3=φh−φlとし、 (2n−1)π<Δφ3<2nπ ならば、溝内に記録を行い、 2nπ<Δφ3<(2n+1)π ならば、溝間のランド部に記録を行うことを特徴とする
    光学的情報記録媒体の記録方法。
  2. 【請求項2】トラッキング用の溝を有する基板上に、レ
    ーザ光照射によって光学的変化が生じる記録層を設けた
    光学的情報記録媒体に記録を行う方法であって、前記記
    録層の光学的変化が高反射率状態と低反射率状態間で生
    じ、前高反射率状態での位相がφh、低反射率状態での
    位相がφlのとき、Nおよびnを整数とし前記溝の深さ
    がレーザ光の波長をλとして光学的深さで式(2)を満
    たすとき、 【数2】 (4N+1)λ/4<溝深さ<(4N+3)λ/4 …(2) 前記位相差をΔφ3=φh−φlとし、 2nπ<Δφ3<(2n+1)π ならば、溝内に記録を行い、 (2n−1)π<Δφ3<2nπ ならば、溝間のランド部に記録を行うことを特徴とする
    光学的情報記録媒体の記録方法。
  3. 【請求項3】トラッキング用の溝を有する基板上にレー
    ザ光照射によって光学的変化を生じる記録層を設け、前
    記溝間のランド部を記録領域とする光学的情報記録媒体
    であって、前記光学的変化が高反射率状態と低反射率状
    態間で生じ、前記高反射率状態での位相をφh、低反射
    率状態での位相をφlとしたとき、前記記録層をφh>
    φlの位相関係を満たす記録層で構成して成る光学的情
    報記録媒体。
  4. 【請求項4】トラッキング用の溝を有する基板上にレー
    ザ光照射によって光学的変化を生じる記録層を設け、前
    記溝内を記録領域とする光学的情報記録媒体であって、
    前記光学的変化が高反射率状態と低反射率状態間で生
    じ、前記高反射率状態での位相をφh、低反射率状態で
    の位相をφlとしたとき、前記記録層をφh<φlの位
    相関係を満たす記録層で構成して成る光学的情報記録媒
    体。
  5. 【請求項5】上記記録層を多層構造となし、レーザ光照
    射によって前記記録層の記録領域を合金化あるいは拡散
    により光学的変化として反射率を変化させる構成として
    成る請求項3もしくは4記載の光学的情報記録媒体。
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