JP5396591B2 - 避雷器 - Google Patents

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Description

本発明は、各種計装機器を用いた自動制御システムまたは集中的な計測管理システムなどにおいて、電源ラインや信号伝送ラインとそれに接続される電子機器との間に介装され、電源ラインや信号伝送ラインに侵入する誘導雷サージなどのインパルス電流を効果的に低減し、電子機器を確実に保護した避雷器に関するものである。
従来、大規模なコンピュータ制御システムや自動監視システムなどの電源ラインや信号伝送ラインを介して侵入する誘導雷のサージ電圧から電子機器を有効に保護するため、2線間および各ラインとアース端子間に1乃至複数のガスアレスタを介装し、かつ、各ライン側端子と機器側端子との間にパルス抵抗素子を介装する構成の避雷器が提案されていた。
図11の従来の避雷器の回路図に示したような構成によれば、ライン側端子とアース端子との間に介装されるガスアレスタは電源ラインを介して侵入する誘導雷のサージ電流をアースに放流し、2線間に介装されるアレスタは2線間に侵入する誘導雷のサージ電圧を制限するのに加え、パルス抵抗素子は急峻なパルス性のサージ電圧に対しては鉄損による抵抗損失として吸収することにより、電子機器側の端子に現れる誘導雷のサージ電圧を抑制できることが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
また、他の技術としては、ライン側端子と電子機器側の端子との間にインダクタンスとリレーを並列に介装し、そのライン側端子と他方のライン側端子との間に避雷管と前記リレーのノーマルクローズ接点を直列に接続する構成のものも提案されていた。
この構成によれば、雷インパルス電流の侵入があった場合、インパルス電流の時間微分に比例して誘起されるインダクタンスの両端の誘導起電力がリレーの感動電圧以上に上昇したときにリレーの接点が開放され、避雷管と電源回路との接続が断たれ避雷管の放電が停止するため、避雷管が放電し続ける続流の問題を解決できることが知られていた(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−80058号公報(第4頁、図1) 特開平6−217455号公報
しかしながら、誘導雷サージのインパルス電流は大きいものでは約10kAにも達し、急峻な立ち上がり(約1.25kA/μs)であるため、前述したようにパルス抵抗素子としてインダクタンス素子を用いた場合であっても、たちまちコアの磁気飽和を生じてしまい、その結果、インダクタンスが低下してしまうため、インパルス電流を十分に低減できず所望の避雷効果を得ることができないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するもので、そのインパルス電流によるインダクタンス素子のコアの磁気飽和を抑制することにより、インダクタンスが低下するのを防止し、入力側端子から侵入するインパルス電流を効果的に低減することができる、簡素な構成の避雷器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の避雷器によれば、第1〜第N(N≧2)の入力側端子と、その入力側端子に一方の端子が接続された第1〜第N(N≧2)のインダクタンス素子と、そのインダクタンス素子の他方の端子に接続された第1〜第N(N≧2)の被保護回路側端子と、入力側端子に一方の端子が接続された入力電圧制限部と、その入力電圧制限部の他方の端子に接続されたグランド端子とを有する避雷器であって、入力電圧制限部を、入力側端子のうちいずれか2つの入力側端子間に第1の酸化亜鉛バリスタと第2の酸化亜鉛バリスタとを直列に接続し、第1の酸化亜鉛バリスタと第2の酸化亜鉛バリスタとの接続中点と、グランド端子と、の間にガスアレスタと第3の酸化亜鉛バリスタとを並列に接続した構成としている。
この構成によれば、入力側端子とグランド端子との間に接続された入力電圧制限部は、所定の電圧を越える誘導雷サージのインパルス電流のエネルギーをグランド端子から大地へ放流し、大地に対する誘導雷インパルス電圧のピーク電圧を低く抑えるため、インダクタンス素子に加わるインパルス電圧のピーク値を小さくすることができる。
これにより、インパルス電流によってインダクタンス素子のコアに生じる磁束数を減らすことができ、インダクタンス素子のコアの磁気飽和を抑制することが容易となる。
つまり、コアの磁気飽和によってインダクタンスの低下してしまうのを防止できるため、入力側端子から侵入するインパルス電流を効果的に低減することができる。
その結果、十分な避雷効果が得られるため、障害を生じることなく被保護回路側端子へ所定の入力電圧を安定して供給できる避雷器を提供することができる。
本発明の避雷器によれば、前記構成に加え、第1の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz1と第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3との合計バリスタ電圧Vt1と、第2の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz2と第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3との合計バリスタ電圧Vt2は、いずれも所定の地絡電圧Veよりも大きいとするのが好ましい。
