JP2003530334A - 毛髪着色及びコンディショニング組成物 - Google Patents

毛髪着色及びコンディショニング組成物

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JP2003530334A JP2001574063A JP2001574063A JP2003530334A JP 2003530334 A JP2003530334 A JP 2003530334A JP 2001574063 A JP2001574063 A JP 2001574063A JP 2001574063 A JP2001574063 A JP 2001574063A JP 2003530334 A JP2003530334 A JP 2003530334A
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ウィリアム ギアリー,ニコラス
ハンス ヨーゼフ ラングシュ,ディーター
ポール ゴドフリー,サイモン
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Abstract

(57)【要約】 毛髪着色及びコンディショニング組成物であって:(a)1つの毛髪着色剤;及び(b)1つのコンディショニング剤;を含み、櫛通り技術試験方法で測定される場合1.2より大きな平均櫛通り指数値を提供する組成物。本品は、卓越した毛髪着色性を卓越したコンディショニング性とともに提供でき、毛髪の損傷、もろさ及び乾燥を低減し、使用が簡便かつ容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本発明は、毛髪着色組成物及び毛髪の着色方法、そして更にとりわけ単一製品
によって毛髪の着色及びコンディショニングの両方を提供する毛髪着色組成物に
関する。
【0002】 (発明の背景) ヒトの毛髪の色を変えたいという欲求は現代に限ったものではない。ローマ帝
国の時代以来、ヒトの毛髪の色は日常的に変化し、ファッション及びスタイルの
変遷に順応してきた。しかしながら、望ましい期間にわたって当初の色合いがそ
のまま毛髪に保持されることは、未だに達成できない目標である。色合いが変わ
らず長持ちする毛髪着色組成物の開発が困難なのは、一つには毛髪自体の固有な
構造のためであり、一つには、効果的な毛髪着色工程に必要な条件のためである
。従来の毛髪着色組成物が一般に困難であるのは、色あせ、洗浄による流出、染
料の吸収の不規則性、毛髪の損傷及びもろさ、皮膚刺激性、におい並びに皮膚へ
の着色のためである。 ヒトの毛髪を染めることに伴う数多くの問題を解消するため、長年にわたって
多大な努力が注がれている。毛髪を染めるための多様なアプローチが展開され、
これらには、直接作用染料、天然染料、金属染料及び酸化染料が挙げられる。 しかしながら、依然として、いくつかの重要分野で大幅な改善が必要とされて
いる。とりわけ、毛髪に卓越した着色を与えながら、同時に毛髪染料、とりわけ
酸化毛髪染料に一般的に伴う損傷作用を軽減する毛髪着色組成物の提供が望まれ
る。損傷作用には、もつれ、もろさ、乾燥及び毛髪の破断が挙げられる。さらに
、簡便そして手早く使用でき、使用者が入浴又はシャワー時に使用する従来の洗
浄及びコンディショニング方法の一部として使用できる毛髪着色組成剤の提供が
望まれる。現在入手できる毛髪着色組成物の多く、例えば酸化染料技術を使用し
た毛髪着色組成物は、色が毛髪上に現れるための十分な時間をとるため、比較的
長時間、平均で約30分間毛髪に適用しておく必要がある。
【0003】 さらに、こうした組成物の多くは使用が不便である。例えば、酸化染料技術を
使用した従来の毛髪着色組成物の場合、毛髪は酸化毛髪着色剤(oxidative hair
colouring agents)及び酸化剤(oxidising agent)の混合物で処理される。過
酸化水素は最も一般的に使用される酸化剤である。通常、こうした製品は、別々
に包装された毛髪染料成分及び酸化成分を包含するキットとして販売される。使
用者は、頭部に適用する前にこの2成分を混合するよう指示される。これは、使
用者にとって時間がかかり、面倒である。 今や驚くべきことに、毛髪着色剤及びヘアコンディショニング剤を含有する本
発明の毛髪着色組成物であって特定の濃度のコンディショニング剤を有する組成
物は、従来の酸化染料技術に基づく毛髪着色組成物の問題、とりわけ卓越したコ
ンディショニングの提供、毛髪の損傷、もつれ、もろさ、乾燥及び汚れの減少、
並びに使用の簡便性、そして容易性の向上の問題を克服することが明らかになっ
た。実のところ、簡便かつ手早く使用でき、使用者が入浴及びシャワー時に使用
する従来の洗浄及びコンディショニング手順の一部として使用できる毛髪着色組
成剤を提供することは、本発明の目的である。 特に指定のない限り、パーセンテージはすべて、使用されることを意図した形
態の最終組成物の重量を基準とする。
【0004】 (発明の概要) 本発明の主題はヒト又は動物の毛髪のトリートメントに好適な毛髪着色及びコ
ンディショニング組成物である。 本発明の1つの態様によると、毛髪着色及びコンディショニング組成物であっ
て: (a)少なくとも1つのコンディショニング剤;及び (b)少なくとも1つの毛髪着色剤; を含み、前記組成物が本明細書で以下に定義する櫛通り技術試験方法によって測
定される場合1.2より大きな平均櫛通り指数値を有する組成物が提供される。 本発明において、組成物成分の重量パーセントは全組成物を基準にして表され
、目的とする用途の形の組成物すなわち毛髪に適用されることを目的とした最終
組成物を指すことが理解されるべきである。
【0005】 本発明のもう1つの態様によると、毛髪着色及びコンディショニング組成物が
直接毛髪に適用された後洗い流される毛髪の着色及びコンディショニング方法で
あって、前記毛髪着色及びコンディショニング組成物が: (a)少なくとも1つのコンディショニング剤; (b)少なくとも1つの毛髪着色剤; を含み、前記組成物が本明細書で以下に定義する櫛通り技術試験方法によって測
定される場合1.2より大きな櫛通り指数値を有する組成物である方法が提供さ
れる。 本発明のさらに別の態様によると、毛髪着色及びコンディショニングキットで
あって、少なくとも2つの成分、すなわち第1成分が酸化剤を含み、第2成分が
毛髪着色剤及を含み、前記成分の少なくとも1つがコンディショニング剤を含む
ことを条件とし、前記2成分が毛髪に適用される直前に混合されて毛髪着色及び
コンディショニング組成物をもたらすキットが提供される。 実施形態によっては、当該キットは、毛髪色変更組成物の使用前に毛髪に初期
着色をもたらすのに好適な初期着色組成物を追加的に含んでもよい。使用者は、
最初に初期着色組成物を使用して着色し、毛髪色変更組成物を使用することで、
その色を以後数週間維持する。一般に、初期着色組成物及び毛髪色変更組成物は
、実質的に同じ色調である。
【0006】 (発明の詳細な説明) 本発明の毛髪着色及びコンディショニング組成物は、少なくとも1つのコンデ
ィショニング剤及び少なくとも1つの毛髪着色剤を含む。さらに、本発明の毛髪
着色及びコンディショニング組成物は、本明細書で以下に定義する櫛通り技術試
験方法によって測定される場合1.2より大きな平均櫛通り指数値を提供する。 本明細書で使用する時、処理されるべき「毛髪」という用語は「生きている」
すなわち生体であっても、若しくは「生きていない」すなわちかつら、部分かつ
ら又は織物及び編物で使用されるような他の非生体繊維の集合体であってもよい
。哺乳類、好ましくはヒトの毛髪が好ましい。しかしながら、羊毛、毛皮及び他
のメラニン含有繊維が本発明による組成物には好適な基材である。
【0007】 本明細書で使用する時、「毛髪着色及びコンディショニング組成物」という用
語は、少なくとも1つのコンディショニング剤と少なくとも1つの毛髪着色剤の
本明細書の組み合わせを含有する組成物であって、本明細書で以下に定義する櫛
通り技術試験方法によって測定される場合1.2より大きな平均櫛通り指数値を
有する組成物を包含することを意図する広義で使用される。更に、活性成分でも
そうでなくてもよい他の成分を含有する錯体組成物を包含することも意図する。
したがって、「毛髪着色及びコンディショニング組成物」という用語は、少なく
とも1つのコンディショニング剤及び少なくとも1つの毛髪着色剤の混合物に加
え、例えば酸化剤、酸化助剤、金属イオン封鎖剤、安定剤、増粘剤、緩衝液、担
体、界面活性剤、溶媒、酸化防止剤、ポリマー、紫外線吸収剤、及び追加コンデ
ィショニング剤などであるがこれらに限定されない物質を含有する組成物に適用
されることを意図する。
【0008】 コンディショニング剤 本発明のコンディショニング剤は、櫛通り技術試験方法によって測定される場
合1.2よりおおきな平均櫛通り指数値を提供する毛髪着色及びコンディショニ
ング組成物であることを条件として、毛髪のコンディショニングへの使用に好適
な任意のコンディショニング剤であってよい。 本発明の毛髪着色及びコンディショニング組成物は、1つ以上のコンディショ
ニング剤を、好ましくは毛髪着色及びコンディショニング組成物の約0.1重量
%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約20重量%、より好ましくは約5
重量%〜約20重量%、特に好ましくは約5重量%〜約15重量%の濃度で含む
。 本発明の使用に好適なコンディショニング剤には、陽イオン系界面活性剤、陽
イオンポリマー、不溶性シリコーン、非揮発性炭化水素、飽和C14〜C22直
鎖脂肪アルコール及び非揮発性炭化水素エステル、並びにそれらの混合物が包含
されるが、これらに限定されるものではない。他の好適なコンディショニング剤
は国際特許出願第95/20939号に開示されており、参考として本明細書に
組み入れる。
【0009】 本発明の使用に好ましいコンディショニング剤には、陽イオンポリマー、非揮
発性シリコーン及び飽和C14〜C22直鎖脂肪アルコール並びにそれらの混合
物が包含される。本発明での使用に特に好ましいのは、陽イオンポリマー、非揮
発性シリコーン及び飽和C14〜C22直鎖脂肪アルコールの混合物である。 存在する場合、非揮発性シリコーンは組成物の約0.1重量%〜約10重量%
、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約1重量%〜約3重
量%の濃度で存在する。 存在する場合、陽イオンポリマーは組成物の約0.1重量%〜約10重量%、
好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約1重量%〜約3重量
%の濃度で存在する。 存在する場合、脂肪アルコールは組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好
ましくは約1重量%〜約15重量%、より好ましくは約3重量%〜約10重量%
の濃度で存在する。
【0010】 毛髪着色剤 本発明の毛髪着色剤は、毛髪の着色への使用に好適な任意の着色剤とすること
ができる。好適な毛髪着色剤には、酸化染料、写真染料、酸性染料、中性染料、
陽イオン性染料、反応染料、VAT染料、及びこれらの混合物が包含されるが、
これらに限定されるものではない。本発明での使用に特に好ましいのは酸化染料
である。 本発明の毛髪着色組成物は、好ましくは酸化又は非酸化毛髪着色剤を含有する
。かかる毛髪着色剤は、優れた毛髪コンディショニング性を有する永久、準永久
又は半永久的な毛髪染料組成物を配合するのに、コンディショニング剤と組み合
わせて使用される。
【0011】 本明細書で定義されるような永久毛髪染料組成物は、一度毛髪に適用すると、
実質的に流出に耐える組成物である。本明細書で定義されるような準永久毛髪染
料組成物は、24回までの洗浄後に実質的に毛髪から除去される組成物である。
本明細書で定義されるような半永久毛髪染料組成物は、毛髪に適用されると10
回までの洗浄後に実質的に毛髪から除去される組成物である。本明細書で定義さ
れるような一時的毛髪染料組成物は、毛髪に適用されると、2回までの洗浄後に
