JPH05127506A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH05127506A
JPH05127506A JP3286613A JP28661391A JPH05127506A JP H05127506 A JPH05127506 A JP H05127506A JP 3286613 A JP3286613 A JP 3286613A JP 28661391 A JP28661391 A JP 28661391A JP H05127506 A JPH05127506 A JP H05127506A
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JP
Japan
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electret
developer
surface potential
magnetic
developing
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Application number
JP3286613A
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English (en)
Inventor
Masanori Matsuda
政準 松田
Kenji Hori
健志 堀
Takayuki Ito
孝之 伊東
Tomohisa Ooi
智寿 多井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05127506A publication Critical patent/JPH05127506A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイアス不良等による地肌カブリの発生が防
止され、高濃度でしかも鮮明な画像を安定に形成させる
ことが可能なエレクトレットを用いた電子写真現像装置
を提供し、磁性現像剤を使用して、現像バイアス電圧の
調節や印加を必要とすることなしに、カブリがなくしか
も高濃度の画像を形成させることが可能な現像装置を提
供する。 【構成】 静電像を支持する支持体と、粉末現像剤を帯
電させる帯電機構と、帯電された粉末現像剤を支持し、
前記支持体に施す現像剤搬送部材とからなる現像装置に
おいて、前記現像剤搬送部材が下記式 【数1】 |V1 |>(|σ|・d)/(ε0 ・ε)>|V2 | 式中、V1 は支持体の高電圧部表面電位(ボルト)、V
2 は支持体の低電圧部表面電位(ボルト)、σはエレク
トレットの電荷密度(クーロン/m2 )、dはエレクト
レットの厚み(m)、ε0 は真空の誘電率(クーロン/
V・m)、εはエレクトレットの比誘電率であり、ここ
でV1、V2 及びσの極性は同一であるものとする、を
満足するエレクトレット層を少なくとも表面に有する現
像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトレットを利用
した電子写真用現像装置に関するもので、より詳細には
地肌カブリを防止して高濃度の画像を形成させ得る現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商業的な電子写真複写機における現像装
置においては、磁気ブラシ現像法が広く使用されてお
り、例えば磁性キャリヤと顕電性トナーとの混合物から
成る二成分系現像剤或いはそれ自体磁性粉を有する一成
分系磁性現像剤を帯電させて、内部に磁石を有する現像
剤搬送部材(スリーブ)上に現像剤の磁気ブラシを形成
させ、この磁気ブラシを静電像を有する感光体表面に迄
移動させ、該表面をバイアス電界の下で磁気ブラシで摺
擦させることにより画像形成を行っている。
【0003】非磁性一成分現像剤を用いる非磁性現像法
も既に知られており、この現像法では、帯電された非磁
性現像剤を、帯電された(或いは接地された)現像スリ
ーブ上に層状に供給し、この現像剤を静電像支持体と接
触させて静電像の現像を行う。
【0004】現像剤を搬送するスリーブとしてエレクト
レットを用いることも既に提案されており、例えば特開
昭60−136773号公報には、潜像担持体に現像剤
を接触又は近接させて潜像を可視化する現像装置に於い
