JPH0512648Y2 - - Google Patents

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JPH0512648Y2
JPH0512648Y2 JP3305087U JP3305087U JPH0512648Y2 JP H0512648 Y2 JPH0512648 Y2 JP H0512648Y2 JP 3305087 U JP3305087 U JP 3305087U JP 3305087 U JP3305087 U JP 3305087U JP H0512648 Y2 JPH0512648 Y2 JP H0512648Y2
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cylinder
gas
gas cylinder
connection port
pressing
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は小容量ガスボンベを器体に嵌込んで燃
料源とするいわゆるカセツト式ガスコンロにおい
て、嵌込んだガスボンベを外部操作で押圧接続し
またその接続を解除するボンベセツト装置に関
し、詳しくはボンベ接続口にほぼ同一軸線上で対
向して接続ないし接続解除されるガスボンベの側
部に、前記軸線方向にスライドできるように支持
したボンベ押圧進退部材を設けるとともに、この
ボンベ押圧進退部材のボンベ接続口から遠い側の
一端にガスボンベの後端と対向するようにボンベ
押圧進退部材から立ち上がつたボンベ押圧部を設
け、ボンベ押圧進退部材がこれに連結した外部操
作部材によつてスライドされて前記ボンベ押圧部
がボンベ接続口の側に進出されることによりガス
ボンベ後端に引つ掛かりこれをボンベ接続口に向
け押圧して接続を行い、ボンベ押圧部がボンベ接
続口から後退されることによりガスボンベの後端
から離れてこれのボンベ接続口への押圧を解き前
記接続を解除するようにしたカセツト式ガスコン
ロのボンベセツト装置に関するものである。
(従来の技術) この種のカセツト式ガスコンロはガスボンベを
横倒し状態にして嵌込み使用する。そこでガスボ
ンベは燃焼の安定上横倒し状態で内部の気化ガス
を流出させるようにするため、先端のガス流出ノ
ズルに逆止弁を介し接続している内部ガス導出パ
イプの内端をガスボンベの胴部内面近くに開口さ
せている。これによつて前記内端開口部が上向き
となるようにガスボンベを横倒しにして嵌込み使
用すると、ガスボンベ内で気化して上部に溜る気
化ガスが流出することになる。
これに併せガスボンベをガスコンロに嵌込んで
接続するのに向きおよび位置を正しく規制する手
段も採用している。それはガス供給路のボンベ接
続口のまわり一部に接続口の軸線に平行な突起を
設ける一方、ガスボンベのノズルの基部まわりに
設けたフランジの一部に、ノズルおよびボンベ接
続口が同一軸線上にあるとき前記突起と対向しガ
スボンベの正常な接続時に嵌り合う切欠きを設け
たものである。
これによつてガスボンベの向きや位置が違えば
それをボンベ接続口に接続する際、前記フランジ
の切欠きのない部分が前記突起に当接してそれ以
上押動することができない。このためガスボンベ
の不正常な向きや位置での接続使用を阻止するこ
とができる。
しかし、ガスボンベの不正常な向きや位置での
嵌込み、接続操作の各状態は、正常な向きや位置
でのそれと大差ないうえ、ガスボンベをガスコン
ロに嵌合せ、かつボンベ嵌込み部の蓋を閉めた状
態でボンベセツト操作が行われることが多いため
に、不正常な向きや位置であることに気付きにく
い。しかもガスボンベの押圧接続にはガス供給口
およびガスボンベのノズル双方に設けられた逆止
