JPH05128432A - 磁気ヘツド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘツド及びその製造方法

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JPH05128432A
JPH05128432A JP28747791A JP28747791A JPH05128432A JP H05128432 A JPH05128432 A JP H05128432A JP 28747791 A JP28747791 A JP 28747791A JP 28747791 A JP28747791 A JP 28747791A JP H05128432 A JPH05128432 A JP H05128432A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
gap
forming
core
magnetic head
Prior art date
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Pending
Application number
JP28747791A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takahashi
高橋  健
Terumasa Sawai
瑛昌 沢井
Hiroyuki Hasegawa
博幸 長谷川
Shunsaku Muraoka
俊作 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はVTRやR−DAT等に用いられ、
高抗磁力媒体に対し十分な記録能力を発揮すると共に優
れた高周波特性を有し、大容量の信号を高密度に記録再
生するのに好適な磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。 【構成】 主コアが強磁性酸化物5からなり、前部ギャ
ップ近傍に金属磁性材料1が配置され、かつ金属磁性材
料1の磁気ギャップ面2に直交する方向の厚さをテープ
摺動面8に近づくほど厚くした磁気ヘッドとその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTRやR−DAT等に
用いられ、大容量の信号を高密度に記録再生するのに好
適な磁気ヘッド及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR等の高周波信号を記録再生
する装置においては、ビデオヘッド用磁性材料として高
周波損失の少ないフェライト材料が用いられている。し
かし、近年になって更に広帯域・高密度の信号を取り扱
うシステムの開発が盛んになってきており、記録媒体も
このような大量の情報を記録するための高密度化の流れ
の中で、酸化鉄系から合金粉末媒体や金属蒸着媒体等の
高抗磁力媒体へ移行しつつある。
【0003】このような高抗磁力媒体の性能を十分に引
き出すために、最大磁束密度の高いセンダストやアモル
ファス磁性合金等の金属磁性材料を用いた磁気ヘッドの
開発が行なわれており、例えば(図9)と(図10)に
示すようなメタルヘッドが提案されている。このメタル
ヘッドは主磁気コアをMn−Znフェライト等の強磁性
酸化物で構成し、磁気ギャップ近傍をアモルファス磁性
合金やセンダスト磁性合金等の金属磁性材料をスパッタ
法等で作成した金属磁性膜で構成したものである。この
構成によって、金属磁性材料の高い飽和磁束密度による
高い記録能力と、強磁性酸化物の広帯域特性を兼ね備え
た高性能磁気ヘッドを得ようというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記メタルヘ
ッドの構成では、強磁性酸化物と金属磁性材料との接合
界面が磁気ギャップと平行になっており、特に巻線溝の
形成されたコアにおいては磁気ギャップ面の面積と接合
界面の面積がそれほど変わらないために、磁気ギャップ
部に流入する総磁束量はこの接合界面のフェライトの飽
和磁束密度でほぼ制限されてしまい、せっかくの高飽和
磁束密度を有する金属磁性材料の効果を十分に発揮させ
ることができない。
【0005】実際にこのタイプで金属磁性膜の厚さを変
えたヘッドでは、厚いほど記録特性が高くなることが確
認されている。しかし、あまり金属磁性膜を厚くする
と、磁路の中に金属磁性材料からなるコアが直列に配置
されることになり、渦電流損失により高周波損失が大き
くなってビデオヘッド等の用途には使用できなくなる。
また、上記厚い金属磁性薄膜が(図10)に示すように
磁気ヘッドの後部ギャップ部に存在すると更に大きく高
周波特性を劣化させることがわかった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決した磁
気ヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、主コアを強磁性酸化物で構成し、前部ギ
ャップ近傍に金属磁性材料を配置し、且つ前記金属磁性
材料の磁気ギャップ面に直交する方向の厚さがテープ摺
動面に近づくほど厚くなるようにするものである。
【0008】
【作用】本発明の磁気ヘッドは、記録にもっとも重要な
役割を果たすテープ摺動面近傍の磁気ギャップは厚い高
飽和磁束密度の金属磁性材料で構成されているため、高
保磁力媒体に対しても十分な記録能力を有し、かつ金属
磁性材料とフェライトとの接合界面の有効面積が磁気ギ
ャップ面の面積より大きくなるため、接合界面近傍のフ
ェライトで制限されることなく、磁気ギャップへ書き込
み用磁束が有効に供給される。また磁気ヘッドの磁路と
して、金属磁性材料の有効厚さが小さくなるために、磁
気ギャップ近傍における高周波での渦電流損失が低減
し、十分な記録能力を有しながら高周波特性の優れた磁
気ヘッドが得られる。一方、後部ギャップ部に厚い金属
磁性材料が存在しないために、更に大きく高周波特性が
改善される。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例の磁気ヘッドについ
て、図面を参照しながら説明する。(図1)は本発明の
一実施例の磁気ヘッドの斜視図を示し、(図2)はA−
A’断面図を示したものである。図において1はアモル
ファス磁性合金やセンダスト合金等の金属磁性材料で、
磁気ギャップ2を形成すると共に、切欠溝3によって磁
気ギャップ2に向かってトラック幅を絞り込んだ形状に
なっている。この切欠溝3にはガラス4が充填されてい
る。5はMn−Znフェライト等の強磁性酸化物であ
