JP2008521832A - 高濃度カーボネート及び/又は酸化剤毛髪染色組成物 - Google Patents

高濃度カーボネート及び/又は酸化剤毛髪染色組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、酸化剤、カーボネートイオン供給源、及びアルカリ化剤を含む酸化性毛髪染色及び酸化性脱色組成物で、ここで、該組成物が、少なくとも4重量%の過酸化水素、又は少なくとも4重量%のカーボネートイオン供給源を含み、pH9.5以下で利用され、且つ該組成物がラジカルスカベンジャー類の供給源を含まず、その結果としてブロンドの色相に対する色落ち及び明るさが改良され、優れた染料付着及び色並びに白髪被覆(grey coverage)が改良されるものに関する。更に、本発明の組成物は、又、低臭気を示し、現在利用されているアンモニア/過酸化物系に匹敵する高い色落ち及び明るさを送達し、一方で、過酸化物濃度を低減し、毛髪繊維損傷を低減する。

Description

本発明は、ケラチン性繊維を脱色及び染色(colouration)するための組成物に関する。
ケラチン性繊維、特にヒトの毛髪の色を毛髪染料の塗布により永続的に変えることは周知である。消費者に所望の毛髪の色及び色の強度を提供するために、非常に複雑な化学的プロセスが使用される。永続的な毛髪の染色製剤は、典型的には毛髪の酸化性染料前駆体を含み、これは毛小皮を通して毛髪中及び毛皮質中に拡散し、そこで互いに、及び適した酸化剤と反応して最終的な染料分子を形成することができる。結果として得られるこれらの分子がより大きいため、それらは水及び/又は洗剤によるその後の洗浄の間に毛髪から容易に拡散できず、そのため消費者の所望する色の永続性を送達する。この反応は典型的には、アルカリ化剤及び酸化剤の両存在下における、pHおよそ10の過激な環境において起こる。更に、消費者はこのプロセスを、所望の毛髪の色及び色相及び色の強度を維持するため、並びに新しい発毛の被覆を包含する毛髪の連続的で均一な被覆を確実にするために定期的に繰り返す。
このような製品の製造者はまた、多数の制約内で作業することを必要とされる。これらの製品は消費者の皮膚に直接接触するように設置されるため、染色プロセス中、偶発的に(例えば)目に入ったり、若しくは口に入ったりする可能性が起こり得る。そのため、処方は厳格な安全基準を満たさなければならず、いかなるアレルギー反応も生じてはならない。これらの必要条件を満たすことに加えて、該製品はまた、視覚的及び嗅覚的に消費者に心地よいものでなければならない。特に、該製品は、消費者の衣服、特に毛髪の流れに沿った皮膚又は他の物体を不用意に汚すことなく、その製品が消費者によって容易に毛髪に塗布されることができ、所望の効果を提供できることを確実にするために、特定の物理的パラメータを満たす必要がある。
製造業者はまた、毛髪染色の消費者に広範囲の異なった色を提供するように求められる。消費者には、単に毛髪の天然の色を際立たせることを望む者もいるが、他に灰色を覆うこと又は毛髪色を完全に変えて、異なる自然に見える毛髪色又は人工のものに見える毛髪色にすることを望む者もいる。従って、製造業者は、色や色相が異なる20種類以上の異なる処方を提供して、消費者の一連の特定の要求に対応してよい。これらの配合物は個々に処方されることが必要であり、及び典型的には異なる染料化合物の混合物を含有する複雑な処方である。結果として、このような製品範囲の製造は、費用がかかり、複雑になる可能性がある。
しかしながら、商業的毛髪染色製品は長年の間利用されてきたという事実にもかかわらず、該製品はなお消費者に関連する多くの欠陥を示している。
通常、永続的毛髪染料製品は、アルカリ、典型的にはアンモニア供給源を含有する。これが毛髪を膨潤させる目的を果たし、これによって染料前駆体分子が毛髪内に入ることを可能にし、酸化剤(典型的には、過酸化水素)の明るくする効果も向上させる。しかし、アンモニアはまた揮発性であり、特に、このような毛髪染料製品が鼻部に近いところで使用される場合、それに伴う臭気はこのような製品の消費者にとって非常に不快である。それ故、消費者が要求する明るさの程度及び色を提供するが、感知可能なアンモニア臭は低減又は除去された酸化性毛髪染色及び/又は脱色組成物を提供することが極めて望ましい。
実際、現在の毛髪染色製品の別の問題は、必要とされる毛髪色、特により高い程度の明るさ、及び効果的な白髪の被覆(coverage of grey hair)を送達する毛髪染色製品の提供である。実際、染色される白髪の量は消費者によって大幅に変化するが、消費者が求める染色された毛髪の全体的外見の結果が、頭上の生来の有色素の毛髪及び白髪及び根元の新しい成長に対してほぼ同一となり、根元から先端までの均一な色付着とならなければならない。更に、最初の均一且つ色むらのない被覆が、染色後の洗浄及び乾燥サイクル中に維持されることも重要である。
高い程度の明るさを送達することは、要望される範囲のブロンドの色相及び消費者が要求する優れた白髪被覆(grey coverage)を提供するために特に重要である。加えて、消費者の別の要望は、赤色のような鮮やかな色相の提供であり、毛髪の下地色が明るくなるに伴い、この鮮やかさが増す。このような製品は、製造業者に対して特定の困難を課す。それらは通常、要望される明るくする効果を送達するために、高濃度の酸化剤(例えば、過酸化水素)及び高濃度のアンモニアの使用を必要とするからである。しかし、これらの製品内の高濃度のアンモニア及び過酸化物の存在に伴う問題に加えて、それらは、更に毛髪の状態に影響を与え、場合によっては頭皮に皮膚刺激を引き起こす場合がある。これらの高い程度の明るさを送達するための別の方法は、いわゆる「脱色剤」製品(過酸化物、アンモニア及び過硫酸塩を含み、染料を含まない)を使用することである。これらの製品は、必要な明るさを送達するが、これらの製品による繊維損傷が非常に大きいという欠陥がある。高い程度の明るさを提供する製品についての更に別の欠陥は、酸化性及び予め形成された染料が、酸化系の存在下で安定していないことである。これにより、消費者は、所望の明るさの程度まで毛髪を予め脱色しなければならず、次に別の工程にて、酸化性又は予め形成された染料のいずれかを含有する製品を塗布しなければならなくなる。
それ故、要求された高い程度の明るさ及び/又は色を、単一工程で不必要に毛髪を損傷することなく提供する、酸化性毛髪染色及び/又は脱色組成物を提供することも極めて望ましい。
消費者にとって重要な別の性能領域は、要望する色を完全に顕色させるために必要とされる時間である。特に、毛髪染料製品の塗布は依然として相対的に時間のかかる方法であり、乾燥及び整髪前に、色を発色させ且つ製品を除去するためには、混合、塗布、放置のために消費者が1時間以上を費やす場合がある。現在の染色製品のほとんどは、最終色を完全に顕色させるために、消費者が製品を毛髪に塗布した段階で待たなければならない時間として、最低でも少なくとも25分必要である。ほとんどの消費者にとって、毛髪染色プロセスは美しさのためのいつもの定期的な行為の一部であるため、塗布の容易さ、少ない臭い、及び特に言うまでもなく、希望の毛髪の色の送達(特に得られた色について大幅な変更及び/又は色落ちの程度を要望する消費者に対して)という他の全ての要件を満足させつつ、毛髪を染める時間を短縮することが高度に望ましい。
毛髪染色製品内で使用される、入手可能な多数の染料がある。しかし、消費者は特定の色の送達を要求するため、毛髪染色剤の製造業者によって提供される色の改善及び増大に対する要望、特に黄色の範囲に対する要望は依然としてある。しかし、新規染料の開発は、費用と時間が非常にかかるため、新規染料の数は時を経ても大幅に増加しない。
従って、消費者に、改良した色落ち及び明るさ、改良した色の送達、持ち上げ及び耐久性、並びに現在利用可能な染料に基づく改良された色及び色の種類を提供する毛髪染色剤を提供することが更に望ましい。
意外にも、酸化剤及びカーボネートイオン供給源を含む毛髪染色及び/又は脱色系(ここで、該組成物が少なくとも4重量%超の該酸化剤又は少なくとも4重量%超の該カーボネートイオンの供給源、及び9.5以下のpHにて利用されるアルカリ化剤を含み、ラジカルスカベンジャーを含まない)が、特にブロンドの色相に対する色落ち及び明るさの改良、優れた染料付着及び白髪の被覆(grey hair coverage)、並びに改良された色強度(異なる色、色相及び発色団が提供される)を提供することが判明している。更に、本発明の組成物はまた、意外にも、少ない臭気を示し且つ毛髪繊維損傷を低減する。
上述の確認されている改善領域の少なくともいくつかに対処するために、多数の試みが文献に記載されている。例えば、カーボネートの使用が、次の毛髪染色技術に記載されている。しかし、これらの参考文献のいずれも、本発明にて特許請求される特徴を開示していない。