弁を押開く操作力が必要で比較的大きな操作抵抗
を及ぼすから、レバーやカム等の操作力軽減機構
をボンベセツト装置に採用しているものの、操作
の最終段階で操作抵抗が大きくなる傾向にある。
ところで、ガスボンベが前記不正常な向きや位
置であることを知らないでセツト操作をしたと
き、通常のガスボンベ押圧接続操作ストロークの
途中で、ガスボンベ側の前記フランジの切欠きの
ない部分とボンベ接続口側の突起とが当接し、ガ
スボンベがそれ以上ボンベ接続口側に移動できな
い状態になり、操作抵抗が極端に高くなるにもか
かわらず、通常操作状態であると思い込んで操作
し切つてしまうことがある。
このような場合、ボンベセツト装置が損傷した
り、フランジの変形等を伴つてガスボンベが不正
常な向きや位置のままセツトされてしまい、不安
定な燃焼状態や不完全接続によるガス漏れ等を招
いてしまう。
これを防止するため、従来ボンベセツト装置の
ボンベ押圧部のガスボンベとの対向面に板ばねに
よるクツシヨン部を設け、ガスボンベの向きや位
置が正常でないときの高い操作抵抗でクツシヨン
部が弾性変形してボンベセツト装置の無理な操作
を吸収することを提案した。
(考案が解決しようとする問題点) ところがそのようなクツシヨン部を設けるだけ
では、無理な接続操作の初期段階でのボンベセツ
ト装置の損傷は避けられるが、若干の緩衝作用を
もつだけであるため、外部操作部材をセツト操作
し切つてしまうと、ガスボンベの異常接続状態を
招いてしまつたり、各部が損傷すると云つたこと
がやはり生じる。
その上前記クツシヨン部は無理な接続操作でそ
の初期には前記緩衝作用のために異常抵抗感がさ
らに少ない。このためガスボンベが不正常な向き
や位置であることにさらに気付きにくく前記の問
題が生じやすい。
また正常な位置や向きでないガスボンベであつ
て接続が行われないのに接続操作し切れることが
あると、ボンベセツト装置のセツト操作をし終つ
ているのにバーナーに点火できないのはなぜかと
云つた困惑を使用者に与える。このため使用者は
ガスボンベ側に異常があるのではと思い当つて点
検しかつ正常に嵌込んで接続し直すのに、しばし
時間が掛かつてしまいスムーズな使用の妨げとな
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記のような問題点を解決するため、
ボンベ接続口にほぼ同一軸線上で対向して接続な
いし接続解除されるガスボンベの側部に、前記軸
線方向にスライドできるように支持したボンベ押
圧進退部材を設けるとともに、このボンベ押圧進
退部材のボンベ接続口から遠い側の一端にガスボ
ンベの後端と対向するようにボンベ押圧進退部材
から立ち上がつたボンベ押圧部を設け、ボンベ押
圧進退部材がこれに連結した外部操作部材によつ
てスライドされて前記ボンベ押圧部がボンベ接続
口の側に進出されることによりガスボンベ後端に
引つ掛かりこれをボンベ接続口に向け押圧して接
続を行い、ボンベ押圧部がボンベ接続口から後退
されることによりガスボンベの後端から離れてこ
れのボンベ接続口への押圧を解き前記接続を解除
するようにしたカセツト式ガスコンロのボンベセ
ツト装置において、前記ボンベ押圧部を、ボンベ
押圧進退部材からの立ち上がり基部からボンベ押
圧進退部材側の支点を中心として、前記ガスボン
ベと引つ掛かる立ち上がり姿勢と、この引つ掛か
りが外れる傾倒姿勢とに起伏できるように前記ボ
ンベ押圧進退部材に連結し、このボンベ押圧部に
これを立ち上がり姿勢に安定させる付勢力を働か
せ、この付勢力は外部操作部材の通常のガスボン
ベ接続操作ストロークによりガスボンベの接続が
通常に行われるときの通常抵抗値と、前記通常の
ボンベ接続操作ストロークの途中にてガスボンベ
