JPH05123151A - ウエブリールのウエブ引出し装置 - Google Patents

ウエブリールのウエブ引出し装置

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JPH05123151A
JPH05123151A JP3311387A JP31138791A JPH05123151A JP H05123151 A JPH05123151 A JP H05123151A JP 3311387 A JP3311387 A JP 3311387A JP 31138791 A JP31138791 A JP 31138791A JP H05123151 A JPH05123151 A JP H05123151A
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arm
roll
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誠 坂野
Shuichiro Oku
修一郎 奥
Shozo Horikawa
昌三 堀川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】引出しアーム106の先端部に吸着機構505
と、先端検出器504、およびチヤック機構107を設
け、この引出しアームをウエブリールの下方からその周
面に近接させた。重力と負圧による吸着力によってウエ
ブ始端部を周面から十分に引き離し、このウエブ始端部
を先端検出器によって検出し、これがチヤック機構に対
応してた場合にこのチヤック機構によってこの始端部を
把持する。 【効果】ウエブ始端部を確実に把持して引出すことがで
き、またウエブを損傷しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たばこロッド、フイル
タロッド等を製造する際に使用される紙のウエブを連続
的に供給する装置において、新たなウエブリールからそ
のウエブの始端部を端して引き出す装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、たばこの製造の際には、たば
こ葉を帯状の紙で巻いた長尺のたばこロッドを製造し、
この後にこれを所定の長さに切断する。また、シガレッ
トのフイルタも同様にして繊維体等のフイルタ本体を帯
状の紙で巻いて長尺のフイルタロッドを製造し、これを
所定の長さに切断する。
【0003】したがって、これらのたばこロッドやフイ
ルタロッドを製造する際には、上記の帯状の紙、すなわ
ちウエブを連続して供給する必要がある。このようなウ
エブは、通常は図7に示すようなウエブリールとして供
給される。そして、このようなウエブリールをウエブ供
給装置に装着し、このウエブリールからウエブを連続的
に繰り出して供給する。また、このようなウエブリール
が空になった場合には、新たなウエブリールからウエブ
を繰出し、この新たなウエブの始端部を繰り出されてい
るウエブの末端部に接続し、このウエブを連続して供給
する。
【0004】ところで、このような装置においては、ウ
エブリールからそのウエブの始端部を引き出さなければ
ならない。一般に、ウエブリールでは、そのウエブの始
端部は粘着力の弱い粘着テープ等で仮に固定されてお
り、この粘着テープより先の部分は剥がし代として残さ
れている。
【0005】しかし、この剥がし代が余り長いと、この
ウエブリールの取扱い中に、この剥がし代がしわになっ
たり、またこの剥がし代が引っ掛かって仮止めの粘着テ
ープが剥がれてしまう等の不具合があった。このため、
この剥がし代は余り長くできない。このため、この剥が
し代を確実に把持して引き出す装置を提供することは困
難であった。
【0006】従来のこの種の引出し装置は、先端が尖鋭
な部材でこのウエブの始端部を強制的に引き剥がし、こ
の引き剥がされたウエブの始端部を端するものがある。
しかし、このような装置では、ウエブを損傷する等の不
具合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウエブリー
ルからウエブの始端部を確実に引出して把持し、かつウ
エブに損傷を与えることのないウエブリールのウエブ引
出し装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、鉛直面
内でウエブリールを回転自在に保持するハブと、鉛直面
内で回動自在に設けられ、回動することによってその先
端部が上記のウエブの周面に下方から当接する引出しア
ームを備え、この引出しアームの先端部には、上記のウ
エブリールの周面に負圧によって吸着する吸着機構と、
