JP2002178677A

JP2002178677A - 写真プリントホルダー

Info

Publication number: JP2002178677A
Application number: JP2000376575A
Authority: JP
Inventors: Hidetoshi Kawasaki; 英敏河崎; Nobuo Sugiyama; 信雄杉山
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 2000-12-11
Filing date: 2000-12-11
Publication date: 2002-06-26

Abstract

(57)【要約】【課題】ハーフカードサイズの写真プリントを整理し
やすくする。【解決手段】写真プリント１１は、従来のカードサイ
ズ（幅Ｗ０＝５４ｍｍ×長さＬ０＝８６ｍｍ）の写真プ
リント１６の半分のサイズである。写真プリントホルダ
ー１３は、ベースシートとカバーシートからなり、各シ
ートの間に写真プリント１１を収納する収納部２１を２
つ備えている。各収納部は並べて配置される。写真プリ
ントホルダー１３の大きさは、略カードサイズである。
写真プリントホルダー１３には、写真プリント１１の画
像を外部に露呈する開口が設けられる。写真プリント１
１は２枚１組で写真プリントホルダー１３に収納され
て、カードサイズのホルダー部２６を持つ名刺ホルダー
２６に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、写真プリントを収
納する写真プリントホルダに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】特開平１１−３１６４１２号公報に示す
ように、名刺やクレジットカードとほぼ同じ大きさ（以
下、カードサイズと呼ぶ）のインスタントフイルムユニ
ットと、このフイルムユニットを使用するインスタント
カメラとが本出願人から販売されている。このインスタ
ントカメラは”チェキ”という商品名で販売されてお
り、インスタントカメラが持つ撮影直後に画像を観賞で
きる即時性と、フイルムユニットのサイズが定期入れに
も収まる手軽なサイズ（幅５４ｍｍ×長さ８６ｍｍ）で
あることとが相俟って、若年層を中心に人気を得てい
る。

【０００３】このフイルムユニットは、一般に広く普及
している名刺ホルダーに収納できるサイズなので、複数
枚の撮影済みのフイルムユニット（写真プリント）の整
理もしやすい。また、この写真プリントを収納した名刺
ホルダーを複数枚綴れば簡単にアルバムを作成すること
もでき、写真プリントを整理した状態で観賞することが
できる。

【０００４】現在、本出願人は、このカードサイズのフ
イルムユニットの手軽さをさらに追求するために、この
フイルムユニットのほぼ半分のサイズのハーフカードサ
イズと呼ばれるフイルムユニットと、これを使用するイ
ンスタントカメラとを開発中である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このハ
ーフカードサイズのフイルムユニットは従来のカードサ
イズのそれと比較して手軽さが向上する反面、これを普
及型の名刺ホルダーに収納すると、サイズが小さすぎて
収まりが悪く、整理がしにくいという問題があった。

【０００６】もちろん、例えば、特開平１０−１５２１
４３号公報に示すような写真プリント収納容器に収納し
て整理することはできるが、こうすると、写真プリント
を観賞する際にはいったん収納容器から取りださなけれ
ばならずめんどうである。また、整理した写真プリント
を１枚１枚バラした状態で観賞することになるので、ア
ルバムと比較すると観賞しにくい。

【０００７】この問題を解決するために、本発明は、ハ
ーフカードサイズの写真プリントの整理をしやすくする
とともに、手軽に観賞できるようにすることを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の写真プリントホルダーは、ベースシートと
カバーシートとからなり、これら各シートの間に写真プ
リントを収納する収納部を２つ備えるとともに、これら
各収納部は並べて配置されており、前記写真プリントの
大きさは、幅Ｗ１が約３９．０ｍｍ〜約４７．５ｍｍ，
かつ長さＬ１が約５０．０ｍｍ〜約５６．０ｍｍの範囲
であり、前記各シートの大きさは、幅Ｗ２が約５０．０
ｍｍ〜約５６．０ｍｍ，かつ長さＬ２が約７８．０ｍｍ
〜約１０５．０ｍｍの範囲であることを特徴とするもの
である。