欧州特許第435012号は、必要とする染色時間が短く、毛髪への損傷がほとんど無く、染色後のカーボネートによる刺激臭が無く、臭いを発生しないアルカリ過酸化水素及び緩衝液を含む毛髪染色組成物について記載している。同様に、欧州特許第1106166号は、アンモニア、カーボネート(アンモニア塩以外)、遷移金属塩及びキレート剤を含有し、刺激臭を発生せず、皮膚への刺激が少なく、毛髪色を短時間でより明るい色調に変えることができる毛髪染料組成物について記載している。PCT国際公開特許WO01/28508は、緩衝剤、pH調整剤又は毛髪膨潤剤を必要とせずに、臭いと毛髪損傷を低減させ、改善された染色及び脱色を提供する、酸化剤及び炭酸アンモニウム及び/又はカルバミン酸アンモニウムを含む毛髪染色処方について記載している。日本国特許第01206825号は、アンモニア、アンモニウム塩及びカーボネートを含む低刺激性毛髪染色組成物について記載している。米国特許第2004/0083557号は、良好な色落ち、及び低臭気性を提供するための、毛髪の酸化性染料前駆体、金属シアネート、アルカリ化剤及び酸化剤、好ましくは金属重炭酸塩を含む毛髪染色組成物について記載している。
PCT国際公開特許WO04/014328には、過酸化物酸化剤類、特定の酸化剤類、および塩類を放出する少なくとも1つの水溶性炭酸塩を含む、より有効に色を供給し、前記組成物の塗布時間が2〜60分である、ワンステップ毛髪着色組成物類が記載されている。米国特許第2004/0098814号には、毛髪を多数の連続した短い処理に付する毛髪の永続的な着色方法が記載されており、そのために前記処理はシャンプー又はコンディショナー基材中の染料中間体、塩を放出する水溶性炭酸塩、および水溶性アンモニウム塩を含んでいる。米国特許第2004/0098816号は、毛髪を規定の時間間隔がある多数の処理に付し、処理組成物がキレート剤と組み合わされた炭酸アンモニウムを含む、段階的永続的毛髪染色方法についても記載している。
本発明は、毛髪染色又は脱色組成物であって、(i)少なくとも1つの過酸化水素供給源、(ii)カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、及びこれらの混合物の少なくとも1つの供給源、並びに(iii)アルカリ化剤供給源、好ましくはアンモニウムイオンの少なくとも1つの供給源を含む組成物であって、ここで、該組成物が、少なくとも4重量%超の該過酸化水素供給源、又は少なくとも4重量%超の、該カーボネートイオン供給源を含み且つ、ここで、該組成物が約9.5以下のpHを有し、該組成物がラジカルスカベンジャー類の供給源を含まない組成物に関する。
本発明の別の観点によれば、本発明の組成物を塗布し、該組成物を毛髪上に約2〜60分間放置し、引き続き、該組成物を毛髪からすすぎ落とす工程を含む、毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色方法に関する。
本発明の別の態様は、少なくとも2つの連続的な酸化的毛髪染色又は酸化的毛髪脱色処理工程を含む連続的な酸化的毛髪染色又は酸化的毛髪脱色の方法であって、各処理間の時間が約1日〜60日であり、各処理が、本発明の組成物を提供し、該組成物を毛髪上に塗布し、該組成物を毛髪上に約20分未満の時間維持し、引き続き該組成物を毛髪からすすぎ落とす工程を含む方法に関する。
本発明の更なる観点は、毛髪染色又は脱色用キットであって、少なくとも1つの過酸化水素供給源を含む、個別包装された酸化用成分、並びに、個別包装された染色成分であって、次を含むもの、カーボネートイオン、カルバメートイオン及び/又はヒドロ炭酸塩イオン、並びにこれらの混合物の少なくとも1つの供給源、並びに少なくとも1つのアルカリ化剤より成り、該キットが少なくとも約4重量%超の該過酸化水素供給源又は該カーボネートイオン供給源を含み、且つ該キットがラジカルスカベンジャー類を含まない、キットに関する。好ましくは、得られた酸化用成分及び染色成分の混合物のpHは、約9.5以下である。
現在販売されている毛髪永続的染色製品は、通常、所望の毛髪色を消費者に提供するために、アルカリ化剤系、染料前駆体及び酸化剤の組み合わせを使用する。該アルカリ化剤は、典型的には、アンモニア又はモノエタノールアミンのようなアルカノールアミンであり、該酸化剤は、通常、過酸化水素又は固形の過酸化水素である。消費者に提供される最終毛髪色は、毛髪繊維内のメラニン色素の脱色のもと、及び、予め形成される、即ち、直接染料、又は毛髪繊維内の染料前駆体の酸化により形成される、染色色素発色団部分の送達の結果の組み合わせである。
このような系に最適なpHは、典型的には、約pH10.0である。この高いpHは、十分な濃度のペルヒドロキシアニオン(HOO−)を生成して、所望の脱色をメラニンに行うために必要である。pHが9.5を下回ると、本種の濃度は、加えた過酸化水素濃度(pKa=11.6)の0.01%未満であり、メラニン脱色量が劇的に低下し、従って所望の最終色を与えるには不十分となることが見出されている。
しかしながら、本明細書中にて上述のように、高いpHを有する組成物は、消費者によってこれらの染色剤系について指摘された多くの欠点を引き起こす。特に、揮発性アンモニアの濃度は、高いpH(pH9.5より上)にて増加し、不快な臭気を増大させる。加えて、これらの組成物は消費者が必要とする高明度化及び消費者が望む鮮やかな色を与えることはできない。更に、ペルヒドロキシアニオン類を含む反応種は、毛髪繊維と反応し、明らかな繊維損傷をもたらす。本反応性の1つの帰結は、毛髪繊維の親水性が大幅に増大し、これにより、染色されていない毛髪と比較して毛髪を櫛で梳くために必要な力が増加する。更に、櫛で梳いている間及び整髪の間に作用するより大きな力によって、毛髪繊維の繊維損傷が増大する。
意外にも、少なくとも1つのペルオキシモノカーボネートイオン供給源の組み合わせ(好ましくは過酸化水素供給源及びカーボネートイオン供給源からその場で形成され、該組成物が少なくとも約4重量%超の過酸化物又はカーボネートの供給源及びアルカリ化剤の少なくとも1つの供給源を含む)を含む毛髪染色及び脱色組成物が、約9.5のpHにて、所望の毛髪色の結果をも提供しつつ、要求される色落ちの程度の改善を送達することができるということが判明している。更に、該組成物はまた、臭気及び毛髪繊維への損傷を低減する。
理論に束縛されるものではないが、本発明において、メラニンの脱色を担う重要な種、すなわちペルオキシモノカーボネートイオン(−OC(O)OOH)は、9.5より大きなpHにて分解し、酸素及び炭酸水素イオンを形成すると考えられている。7.5より小さなpHにて、該炭酸水素イオンは分解して、二酸化炭素及び水を形成する。pH9.0にて、メラニンの脱色及び最終色が、最適濃度にて観察される。このため、意外にも、本発明により色落ちが改善される、即ち、消費者が強く所望する毛髪を明るくすることが可能となる。更に、9.5よりも低いpHを有する組成物は、不快なアンモニア臭を大幅に低減し、これが所望の明るさ及び色を心地よい化粧品類似の香りと共に送達する毛髪染色製品の形成を可能とするという利点を有する。加えて、該ペルオキシモノカーボネートイオンでは、9.0より低いpHにて、現在の染色系よりも繊維損傷がより少ない。特に、これはより良い毛髪繊維の外観、従って改良された毛髪の光沢及び色の外観を与える。
理論に束縛されるものではないが、特許請求される組成物は、より高い程度の明度化を依然として有しつつ、従来の過酸化物及びアンモニウム系又は過硫酸塩及び過酸化物系に対する酸化性染料及び予め形成された染料の両方の安定性を改良すると更に考えられている。
加えて、理論に束縛されるものではないが、特許請求される該組成物は、カーボネート系内の発色団と水酸化アンモニウム/過酸化物系との異なる比の形成に起因する異なる色を送達すると考えられている。カーボネート系による、より速い色形成動力学が、最終色を消費者の毛髪へより素早く送達することになるとも考えられる。これは、消費者の毛髪上での顕色時間が、場合によっては、約25分未満まで大幅に短縮されることを意味する。加えて、より速い染料動力学は、より多くの染料が毛髪に付着し、洗浄による退色が改良されることを意味する。
酸化剤
本発明の組成物はこのため、ペルオキシモノカーボネートイオン供給源を含む。これらのイオンは通常、過酸化水素の供給源とカーボネートイオン供給源との間の反応からその場で形成される。従って、本発明の組成物は、少なくとも1つの酸化剤供給源を含む組成物を含むか又はそれとの組み合わせで使用される。本明細書に用いるのに好ましい酸化剤は、水溶性過酸素酸化剤である。本明細書で定義される時、「水溶性」とは、標準状態で、少なくとも0.1g、好ましくは1g、より好ましくは10gの前記酸化剤が1リットルの脱イオン水に溶解され得ることを意味する。酸化剤は、初期可溶化及びメラニンの脱色(脱色)にとって有益であり、並びに毛幹中での酸化性染料前駆体の酸化(酸化染色)を促進する。
