JPH05124255A - イオンフロー静電記録ヘツドの製造方法 - Google Patents

イオンフロー静電記録ヘツドの製造方法

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JPH05124255A
JPH05124255A JP29010791A JP29010791A JPH05124255A JP H05124255 A JPH05124255 A JP H05124255A JP 29010791 A JP29010791 A JP 29010791A JP 29010791 A JP29010791 A JP 29010791A JP H05124255 A JPH05124255 A JP H05124255A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、第2電極表面の濡れ性を向上させ、
第2電極表面に硬化促進剤を均一に塗布させて誘電体層
と第2電極との間の接着剤層を均一にし、放電状態を均
一化して静電潜像の画像品質を向上させることを最も主
要な特徴とする。 【構成】第2電極5の誘電体層6との接合面側に254
nm以下の紫外線を照射する前処理を行ない、続いてこ
の前処理された第2電極5の誘電体層6との接合面に嫌
気性接着剤の硬化促進剤を塗布したのち、第2電極5の
硬化促進剤塗布面を嫌気性接着剤Sを介して誘電体層6
に固着することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば静電式の印刷や複
写を行なう静電記録装置で使用されるイオンフロー静電
記録ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば静電印刷等において、高
電流密度のイオンを発生させ、これを抽出して選択的に
被帯電部材に付与して、この被帯電部材を画像状に帯電
させる静電記録装置が知られている。
【0003】この静電記録装置に用いられるイオンフロ
ー静電記録ヘッドは誘電体層とその誘電体層の一方の側
に固着され、第1の方向に伸びる複数の第1電極と、誘
電体層の他方の側に固着され、第1電極の伸び方向と交
差する方向に伸びる複数の第2電極とを有し、複数の第
1電極と複数の第2電極とでマトリックスを構成する。
【0004】このマトリックスの選択された部分に対応
する第1電極と第2電極との間に交互に高電圧を印加す
ることにより、その部分に対向する第2電極の近傍に正
・負のイオンが発生する。この発生したイオンを選択的
に抽出して被帯電部材を帯電させることができる。した
がって、マトリックス構造の電極を選択的に駆動するこ
とにより、ドットによる静電記録を行なうことができ
る。
【0005】ところで、ここで使用される誘電体層を形
成する誘電物質はイオン発生のために印加される高電圧
でも絶縁破壊しないことが要求される。また、誘電体層
はイオンを効率よく発生させ、絶縁破壊にも耐えられる
厚さを必要とするため、誘電率の高いものが要求され
る。
【0006】さらに、誘電体層と第2電極との間を接着
する接着剤の条件としては高電圧印加によって発生する
熱に耐えることができる耐熱性、誘電体層と第2電極と
の間の熱膨脹率の差によって発生する応力に耐えられる
可撓性、さらにイオンフロー静電記録ヘッドの組み立て
工程時に作用する引っ張り剪断力に耐えられる高接着
力、イオン発生による放電に強い耐コロナ放電性が要求
される。
【0007】そこで、例えば、特開平2−153760
号公報ではこの誘電体層を形成する誘電物質としてシリ
コーン変性ポリエステルアルキド樹脂といった有機高分
子材料中に酸化チタンの微粉末を分散させてペースト状
にしたものが使用されている。そして、この誘電体ペー
ストをフレキシブル基板上に塗布し、加熱硬化させるこ
とにより、誘電体層が形成されている。また、この誘電
体層と第2電極との間を接着する接着剤としてはシリコ
ーン系感圧接着剤が使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−153
760号公報のように誘電体層と第2電極との間を接着
する接着剤としてシリコーン系感圧接着剤を使用した場
合には粘着力のみで誘電体層表面と第2電極表面との間
を固定する必要がある。
【0009】しかしながら、感圧接着剤には剥離力に対
