JPH05122841A - 保安器 - Google Patents

保安器

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JPH05122841A
JPH05122841A JP30549891A JP30549891A JPH05122841A JP H05122841 A JPH05122841 A JP H05122841A JP 30549891 A JP30549891 A JP 30549891A JP 30549891 A JP30549891 A JP 30549891A JP H05122841 A JPH05122841 A JP H05122841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surge
lines
silicon
line
protector
Prior art date
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Pending
Application number
JP30549891A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Igasaki
明彦 伊ケ崎
Mitsuo Yaguchi
光男 矢口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okaya Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Okaya Electric Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Okaya Electric Industry Co Ltd filed Critical Okaya Electric Industry Co Ltd
Priority to JP30549891A priority Critical patent/JPH05122841A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージの印加時にはシリコンサージアブソー
バへの電流が制限されると共にガスアレスタが確実に動
作され、平常時には内部線路にインピーダンスがほとん
ど現れない保安器を実現する。 【構成】 電源ライン或いは通信ラインなどの外部ライ
ンに接続される線路A,Bと、該線路A,B間に接続さ
れるガスアレスタ4と、シリコンサージアブソーバ6,
6とを備えた保安器2であって、シリコンサージアブソ
ーバ6,6の前段において、コモンモードチョークコイ
ル8を線路A,Bに接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は保安器に係り、特に、
電源ラインや通信ラインなどの外部ラインを介して伝導
するサージ等の異常電圧から電子機器の電子回路を保護
するために、外部ラインと電子機器との間に介装される
保安器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源ライン或いは通信ラインなど
の外部ラインを経由して電子機器内に侵入するサージ等
の異常電圧から、電子機器の電子回路を保護するため、
図2に示す回路構成を備えた保安器aを、上記外部ライ
ンと上記電子回路との間に介装することが行われてい
る。この従来の保安器aにおいては、線路A,B間に、
放電型サージ吸収素子としての3極ガスアレスタbと、
非放電型サージ吸収素子としてのシリコンサージアブソ
ーバc,cが並列接続される。また、上記線路A及びB
には、シリコンサージアブソーバc,cの前段におい
て、それぞれ抵抗器d,dが直列接続される。上記ガス
アレスタbはアース線Eを介して接地されると共に、上
記シリコンサージアブソーバc,c間もアース線E’を
介して接地される。なお、上記線路A,Bは、それぞれ
ライン側端子L1,L2及び機器側端子T1,T2を介し
て、図示しない外部ライン及び電子機器の電子回路に接
続される。
【0003】上記シリコンサージアブソーバc,cは、
対サージ応答性に優れるものの、単位面積当たりの電流
耐量が比較的小さいという特徴を有しており、反対に、
上記ガスアレスタbは、その放電間隙にアーク放電を生
成することによって電流耐量を大きくすることができる
が、サージの印加からアーク放電までに要する時間が長
く、応答性に劣るという特徴を有している。
【0004】しかして、上記線路A,Bに外部ラインを
介して誘導雷等のサージが印加された場合には、まず対
サージ応答性に優れたシリコンサージアブソーバc,c
が動作して該サージの立ち上がり部分を吸収する。つぎ
に、サージ電流量が増大してきた段階で、電流耐量の大
きなガスアレスタbが動作して上記サージを吸収する。
【0005】上記抵抗器d,dは、上記シリコンサージ
アブソーバc,cを保護すると共に、上記ガスアレスタ
bを動作させる機能を果たす。すなわち、抵抗器d,d
によって上記シリコンサージアブソーバc,cへ流れる
電流量が制限され、シリコンサージアブソーバc,cが
大電流によって短絡破壊することを防止する。また、サ
ージの印加によってサージ電流量が増加するにしたが
い、上記抵抗器d,dによって電圧降下が生じ、この電
圧降下とシリコンサージアブソーバc,cの端子間電圧
の和が、ガスアレスタbの動作電圧以上となった段階で
該ガスアレスタbが動作し、ガスアレスタbによるサー
ジ吸収が開始する。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】このように、上記抵抗器d,dは、サージ
印加時においては、上記シリコンサージアブソーバc,
cを保護すると共に、ガスアレスタbを動作させるため
に必要とされるが、サージの印加されない平常時におい
ては、上記抵抗器d,dによる電送信号や電源電流の損
失が大きくなるため、その抵抗値には限界が設けられ、
一般には数Ω〜数十Ωとなるよう設定されている。
【0007】しかしながら、たとえ僅かな抵抗値であっ
ても、それにより電送信号や電源電流の損失が生じ、特
に通信ラインにあっては電送可能距離に悪影響を与える
こととなる。
【0008】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
せんとするものであり、その目的とするところは、サー
ジの印加時にはシリコンサージアブソーバへの電流が制
限されると共にガスアレスタが確実に動作され、平常時
には上記線路A及びBに抵抗がほとんど現れない保安器