この引出しアームの先端部に設けられ、上記のウエブリ
ールのウエブの始端を検出する先端検出器と、このウエ
ブの始端を端するチヤック機構とを備えている。
【0009】
【作用】したがって、この引出しアームの吸着機構は、
下方からこのウエブリールの周面に当接するので、重力
および負圧による吸着力の両方の力でウエブの始端部を
ウエブリールの周面から引き離す。そして、このウエブ
の始端部が通過したことを先端検出器で検出し、このウ
エブの始端部がチヤック機構に対応した位置でこのチヤ
ック機構が閉じ、周面から十分に引き離されているウエ
ブの始端部を把持する。したがって、剥がし代の短い場
合であってもこのウエブの始端部を確実に把持して引き
出すことができ、またこのウエブを損傷することもな
い。
【0010】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。この実施例は、たばこロッドやフイルタロッドを製
造する際に、ウエブを連続して自動的に供給する装置で
あって、ウエブリールの自動交換装置やウエブの自動接
続装置を備えている。
【0011】まず、図7を参照して本発明の装置に使用
されるウエブリール1を説明する。このウエブリール1
は、コア3にウエブ2を巻回したもので、その始端部は
粘着テープ4によって仮に固定されている。この粘着テ
ープ4は、このウエブの端部を仮に固定するだけのもの
で、その粘着力は弱く、容易に引き剥がせるものであ
る。また、この粘着テープ4のよりさらに先端部には、
たとえば長さ4〜5mm程度の剥がし代5が残されてい
る。
【0012】次に、第1図ないし第4図を参照して本発
明の装置の全体を説明する。図中の100はウエブ供給
接続装置で、ウエブリール1aからウエブを連続して繰
出して供給し、このウエブリール1aが空になった場合
には待機状態の新たなウエブリール1bからウエブを引
き出してウエブリール1aのウエブの末端部に接続し、
これを交互に繰り返してウエブ2を連続的に供給するも
のである。
【0013】このウエブ供給接続装置100から供給さ
れるウエブ2は、案内レール301に案内されて、たと
えばたばこロッド製造装置300に供給される、このた
ばこロッド製造装置300には、リザーバボックス30
2が設けられ、供給されたウエブ2はこのリザーバボッ
クス302内に所定の長さが蓄積される。そして、上記
のウエブ供給接続装置100でウエブ2が接続される際
に、ウエブの供給が一時的に停止された場合には、この
リザーバボックス302内のウエブ2が供給される。
【0014】また、上記のウエブ供給接続装置100の
前面に対向して、ウエブリール貯蔵装着装置200が配
置されている。このウエブリール貯蔵装着装置200
は、多数のウエブリール1を貯蔵保持するとともに、ウ
エブ供給接続装置100のウエブリール1が空になった
場合に、このウエブリール1をひとつずつこのウエブ供
給接続装置100に自動的に装着するものである。
【0015】なお、400は制御装置であって、この装
置全体の各機構の作動を制御するような制御回路、およ
び操作盤が設けられている。
【0016】次に、図3を参照して上記のウエブ供給接
続装置100の概略の構成を説明する。図中の101は
その本体である。この本体101の前面の上部には、回
動アーム102が設けられている。この回動アーム10
2は、その中心の回動軸103によって鉛直面内で回動
自在に構成されている。そして、この回動アーム102
の両端部には、それぞれハブ104a,104bが設け
られ、これらのハブに上記のウエブリール1が装着され
る。そして、一方、たとえば右側のハブ104aに装着
されているウエブリール1aからウエブ2aが繰り出さ
れる。また、他方たとえば左側のハブ104bに装着さ
れているウエブリール1bは新たなウエブリールで、待
機状態のものである。
【0017】右側のウエブリール1aから繰り出された
ウエブ2は、複数のローラに案内され、前記の案内レー
ル301を介して前記のたばこロッド製造装置300に
供給される。
【0018】上記のウエブリールの下方には、引出し機
構105が設けられている。この引出し機構105は、
引出しアーム106を備え、この引出しアーム106は
鉛直面内で回動自在であり、また、昇降機構108によ
って、上下に移動され、さらに前後に前進後退する。こ
の引出しアーム106の先端部には、チヤック機構10
7が設けられている。
【0019】そして、新たなウエブリール1bが装着さ
れた後、まずこの引出しアーム106の先端部は待機状
態のウエブリール1bの下面に当接し、このウエブリー
ル1bのウエブ2の剥がし代5をチヤック機構107に
よって掴む。次にこの引出しアームが下方に回動してウ