しては強いが、剪断力には弱い特性があるので、上記従
来構成のものにあってはイオンフロー静電記録ヘッドの
組み立て工程の後工程で作用する引っ張り剪断力や、1
00℃前後の熱加工時の熱、或いはイオンフロー静電記
録ヘッドの使用中のイオン発生現象による発熱(略80
℃程度)による応力に感圧接着剤が耐えることができ
ず、誘電体層と第2電極との間の位置ずれが発生し、静
電潜像の画質が低下する問題があった。
【0010】そこで、近年では感圧接着剤よりも剪断力
に対して強いアクリル系嫌気性接着剤により、誘電体層
と第2電極との間を接着する構成にしたものが採用され
ている。
【0011】このアクリル系嫌気性接着剤はシリコーン
系感圧接着剤と比較して誘電率が著しく低いので、イオ
ンフロー静電記録ヘッド全体の誘電特性であるイオン発
生のし易さを一定水準に確保するためには誘電体層の上
に配置される低誘電率の接着層の厚さは5μm以下に抑
える必要がある。
【0012】しかしながら、アクリル系嫌気性接着剤の
層を薄く数μm程度で形成する場合には第2電極の開口
部中の大気によるアクリル系嫌気性接着剤への硬化阻害
が著しいので、接着剤が硬化しにくくなり、接着強度が
不足する問題がある。
【0013】そこで、接着剤の硬化速度を高め、十分な
接着強度を得るためにアクリル系嫌気性接着剤の硬化を
促進させる硬化促進剤を溶剤で希釈したプライマーを第
2電極上に予め塗布しておき、アクリル系嫌気性接着剤
と重ね合わせて加圧下で硬化させる方法が用いられてい
る。
【0014】しかしながら、第2電極の表面上にプライ
マーを塗布した後、プライマー中の希釈溶剤を揮発・乾
燥させる際に、硬化促進剤が凝集・撥水し易いので、第
2電極の表面上に硬化促進剤を均一に塗布させることが
できない問題がある。その結果、誘電体層と第2電極と
の間に均一な接着剤層を形成できなくなるおそれがある
ので、第2電極の開口部内の電気特性がばらつき、イオ
ンフロー静電記録ヘッドからの放電状態が不均一になり
易く、イオンの発生量がばらつくので、高精度な画像が
得られない問題があった。
【0015】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、第2電極表面の濡れ性を向上させ、第
2電極表面に硬化促進剤を均一に塗布させて誘電体層と
第2電極との間に均一な接着剤層を形成することがで
き、放電状態を均一化して静電潜像の画像品質を向上さ
せることができるイオンフロー静電記録ヘッドの製造方
法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は絶縁基板上に同
方向に略直線状に延設され、略平行に並設された複数の
第1電極と、これらの第1電極の延設方向と異なる方向
に延設され、前記第1電極とともにマトリックスを構成
し、かつ、このマトリックスと対応する部位に開口部が
形成された複数の第2電極と、前記第2電極に対して前
記第1電極とは反対側に配置され、前記マトリックスと
対応する部位に開口部が形成された第3電極と、前記第
1電極と第2電極との間に配設された誘電体層と、前記
第2電極と第3電極との間に配設された絶縁体とを有
し、前記絶縁体における前記マトリックスと対応する部
位に開口部が形成されたイオンフロー静電記録ヘッドの
製造方法において、前記第2電極の少なくとも前記誘電
体層との接合面側に254nm以下の紫外線を照射する
前処理工程を設けるとともに、この前処理が施された前
記第2電極の前記誘電体層との接合面に嫌気性接着剤の
硬化促進剤を塗布したのち、前記第2電極の開口部の位
置を前記第1電極と対応する位置に位置合わせした状態
で嫌気性接着剤を介して前記第2電極の硬化促進剤塗布
面を前記誘電体層に固着する第2電極固着工程を設けた
ものである。
【0017】
【作用】上記の方法によれば、イオンフロー静電記録ヘ
ッドの製造時には第2電極の少なくとも誘電体層との接
合面側に254nm以下の紫外線を照射する前処理を行
なうことにより、第2電極表面の有機物が除去され、第
2電極表面の濡れ性を改善させる。さらに、この前処理
された第2電極の誘電体層との接合面に嫌気性接着剤の
硬化促進剤を塗布することにより、第2電極の表面上の
硬化促進剤が凝集・撥水することを防止して第2電極の
表面上に硬化促進剤を均一に塗布させ、嫌気性接着剤を
