JPH05125572A - アルカリ洗浄液の消泡方法 - Google Patents

アルカリ洗浄液の消泡方法

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JPH05125572A
JPH05125572A JP31002691A JP31002691A JPH05125572A JP H05125572 A JPH05125572 A JP H05125572A JP 31002691 A JP31002691 A JP 31002691A JP 31002691 A JP31002691 A JP 31002691A JP H05125572 A JPH05125572 A JP H05125572A
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JP
Japan
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cleaning liquid
liquid
closed space
cleaning
tank
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Withdrawn
Application number
JP31002691A
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English (en)
Inventor
Shigeki Furuichi
繁樹 古市
Tadashi Nara
正 奈良
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属材をアルカリ洗浄する場合に、該洗浄液
に発生する泡に対し、これを強制的に破泡せしめ、発泡
防止剤の添加量を軽減せしめるものである。 【構成】 循環タンク5内で、そこに流れるアルカリ洗
浄液の上方に閉空間7を確保すると共に、その液面に向
けて噴出管8より圧縮エアを噴出させ、且つ閉空間7内の
雰囲気温度と該タンク5内のアルカリ洗浄液の温度との
差が絶対値で10℃以上になるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属材をアルカリ洗
浄する場合における洗浄液の消泡方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延のなされた鋼帯の表面には圧延
油等の汚れが付着しており、そのため該鋼帯の表面に対
しアルカリ洗浄が行なわれる。
【0003】このアルカリ洗浄は、鋼帯をアルカリ洗浄
液へ浸漬せしめたり、該鋼帯に対する洗浄液のスプレ、
ブラッシング、電解洗浄、水洗等の工程を組合すことに
より行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な洗浄方法は鋼
帯に限られず、広く金属材一般の洗浄にも適用されてい
るが、除去の対象となる汚れに油脂、遊離脂肪酸、エス
テル類が含まれていると、その洗浄液中に含まれている
アルカリと反応(ケン化、中和反応の生起)して石鹸を
生成する。
【0005】この様な石鹸の生成があったり、当初から
他の界面活性剤等が含まれていると、電解で発生する酸
素や水素により、又洗浄槽から循環タンクへの洗浄液の
循環により、発泡する。この発泡があると、電解電流密
度を低下させると共に、該循環タンク等から溢れ出て、
洗浄液の損失や作業環境の悪化を招くことになる。
【0006】この発泡防止対策として特開昭58−22
1300号では、炭素数10〜18の範囲の高級アルコール
を発泡防止剤として添加する方法が試みられたが、多量
の発泡防止剤の添加が必要であり、該発泡防止剤自体も
油脂成分に近いことから、鋼帯等の金属材に再付着した
場合には、逆に汚れの発生源となる等の問題を抱えてい
た。
【0007】本発明は従来技術の以上の様な問題に鑑み
創案されたもので、上記の発泡防止剤につきその添加量
を低減したり全く添加せずに発泡を抑止することのでき
る洗浄液の消泡方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明はアルカ
リ洗浄液の消泡方法に係り、洗浄槽との間でアルカリ洗
浄液が循環する循環タンク内で、該タンク内に流れる該
アルカリ洗浄液の上方に閉空間を確保すると共に、該閉
空間内で気体及び/又は液体をその液面に向けて噴出せ
しめることを基本的特徴としている。
【0009】又第2発明法は、上記循環タンク内の閉空
間の確保と共に、該閉空間内の雰囲気と循環タンク内の
洗浄液の温度差が絶対値で10℃以上になるように設定す
ることを特徴としている。
