JPH051255Y2 - - Google Patents

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JPH051255Y2
JPH051255Y2 JP1989069214U JP6921489U JPH051255Y2 JP H051255 Y2 JPH051255 Y2 JP H051255Y2 JP 1989069214 U JP1989069214 U JP 1989069214U JP 6921489 U JP6921489 U JP 6921489U JP H051255 Y2 JPH051255 Y2 JP H051255Y2
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notch
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、水耕栽培において、培養液上に浮か
べた定植パネルと組み合わせて使用する水耕栽培
用栽培物保持器に関するものである。
〔従来の技術〕
植物を栽培する方法の一つに、土の代わりに培
養液を用いて、植物に必要な成分を補給する水耕
栽培がある。上記の水耕栽培において、作物の種
子を育苗し、その苗を保持するために、水耕栽培
用栽培物保持器(以下栽培物保持器と称する。)
が使用されている。
一般に、栽培物保持器は、作物に充分な養分が
供給されるように、空隙率の大きいウレタンチツ
プやロツクウールを使用して容水量が増すように
工夫されている。
上記の各栽培物保持器には、一つの種子が播種
され、ある程度作物が成長した段階で、栽培物保
持器にしつかりと根をはつた苗のうち、特に成育
状態の良いものが選別される。そして、選別した
苗を培養液上に浮かべた定植パネルに移植して、
商品として出荷できるまで育成させている。
ところが、上述のような栽培物保持器では、作
物の種子が安定しにくく、さらに、作物の成長が
ある程度進んだ段階で、作業者が作物を栽培物保
持器から定植パネルへ移植する必要がある等の問
題点を有している。
そこで、最近において、栽培物保持器は、上述
の問題点を解決するために、作物の種子を保持し
て発芽及び成長させるための断面V字形の保持部
を有し、この保持部の底部に作物の種子が通過し
ない大きさの切欠部が形成されているものが提案
されている(実願昭63−151192号)。
即ち、上記の栽培物保持器は、例えば第3図に
示すように、約45度の角度を成した断面がほぼV
字形の保持部31bを有するほぼ三角柱形の容器
状に形成されている。
この保持部31bの底部には、切欠部31a
が、第4図に示すように、直線状に長手方向の右
端31gから左端31fまでの全域にわたつて形
成されている。また、切欠部31aの幅は、種子
32を保持部の底部で安定して保持でき、且つ種
子32が落下しない程度の大きさに設定されてい
る。そして、上記の構成を有する栽培物保持器3
1は、従来、発泡ポリスチレン等の一体成形にて
形成されている。
これにより、上記の栽培物保持器31は、作物
の種子32を安定した状態で保持することが可能
となり、さらに最初から栽培物保持器31を定植
パネルに組み付けた状態で発芽させるので、発芽
した種子32を定植パネルへ移植する必要がなく
なつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の栽培物保持器31は、栽
培物保持器31の底部に水滴が溜まり、この水滴
の影響で種子32が発芽し難かつたり、または発
芽せず腐つてしまうという虞れがある。
即ち、種子32を栽培物保持器31に播種する
場合には、予め、種子32が水に12時間程度浸け
られた後、種子32が酸素を吸収し易いように水
切り等をして表面の水が取り去られる。
ところが、上記の栽培物保持器は、発泡ポリス
チレン等の保水性のない材料で形成されている。
また、この栽培物保持器31は、第3図に示すよ
うに、断面がほぼV字形を有し、さらに切欠部3
1aの幅が種子32の径よりも小さくされてい
る。
従つて、栽培中に発生する水蒸気が栽培物保持
器31の側壁部31dに結露して水滴になると、
この水滴は、栽培物保持器31の底部に向かつて
流れ落ち、切欠部31aで堰き止められて底部で
溜まることになる。これにより、栽培物保持器3
1の底部で保持されている種子32は、この水滴
に直接浸かることで酸素の吸収が困難となり発芽
し難かつたり、または発芽せず腐つてしまう可能
性がある。
従つて、本考案においては、種子32が育成中
に過湿等の悪影響を受けず、常に種子の育成に良
好な環境を得ることができる水耕栽培用栽培物保
持器を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る水耕栽培用栽培物保持器は、上記
課題を解決するために、水滴が滴下する程度の幅
に形成された切欠部を有し、この切欠部を中心と
して断面V字型に折り曲げ可能に形成された支持