が接続不能となるときの異常抵抗値との間の値に
設定したことを特徴とするものである。
(作用) ボンベ接続口とほぼ同一軸線上にて対向して接
続され、これを解除されるガスボンベの側部に前
記軸線方向にスライドできるように支持されたボ
ンベ押圧進退部材が位置し、このボンベ押圧進退
部材のボンベ接続口から遠い側の一端にボンベ押
圧進退部材から立ち上がつて前記ガスボンベの後
端と対向するボンベ押圧部を有し、ボンベ押圧進
退部材がこれに連結された外部操作部材によつて
ボンベ押圧部をボンベ接続口の側に移動させるよ
うに操作されると、ボンベ押圧部はこれと対向し
ているガスボンベの後端に引つ掛かつてガスボン
ベをボンベ接続口の側に押動していく。
この場合、ガスボンベがボンベ接続口に正しい
位置および向きで対向していると、ガスボンベを
前記押動によりボンベ接続口に押圧接続していく
ときの抵抗はボンベ押圧部にボンベ押圧進退部材
との間の支点を中心とした傾倒姿勢側へのモーメ
ントを生じさせるが、この場合通常抵抗しか働か
ず、ボンベ押圧部に働かせた付勢力を操作抵抗に
よる前記モーメントが上回ることはないので、ボ
ンベ押圧部は前記付勢力によつて前記立ち上がり
姿勢に保たれたままとなり、ガスボンベを通常の
ガスボンベ接続操作ストローク範囲の操作にてボ
ンベ接続口に適正に押圧接続することができる。
またガスボンベがボンベ接続口に正しい位置お
よび向きで対向していないと、ガスボンベを前記
押動によりボンベ接続口に押圧接続していくの
に、通常のガスボンベ押圧接続操作ストローク範
囲の操作途中で、ガスボンベの一部とボンベ接続
口側の一部とが干渉し合い、ガスボンベがそれ以
上ボンベ接続口の側に押動されるには、ガスボン
ベの側の一部やボンベ接続口側の一部に変形や損
傷が生じる事態に至る。このためこれ以上のガス
ボンベ接続操作には前記通常操作抵抗値を大きく
上回る異常抵抗が働き、ガスボンベ接続操作が無
理に続けられたときこの異常抵抗値による前記方
向のモーメントが前記付勢力を上回り、この付勢
力に抗してボンベ押圧部を前記支点を中心として
傾倒させるので、ボンベ押圧部はガスボンベの後
端との引つ掛かりが外れ、ガスボンベをそれ以上
押動することはできなくなつて位置や向きが不適
正なガスボンに前記通常のガスボンベ接続操作ス
トローク範囲一杯の接続操作を無理に及ぼしてし
まうようなことを回避することができる。またボ
ンベ押圧部がガスボンベの後端との引つ掛かりが
外れるときに異音が発生することによつて、ある
いは引つ掛かりが外れたとき以降、ガスボンベの
接続操作には前記通常の抵抗値すら生じなくなる
ので、通常のガスボンベ接続操作ストローク範囲
の操作の途中にて操作が一時重くなつた後急に軽
くなることによつて、使用者に操作の異常を告知
することができる。
(実施例) 第1図から第3図に示す本考案の第1の実施例
について説明すれば、1は箱形の器体であつて、
ガスバーナー2が設置されるバーナー室19と、
バーナー2へのガス供給路3のボンベ接続口4が
臨みかつその接続口4に着脱される小容量ガスボ
ンベ5が出し入れされるボンベ室6とが隣り合わ
せに形成されている。ガス供給路3に、そのバー
ナー2側からコツク7、およびガス圧調整器8が
順次設けられている。ガス圧調整器8は、ボンベ
接続口4を一体に形成したダイカスト製品とされ
ていて、ボンベ室6内の器体1前面側位置に、ボ
ンベ接続口4が器体1後面側に向く状態で設置し
てあり、同じダイカスト製品であるコツク7と一
体化して器具ブロツク71をなしている。この器
具ブロツク71はガス圧調整器8に設けた脚8e
部をビス72によりボンベ室6の底板6aにビス
止めして固定している。
ガスボンベ5は、その先端小径突部5aからノ