実質的に毛髪から除去される組成物である。これらの異なる種類の毛髪着色組成
物は、異なる濃度及び比率における酸化剤並びに/又は染料の特定の組み合わせ
によって配合できる。本明細書で定義されるような流出は、毛髪の色が、長期間
に渡る通常の毛髪洗浄法で毛髪から除去される工程である。本明細書で定義され
るような色の落ちにくさは染められた毛髪の流出に対する耐性を意味する。
【0012】 酸化毛髪着色剤 本明細書で好ましい毛髪着色剤は酸化毛髪着色剤である。本発明による着色組
成物におけるそれぞれの酸化毛髪着色剤の濃度は、好ましくは約0.001重量
%〜約3重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約2重量%である。 本発明による組成物の酸化毛髪着色剤の総濃度は、約0.001重量%〜約5
重量%、好ましくは約0.01重量%〜約4重量%、より好ましくは約0.1重
量%〜約3重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約1重量%である。 いずれの酸化毛髪着色剤も本発明による組成物に使用することができる。典型
的に、ただしこれによって限定されることを意図しないが、酸化毛髪着色剤は本
質的に少なくとも2つの成分からなり、それらはひとまとめに染料形成中間体(
又は前駆体)と呼ばれる。染料形成中間体は、着色分子を形成する好適な酸化剤
の存在下で反応することができる。
【0013】 酸化染毛剤に使用される染料形成中間体としては:芳香族ジアミン、アミノフ
ェノール、種々の複素環、フェノール、ナフトール及びそれらの種々の誘導体が
挙げられる。これら染料形成中間体は広く、第一中間体及び第二中間体に分類で
きる。酸化染料前駆体としても既知の第一中間体は酸化によって活性化される化
合物であり、その後互いに及び/又は連結物質と反応して着色染料複合体を形成
できる。色変性剤又は連結物質としても既知の第二中間体は、活性化前駆体/第
一中間体の存在下で色を形成できる一般的に無色の分子で、他の中間体と共に使
用され特定の色効果を生成し又は色を安定化する。 本明細書の組成物及び方法に使用するのに好適な第一中間体として:芳香族ジ
アミン、多価フェノール、アミノフェノール、及びこれらの芳香族化合物の誘導
体(例えば、アミンのN−置換誘導体、及びフェノールのエーテル)が挙げられ
る。このような第一中間体は酸化前は一般的に無色の分子である。
【0014】 いかなる特定の理論に束縛されるものではないが、色がこれらの第一中間体及
び第二連結化合物から生成される工程には、第一中間体が(酸化によって)活性
化され、そして連結物質と結合して二量体の抱合体染色種を生成し、一方他の活
性化第一中間体と結合すると三量体である抱合体染色分子を生成する連続的な段
階を一般的に含むということが本明細書において提案されている。
【0015】 酸化染料前駆体 一般的な用語において、酸化染料第一中間体として、酸化されて、分子構造に
拡張された電子共役系を有するオリゴマー又はポリマーを形成する単量体物質が
挙げられる。新しい電子構造のため、結果として生じるオリゴマー及びポリマー
は電子スペクトルが可視範囲に移動して、色が現れる。例えば、有色ポリマーを
形成できる酸化第一中間体として、単一の官能基を有し、酸化によって一連の抱
合体イミン及びキノイド二量体、三量体などを形成し、色は緑から黒の範囲であ
るアニリンなどの物質が挙げられる。2官能基を有するp−フェニレンジアミン
などの化合物は、酸化重合によって、拡張された共役電子系を有する高分子量の
有色物質を産出できる。当業者に既知の酸化染料は本発明による組成物に使用で
きる。本明細書の使用に好適な第一中間体及び第二連結物質の代表的な一覧表が
サガリン(Sagarin)の「化粧品の科学及び技術」(Cosmetic Science and Tech
nology)、インターサイエンス(Interscience)、特別版、第二巻、308〜3
10ページに見出される。以下に詳述する第一中間体は1つの例であり、本明細
書の組成物及び方法を限定するものではないことは理解されるべきである。
【0016】 第一中間体として上述された典型的な芳香族ジアミン、多価フェノール、アミ
ノフェノール、並びにそれらの誘導体は、アミノ窒素及びフェノール酸素上の付
加的な置換基、例えば置換及び非置換アルキル及びアリール基と同様に、芳香族
環上に付加的な置換基、例えばハロゲン、アルデヒド、カルボン酸、ニトロ、ス
ルホン酸及び置換、並びに非置換炭化水素基などを有することもできる。 好適な芳香族ジアミン、アミノフェノール、多価フェノール及びそれらの誘導
体の例は、それぞれ以下の一般式(I)、(II)、(III)を有する化合物
であり:
【0017】
【化1】
【0018】 式中、Yは水素、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素)、ニトロ
、アミノ、ヒドロキシル、
【0019】
【化2】
【0020】 −COOM又は−SO3M(ここでMは水素若しくはアルカリ又はアルカリ土類
金属、アンモニウム、又はアンモニウムイオンの1つ以上の水素が1〜3個の炭
素原子アルキル又はヒドロキシアルキル基で置換された置換アンモニウムである
)、式中、R1、R2、R3及びR4は同一のものでもそれぞれ違ったものでもよ
く、水素、C1〜C4アルキル又はアルケニル及びC6〜C9アリール、アルカリー
ル又はアラルキルからなる群から選択され、そしてR5は水素、C1〜C4非置換
若しくは置換アルキル又はアルケニルで、その際、置換基は上述のYで示される
もの、又はC6〜C9非置換若しくは置換アリール、アルカリール又はアラルキル
から選択され、その際、置換基は上述のYで定義されたものから選択される。式
(I)の前駆体はアミンなので、本明細書において記載されているような過酸化
物融和性の塩の形状で使用することができ、式中Xは本明細書で詳細に上述され
ているような種類の過酸化物融和性陰イオンを示す。示されている塩の一般式に
は、モノ−、ジ−、及びトリ−陰イオンを有するそれらの塩が包含されるという
ことが理解されるべきである。
【0021】 式(I)の化合物の具体的な例は:o−フェニレンジアミン、m−フェニレン
ジアミン,p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、2
−ヨード−p−フェニレンジアミン、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2
−ニトロ−p−フェニレンジアミン、1,3,5−トリアミノベンゼン、2−ヒ
ドロキシ−p−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノ安息香酸、2,4−ジア
ミノ安息香酸ナトリウム、ジ−2,4−ジアミノ安息香酸カルシウム、2,4−
ジアミノ安息香酸アンモニウム、2,4−ジアミノ安息香酸トリメチルアンモニ
ウム、2,4−ジアミノ安息香酸トリ−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム
、2,4−ジアミノベンズアルデヒドカーボネート、2,4−ジアミノベンゼン
スルホン酸、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸カリウム、N,N−ジイソプ
ロピル−p−フェニレンジアミン重炭酸、N,N−ジメチル−p−フェニレンジ
アミン、N−エチル−N’−(2−プロペニル)−p−フェニレンジアミン、N
−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−ベンジル−p−フェ
ニレンジアミン、N−エチル−N’−(3−エチルフェニル)−p−フェニレン
ジアミン、2,4−トルエンジアミン、2−エチル−p−フェニレンジアミン、
2−(2−ブロモエチル)−p−フェニレンジアミン、2−フェニル−p−フェ
ニレンジアミンラウレート、4−(2,5−ジアミノフェニル)ベンズアルデヒ
ド、2−ベンジル−p−フェニレンジアミンアセテート、2−(4−ニトロベン
ジル)−p−フェニレンジアミン、2−(4−メチルフェニル)−p−フェニレ
ンジアミン、2−(2,5−ジアミノフェニル)−5−メチル安息香酸、メトキ
シパラフェニレンジアミン、ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジメ
チル−パラ−フェニレンジアミン、2−メチル−5−メトキシ−パラ−フェニレ
ンジアミン、2,6−メチル−5−メトキシ−パラ−フェニレンジアミン、3−
メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、N,N−ビス(b−ヒドロキ
シエチル)−パラ−フェニレンジアミン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ビ
ス(b−ヒドロキシエチル)アニリン、3−クロロ−4−アミノ−N,N−ビス
(b−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(カルバメ
チル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(カルバメチル)
アニリン、4−アミノ−N−エチル−(b−ピペリドンエチル)アニリン、3−
メチル−4−アミノ−N−エチル−(b−ピペリドンエチル)アニリン、4−ア
ミノ−N−エチル−N−(b−モルホリノエチル)アニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−(b−モルホリノエチル)アニリン、4−アミノ−N
−エチル−N−(b−アセチルアミノエチル)アニリン、4−アミノ−N−(b
−メトキシエチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(b
−アセチルアミノエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(b−メシ
ルアミノエチル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(b−
メシルアミノエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(b−スルホエ
チル)アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(b−スルホエチ
ル)アニリン、N−(4−アミノフェニル)モルホリン、N−(4−アミノフェ
ニル)ピペリジン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジアミン、イソプロピル
−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フ
ェニレンジアミンサルフェートである。
【0022】 一般構造(II)を有する化合物は以下のようなものであり:
【0023】
【化3】
【0024】 式中X及びYは式(I)と同様であり、R1並びにR2はそれぞれ同一のものであ
ることも異なるものであることもでき、式(I)と同様であり、R5は式(I)
と同様あり、そしてR6は水素若しくはC1〜C4置換若しくは非置換アルキル又
はアルケニルで、その際、置換基は式(I)においてYとして定義されたものか
ら選択される。
【0025】 式(II)の化合物の具体的な例は: o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、2−ヨ
ード−p−アミノフェノール、2−ニトロ−p−アミノフェノール、3,4−ジ
ヒドロキシアニリン、3,4−ジアミノフェノール、クロロアセテート、2−ヒ
ドロキシ−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−4−アミノベンズアルデヒド
、3−アミノ−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、N,N−ジイソプロピル−
p−アミノフェノール、N−メチル−N−(1−プロペニル)−p−アミノフェ
