JPH05124940A - 接触予備処理を伴う酸化性染髪方法 - Google Patents

接触予備処理を伴う酸化性染髪方法

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JPH05124940A
JPH05124940A JP4097504A JP9750492A JPH05124940A JP H05124940 A JPH05124940 A JP H05124940A JP 4097504 A JP4097504 A JP 4097504A JP 9750492 A JP9750492 A JP 9750492A JP H05124940 A JPH05124940 A JP H05124940A
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JP
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hair
dyeing
oxidative
complex
untreated
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JP4097504A
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Gottfried Wenke
ウエンケ ゴツトフリード
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Bristol Myers Squibb Co
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Bristol Myers Squibb Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】酸化性染髪方法において、特別な金属/キレー
ト錯体(金属としては銅−IIが望ましく、キレート化剤
は2,2′−ビピリジル及びO−フェナントロリンから
なる群から選ばれる)の有効量の水溶液と、ヘアとを接
触させることからなる予備処理、次いで酸化性染料混合
物による処理からなる方法。 【効果】未処理ヘアの酸化性染色速度を処理ヘアの通常
一致しない速度と一致させ、その結果得られる着色の強
度もしくは種類を減少させることなく、酸化性染色法の
効率が増大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化性染髪方法に関し、
更に詳しくは未処理ヘアの酸化性染色速度を処理ヘアの
該染色速度に合致させ、その結果方法の効率を実質的に
改善する、新規にして意外な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化性染髪方法は、一般には3成分反応
性組成物から生じる着色剤種の本質的な繊維内合成によ
り、他の染髪方法とは区別されている。酸化性染髪組成
物に含まれる3種の反応成分は次の通りである。 (1)主染料中間体、 (2)発色剤もしくは発色調節剤(これらの成分1及び
2は普通染料先駆物質と称されている)及び (3)酸化剤。 この方法を用いて染色されたヘアは、色が漂白もしくは
その他の方法によって化学的に除去されるまでその色を
保持している。それで、この方法は永久染色方法とみな
されている。一般に、この方法はアルカリ性pH9〜1
0で行われ、20−40分を要し、そして通常酸化剤と
して過酸化水素を使用する。
【0003】かかる組成物による単独染料適用後、ヘア
に対する酸化性損傷は小さいものである。しかし、これ
らの染料適用が繰り返された場合、あるいはその他の化
粧処理、例えばパーマネント・ウェーブ、毛緩和あるい
は過度の漂白と組み合わされた場合、ヘアの損傷はかな
りよりひどくなる。このような損傷は、普通消費者がヘ
アに対するあらい手触り、及びヘアの抜け傾向の形態で
経験している。
【0004】消費者は、一般には自分のヘアを定期的に
染髪し、代表的には月1回、時には月2回程頻繁に染髪
する。各々の染髪期間の間に、新しい毛髪が頭皮から生
育してくる。それで、典型的には、染髪されるヘアは未
処理ヘア(virgin hair)(頭皮に最も近
い)及び先に染髪されたヘア(未処理ヘアに最も近い)
からなることがわかる。更に、先に染髪したヘアは、そ
の長さと染髪処理の回数に基づいて、不連続のパーマネ
ント染髪処理を何回か受けているヘアを包含しているこ
とがある。染髪処理は、往々にして要する処理ではある
が、処理ヘアは例えばパーマネント・ウェーブのような
上述したその他の化学処理を受けていることがある。
【0005】毛髪を過酸化水素またはその他の酸化剤で
処理すると、毛髪中に存在する必須アミノ酸シスチンが
酸化されて、システイン酸となることが周知である。こ
の化学反応は、ヘア構造の弱化をもたらし、ヘアをより
乾燥させ、且つ破断しやすくさせる。従って、ヘアの酸
化性染髪中に過酸化水素に曝されるのが、ヘアに対する
損傷の原因となる主要な因果因子であると消費者が信じ
る理由がある。
【0006】毛髪着色剤産業では、この消費者の懸念を
染料前駆体の過酸化物酸化反応を促進させ、それでヘア
が過酸化水素または他の酸化剤の損傷効果に曝されてい
るべき時間量を減少させる金属イオン触媒で、酸化性ヘ
ア染料を再処方することにより充足しようとした。
【0007】しかしながら、これらの接触酸化性染色方
法は、いくつかの理由から商業上の成功をほとんどある
いは全くおさめていなかった。まず、染料物質の未処理
ヘアまたは化粧処理したヘアへの分子拡散は、未処理ヘ
アの拡散よりも一層速く生じることが周知である。従っ
て、酸化性染色方法を促進する触媒の存在それ自体が、
先に処理されたヘアと比較して、新しいヘアの生育の染
色速度の不均一さを更に不均衡とするのに役立つもので
ある。第2に、未処理または先に処理されたヘアは、未
処理または新しいヘアよりも金属触媒イオンに対する親
和性がより大きい。それで、未処理ヘアに沈着する金属
イオン触媒の量がより多くなり、ここで染料物質の分子
拡散もまたより迅速に生じる。これは、ヘアの2種のタ
イプの不均一、もしくは不均衡な染色をひどくするのに
役立つのみである。
【0008】このような不均衡な染色速度は、過去には
未処理ヘアで十分な濃い色合いを提供するのに十分な高
濃度であり、その結果未処理ヘア中により速い色の蓄積
がより少なく認められるような、金属イオン触媒濃度の
使用を必要としていた。それで、金属イオンの過剰の蓄
積が必然的に生じる。このようなヘア上の高金属イオン