て、現像剤を表面に担持すると共に前記可視化領域を含
む所定の経路に沿って搬送する現像剤搬送体をエレクト
レットで形成したことを特徴とする現像装置が記載され
ており、この装置によれば、エレクトレットは一方の極
性に均一に分布しており、不純極性の現像剤を担持しな
いため、画像に地肌汚れを生じさせないという利点があ
ることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】上記先行技術は、現
像スリーブとしてエレクトレットを使用するという着想
において優れたものであるが、この現像法では、潜像部
への現像剤の電気的付着と、非潜像部への現像剤の付着
防止とを制御するために、現像剤搬送部材と感光体との
間に、適切なバイアス電圧を選択し、印加することが必
要である。
【0006】現像バイアス電荷を印加するためには、現
像剤搬送部材を接地電位にある機枠から電気的に絶縁さ
れた状態で設け、しかも格別のバイアス電源を用意した
上で、この搬送部材に通電しなければならないという装
置設計上、装置コスト上の不利益がある。
【0007】事実、実際の複写機では、現像剤搬送部材
への通電不良に伴ってバイアス不良の問題をしばしば生
じ、これによって地肌カブリ等のトラブルを発生し、こ
れを防止するためには、現像剤搬送部材の電気まわりの
保守、点検を定期的に或いは不定期に行わねばならない
というメンテナンス上の煩わしさがある。また、上記バ
イアス電圧を印加するために、現像剤搬送部材を電気絶
縁状態で設置するために、格別の部品を必要とし、また
面倒な設計を必要とするのに加えて、変圧器電気部品、
その他の電気回路部品をも必要とすることから、装置の
コストが増大し、装置のスペースが大きくなり、またそ
の重量も増大するというハード面での問題もある。
【0008】従って、本発明の目的は、バイアス不良等
による地肌カブリの発生が防止され、高濃度でしかも鮮
明な画像を安定に形成させることが可能なエレクトレッ
トを用いた電子写真現像装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、磁性現像剤を使用し
て、現像バイアス電圧の調節や印加を必要とすることな
しに、カブリがなくしかも高濃度の画像を形成させるこ
とが可能な現像装置を提供するにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、静電
像を支持する支持体と、粉末現像剤を帯電させる帯電機
構と、帯電された粉末現像剤を支持し、前記支持体に施
す現像剤搬送部材とからなる現像装置において、前記現
像剤搬送部材が下記式 「数1」 |V1 |>(|σ|・d)/(ε0 ・ε)>|V2 | 式中、V1 は支持体の高電圧部表面電位(ボルト)、V
2 は支持体の低電圧部表面電位(ボルト)、σはエレク
トレットの電荷密度(クーロン/m2 )、dはエレクト
レットの厚み(m)、ε0 は真空の誘電率(クーロン/
V・m)、εはエレクトレットの比誘電率であり、ここ
でV1、V2 及びσの極性は同一であるものとする、を
満足するエレクトレット層を少なくとも表面に有するこ
とを特徴とする現像装置が提供される。
【0011】
【作用】本発明の装置では、現像剤搬送部材としてエレ
クトレットを使用する点では公知の装置と同様である
が、このエレクトレットとして前記「数1」を満足する
もの、即ち特定の電荷密度(σ)、特定の比誘電率
(ε)及び特定の厚み(d)の組み合わせのエレクトレ
ットを選択使用することが特徴である。
【0012】前記「数1」において、不等式中の中央の
項は、式 「数2」 |VS |=(|σ|・d)/(ε0 ・ε) で定義されるエレクトレット層の表面電位(VS )に相
当するものであり、一方左の項、|V1 |は、支持体の
高電圧部表面電位(ボルト)の絶対値を表し、他方右の
項|V2 |は、支持体の低電圧部表面電位(ボルト)の
絶対値を表わす。
【0013】尚、「数2」の関係は、エレクトレットの
電荷密度を表す下記式、
【数5】σ=ε0 ・ε・(VS /d) から導かれる。本明細書において、エレクトレット層の
表面電位を直接規定せず、エレクトレットの電荷密度
(σ)、比誘電率(ε)及び厚み(d)の関係で規定し
ているのは、これらの特性値は測定容易な物性値である
一方、エレクトレットの表面電位そのものは測定困難な
ことによる。