ズル9が進退自在に突出し、小径突部5aの基部
まわりに切欠き10aを有するフランジ10が設
けられている。これに対してボンベ接続口4は、
ガスボンベ5の小径突部5aを補助シール状態で
受入れると共に、ノズル9をさらに内部へ本シー
ル状態で受入れ、そのときのノズル9の進入によ
つて図示しない逆止弁を押開かれると共に最大押
開き状態でノズル9をガスボンベ5に対し押込ん
でガスボンベ5側の逆止弁(図示せず)も押開
き、ガスボンベ5とガス供給路3とを接続状態に
する。そしてこの接続がガスボンベ5がボンベ接
続口4にほぼ同一軸線上で適正な向きに対向し合
う正しい向きおよび位置でなされるよう、正しい
向きおよび位置のガスボンベ5に対してのみその
フランジ10に形成している切欠き10aと対向
して嵌合う(第2図)規制突起84をボンベ接続
口4のまわり一部に設けてあり、正しい向きおよ
び位置のガスボンベ5でなければフランジ10の
切欠きのない部分が突起84に当接して干渉し合
いガスボンベ5のボンベ接続口4ヘの接続を邪魔
するようにしてある。
前記ガスボンベ5のガス供給路3への接続は、
ボンベ室6内に嵌め込まれたガスボンベ5をボン
ベ室6の底部に前記軸線方向である前後にスライ
ド自在に設けたボンベ押圧進退部材18の前進操
作によりボンベ接続口4に向け押動することによ
り行い、その押動を解除することで接続を解除す
るようになつている。
具体的には、ボンベ押圧進退部材18は、ボン
ベ室6の底板6aの下面に当てがうと共に、底板
6a前後2箇所の窓20を通じて両端部18a,
18bが底板6a上に臨んで前後動自在に保持さ
れている。前端部18aには圧力調整器8の一側
に取付けた蓋板73上の筒軸21(第2図)に枢
支した外部操作部材としてのボンベセツトレバー
22をこのボンベセツトレバー22の一部に形成
した円弧状カム孔23と、この円弧状カム孔23
に嵌り合う軸24との係合を介して連結し、レバ
ー22の回動操作によつてボンベ押圧進退部材1
8を前後にスライドさせるようにしている。レバ
ー22は、その操作部22aが器体1の前面に形
成された縦スリツト25より外部に突出され、外
部操作可能となつている。ボンベ押圧進退部材1
8と底板6aの打ち起し片6bとの間にはばね2
6が働かされ、ボンベ押圧進退部材18および操
作レバー22をガスボンベ5に対する押圧を解除
する復動方向に付勢している。
前記カム孔23と軸24との係合による連結
は、レバー22をばね26に抗してボンベ押圧進
退部材18をそれに対し持ち上げ分力を及ぼしな
がら前方へ移動させるようになされ、このボンベ
押圧進退部材18の前方への移動によつて、ボン
ベ押圧進退部材18のボンベ接続口4から遠い側
の今1つの一端から立ち上がつて前記ボンベ接続
口4とほぼ同一軸線上に位置したガスボンベ5の
後端と対向しているボンベ押圧部18cがガスボ
ンベ5の後端に引つ掛り、このガスボンベ5をボ
ンベ接続口4に向け押動して接続させるようにし
ている。この接続状態では、軸24がカム孔23
端部側縁の係合凹部27に係合することにより、
操作レバー22はボンベ押圧進退部材18と共
に、ばね26のボンベ押圧解除方向への付勢によ
つてかえつて安定させられるようにしている。こ
の安定は、ばね26なしでも、ノズル9やボンベ
接続口4の逆止弁の復元力によりボンベ接続解除
方向への作用力だけで充分得られる。
ところでボンベ押圧進退部材18は、前端部1
8aのガス圧調整器8の横に位置するよう折曲形
成した立上がり受動片18dに前記軸24を設け
て前記カム孔23に係合させボンベセツト操作を
受けるようにしている。これにより前端部18a
がガス圧調整器8の脚8eにより浮いた下面8d
の下に臨み、脚8eに対する逃げ窓18eの開口