本発明では、当該技術分野において既知のいずれの酸化剤も使用してよい。好ましい水溶性酸化剤は、水溶液中に過酸化水素を生じさせることができる無機過酸素物質である。水溶性過酸素酸化剤は当該技術分野において周知であり、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、例えば過ヨウ素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウム、並びに有機過酸化物、例えば過酸化尿素、メラミン過酸化物、及び無機過水和物塩の脱色化合物、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの無機過水和物塩は、一水和物、四水和物などとして組み込まれてもよい。アルキル及びアリール過酸化物、並びに/又はペルオキシダーゼも用いてもよい。所望であれば、2つ以上のこうした酸化剤の混合物を用いることができる。酸化剤は、水溶液で、又は使用前に溶解される粉末として提供されてもよい。本発明の組成物内で使用するのに好ましいのは、過酸化水素、過カーボネート(酸化剤及びカーボネートイオンの両方の供給源を提供するために使用される)、過硫酸塩及びこれらの組み合わせである。
本発明によると、組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約7重量%、最も好ましくは約2重量%〜約5重量%の酸化剤を含む。
カーボネートイオン供給源
本発明によれば、該組成物は従って、少なくともカーボネートイオン又はカルバメートイオン又は炭酸水素イオン又はこれらの任意の混合物の供給源も含む。これらのイオンのいかなる供給源を利用してもよい。本明細書に用いるのに好適な供給源には、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、カーボネートのアンモニウム塩類、カルバメートイオン、及びヒドロ炭酸塩イオン、及びこれらの混合物(例えば、炭酸ナトリウム)、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びこれらの混合物が挙げられる。炭酸イオン及び酸化剤の双方の供給源を得るために、過炭酸塩も使用してよい。炭酸イオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンの好ましい供給源は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、カルバミン酸アンモニウム、及びこれらの混合物である。
本発明の組成物は、約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%のカーボネートイオンを含んでよい。好ましくは、存在する場合は、アンモニウムイオン及びカーボネートイオンは、該組成物中に3:1〜1:10、好ましくは2:1〜1:5の重量比で存在する。本発明の特に好ましい実施形態において、アンモニウムイオン及びカーボネートイオンの供給源は、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、ヒドロ炭酸アンモニウム又はこれらの混合物等の単一供給源によって提供される。
本発明によると、酸化性染色又は脱色組成物は、少なくとも4重量%超、好ましくは少なくとも4.5重量%、より好ましくは少なくとも約4.5重量%超〜15重量%、更により好ましくは少なくとも約5重量%、最も好ましくは少なくとも約6重量%の該過酸化水素供給源又はカーボネート、カルバメート及び/又は炭酸水素の供給源及びこれらの混合物を含む。
アルカリ化剤供給源
本発明によると、組成物は更に、アルカリ化剤、好ましくはアンモニウムイオン及び/又はアンモニアの少なくとも1つの供給源を含む。特に好ましいアルカリ化剤は、アンモニウムイオン供給源を提供するものである。いずれのアンモニウムイオン供給源も本明細書で用いるのに好適である。好ましい供給源としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、過炭酸塩、アンモニア、及びこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいのは、炭酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、アンモニア、及びこれらの混合物である。
本発明の組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、最も好ましくは約1重量%〜約3重量%のアルカリ化剤、好ましくはアンモニウムイオンを含んでもよい。
pH
本発明の組成物は、pH9.5以下のpHを有する。好ましくは、本発明の組成物は、約9.5〜約7.5、より好ましくは約9.5〜約8.4、最も好ましくは約9.4〜約8.5、更に一層好ましくは約9.0のpHを有する。
好ましくは、本発明の組成物は、毛髪繊維への塗布に先だって、該組成物のpHが約9.5以下になるように調製される。しかしながら、本発明の別の実施形態では、該組成物が毛髪繊維から除去されるまでの塗布中に、組成物のpHが9.5以下になるように処方されてもよい。好ましくは、該組成物の毛髪への塗布時間の少なくとも50%、好ましくは少なくとも70%、最も好ましくは少なくとも80%は、pHが約9.5以下である。より好ましくは、該組成物のpHは、毛髪繊維への塗布の10分以内にて、好ましくは5分以内にて9.5以下である。
該組成物のpHは、メトラートレド社(Mettler Toledo)製MP220又はMP225pH装置(実験室用標準pH電極を装着)を使用して測定できる。前記装置は、毎回使用前に、較正用標準緩衝剤及び標準較正手順を使用して較正される。
良好に色を明るくすること、及び良好に色を形成するためには、最終配合物が良好な緩衝能又は予備アルカリ度(酸の添加によって、別に引き起こされるpH変動に抵抗する系の力)を有するべきであることが知られている。該予備アルカリ度は、メトラー社(Mettler)製DL70自動滴定装置を使用し、0.1Nメタノール塩酸を、50mLのメタノール中に完全に混合させた0.7mLの染色剤生成物に添加して測定する。該電極は較正され、次に、pHの急激な変化によって引き起こされる最も鋭い終点に到達するために必要な酸の量を測定するために使用する。本方法を用いて、良好に色を明るくすること及び染色するために必要な予備アルカリ度は、0.1Nの、好ましくは0.4Nより大のエタノール塩酸が少なくとも0.2mLであることが判明している。適した緩衝系は、アンモニア/酢酸アンモニウム混合物、モノエタノールアミンピロリン酸四ナトリウム、イソプロパノールアミン、安息香酸を含む。
ラジカルスカベンジャー
本発明によれば、該組成物は典型的にはラジカルスカベンジャー供給源を含まない。本明細書で使用する時、用語「含まない」とは、ラジカルスカベンジャー供給源を3%未満、好ましくは2%未満、より好ましくは1%未満、さらにより好ましくは0.1%、さらに一層より好ましくは0.01%、そしてさらに一層より好ましくは0.001%含み、最も好ましくはこれを実質的に含まない組成物を意味する。
本明細書で使用する時、用語「ラジカルスカベンジャー」とは、次の一般式に従う化合物を意味する。(I):R1−Y−C(H)(R3)−R4−(C(H)(R5)−Y−R6
式中、YはNR2、O、又はS、好ましくはNR2であり、nは0〜2であり、R4は一価又は二価であるとともに、(a)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、モノ不飽和若しくはポリ不飽和アルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(b)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(c)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から選択され、(a)、(b)、及び(c)の系は、1〜12個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiから選択される0〜5個のヘテロ原子を含み、R4はR3又はR5と結合して5、6、若しくは7員環を作り出すことができ、R1、R2、R3、R5、及びR6は一価であるとともに、上に示した(a)、(b)、及び(c)、又はHから独立して選択される。
