JPH05124151A - 光輝性ラミネート材及びこれで被覆された被覆構造材 - Google Patents
光輝性ラミネート材及びこれで被覆された被覆構造材Info
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Abstract
によりへこみ傷等が付き難い光輝性ラミネート材、並び
にこの光輝性ラミネート材で被覆した軽量で取り扱いが
簡単な被覆構造材を提供する。 【構成】 厚さ30〜120μmで光沢度800番以上の光輝性
ステンレス箔1と、光輝性ステンレス箔1の片面に厚さ
2〜30μmのウレタン系又はアクリル系の接着剤層2を
介して接着された厚さ25〜100μmの熱可塑性ポリエス
テル樹脂層3とからなる光輝性ラミネート材4、並びに
この光輝性ラミネート材4をアルミニウム合金基材の表
面に接着剤で接着した被覆構造材。
Description
や事務用機器部品等の各種構造材の表面に接着して用い
る被覆用光輝性ラミネート材、及びこの光輝性ラミネー
ト材を表面に接着した被覆構造材に関する。
に、窓用サッシや壁の目地材又はコーナー材等として、
ロールフォーミング、熱間押出、曲げ加工等の方法で所
定の断面形状に成形したステンレス製の建材等が知られ
ている。しかし、これらのステンレス製の建材等は高価
であり又製造設備も高いうえ、アルミニウム製のものに
比べて断面形状に制約があり、重量が重く取り扱いが不
便である等の欠点があった。又、これらステンレス製の
建材等に光輝性が要求される場合には、2次加工による
研磨を必要としていた。
て、樹脂表面をステンレス箔で被覆したラミネート材も
市販されている。かかるラミネート材は、市販されてい
る厚さ100〜200μm程度のステンレス箔の片面にホット
メルト系接着剤を施し、その上にポリ塩化ビニル(PV
C)等の樹脂を押出すことにより製造され、表面をステ
ンレス箔で被覆した実質的には樹脂製のものである。
は、基材となるPVC等の樹脂並びに使用する接着剤が
比較的柔らかいので、表面のステンレス箔を硬い物で引
っ掻いたり或は打撃を与えたりすると、ステンレス箔が
基材側に陥没して表面にへこみ傷等が付きやすいという
欠点があつた。
m程度のステンレス箔は光沢度が低く、製造上において
も薄い箔となったものを更に研磨して光沢度を高めるこ
とは困難なので、建材等の基材を被覆して用いた場合、
得られる被覆構造材に十分な高級感を与えることが出来
なかつた。
事情に鑑み、光輝性に優れていて高級感に富み、且つ軽
量で取り扱いが簡単であり、建材等の構造材表面に接着
した時に高い表面硬度が得られるため表面にへこみ傷等
が付き難い光輝性ラミネート材、並びに建材等をこの光
輝性ラミネート材で被覆した被覆構造材を提供すること
を目的とする。
め、本発明の光輝性ラミネート材においては、厚さ30〜
120μmで光沢度800番以上の光輝性ステンレス箔と、光
輝性ステンレス箔の片面に厚さ2〜30μmのウレタン系
又はアクリル系接着剤層を介して接着された厚さ25〜10
0μmの熱可塑性ポリエステル樹脂層とからなることを
特徴とする。
輝性ステンレス箔表面におけるビッカース硬度が、好ま
しくは180〜320である。
輝性ラミネート材を接着剤を用いてアルミニウム合金か
らなる基材の表面に接着した構造を有する。
上の光沢度(JIS Z 8741 Gs45°)有し、比較的厚いス
テンレスのシートを1回のみの圧延で厚さ120μm以下
にすることにより製造できる。従って、光輝性ステンレ
ス箔の厚さは、光沢度800番以上の光輝性を得るため、
及び構造材への接着時に構造材の形状に沿わせて容易に
変形できるようにするため120μm以下でなければなら
ず、又30μm未満では薄過ぎるため成形時や構造材への
接着時に皺になりやすい等取り扱いが困難となるので、
30〜120μmの範囲とする。
は、ビッカース硬度(HV)で180〜320の範囲が好まし
い。その理由は、ビッカース硬度が180未満であると1
回の圧延で得られる箔の光沢度が800番以上となり難
く、又ビッカース硬度が320を越えるとアルミニウム合
金基材の形状に合わせて成形する際にスプリングバック
が起こり、基材との接着強度が低下したり又は接着が困
難になったりするからである。尚、ステンレス箔の表面
には、装飾効果を高めるためにヘヤーライン加工やエッ
チング加工を施しても良い。
すごとく光輝性ステンレス箔1の片面に、薄いウレタン
系又はアクリル系の接着剤層2を介して熱可塑性ポリエ
ステル樹脂層3を接着固定することにより製造される。