この構成によれば、例えば、2つの入力側端子が、三相4線式回路の電源回路に接続されて単相入力用の避雷器として使用された場合において、電源回路側に地絡異常が発生し、仮に一相地絡回路が形成され、それぞれの入力側端子の大地に対する電圧として定格入力
Figure 0005396591
電圧Vt1と合計バリスタ電圧Vt2のいずれも所定の地絡電圧Ve以上となっているため、入力電圧制限部が全体として機能することがなくなる。
したがって、所定の地絡電圧Veによって第1の酸化亜鉛バリスタ、第2の酸化亜鉛バリスタあるいは第3の酸化亜鉛バリスタに過電流が流れ、劣化や破損することが防止されるため、避雷器自体の機能を損なうことがなくなる。
本発明の避雷器によれば、前記構成に加え、ガスアレスタの動作開始電圧Vaは、第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3よりも高く、かつ、第3の酸化亜鉛バリスタの制限電圧Vs3よりも低いことが好ましい。
この構成によれば、通常の使用状態や前述したように入力側端子に所定の地絡電圧Veが印加された場合においても、ガスアレスタの不要な動作を防止することできる。
また、ガスアレスタの動作開始電圧Vaは、第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3よりも高いので、誘導雷サージのインパルス電圧の急峻な立ち上がりに対して、応答速度の早い第3の酸化亜鉛バリスタがガスアレスタよりも早く動作して、ガスアレスタの動作が開始されるまでの間の立ち上がりのピーク値を抑制できる。
一方、ガスアレスタの動作開始電圧Vaは第3の酸化亜鉛バリスタの制限電圧Vs3よりも低いので、第3の酸化亜鉛バリスタよりも遅れて応答を始めたガスアレスタが第3の酸化亜鉛バリスタの制限電圧Vs3よりも低い動作開始電圧Vaで内部放電を生じ、サージエネルギーをグランド端子から大地へ放流しながら、大地に対する誘導雷インパルス電圧のピーク値を継続して抑制できる。
また、ガスアレスタの動作開始電圧Vaを第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3よりも高くしつつなるべく低めにおさえることにより、第3の酸化亜鉛バリスタの制限電圧Vs3も低めにできるため、誘導雷インパルス電圧の立ち上がりのピーク電圧を低く抑えられ、インダクタンス素子に加わるインパルス電圧のピーク値を小さくすることができる。
これにより、インパルス電流によってインダクタンス素子のコアに生じる磁束数を減らすことができ、インダクタンス素子のコアの磁気飽和を抑制することが容易となる
本発明の避雷器によれば、前記構成に加え、第1の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz1と、第2の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz2は、いずれも2つの入力側端子間に入力される所定の入力側端子間電圧Viよりも高いことが好ましい。
この構成によれば、例えば、2つの入力側端子が、単相入力用の避雷器として使用された場合において、いずれか一方の入力側端子に侵入した誘導雷サージのインパルス電圧に応答したガスアレスタは、内部放電が始まると制限電圧が数十V程度に下がり誘導雷サージが消滅した後も所定の入力側端子間電圧Viによって内部放電が持続しようとする、いわゆる続流の現象が生じるがこの現象を防止できる。
つまり、誘導雷サージによって第1の酸化亜鉛バリスタまたは第2の酸化亜鉛バリスタのいずれかに印加されていた電圧が、所定の入力側端子間電圧Vi以下となった時点で、入力側端子とガスアレスタとの間が導通を遮断されるため、続流の現象を防止できる。
本発明の避雷器によれば、前記構成に加え、第1〜第N(N≧2)のインダクタンス素子のうち、少なくとも一対のインダクタンス素子は、単相用EI型のコアと、そのコアに、相互に磁路を共有し行きの電流と帰りの電流に対する磁束をキャンセルするような巻き方をしたコモンモードチョークコイルとを備えた構成であることが好ましい。
この構成によれば、例えばAC100Vの電源入力用の避雷器として使用され、その負荷電流が数十Aレベルになったとしても、行きの電流と帰りの電流によってコアに生じる磁束がキャンセルされ磁気飽和が十分に抑制されるため、インダクタンスが低下せず対地の誘導雷サージのインパルス電流を十分に低減することができる。
本発明の避雷器によれば、一対のインダクタンス素子は、飽和磁束密度を1.7T〜2.1T、比透磁率μを1000〜4000、平均磁路長を12Cm〜18Cm、磁路断面積を100mm〜2000mmに設定した珪素鋼板のコアと、前記コアに10回〜100回の範囲で導線を巻回したコイルとを備えた構成であることが好ましい。