エブ2を引き出すとともに、この引出しアーム106は
鉛直下方まで回動するとともに、昇降機構108によっ
て下降し、図3の2点鎖線に示すような位置まで移動す
る。
【0020】また、この本体101の前面の下部には、
送り機構109が設けられている。この送り機構109
はその下端部が回動自在に枢着され、シリンダ113に
よって鉛直面内で回動される。この送り機構109は、
多数の孔の形成された無端状の吸着ベルトを備え、この
吸着ベルトの内部は負圧になっている。この送り機構1
09は、図3の2点鎖線に示すような鉛直位置まで回動
し、上記の引出しアーム106に保持されていたウエブ
2の始端部を吸着して受け取る。そして、この吸着ベル
トが走行され、このウエブの始端部を下方に送る。
【0021】また、この本体101の前面には、接着テ
ープ供給機構110が設けられている。そして、この接
着テープ供給機構110によって、この送り機構109
に吸着されているウエブの始端部には接着テープ、たと
えば両面粘着テープが張り付けられる。
【0022】この接着テープが張り付けられたウエブは
さらにこの送り機構109によって下方に送られ、すで
に繰り出されているウエブリール1のウエブの鉛直走行
部分115の上に重ねられる。そして、この繰り出され
ているウエブが停止され、押圧機構111によって、こ
の繰り出されているウエブと引き出されたウエブの始端
部とが押圧され、これらは上記の接着テープによって接
合される。
【0023】さらに、この本体101の前面の下部に
は、切断機構112とチヤック機構114が設けられて
いる。そして、上記の引き出されたウエブの先端部はこ
のチヤック機構114によって把持されて所定の張力が
与えられた後、上記の切断機構112によって上記の接
着テープの直前の位置で切断され、この引き出されたウ
エブの先端側の余剰の部分が切断除去される。
【0024】さらに、上記の押圧機構111に設けられ
ているカッタ刃によって、繰り出されているウエブが接
着テープの直後の位置で切断される。したがって、上記
の新たなウエブリール1bから引き出されたウエブの始
端部と、ウエブリール1aからすでに引き出されている
ウエブの末端部とが接着テープによって接続される。
【0025】そして、前記の回動アーム102が180
°回動し、新たなウエブリール1bが右側に位置する。
また、空になったウエブリール1aのコアがハブ104
aから排除され、このハブ104aは空の状態になって
左側に移動する。
【0026】そして、この空になったハブ104aに前
記のウエブリール貯蔵装着装置200から新たなウエブ
リールが装着される。
【0027】次に、このウエブリール貯蔵装着装置20
0の概略の構成を図4を参照して説明する。図中の20
1はその本体であって、この本体201には上記のウエ
ブ供給接続装置100に接離する方向に移動自在の移動
台202が設けられている。そして、この移動台202
にはナット部材205が取り付けられ、このナット部材
205はスクリュー軸204に螺合している。そして、
このスクリュー軸204は、モータ203によって正方
向、逆方向に回転駆動される。
【0028】また、この移動台202の上には、回動ヘ
ッド206が設けられ、この回動ヘッド206は水平面
内で回動するように構成されている。そして、この回動
ヘッド206には、複数、たとえば2本のウエブリール
貯蔵軸207a、207bが互いに180°の角度で水
平に突設されている。そして、これらのウエブリール貯
蔵軸207a,207bには、それぞれ多数のウエブリ
ール1が軸方向に移動自在に保持されている。また、こ
れらのウエブリール貯蔵軸には、それぞれ押出し機構2
08が設けられている。これらの押出し機構208はこ
のウエブリール貯蔵軸207a,207bの軸方向に移
動し、これらの軸に保持されているウエブリール1を軸
方向に移動させ、これらを1個ずつこのウエブリール貯
蔵軸の先端から押し出すものである。
【0029】上記のウエブリール貯蔵軸207a、20
7bは、それぞれ上記のウエブ供給接続装置100に対
向した場合、その左側のハブ104bと同一軸線上に整
列するように配置されている。そして、前記のようにし
て空になったウエブリールに新たなウエブリールを接続
し、回動アーム102が回動して空になったハブが左側
に移動すると、このウエブリール貯蔵装着装置200の
移動台202が回動ヘッド206、ウエブリール貯蔵軸
207a,207bとともに移動し、ウエブリール貯蔵
軸207aの先端部が空になったハブの先端部に当接す
る。この状態で上記の押出し機構208が作動し、保持
されているウエブリール1を押出し、この空のハブに装
着する。
【0030】以下、このような作動を繰り返し、ウエブ
