JPH05127354A

JPH05127354A - 写真集の作製方法及び注文票

Info

Publication number: JPH05127354A
Application number: JP28770791A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Otake; 克美大竹
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1991-11-01
Filing date: 1991-11-01
Publication date: 1993-05-25
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: JP2648645B2

Abstract

(57)【要約】【目的】プロ並にレイアウト化された写真集を能率良
く作製する。【構成】注文票３０の注文シート３１には、連続番号
が印刷された複数枚の頁表示シール３２ａ〜３２ｌが設
けられている。これらの頁表示シール３２ａ〜３２ｌを
現像済フイルムの原画の上になるようにネガシーと上に
貼り付けてからＤＰＥ取扱店に提出する。ＤＰＥ取扱店
では、貼り付けられた頁表示シール３２ａ〜３２ｌの番
号に応じて、印画紙に対して予め定められたプリント範
囲に指定された原画からプリントを行う。得られたプリ
ント写真を頁表示シール３２ａ〜３２ｌの番号に従って
積み重ねて綴じて写真集を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数枚のプリント写真
を綴った写真集を作製する方法及び注文票に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、多数のプリント写真の保管を容易
にするために、冊子状の構造をしたブック型アルバムが
知られている（例えば、特開平２−２９５７９６号公
報）。このブック型アルバムは、複数枚のプリント写真
を１まとまりにまとめて積層し、これらのプリント写真
を表表紙、背表紙、及び裏表紙を形成する１枚の表紙で
綴じたものである。ＤＰＥ取扱店では、ユーザーから提
出された撮影済フイルムを現像，焼付け処理し、得られ
たプリント写真を用いてブック型アルバムを作製し、ユ
ーザーに返却する。これらのプリント写真の種類は、周
知のサービスサイズの寸法となっている。

【０００３】ところで、前述したブック型アルバムは、
各頁に綴られたプリント写真のプリント範囲が全て同一
となっているから、そのままでは第三者が見ても面白み
に欠けるきらいがある。そこで、プロ並のレイアウトを
施した写真集の作製を簡単に行えることが望まれてい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロ並
のレイアウトをするにあたって、ユーザーに写真集に用
いる原画（オリジナルコマ）と頁の順番とを指定させる
ことが必要である。また、写真集の各頁ごとにプリント
範囲をユーザーに指定させるようにすると、ＤＰＥ取扱
店での作業効率が低下するとともに、かえって写真集の
レイアウトが悪くなるという問題が生じる。

【０００５】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたもので、プロ並にレイアウトされた写
真集を能率良く作製できる写真集の作製方法を提供する
ことを目的とする。

【０００６】別の発明では、原画の順番を指定するだけ
で、プロ並にレイアウトされた写真集を作製することが
できる注文票を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の写真集の作製方法は、フイルムに記録され
た原画に対して、写真集内での頁を指定するとにより、
頁に応じて予め決められたプリント範囲に原画をプリン
トし、得られたサイズが一定な複数のプリント写真を頁
順に綴ったものである。また、別の発明の注文票では、
写真集内での頁を指定するための頁表示シールを剥離可
能に設け、写真集を注文する際に、ネガシース又は原画
に直接貼着されるようにしたものである。さらに前記各
頁表示シールには、頁内での上下を示す表示を施した。
さらにまた前記各頁表示シールには、プリント範囲の大
きさを示す表示を施した。

【０００８】

【実施例】図２及び図３において、写真集１０は、複数
枚の写真シート１１の前後に遊び紙１２と見返し紙１３
とをそれぞれ積ね、これらを硬くしっかりとした表紙１
５で綴じたものである。

【０００９】図４及び図５に示すように写真シート１１
は、背中合わせに接合される２枚のプリント写真１６
ａ，１６ｂからなり、これらのプリント面を保護するた
めに、透明なラミネートシート１８でラミネートされて
いる。両面テープ２０は、プリント写真１６の大きさに
予めカットされており、図７に示すようにその両面側に
離型紙２８ａ〜２８ｃが貼り付けられ、取り扱い時に他
の物に付着しないようになっている。なお、離型紙２８
ｃは、両面テープ２０を貼る際のつまみとして用いられ
る。また両面テープ２０の代わりに粘着剤又はホットメ
ルト等を用いて、２枚のプリント写真１６ａ，１６ｂを
貼り合わせてもよい。