この構成によれば、定格入力電圧がAC100V〜AC400V、負荷電流が0.1A〜100Aの範囲に対応することが可能となるのに加え、飽和磁束密度がより高くなることにより、誘導雷サージのインパルス電流による磁気飽和が抑制され、インダクタンスが低下するのを防止し、入力側端子から侵入するインパルス電流を効果的に低減することができる。
本発明の避雷器の構成によれば、本発明は、上記の課題を解決するもので、そのインパルス電流によるインダクタンス素子のコアの磁気飽和を抑制することにより、インダクタンスが低下するのを防止し、入力側端子から侵入するインパルス電流を効果的に低減することができる、簡素な構成の避雷器を提供できる。
本発明の実施の形態における避雷器の全体回路図 本発明の実施の形態における避雷器の入力電圧制限部の回路図 (a)本発明の実施の形態における一対のインダクタンス素子の全体外観図、(b)本発明の実施の形態における単相用EI型のコアの平面図 インパルス試験の測定回路図 誘導雷サージの標準インパルス電流の波形図 (a)本実施の形態による避雷器を測定した充電電圧波形図、(b)従来例の避雷器を測定した充電電圧の波形図 直流電源の印加電圧Eと充電電圧Vcの関係を示す図 直流電源の印加電圧Eと放電電流iの関係を示す図 インパルス試験の測定回路図 制限電圧Vsとピーク電流値ipeakとの関係を示す図 従来の避雷器の回路図
以下、本発明の実施の形態を説明するために、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における避雷器の全体回路図で、図2は、本発明の実施の形態における避雷器の入力電圧制限部の回路図で、図3(a)は、本発明の実施の形態における一対のインダクタンス素子の全体外観図で、図3(b)は、本発明の実施の形態における単相用EI型のコアの平面図で、図4は、インパルス試験の測定回路図で、図5は、誘導雷サージの標準インパルス電流の波形図で、図6(a)は、本実施の形態による避雷器を測定した充電電圧波形図で、図6(b)は、従来例の避雷器を測定した充電電圧の波形図で、図7は、直流電源の印加電圧Eと充電電圧Vcの関係を示す図で、図8は、直流電源の印加電圧Eと放電電流iの関係を示す図で、図9は、インパルス試験の測定回路図で、図10は、制限電圧Vsとピーク電流値ipeakとの関係を示す図である。
まず、図1で示したように、本発明の実施の形態における避雷器10は、入力側端子として、第1の入力側端子11a、第2の入力側端子11bとグランド端子15を有している。
ここで、第1の入力側端子11aに対応して第1のインダクタンス素子12aの一方の端子が接続され、その他方の端子に第1の被保護回路側端子13aが接続されている。
同様に、第2の入力側端子11bに対応して第2のインダクタンス素子12bの一方の端子が接続され、その他方の端子に第2の被保護回路側端子13bが接続されている。
一方、第1の入力側端子11aは、第1のインダクタンス素子12aとの接続中点14aから入力電圧制限部14に接続され、その入力電圧制限部14を介して、グランド端子15に接続されている。
同様に、第2の入力側端子11bは、第2のインダクタンス素子12bとの接続中点14bから入力電圧制限部14に接続され、その入力電圧制限部14を介して、グランド端子15に接続されている。
そして、後段においては、第1のインダクタンス素子12aと第1の被保護回路側端子13aとの接続中点16aと、第2のインダクタンス素子12bと第2の被保護回路側端子13bとの接続中点16bと、の間に出力側の電圧制限用として酸化亜鉛バリスタ16が接続されている。
また、第1のインダクタンス素子12aと第2のインダクタンス素子12bを備えた一対のインダクタンス素子12は、単相用EI型のコア12cを有している。
そして、第1のインダクタンス素子12aと第2のインダクタンス素子12bは、単相用EI型のコア12cにおいて相互に磁路を共有し、行きの電流と帰りの電流に対する磁束をキャンセルするような巻き方をしたコモンモードチョークコイルによって構成されている。
次に、入力電圧制限部14の構成について図2を用いて詳細に説明する。
入力電圧制限部14においては、接続中点14aと接続中点14bとの間に第1の酸化亜鉛バリスタ141と第2の酸化亜鉛バリスタ142とが接続中点14cを介して直列に接続されているが、これは、第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11bとの間に第1の酸化亜鉛バリスタ141と第2の酸化亜鉛バリスタ142とを直列に接続しているのと電気的に等価である。
そして、第1の酸化亜鉛バリスタ141と第2の酸化亜鉛バリスタ142との接続中点14cと、グランド端子15と、の間に第3の酸化亜鉛バリスタ143とガスアレスタ144とを並列に接続した構成としている。
ここで、第3の酸化亜鉛バリスタ143とガスアレスタ144との並列回路は、接続中点14cと短絡した接続点14dと、グランド端子15と短絡した接続点14fと、の間に接続されている。
また、ガスアレスタ144のセンタ極は、接続点14fを介してグランド端子15に接続され、ガスアレスタ144の片極と対面極は、共に接続点14eを介して接続点14dに接続されている。