濃度は、アルカリ性過酸化物と接触すると、発熱反応を
生じさせることができ、これによりひどい不快感や損傷
をもたらす。高い目の金属イオン濃度はまた本来粗いヘ
ア感触を生じる。それ故、金属イオン触媒から可能とな
る処理時間の短縮にも拘らず、ヘア損傷の認めるに足る
減少は、消費者にとって明瞭ではない。
【0009】これらの先行技術の欠陥を例示する特許を
以下に示す。ジレット・カンパニー(Gillette
Company)に付与されたドイツ特許第2,02
8,818号には、ヘアを約0.01−0.15モルの
濃度の金属塩の溶液で、5分間予備処理する酸化性染色
方法が開示されている。次に、ヘアを水で洗いすすぎ
し、そして約9.5のアルカリ性pHで5分間染料先駆
体、及び過酸化水素を含有する溶液に曝す。この染色時
間は、通常の酸化性染色方法に要する時間よりも著しく
短い。しかしながら、未処理ヘアで許容し得る染色レベ
ルを十分に接触作用するのに必要な金属イオンの濃度
は、酸化反応の促進にも拘らず、通常の方法に比してヘ
アの引張強度の測定値が、ヘア損傷の認めるに足る減少
を指示しなかった程高いものであった。認められ得る不
均一な染色、存在しないひどい金属の沈着及び損傷の付
随する危険性により、この方法は商業上の価値がほとん
ど残されていない。
【0010】ゴールドウエル(Goldwell)に付
与された国際特許WO88/01162号には、金属塩
触媒を予備処理として、触媒を別個にヘアに適用するよ
りもむしろ、クリームもしくはゲル状酸化性染料混合物
に直接添加する低pH染色方法が開示されている。低金
属濃度を用いているので、ゴールドウエル法は未処理ヘ
ア(あるいは先に化粧処理したヘア)を処理して、ヘア
を一時的に着色もしくは色合をつけるのにのみ適してい
る。ゴールドウエル法は、未処理即ち化学的に改変され
てないヘアを完全に染色して、永続性のある強い着色を
得ることができない。
【0011】ヘアに対するこの反応化学を変え、特に金
属の蓄積を実質的に減少させながら、未処理ヘアの酸化
性染色の速度をより速い処理ヘアの速度に、ほぼ適合さ
せることができる迅速であるが、永続性のある様式でヘ
アを酸化性の染色をする方法は、当該分野で意外な進歩
を示し、且つまた当該産業分野での長期にわたった要望
を満足させるものとなる。
【0012】
【発明の構成】本発明によれば、実質的に処理ヘアと不
均衡な速度で未処理ヘアの酸化性染色を遷移金属イオン
の水溶液が、接触作用をする先行技術と対比して、未処
理及び処理ヘア染色速度を一致させる格別に優れた方法
が提供される。本発明の方法は、その後の酸化性染色混
合物の適用に先立って、ヘアに対する水性予備処理とし
て、ジピリジルまたはo−フェナントロリンキレート剤
と錯体形成している遷移金属イオンの有効量を使用する
ことを包含している。
【0013】ヘア以外の繊維の染色に、一般に金属キレ
ート剤を使用することは新規ではない。繊維の染色に金
属キレート錯体を使用する初期の試みは、織物産業から
採用され、そしてほとんどの織物染色技術の如く、ヒト
のヘアの着色の場合、これらの技術はほとんど成功をお
さめていなかった。
【0014】例えば、1936年の早い時期に、ジーグ
フリード・ペテルソン(Siegfried Pete
rson)は、米国特許第2,190,848号に、セ
ルロース性織物繊維の水性後処理で、既着色後、金属キ
レート剤例えばジピリジル及びo−フェナントロリン、
並びにその他の使用を開示している。この処理は、耐光
堅ロウ度及び耐水堅ロウ度の助けとなった。着色は、酸
化性染色とは区別される直接染色法によるものであっ
た。
【0015】ゴールデムベルグ(Goldember
g)によって開発された所謂「ヘアのための金属キレー
ト染色法」は、米国特許第3,075,821号に開示
されている。ゴールデムベルグでは、ピリジル成分をも
含有し得るジチオ−オキサミドを包含する有機キレート
剤の微量ではあるが、着色生成性「後処理」量を固定さ
せる媒染剤として使用している。ジチオ−オキサミド成
分と金属イオンとの反応は、ヘアを着色するその他の反
応を接触作用することから区別される如く、ヘアの着色
の直接の原因となっていた。
【0016】代替の「金属キレート染色法」は、着色を
ヘアに直接固定させるために、pHを約10−11に調
節して、金属塩及びキレート剤双方を錯体の形態で含有
する水溶液で、ヘアを着色するものであった。米国特許
第3,429,646号でM.W.スティード(Ste
ed)は、キレート剤例えばジピリジル及びo−フェナ
ントロリンの着色生成量を使用することを開示してい
る。
【0017】ゴールデムベルグ及びスティードによるこ
れらの方法は、着色を生じるのに十分な濃度で、特別な
金属イオン及び適切な錯体を必要とする。スティード
は、ジピリジルの第一銅錯体、Cu(dipysidy
l) は、弱い酸化剤、例えば空気中の酸素によって
さえも、第二銅ジピリジル錯体に酸化され得ると警告し
ている。これが、スティード法での問題である。その理
由は、強く着色したCuI錯体は空気で酸化されて、弱
く着色したCuII錯体を形成し得るからである。従っ
て、協力な酸化剤例えば過酸化水素の存在は、スティー
ド法では高度に着色したCuI錯体の酸化を防止するべ
く回避される。
【0018】本発明で使用されるCuII錯体及びその
他の非着色性材料が、酸化性染料反応を、ヘアを直接染
色するよりもむしろ、接触作用をしている限り、酸化剤
の存在下でのそれらの有効な非着色用途、及びそれらの
酸化剤との相溶性は新規で意外なことである。
【0019】更に近年になって、金属錯体が例えば特公
昭45−24478号で、例えばジメチルグリオキシム
(ジグライム)とのキレート銅錯体を形成させるのに使
用されている。キレートを容易に酸化される自己酸化性
染料混合物(過酸化物のような酸化剤を排除している)
に緊密に混和した。実質的な量のこれらの金属錯体が存
在し、そして空気酸化中に着色を生じた。
【0020】金属キレート性錯体による染色の先行技術
による提案に対する本発明の主要な差異は、本発明は直
接染料としてよりも、むしろ予備処理触媒として使用さ
れる金属キレート錯体の非発色量を必要としていること
である。意外にも、触媒としてこれらの錯体は、未処理
及び処理ヘアの不均一な酸化性染料速度に適合してい
る。
【0021】更に、金属イオン接触染色中に通常生じ
る、過度の金属蓄積及びシスチンの酸化によるヘアに対
する固有の損傷が実質的に阻止される。
【0022】従って、本発明の主たる目的は、未処理及
び処理ヘアの染色速度を適合させる、新規にして意外な