リールが空になった場合には待機している新たなウエブ
リールからウエブを引出して繰り出されているウエブの
末端部に接続し、連続的にウエブを供給するとともに、
空になったハブに次の新たなウエブリールを装着する。
【0031】次に、上記の回動アーム102およびハブ
104a,104bの駆動機構を図5を参照して説明す
る。この回動アーム102は、その中央部が回動軸10
3によって枢支されている。この回動軸103は、歯車
121,122を介してモータ120によって回動され
る。また、上記の各ハブ104a,104bには、それ
ぞれフランジ部123が設けられている。
【0032】また、上記のハブ104aはプーリ125
a、上記の回動軸に回動自在でかつ互いに一体的に回転
するプーリ126a,127a、プーリ131a、およ
びベルト129a,130aを介してパウダーブレーキ
140aおよびロータリーエンコーダ141aに連結さ
れている。さらに、上記のハブ104bは、プーリ12
5b、上記の回動軸103およびプーリ126a,12
7aに対して回転自在なプーリ128b、プーリ131
b、およびベルト129b、130bを介してパウダー
ブレーキ140bおよびロータリーエンコーダ141b
に連結されている。したがって、これらのパウダーブレ
ーキにより、各ハブに取り付けられたウエブリールから
ウエブが繰り出される際に所定の抵抗が与えられ、繰り
出されるウエブに所定の張力が与えられるとともに、上
記のロータリーエンコーダによって回転量が検出され、
繰り出されたウエブの長さ等が検出される。
【0033】また、上記のパウダーブレーキ140a,
140b、およびロータリーエンコーダ141a,14
1bにはそれぞれプーリ142a,142b、ベルト1
43a,143b、プーリ144a,144b、クラッ
チ145a,145bを介してモータ146が連結され
ている。したがって、上記のような連結機構を介して、
このモータ146によって上記のハブ104a,104
bがそれぞれ正、逆両方向に回転駆動される。
【0034】また、上記の各ハブ104a,104bに
は、それぞれ空気圧で作動するチヤック機構(図示せ
ず)が設けられている。そして、各ハブ104a,10
4bの軸の内部には空気通路が形成され、この軸の後方
には空気圧のコネクタ150a,150bが前進後退自
在に設けられている。そして、これらのコネクタが前進
し、この軸の空気通路に接続されて空気圧が供給され、
上記のハブ104a,104bのチヤック機構が作動さ
れる。
【0035】また、右側のハブ104aの位置の後方に
は、コア排除部材151が前進後退自在に設けられてい
る。そして、このコア排除部材151が前進すると、こ
のコア排除部材151は上記のフランジ部123に形成
された孔を介して突出し、この右側のハブ104aに装
着されている空になったウエブリールのコアを排除する
ように構成されている。
【0036】また、上記のウエブリール貯蔵装着装置2
00は図6に示すように構成されている。すなわち、図
中の202は前述の移動台であって、この移動台202
上には筒状の支持部材210が突設されている。そし
て、前述の回動ヘッド206はこの支持部材210にベ
アリング211,222,223によって水平面内で回
転自在に支承されている。また、この回動ヘッド206
の内部には、内歯車226が形成され、この内歯車22
6には歯車225が噛合している。そして、この歯車2
25はモータ224によって駆動される。よって、この
モータ224により、この回動ヘッド206は、水平方
向に回動駆動される。
【0037】また、前述した押出し機構208は以下の
ように構成されている。すなわち、上記のウエブリール
貯蔵軸207a,207bは中空に形成され、その中心
にはスクリュー軸230が軸受け233,234よって
回転自在に支承され、このスクリュー軸230は傘歯車
237,238を介してモータ236a,236bによ
って回転駆動されるように構成されている。
【0038】また、上記のこのスクリュー軸230に
は、ナット部材231が螺合しており、このナット部材
231は上記のウエブリール貯蔵軸207a,207b
に形成された軸方向のスリットを介して外部に突出して
いる。そして、これらナット部材231にはフランジ部
材232が取り付けられている。
【0039】このようなものは、上記のモータ236
a,236bによってスクリュー軸230が回転するこ
とにより、上記のナット部材231とフランジ部材23
2が軸方向に移動し、ウエブリール1を押し出す。
【0040】また、前記の引出しアーム106は図8に
示すように構成されている。すなわち、この引出しアー
ム106の基端部は、軸501によって回動自在に枢着