このような構成により、入力電圧制限部14は、全体として第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11bのいずれかに侵入した所定の制限電圧を越える誘導雷サージのインパルス電流のエネルギーをグランド端子15から大地へ放流し、これにより大地に対する誘導雷サージのインパルス電圧のピーク電圧を約300V〜1200Vの範囲に低く抑えることができている。
したがって、インパルス電流によって一対のインダクタンス素子12のコア12cに生じる磁束数を減らすことができるため、コア12cの磁気飽和を抑制することが容易となる。
つまり、コア12cの磁気飽和によって第1のインダクタンス素子12aおよび第2のインダクタンス素子12bのインダクタンスが低下してしまうのを防止できるため、第1の入力側端子11aまたは第2の入力側端子11bから侵入するインパルス電流を効果的に低減することができる。
その結果、十分な避雷効果が得られ、誘導雷サージが侵入してもコア12cの磁気飽和による障害を生じることなく第1の被保護回路側端子13aおよび第2の被保護回路側端子13bへ所定の入力電圧を安定して供給できる避雷器10を提供することができる。
次に、入力電圧制限部14を構成する第1の酸化亜鉛バリスタ141、第2の酸化亜鉛バリスタ142、第3の酸化亜鉛バリスタ143およびガスアレスタ144の好ましい特性値とその作用について説明する。
まず、第1の酸化亜鉛バリスタ141のバリスタ電圧Vz1と第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3との合計バリスタ電圧Vt1と、第2の酸化亜鉛バリスタ142のバリスタ電圧Vz2と第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3との合計バリスタ電圧Vt2は、いずれも所定の地絡電圧Veよりも大きいとするのが好ましい。
例えば、第1の酸化亜鉛バリスタ141のバリスタ電圧Vz1を220V、第2の酸化亜鉛バリスタ142のバリスタ電圧Vz2を220V、第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3を220Vとすればよく、その場合、合計バリスタ電圧Vt1と合計バリスタ電圧Vt2はそれぞれ440Vとなる。
以上の関係は、次の(数1)で表される。
Figure 0005396591
例えば、第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11bが、三相4線式回路の電源回路に接続されてAC100Vの電源入力用の避雷器として使用された場合に、その電源回路のある一相に地絡異常が発生したとする。
このとき、一相地絡回路が形成され、第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11
Figure 0005396591
この構成によれば、合計バリスタ電圧Vt1と合計バリスタ電圧Vt2がいずれもその地絡電圧Veよりも大きくなっているため、入力電圧制限部14が全体として機能することがなくなる。
したがって、所定の地絡電圧Veによって第1の酸化亜鉛バリスタ141、第2の酸化亜鉛バリスタ142あるいは第3の酸化亜鉛バリスタ143に過電流が流れ、劣化や破損することが防止されるため、避雷器10自体の機能を損なうことがなくなる。
また、ガスアレスタ144の動作開始電圧Vaは、第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3よりも高く、かつ、第3の酸化亜鉛バリスタ143の制限電圧Vs3よりも低くすることが好ましい。
例えば、第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3を220V、第3の酸化亜鉛バリスタ143の制限電圧Vs3を450Vとすれば、ガスアレスタ144の動作開始電圧Vaを350Vとすればよい。
以上の関係は、次の(数2)で表される。
Figure 0005396591
この構成によれば、ガスアレスタ144の動作開始電圧Vaは、第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3よりも高いので、通常の使用状態や前述したように第1の入力側端子11aまたは第2の入力側端子11bに前述した所定の地絡電圧Veが印加された場合においても、ガスアレスタ144の不要な動作を防止することできる。
また、ガスアレスタ144の動作開始電圧Vaは、第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3よりも高いので、誘導雷サージのインパルス電圧の急峻な立ち上がりに対して、応答速度の早い第3の酸化亜鉛バリスタ143がガスアレスタ144よりも早く動作して、ガスアレスタ144の動作が開始されるまでの間の立ち上がりのピーク値を抑制できる。
一方、ガスアレスタ144の動作開始電圧Vaは第3の酸化亜鉛バリスタ143の制限電圧Vs3よりも低いので、第3の酸化亜鉛バリスタ143よりも遅れて応答を始めたガスアレスタ144が、第3の酸化亜鉛バリスタ143の制限電圧Vs3よりも低い動作開始電圧Vaで内部放電を生じ、サージエネルギーをグランド端子15から大地へ放流しながら、大地に対する誘導雷インパルス電圧のピーク値を継続して抑制できる。