好ましくは、R4は、(a)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(b)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(c)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から選択され、より好ましくは、R4は、(a)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、又はヘテロ脂肪族系、(b)置換若しくは非置換のアリール系、又は複素環式系、あるいは(c)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から選択され、より好ましくは、置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系又はヘテロアルキル系から選択される。
好ましくは、本明細書で上述した(a)、(b)、及び(c)のR4系は、1〜8個の炭素原子、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子、及び0〜3個のへテロ原子、好ましくは0〜2個のへテロ原子、最も好ましくは0〜1個のへテロ原子を含む。前記系がへテロ原子を含む場合、前記系が1個のへテロ原子を含むのが好ましい。好ましいへテロ原子としては、O、S、及びNが挙げられ、より好ましいのはO及びNであり、最も好ましいのはOである。
好ましくは、R1、R2、R3、R5、及びR6は、上記のR4について定義された系のいずれかから、及びHから独立して選択される。
別の実施形態では、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6基のいずれかは置換されている。好ましくは、置換基(類)は、(a)(i)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、モノ不飽和若しくはポリ不飽和アルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(ii)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(iii)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から成るC結合型の一価の置換基の群であって、前記(i)、(ii)、及び(iii)の系は、1〜10個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiから選択される0〜5個のヘテロ原子を含むC結合型の一価の置換基の群、(b)SA1、SCN、SO21、SO31、SSA1、SOA1、SO2NA12、SNA12、及びSONA12から成るS結合型の一価の置換基の群、(c)OA1、OCN及びONA12から成るO結合型の一価の置換基の群、(d)NA12、(NA123+、NC、NA1OA2、NA1SA2、NCO、NCS、NO2、N=NA1、N=NOA1、NA1CN、NA1NA23から成るN結合型の一価の置換基の群、(e)COOA1、CON3、CONA1 2、CONA1COA2、C(=NA1)NA12、CHO、CHS、CN、NC、及びXから成る一価の置換基の群、並びに(f)1〜12個の炭素原子及び0〜4個のヘテロ原子を含むモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から成るフルオロアルキルの一価の置換基から成る群から選択される。
上述の(b)〜(e)の群では、A1、A2及びA3は一価であり、(1)H、(2)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、モノ不飽和若しくはポリ不飽和アルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(3)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(4)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から独立して選択され、前記(2)、(3)、及び(4)の系は、1〜10個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiから選択される0〜5個のヘテロ原子を含み、XはF、Cl、Br及びIから成る群から選択されるハロゲンである。
本明細書に用いるのに好ましい置換基類としては、−0.65〜+0.75、好ましくは−0.4〜+0.5のハメット・シグマ・パラ(Hammett Sigma Para)(σp)値を有するものが挙げられる。ハメット・シグマ値(Hammett Sigma Values)は、上級有機化学−反応、機構、及び構造(Advanced Organic Chemistry−Reactions, Mechanisms and Structure)(ジェリー・マーチ(Jerry March)、第5版(2001年)、368〜375頁)に記載されている。理論に束縛されるものではないが、選択範囲のシグマ・パラ値を有する置換基がR1及び/又はR2を置換すると、分子の毛幹への浸透能力を阻害させる分子量の好ましくない過度の増大をすることなく、化合物の毒性特性が改善されると考えられている。いくつかの好ましい置換基及びそれらのハメット・シグマ・パラ値を次の表Aに示す。追加の置換基及びそれらの値は、マーチ(March)による書籍、370頁に示されている。
Figure 2008521832
好ましくは、上記で定義したラジカルスカベンジャーは、窒素のプロトン化を防止するために、7を超えるpKaを有する。
好ましくは、更に、本発明は次の一般式(II)に従うラジカルスカベンジャー類を含まない。
Figure 2008521832
(該式中、R1、R2、R3、R4、及びR5はそれぞれ独立して、H、COO-+、Cl、Br、SO3 -+、NO2、OCH3、OH、又はC1〜C10の一級若しくは二級アルキルから選択される。)Mは、H又はアルカリ金属のいずれかである。好ましくは、ヒドロキシ基(hydroxy goup)のプロトン化を確実にするために、上記のラジカルスカベンジャー類は8.5超のpKaを有する。
好ましくは、更に、本発明は、群(III)ベンジルアミン、イミダゾール、ジ−tert-ブチルヒドロキシトルエン、ハイドロキノングアニン、ピラジン、ピペリジン、モルホリン、メチルモルホリン、2−メチルオキシエチルアミン(2methyoxyethylamine)、及びこれらの混合物から選択されるようなラジカルスカベンジャー類を含まない。
更に一層好ましくは、本発明は炭酸塩ラジカルと反応して、その炭酸塩ラジカルを一連の速い反応によって、より反応性の低い種、即ち炭酸塩ラジカルスカベンジャーへと変換させることのできる種として定義されたラジカルスカベンジャーを含まない。
理論に束縛されるものではないが、ラジカルスカベンジャーが炭酸塩ラジカルを変換する能力(上述の通り)は、以下に示す電荷移動反応のエネルギーに依存すると考えられている。(電荷移動反応のエネルギー計算については、詳細に後述する。)
スカベンジャー+CO3 *- → スカベンジャー*++CO3 2-
式中、反応エネルギーは、次の様に定義される。
ΔHr=ΔHf(生成物)−ΔHf(反応体)
=ΔHf(スカベンジャー*+)+ΔHf(CO3 2-)−ΔHf(スカベンジャー)−ΔHf(CO3 *-
本発明によれば、該組成物は、約0kJ/モル(0kcal/モル)〜約57kJ/モル(14kcal/モル)、好ましくは約6.3kJ/モル(1.5kcal/モル)〜約38kJ/モル(9kcal/モル)の反応エネルギーを有するラジカルスカベンジャーを含まない。
追加成分
本発明の組成物としては、毛髪染色剤例えば、酸化染料前駆体、非酸化性染料、増粘剤、溶剤、酵素、界面活性剤、コンディショニング剤、担体類、酸化防止剤、安定剤、キレート剤、パーマ用活性物質、香料、還元剤(チオ乳酸)、毛髪膨潤剤及び/又はポリマー類を更に含む追加成分が挙げられるが、これらに限定するものではない。これら追加成分のいくつかについては、後で詳細に述べる。
毛髪染料
本発明の毛髪染色組成物は、毛髪染料物質を更に含んでよい。こうした組成物は、多様な毛髪の色を毛髪に送達する酸化毛髪染料前駆体(一次中間体としても知られる)を含む。これらの小さい分子は酸化剤により活性化され、更なる分子と反応してより大きい染色錯体を毛幹中に形成する。前駆体は、単独で又は他の前駆体と組み合わせて用いることができ、1つ以上の前駆体を1つ以上のカップラーと組み合わせて用いることもできる。カップラー(色調整剤又は二次中間体としても知られる)は、一般に、活性化された前駆体類の存在下で色を形成できる無色の分子類であり、特定の色の効果を生成するため又は色を安定化させるために、他の前駆体類又はカップラー類と共に使用される。