介して第2電極の硬化促進剤塗布面を誘電体層に固着す
る際に誘電体層と第2電極との間に均一な接着剤層を形
成させるようにしたものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図3
を参照して説明する。図1(A),(B)は本実施例の
イオンフロー静電記録ヘッド1の要部の概略構成を示す
もので、2はイオン発生部、3はイオン流制御部であ
る。
【0019】イオン発生部2にはイオン発生用の複数の
第1電極4…と複数の第2電極5…とが設けられてお
り、これらの第1電極4…と第2電極5…との間には誘
電体からなる誘電体層6が配設されている。
【0020】また、静電記録ヘッド1には絶縁基板7が
設けられており、この絶縁基板7上に一方向に延びる複
数の第1電極4…が略平行に並設されている。また、誘
電体層6は絶縁基板7における第1電極4…の配設面側
に設けられている。
【0021】さらに、複数の第2電極5…は誘電体層6
における絶縁基板7とは反対側の面に第1電極4…と交
差する方向に並設させた状態で接着剤Sによって固着さ
れており、第1電極4…と第2電極5…とによってマト
リックスが構成されている。そして、第2電極5…には
このマトリックスと対応する部位にそれぞれ開口部5a
…が形成されている。
【0022】また、イオン流制御部3には第2電極5…
に対して第1電極4…とは反対側に配置された帯状の第
3電極8が設けられている。この第3電極8には第1電
極4…と第2電極5…とのマトリックスと対応する部位
に開口部8a…が形成されている。さらに、第2電極5
…と第3電極8との間には絶縁体9が配設されている。
この絶縁体9には第2電極5…および第3電極8の各開
口部5a…、8a…と対応する部位に開口部9aが形成
されている。
【0023】そして、イオンフロー静電記録ヘッド1の
動作時には印字信号にもとづいて第1電極4…と第2電
極5…との間のマトリックスが適宜選択され、選択され
たマトリックス部分に対応する第1電極4…と第2電極
5…との間に交流電圧が印加される。これにより、選択
されたマトリックス部分に対応する第2電極5…の開口
部5a…内の近傍部位に正負イオンが発生する。
【0024】このとき、第2電極5…と第3電極8との
間にはバイアス電圧が印加され、その極性によって決ま
るイオンのみが第2電極5…の開口部5a…内の近傍部
位に発生したイオンから抽出される。そして、抽出され
たイオンは絶縁体9の開口部9aおよび第3電極8の開
口部8a…を通過し、第3電極8に対向配置される図示
しない誘電体ドラムを局部的に帯電させる。したがっ
て、第1電極4…および第2電極5…の選択的駆動によ
り、誘電体ドラム上にドット潜像を形成することができ
る。
【0025】次に、図1(A),(B)のイオンフロー
静電記録ヘッド1の製造方法について詳細に説明する。
まず、絶縁基板7上に第1電極4…が形成される(第1
電極形成工程)。この場合、絶縁基板7は例えば厚さ5
0μm程度の合成樹脂材料、例えばポリイミド等のフレ
キシブル絶縁基板(FPC)が使用される。そして、こ
の絶縁基板7上に厚さ9μmの銅箔が貼着されたのち、
エッチング加工でパターニングし、第1電極4…が形成
される。
【0026】次に、絶縁基板7上の第1電極4のパター
ン間および第1電極4…上に誘電体層6が形成される
(誘電体層形成工程)。この誘電体層6の形成時には予
め例えば酸化チタンをフィラーとし、付加型変性シリコ
ーン系樹脂をバインダーとした誘電体ペーストを作成す
る。
【0027】この誘電体ペーストは絶縁基板7上の第1
電極4のパターン間および第1電極4…上に例えばスク
リーン印刷等の手段によって塗布される。続いて、塗布
された誘電体ペーストを乾燥後、加熱硬化させ、例えば
厚さ33μmの誘電体層6が形成される。
【0028】次に、誘電体層6の表面および絶縁基板7
上にアセトンで2.5倍に希釈した例えば日本ロックタ
イト社製の『LI−504』(商品名)等のアクリル系
嫌気性接着剤Sがディッピング法により塗布される。こ
の後、接着剤Sが70℃で1分間加熱乾燥され、アセト
ンを揮発、除去させる。この場合、アクリル系嫌気性接
着剤Sは図2に示すように乾燥後の膜厚が4μmになる
ように誘電体層6の表面6aと絶縁基板7の表面とに塗
布される。
【0029】また、第2電極5…は、予め例えば厚さ3
