JPH05126348A - 組み込み型床暖房パネル及びそれを用いた床暖房構造 - Google Patents

組み込み型床暖房パネル及びそれを用いた床暖房構造

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JPH05126348A
JPH05126348A JP29179691A JP29179691A JPH05126348A JP H05126348 A JPH05126348 A JP H05126348A JP 29179691 A JP29179691 A JP 29179691A JP 29179691 A JP29179691 A JP 29179691A JP H05126348 A JPH05126348 A JP H05126348A
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JP
Japan
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floor heating
heating panel
built
panel
floor
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JP29179691A
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Kenichi Terayama
健市 寺山
Masaaki Arai
政哲 新井
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Eidai Co Ltd
Original Assignee
Eidai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 敷設作業を効率化した床暖房構造を得る。 【構成】 異なった種類の床暖房パネル1、50、60
を用意し、それぞれに結線用開口部6を形成して各暖房
パネル間の配線の接続を行うとともに、敷設面の両端に
位置する床暖房パネル50、60の裏面には凹溝を形成
し、そこを通して暖房パネル側と建物側との配線を接続
する。 【効果】 床暖房パネルの敷設作業と電気配線の結線等
の電気工事を完全に分離した工程として、現場作業を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組み込み型床暖房パネ
ル及びそれを用いた床構造に関し、特に敷設施工面への
床暖房パネルの敷設作業と各パネルの面発熱体への電流
供給のための配線作業とを独立して行うことを可能とし
た、組み込み型床暖房パネル及びそれを用いた床構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】マンション等のコンクリート住宅あるい
は木造住宅等において、理想的な暖房環境を得るように
するため、床下に電気発熱体等の暖房器具を設置して床
暖房を行うことが普及しつつある。このような床暖房設
備の施工を容易にするため、表面板,均熱板,面発熱
体,断熱材等を一体的に積層した床暖房パネルを製作
し、これをコンクリートスラブ等の床基礎面上に並べて
敷設することが行われている。上述の如くの床暖房設備
に用いられる床暖房パネルとして、本願の出願人は、先
に第8図に示される如くのものを提案している。
【0003】第8図に示される床暖房パネルPは、木質
フローリング材からなる表面板aと合板等からなる木質
裏面材bとの間に、アルミニウム薄板からなる均熱板
c、外部電源により通電加熱される面発熱体d、ウレタ
ン発泡体からなる断熱材eが順次積層配置されて作製さ
れている。また、断熱材e中には電極f、配線コードg
サーモスタットh等が埋設されている。また、表面板a
は、4周に雄実、雌実を形成した方形状の単位基板が複
数枚寄せ集めて形成されており、上記表面板において外
周に位置する少なくとも一つの単位基板が他のものから
取り外し可能とされるとともに、図示されないが、この
取り外し可能とされた単位基板の下側に上記面発熱体に
おける通電加熱用の配線コードを結線するための結線用
凹部が設けられている。
【0004】かかる床暖房パネルPにおいては、面発熱
体dが通電されて発熱し、木質裏面材bにより床下への
熱放散が抑制されつつ面発熱体dの熱により表面板aが
加熱されて床暖房が行われる。また、この床暖房パネル
Pを敷設し床暖房構造を施工するに当たっては、床暖房
パネルPを敷設施工面上に所要枚数だけ適宜相互に接合
して敷設し、パネル敷設工事終了後に、取り外し可能な
単位基板を取り外して結線用凹部内で隣接パネル同士の
