JPH0524252A - イオンフロー静電記録ヘツドとその製造方法 - Google Patents

イオンフロー静電記録ヘツドとその製造方法

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JPH0524252A
JPH0524252A JP17917591A JP17917591A JPH0524252A JP H0524252 A JPH0524252 A JP H0524252A JP 17917591 A JP17917591 A JP 17917591A JP 17917591 A JP17917591 A JP 17917591A JP H0524252 A JPH0524252 A JP H0524252A
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electrode
electrodes
ion flow
dielectric layer
layer
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Tomonori Sato
智徳 佐藤
Kunihisa Koo
邦寿 小尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、誘電体層と第2電極との間を位置ず
れが起こらないように比較的強固に固定し、静電記録ヘ
ッド本体の製造作業の後加工工程時に発生する機械的な
応力や静電記録ヘッド本体の使用中の熱的経時変化に十
分に耐え、高精細な画像形成を可能にすることを最も主
要な特徴とする。 【構成】誘電体層6と第2電極5…との間に嫌気性接着
剤からなる接着層21を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば静電記録装置で使
用されるイオンフロー静電記録ヘッドとその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば静電印刷等において、高
電流密度のイオンを発生させ、これを抽出して選択的に
被帯電部材に付与して、この被帯電部材を画像状に帯電
させる静電記録装置が知られている。
【0003】図4および図5はこの静電記録装置に用い
られるイオンフロー静電記録ヘッド1の要部の概略構成
を示すもので、2はイオン発生部、3はイオン流制御部
である。また、イオン発生部2にはイオン発生用の複数
の第1電極4…と複数の第2電極5…とが設けられてお
り、これらの第1電極4…と第2電極5…との間には誘
電体からなる誘電体層6が配設されている。
【0004】なお、静電記録ヘッド1には絶縁基板7が
設けられており、この絶縁基板7上に一方向に延びる複
数の第1電極4…が略平行に並設されている。また、誘
電体層6は絶縁基板7における第1電極4…の配設面側
に設けられている。
【0005】さらに、複数の第2電極5…は誘電体層6
における絶縁基板7とは反対側の面に第1電極4…と交
差する方向に並設させた状態で接着剤sによって固着さ
れており、第1電極4…と第2電極5…とによってマト
リックスが構成されている。そして、第2電極5…には
このマトリックスと対応する部位にそれぞれ開口部5a
…が形成されている。
【0006】また、イオン流制御部3には第2電極5…
に対して第1電極4…とは反対側に配置された帯状の第
3電極8が設けられている。この第3電極8には第1電
極4…と第2電極5…とのマトリックスと対応する部位
にイオン流通過用の開口部8a…が形成されている。
【0007】さらに、第2電極5…と第3電極8との間
には絶縁体層9が配設されている。この絶縁体層9には
第2電極5…および第3電極8の各開口部5a…、8a
…と対応する部位にイオン流通過用の開口部9a…が形
成されている。そして、第2電極5…、絶縁体層9およ
び第3電極8の各開口部5a…、9a…、8a…によっ
てイオン流通過口11…が形成されている。
【0008】また、イオンフロー静電記録ヘッド1の動
作時には印字信号にもとづいて第1電極4…と第2電極
5…との間のマトリックスが適宜選択され、選択された
マトリックス部分に対応する第1電極4…と第2電極5
…との間に交流電圧が印加される。これにより、選択さ
れたマトリックス部分に対応する第2電極5…の開口部
5a…内の近傍部位に正負イオンが発生する。このと
き、第2電極5…と第3電極8との間にはバイアス電圧
が印加され、その極性によって決まるイオンのみが第2