前駆体及びカップラーの選択は、所望の染色の色、色相及び強度により決定される。前駆体及びカップラーを、本明細書において、単一で又は組み合わせにより用いて、灰色がかったブロンド色から黒までの範囲の多様な色相を有する染料を提供することができる。これらの化合物は、当該技術分野において周知であり、芳香族ジアミン類、アミノフェノール類、及びこれらの誘導体が挙げられる(酸化性染料前駆体の代表的ではあるが非包括的なリストは、「化粧品の科学及び技術(Cosmetic Science and Technology)」(サガリン(Sagarin)著、インターサイエンス(Interscience)、特別版、第2巻、308〜310頁)に見ることができる)。以下に述べる前駆体は、例示のためだけのものであり、本明細書の組成物及びプロセスを限定する目的でないことを理解すべきである。以下のものが挙げられる。
1,7−ジヒドロキシナフタレン(1,7−ナフタレンジオール)、1,3−ジアミノベンゼン(m−フェニレンジアミン)、1−メチル−2,5−ジアミノベンゼン(トルエン−2,5−ジアミン)、1,4−ジアミノベンゼン(p−フェニレンジアミン)、1,3−ジヒドロキシベンゼン(レゾルシノール)、1,3−ジヒドロキシ−4−クロロベンゼン、(4−クロロレゾルシノール)、1−ヒドロキシ−2−アミノベンゼン、(o−アミノフェノール)、1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン(m−アミノフェノール)、1−ヒドロキシ−4−アミノ−ベンゼン(p−アミノフェノール)、1−ヒドロキシナフタレン(1−ナフトール)、1,5−ジヒドロキシナフタレン(1,5−ナフタレンジオール)、2,7−ジヒドロキシナフタレン(2,7−ナフタレンジオール)、1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン(4−ジアミノフェノール)、1,4−ジヒドロキシベンゼン(ヒドロキノン)、1−ヒドロキシ−4−メチルアミノベンゼン(p−メチルアミノフェノール)、6−ヒドロキシベンゾ−モルホリン(ヒドロキシベンゾモルホリン)、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−アミノベンゼン(4−アミノ−2−ヒドロキシ−トルエン)、3,4−ジアミノ安息香酸(3,4−ジアミノ安息香酸)、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン(2−メチル−5−ヒドロキシ−エチルアミノ−フェノール)、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン(1,2,4−トリヒドロキシベンゼン)、1−フェノール−3−メチルピラゾール−5−オン(フェニルメチルピラゾロン)、1−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン(2,4−ジアミノフェノキシ−エタノールHCL)、1−ヒドロキシ−3−アミノ−2,4−ジクロロベンゼン(3−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール)、1,3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン(2−メチルレゾルシノール)、1−アミノ−4−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン(N,N−ビス(2−ヒドロキシ−エチル)−p−フェニレン−ジアミン、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン(HC赤16)、1−ヒドロキシ−3−メチル−4−アミノベンゼン(4−アミノ−m−クレゾール)、1−ヒドロキシ−2−アミノ−5−メチルベンゼン(6−アミノ−m−クレゾール)、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン(1,3−ビス−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−プロパン)、1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン(ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミンサルフェート)、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン(2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール)1−ヒドロキシ−2−メチル−5−アミノ−6−クロロベンゼン(5−アミノ−6−クロロ−o−クレゾール)、1−ヒドロキシ−2−アミノ−6−メチルベンゼン(6−アミノ−o−クレゾール)、1−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン(ヒドロキシエチル−3,4−メチレンジオキシ−アニリンHCl)、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン(2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン)、3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジン(2,6−ジメトキシ−3,5−ピリジンジアミン)、5,6−ジヒドロキシインドール(5,6−ジヒドロキシ−インドール)、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール(2−アミノエチル−p−アミノ−フェノールHCl)、2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール(2,4−ジアミノ−5−メチル−フェネトールHCl)、2,4−ジアミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)トルエン(2,4−ジアミノ−5−メチルフェノキシエタノールHCl)、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール(5−アミノ−4−クロロ−o−クレゾール)、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−(2’−ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン(ヒドロキシエチルアミノメチル−p−アミノフェノールHCl)、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−メトキシメチルベンゼン(2−メトキシメチル−p−アミノフェノールHCl)、1,3−ビス(N(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノ−フェニル)アミノ)−2−プロパノール(ヒドロキシプロピル−ビス−(N−ヒドロキシ−エチル−p−フェニレンジアミン)HCl)、6−ヒドロキシインドール(Hydorxyindole)(6−ヒドロキシ−インドール)、2,3−インドリンジオン(イサチン)、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン(HC青7号)、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン(2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン)、5−アミノ−サリチル酸、1−メチル−2,6−ビス(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)ベンゼン(2,6−ヒドロキシエチルアミノ−トルエン)、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン(2,5,6−トリアミノ−4−ピリミジノールサルフェート)、2,2’−[1,2−エタンジイル−ビス−(オキシ−2,1−エタンジイルオキシ)]−ビス−ベンゼン−1,4−ジアミン(PEG−3,2’,2’−DI−p−フェニレンジアミン)、5,6−ジヒドロキシインドリン(ジヒドロキシインドリン)、N,N−ジメチル−3−ウレイドアニリン(m−ジメチル−アミノ−フェニル尿素)、2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエンサルフェート水和物(4−フルオロ−6−メチル−m−フェニレンジアミンサルフェート)及び1−アセトキシ−2−メチルナフタレン(1−ヒドロキシエチル(HYDROXYYETHYL)−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート)。これらは、分子形態又は過酸化物適合性塩の形態で使用することができる。