ノール、N−フェニル−N−ベンジル−p−アミノフェノールサルフェート、N
−メチル−N−(3−エチルフェニル)−p−アミノフェノール、2−ニトロ−
5−エチル−p−アミノフェノール、2−ニトロ−5−(2−ブロモエチル)−
p−アミノフェノール、(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)アセトアルデ
ヒド、2−メチル−p−アミノフェノール、(2−ヒドロキシ−5−アミノフェ
ニル)酢酸、3−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)−1−プロペン、3
−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)−2−クロロ−1−プロペン、2−
フェニル−p−アミノフェノールパルミテート、2−(4−ニトロフェニル)−
p−アミノフェノール、2−ベンジル−p−アミノフェノール、2−(4−クロ
ロベンジル)−p−アミノフェノールパークロレート、2−(4−メチルフェニ
ル)−p−アミノフェノール、2−(2−アミノ−4−メチルフェニル)−p−
アミノフェノール、p−メトキシアニリン、2−ブロモエチル−4−アミノフェ
ニルエーテルホスフェート、2−ニトロエチル−4−アミノフェニルエーテルブ
ロミド、2−アミノエチル−4−アミノフェニルエーテル、2−ヒドロキシエチ
ル−4−アミノフェニルエーテル、(4−アミノフェノキシ)アセトアルデヒド
、(4−アミノフェノキシ)酢酸、(4−アミノフェノキシ)メタンスルホン酸
、1−プロペニル−4−アミノフェニルエーテルイソブチレート、(2−クロロ
)−1−プロペニル−4−アミノフェニルエーテル、(2−ニトロ)−1−プロ
ペニル−4−アミノフェニルエーテル、(2−アミノ)−プロペニル−4−アミ
ノフェニルエーテル、(2−ヒドロキシ)−1−プロペニル−4−アミノフェニ
ルエーテル、N−メチル−p−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェ
ノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、3−クロロ−4−アミノフェノー
ル、2,6−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノ
フェノール、2,3−ジメチル−4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4
−アミノフェノール、2−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノール、3−ヒド
ロキシメチル−4−アミノフェノール、2,6−ジクロロ−4−アミノフェノー
ル、2,6−ジブロモ−4−アミノフェノール及び2−ブロモ−4−アミノフェ
ノールである。
【0026】
【化4】
【0027】 式(III)の化合物の具体的な例は: o−ヒドロキシフェノール(カテコール)、m−ヒドロキシフェノール(レゾル
シノール)、p−ヒドロキシフェノール(ヒドロキノン)、4−メトキシフェノ
ール、2−メトキシフェノール、4−(2−クロロエトキシ)フェノール、4−
(2−プロペノキシ)フェノール、4−(3−クロロ−2−プロペノキシ)フェ
ノール、2−クロロ−4−ヒドロキシフェノール(2−クロロヒドロキノン)、
2−ニトロ−4−ヒドロキシフェノール(2−ニトロヒドロキノン)、2−アミ
ノ−4−ヒドロキシフェノール、1,2,3−トリヒドロキシベンゼン(ピロガ
ロール)、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4−ジヒドロキシ安息
香酸、2,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3−エチル−4−ヒドロキシ
フェノール、3−(2−ニトロエチル)−4−ヒドロキシフェノール、3−(2
−プロペニル)−4−ヒドロキシフェノール、3−(3−クロロ−2−プロペニ
ル)−4−ヒドロキシフェノール、2−フェニル−4−ヒドロキシフェノール、
2−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシフェノール、2−ベンジル−4−
ヒドロキシフェノール、2−(2−ニトロフェニル)−4−ヒドロキシフェノー
ル、2−(2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシフェノール、2−(2−メチ
ル−4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシフェノール、3−メトキシ−4−ヒ
ドロキシ−ベンズアルデヒド、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)フェノー
ル、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸、2,5−ジメトキシアニリン、2−
メチルレゾルシノール、αナフトール及びそれらの塩である。
【0028】 本明細書で上述されている着色組成物及び着色方法に包含される好適な第二連
結化合物としては、単独では色を生成しないが、第一酸化染料中間体によって作
られる色、色調又は色の彩度を変性させるある種の芳香族アミン及びフェノール
並びにそれらの誘導体が挙げられる。上記の式(I)、(Ia)、(Ib)、(
II)及び(III)に記載されている種類の芳香族ジアミン及び多価フェノー
ルを含めたある種の芳香族アミン及びフェノール化合物、並びにそれらの誘導体
は好適な第一中間体ではないということは当業者には周知であるが、本明細書に
おける連結物質としては好適である。多価アルコールも本明細書において連結物
質としての使用に好適である。
【0029】 連結物質として上述されている芳香族アミン及びフェノール並びに誘導体は、
アミノ窒素、又はフェノール酸素上の付加的な置換基、例えば置換及び非置換ア
ルキル並びにアリール基と同様に、芳香族環に付加的な置換基、例えばハロゲン
、アルデヒド、カルボン酸、ニトロ、スルホニル及び置換並びに非置換炭化水素
基なども有することができる。再び、それらの過酸化物融和性の塩は本明細書の
使用に好適である。 好適な芳香族アミン、フェノール及びそれらの誘導体の例は、以下の一般式(
IV)及び(V)を有する化合物であり:
【0030】
【化5】
【0031】 式中、Zは水素、C1及びC3アルキル、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、
又はヨウ素)、ニトロ、
【0032】
【化6】
【0033】 −COOM又は−SO3M(ここでMは水素若しくはアルカリ又はアルカリ土類
金属、アンモニウム、又はアンモニウムイオンの1つ以上の水素が1〜3個の炭
素原子アルキル又はヒドロキシアルキル基で置換された置換アンモニウムである
)、式中、R1及びR2は同一のものでも違ったものでもよく、水素、C1〜C4
ルキル又はアルケニル及びC6〜C9アリール、アルカリール又はアラルキルから
なる群から選択され、そしてR7は水素、C1〜C4非置換若しくは置換アルキル
又はアルケニルで、その際、置換基は上述のZで示されるもの、又はC6〜C9
置換若しくは置換アリール、アルカリール又はアラルキルから選択され、その際
、置換基は上述のZで定義されたものから選択され、式中Xは式(I)で定義さ
れる。
【0034】 式(IV)の化合物の具体的な例は: アニリン、p−クロロアニリン、p−フルオロアニリン、p−ニトロアニリン、
p−アミノベンズアルデヒド、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸ナトリ
ウム、p−アミノ安息香酸リチウム、ジ−p−アミノ安息香酸カルシウム、p−
アミノ安息香酸アンモニウム、p−アミノ安息香酸トリメチルアンモニウム、ト
リ(2−ヒドロキシエチル)−p−アミノ安息香酸、p−アミノベンゼンスルホ
ン酸、p−アミノベンゼンスルホン酸カリウム、N−メチルアニリン、N−プロ
ピル−N−フェニルアニリン、N−メチル−N−2−プロペニルアニリン、N−
ベンジルアニリン、N−(2−エチルフェニル)アニリン、4−メチルアニリン
、4−(2−ブロモエチル)アニリン、2−(2−ニトロエチル)アニリン、(
4−アミノフェニル)アセトアルデヒド、(4−アミノフェニル)酢酸、4−(
2−プロペニル)アニリンアセテート、4−(3−ブロモ−2−プロペニル)ア
ニリン、4−フェニルアニリンクロロアセテート、4−(3−クロロフェニル)
アニリン、4−ベンジルアニリン、4−(4−ヨードベンジル)アニリン、4−
(3−エチルフェニル)アニリン、4−(2−クロロ−4−エチルフェニル)ア
ニリンであり、
【0035】
【化7】
【0036】 式中Z及びR7は式(IV)で定義されたものであり、R8は水素又はC1〜C4
換若しくは非置換アルキル又はアルケニルで、その際置換基は式(IV)でZと
して定義されたものから選択される。
【0037】 式(V)の化合物の具体的な例は: フェノール、p−クロロフェノール、p−ニトロフェノール、p−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸
、エチルフェニルエーテル、2−クロロエチルフェニルエーテル、2−ニトロエ
チルフェニルエーテル、フェノキシアセトアルデヒド、フェノキシ酢酸、3−フ
ェノキシ−1−プロペン、3−フェノキシ−2−ニトロ−1−プロペン、3−フ
ェノキシ−2−ブロモ−1−プロペン、4−プロピルフェノール、4−(3−ブ
ロモフェニル)フェノール、2−(2−ニトロエチル)フェノール、(4−ヒド
ロキシフェニル)アセトアルデヒド、(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、4−(
2−プロペニル)フェノール、4−フェニルフェノール、4−ベンジルフェノー
ル、4−(3−フルオロ−2−プロペニル)フェノール、4−(4−クロロベン
ジル)フェノール、4−(3−エチルフェニル)フェノール、4−(2−クロロ
−3−エチルフェニル)フェノール、2,5−キシレノール、2,5−ジアミノ
ピリジン、2−ヒドロキシ−5−アミノピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシ
ピリジン、テトラアミノピリミジン、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1
,2,4−トリヒドロキシ−5−(C1〜C6アルキル)ベンゼン、1,2,3−
トリヒドロキシベンゼン、4−アミノレゾルシノール、1,2−ジヒドロキシベ
ンゼン、2−アミノ−1,4−ジヒドロキシベンゼン、2−アミノ−4−メトキ
シフェノール、2,4−ジアミノフェノール、3−メトキシ−1,2−ジヒドロ
キシベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−2−(N,N−ジエチルアミノ)ベンゼ
ン、2,5−ジアミノ−4−メトキシ−1−ヒドロキシベンゼン、4,6−ジメ
トキシ−3−アミノ−1−ヒドロキシベンゼン、2,6−ジメチル−4−[N−
(p−ヒドロキシフェニル)アミノ]−1−ヒドロキシベンゼン、1,5−ジア
ミノ−2−メチル−4−[N−(p−ヒドロキシフェニル)アミノ]ベンゼン及
びそれらの塩である。
【0038】 本発明の使用に好適な追加の第一中間体には、カテコール種及びとりわけドー
パ自体に加えてDOPAの同族体、類似体及び誘導体を含有するカテコール「ド
ーパ」種が包含される。好適なカテコール種の例としては、システニルドーパ、
アルキル基に1〜4個、好ましくは1〜2個の炭素原子を有するαアルキルドー
パ、エピネフリン及びアルキル基に1〜6個、好ましくは1〜2個の炭素原子を
有するドーパアルキルエステルが挙げられる。 一般に好適なカテコールは以下の式(VI)によって表され:
【0039】
【化8】
【0040】 式中R1、R2及びR3は同一のものでも又は異なるものでもよく、H、低級(C1 〜C6)アルキル、OH、OR、COOR、NHCOR、CN、COOH、ハロ