配線コードを結線するという簡単な電気配線工事作業を
行うだけで済み、施工効率を格段に向上させにことがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような組み込み
型床暖房パネルは、工場において規格品として大量にか
つ精緻なものとして製造することができことに加え、施
工現場において敷設面積が異なっている場合であっても
それを適宜組み合わることにより確実に施工できるので
有効なものである。
【0006】しかしながら、従来知られたこれらの組み
込み型床暖房パネルは、施工現場での施工にあたり、暖
房パネル相互の間の面発熱体用配線コードを接続するい
わゆる電気工事は、床面への暖房パネルの敷設後に取り
外し可能な単位基板を取り外すことにより、いわゆる大
工工事とは別作業として独立して行うことが可能である
が、建造物の側の配線部との接続については特に考慮が
なされておらず、敷設床面の周囲の壁部あるいは柱等に
設けられているコントローラ、リレー等との配線の接続
は、敷設面の周辺に位置する暖房パネルを床面に敷設す
ると同時に行わなければならず、パネルの敷設作業を行
う者と電気工事を行う者の両者を常時配置しておかねば
ならないという不都合があった。
【0007】もちろん、敷設施工現場が、暖房パネルの
敷設の後にその床下に入り込めるような現場であれは、
パネルの敷設作業と建物側の配線との結線作業とを完全
に分離した作業として行うことが可能となるが、集合住
宅の場合あるいは2階部分での作業の場合にはそのよう
な進入空間を確保することは不可能であり、作業現場で
の所謂大工工事と電気工事の日程調整がどうしても必要
となっている。
【0008】また、通常床暖房パネルの施工に際して
は、4周の成形及び断熱のために面発熱体を持たないボ
ーダーパネルを必要長さに切断して周辺部に配置するこ
とが行われる。そして、床暖房パネルに取り付けられて
いる配線あるいは建物側の配線をそのようなボーダーパ
ネルの下を通すことが必要であり、そのための通路とな
る凹溝をボーダーパネルの下面に開設する作業をその都
度施工時に行っているのが現状であり、どうしても、所
謂大工工事と電気工事とを分離することができなかっ
た。
【0009】かかる点に鑑み、本発明は、上記のような
作業上の不都合を解決し暖房パネルの敷設工事と結線等
の電気工事とを完全に分離して作業を進めることがで
き、それにより工事全体の施工の効率を大幅に向上させ
ることのできる、組み込み型床暖房パネルを得ることを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決しかつ目的を達成するために、複数の異なった形状の
組み込み型床暖房パネルを敷設して構成する床暖房構造
において、それぞれの床暖房パネルは開閉自在な蓋体を
持つ結線用開口部を有していてそこにおいて各床暖房パ
ネル間の配線の接続を行うとともに、敷設面の両端に位
置する床暖房パネルはその裏面に凹溝を有していて、そ
こを通して暖房パネル側と建物側との配線を接続する構
造となっていることを特徴とする、組み込み型床暖房パ
ネルを用いた床暖房構造を開示する。
【0011】本発明は、他の変形例として、表面材、面
発熱体、及び裏面材とを有する床暖房パネルであって、
該表面材の外周縁近傍部分の一部が取り外し可能となっ
ており、該取り外し可能な部分の下側に上記面発熱体に
おける通電加熱用の配線コードを結線するための結線用
開口部が設けられている、第1の組み込み型床暖房パネ
ル、該面発熱体は床暖房パネルの一部分にのみ配設され
ているとともに裏面材の裏面の面発熱体が位置しない部
分にはその長さ方向に凹溝が形成されている点を除き第
1の組み込み型床暖房パネルと同様な構成の第2の組み
込み型床暖房パネル、及び該面発熱体を有せずかつ該裏
面材の裏面には該結線用開口部に連通する凹溝がその長
さ方向に形成されている点を除き第1の組み込み型床暖
房パネルと同様な構成の第3の組み込み型床暖房パネ
ル、とを適宜選択的に用い、かつ所要枚数だけ相互に接
合するとともに、各開口部において電流を供給するため
の配線の接続端を相互に接合したことを特徴とする異な
った形式の組み込み型床暖房パネルを用いて構成される
床暖房構造をも開示する。
【0012】該表面材は、所定数の単位板を特定の配列
状態に接合したものであり、該表面材の取り外し可能な
部分はその単位板のうちの一つの単位板とすることは好
ましい態様である。本発明はさらに、そのような床暖房
構造を構成する個々の異なった形式の組み込み型床暖房
パネルをも開示する。
【0013】面発熱体を具備しない暖房パネルあるいは
部分的に面発熱体を配設した暖房パネルは、面発熱体を
有しない部分を適宜切断することにより大きさを任意に