ヘアの酸化性染色法を提供するにある。
【0023】更に、他の本発明の目的は、実質的により
低い金属濃度を伴う酸化性染色法を、接触する新規にし
て意外な方法を提供するにある。
【0024】本発明の他の目的は、ヘアの染色において
金属キレートを使用する、新規にして改善された方法を
提供するにある。
【0025】本発明の更に他の主要な目的は、過酸化水
素ヘの曝露時間を減少させることによるだけでなく、過
酸化物酸化の過酷な特性を調節することによる、新規に
して改善されたヘアの酸化性染色法を提供するにある。
【0026】前述した目的及びその他の目的を参照し
て、本発明を特に記述し、そしてその他の目的及び利点
は、以下の記載実施例及び請求項から、暗にあるいは明
確に明らかとなる。
【0027】本発明を開示するに当たり、以下に記載の
ある種の遷移金属錯体、例えば2,2’−ジピリジルま
たはo−フェナントロリンの第二銅錯体は、本来水溶液
中である程度の着色性を有していることが明らかであ
る。しかし、本発明の技術及び構成は、かかる着色傾向
とは区別されるべきである。その理由は、本発明の金属
キレート錯体は、ヒトのヘアでの直接着色を生じるのに
必要なものよりも、実質的に少ない量で使用されるから
である。
【0028】本文で使用される「未処理ヘア」(vir
gin hair)なる用語は、何らかの化学的処理、
例えば酸化性染髪、パーマネント・ウェーブ、せ取りも
しくは緩和、漂白等により、化学的に改変されたことが
ないヘアを称し、但し、環境で風化され、シャンプーさ
れ、コンディショニングされ、あるいは一時的もしくは
半永久染髪により染色されたことのあるヘアを包含す
る。「非未処理ヘア」(nonvirgin hai
r)即ち、「処理ヘア」(treated hair)
とは、前述の化学的処理の1種、またはそれ以上で化学
的に改変されたことのあるヘアを称する。
【0029】本発明によれば、酸化性染色反応、特に過
酸化水素による該反応の過程で、新規な着色効果が生じ
る。本発明の金属イオン/キレート錯体は、これらのヘ
ア着色反応に直接よりむしろ、接触的に関与するのに役
立つものである。
【0030】本発明の方法において、2,2’−ジピリ
ジルまたはo−フェナントロリンからなる群から選択さ
れるキレート剤と、錯体形成されている遷移金属塩の予
備処理水溶液を未処理、及び処理双方のヘアが存在する
ヘア頭部に適用する。予備処理溶液を未処理及び処理ヘ
ア部分に錯体を沈着させるのに、十分な時間の間ヘアと
接触させたままにしておく。ヘアでの接触時間は、約1
〜15分間、好ましくは約5〜15分間である。次に、
ヘアを洗いすすぎして過剰の錯体を除去する。次いで、
染料中間体、発色剤及び酸化剤の酸化性染料混合物を常
法で、ヘアに約5〜30分、好ましくは約5〜15分適
用する。本発明の重要な特徴は、ヘアの性状がヘアの有
する遷移金属イオン錯体に対する親和性に認知し得るほ
ど、実質的に影響を及ぼさないことである。更に、十分
な濃度の錯体が、未処理及び処理双方のヘアに沈着し
て、ヘア染料先駆体の酸化を本質的に均一に促進し得る
ことが、予備処理の格別にして意外な結果である。これ
は、以下に述べる如く、予備処理溶液中に存在する錯体
の濃度が、極めて低いことに鑑み、殊にその事例であ
る。
【0031】予備処理溶液中に存在する金属イオンは、
遷移金属例えば銅、コバルト、鉄、マンガンの形態で提
供することができる。第二銅で特に有効な結果が得られ
ていて、第二銅形態がそれ故好適である。
【0032】金属イオンは、いずれの水溶性の塩の形態
で提供することができ、これらの塩には、例えば上に列
挙した金属の硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、酢酸塩、塩化
物及びクエン酸塩が包含される。
【0033】予備処理溶液は、予め調製した錯体の水溶
液を単に形成させることによって、調製することができ
る。あるいはまた、予備処理溶液は遷移金属塩の水溶液
を2,2’−ジピリジルもしくはo−フェナントロリン
キレート剤のアルコール溶液と混合することによって、
調製することができる。好ましくは、キレート剤は予備
処理溶液中に存在する金属イオンの重量に等しい等モル
量である。予備処理溶液は、約6−10、好ましくは約
8−9のpHを有し、これは適当な量のpH調節剤、例
えばクエン酸、水酸化ナトリウム等で得られる。任意の
化粧上、許容し得る低分子量アルコール、例えばエタノ
ールまたはイソプロパノールをキレート剤のアルコール
溶液の調製に使用し得る。予備処理溶液は、好ましくは
そのヘアへの適用の適当さを増進させるための他の成分
1種、またはそれ以上を含有している。例えば、予備処
理溶液は、消費者の頭部から流れ落ちることのないよう
に、若干の粘張性液体としてヘアに適用可能とするため
に、十分な量の界面活性剤、増粘剤及びその他の通常の
シャンプー成分を、含有するシャンプーとして通常処方
される。
【0034】予備処理溶液中に存在する金属イオン錯体
の量は、最小接触量でなければならず、且つ金属イオン
錯体自体からの本来の発色に必要な量より少ないもので
なければならない。それで、銅II−ジピリジルは認知
し得るほど着色されていない。錯体の量は、予備処理溶
液の約0.001〜0.1%、好ましくは約0.005
〜0.05%、最も好ましくは約0.005〜0.01
%(重量基準)の範囲にあり、予備処理溶液が流動可能
であるが、若干粘張性液体、例えばシャンプーの好まし
い形態である場合、その錯体濃度は、好ましくはこの範
囲の高い方の末端方向にあり、典型的には予備処理溶液
の約0.01〜0.05重量%である。対照として、ジ
レット法を接触作用をするのに必要な銅塩の量は、予備
処理溶液の0.16〜2.4重量%である。
【0035】反応速度の加速は、予備処理溶液からヘア
上に沈着する金属イオン錯体の量の凾数である。錯体の
接触的に有効な量がヘア上に沈着する。「接触的に有効
な量」とは、前述の如く30分の期間内に使用者に対し
て、不当な不快な、もしくは皮膚刺激なしに酸化性染色
反応の完了を可能とするように、沈着を基にしてヘア染
色反応を促進する量を称する。銅II−ジピリジル錯体
については、ヘア上に沈着した第二銅のかかる量は、一
般にはヘアのタイプとは無関係に、約100〜1000
ppm、好ましくは約200〜700ppmの範囲にあ
る。最小量以下では、錯体では酸化性反応に十分な接触
をなし得るには、沈着が余りにも少なくなる。上方の値
以上では、酸化性反応が更に迅速に進行し、皮膚刺激を
もたらすのに十分な熱の放出の可能性がある。しかし、