本発明の毛髪染色組成物としては、非酸化性毛髪染料即ち、単独で又は上述した酸化性染料と組み合わせて使用してもよい直接染料も挙げられる。好適な直接染料には、アゾ又はアントラキノン染料、及びベンゼン系のニトロ誘導体及びこれらの混合物が挙げられる。このような直接染料は、色相改質又はハイライトを送達するのに特に有用である。特に好ましいものは、塩基性赤51、塩基性橙31、塩基性黄87及びこれらの混合物である。
本発明の毛髪染料組成物は、一般的に、約0.001%〜約10%の染料を含む。例えば、低強度の染色、例えば自然な金髪から薄茶色の毛髪の色合いを提供する組成物は、一般に染色組成物の約0.001重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約1重量%の前駆体及びカップラーを含む。より暗い色相、例えば茶色及び黒は、典型的には、約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約0.05重量%〜約7重量%、より好ましくは約1重量%〜約5重量%の前駆体及びカップラーを含む。
加えて、本発明の組成物は、毛髪のどこに該組成物が塗布されたかの可視指示を提供するために、0.001〜1.0重量%の顔料又はレーキを更に含んでよい。好適な顔料としては、例えば群青、D&C黄10号アルミニウム・レーキ及びこれらの混合物が挙げられる。
界面活性剤
本発明の組成物は、少なくとも約0.01%の界面活性剤を更に含んでよい。本明細書に用いるのに適した界面活性剤は、一般に、約8〜約30個の炭素原子の親油性の鎖長を有し、アニオン性、非イオン性、両性及びカチオン性界面活性剤、並びにこれらの混合物から選択されることができる。
ポリマー
本発明の組成物は、所望により、少なくとも約0.01%のポリマーを更に含んでよい。制限することを意図するものではないが、該ポリマーは、例えば会合性ポリマー、架橋アクリル酸ホモポリマー、(メタ)クリル酸及び(C1〜C6)アルキルアクリレートの架橋コポリマー又は多糖類から選択されることができる。下記に述べる様に、該ポリマーは、増粘剤として使用してもよく、更にコンディショニング剤として使用してもよい。該ポリマーは、一般に組成物の、約0.01重量%〜約20.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の濃度で用いられる。
コンディショニング剤
本発明の組成物は、コンディショニング剤を含む組成物を含んでもよく、又はそれとの組み合わせにおいて用いられてもよい。本明細書に用いるのに好適なコンディショニング剤は、シリコーン物質、アミノシリコーン類、脂肪族アルコール類、ポリマー樹脂類、ポリオールカルボン酸エステル類、カチオン性ポリマー類、カチオン性界面活性剤、不溶性の油及び油に由来する物質、並びにこれらの混合物から選択される。追加の物質としては、鉱油類及びその他の油類、例えばグリセリン及びソルビトールが挙げられる。特に有用なコンディショニング材料類は、カチオン性ポリマー類およびシリコーン類である。
カチオン性ポリマー型のコンディショナーは、第一級、第二級、第三級及び第四級アミン基であって、ポリマー主鎖の一部を形成するか又はポリマー主鎖に直接結合する側鎖置換基に含まれる場合のあるアミン基から選択される少なくとも1つのアミノ基の単位を含むものから選択することができる。
シリコーンは、ポリアルキルシロキサン油、トリメチルシリル又はヒドロキシジメチルシロキサン末端基を含有する直鎖ポリジメチルシロキサン(polydiemthylsiloxane)油、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジメチルフェニルシロキサン又はポリジメチルジフェニルシロキサン油、シリコーン樹脂、その一般的構造中に、1つ又は多数の有機官能基(類)を有する有機官能シロキサン(同一又は異なり、該シロキサン鎖に直接結合している)又はこれらの混合物から選択されることができる。該有機官能基(類)は:ポリエチレンオキシ及び/又はポリプロプレンオキシ基、(ペル)フルオロ基、チオール基、置換又は非置換のアミノ基、カルボキシレート基、ヒドロキシル化された基、アルコキシル化された基、クオタニウムアンモニウム基、両性及びベタイン基、から選択される。該シリコーンは、ニート流体又は予め形成されたエマルションの形態のどちらか一方にて使用することができる。
コンディショニング剤は、一般に組成物の約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、更により好ましくは約0.2重量%〜約2重量の濃度で用いられる。
キレート剤
本発明によると、組成物はキレート化剤を含んでよい。キレート剤は、当該技術分野において周知であり、各々が金属イオンとキレートを形成できる分子又は異なった分子の混合物を指す。キレート剤は、当該技術分野において周知であり、その非包括的なリストは、AEマーテル(AE Martell)及びRMスミス(RM Smith)著、「臨界安定度定数(Critical Stability Constants)」(第1巻、プレナム出版(Plenum Press)(ニューヨーク&ロンドン、1974年)、並びにAEマーテル(AE Martell)及びRDハンコック(RD Hancock)著、「水溶液中の金属錯体(Metal Complexes in Aqueous Solution)」(プレナム出版(Plenum Press)(ニューヨーク&ロンドン)、1996年)に見出すことができ、両方共本明細書に参考として組み込まれる。
本明細書に用いるのに適したキレート剤の例には、EDDS(エチレンジアミン二コハク酸)、カルボン酸(特に、アミノカルボン酸)、ホスホン酸(特に、アミノホスホン酸)及びポリリン酸(特に、直鎖ポリリン酸)、それらの塩及び誘導体が挙げられる。
キレート剤は、本発明の組成物中に安定剤及び/又は防腐剤として組み込まれてもよい。加えて、キレート剤は、毛髪繊維の損傷について効果を提供し、従ってそれらは本発明の毛髪損傷の様相を更に改善するために使用されてもよいことが判明している。本発明のキレート剤の濃度は、ジアミン−N,N’−ジポリ酸及びモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸キレート剤(例えばEDDS)のような最も有効なキレート剤について、約0.1%、好ましくは少なくとも約0.25%、より好ましくは約0.5%の低さであってもよい。より有効でないキレート剤は、キレート剤の有効性によって、より好ましくは、組成物の少なくとも約1重量%、更により好ましくは約2重量%を超える濃度で用いられる。約10重量%の高さの濃度を用いることもできるが、この濃度を超えると、著しい処方の問題が生じる場合がある。
溶媒
本発明の組成物にて使用するのに適した適した溶剤としては、水、ブトキシジグリコール、プロピレングリコール、アルコール(変性)、エトキシジグリコール、イソプロピルアルコール、ヘキシレングリコール、ベンジルアルコール及びジプロピレングリコールが挙げられるが、これらに限定するものではない。
最終的に、本発明の組成物は、水性組成物、粉末、ジェル又は水中油型エマルションなどの任意の通常形態にて提供される。本発明の組成物の好ましい形態は、耐塩性増粘剤又は水中油型エマルションを含む粘度の高い溶液である。
使用方法
本明細書に記載される方法の実施例及び実施形態の使用は、単に例示することが目的であり、本発明の範囲から逸脱することなくその種々の変更又は変形が当業者に提示されることは理解される。
酸化毛髪染料組成物は、別個の容器として個別包装された成分において、酸化染料、前駆体、及び好適なキャリア中のアルカリ化剤を含む染料成分(エマルションについては「染料クリーム」又は溶液については「染料液」とも呼ばれる)並びに、酸化剤を含む過酸化水素成分(同様にエマルションについては「過酸化水素クリーム」又は溶液については「過酸化水素液」とも呼ばれる)を含むキットにおいて通常販売される。消費者は、染料成分及び過酸化水素成分を、使用直前に毛髪上への塗布直前に混合し、毛髪上へ塗布する。本明細書において後述する表に示す処方例を使って、これらの得られる混合物を説明する。