縁が脚8eの下端下向き段部8fに摺接するよう
にしてある。したがつてボンベ押圧進退部材18
がボンベセツトレバー22による操作によつて持
ち上げ分力を受けながらボンベ押圧接続方向に移
動されるとき下向き段部8fに前端部18が案内
され、ボンベセツトレバー22によるボンベ押圧
接続方向の操作を逃げなく確実に受け、大きな操
作力が要るボンベ押圧接続方向の操作が、操作効
率より確実に達成することができる。
ガス圧調整器8の前面には、コツク7の操作軸
28と、ガス圧調整器8の前面の突軸とに長孔を
嵌め合わせて左右動自在に保持したボンベセツト
阻止ストツパー32が設けられている。ストツパ
ー32はばね34によつて第1図において右方に
付勢され、その付勢による右動で、先端係止部3
2aがボンベセツトレバー22の下動軌跡内に進
入して、レバー22のガスボンベ5をボンベ接続
口4に押圧接続させる下動操作、つまりボンベセ
ツト操作を阻止するようにしている。
ストツパー32にはコツク7の操作ツマミ35
裏面に形成されている突起36に対向する受動折
曲片37が形成されている。受動折曲片37は操
作ツマミ35が消化位置に復帰しているとき、前
記突起36により左方へ押動されてストツパー3
2を左動位置に安定させ、先端係止部32aが操
作レバー22の下動軌跡外へ退避しているように
し、操作ツマミ35が少しでもコツク7を開く操
作位置にあれば、受動折曲片37は突起36によ
る押動を解除されて、ストツパー32がばね34
により右動されるようにしている。
これにより、ボンベセツトレバー22によるボ
ンベセツト操作は、コツク操作ツマミ35が消火
位置にあるとき、つまりコツク7が閉のときに可
能とされるが、操作ツマミ35がコツク7を開に
しているときは、ボンベセツト操作を阻止され、
コツク7が開かれていることを知らないでガスボ
ンベ5をボンベ接続口4に接続してしまうことに
より、その接続と同時にバーナー2からガスが不
用意に流出するといつた不都合を解消する。
ボンベ室6には軸65により下縁部を開閉自在
に支持した蓋64が設けられている。コツク7に
は操作ツマミ35によるコツク開き操作に連動し
て動作される自動着火機構60が取付けられてお
り、自動着火機構60の点火プラグ59がバーナ
ー2の外周部の炎孔近くに設けてある。
前記ボンベ圧進退部材18のボンベ押圧部18
cは、ボンベ押圧進退部材18の後端側18b途
中に基部を鋲81によつて取付けられたばね板8
2の先端折曲げ部として形成してある。ばね板8
2はボンベ押圧進退部材18の後端側18bが窓
20を通じボンベ室6の底板6a上に乗り上げて
いる部分の少し手前位置に前記鋲止めされ、ボン
ベ押圧進退部材18の窓18fと、底板6aの窓
20とを通じ底板6aの下に潜らせられ、底板6
aの今1つの窓83を通じボンベ押圧部18cが
ボンベ室6内に突出してガスボンベ5の後端と対
向するようになつている。窓83はボンベ押圧進
退部材18の進退動作に伴うボンベ押圧部18c
の進退動を邪魔しない大きさに形成してある。
これによつてボンベ押圧部18cは、ばね板8
2の弾性によつて前記鋲81によるボンベ押圧進
退部材18との連結位置を支点Pとして、第3図
の実線で示すガスボンベ5の後端と対向してこれ
に引つ掛かり可能な立ち上がり姿勢と、仮想線で
示すガスボンベ5の後端との引つ掛かりが外れる
傾倒姿勢との間で起伏でき、通常はばね板82の
弾性復元力である付勢力によつて立ち上がり姿勢
を保つようにしてある。
ガスボンベ5を嵌め込んでボンベセツトレバー
22の操作によつて接続を行う場合、ガスボンベ
5がボンベ接続口4に正しい位置および向きで対
向していると、ガスボンベ5を前記押動によりボ
ンベ接続口4に押圧接続していくときの抵抗はボ