【０００９】前記収納部に収納された写真プリントの画
像範囲を外部に露呈するための第１の開口を設けること
が好ましい。また、前記収納部に収納された写真プリン
トに対して、文字やマークを書き込むための第２の開口
を設けることが好ましい。

【００１０】また、本発明の写真プリントホルダーは、
支持板とこの片面に粘着剤を塗布することにより形成さ
れた粘着面とからなり、前記支持板の大きさは、幅Ｗ３
が約３０．ｍｍ〜約５６．０ｍｍ，かつ長さＬ３が約７
８．０ｍｍ〜約９５．０ｍｍの範囲であり、幅Ｗ１が約
３９．０ｍｍ〜約４７．５ｍｍ，かつ長さＬ１が約５
０．０ｍｍ〜約５６．０ｍｍの範囲の大きさの写真プリ
ントを、前記粘着面に２枚並べて貼り付けて保持する保
持することを特徴とするものである。

【００１１】前記写真プリントとして、ポッド部とトラ
ップ部との間に画像形成部を配置したモノシートタイプ
のインスタントフイルムユニットを使用した場合には、
前記支持板の幅Ｗ３を、前記ポッド部と前記トラップ部
との間隔とほぼ対応する長さとしてもよい。

【００１２】前記粘着剤は微粘着性の粘着剤とし、前記
写真プリントが剥離自在に貼り付けられるようにすると
よい。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、撮影済みのハーフカード
サイズの写真プリント１１と、これらを収納する写真プ
リントホルダー１３を示す。写真プリント１１のサイズ
は、従来のカードサイズの写真プリント１６のサイズ
（幅Ｗ０＝５４ｍｍ×長さＬ０＝８６ｍｍ）の半分のサ
イズ（幅Ｗ１＝４３ｍｍ×長さＬ１＝５４ｍｍ）であ
る。

【００１４】写真プリント１１としては、モノシートタ
イプのインスタントフイルムユニットが使用される。こ
のフイルムユニットは、周知のように、露光面を有する
シートと，画像（ポジ像）が形成される画像像形成部１
８を有する感光シートと、現像ポッドと、トラップ材と
を一体に備えたものである。現像ポッド及びトラップ材
とは、前記各シートの間に形成される感光層に格納され
る。

【００１５】これら現像ポッドとトラップ材とは、画像
形成部１８の両側にそれぞれ設けられたポッド部１９と
トラップ部２０とに配置される。現像ポッドは、現像処
理前に現像処理液を封入しておくためのものであり、現
像処理時にカメラ側の展開ローラによって裂開されて現
像処理液が感光層に流し込まれる。この現像処理液が感
光シート上に展延されて現像処理がなされる。処理済み
の現像処理液はトラップ材に吸収される。

【００１６】写真プリントホルダー１３は、写真プリン
ト１１を収納する収納部２１を２つ備えており、この２
つの収納部２１は並べて配置される。これにより、２枚
の写真プリント１１が並べて保持される。各収納部２１
の上方には、各写真プリント１１を収納するための収納
口２１ａが設けられている。

【００１７】この写真プリントホルダー１３の大きさ
は、前記収納部２１を２つ並べて配置できる程度の大き
さである。カードサイズとほぼ同じくらいのサイズなの
で、写真プリント１１の取り扱いがしやすくなる。

【００１８】また、写真プリントホルダー１３は略カー
ドサイズなので、Ａ４サイズの普及型の名刺ホルダー２
６の各ホルダー部２６ａに収納することができる。これ
により、複数枚の写真プリント１１の整理を簡単に行う
ことができる。しかも、２枚の写真プリント１１はそれ
ぞれ各収納部２１で保持されるので、ホルダー部２６ａ
内での収まりの悪さも改善される。また、名刺ホルダー
２６を複数枚綴れば簡単にアルバムを作成することがで
き、写真プリント１１を整理した状態で観賞することが
できる。