そして、ガスアレスタ144の動作開始電圧Vaを第3の酸化亜鉛バリスタ143のバリスタ電圧Vz3よりも高くしつつなるべく低めにおさえることにより、第3の酸化亜鉛バリスタ143の制限電圧Vs3も低めにできるため、誘導雷サージのインパルス電圧の立ち上がりのピーク電圧を低く抑えられ、第1のインダクタンス素子12aや第2のインダクタンス素子12bに加わるインパルス電圧のピーク値を抑えることができる。
これにより、インパルス電流によって一対のインダクタンス素子12のコア12cに生じる磁束数を減らすことができ、コア12cの磁気飽和を抑制することが容易となる
また、第1の酸化亜鉛バリスタ141のバリスタ電圧Vz1と、第2の酸化亜鉛バリスタ142のバリスタ電圧Vz2は、いずれも第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11bとの間に入力される所定の入力側端子間電圧Viよりも高いことが好ましい。
例えば、第1の酸化亜鉛バリスタ141のバリスタ電圧Vz1を220V、第2の酸化亜鉛バリスタ142のバリスタ電圧Vz2を220Vとして、どちらも第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11bとの間に入力される所定の入力側端子間電圧Vi、すな
Figure 0005396591
よい。
以上の関係は、次の(数3)で表される。
Figure 0005396591
この構成によれば、第1の入力側端子11aと第2の入力側端子11bとが単相入力用の避雷器として使用された場合において、いずれか一方の入力側端子に侵入した誘導雷サージのインパルス電圧に応答したガスアレスタ144が、内部放電が始まると制限電圧が数十V程度に下がり誘導雷サージが消滅した後も所定の入力側端子間電圧Viが印加され続けることによって内部放電が持続しようとする、いわゆる続流の現象を防止できる。
つまり、誘導雷サージによって第1の酸化亜鉛バリスタ141または第2の酸化亜鉛バリスタ142のいずれかに印加されていたサージ電圧が、所定の入力側端子間電圧Viよりも高いバリスタ電圧以下となった時点で、第1の入力側端子11aまたは第2の入力側端子11bとガスアレスタ144との間の導通が遮断されるため、上述したガスアレスタ144の続流の現象を防止できる。
次に、図3(a)と図3(b)を用いて、一対のインダクタンス素子12の構成について説明する。
図3(a)は、一対のインダクタンス素子12の全体外観図を示しているが、一対のインダクタンス素子12は、飽和磁束密度を1.7T〜2.1T、比透磁率μsを1000〜4000、平均磁路長を12Cm〜18Cm、磁路断面積を100mm〜2000mmに設定した珪素鋼板の単相用EI型のコア12cと、その単相用EI型のコア12c(図3(b)参照)に対して10回〜100回の範囲で導線を巻回した一対のコイルである第1のインダクタンス素子12aと第2のインダクタンス素子12bとから構成されている。
また、図3(b)で示したように、飽和磁束密度のより高い珪素鋼板の単相用EI型のコア12cを採用することによって、誘導雷サージのインパルス電流によるコア12cの磁気飽和が抑制され、インダクタンスが低下するのを防止し、第1の入力側端子11aまたは第2の入力側端子11bから侵入するインパルス電流を効果的に低減することができる。
また、前述したように、第1のインダクタンス素子12aと第2のインダクタンス素子12bは、単相用EI型のコア12cにおいて相互に磁路を共有し、行きの電流と帰りの電流に対する磁束をキャンセルするような巻き方をしたコモンモードチョークコイルによって構成されている。
これにより、例えばAC100Vの電源入力用の避雷器として使用され、通常の使用状態においてその負荷電流が数十Aレベルになったとしても、行きの電流と帰りの電流によってコア12cに生じる磁束がキャンセルされるため磁気飽和が十分に抑制される。
したがって、インダクタンスが低下せず対地の誘導雷サージのインパルス電流を十分に低減することができる。
また、珪素鋼板の単相用EI型のコア12cの特性値を上述した数値範囲に設定することで入力電圧がAC100V〜AC400V、負荷電流が0.1A〜100Aの範囲の定格入力電圧にも十分に対応することが可能となっている。
次に、上述した避雷器10の全体構成により、雷誘導サージのインパルス電圧が印加されたとしても一対のインダクタンス素子12のコア12cにおける磁気飽和が抑制され、高いインダクタンスが確保されていることを検証するため、図4に示した雷誘導サージのインパルス試験の測定回路図に基づいて、図5に示した誘導雷サージの標準インパルス電流を印加することによって測定を行った。
ここで測定の対象となるのは、避雷器10の第1のインダクタンス素子12aであって、第1の入力側端子11aに誘導雷サージの標準のインパルス電流を印加すると、避雷器10の入力電圧制限部14と第1のインダクタンス素子12aの作用によって低減された放電電流iが、第1の被保護回路側端子13aからダイオード24を介して47μFのキャパシタンスを有する負荷コンデンサ25に流れ、負荷コンデンサ25が充電される。