【0010】更に第3発明法は、上記2つの発明法の構
成を組合せたものであり、閉空間内における気体及び/
又は液体の噴出と共に、閉空間内の雰囲気と循環タンク
内の洗浄液の温度差が絶対値で10℃以上になるように調
整することを特徴としている。
【0011】
【作用】上記のいずれの方法とも循環タンク内における
消泡を達成するものである。該タンク内に溜る泡は放っ
ておけば本来消泡するものであり、上記の発明はいずれ
もこのタンク内に閉空間を確保して自然消泡による消泡
も可能な状態にした。この自然消泡を効率よく行なわせ
るためには、前記閉空間として循環タンク内の洗浄液の
少なくとも10%以上の容量が必要(好ましくは30〜50
%)である。
【0012】一方、自然消泡だけでは、タンク内に循環
してくる洗浄液中の泡を全て消失させることは不可能な
ので、その消泡速度を高めるため、これらの発明では他
に次の様な物理的な破泡手段を併用せしめるようにして
いる。
【0013】即ち、第1発明及び第3発明では、上記閉
空間内で水、蒸気、圧力空気等、気体及び/又は液体を
液面に向けて噴出せしめることで強制的な破泡を行なわ
しめている。
【0014】又泡の内部の温度と外界の温度が同じだ
と、その内外の圧力が釣り合って平衡状態となり、消泡
は遅々として進まないが、両者の温度差が大きくなると
この平衡状態が破れ、泡が膨張又は縮小して破泡し易く
なる。第2発明法及び第3発明法では前記閉空間内の雰
囲気とタンク内の洗浄液との間の温度差を大きく採るこ
とで泡内外の圧力差を生じさせ、破泡し易い状態にし
た。その温度差としては後述する実験により破泡を促進
させる観点から+10℃以上又は−10℃以下になる様にし
た。
【0015】尚、前述した強制的な破泡手段としての
水、その他の液体や気体の噴出は、閉空間内の雰囲気の
温度を調整することにも役立つが、該雰囲気と洗浄液の
間の温度差をより大きく採るためには、前記閉空間上部
又は洗浄液中に蒸気を通す配管や電熱線等の加熱手段を
設けたり、冷媒を流す配管等の冷却手段を設ける等の構
成が望ましい。
【0016】以上の様な自然消泡と直接的な破泡手段の
組合せにより、洗浄液発泡時の破泡を促進することで、
安定的な金属材のアルカリ洗浄を実施することができる
様になる。
【0017】
【実施例】以下本発明の具体的実施例を添付図面に基づ
き説明する。
【0018】図1は鋼帯2の電解洗浄ラインに本願第3
発明の消泡方法が適用された場合の構成を示している。
【0019】この電解洗浄ラインでは、カセイソーダ又
は珪酸ソーダを含有するアルカリ洗浄液が満たされた洗
浄槽1において、該洗浄液中に連続的に浸漬される鋼帯2
に対し、整流器3により直流に変換された電気がこの鋼
帯2と平行に配置された電極4より印加され、該鋼帯2表
面の電解洗浄が行なわれる。
【0020】該洗浄液は、前記洗浄槽1から循環タンク5
に循環し、ポンプ6によって再び洗浄槽1内に移送され
る。この時洗浄槽1及び循環タンク5内で洗浄液中に石鹸
の生成による泡が発生している。
【0021】本実施例では、ポンプ6による循環タンク5
から洗浄槽1へのアルカリ洗浄液の移送量を調整して、
該循環タンク5内の洗浄液全量の10%以上の容量を有す
る閉空間7がこのタンク5内に設けられている。又この閉
空間7内の上部には、液面に向けて水、蒸気又はエアを
噴出することのできる噴出管8が配管されている。更に
この閉空間7内には下方に溜った洗浄液の液面を加熱す
るための電熱線による加熱手段9が又該洗浄液中には逆
にこれを冷却するための冷却配管10が設けられている。
【0022】この様な装置構成を備えた鋼帯2の電解洗
浄ラインにおいて、本発明者等は次の様な実験を行なっ
た。
【0023】まず前記加熱手段9により循環タンク5中の
洗浄液の液面の加熱を行なったところ、該洗浄液の温度
の上昇と共に、図2に示される様に、その液面に浮いた
発泡部分の高さが減少することがわかった。ところがこ
の加熱手段9による加熱をそのまま継続していると、閉
空間7内の雰囲気温度も次第に上昇して洗浄液の液面温
度に近づくことになり、それと共に発泡部分の高さが再
び上昇し始めた。
【0024】続いて前記冷却配管10により逆に循環タン
ク5内の洗浄液の冷却を開始したところ、再び液面発泡
部分の高さが減少し始めた。
【0025】そこで循環タンク5内の閉空間雰囲気温度
と洗浄液温度の差を取り、液面発泡部分の高さを測定し
てみた結果、図3に示される様な結果が得られた。同図
からその温度差が絶対値で10℃以上になると液面発泡高
さが500mm以下となり、洗浄液の消泡に効果があること
がわかる。
【0026】一方、この様な温度差を設ける調整を行な
わず、噴出管8からのスプレー法による次の様な実験も
行なった。
【0027】この実験では噴出管8から洗浄液液面に向