【００１０】前記ラミネートシート１８は、図６に示す
ようにプラスチックフイルム２２の裏面に接着剤２３が
全面にコーティングされたものであり、これの接着剤２
３側をプリント写真１６ａ，１６ｂのプリント面に向け
て貼り付ける。なお、プラスチックフイルム２２として
は、例えば、ポリプロピレンフイルム（ＰＰ）やポリエ
ステルフイルム（ＰＥＴ）等が用いられ、また、接着剤
としては、例えば、ホットメルト等が用いられる。

【００１１】前記遊び紙１２は、背となる部分が見返し
紙１３側に短く折り返された折り返し部１２ａを有し、
この折り返し部１２ａを見返し紙１３の背となる部分に
糊等で接合する。複数枚の写真シート１１の両側に、見
返し紙１３を重ね、この積層物の背面に接合テープ２５
が接合される。この接合テープ２５は、支持体２５ａの
片側に接着剤２５ｂが塗布されたものであり、その長さ
が積層物の背面とほぼ同じで、その幅は積層物の表面及
び裏面側の端部に折り返して接合することができる大き
さとなっている。

【００１２】前記見返し紙１３は、表紙１５に接合され
る見返し部１３ａと見返しの遊び１３ｂとになるように
紙を二つ折りにしたものである。見返し部１３ａと表紙
１５とは、見返し部１３ａの裏面に貼り付けられる両面
テープ２６により接合される。なお、糊や接着剤を用い
て見返し部１３ａと表紙１５とを接合してもよい。

【００１３】前記表紙１５は、織物布（クロス）１５ａ
を所定寸法に裁ち、その裏面にニカワを塗布し、この上
に表表紙、背表紙及び裏表紙の芯となるボール紙１５
ｂ，１５ｃ，１５ｄを重ね、織物布１５の端線１５ａを
折り返して貼り付けたものである。また、前記織物布１
５の代わりとしては、皮等、装丁の材料を用いてもよ
い。この表紙１５の表及び裏表紙の裏側に見返し部１３
ａがそれぞれ貼り付けられる。

【００１４】このような写真集１０において、第三者が
興味をもって見ることができる頁数は、多くても２０頁
であり、好ましくは１２頁程度である。また、各頁のプ
リント範囲は、全て同一でもよいが、プリント範囲の大
きさを適当に変えるとリズム感を与えることができる。
プリント範囲を色々と変えて、リズム感、見やすさ及び
印象度等について調べたところ、図８に示す配列が最も
よいことが確かめられた。この配列では、プリント範囲
と向きとによって複数の種類に分けられ、「Ａ」はプリ
ント範囲が１１８mm×１６５mmであり、「Ｂ」はプリン
ト範囲が１４８mm×２０４mmであり、「Ｃ」はプリント
範囲が８９mm×１２５mmである。なお、１頁の印画紙の
大きさは、２０４mm×２０４mmである。縦横の位置につ
いては、ユーザーの指定した方向に合わせる。さらに、
第三者が写真集を見て楽しめるように各プリント写真
に、ユーザーの意図する文章、例えば場所、撮影日、コ
メント等を印字する。この印字位置は、図７（Ａ）に示
すようにプリント写真のプリント範囲外の「××××」
位置である。なお、遊び紙にユーザーが指定するタイト
ルを印字し、タイトル頁とすることもできる。

【００１５】このような写真集を注文するときに用いら
れる注文票を図９に示す。注文票３０は、記入シート３
１とシール部３２とから構成されている。記入シート３
１としては、筆記用具等で文字が記入できる紙が用いら
れ、文章記入欄３３、「ネガシースの貼り方例」３４、
ユーザーの住所，氏名記入欄３５等が印刷されている。
シール部３２は、図１０に示すように紙３７の裏面に粘
着剤３８が全面にコーティングされたものであり、良好
な剥離性を持ったフイルムシート３９の上に貼り付けら
れている。

【００１６】前記シール部３２には、１２個の円形状に
切り込み４０が入っており、この切り込み４０の内側の
部分は、写真集１０内での頁を指定するために用いられ
る頁表示シール３２ａ〜３２ｌを形成する。これらの頁
表示シール３２ａ〜３２ｌは、頁を表す「１」〜「１
２」の数字と、頁内での上下の方向を示す矢印とが印刷
されている。この頁表示シール３２ａ〜３２ｌは、ユー
ザーによって現像済フイルムの各コマに応じたネガシー
ス上に貼り付けられる。なお、頁番号と、プリント範囲
との関係を示す説明等を記入シート３１に印刷しておく
のがよい。また頁内での上下の方向を示す表示として
は、図１１に示すような形状をしたものでもよい。