ゲン、NO2、CF3、SO3又はNR45から選択される電子供与体又は受容体
置換基であるが、ただし、R1、R2又はR3のうち1つのみがCN、COOH、
ハロゲン、NO2、CF3又はSO3Hであることができ:R4及びR5は同一のも
のでも又は異なるものでもよく、H、低級(C1〜C6)アルキル又は置換低級(
1〜C6)アルキルで、その際置換基はOH、OR、NHCOR6、NHCON
2、NHCO26、NHCSNH2、CN、COOH、SO3H、SO2NR6
SO26、又はCO26であり;R6は低級(C1〜C6)アルキル、アルキレン
鎖によって窒素に結合された低級(C1〜C6)ヒドロキシアルキルフェニル、フ
ェニル又はR1として定義された置換基による置換フェニルであり、RはC1〜C6 アルキル又はC1〜C6ヒドロキシアルキルである。 本発明には以下の式の酸化毛髪着色剤も包含される:
【0041】
【化9】
【0042】 式中:R1=置換又は非置換ベンゼン環、三級ブチル等;R=置換又は非置換ベ
ンゼン環及び次式:
【0043】
【化10】
【0044】 式中R=アミノアルキル、アミドアルキル、アミノベンゼン(置換又は非置換)
、アミドベンゼン(置換又は非置換)、アルキル、置換又は非置換ベンゼン環;
R1=置換又は非置換ベンゼン環である。
【0045】 本明細書において第一中間体は、単独で使用することも他の第一中間体と組み
合わせて使用することもでき、そして1つ以上の中間体を1つ以上の連結物質と
組み合わせて使用することもできる。第一中間体及び連結物質の選択は、所望の
着色の色合い、明度及び彩度によって決定される。本発明に単独で又は組み合わ
せて使用してくすんだ金色から黒までの様々な色調の染料を提供できる好ましい
第一中間体及連結物質は19種類あり;それらは:ピロガロール、レゾルシノー
ル、p−トルエンジアミン、p−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン
、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、4
−アミノ−2−ニトロフェノール、ニトロ−p−フェニレンジアミン、N−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン、m−アミノフェノール、2−アミノ−3−ヒド
ロキシピリジン、1−ナフトール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)p−
フェニレンジアミン、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、1,5−ジヒドロ
キシナフタレン、2−メチルレゾルシノール、及び2,4−ジアミノアニソール
である。これらは上で詳述したように、分子の形で又は過酸化物融和性の塩の形
で使用できる。
【0046】 例えば、自然な金色から明るい茶色の毛髪の色調などの色彩の弱い色は、一般
的に着色組成物の約0.001重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%
〜約2重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約1重量%の全酸化染色剤を含
み、そしてレゾルシノール、2−メチルレゾルシノール又は4−クロロレゾルシ
ノールなどの連結物質と共に1,4−ジアミノ−ベンゼン、2,5−ジアミノト
ルエン、2,5−ジアミノ−アニソール、4−アミノフェノール、2,5−ジア
ミノベンジルアルコール及び2−(2’,5’−ジアミノ)フェニルエタノール
などの第一中間体を組み合わせて行ってもよい。 同様に約0.5%〜約1%の全染色剤濃度で、5−アミノ−2−メチルフェノ
ールと2,4−ジアミノ−アニソールなどの1,3−ジアミノベンゼン誘導体等
の連結物質と上記第一中間体の組み合わせによって、中程度の彩度の赤色をだす
ことができる。 青から青紫の毛髪の色調等の彩度の高い色は、組成物の約1重量%〜約6重量
%の全染料剤濃度において、1,3−ジアミノベンゼン又は2,5−ジアミノト
ルエンなどの誘導体等の連結物質と上記第一中間体との組み合わせによって生成
できる。黒い毛髪の色は1,3−ジアミノベンゼン又はその誘導体などの連結物
質と前述の第一中間体の組み合わせによって得られる。
【0047】 非酸化染料及びその他の染料 本発明の毛髪着色組成物は、酸化毛髪着色剤に加えて又はその代わりに非酸化及
び他の染料物質を含有していてもよい。本発明による毛髪着色組成物及び方法に
使用するのに好適な任意の非酸化並びにその他の染料としては、半永久的染料、
一時的染料及びその他の染料が挙げられる。本発明で定義されるような非酸化染
料としては、いわゆる「直接作用染料」、金属染料、金属キレート染料、繊維反
応染料及びその他の合成並び天然染料が挙げられる。多様な種類の非酸化染料が
クラレンス・ロビンス(Clarence Robbins)による「ヒトの毛髪の化学的及び物
理的挙動」(Chemical and Physical Behaviour of Human Hair)第3版、(2
50〜259ページ);「化粧品の化学及び製造」(The Chemistry and Manufa
cture of Cosmetics)第IV巻、第2版、メイソンG.デ・ナバレ(Maison G.D
e Navarre)、G.S.カス(Kass)による第45章(841〜920ページ)
;「化粧品:科学及び技術」(cosmetics:Science and Technology)第2版、第
II巻、バルサム・サガリン(Balsam Sagarin)、F.E.ウォール(Wall)に
よる第23章(279〜343ページ);C.ツビアック(Zviak)編集による
「ヘアケアの科学」(The Science of Hair Care)第7章(235〜261ペー
ジ)及び「毛髪染料」(Hair Dyes)J.C.ジョンソン(Johnson)、ノイス・
データ社(Noyes Data Corp.)パークリッジ(Park Ridge)米国(1973年)
、(3〜91ページ及び113〜139ページ)に詳細に記述されている。
【0048】 着色するために酸化作用を必要としない直接作用型染料は、毛髪着色とも呼ば
れ、長く当業者には公知である。それらは通常、界面活性剤物質を含むベースマ
トリックスの形で毛髪に適用される。直接作用型染料としては、ニトロアミノベ
ンゼン又はニトロアミノフェノールの誘導体等のニトロ染料;ニトロアリールア
ミン、アミノアントラキノン又はアゾ染料等の分散染料;アントラキノン染料、
ナフトキノン染料;アクリジン・オレンジC.I.46005等のような塩基性
染料が挙げられる。直接染料の場合、酸化染料に加えて使用されることが好まし
く、典型的には単独で本発明の組成物には使用されない。 ニトロ染料を染色組成物に加えることによって、着色料の色を増強し、適用に
先だって染料混合物に好適な美的色彩を加える。
【0049】 更に直接作用型染料の例としては、アリアノール染料塩基性ブラウン17、C
.I.(色素指数)−12,251;塩基性赤76、C.I.−12,245;
塩基性ブラウン16、C.I.−12,250;塩基性黄57、C.I.−12
,719及び塩基性青99、C.I.−56,059が挙げられ、更に酸性黄1
、C.I.−10,316(D&C黄色No.7)のような直接作用染料;酸性
黄9、C.I.−13,015;塩基性バイオレットC.I.−45,170;
分散黄3、C.I.−11,855;塩基性黄57、C.I.−12,719;
分散黄1、C.I.−10,345;塩基性バイオレット1、C.I.−42,
535、塩基性バイオレット3、C.I.−42,555;グリーン系青、C.
I.−42090(FD&C青色No.1);黄系赤、C.I.−14700(
FD&C赤色No.4);黄、C.I.19140(FD&C黄色No.5);
黄系オレンジ、C.I.15985(FD&C黄色No.6);青系グリーン、
C.I.42053(FD&C緑色No.3);黄系赤、C.I.16035(
FD&C赤色No.40);青系グリーン、C.I.61570(D&C緑色N
o.3);オレンジ、C.I.45370(D&C橙色No.5);赤、C.I
.15850(D&C赤色No.6);青系赤、C.I.15850(D&C赤
色No.7);軽い青系赤、C.I.45380(D&C赤色No.22);青
系赤、C.I.45410(D&C赤色No.28);青系赤C.I.7336
0(D&C赤色No.30);赤系パープル、C.I.17200(D&C赤色
No.33);すすけた青系赤、C.I.15880(D&C赤色No.34)
;明るい黄系赤、C.I.12085(D&C赤色No.36);明るいオレン
ジ、C.I.15510(D&C橙色No.4);グリーン系黄、C.I.47
005(D&C黄色No.10);青系グリーン、C.I.59040(D&C
グリーンNo.8);青系バイオレット、C.I.60730(Ext.D&C
紫色No.2);グリーン系黄、C.I.10316(Ext.D&C黄No.
7)が挙げられる。
【0050】 繊維反応染料としては、プロシオン(Procion)(登録商標)、ドリマレン(D
rimarene)(登録商標)、チバクロン(Cibacron)(登録商標)、レバフィクス
(Levafix)(登録商標)及びレマゾ−ル(Remazol)(登録商標)染料がそれぞ
れICI、サンド(Sandoz)、チバガイギー(Ciba-Geigy)、バイヤー(Bayer
)及びヘキスト(Hoechst)から入手できる。 本発明で定義されるような天然染料及び植物染料としては、ヘンナ(Lawsonia alba)、カミツレ(マトリカリアカミツレ(Matricaria chamomila)又はアン
セミスノビリス(Anthemis nobilis))、藍、ログウッド及びクルミ外皮抽出物
が挙げられる。 一時的な毛髪染料又はヘアカラーリンスは一般に、大きすぎて毛幹に拡散でき
ず、毛髪の外側に作用する染料分子から成る。それらは通常、毛髪表面で染料溶
液を乾燥させる、付けたままにしておく方法によって適用する。従ってこれらの
染料は典型的には界面活性剤で毛髪を洗ったり、洗浄したりする作用に対する抵
抗性が少なく、比較的容易に毛髪から洗い落される。あらゆる一時的な毛髪染料
は本発明の組成物において好適に使用することができ、好ましい一時的な毛髪染
料の例を以下に示す。一時染料の場合、酸化染料に加えて使用されることが好ま
しく、単独で本発明の組成物に使用されない。
【0051】
【化11】
【0052】 半永久的な毛髪染料は、一般にサイズが小さく、一時的なヘアリンスに作用す
るが、一般に永久的(酸化)染料よりもサイズの大きな染料である。典型的には
半永久的染料は、酸化染料と同様の様態で作用し、それらは、毛幹に拡散する能
力を有している。しかしながら、半永久的染料は一般に前述の共役した酸化染料
分子よりもサイズが小さく、従って、毛髪の外への緩やかな再拡散がしやすくな
る。単純な洗髪及び洗浄行為はこの過程を促進し、一般に、半永久的染料は、約
5〜8回の洗髪の後、大部分は洗い落される。いずれの半永久的染料システムも
本発明の組成物において好適に使用することができる。本発明の組成物に使用す
るのに好適な半永久的染料は、HC青色2、HC黄色4、HC赤色3、分散紫色
4、分散黒色9、HC青色7、HC黄色2、分散青色3、分散紫色1及びそれら
の混合物である。半永久的染料の例を以下に図示する:
【0053】
【化12】
【0054】 典型的な半永久的染料システムには、大型及び小型色分子の両者の混合物が取
り入れられる。毛髪のサイズは毛根から先端まで均一ではないので、小型分子は
毛根及び先端の両方で拡散するが、先端の内部には保持されず、一方、大型分子
は一般に毛髪の端に拡散できるのみである。染料分子サイズのこの組合せを使用
することによって、最初の染色工程及びそれに続く洗浄の両方で毛髪の根元から
先端まで一貫した色合いが与えられる。
【0055】 酸化剤 本発明の組成物は好ましくは更に少なくとも1つの酸化剤を含み、それは無機