上方の値以上の量は、発色が該値以下で十分に満足すべ
きものである限り、必要とされない。他の遷移金属錯体
については、ヘア上に沈着する錯体の量は、銅II錯体
に関する錯体の接触効率に基づいて、若干変化し得る。
【0036】前文で指摘した如く、予備処理溶液のpH
は約6〜10、好ましくは約7.5〜9である。有利に
は、ヘアをより明るい色相乃至より暗い色相に染色する
場合、染料先駆体によるその次の染色は、中性に近いp
H、典型的には約6〜8.5のpHで生じ得る。これ
は、通常の酸化性染髪方法で必要とされる9〜10のp
Hよりも、ヘアに対してずっと有害ではない。ヘアをま
ず淡色化しなければならない場合、即ち暗色のヘアをよ
り明るい色相に染色する場合、染髪先駆体のpHは、予
備処理溶液の使用に拘らず、9−10の範囲になければ
ならない。
【0037】前述の如く、本発明の予備処理工程は、好
ましくは5〜10分間ヘアと接触させて保持し、この後
ヘアを水で洗いすすぎし、そして酸化性染色混合物を適
用する。
【0038】酸化性染色混合物は、通常の主染料中間
体、発色剤及び酸化剤を包含する。
【0039】ヘア着色用の通常の酸化剤組成物で使用さ
れる通常の染料、及び発色剤いずれもが本発明の組成物
に使用して、広範囲の色彩及び色相を達成することがで
きる。典型的に有用な主要中間体及び発色剤は、例えば
米国特許第3,536,436号、同第4,092,1
02号、同第3,884,627号及び同第3,98
1,677号並びに英国特許第2,205,329号に
開示され(これらを参考として本文に挿入する)、そし
てp−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、o
−p−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール及び
複素環顕色剤、並びにこれらの各々の適当な誘導体が包
含される。
【0040】本発明では、種々の主要中間体を使用する
ことができ、これらには例えば、次の式
【0041】
【化1】
【0042】に相当するp−フェニレンジアミンが包含
される。式中、R及びRは同一または異なって、水
素:C−C低級アルキル基、水酸基1個またはそれ
以上で置換されているか、またはメトキシ、メチルスル
ホニルアミノもしくはアミノカルボニル基で置換されて
いるC−Cアルキル基、フルフリル基、あるいはア
ミノ基で置換されていてもよいフェニル基を示し;R
及びRは相互に独立して、水素、C−C低級アル
コキシ基、あるいは水酸基1個またはそれ以上で置換さ
れているC−C低級アルキル基を示し;そしてR
及びRは、相互に独立して、水素、C−C低級ア
ルコキシ基、C−C低級アルキル基あるいはハロゲ
ン原子、例えば塩素を示す。また、式を有する化合物の
無機または有機酸との塩、フェニル基がp−位でC
アルキル基で置換されていてもよいOH、またはア
ミノ基で置換されているN,N’−ジフェニルアルキレ
ンジアミン(アルキレン基で結合されているアミノ基に
ついて、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシア
ルキルまたはC−Cアミノアルキルで置換されてい
てもよい)が包含される。
【0043】式(I)の有用な化合物のうちには、p−
フェニレンジアミン、2−メチル−p−フェニレンジア
ミン、2−メトキシ−p−フェニレンジアミン、2−ク
ロロ−N−メチル−p−フェニレンジアミン、N−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン、N−フルフリル−p−
フェニレンジアミン、3−メトキシ−N−メチル−p
−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジ
アミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、2,3
−ジメチル−p−フェニレンシアミン、5−クロロ−N
−メチル−p−フェニレンジアミン、5−メチル−N
,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、5−メ
チル−N−エチル−N−(アミノカルボニルメチ
ル)−p−フェニレンジアミン、5−メチル−N−エ
チル−N−(メチルスルホニルアミノエチル)−p−
フェニレンジアミン、N−(2−メトキシエチル)−p
−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニ
レンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
−p−フェニレンジアミンが挙げられる。N,N’−ジ
フェニルアルキレンジアミンには、例えばN,N’−ビ
ス−(2−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(p−
アミノフェニル)エチレンジアミンが包含される。それ
らの酸との塩、例えばモノ塩酸塩、ジ塩酸塩または硫酸
塩もまた適当である。
【0044】本発明に従って、更に特に使用し得るp−
アミノフェノールには、p−アミノフェノール、2−メ
チル−p−アミノフェノール、2,3−ジメチル−p−
アミノフェノール、2,6−ジメチル−p−アミノフェ
ノール、3−メトキシ−p−アミノフエノール、2−ク
ロロ−p−アミノフェノール、2−ヒドロキシメチル−
p−アミノフェノール、N−メチル−p−アミノフェノ
ール及び3−(メチルチオ)−p−アミノフェノールが
挙げられ、p−アミノフェノールが好ましい。
【0045】適当なオルト顕色剤には、o−アミノフェ
ノール、5−クロロ−o−アミノフェノール、o−フェ
ニレンジアミン、及び3−メチル−o−フェニレンジア
ミンがある。
【0046】複素環顕色剤には、本発明によれば、2,
3−ジアミノ−6−メトキシピリジン及び2−(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノ−5−アミノピリジン並びにそ
れらの塩、更に特定すると、2−メチルアミノ−3−ア
ミノ−6−メトキシピリジン、2,5−ジアミノピリジ
ン、2−(N−ヒドロキシエチル)アミノ−5−アミノ
ピリジン及び2−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ−5−アミノピリジンを使用するのが好まし
い。
【0047】更に特定して好ましい酸化ベースは、p−
フェニレンジアミミン、2−メチル−p−フェニレンジ