3μmのステンレス箔に第2電極5…および開口部5a
…のパターンをパターニングして形成される。そして、
第2電極5…および開口部5a…のパターンが形成され
た電極板における誘電体層6との接着面側の表面に25
4nm以下の低波長の紫外線を照射する前処理工程が行
なわれる。この場合、紫外線を照射する光源としては低
圧水銀灯が用いられる。そして、この前処理工程では低
圧水銀灯から放射される254nm以下の低波長の紫外
線が空気雰囲気下で5分間照射される。
【0030】さらに、この前処理された第2電極5…の
誘電体層6との接合面には図2に示すように例えば日本
ロックタイト社製の『プライマーN』(商品名)等の嫌
気性接着剤の硬化促進剤21がスプレーにより塗布さ
れ、常温乾燥される(硬化促進剤塗布工程)。
【0031】その後、この第2電極5…の電極板が誘電
体層6の表面6aに被せられ、図3に示すように複数の
第1電極4…と第2電極5…の開口部5a…とが対応す
るように第2電極5…を誘電体層6上に配置した状態で
圧着されて仮硬化される。
【0032】次に、第2電極5…の開口部5a…内に残
留している接着剤Sがエタノール・エーテル混合液によ
って洗浄されて除去される。その後、この接着剤Sが9
0℃で90分間加熱硬化されて第2電極5…が誘電体層
6上に固定される(第2電極固着工程)。
【0033】続いて、第2電極5…上に、絶縁体9、第
3電極8を順次積層させてイオンフロー静電記録ヘッド
1のヘッド本体を形成させる本体形成工程が行なわれ
る。この本体形成工程では第2電極5…の上に絶縁体9
を形成する例えば厚さ100μm程度の感光性絶縁フィ
ルム(ソルダーレジスト)を真空ラミネートする。その
後、この感光性絶縁フィルムに露光、現像等のフォトエ
ッチング処理を施して複数の第2電極5…の開口部5a
…と対応した開口部9aを形成する。
【0034】さらに、このように形成された絶縁体9の
上に例えば厚さ30μm程度のステンレス箔に第2電極
5…の開口部5a…と対応した開口部8a…が形成され
た第3電極8が例えば接着等の手段で接合される。この
場合、第3電極8がその開口部8a…を第2電極5…の
開口部5a…と対応させた状態で位置決めして重ね合わ
されることにより、イオンフロ−静電記録ヘッド1が製
造される。なお、絶縁体9と第3電極8とは粘着剤や両
面テープで貼り合わせるか、第3電極8を片面テープで
絶縁体9に押さえ付ける構成にしてもよい。
【0035】そこで、上記方法によればイオンフロ−静
電記録ヘッド1の製造時には第2電極5の誘電体層6と
の接合面側に254nm以下の紫外線を照射する前処理
を行なうようにしたので、この紫外線照射によって第2
電極5の表面の有機物が除去され、第2電極5の表面の
濡れ性が改善される。
【0036】そして、この前処理されて濡れ性が改善さ
れた第2電極5の誘電体層6との接合面に嫌気性接着剤
Sの硬化促進剤21を塗布するようにしたので、従来の
ように第2電極5の表面上の硬化促進剤21が凝集・撥
水することを防止することができ、第2電極5の表面上
に硬化促進剤21を均一に塗布させることができる。そ
のため、嫌気性接着剤Sを介して第2電極5の硬化促進
剤21の塗布面を誘電体層6に固着する際に、誘電体層
6と第2電極5との間に均一な接着剤S層を形成させる
ことができるので、イオンフロー静電記録ヘッド1から
の放電状態が不均一になることを防止することができ、
イオン発生量のばらつきを防止して静電潜像の画像品質
を向上させることができる。
【0037】また、感圧接着剤よりも剪断力に対して強
い嫌気性アクリル系接着剤Sを使用することができるの
で、イオンフロー静電記録ヘッド1の組み立て工程の後
工程で作用する引っ張り剪断力や、100℃前後の熱加
工時の熱、或いはイオンフロー静電記録ヘッド1の使用
中のイオン発生現象による発熱による応力が作用した場
合に誘電体層6と第2電極5…との間の位置ずれを発生
しにくくすることができ、静電潜像の画質低下を防止し
て耐久性の向上を図ることができる。
【0038】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。例えば、上記実施例では第2電極5と誘
電体層6との間を接合する接着剤としてアクリル系嫌気
性接着剤Sを使用するとともに、紫外線照射の前処理が