けて、水、蒸気、圧縮エアの噴出を行なわしめた。そう
したところ、20m3の循環タンク容量に対し、水噴霧で
は3l/min以上、蒸気では0.2ton/h以上、圧縮エア
では3Nm3/h以上の噴出速度で液面発泡高さが500mm
以下となり、消泡効果が認められた。但し、水及び蒸気
の噴出は所望の効果は得られるものの、洗浄液の濃度を
低下させるために大量に連続使用することが難しく、発
泡が生じた時の補助手段として使用することが望まし
い。
【0028】そこで本発明者等はこの電解洗浄ラインで
連続的な消泡を実施させるために、前記加熱手段9や冷
却配管10による熱交換の利用と、噴出管8からの圧縮エ
アの噴出による強制的な破泡を一緒に行なった。図4は
閉空間7内の雰囲気と洗浄液の温度差を採り、この様な
差がある夫々の場合に、完全な消泡を行なわしめるため
に必要な発泡防止剤の添加量(洗浄液中に含まれる含有
率で示す)を示している。同図からその温度差が10℃に
なれば、発泡防止剤の添加量が半減し、更にその温度差
が20℃以上になったところで約1/3にまで発泡防止剤の
添加量が減少できることが明らかとなった。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した本発明の消泡方法によれ
ば、発泡防止剤の添加量を低減させながら又は全く無添
加の状態でアルカリ洗浄液の発泡を抑止することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第3発明に係る消泡方法が適用された鋼帯の電
解洗浄ラインの構成説明図である。
【図2】洗浄液温度と該洗浄液液面の発泡高さとの関係
を示すグラフである。
【図3】閉空間内雰囲気及び洗浄液の温度差と該洗浄液
液面の発泡高さとの関係を示すグラフである。
【図4】閉空間内雰囲気及び洗浄液の間に温度差を設け
ると共に、圧縮エアの噴出を行なわしめた時の該温度差
と発泡防止剤添加量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 鋼帯 3 整流器 4 電極 5 循環タンク 6 ポンプ 7 閉空間 8 噴出管 9 加熱手段 10 冷却配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ洗浄液への浸漬又は該洗浄液中
    における電解により金属材の洗浄を行なう洗浄槽からこ
    の洗浄液が循環する循環タンク内で、そこに流れる該ア
    ルカリ洗浄液の上方に閉空間を確保すると共に、該閉空
    間内で気体及び/又は液体をその液面に向けて噴出せし
    めることを特徴とするアルカリ洗浄液の消泡方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ洗浄液への浸漬又は該洗浄液中
    における電解により金属材の洗浄を行なう洗浄槽からこ
    の洗浄液が循環する循環タンク内で、そこに流れる該ア
    ルカリ洗浄液の上方に閉空間を確保すると共に、該閉空
    間内の雰囲気と循環タンク内のアルカリ洗浄液の温度差
    が絶対値で10℃以上になるように設定することを特徴と
    するアルカリ洗浄液の消泡方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ洗浄液への浸漬又は該洗浄液中
    における電解により金属材の洗浄を行なう洗浄槽からこ
    の洗浄液が循環する循環タンク内で、そこに流れる該ア
    ルカリ洗浄液の上方に閉空間を確保すると共に、該閉空
    間内で気体及び/又は液体をその液面に向けて噴出せし
    め、且つこの閉空間内の雰囲気と循環タンク内のアルカ
    リ洗浄液の温度差が絶対値で10℃以上になるように設定
    することを特徴とするアルカリ洗浄液の消泡方法。
JP31002691A 1991-10-30 1991-10-30 アルカリ洗浄液の消泡方法 Withdrawn JPH05125572A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100646251B1 (ko) * 2005-03-11 2006-11-23 주식회사 포스코 알칼리 용액의 거품 제거장치
KR102329709B1 (ko) * 2020-07-20 2021-11-22 (주)디바이스이엔지 마스크 전해 세정장치
WO2023071419A1 (zh) * 2021-11-01 2023-05-04 中冶南方工程技术有限公司 一种冷轧带钢碱洗消泡系统

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19990107