したがって、グランドに対する負荷コンデンサ端子25aの負荷コンデンサ端子25aの電圧を測定すれば、負荷コンデンサ25の両端に発生する電圧波形、すなわち負荷コンデンサ25の充電電圧Vcの波形を観測することができ、これによりコア12cの磁気飽和が抑制され、十分なインダクタンスが確保され放電電流iを十分に低減できているかどうかを検証できる。
また、避雷器10のグランド端子15は、直流電源20や入力コンデンサ21のマイナス側端子と共にグランドに接続され、前述したような所望の電圧制限特性が得られるようになっている。
なお、避雷器10の第1の入力側端子11aの入力側に直流柢抗22とインダクタンス素子23とが直列に接続されているのは、雷誘導サージの標準インパルス電流(図5参照)を発生させるためのものである。
まず、測定を開始する前にスイッチSWを切り替え、電源側端子20aと入力コンデンサ側端子21aとを接続し、印加電圧Eを発生する直流電源20によって入力コンデンサ21を十分に充電する(SW offの状態)。
次に、スイッチSWの切り替えにより、入力コンデンサ側端子21aを電源側端子20aから切り離し、入力端子22aに接続する(SW onの状態)。
そうすると、避雷器10の第1の入力側端子11aには、図5で示したような、波形の立ち上がり時間(T1:波頭長)が8μs、電流ピーク値(Ip)の50%になるまでの時間(T2:波尾長)が20μsの標準インパルス電流が印加される。
このようにして、第1の入力側端子11aとグランド端子15との間に0.5kV、0.085kAから20kV、3.4kAまでの範囲における誘導雷サージのインパルス電流を印加したインパルス試験を行うことができる。
そして、負荷コンデンサ端子25aとグランドとの間の充電電圧VCの波形を観測することで、コア12cの磁気飽和が抑制され、十分なインダクタンスが確保され放電電流iを十分に低減できているかどうかを検証できる。
すなわち、負荷コンデンサ25のキャパシタンスをCoとすると、充電電圧Vcと放電電流iとの関係は、次の(数4)のようになる。
Figure 0005396591
したがって、放電電流iが低減され小さくなるほど、充電電圧Vcが低くなることが分かる。
次に、図6(a)と図6(b)を用いて、前述した負荷コンデンサ端子25aとグランドとの間の充電電圧の波形について説明する。
ここで、図6(a)は、直流電源20の印加電圧Eを20kVとしたときの本実施の形態による避雷器10を測定した充電電圧の波形図で、図6(b)は、直流電源20の印加電圧Eを3kVとしたときの従来例の避雷器を測定した充電電圧の波形図である。
また、同充電電圧の波形図のX軸については、図6(a)、(b)共に10μs/divに設定されているが、そのY軸については、図6(a)は5V/divに設定され、図6(b)は50V/divに設定されている。
なお、比較に用いた従来例における避雷器は、入力側端子間に複数個のガスアレスタを挿入し、かつ、それぞれの入力側端子とグランド間に複数個のガスアレスタを挿入し、インダクタンス素子として、飽和磁束密度を0.3T〜0.6T、比透磁率μsを2500〜12000、平均磁路長を9Cm、磁路断面積120mmに設定したMn−Znフェライトコアと、そのフェライトコアに対して導線を9回程度巻回したコイルを備えたものである。
図6(a)、図6(b)いずれの充電電圧の波形図も、SW onの時点から負荷コンデンサ25の充電が開始され、そこから約25μsの間継続する過渡状態の区間を経た後に放電電流iの流れが止まり、負荷コンデンサ25が充電電圧Vcで充電された状態で定常状態となっている。
すなわち、SW on直前における電圧レベルから定常状態における電圧レベルまで増加した電圧相当分が負荷コンデンサ25の充電電圧Vcとなり、この充電電圧Vcが低いほど、第1のインダクタンス素子12aを流れる放電電流iが低減されていると言える。
ここで、前述した過渡状態の区間において充電電圧Vcが極大値を示しているが、これは純粋な充電電圧の波形に加え、観測を行ったオシロスコープの測定用プローブ端子間に存在する配線のインピーダンスと放電電流iの積により生じる過渡的な電位差が加わったためのものであると考えられる。
そして、前述したように第1の入力側端子11aとグランド端子15との間に印加する標準インパルス電流を0.5kV、0.085kAから20kV、3.4kAまでの範囲で段階的に可変して、それぞれの印加条件についてこのような充電電圧Vcの波形を逐次観測し、直流電源20の印加電圧Eと定常状態における充電電圧Vcとの関係を取得してグラフ化して比較例と併せて図7に示した。
ここで、本実施の形態による第1のインダクタンス素子12aについて測定したものを黒丸でプロットしてそれらを実線で結び、従来例のインダクタンス素子について測定したものをひし形でプロットしそれらを波線で結んだ。
また、負荷コンデンサ25のキャパシタンスをCo(=47μF)とし、その両端の電圧がSW on時点のt=0からt秒間経過後に充電電圧Vcに到達したとすると、そのt秒間に流れた平均的な放電電流iとしては、上記の(数4)から次の(数5)が導かれる。
Figure 0005396591