酸化剤又は有機酸化剤であってよい。酸化剤は好ましくは組成物の約0.01重
量の%〜約10重量の%、好ましくは約0.0重量の1%〜約6重量の%、より
好ましくは約1重量の%〜約4重量の%の濃度で存在する。
【0056】 無機酸化剤 本明細書の使用に好ましい酸化剤は無機過酸素酸化剤である。無機過酸素酸化
剤は本明細書の組成物に安全かつ効果的に使用される。好ましくは、本明細書の
使用に好適な無機過酸素酸化剤は、液状又は使用される予定の形状で、本発明に
よる組成物中に可溶性である。好ましくは、本明細書の使用に好適な無機過酸素
酸化剤は水溶性である。本明細書で定義される水溶性酸化剤とは、25℃で脱イ
オン水1000mlに対して約10gの量までの溶解度を有する薬剤を意味する
。(「化学」(Chemistry)C.E.モルティマー(Mortimer)、第5版、27
7ページ) 本明細書で有用な無機過酸素酸化剤は、一般的に水溶液中で過酸化物を産出で
きる無機過酸素物質である。無機過酸素酸化剤は当業者には周知であり、過酸化
水素、過ヨウ素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウムなどの
無機アルカリ金属過酸化物、並びに過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ
酸塩、過硫酸塩及びその他のアルカリ金属塩などの無機過水和塩酸化化合物が挙
げられる。これらの無機過水和塩は、一水和物、四水和物等として組み入れられ
る。望ましい場合、2つ以上のかかる無機過酸素酸化剤の混合物を使用できる。
アルカリ金属臭化物及びヨウ化物は本明細書の使用に好適であるが、臭化物が好
ましい。本発明による組成物の使用にきわめて好ましいのは過酸化水素である。
【0057】 本発明による好ましい組成物において、無機過酸素酸化剤は組成物の約0.0
1重量%〜約6%重量未満、好ましくは約0.01重量%〜約4重量%、より好
ましくは約1重量%〜約4重量%、更により好ましくは約2重量%〜約3重量%
の濃度で存在する。
【0058】 予備形成有機ぺルオキソ酸 本明細書による組成物は無機過酸素酸化剤の代わりに又はそれに加えて、1つ
以上の予備形成有機ペルオキソ酸酸化剤を含んでもよい。 本発明による着色組成物の使用に好適な有機ペルオキソ酸酸化剤は次の一般式
を有する: R−C(O)OOH 式中Rは飽和型若しくは不飽和型、置換若しくは非置換、直鎖状若しくは分枝鎖
状の1〜14個の炭素原子を有するアルキル、アリール又はアルカリール基から
選択される。 本発明による使用に好適な有機ペルオキソ酸化合物の部類は次の一般式を有す
るアミド置換化合物であって:
【0059】
【化13】
【0060】 式中R1は、飽和若しくは不飽和アルキル又はアルカリール基、又はアリール基
で、1〜14個の炭素原子を有し、R2は、飽和若しくは不飽和アルキル又はア
ルカリール基、又はアリール基で、1〜14個の炭素原子を有し、R5はH若し
くは飽和又は不飽和アルキル若しくはアルカリール基、又はアリール基で、1〜
10個の炭素原子を有する。この種類のアミド置換有機ペルオキソ酸化合物は欧
州公開特許第0,170,386号に記載されている。 その他の好適な有機ペルオキソ酸酸化剤としては、過酢酸、過ナノ酸、ノニル
アミドペルオキシカプロン酸(NAPCA)、過安息香酸、m−クロロ過安息香
酸、ジペルオキシイソフタル酸、モノペルオキシフタル酸、ペルオキシラウリン
酸、ヘキサンスルホニルペルオキシプロピオン酸、N,N−フタロイルアミノペ
ルオキシカプロン酸、モノ過コハク酸、ノナノイルオキシ安息香酸、ドデカンジ
オイルモノペルオキシ安息香酸、過アジピン酸ノニルアミド、ジアシル及びテト
ラアシル過酸化物、特にジペルオキシドデカンニ酸、ジペルオキシテトラデカン
ニ酸及びジペルオキシヘキサデカンニ酸並びにそれらの誘導体が挙げられる。モ
ノ−及びジペルアゼライン酸、モノ及びジペルブラシル酸、並びにN−フタロイ
ルアミノペルオキシカプロン酸並びにそれらの誘導体も、本発明の使用に好適で
ある。
【0061】 予備形成有機ペルオキソ酸酸化剤は、本明細書の組成物において、安全で効果
的に使用されるべきである。好ましくは、本明細書の使用に好適な予備形成有機
ペルオキソ酸酸化剤は、液状及び使用する予定の形状で、本発明による組成物に
可溶性である。好ましくは、本明細書の使用に好適な有機ペルオキソ酸酸化剤は
水溶性となる。本明細書で定義されるような水溶性予備形成有機ペルオキソ酸酸
化剤とは、25℃で脱イオン水1000mlに対して約10gの量までの溶解度
を有する薬剤を意味する(「化学」(Chemistry)C.E.モルティマー(Morti
mer)、第5版、277ページ)。 本明細書の使用に好適な好ましいペルオキソ酸物質は過酢酸及び過ナノ酸並び
にこれらの混合物から選択される。
【0062】 予備形成有機ペルオキソ酸酸化剤は、存在する場合、好ましくは毛髪着色組成
物の約0.01重量%〜約8重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約6重量
%、最も好ましくは約0.2重量%〜約4重量%、特に好ましくは約0.3重量
%〜約3重量%の濃度で存在する。 本明細書の組成物中に無機過酸素酸化剤及び予備形成有機ペルオキソ酸の両方
が存在する場合、無機過酸素酸化剤と予備形成有機ペルオキソ酸の重量比は好ま
しくは約0.0125:1〜約500:1の範囲、より好ましくは約0.012
5:1〜約50:1である。 本明細書の使用に好適な無機過酸素酸化剤及び予備形成有機ペルオキソ酸酸化
剤に加えて、本発明による組成物は過酸化尿素、過酸化メラミン及びこれらの混
合物などの付加的な有機過酸化物を任意に含んでもよい。存在する場合、有機過
酸化物の濃度は組成物の約0.01重量%〜約3重量%、好ましくは約0.01
重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1.5重量%及び最も
好ましくは約0.2重量%〜約1重量%である。
【0063】 本発明の着色組成物は、例えば約2〜約13の広いpH範囲にわたって配合す
ることができるが、損傷及び皮膚の着色の少ない組成物を提供するという観点か
ら、組成物は好ましくは低pHで配合され、好ましくは約2〜約7、好ましくは
約2.5〜約6、より好ましくは約3〜約6、さらに一層好ましくは約3.5〜
約5.5、特に好ましくは約4〜約5.5の範囲のpHを有する。本発明の組成
物は、典型的には約8〜約12、好ましくは約9〜約11の高pHで配合しても
よい。 組成物は1つ以上の任意の緩衝剤及び/又は毛髪膨張剤(HSAs)を含有し
てもよい。最終組成物のpH又はそのいずれかの構成要素部分のpHを調製する
のにいくつかの異なるpH変性剤を使用することができる。しかしながら、本明
細書の好ましい組成物は実質的には付加的な緩衝剤、及び毛髪膨張剤を含まない
ものであって、すなわち、かかる薬剤の含有量は約1重量%未満、好ましくは約
0.5重量%未満、より好ましくは約0.1重量%未満である。
【0064】 このpH調節はケラチン繊維、特にヒトの毛髪の処置の分野において周知の酸
性化剤によって効果的に行なうことができる、すなわち塩酸、酒石酸、クエン酸
、コハク酸、リン酸及びアスコルビン酸、酢酸、乳酸、硫酸、蟻酸、硫酸アンモ
ニウムなどのカルボン酸又はスルホン酸などの無機酸並びに有機酸、そしてリン
酸二水素ナトリウム/リン酸、リン酸水素二ナトリウム/リン酸、塩化カリウム
/塩酸、フタル酸二水素カリウム/塩酸、クエン酸ナトリウム/塩酸、クエン酸
二水素カリウム/塩酸、クエン酸二水素カリウム/クエン酸、クエン酸ナトリウ
ム/クエン酸、酒石酸ナトリウム/酒石酸、乳酸ナトリウム/乳酸、酢酸ナトリ
ウム/酢酸、リン酸水素二ナトリウム/クエン酸及び塩化ナトリウム/グリシン
/塩酸、コハク酸及びこれらの混合物などである。
【0065】 アルカリ性緩衝剤の例としては、水酸化アンモニウム、エチルアミン、ジプロ
ピルアミン、トリエチルアミン及び1,3−ジアミノプロパン等のアルカンジア
ミン類、モノ又はジエタノールアミン等の無水アルカリ性アルカノールアミン類
であって、好ましくは、ジメチルアミノエタノール等のアミン基が完全に置換さ
れたもの、ジエチレントリアミン等のポリアルキレンポリアミン又はモルホリン
等の複素環式アミン、そして水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属
水酸化物、L−アルゲニン、リジン、アラニン、ロイシン、イソロイシン、オキ
シリシン及びヒスチジン等の塩基性アミノ酸、そしてジメチルアミノエタノール
及びアミノアルキルプロパンジオール等のアルカノールアミン類並びにそれらの
混合物が挙げられる。本明細書の使用に好適なものはまた、水中における解離に
よって、HCO3 -を形成するアンモニウムカーボネート又はアンモニウムカルバ
メート以外の化合物である(以降、「イオン形成化合物」と呼ぶ)。好適なイオ
ン形成化合物の例としては、Na2CO3、NaHCO3、K2CO3、NH4HCO3 、CaCO3及びCa(HCO3)並びにそれらの混合物がある。
【0066】 本発明による毛髪着色及びコンディショニング組成物は、本明細書で後述され
るように、毛髪に適用される前に混合されている毛髪着色剤及びコンディショニ
ング剤を含有する最終的な組成物を含んでもよく、又は単一成分系を含んでもよ
い。そのように、本発明による組成物は幾つかの別々の成分の着色キットを含む
。 過酸化水素などの無機過酸素酸化剤の一部分を含む酸化及び着色キットでは、
それは固体又は液体の形状であってよいが、緩衝剤溶液は過酸化水素を安定化す
るのに使用できる。過酸化水素はpH2〜4の範囲で安定であるので、この範囲
内のpHを有する緩衝剤を使用するのが好ましい。希酸は好適な過酸化水素緩衝
剤である。
【0067】 触媒 本明細書の着色組成物は無機過酸素酸化剤及び任意の予備形成ペルオキソ酸酸
化剤用の遷移金属含有触媒を任意に含有してもよい。本明細書において使用する
のに好適な触媒は、国際特許出願第98/27945号に開示されており、これ
を本明細書に参考として組み入れる。
【0068】 重金属イオン封鎖剤 本発明の着色組成物は任意の成分として重金属イオン封鎖剤を含有してもよい
。重金属イオン封鎖剤は本明細書において重金属を封鎖する(キレート又は除去
)作用を行う成分を意味する。これらの成分はカルシウム及びマグネシウムキレ
ート能力を有するものでもよく、しかしそれらは優先的に鉄、マンガン並びに銅
などの重金属イオンと結合する選択性を示す。そのような金属封鎖剤は本明細書
に記載されているような毛髪着色組成物において、毛髪着色製品の優れた保存安
定性の提供並びに酸化活性の制御に有用なものである。 重金属イオン封鎖剤は一般に組成物の約0.005重量%〜約20重量%、好
ましくは約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜
約2重量%の濃度で存在する。 好適な封鎖剤は、国際特許出願第98/27945号に開示されており、これ
をすべて本明細書に参考として組み入れる。
【0069】 増粘剤 本発明の着色組成物は更に、約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約
0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の量
の増粘剤を含んでいてもよい。本発明の組成物で使用するのに好適な増粘剤は、
オレイン酸、セチルアルコール、オレイルアルコール、塩化ナトリウム、セテア
リールアルコール、ステアリルアルコール、カルボポール、アクリン及びアクロ
シル等の合成増粘剤及びそれらの混合物から選択される。本明細書の使用に好ま
しい増粘剤はローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)、米国ペンシルバニア
州フィラデルフィアから入手可能なアキュリン(Aculyn)22(登録商標)、ス
テアレス−20−メタクリレートコポリマー;アキュリン44(登録商標)、ポ
リウレタンレジン及びアクソール(Acusol)830(登録商標)、アクリレート