【0014】この「数1」の関係を説明するための図1
において、この図は各電位の関係を示している。「図
1」において、V1 は感光体の暗電位、V2 は感光体の
明電位であり、(A)通常現像の場合、V1 は像の電位
に、V2 はバックグラウンドの電位に夫々相当し、
(B)反転現像の場合、逆にV1 はバックグラウンドの
電位に、V2 は像の電位に夫々相当する。
【0015】「数1」及び「図1」から明らかなとお
り、本発明では、現像剤搬送部材となるエレクトレット
の表面電位|VS |が|V1 |及び|V2 |の中間に位
置するように、エレクトレットの電荷密度(σ)、比誘
電率(ε)及び厚み(d)を選ぶことにより、バイアス
電圧を印加したり或いはその調節をしたりする必要無し
に、現像すべき静電潜像に対して現像剤を静電的に付着
させる一方で、バックグラウンドに対して静電的に現像
剤の付着を抑制することが可能となる。
【0016】即ち、エレクトレットの表面電位|VS
はエレクトレットの電荷密度(σ)及び厚み(d)に比
例し、エレクトレットの比誘電率に反比例するので、こ
れらの値を選択し且つ組み合わせることによって、現像
電位の閾値、即ち|VS |を適切な範囲に設定すること
ができる。
【0017】本発明では、「数2」で定義されるエレク
トレット表面電位(|VS |)が式 「数3」 |VS |=m|V1 | 式中、mは0.02乃至0.9の数である、及び 「数4」 |VS |=n|V2 | 式中、nは1.1乃至50の数である、の両方を満足す
る範囲にある様に定めるのがよい。即ち、「数3」を満
足させることにより、高濃度の画像を形成でき、「数
4」を満足させることにより、カブリ濃度を減少させる
ことが可能となる。
【0018】本発明では、エレクトレットを現像剤の搬
送支持のみならず、現像剤による静電潜像の現像に際し
ても、現像電位の閾値の設定にも利用することにより、
バイアス不良等による地肌カブリの発生が防止され、高
濃度でしかも鮮明な画像を安定に形成させることが可能
となり、現像バイアス電圧の調節や印加を省略し、装置
を簡略化し、軽量化し得るという利点が奏される。
【0019】
【実施例】
(装置の概略)本発明に用いる磁気ブラシ現像装置を示
す図2において、アルミニウムの如き非磁性材料から成
るスリーブ基体1の表面には、エレクトレット層2が被
覆されており、その内部には多数の磁極N,Sを備えた
マグネットロール3が収容されている。このスリーブ4
とマグネット3との組合せは、スリーブ回転−マグネッ
ト固定のタイプでも、スリーブ固定−マグネット回転の
タイプでも、スリーブ回転−マグネット回転の両回転タ
イプでもよく、要はその上に形成される磁気ブラシが搬
送されるようなものであればよい。
【0020】この現像スリーブ4から微小間隔、即ち距
離dD-S をおいて、導電性基体5とその上に設けられた
電子写真感光層6とから成る感光ドラム7が設けられて
いる。この感光ドラム7も、現像スリーブ4と同様に複
写機の機枠(図示せず)に回転可能に支持されている。
この具体例において、現像スリーブ4と、感光ドラム7
とは、ニップ位置における移動方向が同方向(回転方向
は互いに逆方向)となるように駆動されていることが、
ブラシマークの発生防止の点で望ましいが、ニップ位置
における移動方向が逆方向となるように駆動されていて
も何等差支えない。
【0021】現像スリーブ4は現像器8の開口部に位置
しており、この現像器8の内部には磁性現像剤(即ち、
二成分系磁性現像剤或いは一成分系磁性現像剤)9の混
合攪拌器10が設けられ、その上方には現像剤粒子9を
供給する供給機構12が設けられている。磁性現像剤9
は攪拌機10で混合されて現像剤粒子が摩擦電荷を得た
後、現像スリーブ4に供給されて、その表面に磁気ブラ
シ13を形成する。この磁気ブラシ13は穂切機構14
により穂立長を調節され、電子写真感光層6とのニップ
位置迄搬送され、感光層6上に静電潜像を現像剤粒子で
現像してトナー像15を形成させる。
【0022】本発明によれば、エレクトレット層2とし
て、現像剤粒子の帯電極性と逆極性、即ち感光体の帯電
極性と同極性とすると共に、エレクトレットの諸特性を
「数1」を満足するように設定することにより、地肌カ
ブリを防止しつつ高濃度の画像形成が可能なる。
【0023】(エレクトレット)エレクトレットの材料
としては、永久電気分極可能な膜形成性素材であれば、