部材と、この支持部材の上面に設けられた粘着性
を有する粘着部材と、上記支持部材の下面に切欠
部を塞ぐようにして設けられた保持部材とからな
り、上記保持部材は、幼苗の根を通過させること
ができる程度の連続気泡を有した多孔質体で形成
されていることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、水耕栽培は、水耕栽培用
栽培物保持器が粘着部材に種子を付着させた状態
で、定植パネルの開口部に組み付けられ、この定
植パネルが培養液上に浮かべられることで行われ
る。
この際、切欠部は、水滴が滴下する程度の幅で
支持部材に形成されている。従つて、切欠部に
は、水滴が滞留することがない。一方、上記の切
欠部の幅は、水滴が滴下する程度に形成されてい
るため種子の径より大きくなる場合が多い。とこ
ろが、種子は、粘着部材に付着されるため切欠部
より落下せずに安定して保持される。
また、種子が発芽して殻と幼苗とに分離し、幼
苗が殻から脱離して切欠部に落下した場合には、
この切欠部を塞ぐようにして支持部材の下面に設
けられた保持部材に受け止められる。そして、幼
苗の根は、この保持部材の連続気泡を通過して培
養液に達することになる。
このように、水耕栽培用栽培物保持器で成育さ
れる種子は、この種子が生長して幼苗となつてか
らも、過湿等の悪影響を受けずに成育に良好な環
境で生長が可能になつている。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図および第2図に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
第1図に示すように、本考案に係る水耕栽培用
栽培物保持器2(以下栽培物保持器2と称する。)
は、培養液に達するように種子から生長した根を
通過させる切欠部2aを有する支持部材である支
持パネル4と、この支持パネル4の上面に設けら
れた粘着性を有する粘着部材である粘着剤7と、
上記の支持パネル4の下面に設けられ、切欠部2
aに落下した幼苗を保持可能な保持部材12とを
有している。
上記の支持パネル4は、例えば発泡ポリスチレ
ン等が用いられており、長方形の平板状に形成さ
れている。この支持パネル4の中央部には、切欠
部2a……が栽培物保持器2の長手方向に3カ所
形成されている。また、切欠部2a……の幅は、
水滴が滴下する程度に形成されている。
尚、上記の切欠部2aは、3カ所に限定される
ことはない。即ち、切欠部2aは、栽培物保持器
2が種子を育成中に形態を維持できる程度の強度
を有していれば、1カ所や2カ所であつても良い
し、3カ所以上であつても良い。
上記の支持パネル4の上面には、種子を保持す
るための粘着剤7が支持パネル4の中央部よりず
れた位置に、且つ栽培物保持器2の長手方向に塗
着されている。この粘着剤7は、支持パネル4の
両端2b,2cに渡つて帯状に塗着されている。
尚、この粘着剤7は、帯状に限定されることはな
く、例えば種子を保持する部分にのみ点状に塗着
されていても良い。
上記の粘着剤7の幅は、種子を充分に保持する
程度、例えば種子の外径と同程度の幅に設定され
ている。そして、この粘着剤7には、長期に渡り
粘着性を維持し、且つ親水性を有する例えばポリ
ビニルアルコール等の粘着性樹脂が使用されてい
る。
尚、支持パネル4に塗着された粘着剤7は、ポ
リビニルアルコール等の粘着性樹脂に限らず、例
えばでんぷん系の粘着剤7であつても良い。ま
た、粘着部材としては、上記の粘着剤7に限ら
ず、例えば両面テープ状の粘着テープであつても
良い。但し、上記の粘着部材は、長期に渡り粘着
性を維持するものが好ましい。
上記の粘着剤7には、粘着剤7を充分に被う程
度の大きさの離型紙8が被設されている。これに
より、栽培物保持器2は、使用前の保管中に、栽
培物保持器2同士の付着が防止されるようになつ
ている。
また、支持パネル4の下面には、粘着剤7から
落下した幼苗を受け止めて保持するための保持部
材12が設けられている。この保持部材12は、
例えばポリウレタン発泡体等の連続気泡を有した
多孔質体により形成されている。そして、上記の
連続気泡は、幼苗の根が通過できる程度の大きさ
に形成されている。これにより、切欠部2aより
滴下された水滴は、保持部材12を通過し易くな
つている。
尚、上記の保持部材12は、支持パネル4の全
面に設けられている必要はなく、切欠部2a……
を塞ぐことができる程度の大きさで設けられてい
れば良い。また、保持部材12は、保湿性の有無
を問わず連続気泡を有する多孔質体で有れば良
い。
上記の構成において、栽培物保持器2を使用す
る場合には、先ず粘着剤7に被設されている離型
紙8が剥がされる。そして、予め培養液中に12時
間程度浸けられて充分に培養液を含んだ種子が粘
着剤7に付着される。これにより、種子は、たと
え切欠部2aの幅が種子の径より大きくても切欠
部2aから落下することがない。
次に、栽培物保持器2は、切欠部2aを中心と