この光輝性ラミネート材4は通常はテープ状ないしシー
ト状で供給され、図2のごとくサッシ等のアルミニウム
合金基材5の形状に合わせて成形されると同時に又は成
形後にその表面に接着剤6により貼り付けられ、例えば
表面光沢に優れたアルミサッシ等の被覆構造材として提
供される。
熱可塑性ポリエステル樹脂は、容易に薄く成形でき、し
かも薄肉であっても他の樹脂に比較して強度や硬度など
の機械的特性に優れている。従って、かかる熱可塑性ポ
リエステル樹脂層3を光輝性ステンレス箔1に固着させ
ることにより、得られる光輝性ラミネート材4を適度な
厚さにして取り扱い性を改善出来るうえ、光輝性ラミネ
ート材4に高い表面硬度が付与される。その結果、光輝
性ラミネート材4をアルミニウム合金基材5に接着して
建材等の被覆構造材として使用すれば、表面を硬い物で
引っ掻いたり或は打撃を与えたりしても光輝性ステンレ
ス箔1の表面にへこみ傷が付きにくく、堅牢で耐久性に
富み、光輝性を長期にわたって保持出来る。
う一つの理由は、アルミニウム合金基材5に接着して使
用する際の腐食に関する問題である。即ち、腐食性の環
境下にイオン化傾向の異なる2種の金属が接して存在す
る場合、電位の低い方の金属の腐食が進行されるので、
ステンレスとアルミニウム又はその合金が接して存在す
るとアルミニウム又はその合金の方が激しく腐食する。
そこで本発明では、アルミニウム合金基材5と光輝性ス
テンレス箔1の接触を避けるため、両者の間に熱可塑性
ポリエステル樹脂層3を介在させている。
を25〜100μmとする理由は、25μm未満では強度が低
下し又100μmを越えると弾性変形しやすくなるため、
いずれの場合も光輝性ステンレス箔1の表面の引っ掻き
や打撃により表面にへこみ傷等が付き易くなり、実質的
に高い表面硬度が得られないからである。尚、熱可塑性
ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)系やポリブチレンテレフタテート(PB
T)系の樹脂が特に好ましい。
テル樹脂層3を接着固定する接着剤層2は、ポリエステ
ル樹脂と接着可能で且つ硬化後の硬度が高いことが必要
であり、この点からウレタン系又はアクリル系の接着剤
を用いる。この接着剤層2の厚さは、建材等の構造材と
して通常要求される1Kg/cm以上の接着強度を得る
ために2μm以上とすることが必要であり、又30μm以
上では厚くなり過ぎるため光輝性ステンレス箔1の表面
硬度が低下し、アルミニウム合金基材5に接着して被覆
構造材とした際に光輝性ステンレス箔1の表面にへこみ
傷が付き易くなるので、2〜30μmの範囲とする。
ルミニウム合金を用いるのは、軽量で錆が発生し難いう
え、各種構造材としての所定断面形状への成形が極めて
容易であるからであり、中でも通常の押出形材に使用さ
れるAl−Mg−Si系(6063系)合金が好ましい。か
かるアルミニウム合金基材5は、光輝性ステンレス箔1
との接着強度及びその耐久性の面からアルマイト処理を
施すことが好ましく、アルマイト処理の皮膜厚さは6μ
m以上とすることが好ましい。
性ラミネート材4を接着固定するための接着剤6として
は、アルミニウム合金と熱可塑性ポリエステル樹脂とに
接着可能であることが必要であり、基材の断面形状、接
着加工方法及び被覆構造材の用途等に応じてエポキシ
系、ウレタン系、アクリル系又はポリエステル系等の接
着剤を適宜選択して用いる。接着剤6の厚さは特に制限
はなく、従来から建材等のこの種の被覆構造材の製造に
おいてステンレスやアルミニウムの被覆材の接着の場合
と同様であって良い。
カース硬度HV180)の片面に、ウレタン系の2液性接着
剤を各種厚さに塗布し、その上にポリエチレンテレフタ
レート(PET)を押し出すことにより熱可塑性ポリエ
ステル樹脂層を接着して、下記表1に示す種々の厚さの
光輝性ラミネート材を製造した。
表面硬度並びに表面平滑性を調べ、結果を下記表1に併
せて示した。尚、表面硬度は、先端の直径0.1mmとし
た硬さ2Hの鉛筆を用いて光輝性ラミネート材表面を引
っ掻いたとき、傷が付くか否かにより判定した。
0番の光輝性ステンレス箔を用い、その片面に厚さ10μ
mのウレタン系2液性接着剤層を塗布し、その上に厚さ
38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を押し
出すことにより熱可塑性ポリエステル樹脂層を接着し
て、下記表2に示す光輝性ラミネート材をそれぞれ製造
した。