コポリマーである。本明細書の使用に好適な付加的な増粘剤としては、アルギン
酸ナトリウム若しくはアラビアゴム、又はメチルセルロース若しくはカルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩などのセルロース誘導体又はアクリルポリマー
が挙げられる。
【0070】 希釈材 本発明による組成物に好ましい希釈材は水である。しかしながら、本発明によ
る組成物は追加の希釈材として1種以上の溶媒を含んでいてもよい。一般に本発
明の着色組成物に使用するのに好適な溶媒は、皮膚に無害で、水と混和できるよ
うに選択する。本発明で追加の希釈材として使用するのに好適な溶媒としては、
1〜C20のモノ−又は多価アルコール及びそれらのエーテル、一価及び二価ア
ルコールを伴うグリセリンが挙げられ、それらのエーテルが好ましい。これらの
化合物の中で、2〜10個の炭素原子を含有するアルコール残基が好ましい。従
って、好ましい基としては、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール
、ブタノール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル
、及びそれらの混合物が挙げられる。本発明による組成物において、水は好まし
い主要な希釈材である。本発明において定義される主要な希釈材とは、存在する
水の量が他のすべての希釈材の合計量よりも多いことを意味する。 希釈材の量は、好ましくは本明細書の組成物の約5重量%〜約99.98重量
%、好ましくは約15重量%〜約99.5重量%、より好ましくは少なくとも約
30重量%〜約99重量%、特に好ましくは約50重量%〜約98重量%である
【0071】 酵素 本発明による毛髪着色組成物において有用な更なる付加的な物質は、1つ以上
の酵素である。好適な酵素物質としては、市販のリパーゼ、クチナーゼ、アミラ
ーゼ、中性及びアルカリ性プロテアーゼ、エステラーゼ、セルラーゼ、ぺクチナ
ーゼ、ラクターゼ及び洗剤組成物に汎用に組み入れられるぺルオキシダーゼが挙
げられる。好適な酵素は、米国特許第3,519,570号及び第3,533,
139号並びに国際特許出願第98/27945号で考察されており、これを全
て本明細書に参考として組み入れる。
【0072】 界面活性剤物質 本発明の組成物は更に界面活性剤システムを含有することができる。本発明の
組成物に含有するのに好適な界面活性剤は一般に、約8〜約22の炭素原子の長
さの親油性鎖を有し、アニオン系、陽イオン系、非イオン系、両性、双極性界面
活性剤及びそれらの混合物から選択することができる。本明細書において使用す
るのに好適な界面活性剤は、国際特許出願第98/27945号に開示されてお
り、これをすべて本明細書に参考として組み入れる。
【0073】 任意物質 数多くの追加の任意物質を本発明に記載されている着色組成物に加えることが
でき、それぞれの量は組成物の約0.001重量%〜約5重量%、好ましくは約
0.01重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%で
ある。そのような物質としては、タンパク質及びポリペプチド並びにその誘導体
;DMDMヒダントイン(Hydantoin)、ジャーマール(Germall)115、ヒド
ロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピル及びブチルエステル、EDTA、ユ
ーキシル(Euxyl)(登録商標)K400等の水溶性又は可溶化防腐剤、ベンジ
ルアルコール、ソルビン酸カリウム及びビサバロール、安息香酸、安息香酸ナト
リウム及び2−フェノキシエタノール等の天然防腐剤;亜硫酸ナトリウム、ヒド
ロキノン、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、及びチオグリコール
酸、ジチオン酸ナトリウム、エリスロビン酸及びその他のメルカプタン等の酸化
防止剤;シュウ酸、硫酸化ヒマシ油、サリチル酸及びチオ硫酸ナトリウム等の染
料除去剤;スズ酸ナトリウム、水酸化第2スズ及びオクタン酸第1スズ等のスズ
化合物等のH22安定剤、アセトアニリド、ケイ酸マグネシウム等のフェナセチ
ンコロイド状シリカ、硫酸オキシキノリン、リン酸ナトリウム、及びピロリン酸
四ナトリウム;及びρ−ヒドロキシベンゾエート;ヒアルロン酸、キチン等の湿
潤剤、及びセラニーズ・スーパーアブソーベント・マテリアルズ(ポートスミス
、VA、米国)から入手でき、米国公開特許第4,076,663号に記載され
ているサンウエット(Sanwet)(登録商標)IM−1000、IM−1500及
びIM−2500等のスターチグラフトポリアクリル酸ナトリウム並びにメチル
セルロース、スターチ、高級脂肪アルコール、パラフィン油、脂肪酸など;溶媒
;オキセコ(Oxeco)(フェノキシイソプロパノール)等の抗菌剤;アンモニウ
ムイオン源(例えばNH4Cl)等の低温相調整剤;硫酸マグネシウム及びその
他の電解質等の粘度制御剤;ジステアリル−、ジラウリル−、ジ水添ビーフタロ
ー−、ジメチル塩化アンモニウム、ジセチルジエチルメチル硫酸アンモニウム、
ジタロージメチルメチル硫酸アンモニウム、ジソヤジメチル塩化アンモニウム及
びジココジメチル塩化アンモニウム等の四級アミン化合物;シリコーン、高級ア
ルコール、陽イオンポリマーなどのヘアコンディショニング剤;カルシウム又は
ホウ酸塩分子種の水溶性源等の酵素安定剤;着色剤;TiO2及びTiO2でコー
トした雲母;香料及び香料安定剤;及びバルフォア(Valfour)BV400等の
ゼオライト及びその誘導体、並びにポリカルボキシレート、アミノポリカルボキ
シレート、ポリホスフォネート、アミノポリホスフォネートなど等のCa2+/M
2+金属イオン封鎖剤及びクエン酸ナトリウム等の水軟化剤が挙げられる。
【0074】 櫛通り技術試験方法 上記のように、本発明の毛髪着色及びコンディショニング組成物は、以下に定
義する櫛通り技術試験方法によって測定される場合湿潤毛髪での6サイクル後に
1.2より大きい、好ましくは1.5より大きい、より好ましくは1.8より大
きい、最も好ましくは2.0より大きい平均櫛通り指数値を与えなければならな
い。 本発明の毛髪着色及びコンディショニング組成物は好ましくは、湿潤毛髪で1
.1より大きい1サイクル後の櫛通り指数値、及び1.1より大きい6サイクル
後の櫛通り指数値を提供する。 本試験方法に使用するヘアピ−スは、中程度の茶色のバージンヘアで、重量6
グラム、長さ10インチである。このヘアピース5点を本発明の毛髪着色及びコ
ンディショニング組成物で以下のように処理する。
【0075】 毛髪着色及びコンディショニング組成物によるヘアピースの処理 試験する毛髪着色及びコンディショニング組成物を、製品適応の直前に調製す
る(例えば、酸化毛髪着色剤を含有する第1成分と、過酸化水素を含有する第2
成分を混合する)。ヘアピースをシンク上に吊り下げ、100°F及び1.5g
pmの圧力で硬度8〜15グレインの水で30秒間湿潤する。本試験方法におい
て1グレインは17.1ppmのカルシウム及び/又はマグネシウムイオンに相
当する。(水の硬度は実験を通して同じものを使用する)過剰な水をヘアピース
から絞り出す。試験する着色組成物1.2gをヘアピースの上端部に適用し、下
端へ均一に広げた後、30秒間ヘアピース内に浸透させ、さらに4.5分間ヘア
ピース上に放置する(合計適用時間は5分間)。続いて、ヘアピースを100°
Fの水で30秒間すすぐ。過剰な水をヘアピースから絞り出す。
【0076】 上記の処理が適用の1サイクルを構成する。このサイクルを6回まで繰り返し
、各サイクル後に櫛通り測定を実施する。本明細書で使用される時、「櫛通り指
数値」という用語は規定サイクル数の後で測定された櫛通り指数値(「CIV」
)である。本明細書で使用される時、「平均櫛通り指数値」という用語は以下の
ように計算される: 平均櫛通り指数値=(1サイクル後のCIV+2サイクル後のCIV+3サイ
クル後のCIV+4サイクル後のCIV+5サイクル後のCIV+6サイクル後
のCIV)/6
【0077】 櫛通りの測定 必要な機器: −インストロン(Instron)5543引張り試験機、IBM互換コンピュータ及
びマーリンプロファイラー(Merlin Profiler)ソフトウェア付 −インストロン(Instron)ロードセル、最大容量5N、クロスヘッドアダプタ
付 −小さなクリップの付いたひも −櫛通り測定用専用櫛ホルダ −295ハーキュリーズソーカット2コームズ(Hercules Saw Cut 2 Combs)
、「広歯」部分(4本/cm、長さ9cm)及び「狭歯」部分(10本/cm、
長さ8cm)を組み合わせたもの。
【0078】 各試験について、一処理当たり5個のヘアピースを使用し、ヘアピース1個当
たり5回の独立した測定を実施する。ヘアピースを、試験する着色組成物で上記
のように処理する。湿潤したヘアピースを、処理サイクルの終了後直ちに測定す
る。ロードセルを、インストロン(Instron)試験機のクロスヘッド上で組み立
てる。試験機の台にあるロードセルをすべて取り除く。ひもをロードセル上でク
リップとともに組み立てる。櫛ホルダを、インストロン(Instron)試験機の台
にねじで固定する。インストロン(Instron)試験機の電源を入れ、変換器が平
衡に達するまで放置する。コンピュータの電源を入れ、マーリンプロファイラー
(Merlin Profiler)ソフトウェアをダウンロードする。[マーリンプロファイ
ラー(Merlin Profiler)ソフトウェアは、インストロン・コーポレーション(I
nstron Corporation)から市販されている。]試験条件の概要は以下の通りであ
る: ・伸展速度:15mm/秒 ・伸展長さ:240mm ・読取り間隔:0.5秒 インストロン(Instron)試験機のクロスヘッドを開始位置に設定する。この
位置は、櫛からヘアピース頂部までの距離が20mmであることを確実にする。
各ヘアピースをラックから取り出し、櫛の広歯を1回及び狭歯を1回通す(櫛通
しは、もつれがなくなるまで、必要に応じて繰り返す)。新しい櫛を、狭歯部分
が櫛通しに使用できるようにホルダに設置する。ヘアピースをクリップに固定し
、ロードセルを平衡させる。続いてヘアピースに櫛の狭歯を通し、デフレクタで
所定の位置に固定する。試験方法は、可動クロスヘッドを起動させることで開始
される。 試験には1個の対照標準を含まなければならず、当該対照標準は(着色組成物
を使用する条件下で)水で30分間湿潤した未処理のヘアピースとする。 すべてのヘアピースの分析が終了すると、以下の式(式1)を用いてすべての
ヘアピースについて櫛通し仕事量を計算する:
【0079】
【数1】
【0080】 式中:Fはヘアピースに櫛を距離xmm通した時のロードセルの荷重である。 各ヘアピースについて、櫛通し仕事量の平均を出す。5個のヘアピースの平均
を用いて、処理当たりの平均読取り値を出す(仕事量[処理])。続いて、この
読取り値の処理間の有意差を標準的な統計法を用いて分析する。 内部標準で得られた結果に基づいて、実際の櫛通し仕事量を指数値に変換する
(式2)。 櫛通り指数値=仕事量[標準]/仕事量[処理] (式2) 結果 上記の試験方法を、本発明による数種類の毛髪着色及びコンディショニング製
品並びに数種類の市販のヘアケア製品で実施した。以下の櫛通り指数値が得られ
た:
【0081】
【表1】
【0082】 1.実施例Aは、後述の組成物実施例XIIと過酸化水素が添加されている市販
のパンテーンプロ−Vバイタライジングコンディショナ−普通ヘア用(Pantene
Pro-V Vitalising Conditioner-Balanced for Normal Hair)とを混合すること
で調製した本発明による毛髪着色及びコンディショニング組成物であり、前記コ
ンディショナー組成物中の過酸化水素水のレベルは6重量%である。実施例XI
I及び過酸化水素含有コンディショナー組成物は、1:1の比率で混合されてい
る。 2.実施例Bは、本発明の範囲から外れる市販の毛髪着色組成物−ロレアル・キ
ャスティングス・ライトブラウン(L'Oreal Castings Light Brown)No.33