され、この軸501を介してこの引出しアーム106は
鉛直面内で回動する。
【0041】また、引出しアーム106の先端部には前
述のチヤック機構107が設けられている。このチヤッ
ク機構107は、チヤック部材502と、これを開閉駆
動するシリンダ503とから構成されている。また、こ
の引出しアーム106の先端部の上面には、吸着機構5
05が設けられている、この吸着機構505は、内部が
中空に形成され、その上面には多数の小孔が形成されて
いる。そして、この吸着機構505の内部は、図示しな
い負圧機構に接続され、この内部が負圧の状態になって
いる。
【0042】また、この引出しアーム106の先端部の
チヤック機構の部分には、先端検出器504が設けられ
ている。この先端検出器504は、たとえば光フアイバ
等からなる光学検出器であって、前記のウエブリール1
のウエブの先端の剥がし代5の先端を検出するものであ
る。
【0043】この引出しアーム106は、ウエブリール
1bからウエブの先端を引き出す際には、略水平な位置
まで回動され、その先端の吸引機構505がこのウエブ
リールの下面に当接する。この場合、上記の吸着機構5
05の内部は負圧に形成されているので、その上面の小
孔から外部の空気を吸入しており、この負圧によってこ
の吸着機構はこのウエブリールの周面に吸着する。そし
て、この状態で、このウエブリールがウエブの巻方向と
反対の方向に回転する。そして、上記の先端検出器50
4によって、このウエブの剥がし代5の先端部がこのチ
ャック機構の位置に来たことが検出される。そして、こ
のような検出が行われると、上記のチヤック機構107
のチヤック部材502がシリンダ503によって駆動さ
れ、このウエブの剥がし代5を把持する。
【0044】次に、この引出しアーム106はこのウエ
ブの先端部を把持したまま下方に略鉛直下向きとなるま
で回動し、かつこの引出しアーム106全体が昇降機構
108によって下降する。これによって、この引出しア
ーム106に把持されているウエブが引き出される。な
お、前記の粘着テープ4は、その粘着力が弱いものであ
り、容易に剥がれ、このウエブ等が破損することはな
い。
【0045】次に、前述の送り機構109の構成を図9
を参照して説明する。この送り機構109は、細長い中
空状の本体510を備え、この本体510の上下両端部
にはそれぞれプーリ511,512が設けられている。
そして、これらのプーリの間には無端状の吸着ベルト5
13が掛け渡されている。この吸着ベルト513は、多
数の小孔が形成されており、通気性を有している。な
お、この吸着ベルトはこの他に、繊維等で形成された通
気性のある材料を使用してもよい。この吸着ベルト51
3は、この本体510の左側面ではこの本体の外側に露
出している。そして、この吸着ベルト513の両側縁部
とこの本体との間は気密性が維持されている。そして、
この本体510内は、複数の負圧ポート514を介し
て、図示しない負圧機構に接続され、この本体510内
は負圧に維持されている。
【0046】また、この送り機構109の本体510の
上端部には、押え板機構520が取り付けられている。
この押え板機構520は、表面が平滑な押え板521を
備え、この押え板521はスプリング522を介してア
クチュエータ523に連結されている。そして、このア
クチュエータ523は前方側に設けられた取り付け板5
24によってこの本体510に取り付けられている。
【0047】そして、前述の引出しアーム106が新た
なウエブリール1bのウエブ2bの先端部を端してこれ
を引出しながら図3の2点鎖線に示すように鉛直下向き
の位置まで移動すると、この送り機構109が図9に示
すような略鉛直の位置まで回動する。したがって、この
送り機構109の上端部の吸着ベルト513が、この引
出しアーム106に端されているウエブ2bの先端部に
当接する。そして、この送り機構109の本体510の
内部は負圧に維持され、またこの吸着ベルト513は通
気性を有しているので、このウエブの先端部はこの吸着
ベルト513に吸着される。そして、この状態で引出し
アーム106の把持が解放され、このウエブの先端部は
正確にこの送り機構109の吸着ベルト513に吸着保
持される。なお、図9では、図示の都合のため、ウエブ
2bが吸着ベルト513から離れているように描かれて
いるが、実際はこのウエブ2bはこの吸着ベルト513
に密着しているものである。
【0048】また、これと同時に、上記の押え板機構5
20が作動し、アクチュエータ523によって押え板5
21がウエブの先端部を吸着ベルト513に密着する。
これによって、このウエブ2bがこの吸着ベルト513
に密着され、より強く吸着される。
【0049】そして、この状態でこの吸着ベルト513