有機のものでも無機のものでも何れの素材でも使用可能
であるが、エレクトレット化の容易さ及び被覆形成の容
易さの点では各種高分子材料が好適である。その適当な
例は、これに限定されないが、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−ブテン共重合体、イオン架橋オレフ
ィン共重合体、エチレン−アクリル共重合体等のオレフ
ィン系樹脂;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、フッ化ビニル/フッ化ビニリデン共重合体、四フッ
化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン−パー
フルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA樹
脂)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹
脂 (FEP樹脂)等のフッ素樹脂;ポリ塩化ビニル、
塩素化ポリオレフィン等の塩素樹脂;ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等の熱可塑性ポリエステル;ナイロン6
、ナイロン12、ナイロン6,6 、ナイロン6,10等のポリ
アミド;各種アクリル系樹脂等が単独或いは2種以上の
組合せで使用される。これらの内でも、PTFE樹脂、
PFA樹脂、FEP樹脂等のフッ素樹脂が、内部に極性
基を有するため、電荷密度も高く、電荷の保持性がよ
く、耐久性もよいことから好ましい。
【0024】エレクトレットの生成は、熱エレクトレッ
ト化法、エレクトロエレクトレット化法、放射線エレク
トレット化法、光エレクトレット化法等のそれ自体公知
の任意の方法を、用いる高分子の種類に応じて適用する
ことにより行われる。上記高分子、特にフッ素樹脂に対
しては熱エレクトレット化法やエレクトロエレクトレッ
ト化法が有利に適用される。
【0025】エレクトレットの電荷密度(σ)、比誘電
率(ε)及び厚み(d)は、感光体上の電位との関係で
前記「数1」を満足するように選ぶが、一般的にいっ
て、エレクトレットの電荷密度(σ)は5×10- 6
至1×10- 3 C/m2 、特に1×10- 5 乃至5×1
- 4 C/m2 の範囲にあるのがよく、また比誘電率
(ε)は2乃至15、特に2乃至10の範囲にあるのが
よく、厚み(d)は5×10- 6 乃至2×10- 3 m、
特に1×10- 5 乃至5×10- 4 mの範囲にあるのが
よく、これらの範囲から「数1」が満足されるような組
み合わせを設定する。
【0026】(静電潜像支持体)本発明において、静電
潜像支持体としては、静電転写された誘電体等も使用さ
れるが、一般には従来電子写真法に使用されている感光
体、例えばセレン感光体、非晶質シリコン感光体、酸化
亜鉛感光体、セレン化カドミウム感光体、硫化カドミウ
ム感光体、各種有機感光体(OPC)等が全て使用され
る。
【0027】これらの感光体における高電圧部表面電位
1 、低電圧部表面電位V2 は感光体の種類(飽和帯電
電位)、暗減衰、感度乃至残留電位によっても相違する
が、感光体の代表的な値を示すと、次の通りである。
【0028】
【表1】
【0029】(現像)本発明の現像装置では、所謂二成
分現像剤も一成分現像剤も使用し得る。二成分系磁性現
像剤としては磁性キャリヤと、顕電性トナーとの混合物
が使用され、ここで磁性キャリヤとしては、フェライト
キャリヤや鉄粉系キャリヤが使用される。フェライトキ
ャリヤとしては、各種ソフトフェライト、例えば銅−亜
鉛−マグネシウムフェライトや、それらの粒子を樹脂等
でコートしたものが使用され、その粒径は30乃至12
0μm、特に40乃至100μmで、飽和磁化は40乃
至70emu/g、特に45乃至65emu/gの範囲
内にあるものが有利に使用される。その体積固有抵抗は
106 乃至101 2 Ω・cmの範囲にあるのがよい。
【0030】顕電性トナーは、基本的には定着用樹脂媒
質中に着色剤及び電荷制御剤或いは更にそれ自体周知の
トナー用配合剤を配合したものである。このトナーは、
1×108 乃至3×109 Ω・cm、特に2×108
至8×108 Ω・cmの体積固有抵抗を有するのが好ま
しく、またその比誘電率は2.5乃至4.5、特に3.