り、巻線溝6が形成されて後部コアを構成している。金
属磁性材料1の磁気ギャップ2に直交する方向の厚さは
テープ摺動面8に近づくほど厚くなるように形成ざれて
いる。即ち、(図2)に示すように強磁性酸化物5との
接合界面7は、磁気ギャップ面に対して傾斜した構造に
なっている。このような構成により、金属磁性材料1は
前部磁気ギャップ部のみに存在し、後部磁気ギャップ部
は強磁性酸化物のみで構成されるために高い再生効率を
有する磁気ヘッドが得られる。
【0010】本発明の一実施例の磁気ヘッドの製造方法
を説明すると、(図3)に示すようにMn−Znフェラ
イト等の強磁性酸化物からなるコアプレ−ト9の上にス
パッタリング等の手段でアモルファス磁性合金やセンダ
スト合金等の金属磁性材料1を形成し、これを図中の破
線で示すように金属磁性材料1とコアプレ−ト9との接
合界面7に対して傾斜させて切断しコアブロックを形成
する。このコアブロックを(図5)のようにV字形に突
き合わせた時に磁気ギャップ面となる面10に、(図
4)に示すようにトラック幅規制用の切欠溝3を形成
し、この切欠溝3にガラス4を充填する。その後ギャッ
プ面10を研磨し、その上に非磁性薄膜からなるギャッ
プスペ−サを形成する。このようにして作成された一対
のコアブロックを(図5)に示すようにコア端面がV字
状になるように突き合わせて接合ガラスで接着する。そ
の後、トラック部の両側で切断してヘッドチップを作成
し、テ−プ研磨で図中の破線で示すような形状に研磨す
ることによって(図1)に示すような磁気ヘッドが得ら
れる。
【0011】本発明の他の実施例を説明すると、(図
6)に示すように、Mn−Znフェライト等の強磁性酸
化物からなるコアプレ−ト9上にV字状の溝11を形成
し、その上にスパッタリング等の手段でアモルファス磁
性合金やセンダスト合金等の金属磁性材料1を形成し、
これを図中の破線で示すようにV字状溝11の山と谷の
部分でコアプレ−ト底面に対してほぼ直角に切断する。
このようにして作成されたコアブロックを(図8)のよ
うに金属磁性材料側の端面がV字形になるように突き合
わせた時に磁気ギャップ面となる面10に、(図7)に
示すようにトラック幅規制用の切欠溝3を形成し、この
切欠溝3にガラス4を充填する。
【0012】その後ギャップ面10を研磨し、その上に
非磁性薄膜からなるギャップスペ−サを形成する。この
ようにして作成された一対のコアブロックを(図8)に
示すように金属磁性材料側のコア端面がV字状になるよ
うに突き合わせて接合ガラスで接着する。
【0013】その後、トラック部の両側で切断してヘッ
ドチップを作成し、テ−プ研磨で図中の破線で示すよう
な形状に研磨することによって(図1)に示すような磁
気ヘッドが得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、高保磁力媒体に対して
も十分な記録能力を有すると同時に、ビデオヘッド等の
ような高周波動作においても高い感度を有する高性能磁
気ヘッドが得られる。更に本発明の磁気ヘッドの製造方
法によれば、上記高性能磁気ヘッドを容易に量産できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】(図1)のA−A’断面図である。
【図3】第1の発明の実施例の磁気ヘッドの製造方法を
説明する図である。
【図4】同実施例の磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図5】同実施例の磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図6】第2のの発明の実施例の磁気ヘッドの製造方法
を説明する図である。
【図7】同実施例の磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図8】同実施例の磁気ヘッドの製造方法を説明する図
である。
【図9】従来の磁気ヘッドの斜視図である。
【図10】(図9)のA−A’断面図である。
【符号の説明】
1 金属磁性材料 2 磁気ギャップ 3 切欠溝 4 ガラス 5 強磁性酸化物 6 巻線溝 7 接合界面 8 テープ摺動面 9 コアプレ−ト 10 ギャップ面 11 V字状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 俊作 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主コアが強磁性酸化物からなり、前部ギ
    ャップ近傍に金属磁性材料が配置され、且つ前記金属磁
    性材料の磁気ギャップ面に直交する方向の厚さがテープ
    摺動面に近づくほど厚くなっていることを特徴とする磁
    気ヘッド。
  2. 【請求項2】 強磁性酸化物材料からなるコアプレート
    上に金属磁性薄膜を形成し複合プレートを作成する工程
    と、前記複合プレートを前記磁性薄膜形成面に対して傾
    斜させて切断しその切断面を鏡面に研磨してギャップ面
    とした複合コアブロックを作成する工程と、前記複合コ
    アブロックのギャップ面に非磁性材料からなるギャップ
    スペーサを形成しコアブロックの断面形状がギャップ面
    に対して対称で且つその端面がV字状になるように突き
    合わせて接合ガラスで接着する工程とを有することを特
    徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 強磁性酸化物材料からなるコアプレート
    上にV字状の溝を形成する工程と、前記コアプレートの
    V字溝側に金属磁性薄膜を形成し複合プレートを作成す
    る工程と、前記複合プレートのV字溝の長手方向にその
    山と谷の部分を切断しその側面を鏡面に研磨してギャッ
    プ面とした複合コアブロックを作成する工程と、前記複
    合コアブロックのギャップ面に非磁性材料からなるギャ
    ップスペーサを形成しコアブロックの断面形状がギャッ
    プ面に対して対称で且つその端面がV字状になるように
    突き合わせて接合ガラスで接着する工程とを有すること
    を特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
JP28747791A 1991-11-01 1991-11-01 磁気ヘツド及びその製造方法 Pending JPH05128432A (ja)

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