施された第2電極5…の誘電体層6との接合面にこのア
クリル系嫌気性接着剤Sの硬化促進剤を塗布した構成の
ものを示したが、アクリル系よりも電気的特性の優れる
シリコーン系嫌気性接着剤Sを第2電極5と誘電体層6
との間を接合する接着剤として使用し、紫外線照射の前
処理が施された第2電極5…の誘電体層6との接合面に
このシリコーン系嫌気性接着剤Sの硬化促進剤を塗布す
る構成にしてもよい。
【0039】この場合には第2電極5と誘電体層6との
間の接着剤Sの厚さ、硬化状態を均一にすることができ
るので、イオンフロー静電記録ヘッド1からの放電状態
を均一に保持することができ、イオン発生量のばらつき
を防止して静電潜像の画像品質を向上させることができ
るとともに、イオンフロー静電記録ヘッド1の電気的な
耐久性の向上を図ることができる。
【0040】また、上記実施例では第2電極5の誘電体
層6との接合面側のみに254nm以下の紫外線を照射
する前処理を施す方法を示したが、第2電極5の他面側
(絶縁体9との接合面側)にも同様の前処理を施しても
よい。さらに、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば第2電極の少なくとも誘
電体層との接合面側に254nm以下の紫外線を照射す
る前処理工程を設けるとともに、この前処理が施された
第2電極の誘電体層との接合面に嫌気性接着剤の硬化促
進剤を塗布したのち、第2電極の開口部の位置を第1電
極と対応する位置に位置合わせした状態で嫌気性接着剤
を介して第2電極の硬化促進剤塗布面を誘電体層に固着
する第2電極固着工程を設けたので、第2電極表面の濡
れ性を向上させ、第2電極表面に硬化促進剤を均一に塗
布させて誘電体層と第2電極との間に均一な接着剤層を
形成することができ、放電状態を均一化して静電潜像の
画像品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例を示すもので、
(A)はイオンフロ−静電記録ヘッドの概略構成を示す
要部の縦断面図、(B)はイオンフロ−静電記録ヘッド
の断面斜視図。
【図2】 第2電極の誘電体層との接合面に嫌気性接着
剤の硬化促進剤を塗布した状態を示す縦断面図。
【図3】 誘電体層上に第2電極を接着させた状態を示
す縦断面図。
【符号の説明】
4…第1電極,5…第2電極,5a,8a,9a…開口
部,6…誘電体層,7…絶縁基板,8…第3電極,9…
絶縁体,21…硬化促進剤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に同方向に略直線状に延設さ
    れ、略平行に並設された複数の第1電極と、これらの第
    1電極の延設方向と異なる方向に延設され、前記第1電
    極とともにマトリックスを構成し、かつ、このマトリッ
    クスと対応する部位に開口部が形成された複数の第2電
    極と、前記第2電極に対して前記第1電極とは反対側に
    配置され、前記マトリックスと対応する部位に開口部が
    形成された第3電極と、前記第1電極と第2電極との間
    に配設された誘電体層と、前記第2電極と第3電極との
    間に配設された絶縁体とを有し、前記絶縁体における前
    記マトリックスと対応する部位に開口部が形成されたイ
    オンフロー静電記録ヘッドの製造方法において、前記第
    2電極の少なくとも前記誘電体層との接合面側に254
    nm以下の紫外線を照射する前処理工程を設けるととも
    に、この前処理が施された前記第2電極の前記誘電体層
    との接合面に嫌気性接着剤の硬化促進剤を塗布したの
    ち、前記第2電極の開口部の位置を前記第1電極と対応
    する位置に位置合わせした状態で嫌気性接着剤を介して
    前記第2電極の硬化促進剤塗布面を前記誘電体層に固着
    する第2電極固着工程を設けたことを特徴とするイオン
    フロー静電記録ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010004829A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 Ntn株式会社 機械部品およびその製造方法

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