ンベ押圧部18cを支点Pを中心に傾倒姿勢に伏
倒させる向きのモーメントた生じるが、この場合
通常抵抗しか働かないので、ボンベ押圧部18c
に働かせたばね板82の弾性による付勢力を操作
抵抗値が上回ることはないので、ボンベ押圧部1
8cは前記付勢力によつて前記立ち上がり姿勢に
保たれたままとなり、ガスボンベ5を通常のガス
ボンベ接続操作ストローク範囲の操作にてボンベ
接続口4に適正に押圧接続することができる。
またガスボンベ5がボンベ接続口4に正しい位
置および向きで対向していないと、ガスボンベ5
を前記押動によりボンベ接続口4に押圧接続して
いくのに、通常のガスボンベ押圧接続操作ストロ
ーク範囲の操作途中で、ガスボンベ5のフランジ
10とボンベ接続口4側の規制突起84とが干渉
し合い、ガスボンベ5がそれ以上ボンベ接続口4
の側に押動されるには、ガスボンベ5のフランジ
10やボンベ接続口4側の規制突起84に変形や
損傷が生じる事態に至る。このためこれ以上のガ
スボンベ接続操作には前記通常操作抵抗値を大き
く上回る異常抵抗が働き、ガスボンベ接続操作が
無理に続けられたときこの異常抵抗値による前記
モーメントが前記付勢力を上回り、この付勢力を
働かせているばね板82の弾性復元力に抗した変
形を伴つてボンベ押圧部18cをボンベ押圧進退
部材18との間に設けられている立ち上がり基部
からボンベ押圧進退部材18側の支点Pを中心と
して傾倒させるので、ボンベ押圧部18cはガス
ボンベ5の後端との引つ掛かりが第3図仮想線の
ように外れ、ガスボンベ5をそれ以上押動するこ
とはできなくなつて位置や向きが不適正なガスボ
ン5に前記通常のガスボンベ接続操作ストローク
範囲一杯の接続操作を無理に及ぼしてしまうよう
なことを回避することができる。またボンベ押圧
部18cがガスボンベ5の後端との引つ掛かりが
外れるときに異音が発生することによつて、ある
いは引つ掛かりが外れたとき以降、ガスボンベ5
の接続操作には前記通常の抵抗値すら生じなくな
るので、通常のガスボンベ接続操作ストローク範
囲の操作の途中にて操作が一時重くなつた後急に
軽くなることによつて、使用者に操作の異常を告
知することができる。
また前記通常のガスボンベ接続操作ストローク
の途中で、操作抵抗が通常抵抗値よりも高くなる
ことによつて使用者がガスボンベ接続状態の異常
に気付き、ボンベセツトレバー22によるガスボ
ンベ接続操作を通常のストローク範囲の途中にて
中止すると、ボンベセツト機構は操作途中の不安
定な状態にあるため、ばね26の付勢によつて初
期のボンベリセツト状態に復動する。
要するに、無理なセツト操作が行われて各部が
損傷し、また不適正な向きや位置のまま、無理に
接続されて不安定な燃焼やガス漏れを招くような
ことを防止することができる。
第4図に示す本考案の第2の実施例は、ボンベ
押圧進退部材18の一部または全体をなす板ばね
の後端18bに切込み91を入れて変形しやすく
したボンベ押圧用の舌片部92の後端部を上向き
に屈曲して立ち上がらせ、切り込み91により立
ち上がり姿勢と傾倒姿勢との間で起伏するための
支点Pを持ち、ボンベ押圧進退部材18の前記全
体または一部を形成する板ばねの弾性力によつて
立ち上がり姿勢への付勢力を持つようにして、ボ
ンベ押圧部18cを形成したものである。この場
合ボンベ押圧部18はボンベ押圧進退部材18に
一体形成されることになり、第1の実施例のよう
な特別な取付け構造が不要で、しかも第1の実施
例の場合と同様な作用効果を発揮することができ
る。
第5図に示す本考案の第3の実施例は、ボンベ
押圧進退部材18の後退にボンベ押圧部18cを
折曲成形した舌片101を軸102により起伏自
在にヒンジ連結し、立ち上がり姿勢と、傾倒姿勢