アミン、N−(2−メトキシエチル)−p−フェニレン
ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p
−フェニレンジアミン及びp−アミノフェノールがあ
る。
【0048】発色剤または発色調節剤のうちには、特に
次の式に相当する化合物が挙げられる。
【0049】
【化2】
【0050】式中、RはC−Cヒドロキシアルキ
ル基の1個またはそれ以上で置換され得る水酸基、また
はアミノ基を示し;R及びRは、相互に独立して、
水素、水酸基、C−C低級ヒドロキシアルキル基で
置換されていてもよいアミノ基、あるいはC−C
級アルキル基を示し;そしてR、R及びRは水
素、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基
またはC−C低級アルキル基を示し、而してR
びRは、一緒になってメチレンジオキシ基を形成する
ことも可能である。
【0051】適当な発色剤のうちには、2−メトキシ−
5−アミノフェノール、2−メトキシ−5−〔N−(2
−ヒドロキシエチル)アミノ〕フェニル、1,3−ジア
ミノ−2,6−ジメトキシベンゼン、2−メトキシ−1
−(N−メチルアミノ)−4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−3−アミノベンゼン、1,3−ジアミノ−6−メ
トキシベンゼン、1,3−ジアミノ−4,6−ジメトキ
シベンゼン、4,6−ジメトキシ−1,3−ビス〔N−
(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕ベンゼン、2,6−
ジメトキシ−3−〔N−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノ〕−1−アミノベンゼン、2−メチル−5−〔N−
(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕フェノール、1,3
−ビス〔N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕−4−
メトキシベンゼン、3−アミノ−4−メトキシフェノー
ル、3,4−メチレンジオキシ−1−アミノベンゼン、
2,6−ジメチル−3−〔N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ〕フェノール、2,6−ジメチル−3−アミ
ノフェノール、4−エトキシ−1−アミノ−3−〔N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕ベンゼン、
(2,4−ジアミノフェノキシ)エタノール、(2−ア
ミノ−N−メチル−4−アミノフェノキシ)エタノー
ル、1−メトキシ−2−〔N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ〕−4−アミノベンゼン、3,4−メチレン
ジオキシ−6−エチルフェノール、3,4−メチレンジ
オキシ−6−メトキシフェノール、3−アミノ−6−メ
トキシアミノベンゼン、3−アミノフェノール、1,3
−ジヒドロキシベンゼン−4−(ヒドロキシエトキシ)
−1,3−フェニレンジアミン、4,6−(ジヒドロキ
シエトキシ)−1,3−フェニレンジアミン及び1,3
−フェニレンジアミンが挙げられる。
【0052】その他の適当な発色剤は、6−アミノベン
ゾモルホリン、1−アミノ−7−ナフトール、6−ヒド
ロキシベンゾモルホリン、1−ナフトール、1,3−ジ
ヒドロキシナフタレン及び1,2−ジヒドロキシベンゼ
ンである。複素環発色剤には、2,6−ジヒドロキシピ
リジン、2,6−ジアミノピリジン、2−アミノ−4−
ヒドロキシピリジン、2−ヒドロキシ−4−アミノピリ
ジン、2−ヒドロキシ−5−アミノピリジン、2−アミ
ノ−6−ヒドロキシピリジン等が挙げられる。更に、一
方または双方のアミノ基のアミノ窒素が、C−C
ルキル基、例えばメチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソ−もしくはsec−ブチル、ペンチル、se
c−ペンチル、ネオペンチル、t−ブチル、ヘキシル、
3−メチルペンチルまたは4−メチルペンチル基で、モ
ノもしくはジ置換されている2,6−ジアミノアルキル
ピリジンの他の誘導体も包含される。アミノ−4−ヒド
ロキシ−または2−ヒドロキシ−4−アミノ−ピリジン
の一方のアミノ基はまた、窒素原子上でモノ−もしくは
ジ−C−Cアルキル化を有していてもよい。
【0053】2,6−ジアミノ−または4−アミノ−2
−ヒドロキシ−または2−アミノー4−ヒドロキシピリ
ジン窒素はまた、C−Cのアルコキシ置換分で単
独、または重複して誘導体化されていてもよく、特に2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒ
ドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロ
キシヘキシル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキ
シブチル、2−ヒトロキシペンチル、2−ヒドロキシフ
ェキシル、3−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシペン
チル、3−ヒドロキシフェキシル、4−ヒドロキシペン
チル及び5−ヒドロキシペンチル基が挙げられる。
【0054】以下に、本発明に使用する好ましい主要中
間体及び発色剤のいくつかを列記する。 主要中間体: p−フェニレンジアミン p−アミノフェノール o−アミノフェノール N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)p−フェニレン
ジアミン 2,5−ジアミノピリジン p−トルエンジアミン 発色剤: レゾルシノール m−アミノフェノール −ナフトール 5−アミノ−o−クレゾール 2−メチルレゾルシノール 5−アミノ−2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フ
ェノール 4,6−ジ(ヒドロキシエトキシ)−1,3−フェニレ
ンジアミン
【0055】本発明の組成物には、酸化性染髪組成物に
通常使用される、周知の通常の添加剤、例えば増粘剤、
界面活性剤、抗酸化剤、香料及びキレート剤が包含され
ていてもよい。このような組成物は、好ましくは液状溶
液であるが、乳剤、懸濁剤、ローションまたはゲルの形
態であってよい。