0乃至4.0の範囲にあるのが望ましい。
【0031】トナー粒子の粒径は、コールターカウンタ
ーで測定した粒径は体積基準メジアン径で8乃至14μ
m、特に10乃至12μmの範囲にあるのがよく、また
粒子径状は溶融混練・粉砕法で製造された不定形のもの
でも、また分散乃至懸濁重合法で製造された球状のもの
でもよい。
【0032】トナーと磁性キャリヤとの混合比率は、上
記トナー及び磁性キャリヤの物性によっても相違するが
重量比で一般に1:99乃至10:90、特に2:98
乃至5:95の範囲内にあることが望ましい。また、現
像剤全体としての電気抵抗は、5×109 乃至5×10
1 0 Ω・cmの範囲にあるのがよい。
【0033】本発明に用いる一成分系現像剤としては、
磁性のものも、非磁性のものも使用し得る。非磁性現像
剤としては、前述した顕電性トナーと同様なものが使用
される。磁性現像剤としては、上記顕電性トナー組成物
中に磁性粉を全体当り30乃至70重量%、特に40乃
至60重量%含有せしめたものが使用される。磁性粉と
しては、粒径が0.1乃至3μm の範囲にある四三酸化
鉄(マグネタイト)やフェライトが使用される。他の成
分は、二成分系トナーにおける前述した各配合成分と同
様であってよい。
【0034】磁性現像剤を使用する場合、現像スリーブ
(現像剤搬送部材)内の磁極は、キャリヤ引きを生じな
い範囲内で磁束密度の比較的小さいものがよく、一般に
400乃至1200ガウス、特に500乃至1000ガ
ウスのものがよい。現像スリーブの回転数はトナー飛散
を生じない範囲内で比較的大きい範囲内にあるのがよ
く、一般にその周速は5乃至100cm/sec 、特に10
乃至80cm/sec の範囲内にあるのがよい。
【0035】現像スリーブ上における磁気ブラシの穂切
長は、現像剤の種類にもよるが、二成分系磁性現像剤の
場合は0.5乃至3.0mm、一成分系現像剤の場合は
0.1乃至1.0mmの範囲内にあるのがよい。また、現
像スリーブと感光層との距離dD-Sは、二成分系現像剤
の場合は0.5乃至3.5mm、一成分系現像剤の場合は
0.1乃至1.0mmの範囲が適当である。
【0036】本発明の現像装置は、バイアス電圧の印加
無しに、現像電位の閾値を設定し得ることが特徴である
が、微調節或いは補助の目的でバイアス電圧印加装置を
設けることは何等差し支えない。
【0037】(実験例)本発明の効果を次の実験例で詳
細に説明する。 実験例1 外径0.031mのアルミニウム製現像スリーブの表面
にFEP樹脂を厚さ2×10- 4 mに被覆し、これをエ
レクトレット化することで、電荷密度(σ)が9.3×
10- 5 C/m2 で、表面電位(VS )が100Vとな
る様にエレクトレットを形成させた。この現像スリーブ
を、無定形セレン感光体を用いる三田工業株式会社製電
子写真複写機DC−1205に装着し、現像バイアス電
圧を印加することなしに磁気ブラシ現像、転写及び定着
を行った。エレクトレット層の物性等及び現像条件は、
次の通りである。 エレクトレット層電荷密度(σ) :9.3×10- 5 C/m2 エレクトレット層厚み (d) :1.0×10- 4 m エレクトレット層誘電率 (ε) :2.1 真空の誘電率 (ε0 ):8.85×10- 1 2 C/V・m ここで、 式|VS |=(|σ|・d)/(ε0 ・ε) より、エレクトレット層の表面電位は、 エレクトレット層表面電位(VS ) :100V 又、感光体層の表面電位は、 感光層高電圧部(画像部) 表面電位(V1 ):700V 感光層低電圧部(非画像部) 表面電位(V2 ): 40V |VS |=0.14|V1 | |VS |=2.5 |V2 | 感光層周速 :10.0cm/sec 現像スリーブ周速 :30.0cm/sec 感光層/スリーブ回転方式 :順方向 スリーブ内磁極強度 :800 ガウス 感光層−スリーブ間距離dD-S :1.0mm 穂切長 :1.0mm 現像剤 :二成分系現像剤 磁性キャリア:トナー混合比 95.5:4.5 得られた複写物の画像濃度は1.41で、ベースカブリ
濃度は0.002であった。
【0038】実験例2 外径0.034mのアルミニウム製現像スリーブの表面