電極5…の開口部5a…内の近傍部位に発生したイオン
から抽出される。
【0009】ここで、抽出されたイオンは絶縁体層9の
開口部9aおよび第3電極8の開口部8a…を通過し、
図示しない誘電体ドラムを局部的に帯電させる。したが
って、マトリックス構造の第1電極4…および第2電極
5…を選択的に駆動することにより、誘電体ドラム上に
ドットによる静電気録を行なうことができる。
【0010】ところで、イオンフロー静電記録ヘッド1
の誘電体層6を形成する誘電物質はイオン発生のために
印加される高電圧でも絶縁破壊しないことが要求され
る。また、イオンの発生を効率よく行なわせるために、
絶縁破壊に耐える十分な厚さを必要とするとともに、誘
電率の高いものが要求される。
【0011】例えば、特表昭57-501348 号公報ではこの
誘電体層6を形成する誘電物質としてマイカが用いら
れ、有機ポリシロキサン系の粘着剤により、第1電極4
…に固着されている。ここで用いられるマイカは、シー
ト状で厚さは非常に薄いものとなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記特表昭57-501348
号公報のように誘電体層6のマイカを第2電極5…上に
固着する手段として有機ポリシロキサン系の粘着剤を用
いた場合には粘着剤の粘着力のみで誘電体層6のマイカ
表面を第2電極上に固着している。
【0013】しかしながら、誘電体層6のマイカ表面と
各第2電極5の1本毎の接着面積は例えば数mm2 程度
の微小な面積であるので、この微小な面積に付着される
粘着剤の粘着力のみで、誘電体層6のマイカと第2電極
5…との間を位置ずれが起こらないように比較的強固に
固定し、静電記録ヘッド1の製造作業の後加工工程中に
静電記録ヘッド本体に作用する熱的および機械的な応力
や使用中の熱的経時変化に耐える構造にすることは難し
い問題があった。
【0014】ここで、例えば静電記録ヘッド1の製造作
業の後加工工程では静電記録ヘッド本体を機械的に折り
曲げる作業があるので、この静電記録ヘッド本体の折り
曲げ作業時には静電記録ヘッド本体に比較的大きな機械
的な応力が発生する問題がある。このように静電記録ヘ
ッド本体の折り曲げ作業時に発生する機械的な応力は最
も凝集力が弱い部分に集中して作用するので、誘電体層
6のマイカと第2電極5…との間で位置ずれが起こりや
すい問題がある。
【0015】また、静電記録ヘッド1の使用中は静電記
録ヘッド1全体が比較的高温度に発熱することが多いの
で、この場合には静電記録ヘッド1の使用中に静電記録
ヘッド1に作用する熱的応力によって誘電体層6のマイ
カと第2電極5…との間で位置ずれが起こりやすく、熱
的経時変化が発生するおそれがあった。
【0016】そのため、静電記録ヘッド1の製造作業の
後加工工程、或いは静電記録ヘッド1の使用中に誘電体
層6のマイカと第2電極5…との間で位置ずれが起こ
り、イオンフロー静電記録ヘッド1の動作時に高精細な
画像が得られなくなるおそれがあった。
【0017】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、誘電体層と第2電極との間を位置ずれ
が起こらないように比較的強固に固定することができ、
静電記録ヘッド本体の製造作業の後加工工程時に発生す
る機械的な応力や静電記録ヘッド本体の使用中の熱的経
時変化に十分に耐え、高精細な画像形成が可能なイオン
フロー静電記録ヘッドとその製造方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は絶縁基板上に同
方向に略直線状に延設され、略平行に並設された複数の
第1電極と、これらの第1電極の延設方向と異なる方向
に延設され、前記第1電極とともにマトリックスを構成
し、かつこのマトリックスと対応する部位に開口部が形
成された複数の第2電極と、前記第2電極に対して前記
第1電極とは反対側に配置され、前記マトリックスと対
応する部位にイオン流通過用の開口部が形成された第3
電極と、前記第1電極と第2電極との間に配設された誘
電体層と、前記第2電極と第3電極との間に配設された
絶縁体層とを有し、前記絶縁体層における前記マトリッ
クスと対応する部位にイオン流通過用の開口部が形成さ
れたイオンフロー静電記録ヘッドにおいて、前記誘電体
層と前記第2電極との間に嫌気性接着剤からなる接着層
を設けたものである。
【0019】また、他の発明は絶縁基板上に同方向に略