【００１９】このように、写真プリントホルダー１３
は、普及型の名刺ホルダー２６に写真プリント１１を収
まりよく収納するためのアダプターとして機能する。し
たがって、写真プリントホルダー１３の大きさは、前記
各ホルダー部２６ａの大きさと写真プリント１１の大き
さに応じて決められる。本例では、写真プリント１１の
サイズを幅Ｗ１＝４３ｍｍ×長さＬ１＝５４ｍｍとして
いるが、幅Ｗ１は、３９．０ｍｍ〜４７．５ｍｍの範囲
で、長さＬ１は、５０．０ｍｍ〜５６．０ｍｍの範囲で
それぞれ変更されるものとする。これに応じて、写真プ
リントホルダー１１の大きさも、幅Ｗ２が約５０．０ｍ
ｍ〜約５６．０ｍｍ，かつ長さＬ２が約７８．０ｍｍ〜
約１０５．０ｍｍの範囲にすることが好ましい。

【００２０】写真プリントホルダー１３は、図２に示す
ように、カバーシート３１とベースシート３２の２枚の
プラスチック製のシートを張り合わせたものである。こ
の張り合わせによって、各シート３１，３２の間に収納
部２１が形成される。

【００２１】プラスチック材料としては、例えば、肉厚
Ｔが約０．４ｍｍ程度のポリプロピレンが使用される。
肉厚を薄くすると各シート３１，３２に柔軟性が与えら
れので、収納口を広げやすくなり、写真プリントが入れ
やすくなる。この柔軟性を確保するためには、肉厚Ｔは
０．３ｍｍ〜０．６ｍｍ程度であることが好ましいが、
これらの値以外でもよい。また、ポリプロピレン以外の
プラスチック材料を使用してもよい。

【００２２】また、カバーシート３１には、透明なプラ
スチックをベースに緑や赤などの着色材料を混入させた
クリアレッド，クリアグリーンなどと呼ばれる半透明の
材料を使用している。もちろん半透明でなくてもよく、
透明な材料を使用してもよい。

【００２３】カバーシート３１には、第１及び第２の開
口３４，３６が形成されている。第１の開口３４は、画
像を外部に露呈するためのものであり、画像形成部１８
に対応した位置に設けられる。この第１の開口３４を設
けることで、画像を鮮明な画質で観賞することができ
る。

【００２４】また、第２の開口３６は、文字書き込み用
の開口であり、この第２の開口３６を設けることで、写
真プリント１１を写真プリントホルダー１３に収納した
まま、撮影日付や説明などのキャプションを書き込める
ようにしている。

【００２５】ベースシート３２には、白色に着色された
不透明な材料が使用される。フイルムユニット１７の裏
面は、現像ポッドやトラップ材により凹凸ができるの
で、見栄えが良くない。このため、不透明な材料を使用
することで、それら凹凸が目立たないようにしている。
また、ベースシート３２の上方には、収納口２１ａを広
げやすくするための切り欠き３２ｃが形成されている。

【００２６】これらカバーシート３１とベースシート３
２とは、各収納口２１ａ部分を除く端縁部３１ａ，３２
ａと中央部３１ｂ，３２ｂとで接合される。中央部３１
ｂ，３２ｂを接合することにより、２つの収納部２１を
区画している。

【００２７】この接合は、例えば、シーラーと呼ばれる
工具で各シートへ熱を与えながら圧着する熱溶接により
行われる。このシーラーとしては、例えば、０．５ｍｍ
四方の角型の歯を、０．５ｍｍの一定ピッチで配列した
ものが使用される。もちろん、歯の形状，その大きさ，
及びピッチは、前記値に限られるものではない。また、
熱溶接による他、例えば、接着剤で接合してもよい。