にFEP樹脂を厚さ1×10- 4 mに被覆し、これをエ
レクトレット化することで、電荷密度(σ)が3.72
×10- 5 C/m2 で、表面電位(VS )が200Vと
なる様にエレクトレットを形成させた。この現像スリー
ブを、無定形セレン感光体を用いる三田工業株式会社製
電子写真複写機DC−1670Mに装着し、現像バイア
ス電圧を印加することなしに磁気ブラシ現像、転写及び
定着を行った。エレクトレット層の物性等及び現像条件
は、次の通りである。 エレクトレット層電荷密度(σ) :3.72×10- 5 C/m2 エレクトレット層厚み (d) :1×10- 4 m エレクトレット層誘電率 (ε) :2.1 真空の誘電率 (ε0 ):8.85×10- 1 2 C/V・m ここで、 式|VS |=(|σ|・d)/(ε0 ・ε) より、エレクトレット層の表面電位は、 エレクトレット層表面電位(VS ) :200V 又、感光体層の表面電位は、 感光層高電圧部(画像部) 表面電位(V1 ):800V 感光層低電圧部(非画像部) 表面電位(V2 ):160V |VS |=0.25|V1 | |VS |=1.25|V2 | 感光層周速 :13.5cm/sec 現像スリーブ周速 :40.0cm/sec 感光層/スリーブ回転方式 :順方向 スリーブ内磁極強度 :800 ガウス 感光層−スリーブ間距離dD-S :0.8mm 穂切長 :0.8mm 現像剤 :二成分系現像剤 磁性キャリア:トナー混合比 95.5:4.5 得られた複写物の画像濃度は1.42で、ベースカブリ
濃度は0.003であった。
【0039】実験例3 外径0.031mのアルミニウム製現像スリーブの表面
にFEP樹脂を厚さ2.5×10- 5 mに被覆し、これ
をエレクトレット化することで、電荷密度(σ)が1.
86×10- 4 C/m2 で、表面電位(VS )が250
Vとなる様にエレクトレットを形成させた。この現像ス
リーブを、無定形セレン感光体を用いる三田工業株式会
社製電子写真複写機DC−1205に装着し、現像バイ
アス電圧を印加することなしに磁気ブラシ現像、転写及
び定着を行った。エレクトレット層の物性等及び現像条
件は、次の通りである。 エレクトレット層電荷密度(σ) :1.86×10- 4 C/m2 エレクトレット層厚み (d) :2.5×10- 5 m エレクトレット層誘電率 (ε) :2.1 真空の誘電率 (ε0 ):8.85×10- 1 2 C/V・m ここで、 式 |VS |=(|σ|・d)/(ε0 ・ε) より、エレクトレット層の表面電位は、 エレクトレット層表面電位(VS ) :250V 又、感光体層の表面電位は、 感光層高電圧部(画像部) 表面電位(V1 ):700V 感光層低電圧部(非画像部) 表面電位(V2 ): 50V |VS |=0.35|V1 | |VS |=5.0 |V2 | 感光層周速 :10.0cm/sec 現像スリーブ周速 :30.0cm/sec 感光層/スリーブ回転方式 :順方向 スリーブ内磁極強度 :800 ガウス 感光層−スリーブ間距離dD-S :1.0mm 穂切長 :1.0mm 現像剤 :二成分系現像剤 磁性キャリア:トナー混合比 95.5:4.5 得られた複写物の画像濃度は1.36で、ベースカブリ
濃度は0.001であった。
【0040】実験例4 外径0.034mのアルミニウム製現像スリーブの表面
にFEP樹脂を厚さ1.25×10- 5 mに被覆し、こ
れをエレクトレット化することで、電荷密度(σ)が
5.21×10- 4 C/m2 で、表面電位(VS )が3
50Vとなる様にエレクトレットを形成させた。この現
像スリーブを、無定形セレン感光体を用いる三田工業株
式会社製電子写真複写機DC−1670Mに装着し、現
像バイアス電圧を印加することなしに磁気ブラシ現像、
転写及び定着を行った。エレクトレット層の物性等及び