が走行され、ウエブ2bはこの吸着ベルト513に吸着
されたまま下方に送られる。
【0050】そして、この送り機構109の中間部に対
応して、前述した接着テープ供給機構110が設けら
れ、上記のウエブ2bの先端部に接着テープ530を貼
り付けるように構成されている。また、この接着テープ
供給機構110の上方には、先端検出器531が設けら
れている。この先端検出器531は、たとえば光学検出
器であって、このウエブ2bの先端の通過を検出するよ
うに構成されている。
【0051】上記の接着テープ供給機構110は、図9
ないし図12に示すように構成されている。すなわち、
この接着テープ供給機構には、接着テープリール532
が設けられ、このリールからは図11に示すように、台
紙537の上に両面粘着テープ530が重ねられたテー
プが供給される。そして、このテープは、その粘着テー
プ530を外側にして、ローラ533,534,535
を介して巻き取られる。なお、上記のローラ533は、
粘着テープ530側に接触するため、図10に示すよう
に、先端が尖鋭な複数のリブ540が突設された形状を
なし、粘着テープ530との接触面積をできるだけ少な
くして、この粘着テープ530がこのローラ533に巻
き付くのを防止している。
【0052】そして、このテープは、図11に示すよう
に、その粘着テープ530を外側にしてローラ534に
巻付けられるが、その際にカッタ機構547によって所
定の間隔でこの粘着テープ530の部分だけが切断され
る。そして、この所定の長さに切断された粘着テープ5
30は、下降するウエブ2bの先端部に転接し、この際
に粘着テープ530が台紙537から剥離され、ウエブ
2bに接着する。
【0053】図12には、このカッタ機構547を示
す。図中の541はカッタであって、スプリング542
を介して移動部材543に取り付けられている。この移
動部材543は、横振動アクチュエータ545に取り付
けられ、横方向、すなわち接着テープの幅方向に往復移
動される。また、この横振動アクチュエータ545は、
昇降アクチュエータ546に取り付けられ、この横振動
アクチュエータ545、移動部材543、カッタ541
全体が昇降される。
【0054】このようなものは、上記の昇降アクチュエ
ータ546によってカッタ541が上昇し、スプリング
542の付勢力によって軽く粘着テープ530に当接す
る。これと同時に、このカッタは横振動アクチュエータ
545によってテープの幅方向に振動される。これによ
って、軟質の粘着テープ530が切断されるが、硬質の
台紙537は切断されず、よってこの粘着テープ530
のみが切断される。
【0055】また、上記の接着テープ供給機構110の
鉛直下方には、押圧機構111が設けられている。この
押圧機構111の構成を図9および図13に示す。すな
わち、前述した繰り出されているウエブ2aはプーリ5
60、561に案内され、これらの間の鉛直走行部分1
15の範囲では鉛直に走行案内される。そして、この部
分にこの押圧機構111が配置されている。この押圧機
構111は、押圧部材552を備え、この押圧部材55
2の前面には合成ゴム等のパッド553が設けられ、ま
たこの押圧部材552の上縁部にはカッタ554が設け
られている。そして、この押圧部材552はアクチュエ
ータ551によって、このウエブ2aに押圧されるよう
に構成されている。
【0056】そして、送り機構109によって下方に送
られるウエブ2bは、上記の先端検出器531によって
その先端が検出され、これが検出されてから所定の長さ
だけ送られた後に停止し、上記の接着テープ供給機構1
10によって、所定の位置に粘着テープ530が貼り付
けられる。この後、さらにこのウエブ2bは下方に送ら
れ、この粘着テープ530がこの押圧部材552の位置
に対応した位置で再び停止する。そして、上記のアクチ
ュエータ551によって押圧部材552が前進してこの
ウエブ2aをウエブ2bの粘着テープ530に押圧し、
この新たに引き出されたウエブ2bの始端部をこの繰り
出されているウエブ2aの末端部に接続する。
【0057】また、上記の押圧機構111には、この繰
り出されているウエブ2aを切断する切断機構557が
設けられている。この切断機構557は、切断ロッド5
55を備え、この切断ロッド555はアーム556等の
駆動機構によって上記の押圧部材552の上縁部のカッ
タ554の近傍を通過するように構成されている。した
がって、この切断ロッド555の移動により、このウエ
ブ2aが引っ掛けられてこのカッタ554に押し付けら
れ、切断される。なお、このカッタ554は、切断を容
易にするため、鋸歯状に形成されていることが好まし
い。
【0058】さらに、この押圧機構111の下方には、