【0056】本発明の染色組成物に使用し得る界面活性
剤は、陰イオン性、非イオン性または陽イオン性であり
得る。種々のタイプの界面活性剤の例として、高級アル
キルベンゼンスルホネート;アルキルナフタレンスルホ
ネート;アルコール及び多塩基性酸のスルホン化エステ
ル;タウレート;脂肪族アルコールサルフェート;有枝
鎖もしくは第二アルコールのサルフェート;アルキルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド;脂肪酸または
脂肪酸混合物の塩;N−オキシアルキル化脂肪酸アルカ
ノールアミン;等が挙げられる。特定の界面活性剤の例
示として、ラウリル硫酸ナトリウム;ポリオキシエチレ
ンラウリルエステル;ミリスチルサルフェート;グリセ
リルモノステアレート;トリエタノールアミンオレエー
ト;パルミチン酸メチルタウリンのナトリウム塩;セチ
ルピリジニウムクロライド;ラウリルスルホネート;ミ
リスチルスルホネート;ラウリル酸ジエタノールアミ
ド;ポリオキシエチレンステアレート;エトキシ化オレ
オイルジエタノールアミド;水添牛脂のポリオキシエチ
レングリコールアミド;ステアリルジメチルベンジルア
ンモニウムクロライド;ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム;2−アミノ−2−メチルプロパノール;p−
ドデシルベンゼンスルホネートのトリエタノールアミン
塩;ノニルナフタレン硫酸ナトリウム;ジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム;N−メチル−N−オレオイルタ
ウリン酸ナトリウム;イソチオン酸ナトリウムのオレイ
ン酸エステル;ドデシル硫酸ナトリウム;3−o−ジエ
チルトリデカノール−6−サルフェートのナトリウム
塩;等が挙げられる。界面活性剤の量は、広い範囲で変
えることができ、例えば組成物の0.05〜15%、好
ましくは0.10〜5重量%である。
【0057】増粘剤はまた、本発明の染色組成物に混和
することができ、このものは染髪で普通に使用されてい
るものの1種または数種であってよい。これらの例示と
しては、生成物例えばアルギン酸ナトリウムまたはアラ
ビアゴムあるいはセルロース誘導体、例えばメチルセル
ロース例えばメトセル(Methocel)60HG、
あるいはカルボキシメチルセルロースもしくはヒドキシ
エチルセルロースのナトリウム塩、例えばセロサイズ
(Cellosize)QP−40、あるいはアクリル
酸重合体例えば、ポリアクリル酸ナトリウム塩あるいは
無機増粘剤、例えばベントナイトが挙げられる。この増
粘剤の量は、20%もの高いものでも、広い範囲にわた
って変わり得る。通常、このものは組成物の0.5〜5
重量%の範囲にある。組成物の粘度は、約1〜100,
000cpsに変わり得る。典型的なローション処方物
については、組成物の粘度は約100〜10,000c
psである。
【0058】本発明の染料組成物に、抗酸化剤を添加す
るのも有用である。この目的に有用な種々の抗酸化剤
が、先行技術で知られている。これらのうちには、無機
亜硫酸塩、例えば亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸
及び他のメルカプタン、ブチル化ヒドロキシトルエン、
亜ジチオン酸ナトリウム、種々の形態のアスコルビン酸
及びその誘導体、例えばアスコルビン酸ナトリウム、エ
リソルビン酸、アスコルビルパルミテート、アスコルビ
ルラウレート等が挙げられる。使用時の抗酸化剤の量
は、極めて少量変化し得る。しかし、一般にはこれは、
約1重量%までであり、典型的には0.001〜1重量
%である。
【0059】本発明の染色組成物は、好ましくは水性組
成物である。本文で使用される「水性組成物」なる用語
は、一般的な意味で本発明の目的に有用ないずれの水−
含有組成物を包含するものとして、使用されている。こ
れは、水性媒質中の酸化剤、主要中間体及び発色剤の真
の溶液(単独あるいは水性媒質にも溶解、もしくは分散
される他の材料と組合わさって)を包含するものであ
る。水性組成物なる用語はまた、水性媒質単独、あるい
は他の構成分を伴っての反応剤を形成する酸化剤及び染
料のいずれの混合物も包含している。種々の成分を媒質
中にコロイド状に分散させるか、あるいは単に媒質中に
密に混和することができる。更にまた、水性媒質は水、
あるいは水及び追加もしくは補助溶媒を包含し得る。成
分の溶解性を増大させるのに使用し得る典型的な補助溶
媒には、エタノール、カルビトール、イソプロパノー
ル、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、グリセリン等が包含される。
【0060】本発明の水性染色組成物は、染髪分野で使
用されている常法で、調製することができる。即ち、組
成物は適切に攪拌しながら、選択された媒質に成分を溶
解、もしくは懸濁させることにより調製できる。調製
は、周囲の温度即ち20〜35℃で行われるが、溶解性
及び調製の速度は、上昇した温度例えば40〜100℃
を用いて増大させることができる。
【0061】酸化剤は、好ましくは過酸化水素である。
過酸化物を使用する普通の酸化性染髪技術は、ヘア中に
存在する必須アミノ酸シスチンの酸化を生じることに注
目することが肝要である。シスチンは、システイン酸に
酸化される。この化学反応は、ヘア構造の弱化をもたら
し、ヘアがより乾燥し、破断する傾向がより多くなる。
しかし、本発明者等は、本発明の予備処理で、金属イオ
ンがジピリジルまたはo−フェナントロリンと錯体を形
成している場合、中性に近い染色pHでシスチンの酸化
が、ほとんどあるいは全く起こらないことを見い出し
た。
【0062】ジピリジルまたはo−フェナントロリン錯
体で予備処理すると、系中酸化性染髪反応の別異の特徴
の故に、過酸化水素の必要量が減少され、そして事実染
色速度を低下させることなく、より過酷でない酸化剤、
例えばペルオキソ塩(例えば過ホウ酸ナトリウム、過炭
酸ナトリウムまたは二酸化ストロンチウムさえも包含す
る)を使用を可能とする。過酸化水素を使用する場合、
0.1〜1.0重量%程の低い好適濃度が有効である。
【0063】酸化性染色反応は、通常の酸化性染色反応
よりも損傷をもたらすことが少なく、急速且つ効果的に
生じる。酸化性処理の間のヘアに対する損傷は、シスチ
ン酸化の結果として形成されるシステイン酸の量を測定
することにより、十分に評価できる。実施例4に例示す
るように、システイン酸形成は先行技術の方法に比し
て、本発明の実施では極めて低い。