【００２８】また、図３に示す写真プリントホルダー４
１のように、第１の開口４４だけを形成し、第２の開口
を形成しなくてもよい。この写真プリントホルダー４１
は、カバーシート４２とベースシート４３とが一枚のシ
ート材から一体成形されている。このシート材を半分に
折り曲げ、カバーシート４２の両側縁部４２ａ及び中央
部４２ｂとベースシート４３とを接合している。シート
材は、上述の写真プリントホルダー１３と同じものを使
用している。また、シート材を折り曲げやすくするため
に、折り曲げ部４６には、シート材の肉厚Ｔの半分程度
の深さまで切り込みが入れられている。

【００２９】また、図４に示す写真プリントホルダー５
１は、シートの材料に前記ポリプロピレンよりも硬質な
ＰＥＴを使用している。カバーシート５２とベースシー
ト５３とは、一体成形されている。それらの肉厚は０．
１５ｍｍ〜０．４ｍｍ程度であり、好ましくは０．２ｍ
ｍである。折り曲げ部５１ａには、一定ピッチで切り込
みが入れられている。また、ＰＥＴの色は、透明でも半
透明でもよい。

【００３０】ベースシート５３は、成形によりトレイ状
に凹まされており、この凹み部分が収納部５４となる。
この収納部５４の深さは、写真プリント１１の厚みとほ
ぼ同じであり、これにより、写真プリント１１が位置決
めされるようにして、収納部５４内で移動しないように
している。カバーシート５２には第１の開口５６が設け
られており、また、カバーシート５２は収納部５４を開
閉する蓋として機能する。各シート５２，５３にはそれ
ぞれ４つの嵌合部５２ａ，５３ａが設けられており、カ
バーシート５２を閉じたときには、これら嵌合部５２
ａ，５３ａの嵌め合いによりカバーシート５２が不用意
に開くことがないように固定される。各嵌合部５２ａ，
５３ａの大きさは、８．０ｍｍ×３．０ｍｍ程度にして
いる。もちろんこれ以外でもよく、嵌合部の数などを考
慮して適宜選択される。

【００３１】図５に示す写真プリントホルダー６１は、
プラスチック製の支持板６２の一方の面に粘着剤６３を
塗布することで粘着面６１ａを形成したものである。写
真プリント１１は、画像が形成されるプリント面を粘着
面６１ａに貼り付けることで保持される。支持板６２の
サイズはカードサイズとほぼ同じ大きさであり、幅Ｗ３
が約５３．０ｍｍであり、長さＬ３が約８３．０ｍｍで
ある。

【００３２】また、前記粘着剤は微粘着性のものを使用
している。この粘着剤の具体例としては、例えば、粘着
スティックのり（商品名：住友スリーエム株式会社）な
どが挙げられる。もちろん、これ以外のものを使用して
もよい。これにより、写真プリント１１を粘着面６１ａ
に剥離自在に貼り付けることができる。

【００３３】プラスチックとしては、例えば肉厚が０．
４ｍｍ程度のＰＥＴが使用され、色は無色透明である。
写真プリントホルダー６１の製造時には、粘着面６１ａ
に保護用のセパレータ６６が貼り付けられ、使用時にセ
パレータ６６が剥がされて使用される。

【００３４】なお、写真プリント１１のプリント面を粘
着面６１ａに貼り付けた例で説明しているが、裏面を粘
着面６１ａに貼り付けてもよい。上述したようにフイル
ムユニット１７の裏面には凹凸が形成されるため、プリ
ント面を粘着面６１ａに貼り付けると、接合面積が狭く
なり写真プリントホルダー６１の保持力が低下し、写真
プリント１１が不用意に前記ホルダー６１から剥がれて
しまうおそれがある。

【００３５】図６に示す写真プリントホルダー７１は、
この保持力が低下するのを抑えるために、上記ホルダー
６１の長さＬ３はそのままにして、その幅Ｗ３を短くし
たものである。この幅Ｗ３は、ポッド部１９とトラップ
部２０との間隔Ｄに対応している。これによれば、幅Ｗ
３は短くなるものの、ポッド部１９と２０との間には凹
凸がないので、この部分が粘着面７１ａにしっかりと貼
り付けられる。このため、上記写真プリントホルダー６
１を写真プリント１１の裏面に貼り付ける場合と比較す
ると接合面積が大きくなり、保持力の低下が防止され
る。なお、写真プリント１１を裏面から支持する場合に
は、支持板７２の色は透明でなくてもよい。