新たなウエブ2bの粘着テープ530より先端の部分、
すなわち、各止め用の粘着テープ4や剥がし代5のよう
な余剰の部分を切断するために、切断機構112および
チヤック機構114が設けられている。これらの機構を
図14ないし図15に示す。
【0059】上記のチヤック機構114は、図14に示
すように、一対のチヤック602およびこれらを開閉す
るアクチュエータ601を備えている。そして、このア
クチュエータ601は、移動部材603を介して昇降シ
リンダ604に連結され、上下に移動するように構成さ
れている。そして、下方に送られた上記のウエブ2bの
先端部をこのチャック602が把持するとともに、この
チヤック602が下降し、このウエブ2bに所定の張力
を与える。
【0060】また、上記の切断機構112は、図14な
いし図16に示すように構成されている。すなわち、こ
の切断機構は一対の切断部材611,612を備え、こ
れらの切断部材はアクチュエータ610によって開閉さ
れ、これらの間に挿通されたウエブ2bを切断する。ま
た、この切断部材611,612およびアクチュエータ
610は、移動部材613を介してアクチュエータ61
4に連結され、これら全体が前進後退するように構成さ
れている。
【0061】また、上記の切断部材611,612に
は、切断歯615,616が取り付けられ、またこれら
の切断歯の下方には挟み部材617が取り付けられてい
る。これらの挟み部材617は、合成ゴム等の弾性材料
で形成され、切断したウエブ2bの先端部分を挟んで保
持するものである。そして、これら切断部材611,6
12はこの切断したウエブ2bの先端部分を挟み部材6
17で挟んで保持したまま、上記のアクチュエータ61
4によって前進し、この切断した部分を収容する容器の
上方まで移動し、この後にこれらの切断部材611,6
12が離間して保持していたウエブの先端部を解放し、
この容器内に落下させる。したがって、この切断したウ
エブの先端部分を確実に容器内に収容し、この切断した
ウエブの先端部がこの装置の他の機構内に巻き込まれて
故障の原因となるようなことが防止される。
【0062】
【発明の効果】上述のごとく本発明によれば、回動アー
ムの先端部に設けられた吸着機構が下方からウエブリー
ルの周面に当接し、重力と負圧による吸着力の両方によ
ってこのウエブの始端部を十分に周面から引き離す。そ
して、このウエブの始端部は先端検出機構によって検出
され、この始端がチヤック機構に対応して位置した場合
にこのチヤック機構が閉じ、このウエブの始端部を確実
に把持して引き出す。よって、このウエブの剥がし代が
短い場合でも確実にその始端部を把持でき、またウエブ
を損傷することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置全体の正面図。
【図2】実施例装置全体の平面図。
【図3】ウエブ供給接続装置の正面図。
【図4】ウエブリール貯蔵装着装置の側面図。
【図5】回動アームおよびハブの駆動系統の概略的な平
面図。
【図6】ウエブリール貯蔵供給装置の要部の縦断面図。
【図7】ウエブリールの斜視図。
【図8】引出しアームの正面図。
【図9】送り機構および接着テープ供給機構の部分の正
面図。
【図10】ローラの縦断面図。
【図11】接着テープ供給機構の要部の正面図。
【図12】接着テープ供給機構の側面図。
【図13】押圧機構の正面図。
【図14】切断機構およびチヤック機構の正面図。
【図15】図14の15−15矢視図。
【図16】図15の16−16矢視図。
【符号の説明】
100…ウエブ供給接続装置 102…回動アーム 104a,104b…ハブ 106…引出しアーム 107…チヤック機構 504…先端検出器 505…吸着機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直面内でウエブリールを回転自在に保
    持するハブと、鉛直面内で回動自在に設けられ、回動す
    ることによってその先端部が上記のウエブの周面に下方
    から当接する引出しアームと、この引出しアームの先端
    部に取り付けられ、上記のウエブリールの周面に負圧に
    よって吸着する吸着機構と、この引出しアームの先端部
    に設けられ、上記のウエブリールのウエブの始端を検出
    する先端検出器と、このウエブの始端を端するチヤック
    機構とを具備したことを特徴とするウエブリールのウエ
    ブ引出し装置。
  2. 【請求項2】 前記の先端検出器は、光学検出器である
    ことを特徴とする請求項1のウエブリールのウエブ引出
    し装置。
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