変更することができ、敷設床面の周縁部分に用いるのに
好都合である。本発明において、表面材、裏面材は従来
の床暖房パネルに用いられている材料をそのまま用いこ
とができる。また、面発熱体も特に制限はなく、さら
に、面発熱体に加え均熱板を積層してもよい。
【0014】さらに、裏面材に設けた開口部における配
線相互の接続手段にも特に制限はなく、所定の安全基準
を満たす接続手段であれば、任意の手段を用いうる。
【0015】
【作 用】このような構成を有する組み込み型床暖房パ
ネルを用いて床暖房構造を施工するに当たっては、ま
ず、敷設する床面の面積、形状に合わせて上記の第1、
第2及び/又は第3の組み込み型床暖房パネルを用意
し、第1の床暖房パネルはそのままの形状で敷設施工面
のほぼ全面にわたり必要枚数を敷設する。次いで、第2
の又は必要に応じ台3の床暖房パネルを適宜の寸法に切
断して敷設床面の周縁部分に敷設する。
【0016】その際に、第2及び第3の床暖房パネルは
その裏面材の裏側に凹溝が形成されているので、作業者
すなわち大工工事を行う者は、単に建物側からの電気配
線をその凹溝に埋入しかつその先端を各暖房パネルに形
成した結線用開口部に臨ませるのみでその作業を終える
ことができる。また、建物側の電気配線の状況によって
は、第2及び第3の床暖房パネルを敷設と同時にあるい
は敷設した後に、配線を各暖房パネルに形成した結線用
開口部から配線を裏面に形成した凹溝を通して建物側に
配設するようにしてもよい。いずれの場合であっても、
暖房パネルの敷設を行う者は格別の電気工事もあるいは
パネルに溝加工もすることなしに、その作業を終了する
ことができる。
【0017】その後、即ちそのようにして床面全面に暖
房パネルを敷設した後に、電気工事を行う者が各暖房パ
ネルの表面材の取り外し可能な部分を取り外し、開口部
に露出している配線の端部同志を適宜の接合手段により
順次接合する。その作業を終えた後、先に取り外した表
面材部分をもとの位置に取り付け、配線作業を終了す
る。
【0018】従って、暖房パネルの敷設と配線の接続の
作業を完全に独立した作業として行うことが可能とな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図1は、本願発明による第1の組み込み型床暖房パ
ネルの一実施例の平面図を示しており、図2、3はそれ
ぞれ図1におけるII−II線及びIII−III線に沿う断面を
示している。
【0020】図示されるように、この組み込み型暖房パ
ネル1は合板等からなる裏面板2、該裏面板2の少なく
とも外周縁部に接合されている枠材3、及び裏面板2と
同形状の表面材4とを有している。そして、裏面板2、
枠材3及び表面板4とにより形成される空間5には、後
述する結線用開口部6を除き、硬質ウレタン発泡体のよ
うな発泡プラスチック(図示してない)が断熱材として
充填されている。なお、特に図示しないが、補強の目的
から裏面板2と表面材4との間に枠材3と同じ高さの補
助枠材を適宜設けてもよい。
【0021】さらに、該暖房パネル1の外周に形成され
た枠材3及び結線用開口部6を除いた部分には、アルミ
箔からなる均熱板及び外部電源により通電加熱される発
熱体等からなる従来知られた面発熱体7が、図1におい
て斜線で示すように、表面材4と断熱材との間に積層配
置されている。さらに、該面発熱体7には外部電源を通
電するための配線8が接続されており、その内の一方端
8aは枠体3に形成した開口(図示せず)から外部に延
出しており、他方端8bは結線用開口部6内に延出して
いる。
【0022】また、この実施例において、表面材4は、
木質フローリング材等の木質材からなる方形状の単位板
10を複数個寄せ集めたものにより形成されている。単
位板10は必ずしもすべてが同じ形状である必要はな
く、長さ及び幅が異なっているものを適宜寄せ集めて形
成してもよい。複数の単位板10を寄せ集めることによ
り裏面板2と同じ形状となるように適宜寄せ集める。各
単位板10は、図2に示されるようにその周辺に雄実1
1及び雌実12が形成されており、単位板10の接合を
確実にしている。
【0023】さらに、前記した裏面板2、枠材3及び表
面板4とにより形成される空間5の一部、図において
は、パネル1の長さ方向の端部近傍に位置する部分を、
枠材3及び補助枠材3’、3''により区画し(図2、3
参照)、その部分に各暖房パネルの電源供給用配線の結
線のための結線用開口部6を形成して、その部分には、
暖房パネル1を工場において製造する際に発泡プラスチ
ックのような断熱材を充填せずに空間としておくととも
に、該結線用開口部6内に、前記のように配線の接続用
の端部8bを延出させておく。また、少なくとも該結線