同様に、脱色組成物もまた、通常2個又は3個の別個の容器の中に個別包装された2つ又は3つの成分を含むキットとして通常販売される。第1の成分はアンモニウムイオン供給源(例えば、アンモニア)を含み、第2の成分は酸化剤を含み、及び第3(任意)の成分は第2の酸化剤を含む。脱色組成物は、上記の組成物を使用直前に混合することにより得られる。
(毛髪すべてへの均一な塗布を保証するため)数分間混合物を処理した後、染色が起きるために十分な量で酸化性染料又は脱色組成物を(通常、約2〜60分、好ましくは約30〜45分)毛髪上に残留させる。次に、消費者は、彼/彼女の毛髪を水で完全にすすいで、乾燥させる。毛髪が元の色から所望する色に変化したことを確認できる。
酸化性染料組成物及び脱色用キット中に存在する時、任意のコンディショニング剤が第3の容器において提供され得る。3つの組成物すべては、使用直前に混合され共に塗布されることができるか、又は第3の容器中の内容物は、他の容器の混合の結果として得られる酸化性染料組成物又は脱色組成物の直後の後処置として、(任意のすすぎ工程の後に)塗布され得る。
本発明の毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色方法の1つによれば、これは消費者の毛髪に塗布した場合に9.5以上のpHを有する、又は該組成物を毛髪に塗布する少なくとも50%の時間は9.5以下のpHを有する本発明の毛髪の酸化性染色組成物を塗布する工程を含む。あるいは、個々の組成物は、混合時又は消費者への塗布時に9.5以下のpHとなるような様々なpH度を有してもよい。
本発明によれば、毛髪を染色又は脱色する方法は、(毛髪全体に満遍なく塗布するため)本発明の組成物を毛髪に塗布し、好ましくは該混合物を2〜3分間作用させる実施形態も含む。次に、色を発現させるために、約20分未満、好ましくは約15分未満、より好ましくは約5分から約10分、最も好ましくは約10分の時間、該組成物を毛髪上に残留させる。次に、消費者は、彼/彼女の毛髪を水で完全にすすいで、乾燥させ、毛髪を通常通り整髪する。
本発明の更なる代替的実施形態によれば、毛髪の染色及び/又は脱色方法は、少なくとも2つの連続的な毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色処理工程を含む、連続的な毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色を行う方法であって、ここで各処理間の時間が1〜60日、好ましくは1〜40日、より好ましくは1〜28日、更により好ましくは1〜14日、最も好ましくは1〜7日である工程を含む。このような実施形態においては、組成物が頭部に保持される時間は約20分未満でもよく、好ましくは約10分未満、最も好ましくは約2分〜約5分である。
本発明の更なる別の実施形態によれば、毛髪染色又は脱色方法は、本発明の組成物を毛髪に塗布し、(毛髪全体に満遍なく塗布するため)好ましくは該混合物を2〜3分間作用させる実施形態も含む。次に、該組成物は、10〜45分間かけて色を発色させるために、毛髪上に残留させる。消費者は、その後、彼/彼女の毛髪を水道水で完全にすすぎ洗いしてから、選択された髪の束へ、本発明の組成物の第2塗布又は脱色系の塗布のいずれかを行う。2段階処理の利点は、消費者の髪にハイライト、又は筋を入れる効果を与えることである。あるいは、染色系の塗布前に脱色系を塗布することができる。
以上に記載されたキットは、当該技術分野において周知であり、各容器内の組成物は、標準的手法のいずれか1つを使用して製造でき、これらには、a)「水中油型」プロセス、b)「転相」プロセス、及びc)「ワンポット(One-pot)」プロセスが挙げられる。
例えば、「ワンポット(One-pot)」プロセスにおいては、ポリマー及びキレート剤が水に事前に溶かされ、脂肪質が追加され、次に組成物全体が約70〜80度まで加熱される。エマルションが次に続く場合には、冷却をコントロールし、所望によりせん断工程を施すことで、最終構造化生成物を形成する。ペルオキシモノカーボネートイオンの供給源、染料類及びアンモニアを提供する物質並びに所望により溶媒の追加、並びにpH調製によって、染料クリームの調製プロセスが完成する。
アクリレートポリマー類を含む溶液の場合、これらは過酸化水素成分内へ配合される。グリコール溶媒及び脂肪成分は、染料成分内に配合される。組成物の使用前に染料及び過酸化水素成分が一緒に混合され、ポリマーのアクリル酸基がpH上昇と共に脱プロトン化され、高分子マイクロゲルが生成されると、構造化生成物が生成される。2元混合でゲルを形成する、これら毛髪染色用2元水性組成物の製造についての更なる詳細は、米国特許第5,376,146号(キャスパーソン(Casperson)ら)及び同第5,393,305号(コーエン(Cohen)ら)に見ることができる。
本発明の組成物は、米国特許第6,156,076号(キャスパーソン(Casperson)ら)及び同6,106,578号(ジョーンズ(Jones))に記載されているように、ポリエーテルポリウレタンを増粘剤(例えば、アキュリン(Aculyn)(登録商標)46)として含む2元水性組成物として調合することもできる。
本発明は、各種のパッケージ用及び小出し用器具にて実施されてもよい。これら分与装置類は、独立して又は互いに組み合わせて使用されてよい別個の装置類の形態で供給することができる。典型的に、毛髪着色又は脱色組成物類は、別々の単一又は複数の区分の容器類の中に収容されているので、前記組成物は使用前に互いに別個に貯蔵することができる。該組成物は、その後、混合手段によって一緒に混合され、塗布手段によって消費者の毛髪に塗布される。
本発明で使用することが可能である最も一般的なパッケージング用器具は、顕色剤を、ボトル、チューブ、エアゾール、又は袋のような容器内に保存すること、及び染料ローションを顕色剤容器内の追加の区画内に、又は同一であることができる別個の容器(例えば、二つの部分からなる小袋又はエアゾールシステム)又はボトル及びチューブシステムのような異なる別個の容器内に個別に保存することを含む。
消費者は、顕色剤ローション及び染料ローションを任意の手段にて混合してよい。これには、単純に混合用ボウルを使用して、その中へローションを分配し、好ましくは器具などの混合手段を用いて混合することが含まれる。あるいは、他のローションの容器内へローションの1つを追加して(典型的には、染料ローションは顕色剤ローションへ追加される)、手で振って混合するか、又は器具を使って混合してもよい。別のシステムは、単独の容器又は袋内の染料及び顕色剤ローションの分離隔室間にある封鎖の穿孔又は変位と、続いて容器内又は別個及び/又は追加の容器内にて手動で混合することも含む。
このような器具の一例は、いわゆる「ツイスト・アンド・ゴー(twist and go)」器具である。これらの器具によって、消費者は、染料を含む容器の底をひねって、連結部分を開き、染料を含むボトルの底と顕色剤を含むボトルの最上部を接触させることができる。2つの成分は混合され、消費者は分配用のボトルの可撓性最上部を絞って、製品を分配する。
あるいは、ローションが分配の動きによって混合される、より複雑な器具を利用してもよい。このような複雑なシステムの例は、2つの部分からなるエアゾールシステム例えば、缶入りの袋(bag-in-can)又はピストンである。染料及び顕色剤は、1個の器具の中にある2個のエアゾール缶に別々に保管され、噴射剤を使って缶又は缶の中のバッグ又はピストン内の内容物に圧力を加え、バルブが分配をコントロールする。消費者がバルブを動かすと、染料及び顕色剤が同時に缶から分配され、製品を毛髪上に分配する直前に静的ミキサーによって共に混合される。染料対顕色剤の比は、製品の粘度、缶圧力、又はバルブを通る流路寸法の変更によって操作できる。更に、製品は泡にして、ムース状で送り出すことができる。
このような複雑なシステムの別の実施例は、デュアルピストンスクリューシステムを利用する。染料及び顕色剤は、システム内の別個のピストンシリンダーシステムに保持され、消費者がボタンを作動させると、2個のねじが回転し、内部のデュアルピストンがシリンダー内の液体に圧力を加え、従って製品が混合ステーションに移動されて、分配用ノズルから出る。染料対顕色剤の比は、包装容器の円筒直径によって操作できる。更に、混合を手助けするため、直列型静的ミキサーを使用することが可能であり、このようなシステムは完全に使い捨て又は完全に詰め替え可能であることができる。
更に別のシステムは、1つ以上の手動ポンプを利用する。製品は、折り畳み可能な袋の中で予め混合してもよい。消費者がポンプを作動させると、ポンプ内の液体が分配される。手動で作動させたポンプが直立位置に戻ると、それは製品を折り畳み可能な袋から押し出す。あるいは、染料及び顕色剤ローションを毛髪に送達するために2個の袋及び2個のポンプを使用するデュアルシステムを取り付けることができる。あるいは、2個の袋に接続された単一ポンプが、ポンプ内に混合箇所を組み込むことによって、製品を送達することができる。他の実施例は、製品をポンプシステムに接続するために、剛性ボトル及びディップチューブを使用する。最終的に、ボトル内層がボトル外層から分離してボトル内容物を空にすることができる、層状に剥離するボトルを手動ポンプと組み合わせて使用することが可能である。