との間の起伏支点Pを持ち、ボンベ押圧進退部材
18との間に働かせたばね103によつて立ち上
がり姿勢に復元するための付勢力を与えてあり、
作用効果は第1、第2の実施例と変らない。
なおばね103は仮想線で示すようなばね10
4に代えることができる。この場合舌片101の
下方にボンベ押圧進退部材18の部分が延びてい
なくてもよくなり構造の簡略化、かさ張りの解消
を計ることができる。
第6図に示す本考案の第4の実施例はボンベ押
圧進退部材18の後端18bを切離してばね11
1で連結し、後端18bのばね111との連結点
から下方に延びる支点片112を設け、後端18
bにボンベ押圧部18cを折曲形成している。前
記支点片112はボンベ室6の底板6aに受けて
いる。
これによつて後端18bは支点片112の底板
6aへの接触部を前記立ち上がり姿勢と傾倒姿勢
との間の起伏のための支点Pとし、その支点Pよ
り上方部にばね111による引つ張り操作力を受
けることで前記支点Pを中心として反時計方向に
回動付勢され、ボンベ押圧部18cがガスボンベ
5に係合する状態を保つから、この係合保持によ
つて正常な向きおよび位置のガスボンベ5を通常
通り押圧接続することができる。
ガスボンベ5の向きや位置が不適正なためセツ
ト操作途中で押動を阻止され、過負荷が生じた場
合、その過負荷はボンベ押圧部18cを強く押戻
そうとし、後端18bを前記支持Pを中心にばね
111による反時計方向の付勢力を上回る時計方
向のモーメントを生じさせる。これにより後端1
8bは時計方向に回動されボンベ押圧部18cを
ガスボンベ5から外す。
第7図に示す本考案の第5の実施例は、第1の
実施例と同じタイプのもので示してあるが、ボン
ベ押圧部18cにそれがガスボンベ5から外れる
のを邪魔しない傾斜延長部121を設け、ボンベ
押圧部18cがガスボンベ5から外れたときそれ
によりフリーになるガスボンベ5を延長部121
で大きく押上げ、ガスボンベ5がボンベ室6の蓋
64に当接しあるいは蓋64を図のように少し押
上げるようにする。
このガスボンベ5の蓋64への当接、あるいは
蓋64の押上げによつて、ボンベ接続異常をさら
に確実に操作者に気付かせることができる。
(考案の効果) 本考案によれば、ガスボンベを嵌め込んで外部
操作部材によつてガスボンベの接続を行う場合、
ガスボンベがボンベ接続口に正しい位置および向
きで対向していると、ガスボンベを前記押動によ
りボンベ接続口に押圧接続していくときの抵抗が
ボンベ押圧部をこれとボンベ押圧進退部材との間
の支点を中心した傾倒方向へのモーメントを生じ
させるが、この場合通常抵抗しか働かないので、
ボンベ圧部に働かせた付勢力を操作抵抗によるモ
ーメントが上回ることはないので、ボンベ押圧部
は前記付勢力によつて前記立ち上がり姿勢に保た
れたままとなり、ガスボンベを通常のガスボンベ
接続操作ストローク範囲の操作にてボンベ接続口
に適正に押圧接続し、難なく使用することができ
る。
またガスボンベがボンベ接続口に正しい位置お
よび向きで対向していないと、ガスボンベを前記
押動によりボンベ接続口に押圧接続していくの
に、通常のガスボンベ押圧接続操作ストローク範
囲の操作途中で、ガスボンベの一部とボンベ接続
口側の一部とが干渉し合い、ガスボンベがそれ以
上ボンベ接続口の側に押動されるには、ガスボン
ベの側の一部やボンベ接続口側の一部に変形や損
傷が生じる事態に至つて、これ以上のガスボンベ
接続操作には前記通常操作抵抗値を大きく上回る
異常抵抗が働き、ガスボンベ接続操作が無理に続
けられたときこの異常抵抗値による前記方向のモ
ーメントが前記付勢力を上回り、この付勢力に抗
してボンベ押圧部を前記支点を中心として傾倒さ
せることになり、ボンベ押圧部はガスボンベの後