用開口部6の部分には面発熱体7を積層配置せず、その
部分に該当する表面板部分を暖房パネル1本体に対し取
り外し可能の状態で装着している。さらに、結線用開口
部6の側縁を構成する枠材3部分には配線を通過させる
ための凹溝あるいは貫通穴9が形成されている。
【0024】すなわち、図示の実施例においては、図1
において上下方向に3段に組付けられた単位板10のう
ち、中段に位置しかつ図において最も左側端に位置する
単位板20が取り外し可能な状態に装着されており、こ
の実施例においては、図2及び図3に示すように、単位
板20は、雄実21は他の単位板10と同様に形成され
ているが、二つの辺に形成される雌実22はその上方突
出部突起のみであり下方突出部は除去された形状となっ
ている。
【0025】従って、複数の暖房パネル1を相互に密着
状に敷設した場合であっても、他の単位板10は相近接
する単位板の雄実と雌実とが噛合することにより剥離不
能に接合されるが、該単位板20は前記のように雌実2
2の下方突出部が欠損していることから、雌実22の接
合部に鋭利な先端を持つ部材を突き入れかつ傾斜させる
ことにより、該単位板20の雌実側は容易に上方に移動
することができ、その状態で手前に引くことにより、単
位板20を暖房パネル1の表面から容易に離脱させるこ
とができる。
【0026】図4は、本発明による第2の組み込み型床
暖房パネルの一実施例を示している。この暖房パネル5
0は、面発熱体57がパネル1の全面にではなく、その
ほぼ半分の面積にのみ積層配置されている点、及び面発
熱体57が配置されていない裏面部分には凹溝51が形
成されておりその部分を配線の一方端8aが通過しパネ
ル外に延出している点において第1の組み込み型床暖房
パネルと構成を異にしている。また、図に示すものはそ
の左半分にのみ面発熱体57を積層配置しているが、対
称形状のもの、すなわちその右半分にのみ積層配置した
ものも必要に応じ用いられる。
【0027】図5は本発明による第3の組み込み型床暖
房パネルのさらに他の実施例を示している。この暖房パ
ネル60は面発熱体57を有しておらずかつその長さ方
向の全長にわたり凹溝あるいは貫通穴61を刻設してい
る点において、第1及び第2の組み込み型床暖房パネル
とその構成を異にしている。この第3の組み込み型床暖
房パネルも、対称形状のものすなわちその右方端側に取
り外し自在な単位板20を配置したものも必要に応じ用
いられる。
【0028】次に、上記の各組み込み型床暖房パネルを
実際にコンクリートスラブ等の床基礎面上に並べて敷設
し、床構造を施工する場合について説明する。各実施例
に示した第1、2、及び3の暖房パネル1、50、60
は工場において必要個数規格品として製造される。その
際、上記したように結線用開口部6には断熱材を充填し
ないでおくことが望ましい。
【0029】工場生産された暖房パネルを施工現場に搬
入し、施工床面積に応じて、実施例1に示した床暖房パ
ネル1を必要個数敷設する。図6は、方形の施工床面に
本発明の暖房パネルを敷設し終えた状態を示している。
図6においては、第1の暖房パネル1が長さ方向に2
個、かつ幅方向に10段、計20個敷設されている。図
からも明らかなように、実施例に示される第1の暖房バ
ネル1はその長さ方向端部が階段状に形成されているた
めに、例え敷設床面の長さが第1の暖房バネル1の長さ
の整数倍の大きさであったとしても、方形状の敷設床面
の直線状の縁部にそのままで密接した状態で敷設するこ
とができない。従って、敷設床面の全域にしかもその縁
部に密着状に暖房パネルを敷設し得るように、図4及び
図5に示した第2及び/又は第3の暖房パネル50、6
0が用いられる。
【0030】すなわち、図6の最上段から2段目の暖房
パネル列Aを例に説明するに、第1の暖房パネル1を長
さ方向に2個その先端部の雄実と雌実とを交合させて、
かつ図1において左側の暖房パネルの右方端から延出し
ている配線端8aを隣接する右側の暖房パネルの結線用
開口部6内に開口9を通して挿入しながら敷設した後、
その右方端に、図4に示した第2の暖房パネル50を取
り付ける。その際に、端部の配線端8aを開口又は凹溝
9を介して暖房パネル50に形成されている結線用開口
部6内に同様に挿入させておく。そして、敷設床面の縁
部までの距離に応じてパネル50の面発熱体57が積層
配置されていない部分を縁部に密接しうる形状に、通常
は直線状に切断する。
【0031】他方の端部、すなわち左端部には図5に示
した第3の暖房パネル60(実際には、結線用開口部及
び取り外し可能な単位板20とが図5に示すものとは異
なり右方端側に形成されたもの)を取り付ける。この際
にも同様に敷設床面の縁部に密接しうる形状に、通常は