直線状に延設され、略平行に並設された複数の第1電極
と、これらの第1電極の延設方向と異なる方向に延設さ
れ、前記第1電極とともにマトリックスを構成し、かつ
このマトリックスと対応する部位に開口部が形成された
複数の第2電極と、この第2電極に対して前記第1電極
とは反対側に配置され、前記マトリックスと対応する部
位にイオン流通過用の開口部が形成された第3電極と、
前記第1電極と第2電極との間に配設された誘電体層
と、前記第2電極と第3電極との間に配設された絶縁体
層とを有し、前記絶縁体層における前記マトリックスと
対応する部位にイオン流通過用の開口部が形成されたイ
オンフロー静電記録ヘッドの製造方法において、前記絶
縁基板上に前記第1電極および前記誘電体層を順次積層
させる第1電極および誘電体層の各積層工程と、前記誘
電体層上に前記第2電極を固着する前に、前記第2電極
の開口部に水溶性樹脂を充填させる水溶性樹脂充填工程
と、前記誘電体層上に前記第2電極を嫌気性接着剤から
なる接着層を介して固着した後に、前記水溶性樹脂を除
去して前記開口部を開口させる水溶性樹脂除去工程と、
前記誘電体層上および前記第2電極上に絶縁体層を形成
させる絶縁体層形成工程と、前記絶縁体層の開口部と対
応する部位にイオン流通過用の開口部が形成された第3
電極を前記絶縁体層上に積層させる第3電極形成工程と
を具備した方法である。
【0020】
【作用】上記構成によれば粘着剤よりも凝集力の強い嫌
気性接着剤からなる接着層を介して誘電体層と第2電極
との間を強固に固着させることにより、誘電体層と第2
電極との間での位置ずれの発生を防止して静電記録ヘッ
ド本体の製造作業の後加工工程時に発生する機械的な応
力や静電記録ヘッド本体の使用中の熱的経時変化に十分
に耐えることができるようにしたものである。さらに、
空気との接触によって硬化しにくくなる嫌気性接着剤を
使用して金属材料によって形成される第2電極に接して
いる部分のみで嫌気性接着剤を硬化させ、第2電極の開
口部分のように金属が存在しない場所では空気との接触
によってこの嫌気性接着剤を硬化させにくくすることに
より、第2電極の開口部分の嫌気性接着剤を除去しやす
くすることができる。
【0021】また、上記方法によれば誘電体層上に第2
電極を固着する前に、第2電極の開口部に水溶性樹脂を
充填させ、誘電体層上に第2電極を嫌気性接着剤からな
る接着層を介して固着した後に、水溶性樹脂を除去して
開口部を開口させることにより、第2電極の開口部内に
全く接着層が残らない状態で誘電体層上に第2電極を固
着させ、静電記録ヘッド本体の動作特性の劣化を防止す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3を参
照して説明する。なお、図1乃至図3中で、図4および
図5と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0023】すなわち、この実施例ではイオンフロー静
電記録ヘッド1の絶縁基板7は例えば厚さ25μm程度
のガラス−エポシキFRP(ガラス繊維強化プラスチッ
ク)製の基板によって形成されている。
【0024】また、この絶縁基板7上の第1電極4…は
例えば厚さ18μm程度の銅箔によって形成されてい
る。この場合、第1電極4…の製造時には例えば予め絶
縁基板7上に貼着された銅箔にエッチング加工等の手段
によって所定の電極パターンがパターニングされて第1
電極4…が形成されている(第1電極積層工程)。
【0025】また、誘電体層6は酸化チタンをフィラー
とし、シリコーン変性アルキド樹脂をバインダーとした
誘電体ペーストが図2に示すように絶縁基板7における
各第1電極4間の間隙部上および第1電極4上に塗布さ
れ、乾燥後、硬化されて、第1電極4…上に厚さ33μ
mに形成されたものである(誘電体層積層工程)。
【0026】さらに、誘電体層6上の第2電極5…は予
め例えば厚さ30μm程度のステンレス箔がエッチング
等でパターニングされて複数の第2電極5…および各第
2電極5の開口部5a…が形成されたもので、図3に示
すように複数の第1電極4…と各第2電極5の開口部5
a…とを対応させて位置決めした状態で、誘電体層6上
に配置し、例えば日本ロックタイト社製のLI−504
(商品名)等のアクリル系嫌気性接着剤からなる接着層
21を介して誘電体層6側に接着されている。
【0027】この第2電極5の接着作業時には例えばア
セトンで2〜4倍に希釈したアクリル系嫌気性接着剤が