典型的には、これらの複雑なシステムは、製品の配置とは独立して、製品を塗布できるという利点がある。
本明細書中にて上述した器具は、毛髪上への製品塗布を手助けするための、製品送出及び/又は塗布用具と組み合わせて使用することもできる。又、これらの器具は、容器又は櫛やブラシのような別個のアプリケーター器具の1つにノズルが取り付けられているという非常に単純な性質のものであってもよい。このような櫛及びブラシは、素早く、むらのない被覆、又は根元/生え際のタッチアップ又はハイライト又はストリークにするかどうかといった特定の効果を達成するために、用いることができる。あるいは、容器又は容器の1つには、櫛を取り付けてもよく、又は分配用ノズルの代わりに櫛を取り付けてもよく、製品は中空の櫛の歯及び櫛の歯に設けられた分配用開口部を通って分配される。櫛の歯は、製品塗布及び特に根元から先端への均一性を向上させるため、櫛の歯に沿った単一又は複数の開口部と共に提供されてもよい。製品の分配は、例えば、層状剥離ボトル又は上述した任意のメカニズムによって容器に加えられた機械的圧力によって行うことができる。前記櫛は、例えば、塗布を更に容易にするために容器上に取り付けられてもよく、垂直に設置されてもよく(いわゆるバーティコーム(verticomb))又は消費者があらゆる領域に届くような角度で取り付けられてもよい。全ての器具は、消費者に毛髪への塗布のための一連の異なった用具を提供できるように、互いに交換可能になるように設計されてもよい。
塗布するための器具は、特定の効果例えば、ハイライト、例えば、ハイライト用の櫛、ブラシ、及び用具並びにハイライト用キャップの手助けを実現するための器具も含んでよい。
更なる器具の技術を、製品が毛髪内に浸透するのを手助けするために使用することができる。このような技術の例としては、加熱器具、紫外線器具及び超音波器具が挙げられる。
次の例は、本発明の酸化性染色組成物及びその製造方法を示す。本明細書に記載される実施例及び実施形態は、単に例示することが目的であり、本発明の範囲から逸脱することなくその種々の変更又は変形が当業者に提示されることは理解される。
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Claims (12)

  1. 毛髪染色又は脱色組成物であって、
    (i)少なくとも1つの過酸化水素供給源、
    (ii)カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、及びこれらの混合物の少なくとも1つの供給源、
    (iii)アルカリ化剤、好ましくはアンモニウムイオンの少なくとも1つの供給源
    を含み、
    ここで、該組成物が、少なくとも4重量%超の該過酸化水素供給源、又は少なくとも4重量%超の、カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、及びこれらの混合物の該供給源を含み、且つ
    ここで、該組成物は9.5以下のpHを有し、該組成物はラジカルスカベンジャー類の供給源を含まない、組成物。
  2. 前記組成物が、7.5〜9.5のpHを有する、請求項1に記載の毛髪染色組成物。
  3. 前記組成物が、
    a.0.1重量%〜10重量%、好ましくは1重量%〜7重量%の過酸化水素、
    b.0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の前記アルカリ化剤、
    c.0.1〜15重量%、好ましくは1重量%〜10重量%の、カーボネートイオン、カルバメートイオン又は炭酸水素イオン及びこれらの混合物の前記少なくとも1つの供給源
    を含む、請求項1に記載の毛髪染色又は脱色組成物。
  4. 前記組成物が、
    a.2%〜9%の過酸化水素、
    b.0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の前記アルカリ化剤、
    c.4〜15重量%の、カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオンの前記少なくとも1つの供給源
    を含む、請求項3に記載の毛髪染色又は脱色組成物。
  5. 前記組成物が、
    a.4%〜9%の過酸化水素、
    b.0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の前記アルカリ化剤、
    c.2重量%〜15重量%の、カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオンの前記少なくとも1つの供給源
    を含む、請求項3に記載の毛髪染色又は脱色組成物。
  6. 前記組成物が、少なくとも1つの酸化性染料前駆体、及び/又は少なくとも1つの予め形成された染料及びこれらの混合物を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪染色又は脱色組成物。
  7. 前記組成物が、m−アミノフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、1−ナフトール(napthol)、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、m−フェニレンジアミン及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの酸化性染料を含む、請求項6に記載の毛髪染色又は脱色組成物。
  8. 毛髪染色又は脱色用キットであって、
    (i)少なくとも1つの過酸化水素供給源を含む、個別包装された酸化用成分、
    (ii)個別包装された染色成分であって、次を含むもの
    (a)カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、ペルオキシモノカーボネートイオン、及びこれらの混合物の少なくとも1つの供給源、並びに
    (b)少なくとも1つのアルカリ化剤
    より成り、
    ここで、該キットが、少なくとも4重量%の前記少なくとも1つの過酸化水素供給源、又はカーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、及びこれらの混合物の少なくとも1つの供給源を含み、且つラジカルスカベンジャーの供給源を含まない、キット。
  9. 毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色方法であって、少なくとも1つの過酸化水素供給源と、カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、及びこれらの混合物の少なくとも1つの供給源と、少なくとも1つのアルカリ化剤供給源とを含む組成物を塗布する工程を含み、ここで、該組成物が、少なくとも4重量%の該過酸化水素供給源、又は少なくとも4重量%の、カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素イオン、及びこれらの混合物の該供給源を含み、且つ、該組成物を毛髪に塗布し、毛髪上に保持する少なくとも50%の時間は、該組成物が9.5以下のpHを有する、方法。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物を塗布し、該組成物を毛髪上に2〜60分間放置し、引き続き該組成物を毛髪からすすぎ落とす工程を含む、毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色方法。
  11. 前記組成物が、20分未満の時間毛髪上に保持される、請求項10に記載の毛髪の酸化的染色又は酸化的脱色方法。
  12. 少なくとも2つの連続的な酸化的毛髪染色又は酸化的毛髪脱色処理工程を含む連続的な酸化的毛髪染色又は酸化的毛髪脱色の方法であって、ここで、各処理間の時間が1日〜60日であり、且つ各処理が、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物を提供し、該組成物を毛髪上に塗布し、該組成物を毛髪上に20分未満の時間保持し、引き続き該組成物を毛髪からすすぎ落とす工程を含む、方法。
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