−(同封のコンディショナーを除く)−バッチLU211である。 3.実施例Cは、本発明の範囲から外れる市販の毛髪着色組成物−ゴールドウェ
ル・カラランス(Goldwell Colourance)pH6.8システムNo.5−バッチ
D1458Pである。 4.実施例Dは、本発明の範囲から外れる市販の毛髪着色組成物−花王ラビナス
・ネオイエローニュアンス(Kao Corp Lavenus Neo Yellow Nuance)−バッチ1
799である。 5.実施例Eは、本発明の範囲から外れる市販の毛髪着色組成物−ロレアル・エ
クセレンス(L'Oreal Excellence)No.5−(同封のコンディショナーを除く
)−バッチPU344である。 6.実施例Fは、後述の組成物実施例XIIと過酸化水素が添加されている市販
のパンテーンプロ−Vバイタライジングコンディショナ−ドライ・ダメージヘア
保湿用(Pantene Pro-V Vitalising Conditioner-Moisturising for Dry or Dam
aged Hair)とを混合することで調製した本発明による毛髪着色及びコンディシ
ョニング組成物であり、前記コンディショナー組成物中の過酸化水素水のレベル
は6重量%である。実施例XII及び過酸化水素含有コンディショナー組成物は
、1:1の比率で混合されている。 7.実施例Gは、本発明の範囲から外れる後述の組成物実施例XIIである。
【0083】 初期色及び色変化の評価 本発明の毛髪着色及びコンディショニング組成物は、下記の試験方法で測定さ
れた場合、約8より大きい、より好ましくは約10より大きい、さらに一層好ま
しくは12より大きい、最も好ましくは15より大きい、特に好ましくは約20
より大きいデルタE値を与えることが好ましい。
【0084】 着色技術試験方法 色変化の評価 本発明の着色及びコンディショニング組成物で染色された基材(毛髪/皮膚)
の初期色及び色変化の測定に使用した装置は、ハンター・ラブスキャン(Hunter
LabScan)分光分析装置である。任意の特定の基材の着色変化の度合いを表すた
めに使用される値は、デルタEである(ΔE)。デルタEは、本明細書で定義さ
れるように、実際の合計L、a、及びbの値で以下のように表される: ΔE=((ΔL2+Δa2+Δb2)1/2 そしてL、a、bは、国際照明委員会(CIE)に定義されたCIE Lab色
空間の値を表す。この定義によると、Lは明るさ及び暗さの指標であり、L=1
00は白色に相当し、L=0は黒色に相当する。さらに、「a」は赤緑指数(色
相)の指標であって正は赤に等しく負は緑に等しく、「b」は黄青指数(色相)
の指標であって正は黄色に等しく負は青に等しい。
【0085】 ハンター・ラブスキャン(Hunter LabScan)色彩計は、波長400〜700n
mの全走査分光分析装置で、試験ヘアピース(頭髪)の色を「L」、「a」及び
「b」の値で記録する。装置は次のように設定する:モード−0/45;ポート
サイズ−1/2インチ;ビューサイズ−1/2インチ:照明−D65:視野−1
0°;UVランプ/フィルタ−なし。毛髪を測定中均一な方向に保持するよう設
計されたサンプルホルダーに毛髪を入れる。同等の色彩計を使用できるが、測定
中に毛髪が動かないことを確実としなければならない。毛髪は、色測定中、ポー
トを覆うように広げなければならない。毛髪ホルダーに点を打ち、ポートでのホ
ルダーの位置決めの目安にする。この点をポートの印と並べ、各点で読取りを行
う。 各ヘアピースについて、片方4点ずつ、8点の測定を実施する。
【0086】 標準ヘアピース 本発明による組成物は、すべての色、種類及び条件の毛髪の着色に使用できる
。説明のため、灰色のヘアピースを使用する。この標準ヘアピースを、L、a、
bの近似値で評価することができる。
【0087】
【表2】
【0088】 ヘアピース着色方法−一回適用 毛髪を着色するため、毛髪長さ約8インチのヘアピース4gを好適な容器上に
吊り下げ、30秒間湿潤する。続いて、試験着色製品を調製し(すなわち、該当
する場合、別々の瓶に入った組成物を混合する)、約5.6gの製品を試験ヘア
ピースに直接適用する。着色剤をヘアピース全体に最長で約1分間マッサージし
た後、ヘアピース上に約20分間放置する。流水で約2分間すすいだ後、着色さ
れたヘアピースを、ヘアドライヤーを用いて乾燥する。続いて、着色及び乾燥し
たヘアピースの発色を、ハンター・ラブスキャン(Hunter LabScan)分光分析装
置を用いて評価する。
【0089】 ヘアピース着色方法−数回適用 毛髪を着色するため、毛髪長さ約8インチのヘアピース4gを好適な容器上に
吊り下げ、30秒間湿潤する。続いて、試験着色製品を調製し(すなわち、該当
する場合、別々の瓶に入った組成物を混合する)、約0.4gの製品を試験ヘア
ピースに直接適用する。着色剤をヘアピース全体に最長で約1分間マッサージし
た後、ヘアピース上に約30分間放置する。流水で約2分間すすいだ後、着色さ
れたヘアピースを、ヘアドライヤーを用いて乾燥する。続いて、着色及び乾燥し
たヘアピースの発色を、ハンター・ラブスキャン(Hunter LabScan)分光分析装
置を用いて評価する。上記の手順をさらに13サイクル繰り返す。乾燥したヘア
ピースの最終的な発色は、ハンター・ラブスキャン(Hunter LabScan)分光分析
装置を用いて評価され、着色及びコンディショニング組成物の14回適用を表す
。 発明は以下の非限定実施例に代表される。実施例においては特に明記しない限
り、濃度はすべて100%有効分を基準とし、パーセンテージは全て重量基準で
あり、略語は以下の記号表示を有する。
【0090】 実施例I〜XV 実施例I〜XVは、酸化毛髪着色剤を含有する組成物である。これらの組成物
のいずれも、実施例XVIの組成物と1:1の比率で混合し、本発明による毛髪
着色及びコンディショニング組成物を提供することができる。
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】 1.パラフェニレンジアミン2HCl 2.硫酸メタフェニレンジアミン 3.p−アミノフェノール 4.2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン 5.m−アミノフェノ−ル 6.4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン 7.o−アミノフェノ−ル
【0094】 上記実施例において、水が希釈材として使用される。しかしながら、この水は
代わりに、実施例の総水含量の約0.5重量の%〜約50重量の%まで部分的に
低級アルコール、例えば、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、エタノール、イソプロピル
アルコール、グリセリン、ブトキシエタノール、エトキシジグリコール、ヘキシ
レングリコール、ポリグリセリル−2−オレイルエーテル及びこれらの混合物な
どの希釈材によって置き換えることができる。 実施例I〜XVの組成物は以下のように調製される: 染料プレミックスは、容器に脱イオン水、亜硫酸ナトリウム、EDTA四ナトリ
ウム、酢酸アンモニウム及びジプロピレングリコールを攪拌しながら添加するこ
とで調製される。続いて、染料物質を前記容器に添加し、必要であれば加熱しな
がら、溶解するまで混合する。完全に溶解したら、溶液を室温まで冷却し、続い
てアスコルビン酸を添加する。pHプレミックスは、水酸化ナトリウム及び脱イ
オン水を容器内で混合することで調製される。
【0095】 エマルションベースは、脱イオン水を容器に加え、80℃に加熱しながら攪拌
を開始することで調製される。次にEDTA四ナトリウムを添加し、続いて安息
香酸ナトリウムを添加し、これらを溶解する。これに続いて、セテアレスを添加
する。次に、ホモジナイザーの電源を入れ、セチルアルコール及びステアリルア
ルコールを添加し、温度を80℃以上に維持する。均質化したら、混合物を60
℃に冷却し、フェノキシトールを添加する。40℃で、ホモジナイザー及びミキ
サーを停止し、混合物を60分間放置して増粘させる。 最終的な染料ベースは、エマルションベースを容器に添加した後、染料プレミ
ックス溶液を添加し、得られた混合物を均一になるまで混合することで調製され
る。水酸化アンモニウムを添加した後、混合し、pHプレミックスを添加する。
水を100%まで添加し、均一になるまで混合する。
【0096】 上記実施例I〜XVのいずれも、実施例XVI又は実施例XVIIにおいて下
記コンディショニング組成物と1:1の比率で混合される。 実施例XVIは市販のパンテーンプロ−Vバイタライジングコンディショナ−
普通ヘア用(Pantene Pro-V Vitalising Conditioner-Balanced for Normal Hai
r)で、実施例XVIが6重量%の過酸化水素を含有するように過酸化水素溶液
が添加されている。実施例XVIIは市販のパンテーンプロ−Vバイタライジン
グコンディショナ−ドライ・ダメージヘア保湿用(Pantene Pro-V Vitalising C
onditioner-Moisturising for Dry or Damaged Hair)で、実施例XVIIが6
重量%の過酸化水素を含有するように過酸化水素溶液が添加されている。 実施例I〜XVのいずれかを実施例XVI又は実施例XVIIと1:1の比率
で混合することで得られる毛髪着色及びコンディショニング組成物は、完全な範
囲の色、すなわち金色から黒色までを提供し、同時に優れた毛髪コンディショニ
ングを提供する。実施例の組成物は、従来の毛髪コンディショニング組成物とし
て一週間に約4回使用した時に、卓越した灰色被覆性及び卓越した毛根被覆性も
提供する。
【0097】 使用法 染料組成物が使用者にとって調製及び使用が容易及び簡便な形状であることは
重要であり、それゆえに酸化剤は一定の時間毛髪に接触して残存しなければなら
ず、毛髪から流れ落ちて、目又は皮膚の刺激の原因になってはならない。 上記のように、本発明の着色組成物は安定性を維持するために別々に容器に入
れられた成分の1つのパッケージ又はキットなどの形状で提供されることができ
、所望であれば、毛髪に適用する直前に使用者が混合すること又は将来の使用の
ために混合して保存すること、又は混合して一部を使用し残りを保存することが
できる。
【0098】 本明細書に前述したように、本発明による組成物は単一成分パッケージで使用
者に使用されてもよい。かかる単一パッケージは、毛髪着色剤及び毛髪コンディ
ショニング剤を含有する単一組成物を含む。当該組成物は使用者によるいずれの
前処理又は混合の必要もなく直接毛髪に適用されることで、使用が単純、早く、
容易で、「失敗のない」毛髪着色及びコンディショニングシステムを提供する。
更にそのような単一成分システムの利点は保存及び再使用が可能であることで、
すなわち、単一の容器に長期間の複数回の適用に十分な着色組成物を包含できる
。さらに、当該組成物は2つの部屋を有し、各部屋に単一成分を含み、当該単一
成分がパッケージ内又はパッケージ外で混合されて毛髪に適用できる均一成分を
生成するよう意図されているパッケージから小出しにしてもよい。 このように、本発明のもう1つの態様によると、毛髪着色及びコンディショニ
ング組成物が湿潤した毛髪に直接適用された後洗い流される毛髪の着色及びコン
ディショニング方法であって、毛髪着色及びコンディショニング組成物が以下の
ものを含む方法が提供される: (a)1つのコンディショニング剤;及び (b)1つの毛髪着色剤; その際前記組成物は、本明細書で上述の櫛通り技術試験方法によって測定される
場合1.2より大きな平均櫛通り指数値を有する。
【0099】 本発明の着色及びコンディショニング組成物は、好ましくは従来のコンディシ
ョニングリンス組成物と同様に毛髪に適用され、使用後毛髪から洗い流される。
それにより、当該着色及びコンディショニング組成物は、シャワーでの使用が容
易で簡便である。当該着色及びコンディショニング組成物は、好ましくは必要な
着色の度合いに応じて0.5分〜5分間毛髪に適用される。好ましい時間は0.