誘電体層6および絶縁基板7上にスプレーまたはディッ
ピングで塗布され、溶剤分が揮発・乾燥される。
【0028】このとき、予め第2電極5…上に金属イオ
ンを含有するプライマー溶液をスプレーまたはディッピ
ングで塗布しておき、溶剤を揮発・乾燥させた後に、誘
電体層6と接着する。この場合、各第2電極5の開口部
5a…ではアクリル系嫌気性接着剤が硬化せず、未硬化
の状態で残される。
【0029】また、第2電極5…と誘電体層6との間に
挟まれたアクリル系嫌気性接着剤は100℃で1時間程
度、加熱硬化される。このあと、各第2電極5の開口部
5a…内に残留している未硬化のアクリル系嫌気性接着
剤がエタノールによって超音波洗浄されて除去され、続
いて溶剤分が揮発・乾燥される。
【0030】なお、上記第2電極5の接着作業時には予
め各第2電極5の開口部5a…に例えばスリーボンド社
製の3042(商品名)等のピロリドン系の紫外線硬化
型水溶性樹脂22が充填・硬化され(水溶性樹脂充填工
程)、第2電極5を誘電体層6との接着後、この水溶性
樹脂22が水で除去されるようになっている(水溶性樹
脂除去工程)。
【0031】さらに、絶縁体層9は絶縁基板7、第2電
極5およびその開口部5a…内の誘電体層6上に感光性
絶縁フィルム(ソルダーレジスト)を真空ラミネートし
て形成される(絶縁体層形成工程)。この絶縁体層9の
形成後、この絶縁体層9に通常の感光性フィルムと同様
に露光、現像等のフォトエッチング処理が施されて第2
電極5…の開口部5a…と対応する位置に開口部9a…
が形成される。
【0032】また、第3電極8は絶縁体層9の開口部9
a…の形成後、この絶縁体層9の上に接合される。この
場合、第3電極8にはイオン流通過用の開口部8a…が
予め形成されている。そして、絶縁体層9の上に第3電
極8を接合させる接合作業時には絶縁体層9の開口部9
a…と第3電極8の開口部8a…とを位置合わせした状
態で第3電極8を絶縁体層9上に重ね合わせることによ
り、第3電極8が絶縁体層9上に積層され(第3電極積
層工程)、図1に示すイオンフロー静電記録ヘッド1が
製造される。この場合、第3電極8と絶縁体層9とは例
えば粘着剤や両面テープで貼り合わせる他、第3電極8
上から片面テープで絶縁体層9へ貼り付けても良い。
【0033】そこで、上記構成のものにあってはイオン
フロー静電記録ヘッド1の誘電体層6と第2電極5…と
の間に従来の粘着剤よりも凝集力の強いアクリル系嫌気
性接着剤からなる接着層21を設けたので、この接着層
21を介して誘電体層6と第2電極5…との間を従来に
比べて強固に固着させることができる。そのため、静電
記録ヘッド1の製造作業の後加工工程、或いは静電記録
ヘッド1の使用中に誘電体層6のマイカと第2電極5…
との間で位置ずれが起こることを防止することができる
ので、イオンフロー静電記録ヘッド1の動作時に高精細
な画像を得ることができる。
【0034】さらに、空気との接触によって硬化しにく
くなる嫌気性接着剤を使用して金属材料によって形成さ
れる第2電極5…に接している部分のみで嫌気性接着剤
を硬化させ、第2電極5…の開口部5a…の部分のよう
に金属が存在しない場所では空気との接触によってこの
嫌気性接着剤を硬化させにくくするようにしたので、第
2電極5…の開口部5a…の部分の嫌気性接着剤を除去
しやすくすることができる。
【0035】また、イオンフロー静電記録ヘッド1の製
造時には誘電体層6上に第2電極5…を固着する前に、
第2電極5…の開口部5a…にピロリドン系の紫外線硬
化型水溶性樹脂22を充填・硬化させ、誘電体層6上に
第2電極5…を接着層21を介して固着した後に、水溶
性樹脂22を除去して開口部5a…を開口させるように
したので、第2電極5…の開口部5a…内に全く接着層
21が残らない状態で誘電体層6上に第2電極5…を固
着させることができる。そのため、静電記録ヘッド1の
本体の動作特性の劣化を防止することができる。
【0036】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではない。例えば、上記実施例では第2電極5…と
誘電体層6との間にアクリル系嫌気性接着剤からなる接
着層21を設けた構成のものを示したが、アクリル系嫌
気性接着剤に代えてシリコーン系嫌気性接着剤を使用し
ても良い。さらに、その他この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形実施できることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば誘電体層と第2電極との