ポリエステル樹脂層側に、ウレタン系の2液性接着剤を
用いて6063系アルミニウム合金基材の表面に接着固定し
た。得られた被覆構造材について、両側折り曲げ部にお
ける光輝性ラミネート材のスプリングバック等による剥
離が存在するか否かにより、接着性の良否を判断して結
果を表2に示した。
ンレス箔が接着固定され、その接着に特定の樹脂並びに
接着剤などを特定の厚さで用いることで優れた表面硬度
が得られ、取り扱いが簡単で運搬や構造材等への接着工
程中にも皺等が発生することのない、光輝性ラミネート
材を提供できる。
ム合金基材表面に接着することにより、表面にへこみ傷
等が付き難く、軽量で耐久性に富み、表面の光輝性を長
期間保持し得る被覆構造材を提供でき、この被覆構造材
は窓用サッシ等の建築用をはじめ、事務用機器、車両、
家具、家電製品、銘板や額縁等の広い用途に利用するこ
とが可能である。
造材の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 厚さ30〜120μmで光沢度800番以上の光
輝性ステンレス箔と、光輝性ステンレス箔の片面に厚さ
2〜30μmのウレタン系又はアクリル系接着剤層を介し
て接着された厚さ25〜100μmの熱可塑性ポリエステル
樹脂層とからなる光輝性ラミネート材。 - 【請求項2】 光輝性ラミネート材の光輝性ステンレス
箔表面におけるビッカース硬度が180〜320である、請求
項1記載の光輝性ラミネート材。 - 【請求項3】 請求項1の光輝性ラミネート材を接着剤
を用いてアルミニウム合金からなる基材の表面に接着し
てなる被覆構造材。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-4142 | 1991-01-16 | ||
JP414291 | 1991-01-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124151A true JPH05124151A (ja) | 1993-05-21 |
JP2538471B2 JP2538471B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=11576533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35598091A Expired - Lifetime JP2538471B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-12-20 | 光輝性ラミネ―ト材及びこれで被覆された被覆構造材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538471B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6700697B2 (en) * | 2002-01-23 | 2004-03-02 | Np Photonics, Inc. | Reflective erbium-doped amplifier |
JP2010194759A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Nippon Steel Materials Co Ltd | 蓄電デバイス容器用樹脂被覆ステンレス鋼箔 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP35598091A patent/JP2538471B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6700697B2 (en) * | 2002-01-23 | 2004-03-02 | Np Photonics, Inc. | Reflective erbium-doped amplifier |
JP2010194759A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Nippon Steel Materials Co Ltd | 蓄電デバイス容器用樹脂被覆ステンレス鋼箔 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2538471B2 (ja) | 1996-09-25 |
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