5分間〜3分間である。本発明による毛髪着色組成物は、好ましくは、毛髪がシ
ャンプーされた後で湿潤した毛髪に適用される。
【0100】 キット 本発明によると毛髪着色キットも提供され、当該キットは2つ以上の個別成分
及び好ましくは毛髪着色のためのキット使用方法を使用者に指示する説明書も包
含するパッケージを具備する。好ましい実施形態において、キット成分は毛髪に
適用する前に混合され、着色及びコンディショニング組成物を形成する。別の実
施形態においては、個々の成分を連続して毛髪に別々に適用できる。 本明細書で好ましいキットは、酸化及び/又は非酸化毛髪着色剤並びにコンデ
ィショニング剤を含む第1成分、そして酸化剤及びコンディショニング剤を含む
第2成分の少なくとも2つの成分を含むパッケージを具備する。当該成分は毛髪
に適用する直前に使用者によって混合されることもでき、又は別々に適用するこ
ともできる。当該成分は混合して得られた組成物を将来使用するために保存する
こともでき、得られた組成物の一部を使用して組成物の残りを将来使用するため
に保存することもできる。本発明の1つの実施形態において、酸化成分は、無機
過酸素酸化剤を含む安定化されたクリーム、最も一般的には毛髪に使用する着色
組成物における最終的な濃度が約0.05重量%〜約6重量%である過酸化水素
及び本明細書において以前に記述した付加的な薬剤を含む。
【0101】 2つ以上の成分を含むキットにおいて、これらの成分は別々に包装されてよく
、又は複数の部屋を持ち各個別成分に1室を用いた1つのパッケージに包装され
もよい。 本発明で好ましいパッケージは、毛髪着色剤を含む第1成分を含む第1室、そ
して酸化剤を含む第2成分を含む第2室の2つの部屋を有するパッケージである
。当該成分の少なくとも1つがコンディショニング剤を含有することを条件とし
て、第2成分のいずれか又は両方がコンディショニング剤を含有してよい。2つ
の成分は、パッケージの外側で混合されてもパッケージ内で混合されてもよい。
重要なことは、2つの成分が、毛髪に適用する均一な毛髪着色及びコンディショ
ニング組成物を提供するために十分に混合されることである。かかるパッケージ
は、シャワー内での使用が容易で簡便な製品を提供する。
【0102】 本発明によるキットの一例は、実施例XVI又は実施例XVIIの組成物を包
含する1室、そして実施例I〜XVのいずれか1つの組成物を包含する他の部屋
との2室を有するパッケージである。このパッケージは、規定レベルの2つの組
成物のそれぞれをパッケージ内で混合する手段、及びその結果得られた毛髪着色
及びコンディショニング組成物を小出しにする手段とを有する。当該キットは、
使用者に、シャワー時のシャンプー後に、通常のコンディショニング組成物の代
わりに湿潤した毛髪に使用し、好ましくは一週間に1回から7回まで、好ましく
は一週間に約2回から4回までの間で使用することが望ましいことを指示する説
明書も包含する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ギアリー,ニコラス ウィリアム イギリス国、バークシャー、エスエル4、 2エイチエヌ、オールド、ウィンザー、ク リンプ、ヒル、ベアズ、レールズ、パーク 9 (72)発明者 ラングシュ,ディーター ハンス ヨーゼ フ イギリス国、サリー、ティダブリュ10、6 ピーエル、リッチモンド、マウント、アラ ラット、ロード 57 (72)発明者 ゴドフリー,サイモン ポール イギリス国、サリー、ティダブリュ20、8 エックスエフ、イーガム、ミード、コート 24 Fターム(参考) 4C083 AB032 AB352 AB411 AB412 AC071 AC072 AC172 AC182 AC232 AC241 AC242 AC302 AC312 AC331 AC332 AC472 AC532 AC552 AC852 AD151 AD152 AD642 BB05 BB06 BB21 BB34 BB53 CC33 CC36 DD06 DD23 DD27 DD31 DD47 EE03 EE05 EE26 EE28 EE29 FF05 4H057 AA01 BA01 CA07 CA12 CA29 CB08 CB13 CB45 CB46 CC02 DA01 DA21

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪着色及びコンディショニング組成物であって: (a)少なくとも1つのコンディショニング剤;及び (b)少なくとも1つの毛髪着色剤; を含み、前記組成物が本明細書に定義する櫛通り技術試験方法で測定される場合
    1.2より大きな湿潤毛髪での平均櫛通り指数値を有する組成物。
  2. 【請求項2】 前記組成物が、1.5より大きな平均櫛通り指数値を有する
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、1.8より大きな平均櫛通り指数値を有する
    請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記コンディショニング剤が、陽イオン系界面活性剤、陽イ
    オン系コンディショニングポリマー、シリコーンコンディショニング剤、脂肪ア
    ルコール、脂肪酸及びそれらの混合物から選択される請求項1〜3のいずれかに
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記コンディショニング剤が、陽イオン系界面活性剤、陽イ
    オン系コンディショニングポリマー、不溶性シリコーンコンディショニング剤、
    非揮発性炭化水素エステル、及び脂肪アルコール並びにそれらの混合物から選択
    される請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記コンディショニング剤が、陽イオン系コンディショニン
    グポリマー、シリコーンコンディショニング剤及び脂肪アルコールの混合物であ
    る請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 約0.1重量%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約
    20重量%、より好ましくは約5重量%〜約20重量%、特に好ましくは約5重
    量%〜15重量%のコンディショニング剤を含む請求項1〜6のいずれかに記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】 前記毛髪着色剤が、酸化毛髪着色剤である請求項1〜7のい
    ずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 組成物の約0.01重量%〜約6重量%未満、好ましくは約
    0.01重量%〜約4重量%、より好ましくは約1重量%〜約4重量%、より一
    層好ましくは約2重量%〜約3重量%の酸化剤を付加的に含む請求項1〜8のい
    ずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記酸化剤が、無機過酸素酸化剤である請求項9に記載の
    組成物。
  11. 【請求項11】 前記酸化剤が、過酸化水素である請求項9又は10に記載
    の組成物。
  12. 【請求項12】 前記組成物のpHが、約2〜約13、好ましくは約2〜約
    7、より好ましくは約9〜約11の範囲である請求項1〜11のいずれかに記載
    の組成物。
  13. 【請求項13】 毛髪着色剤の全濃度が、約0.001重量%〜約5重量%
    、好ましくは約0.01重量%〜約4重量%、より好ましくは約0.1重量%〜
    約3重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約1重量%である請求項1〜12
    のいずれかに記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記組成物が、1.1より大きい1サイクル後の櫛通り指
    数値、及び1.1より大きい6サイクル後の櫛通り指数値を有する請求項1〜1
    3のいずれかに記載の組成物。
  15. 【請求項15】 毛髪を同時に着色及びコンディショニングするための組成
    物であって: (a)酸化毛髪着色剤 (b)酸化剤 (c)コンディショニング成分 を含み、前記コンディショニング成分が、組成物の約0.1重量%〜約10重量
    %の不溶性シリコーンコンディショニング剤、及び/又は約0.1重量%〜約1
    0重量%の陽イオン系コンディショニング剤、及び/又は約0.1重量%〜約1
    0重量%の直鎖脂肪アルコールを含む組成物。
  16. 【請求項16】 ヒト又は動物の毛髪を着色及びコンディショニングする請
    求項1〜15のいずれかに記載の組成物の使用。
  17. 【請求項17】 ヒト又は動物の毛髪の着色及びコンディショニングの方法
    であって、請求項1〜15のいずれかに記載の毛髪着色及びコンディショニング
    組成物を毛髪へ適用し、次いでこの組成物をすすぎ落とすことを含む方法。
  18. 【請求項18】 毛髪着色及びコンディショニングキットであって、少なく
    とも2つの成分、すなわち酸化剤及び任意のコンディショニング剤を含む第1成
    分と、酸化毛髪着色剤及び任意のコンディショニング剤を含む第2成分とを含み
    、これら成分の少なくとも1つがコンディショニング剤を含むことを条件とし、
    前記2成分が毛髪に適用する直前に混合されて請求項1〜15のいずれかに記載
    の毛髪着色及びコンディショニング組成物を形成するキット。
  19. 【請求項19】 パッケージ式の毛髪着色及びコンディショニング製品であ
    って、酸化毛髪着色剤を含む第1成分を含む第1室と酸化剤を含む第2成分を含
    む第2室との少なくとも2室を具備するパッケージを含み、前記第1成分及び第
    2成分が毛髪への適用の前にパッケージの内部又は外部で混合されて、毛髪着色
    及びコンディショニング組成物をもたらし、ここで前記毛髪着色及びコンディシ
    ョニング組成物が少なくとも1つのコンディショニング剤と少なくとも1つの毛
    髪着色剤とを含み、また前記毛髪着色及びコンディショニング組成物が本明細書
    に定義する櫛通り技術試験方法で測定される場合に1.2より大きい平均櫛通り
    指数値を与える製品。
  20. 【請求項20】 毛髪に初期着色をもたらすのに適当な初期着色組成物を付
    加的に含み、毛髪色変更組成物(a)によってもたらされる色が初期着色組成物
    と実質的に同じ色調である請求項18に記載のキット。
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