まず、それぞれの印加条件について充電電圧Vcを観測し、それをグラフ化して比較例の結果と併せて図7に示した。
次に、それぞれの印加条件について観測した充電電圧Vcから上記の数式2を用いて平均的な放電電流iを求め、それをグラフ化し比較例の結果と併せて図8に示した。
ここで、本実施の形態による第1のインダクタンス素子12aについて測定したものを黒丸でプロットしてそれらを実線で結び、従来例のインダクタンス素子について測定したものをひし形でプロットしそれらを波線で結んだ。
本図から明らかなように、従来の避雷器においては、コアの磁気飽和によりインダクタンス素子のインダクタンスが大きく低下するため、負荷コンデンサ25の充電電圧Vcから得られる平均的な放電電流iの値は、直流電源20の印加電圧Eが1kV程度で100Aを超過し印加電圧Eと比例的に増加しているので対し、本実施の形態による避雷器10においては、直流電源20の印加電圧Eの値にかかわらず、8A〜13A程度に低減されていることが検証できた。
このことから、従来の避雷器においては、インパルス電流のような急峻な立ち上がりを有する大電流により、インダクタンス素子の磁気飽和が生じるため、本来のインダクタンスを確保することができていないのに対して、本実施の形態による構成であれば、第1のインダクタンス素子12aのコア12cに磁気飽和を生じることなく、本来のインダクタンスを十分に確保できていることが分かる。
次に、上述した一対のインダクタンス素子12の構成により、雷誘導サージのインパルス電圧が印加されたとしても第1のインダクタンス素子12aのコア12cにおける磁気飽和が抑制され、高いインダクタンスが確保されていることを検証するため、図9に示した雷誘導サージのインパルス試験の測定回路図に基づいて、図5に示した誘導雷サージの標準インパルス電流を印加することによって測定を行った。
ここで測定の対象となるのは、第1のインダクタンス素子12aであって、第1の入力側端子11aに誘導雷サージの標準のインパルス電流を印加すると、第1のインダクタンス12aのインダクタンスによってその放電電流iのピーク電流値ipeakが低減され、出力抵抗30を流れる。
したがって、オシロスコープ31のCH1端子にて酸化亜鉛バリスタ32の両端の電圧(第1の入力側端子11aと入力側端子11cとの間の電圧)を観測し、CH2端子にて抵抗値0.1Ωを有する出力抵抗30の両端の電圧(第1の被保護回路側端子13aと出力側端子13cに短絡された入力側端子11cとの間の電圧)を観測することにより、酸化亜鉛バリスタ32の制限電圧Vsと放電電流iのピーク電流値ipeakとの関係が取得できる。
この観測を繰り返し、制限電圧Vsが異なる酸化亜鉛バリスタ32を100V〜1200Vの範囲で段階的に付け替え、それぞれについて制限電圧Vsと放電電流iのピーク電流値ipeakとの関係を取得することにより、上述した一対のインダクタンス素子12自体の構成によってコア12cの磁気飽和が抑制され、十分なインダクタンスが確保され放電電流iを十分に低減できているかどうかを検証できる。
なお、図9に示した測定回路において、直流抵抗22とインダクタンス素子23とが第1の入力側端子11aの入力側に直列に接続されているのは、図4で示した測定回路と同じく雷誘導サージの標準インパルス電流(図5参照)を発生させるためのものである。
まず、測定を開始する前にスイッチSWを切り替え、電源側端子20aと入力コンデンサ側端子21aとを接続し、印加電圧Eを発生する直流電源20によって入力コンデンサ21を十分に充電する(SW offの状態)。
次に、スイッチSWの切り替えにより、入力コンデンサ側端子21aを電源側端子20aから切り離し、入力端子22aに接続する(SW onの状態)。
そうすると、避雷器10の第1の入力側端子11aには、図5で示したような、波形の立ち上がり時間(T1:波頭長)が8μs、電流ピーク値(Ip)の50%になるまでの時間(T2:波尾長)が20μsの標準インパルス電流が印加される。
このようにして、第1の入力側端子11aと入力側端子11cとの間に5kV、0.8kAの誘導雷サージを印加したインパルス試験を行うことができる。
次に、図10を用いて、本実施の形態による避雷器10の効果を従来例のものと比較して説明する。
ここで、座標のX軸に酸化亜鉛バリスタ32の制限電圧Vsを、Y軸に放電電流iのピーク電流値ipeakを示したが、本実施の形態による第1のインダクタンス素子12aについて測定したものを黒丸でプロットしてそれらを実線で結び、従来例のインダクタンス素子について測定したものをひし形でプロットしそれらを波線で結んだ。
なお、比較に用いた従来例におけるインダクタンス素子として、飽和磁束密度を0.3T〜0.6T、比透磁率μsを2500〜12000、平均磁路長を9Cm、磁路断面積120mmに設定したMn−Znフェライトコアと、そのフェライトコアに対して導線を9回程度巻回したコイルを備えたものを用いた。
本図から明らかなように、従来例によるインダクタンス素子の場合は、酸化亜鉛バリスタ32の制限電圧Vsが100Vと低く設定されているにもかかわらず、放電電流iのピーク電流値ipeakが500Aにも達することからそのときのインピーダンスは計算値5Ω程度と非常に小さく、コアの磁気飽和により十分なインダクタンスが確保できていないことが分かる。