【００１７】次に、上記写真集の注文方法について図１
を参照しながら簡単に説明する。ユーザーは、写真集を
注文するにあたって、１つ又は複数のネガシースに収納
された現像済のフイルムの中からプリントを希望する原
画を選択する。この選択後にＤＰＥ取扱店からもらった
注文票３０の記入シート３１から頁表示シール３２ａ〜
３２ｌを剥ぎ取り、これらを選択した原画の上に位置す
るようにネガシース上に貼り付けていく。この貼付に際
して、頁表示シール３２ａ〜３２ｌに印刷された番号が
写真集となったときの頁に対応しており、また頁表示シ
ール３２ａ〜３２ｌの矢印方向が頁内での上方向を表し
ているから、これらを考慮して書房の頁表示シール３２
ａ〜３２ｌを選ぶことが必要である。

【００１８】頁表示シール３２ａ〜３２ｌの貼付け後
に、記入シート３１の文書記入欄３３に適当な文章を記
入する。この記入は、写真集の第１頁に記入されるタイ
トルと、写真集の各頁に表示したい文章を２５文字以内
で記入する。最後に、氏名住所記入欄３５等を記入して
から、頁表示シール３２ａ〜３２ｌを貼り付けたネガシ
ースと注文票３０とをＤＰＥ取扱店に提出する。

【００１９】ＤＰＥ取扱店では、引伸機を用いて１枚づ
つ慎重に焼付処理を行う。先ず、番号「１」の頁表示シ
ール３２ａで指定された原画のネガピースをネガシース
から取り出す。この際に、頁表示シール３２ａの矢印の
向きに応じて原画の向きを決めてからネガピースをフイ
ルムキャリアにセットする。この第１頁となる原画は、
図８（Ｂ）に示すようにプリント写真の種類が「Ａ」で
あるから、プリント範囲が印画紙に対して１１８mm×１
６５mmとなるようにプリント倍率を設定する。

【００２０】プリント倍率のセットが終了すると、内蔵
されているアナライザで測光を行い、得られた露光量に
基づいて印画紙ピースに試し焼きを行う。そして、現像
処理された印画紙ピースを参照し、補正が必要な場合
は、露光補正量を入力する。次に印画紙マスクの開口を
頁表示シール３２ａの番号に応じて調整する。この印画
紙マスクの設定が完了した後に焼付処理を行う。焼き付
けられた印画紙はプロセサに送られ、現像、乾燥、カッ
ト等の処理が行われたてプリント写真となる。

【００２１】以下、同様に頁表示シール３２ｂ〜３２ｌ
に基づいて、各原画を所定のプリント倍率で焼き付け、
１２枚のプリント写真を作製する。その後、これらのプ
リント写真に、予め指定された位置に、記入シート３１
の文字記入欄に記載されたとおりの文字をワープロ等で
印字する。印字作業が終了すると、これらのプリント写
真１６は、それらの順番及び向きを揃えた後に、折り返
し代を保って横に順に並べられる。

【００２２】次に、隣接し合う２枚のプリント写真１６
ａ，１６ｂのプリント面にラミネートシート１８を接合
する。このラミネート処理は、回転自在のヒートローラ
と受けローラとからなる周知のラミネータを用いて行
う。なお、ラミネートシート１８は、折り返し代を保っ
てプリント写真１６ａ，１６ｂを横に置いた大きさとほ
ぼ同じであるが、大きめのラミネートシート１８をラミ
ネートした後に、プリント写真１６ａ，１６ｂの大きさ
からはみ出た部分をカットしてもよい。この場合は、２
枚のプリント写真１６ａ，１６ｂとラミネートシート１
８との位置合わせが容易となる。また、２枚のプリント
写真１６ａ，１６ｂの折り返し代としては、０．５〜３
mmが適当であり、好ましくは、１〜２mmがよい。