を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る保安器は、電源ライン或いは通信ライ
ンなどの外部ラインに接続される内部線路と、該内部線
路間に接続される放電型サージ吸収素子と、非放電型サ
ージ吸収素子とを備えた保安器であって、上記非放電型
サージ吸収素子の前段において、コモンモードチョーク
コイルを上記内部線路に接続するよう構成した。上記コ
モンモードチョークコイルは、たとえばトロイダル形状
のフェライトコアに導線をバイファイラ巻きして形成さ
れるものであり、線間を往復するノーマルモードの成分
に対しては、コア内に大きさが等しく方向が逆の磁束が
発生し、これらが打ち消し合うためインダクタとして機
能しないが、線間を往復せずにそのままアースに逃げる
コモンモードの成分に対しては、コア内に逆起電力が発
生するためインダクタとして機能する。
【0010】上記非放電型サージ吸収素子を、シリコン
サージアブソーバによって構成するのが望ましい。ある
いは、バリスタやツェナーダイオードによって構成して
もよい。
【0011】
【作用】電送信号や電源電流は、上記内部線路間を往復
するノーマルモードで伝導するため、上記コモンモード
チョークコイルはインダクタとして機能せず、インピー
ダンスが現れない。これに対し、誘導雷等のサージは、
上記内部線路間を往復せずにそのままアースに逃げるコ
モンモードで伝導するため、上記コモンモードチョーク
コイルはインダクタとして機能し、サージのように高周
波の電圧に対しては高いインピーダンスが現れる。
【0012】したがって、上記コモンモードチョークコ
イルは、サージが印加された場合にのみ従来例における
抵抗器の役割を果たし、上記非放電型サージ吸収素子へ
の電流を制限すると共に、上記放電型サージ吸収素子を
確実に動作させることができる。一方、サージの印加さ
れない平常時には、電送信号や電源電流の損失を最小限
に押さえることができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を、図示の実施例に基づいて説
明する。図1は本実施例にかかる保安器2の内部構成を
示す回路図であり、保安器2は、内部線路たる線路A及
びBと、該線路A,B間に接続される3極のガスアレス
タ4と、同じく線路A,B間に接続される2つのシリコ
ンサージアブソーバ6,6と、上記ガスアレスタ4とシ
リコンサージアブソーバ6,6との間において、上記線
路A,Bに接続されるコモンモードチョークコイル8と
を有してなる。上記ガスアレスタ4は、アース線Eを介
して接地されると共に、上記シリコンサージアブソーバ
6,6間もアース線E’を介して接地される。
【0014】上記線路A及びBは、それぞれライン側端
子L1,L2を介して図示しない電源ライン或いは通信ラ
インなどの外部ラインに接続されると共に、機器側端子
1、T2を介して図示しない電子機器の電子回路に接続
される。
【0015】外部ラインを経由して、上記保安器2の線
路A或いはBに誘導雷等のサージが印加されると、対サ
ージ応答性に優れた上記シリコンサージアブソーバ6,
6が直ちに動作し、サージの吸収を開始する。上記のよ
うに、サージはコモンモードで伝導するため、上記コモ
ンモードチョークコイル8はインダクタとして機能し、
シリコンサージアブソーバ6,6へ流れるサージ電流を
抑制するので、電流耐量の比較的小さいシリコンサージ
アブソーバ6,6の短絡破壊を防止できる。そして、上
記シリコンサージアブソーバ6,6の端子間電圧と、上
記コモンモードチョークコイル8による電圧降下との和
が、上記ガスアレスタ4の動作電圧以上となった段階
で、ガスアレスタ4が確実に動作してアーク放電を開始
し、サージの吸収を開始する。
【0016】これに対し、電送信号や電源電流は上記線
路A,B間を往復するノーマルモードで伝導するので、
サージの印加されない平常時には、上記コモンモードチ
ョークコイル8はインダクタとして機能せず、上記線路
A,B上にはほとんどインピーダンスが現れない。した
がって、電送信号や電源電流の損失を最小限に抑えるこ
とができる。
【0017】上記実施例にかかる保安器2は、放電型サ
ージ吸収素子として3極のガスアレスタ4を1個用いる
と共に、非放電型サージ吸収素子としてシリコンサージ
アブソーバ6を2個用いて構成したが、本発明はこれに
限定されるものではない。例えば、2極のガスアレスタ
を2個用いたり、シリコンサージアブソーバの代わりに
バリスタやツェナーダイオードを用いてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る保安器は、上記非放電型サ
ージ吸収素子の前段において、コモンモードチョークコ
イルを上記内部線路に接続したので、コモンモードで伝
導するサージに対しては該コモンモードチョークコイル
がインダクタとして機能し、非放電型サージ吸収素子へ
の電流を制限できると共に、上記放電型サージ吸収素子
が確実に動作され得る。一方、ノーマルモードで伝導す
る電送信号や電源電流に対しては、上記コモンモードチ
ョークコイルがインダクタとして機能せず、内部線路に
インピーダンスが現れないため、電送信号や電源電流の
損失を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保安器の1実施例を示す回路図で
ある。
【図2】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
2 保安器 4 ガスアレスタ 6 シリコンサージアブソーバ 8 コモンモードチョークコイル A 線路 B 線路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源ライン或いは通信ラインなどの外部
    ラインに接続される内部線路と、該内部線路間に接続さ
    れる放電型サージ吸収素子と、非放電型サージ吸収素子
    とを備えた保安器であって、上記非放電型サージ吸収素
    子の前段において、コモンモードチョークコイルを上記
    内部線路に接続したことを特徴とする保安器。
  2. 【請求項2】 上記非放電型サージ吸収素子をシリコン
    サージアブソーバによって構成したことを特徴とする、
    請求項1に記載の保安器。
JP30549891A 1991-10-24 1991-10-24 保安器 Pending JPH05122841A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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