端との引つ掛かりが外れ、ガスボンベをそれ以上
押動することはできなくなつて位置や向きが不適
正なガスボンに前記通常のガスボンベ接続操作ス
トローク範囲一杯の接続操作を無理に及ぼしてし
まうようなことを回避するので、ガスボンベやボ
ンベ接続口側の一部に変形や損傷が生じるような
ことがなく、ボンベセツト機構の安全を図ること
ができる。また万一不適正な位置や向きのまま不
適正な接続が行われてしまい、ガス漏れが生じた
りするようなことを回避し使用の安全を図ること
もできる。
またボンベ押圧部がガスボンベの後端との引つ
掛かりが外れるときに異音が発生することによつ
て、あるいは引つ掛かりが外れたとき以降、ガス
ボンベの接続操作には前記通常の抵抗値すら生じ
なくなるので、通常のガスボンベ接続操作ストロ
ーク範囲の操作の途中にて操作が一時重くなつた
後急に軽くなることによつて、使用者に操作の異
常を告知することができるから、操作者がボンベ
接続状態の異常に気付かず使用上困惑したり正常
使用状態への復帰処理に時間が掛かると云つたこ
とを解消し、容易かつスムーズに対処し使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示すカセツト
式ガスコンロの一部を除いた平面図、第2図、第
3図はガスボンベのセツト操作状態を示す側面
図、第4図は本考案の第2の実施例を示すボンベ
押圧部の斜視図、第5図、第6図、第7図はそれ
ぞれ本考案の第3、第4、第5各実施例を示すボ
ンベ押圧部作用状態を示す断面図である。 4……ボンベ接続口、5……ガスボンベ、18
……ボンベ押圧進退部材、18c……ボンベ押圧
部、82……ばね板、92……ばね舌片、10
3,104,111……ばね、P……支点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボンベ接続口にほぼ同一軸線上で対向して接続
    ないし接続解除されるガスボンベの側部に、前記
    軸線方向にスライドできるように支持したボンベ
    押圧進退部材を設けるとともに、このボンベ押圧
    進退部材のボンベ接続口から遠い側の一端にガス
    ボンベの後端と対向するようにボンベ押圧進退部
    材から立ち上がつたボンベ押圧部を設け、ボンベ
    押圧進退部材がこれに連結した外部操作部材によ
    つてスライドされて前記ボンベ押圧部がボンベ接
    続口の側に進出されることによりガスボンベ後端
    に引つ掛かりこれをボンベ接続口に向け押圧して
    接続を行い、ボンベ押圧部がボンベ接続口から後
    退されることによりガスボンベの後端から離れて
    これのボンベ接続口への押圧を解き前記接続を解
    除するようにしたカセツト式ガスコンロのボンベ
    セツト装置において、 前記ボンベ押圧部を、ボンベ押圧進退部材から
    の立ち上がり基部からボンベ押圧進退部材側の支
    点を中心として、前記ガスボンベと引つ掛かる立
    ち上がり姿勢と、この引つ掛かりが外れる傾倒姿
    勢とに起伏できるように前記ボンベ押圧進退部材
    に連結し、このボンベ押圧部にこれを立ち上がり
    姿勢に安定させる付勢力を働かせ、この付勢力は
    外部操作部材の通常のガスボンベ接続操作ストロ
    ークによりガスボンベの接続が通常に行われると
    きの通常抵抗値と、前記通常のボンベ接続操作ス
    トロークの途中にてガスボンベが接続不能となる
    ときの異常抵抗値との間の値に設定したことを特
    徴とするカセツト式ガスコンロのボンベセツト装
    置。
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