直線状に切断する。同時に、建物側から延出している配
線を暖房パネル裏面の凹溝内に埋入しかつ配線先端を結
線用開口部6内に位置させておく。場合によっては、第
2の暖房パネル60の結線用開口部6から暖房パネル裏
面の凹溝を通して配線を建物側に延出させつつ敷設して
いく。
【0032】以下、同様な作業を必要段数繰り返し行
う。そのようにすることにより、敷設床面の全面に暖房
パネルを敷設することができることに加え、縁部近傍に
は発熱体を位置させない状態で敷設することが可能とな
り、防災の観点からも好ましい態様である。この場合
に、上記A段のすぐ下の段の施工に当たっては、A段に
用いた第1及び第2の暖房パネル50、60の形状とは
構造的に対象形のパネル、すなわち、第2の暖房パネル
50にあっては面発熱体が図において右半分に積層配置
したもの、第3の暖房パネル60にあっては図5に示す
形状のもの用を用いる。また、図6において、最上段と
最下段のパネル列は、形状は同じであるが暖房のための
手段を有しないパネルの列であり、防災の観点から必要
に応じ配設される。
【0033】本発明の暖房パネルは、施工現場において
上記のようにしてその床面全面に連続して敷設される。
所謂大工工事はこの時点ですべて終了する。その後に、
大工工事とは別個に電気工事を開始する。その場合、電
気工事を行う者はまず、ドラバー等の先端が鋭利なもの
を各暖房パネルの取り外し可能な単位板20の縁部に挿
入し、ドライバーを若干傾斜させる。それにより、単位
板20はパネル本体から浮き上がるので単位板20を手
前に引き出すことによりパネル本体から取り外すことが
できる。
【0034】単位板20を取り外すことにより、各暖房
パネルに形成した結線用開口部6は解放されるので、電
気工事を行う者は結線用開口部6内に延出している隣接
するパネルの配線端部8a、及び8bを適宜のコネクタ
ーを用いて容易に接続することができる。次に、図6に
おいて左端側、すなわち建物に予め設置されている給電
設備への接続を行い、その後に、すべての開口部に取り
外しておいた単位板20を嵌め込むことにより、電気工
事は終了する。
【0035】以上の説明において明らかなように、本発
明による組み込み型床暖房パネルを用いて床構造を施工
する場合には、暖房パネルの敷設作業である所謂大工工
事と配線関係の仕事である電気工事とをまったく別個の
作業として行うことが可能となり、施工現場での工程管
理が容易となる。以上の実施例の説明においては、暖房
パネルの構造を裏面板、枠材及び断熱材、並びに表面材
の3層構造のものとして説明してきたが、これに限るも
のではなく、何らかの基材となる部材と表面材との2層
構造のものでもよいことは容易に理解されよう。従っ
て、本発明において、裏面材というときには、2層、3
層等を問わず面発熱体の裏面にて表面材を支持し得る部
材のすべてを含むものとして用いられている。
【0036】また、面発熱体についても特に制限はな
く、従来の床暖房パネルに用いられる発熱体はすべてし
ようし得る。さらに、表面材についても、実施例のよう
に単位板の集合体によるものに限るものではなく、合
板、木質フローリング材等の適宜の部材から一枚物とし
て作製し、裏面材に形成した結線用開口部に対応する部
分を適宜の手段により取り外し自在な部分として形成す
るようにしてもよいことも容易に理解されよう。
【0037】表面材の一部を取り外し可能に形成する手
段も、実施例のように雌実と雄実の組合せによることな
く、例えば表面材とその取り外し可能な部分との係合面
を単に平面状とし、取り外し可能とした部分の裏面にマ
ジックファスナ(登録商標)等を取り付け裏面材との間
に着脱自在な接合関係を構成するようにしてもよく、ま
た、実施例のように雌実と雄実の組合せによる場合であ
っても、必要に応じて適宜の接着剤を塗布しておくか、
裏面にファスナ等を取り付けておいてもよきものであ
る。
【0038】暖房パネルの全体形状も実施例のように階
段状であることは必須でなく、例えば方形状、平行四辺
形状等任意であり、また、各パネルの幅、長さ等も同様
に任意である。パネルに積層配置する面発熱体の形状、
大きさも任意であり、特に図4に示したような部分的に
面発熱体を配置するパネルにあっては、暖房パネルを敷
設する床面の大きさと暖房パネルとの大きさとの関係を
考慮して種々の形態のものが作製される。
【0039】さらに、暖房パネルの大きさを暖房パネル
を敷設する床面積に対して比較的小型のものとして形成
する場合には、図7に示すように、第1の暖房パネル1
00と第2の暖房バネル200の2種類のみでもって床
面を完全に覆いうること、また、その敷設作業も図6に
おいて説明したものと実質的に同様にして行いうること