【００２３】ラミネート後に一方のプリント写真１６ａ
の裏面に両面テープ２０を貼り付ける。そして、ラミネ
ートされたプリント写真１６ａ，１６ｂを二つに折り、
それらの裏面同志を両面テープ２０で貼り付けて写真シ
ート１１が完成する。残りの１０枚のプリント写真１６
についても同様な処理を行い、６枚の写真シート１１が
作製される。

【００２４】次に、遊び紙１２と見返し紙１３とを各々
２枚づつ用意し、遊び紙１２の折り返し部１２ａと見返
し紙１３の背部とをそれぞれ糊等で貼り付ける。遊び紙
１２が貼り付けられた見返し紙１３を写真シート１１の
前後にそれぞれ置き、これらの積層物の背面に接合テー
プ２５を接合する。この接合テープ２５の幅方向に対す
る両端を積層物の表面側に向けてそれぞれ折り曲げて貼
り付けた後、見返し紙１３の見返し部１３ａの裏面にそ
れぞれ両面テープ２６を貼り付け、この両面テープ２６
の片面を表紙１５に各々接合する。これにより図２に示
すような写真集１０が完成する。

【００２５】以上、写真集１０の作製方法について説明
してきたが、本実施例で説明した写真シートとしては、
１２枚のプリント写真を横に並べて、これらのプリント
面に帯状のラミネートシートを連続的に貼り付け、これ
をつづら折りにするとともに、隣接する２枚のプリント
写真の背面同志を接合してもよい。こうすると、１回の
ラミネートでよいので写真シートの作製作業が能率良く
行える。

【００２６】また、前述した頁表示シール３２ａ〜３２
ｌは、頁内の上下又はプリント時の天地と、写真集の頁
とを指定するものであるが、この他にプリント範囲の大
きさを表示してもよい。この場合、図１２に示すように
プリント範囲に応じて、緑、黄、及び青色の三色で色分
けされた頁表示シールを用いる。さらに、プリント範囲
を表す「Ａ」、「Ｂ」、「Ｃ」と番号とを組み合わせた
記号、例えば「Ａ１」、「Ａ２」、「Ｂ３」、「Ａ
４」、「Ａ５」、「Ｂ６」、「Ｂ７」、「Ａ８」、「Ａ
９」、「Ａ１０」、「Ｂ１１」、「Ｃ１２」を矢印の中
に記録してもよい。さらに、各頁は、正方形の他に、長
方形、平行四辺形等でもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、本発明の写真集の作製方
法によれば、写真集の頁を指定すれば、写真集の頁ごと
に予め定められたプリント範囲でプリントするから、誰
でも簡単にプロ並にレイアウト化された写真集が作製で
きる。また、本発明の注文票によれば、写真集の頁に応
じた番号が印刷された頁表示シールを設けたから、ユー
ザーがプリント写真の配列順を指定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】写真集の注文から作製までの手順を示すフロー
チャートである。

【図２】写真集を示す分解斜視図である。

【図３】写真集の外観を示す斜視図である。

【図４】写真シートの分解斜視図である。

【図５】写真シートの斜視図である。

【図６】写真シートの断面図である。

【図７】両面テープを示す斜視図である。

【図８】（Ａ）はプリント写真の種類を示す平面図であ
り、（Ｂ）は写真集の頁とプリント写真の種類との関係
を示す説明図である。

【図９】本発明の注文票を示す平面図である。

【図１０】注文票のシール部を示す縦断面図である。

【図１１】頁表示シールの別の例を示す説明図である。

【図１２】頁表示シールの更に別の例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１０写真集１１写真シート１５表紙１６プリント写真１８ラミネートシート２０両面テープ３０注文票３１記入シート３２シール部３２ａ〜３２ｌ頁表示シール

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フイルムに記録された原画に対して、写
真集内での頁を指定するとにより、頁に応じて予め決め
られたプリント範囲に原画をプリントし、得られたサイ
ズが一定な複数のプリント写真を頁順に綴ったことを特
徴とする写真集の作製方法。
【請求項２】写真集内での頁を指定するための頁表示
シールを剥離可能に設け、写真集を注文する際に、ネガ
シース又は原画に直接貼着されるようにしたことを特徴
とする写真集の注文票。
【請求項３】前記各頁表示シールは、頁内での上下を
示す表示が施されていることを特徴とする請求項２記載
の写真集の注文票。
【請求項４】前記各頁表示シールは、プリント範囲の
大きさを示す表示が施されていることを特徴とする請求
項２又は３記載の写真集の注文票。