現像条件は、次の通りである。 エレクトレット層電荷密度(σ) :5.21×10- 4 C/m2 エレクトレット層厚み (d) :2.5×10- 5 m エレクトレット層誘電率 (ε) :2.1 真空の誘電率 (ε0 ):8.85×10- 1 2 C/V・m ここで、 式 |VS |=(|σ|・d)/(ε0 ・ε) より、エレクトレット層の表面電位は、 エレクトレット層表面電位(VS ) :350V 又、感光体層の表面電位は、 感光層高電圧部(画像部) 表面電位(V1 ):700V 感光層低電圧部(非画像部) 表面電位(V2 ):180V |VS |=0.5 |V1 | |VS |=1.94|V2 | 感光層周速 :13.5cm/sec 現像スリーブ周速 :40.0cm/sec 感光層/スリーブ回転方式 :順方向 スリーブ内磁極強度 :800 ガウス 感光層−スリーブ間距離dD-S :0.8mm 穂切長 :0.8mm 現像剤 :二成分系現像剤 磁性キャリア:トナー混合比 95.5:4.5 得られた複写物の画像濃度は1.35で、ベースカブリ
濃度は0.002であった。
【0041】
【発明の効果】本発明では、エレクトレットとして前記
「数1」を満足するもの、即ち特定の電荷密度(σ)、
特定の比誘電率(ε)及び特定の厚み(d)の組み合わ
せのエレクトレットを選択使用することにより、エレク
トレットを現像剤の搬送支持のみならず、現像剤による
静電潜像の現像に際しても、現像電位の閾値の設定にも
利用することができ、バイアス不良等による地肌カブリ
の発生が防止され、高濃度でしかも鮮明な画像を安定に
形成させることが可能となり、現像バイアス電圧の調節
や印加を省略し、装置を簡略化し、軽量化し得るという
利点が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 「数1」の関係を説明するための説明図であ
る。
【図2】 本発明に係る現像装置の一例を示す要部断面
図である。
【記号の説明】 1はスリーブ基体、2はエレクトレッ
ト層、3はマグネットロール、4は現像スリーブ、5は
導電性基体、6は電子写真感光層、7は感光ドラム、8
は現像器、9は磁性現像剤、10は混合攪拌器、12は
現像剤供給機構、13は磁気ブラシ、14は穂切機構、
15はトナー像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多井 智寿 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電像を支持する支持体と、粉末現像剤
    を帯電させる帯電機構と、帯電された粉末現像剤を支持
    し、前記支持体に施す現像剤搬送部材とからなる現像装
    置において、前記現像剤搬送部材が下記式 【数1】 |V1 |>(|σ|・d)/(ε0 ・ε)>|V2 | 式中、V1 は支持体の高電圧部表面電位(ボルト)、V
    2 は支持体の低電圧部表面電位(ボルト)、σはエレク
    トレットの電荷密度(クーロン/m2 )、dはエレクト
    レットの厚み(m)、ε0 は真空の誘電率(クーロン/
    V・m)、εはエレクトレットの比誘電率であり、ここ
    でV1、V2 及びσの極性は同一であるものとする、を
    満足するエレクトレット層を少なくとも表面に有するこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記エレクトレットが下記式 【数2】|VS |=(|σ|・d)/(ε0 ・ε) で定義されるエレクトレット表面電位(|VS |)が式 【数3】|VS |=m|V1 | 式中、mは0.02乃至0.9の数である、及び 【数4】|VS |=n|V2 | 式中、nは1.1乃至50の数である、を満足する範囲
    にあるエレクトレットから成る請求項1記載の現像装
    置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02201470A (ja) * 1989-01-31 1990-08-09 Seiko Epson Corp 現像装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02201470A (ja) * 1989-01-31 1990-08-09 Seiko Epson Corp 現像装置

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