も容易に理解されよう。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上記のような構成であるの
で、床構造を施工する場合に暖房パネルの敷設作業であ
る所謂大工工事と配線関係の仕事である電気工事とをま
ったく別個の作業として行うことが可能となり、施工現
場での工程管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の組み込み型床暖房パネルの一実施例の平
面図。
【図2】図1のII−II線による断面図。
【図3】図1のIII−III線による断面図。
【図4】第2の組み込み型床暖房パネルの一実施例の平
面図。
【図5】第3の組み込み型床暖房パネルの一実施例の平
面図。
【図6】本発明による組み込み型床暖房パネルを用いた
床構造を示す平面図。
【図7】本発明による組み込み型床暖房パネルを用いた
床構造の他の例を示す平面図。
【図8】従来の床暖房パネルを示す断面図。
【符号の説明】
1、50、60…組み込み型床暖房パネル、2…裏面
板、3…枠材、6…結線用開口部、7…面発熱体、8…
配線、10…単位板、20…取り外し可能な単位板、2
1…雄実、22…一方を除去した雌実

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なった形状の組み込み型床暖房
    パネルを敷設して構成する床暖房構造において、それぞ
    れの床暖房パネルは開閉自在な蓋体を持つ結線用開口部
    を有していてそこにおいて各床暖房パネル間の配線の接
    続を行うとともに、敷設面の両端に位置する床暖房パネ
    ルはその裏面に凹溝を有していて、そこを通して暖房パ
    ネル側と建物側との配線を接続する構造となっているこ
    とを特徴とする、組み込み型床暖房パネルを用いた床暖
    房構造。
  2. 【請求項2】 表面材、面発熱体、及び裏面材とを有す
    る床暖房パネルであって、該表面材の外周縁近傍部分の
    一部が取り外し可能となっており、該取り外し可能な部
    分の下側に上記面発熱体における通電加熱用の配線コー
    ドを結線するための結線用開口部が設けられている、第
    1の組み込み型床暖房パネル、 該面発熱体は床暖房パネルの一部分にのみ配設されてい
    るとともに裏面材の裏面の面発熱体が位置しない部分に
    はその長さ方向に凹溝が形成されている点を除き第1の
    組み込み型床暖房パネルと同様な構成の第2の組み込み
    型床暖房パネル、及び該面発熱体を有せずかつ該裏面材
    の裏面には該結線用開口部に連通する凹溝がその長さ方
    向に形成されている点を除き第1の組み込み型床暖房パ
    ネルと同様な構成の第3の組み込み型床暖房パネル、 とを適宜選択的に用い、かつ所要枚数だけ相互に接合す
    るとともに、各開口部において電流を供給するための配
    線の接続端を相互に接合したことを特徴とする、異なっ
    た形式の組み込み型床暖房パネルを用いて構成される床
    暖房構造。
  3. 【請求項3】 表面材、及び裏面材とを有する床暖房パ
    ネルであって、該表面材の外周縁近傍部分の一部が取り
    外し可能となっており、該取り外し可能な部分の下側に
    開口部が設けられているとともに、該裏面材の裏面には
    該結線用開口部に連通する凹溝がその長さ方向に形成さ
    れていることを特徴とする、組み込み型床暖房パネル。
  4. 【請求項4】 表面材と裏面材との間に、部分的に面発
    熱体が配設されており裏面材の裏面の面発熱体が位置し
    ない部分にはその長さ方向に凹溝が形成されていてそこ
    に配線部材が位置していることを特徴とする、請求項3
    記載の組み込み型床暖房パネル。
  5. 【請求項5】 少なくとも該表面材は、所定数の単位板
    が特定の配列状態をもって接合されたものであり、該表
    面材の取り外し可能な部分は該所定数の単位板のうちの
    一つの単位板である組み込み型床暖房パネルを用いるこ
    とを特徴とする、請求項2記載の床暖房構造。
  6. 【請求項6】 少なくとも該表面材は、所定数の単位板
    が特定の配列状態をもって接合されたものであり、該表
    面材の取り外し可能な部分は該所定数の単位板のうちの
    一つの単位板であることを特徴とする、請求項3又は4
    記載の組み込み型床暖房パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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