【0064】〔実施例〕本発明を例示するために、以下
に実施例を挙げる。本発明は、説明のためにのみ開示さ
れる実施例に限定されるものでないことが明白である。
%はいずれも重量%である。
【0065】 実 施 例 1 次の酸化性染料組成物(W)を調製した。 p−フェニレンジアミン 0.4% 5−アミノo−クレゾール 0.6% 過酸化水素 3.0% 界面活性剤 19.0% プロピレングリコール 10.0% イソプロパノール 3.3% 佐剤 1.7% モノエタノールアミン pH約6とするための適量 水 100%とする適量 次の塩溶液(X)を調製した。 CuSO 0.006%(CuII) MEA pH9.3とする適量 水 100%とする適量 次の水溶液(Y)をも調製した。 CuSO 0.006%(CuII) 2,2’−ジピリジル 0.02% 水酸化ナトリウム pH9.3とする適量 水 100%とする適量 *メタノール中で可溶化
【0066】第二の水溶液(Z)を錯体形成剤として、
2,2’−ジピリジルをo−フェナントロリンで置き換
える以外は、上述したのと同じように調製した。処理前
に、しらがまじりの未処理ヘアをハンター・トリステイ
ミュラス・システム(Hunter Tristimu
lus System)からの周知のハンター(Hun
ter)色度値を用いて、色及び強度について試験し
た。結果を表1の記入事項1に示す。
【0067】同じ未処理しらがまじりのヘアの試料を2
0分間、上記酸化性染料組成物(W)で処理し、次にハ
ンター・トリステイミュラス・システムを用いて試験し
た。結果を表1の記入事項2に示す。
【0068】未処理のしらがまじりのヘアの別の試料を
10分間、上記塩溶液(X)で予備処理し、水で洗いす
すぎし、次いで20分間酸化性染料(W)処理した。予
備処理し、染色した毛髪についてのハンター・トリステ
イミュラス・システム試験の結果を記入事項3に示す。
【0069】同じ未処理のしらがまじりのヘアの別の試
料を10分間、水性予備処理組成物(y)で、本発明の
方法で予備処理し、洗いすすぎし、そして20分間組成
物(W)で酸化性染色した。ハンター・トリステイミュ
ラス・システムの結果を表1の記入事項4に示す。
【0070】最後に、試料を本発明の方法で10分間、
水溶液(Z)で予備処理し、洗いすすぎし、そして20
分間組成物(W)で酸化染色した。ハンター・ステイミ
ュラス結果を表1の記入事項5に示す。
【0071】ハンターL値は、着色強度の指標である。
L値が低くなるほど、着色が濃くなる。a値は、ヘア・
着色の緑色あるいは赤色を測定する。この値が増大する
につれて、ヘアはより一層顕著な赤色を有するが、この
値か減少するにつれて、色調はより緑色の色相の方向に
向かう傾向がある。b値は青色または黄色を測定する。
bが増大するにつれて、ヘアのふさはより一層黄色とな
る。
【0072】p−フェニレンジアミン(PPD)及び5
−アミノ−o−クレゾール(5−AOC)は、酸化染色
処方物の普通に使用される染料先駆体である。本発明に
よるPPD及び5−AOC染料先駆体による染髪に対す
る接触作用の効果は、一般に染料処方物で期待されるも
のの典型的なものである。このような処方物は、往々に
して所望の着色を得るために、数種の主要中間体及び数
種の発色剤を一緒に混和して包含している。染色後の色
の深さは、約15またはそれ以下のハンターL値につい
て満足すべきものと判断される。
【0073】触媒なしで染色した未処理のしらがまじり
のヘアについて(表1の記入事項2)、ハンターL値は
僅か23であった。この満足すべき着色を与え得ないこ
とは、低染料組成物(W)pHの結果であり、6の低p
Hは染料形成速度を低下させる。より高いpHを用いる
と、ヘア損傷の度合がより一層大きくなる。同一ヘアを
同一条件で、銅II塩で予備処理すると、ハンターL値
は若干低下して19.1となる。この色の深さは、満足
すべきである。
【0074】同じヘアを本発明のCu−ジピリジルまた
はCu−o−フェナントロリン錯体で予備処理すると、
色の深さはそれぞれ著しく増加して、ハンターL値1
4.0及び14.5となった。従って、表1の記入事項
3、4及び5の比較により、色の深さの増加は本発明の
銅錯体に帰せられることがわかる。
【0075】
【表1】
【0076】実 施 例 2 しらがまじりの未処理及び処理ヘアに沈着される銅の量
をppmで測定して、2種のタイプのヘアの銅に対する
親和性を確認し、2種のタイプのヘアの沈着に対する銅
錯体化の効果を測定し、そして十分な銅が所定の溶液か
ら沈着されて、限界接触量に達し得たかどうかを測定し
た。
【0077】結果を表2に示す。「漂白された」ヘア
(a)試料は、処理したものである。その理由は、これ
らのヘアは予め6%過酸化水素で20分間漂白された、
しらがまじりの未処理ヘアを示しているからである。
【0078】記入事項1及び2は、ジレット(GILL
ETE)の方法(ドイツ特許DE2,028,818)
のもとで、未処理対処理ヘアに沈着される銅の不均一レ
ベルを反映している。この不均一の親和性は、その次の
ヘアの酸化性染色の間に、色の不均一性をさらに過大化
し、過剰の金属含量のために粗いヘアー手触りをきた
し、そしてシスチン酸化を生じる。
【0079】記入事項3及び4は、シャンプー組成物で
先行技術の予備処理を適用すると、より一層大きい不均
一性を示す。
【0080】記入事項5及び6は、本発明の予備処理は
その次の酸化性染色の実質的な均一な速度を生じるの
に、十分な未処理及び処理ヘアの金属の沈着速度を提供
することを示している。更にまた、金属の接触量は、多
少長い目の時間(10分対5分)を用いても、ヘアに適
用される金属濃度溶液で、100倍の減少を伴って可能
であった。予備処理は、ヘアを着色しなかった。
【0081】記入事項7は、同一処理条件下で本発明の
銅−ジピリジル錯体で得られる沈着に比して、硫酸銅塩
を0.006%レベル(記入事項7)で使用する場合、
未処理ヘアに銅IIが著しくより少なく沈着しているこ
とを示す。
【0082】記入事項8、9及び10は、その他の先行
技術銅キレート錯体が低減された濃度、及び短い時間で
銅沈着の限界接触量に達していないことを示す。
【0083】記入事項11は、5分後の未処理ヘアに対
するCu−ジピリジル予備処理のシャンプー溶液は、限
界量に到達するべくヘアに適用される銅を、記入事項5
(シャンプーなし)よりも更に多く必要とすることを示
している。
【0084】
【表2】
【0085】実 施 例 3 酸化性染色条件により生じるヘアに対する損傷程度を、