【００３６】また、この変更に応じて、写真プリントの
収納部のサイズが適宜変更される。また、支持板の大き
さも幅Ｗ３が約３０．０ｍｍ〜約５６．０ｍｍ，長さＬ
１が約７８．０ｍｍ〜約９５．０ｍｍの範囲で適宜変更
される。

【００３７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の写
真プリントホルダーは、ベースシートとカバーシートと
からなり、これら各シートの間にハーフカードサイズの
写真プリントを収納する収納部を２つ備えるとともに、
これら収納部を並べて配置したから、前記写真プリント
の取り扱いや整理がしやくすくなる。

【００３８】また、写真プリントホルダーの大きさを、
例えば、名刺やクレジットカードとほぼ同じ大きさにし
たから、これを既存の名刺ホルダーに収納することで、
簡単にアルバムの作成をすることができる。また、こう
すれば写真プリントを手軽に観賞することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ハーフカードサイズの写真プリントとこれを収
納する写真プリントホルダーの説明図である。

【図２】図１の写真プリントホルダーの構成図である。

【図３】１枚のシート材から構成される写真プリントホ
ルダーの説明図である。

【図４】トレイ形状の収納部を設けた写真プリントホル
ダーの説明図である。

【図５】支持板に粘着面を形成した写真プリントホルダ
ーの説明図である。

【図６】図５の写真プリントホルダーの幅を狭くした例
の説明図である。

【符号の説明】

１３，４１，５１，６１，７１写真プリントホルダー２１，５４収納部６１ａ，７１ａ粘着面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベースシートとカバーシートとからな
り、これら各シートの間に写真プリントを収納する収納
部を２つ備えるとともに、これら各収納部は並べて配置
されており、前記写真プリントの大きさは、幅Ｗ１が約
３９．０ｍｍ〜約４７．５ｍｍ，かつ長さＬ１が約５
０．０ｍｍ〜約５６．０ｍｍの範囲であり、前記各シー
トの大きさは、幅Ｗ２が約５０．０ｍｍ〜約５６．０ｍ
ｍ，かつ長さＬ２が約７８．０ｍｍ〜約１０５．０ｍｍ
の範囲であることを特徴とする写真プリントホルダー。
【請求項２】前記収納部に収納された写真プリントの
画像範囲を、外部に露呈するための第１の開口を設けた
ことを特徴とする請求項１記載の写真プリントホルダ
ー。
【請求項３】前記収納部に収納された写真プリントに
対して、文字やマークを書き込むための第２の開口を設
けたことを特徴とする請求項１又は２記載の写真プリン
トホルダー。
【請求項４】支持板とこの片面に粘着剤を塗布するこ
とにより形成された粘着面とからなり、前記支持板の大
きさは、幅Ｗ３が約３０．０ｍｍ〜約５６．０ｍｍ，か
つ長さＬ３が約７８．０ｍｍ〜約９５．０ｍｍの範囲で
あり、幅Ｗ１が約３９．０ｍｍ〜約４７．５ｍｍ，かつ
長さＬ１が約５０．０ｍｍ〜約５６．０ｍｍの範囲の大
きさの写真プリントを、前記粘着面に２枚並べて貼り付
けて保持することを特徴とする写真プリントホルダー。
【請求項５】写真プリントとして、ポッド部とトラッ
プ部との間に画像形成部を配置したモノシートタイプの
インスタントフイルムユニットを使用するとともに、前
記支持板の幅Ｗ３を、前記ポッド部と前記トラップ部と
の間隔とほぼ対応する長さとしたことを特徴とする請求
項４記載の写真プリントホルダー。
【請求項６】前記粘着剤は微粘着性の粘着剤であり、
前記写真プリントが剥離自在に貼り付けられるようにし
たことを特徴とする請求項４又は５記載の写真プリント
ホルダー。