間に嫌気性接着剤からなる接着層を設けたので、誘電体
層と第2電極との間を位置ずれが起こらないように比較
的強固に固定することができ、静電記録ヘッド本体の製
造作業の後加工工程時に発生する機械的な応力や静電記
録ヘッド本体の使用中の熱的経時変化に十分に耐え、高
精細な画像を形成することができる。
【0038】さらに、他の発明によれば誘電体層上に第
2電極を固着する前に、第2電極の開口部に水溶性樹脂
を充填させ、誘電体層上に第2電極を嫌気性接着剤から
なる接着層を介して固着した後に、水溶性樹脂を除去し
て開口部を開口させるようにしたので、第2電極の開口
部内に全く接着層が残らない状態で誘電体層上に第2電
極を固着させることができ、静電記録ヘッド本体の動作
特性の劣化を防止して高精細な画像を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のイオンフロー静電記録
ヘッドの要部構成を示す縦断面図。
【図2】 誘電体層の積層工程を示す要部の縦断面図。
【図3】 第2電極の接着工程を示す要部の縦断面図。
【図4】 イオンフロー静電記録ヘッドの要部の概略構
成を示す斜視図。
【図5】 同縦断面図。
【符号の説明】
4…第1電極,5…第2電極,5a、8a、9a…開口
部,6…誘電体層,7…絶縁基板,8…第3電極,9…
絶縁体層,11…イオン流通過口,21…接着層,22
…水溶性樹脂。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に同方向に略直線状に延設さ
    れ、略平行に並設された複数の第1電極と、これらの第
    1電極の延設方向と異なる方向に延設され、前記第1電
    極とともにマトリックスを構成し、かつこのマトリック
    スと対応する部位に開口部が形成された複数の第2電極
    と、前記第2電極に対して前記第1電極とは反対側に配
    置され、前記マトリックスと対応する部位にイオン流通
    過用の開口部が形成された第3電極と、前記第1電極と
    第2電極との間に配設された誘電体層と、前記第2電極
    と第3電極との間に配設された絶縁体層とを有し、前記
    絶縁体層における前記マトリックスと対応する部位にイ
    オン流通過用の開口部が形成されたイオンフロー静電記
    録ヘッドにおいて、前記誘電体層と前記第2電極との間
    に嫌気性接着剤からなる接着層を設けたことを特徴とす
    るイオンフロー静電記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に同方向に略直線状に延設さ
    れ、略平行に並設された複数の第1電極と、これらの第
    1電極の延設方向と異なる方向に延設され、前記第1電
    極とともにマトリックスを構成し、かつこのマトリック
    スと対応する部位に開口部が形成された複数の第2電極
    と、この第2電極に対して前記第1電極とは反対側に配
    置され、前記マトリックスと対応する部位にイオン流通
    過用の開口部が形成された第3電極と、前記第1電極と
    第2電極との間に配設された誘電体層と、前記第2電極
    と第3電極との間に配設された絶縁体層とを有し、前記
    絶縁体層における前記マトリックスと対応する部位にイ
    オン流通過用の開口部が形成されたイオンフロー静電記
    録ヘッドの製造方法において、前記絶縁基板上に前記第
    1電極および前記誘電体層を順次積層させる第1電極お
    よび誘電体層の各積層工程と、前記誘電体層上に前記第
    2電極を固着する前に、前記第2電極の開口部に水溶性
    樹脂を充填させる水溶性樹脂充填工程と、前記誘電体層
    上に前記第2電極を嫌気性接着剤からなる接着層を介し
    て固着した後に、前記水溶性樹脂を除去して前記開口部
    を開口させる水溶性樹脂除去工程と、前記誘電体層上お
    よび前記第2電極上に絶縁体層を形成させる絶縁体層形
    成工程と、前記絶縁体層の開口部と対応する部位にイオ
    ン流通過用の開口部が形成された第3電極を前記絶縁体
    層上に積層させる第3電極積層工程とを具備したことを
    特徴とするイオンフロー静電記録ヘッドの製造方法。
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