処理前後にヘアに存在するシステイン酸の濃度を測定す
ることにより、定量的に評価した。システイン酸濃度が
より大きくなるにつれて、ヘアに対する損傷は大きくな
る。これらの試験で、染料先駆体を除いた。その理由
は、それらの存在は、システイン酸形成に対して、著し
い効果を有していないからである。すべての試験は、白
色未処理〔ピードモント(Piedmont)〕ヘアで
行った。
【0086】未処理ヘア試料をそのシステイン酸含量
(μmol/g)について分析し、そしてその濃度を表
3の記入事項1に示す。
【0087】次に、同一未処理ヘアの試料を10分間、
pH10で3%Hで処理し、この条件はヘアの通
常の酸化性染色の代表例である。システイン酸含量は、
表3の記入事項2に示す如く著しく増加した。
【0088】未処理ヘアの試料を0.1M CuSO
でDE2028818に従って予備処理し、次に5分間
pH10で3%Hで漂白した。表3の記入事項3
に示す如くの結果によれば、未処理試料の濃度に比べ
て、システイン酸濃度は相当に増大し、記入事項2に示
す濃度よりもごく僅か低いことがわかる。
【0089】未処理ヘアの試料を実施例1の銅II−
2,2’−ジピリジル水性組成物(y)で予備処理し、
次いでpH6.5での3%H溶液で処理した。5
分及び20分後に、システイン酸濃度を測定した。これ
らの結果は、意外にもシステイン酸含量はいずれの処理
に先立って、未処理ヘアについて当初測定したのと同一
であることを示す。pH6.5である以外は、記入事項
2の如くヘアを処理した表3の記入事項6は、このpH
で著しいシステイン酸発現を示した。記入事項5の処理
に関して発現したシステイン酸の量は、記入事項6の処
理について発現した量よりも著しく低い。
【0090】
【表3】
【0091】実 施 例 4 本発明の方法(記入事項1−6、8、10及び12)
を、多くの異なった発色剤と主要中間体との組合せを用
いて、数種の酸化性染色条件について実施例1で用い
た、銅II−ジピリジルの予備処理条件下で実施した。
表4の脚注に見られる如く、他は同一条件で触媒を伴わ
ない染色の結果を、記入事項7、9、11及び13に示
す。組み合わせた比較の各々(6と7;8と9;10と
11及び12と13)から、本発明の方法でより一層大
きい着色の深み(L値)が得られることが実証される。
【0092】
【表4】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化性染髪方法により、未処理及び処理
    ヘア部分を有するヘアを染色する方法において、(a)
    2,2’−ジピリジル及びo−フェナントロリンからな
    る群から選択されるキレート剤と錯体形成されている遷
    移金属イオンの水溶液を、ヘアに錯体の沈着を行うのに
    十分な濃度で存在して、ヘアと接触させ、而して前記接
    触はヘアでの前記錯体の非着色性で接触作用に有効な量
    を沈着させる時間であり;そして(b)接触的に処理さ
    れたヘアを染料先駆体及び酸化剤からなる酸化性ヘア染
    料混合物と5〜30分間接触させ、これによりヘアでの
    所望の着色の色相を生じる時間が実質的に短縮され、そ
    して未処理及び処理ヘア部分に付与される着色が実質的
    に均一であることを特徴とする上記方法。
  2. 【請求項2】 遷移金属が銅−IIである請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 ヘアに沈着される金属の量が約100〜
    1000ppmである請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 ヘアに沈着される銅の量が約100〜1
    000ppmである請求項2の方法。
  5. 【請求項5】 ヘアに対する接触的に有効な沈着を行う
    のに必要な水溶液中の金属/キレート錯体の濃度が、溶
    液の約0.001〜0.1重量%である請求項1の方
    法。
  6. 【請求項6】 遷移金属が銅−IIである請求項5の方
    法。
  7. 【請求項7】 濃度が約0.01%である請求項6の方
    法。
  8. 【請求項8】 工程(b)がpH6〜8.5で実施され
    る請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 酸化剤が過酸化水素である請求項1の方
    法。
  10. 【請求項10】 過酸化水素の濃度が0.1%程の低い
    ものである請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 ヘアと酸化性ヘア染料組成物との接触
    時間が5.0〜15.0分である請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 未処理ヘアのみを処理する請求項1の
    方法。
  13. 【請求項13】 シスチンがシステイン酸に酸化される
    ことに対して、ヒトのヘアを安定化するための予備処理
    組成物において、2,2’−ジピリジル及びo−フェナ
    ントロリンからなる群から選択されるキレート剤の非着
    色性であるが、接触的に有効な量と錯体形成されている
    遷移金属イオンの水溶液を包含することを特徴とし、而
    してこれにより、ヘアを酸化性染色するための次の工程
    が、ヘアに対してより損傷を与えることが少ないことを
    特徴とする上記組成物。
  14. 【請求項14】 溶液重量で錯体約0.001〜0.1
    %からなる請求項13の組成物。
  15. 【請求項15】 遷移金属錯体のための化粧上許容し得
    るビヒクルとして、ヘア・シャンプーを更に包含する請
    求項13の組成物。
  16. 【請求項16】 遷移金属が銅−IIである請求項13
    または14の組成物。
  17. 【請求項17】 (a)2,2’−ジピリジル及びo−
    フェナントロリンからなる群から選択されるキレート剤
    の非着色性であるが、接触的に有効な量と錯体形成され
    ている遷移金属イオンの水溶液からなる予備処理溶液;
    及び (b)酸化性ヘア染料混合物 からなるキット形態のヘア処理パッケージ。
  18. 【請求項18】 予備処理溶液が化粧上許容し得るビヒ
    クルとして、シャンプーを包含している請求項17のパ
    ッケージ
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