してA方向およびB方向に折り曲げられて、第2
図に示すように、断面V字型に形成される。そし
て、この形状を有する栽培物保持器2は、定植パ
ネル9に形成されている開口部9aに組み付けら
れた後、定植パネル9と共に培養液10に浮かべ
られる。
さらに、この栽培物保持器2には、種子1が育
成するのに充分な湿度となるように、保水性を有
するカバーシート6が上方より被せられる。尚、
このカバーシート6には、例えばポリビニルアル
コール等の保水性を有する樹脂、厚地の不織布、
またはワデングペーパ等の紙が使用される。
そして、カバーシート6が被せられて育成環境
が整えられると、栽培物保持器2とカバーシート
6との間に形成された空間11には、培養液10
より蒸発した水蒸気が切欠部2aより入つてい
く。これにより、支持パネル4の表面には、空間
11内の湿度が上昇することで、水蒸気が結露し
て水滴となる。この水滴は、支持パネル4の底部
に位置する切欠部2aへ流れ落ち、切欠部2aか
ら保持部材12を通過して培養液10へ滴下され
る。これにより、栽培物保持器2は、水滴の滞留
を防止することが可能となつている。
また、一般に、種子1は、生長に伴い殻と幼苗
13とに分離する。そして、粘着剤7に付着され
た種子1が生長した場合には、幼苗13が殻から
脱離する場合が多い。この場合、幼苗13は、殻
が粘着剤7に付着されているため、栽培物保持器
2の底部に落下する。落下した幼苗13は、切欠
部2aの下方に切欠部2aを塞ぐようにして設け
られた保持部材12で受け止められて保持され
る。この際、切欠部2aには、水滴が滞留してい
ないため、幼苗13が過湿とならない。従つて、
幼苗13は、保持部材12で保持された状態で、
根が保持部材12の連続気泡を通過して培養液1
0に達し生長が継続されることになる。
このように、栽培物保持器2は、種子1の育成
に良好な環境を作り出すことができ、さらに、幼
苗13が殻から脱離して栽培物保持器2の底部に
落下した場合でも、幼苗13を育成に良好な環境
で保持できるようになつている。
尚、栽培物保持器2には、保水性を有する保水
性シートが支持パネル4の上面に設けられていて
も良い。そして、この場合には、保水性シートが
空間11内の水分を吸収していくため、種子1…
へ供給する水分をほぼ一定に維持することが可能
になる。これにより、栽培物保持器2は、種子1
の育成環境を一層良好にすることが可能になる。
〔考案の効果〕
本考案に係る水耕栽培用栽培物保持器は、以上
のように、水滴が滴下する程度の幅に形成された
切欠部を有し、この切欠部を中心として断面V字
型に折り曲げ可能に形成された支持部材と、この
支持部材の上面に設けられた粘着性を有する粘着
部材と、上記支持部材の下面に切欠部を塞ぐよう
にして設けられた保持部材とからなり、上記保持
部材は、幼苗の根を通過させることができる程度
の連続気泡を有した多孔質体で形成されている構
成である。
これにより、水滴が切欠部から滴下し、また、
粘着部材より落下した幼苗が保持部材で受け止め
られることで、種子およびこの種子が生長した幼
苗が育成中に過湿等の悪影響を受けず、常に育成
に良好な環境で生長させることが可能になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案の一実施例を示
すものである。第1図は、水耕栽培用栽培物保持
器の斜視図である。第2図は、水耕栽培用栽培物
保持器を定植パネルに組み付けた状態を示す縦断
面図である。第3図および第4図は、従来例を示
すものである。第3図は、水耕栽培用栽培物保持
器の一部を破断して示す斜視図である。第4図
は、第3図のA−A線断面図である。 1は種子、2は水耕栽培用栽培物保持器、2a
は切欠部、4は支持パネル(支持部材)、7は粘
着剤(粘着部材)、13は幼苗である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水滴が滴下する程度の幅に形成された切欠き部
    を有し、この切欠部を中心として断面V字型に折
    り曲げ可能に形成された支持部材と、この支持部
    材の上面に設けられた粘着性を有する粘着部材
    と、上記支持部材の下面に切欠部を塞ぐようにし
    て設けられた保持部材とからなり、上記保持部材
    は、幼苗の根を通過させることができる程度の連
    続気泡を有した多孔質体で形成されていることを
    特徴とする水耕栽培用栽培物保持器。
JP1989069214U 1989-06-13 1989-06-13 Expired - Lifetime JPH051255Y2 (ja)

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JPH0310751U JPH0310751U (ja) 1991-01-31
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