一方、本実施の形態によるインダクタンス素子12aは、酸化亜鉛バリスタ32の制限電圧Vsが高めの1130Vの場合であっても、放電電流iのピーク電流値ipeakが102A程度に低減されており、ピーク電流値ipeakが6A〜102Aの範囲において計算値11Ω〜63Ωの範囲のインピーダンスが確保されていることが分かり、コア12cの磁気飽和が抑制されていることが検証できた。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変形が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的な手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態の変形例についても本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
本発明の避雷器は、各種計装機器を用いた自動制御システムまたは集中的な計測管理システムなどにおいて、電源ラインや信号伝送ラインとそれに接続される電子機器との間に介装され電源ラインや信号伝送ラインに侵入する雷誘導インパルスなどのインパルス電圧を効果的に抑制し電子機器を確実に保護できるので有用である。
10 避雷器
11a 第1の入力側端子
11b 第2の入力側端子
11c 入力側端子
12 一対のインダクタンス素子
12a 第1のインダクタンス素子
12b 第2のインダクタンス素子
12c コア
13a 第1の被保護回路側端子
13b 第2の被保護回路側端子
13c 出力側端子
14 入力電圧制限部
14a、14b、14c、16a、16b 接続中点
14d、14e、14f 接続点
15 グランド端子
16 酸化亜鉛バリスタ
20 直流電源
20a 電源側端子
21 入力コンデンサ
21a 入力コンデンサ側端子
22 直流抵抗
22a 入力端子
23 インダクタンス素子
24 ダイオード
25 負荷コンデンサ
25a 負荷コンデンサ端子
30 出力抵抗
31 オシロスコープ
32 酸化亜鉛バリスタ
141 第1の酸化亜鉛バリスタ
142 第2の酸化亜鉛バリスタ
143 第3の酸化亜鉛バリスタ
144 ガスアレスタ
SW スイッチ
E 印加電圧
i 放電電流
ipeak ピーク電流値
Vz1、Vz2、Vz3 バリスタ電圧
Vt1、Vt2 合計バリスタ電圧
Va 動作開始電圧
ve 所定の地絡電圧
vc 充電電圧
Vi 所定の入力側端子間電圧
Vs、Vs3 制限電圧
T1 波頭長
T2 波尾長
Ip 電流ピーク値

Claims (6)

  1. 第1〜第N(N≧2)の入力側端子と、その入力側端子に一方の端子が接続された第1〜第N(N≧2)のインダクタンス素子と、そのインダクタンス素子の他方の端子に接続された第1〜第N(N≧2)の被保護回路側端子と、前記入力側端子に一方の端子が接続された入力電圧制限部と、その入力電圧制限部の他方の端子に接続されたグランド端子とを有する避雷器であって、
    前記入力電圧制限部を、前記入力側端子のうちいずれか2つの入力側端子間に第1の酸化亜鉛バリスタと第2の酸化亜鉛バリスタとを直列に接続し、前記第1の酸化亜鉛バリスタと前記第2の酸化亜鉛バリスタとの接続中点と、前記グランド端子と、の間にガスアレスタと第3の酸化亜鉛バリスタとを並列に接続した構成としたことを特徴とする避雷器。
  2. 前記第1の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz1と前記第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3との合計バリスタ電圧Vt1と、前記第2の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz2と前記第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3との合計バリスタ電圧Vt2は、いずれも所定の地絡電圧Veよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の避雷器。
  3. 前記ガスアレスタの動作開始電圧Vaは、前記第3の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz3よりも高く、かつ、前記第3の酸化亜鉛バリスタの制限電圧Vs3よりも低いことを特徴とする請求項1または2記載の避雷器。
  4. 前記第1の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz1と、前記第2の酸化亜鉛バリスタのバリスタ電圧Vz2は、いずれも前記2つの入力側端子間に入力される所定の入力側端子間電圧Viよりも高いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の避雷器。
  5. 前記第1〜第N(N≧2)のインダクタンス素子のうち、少なくとも一対のインダクタンス素子は、単相用EI型のコアと、そのコアに、相互に磁路を共有し行きの電流と帰りの電流に対する磁束をキャンセルするような巻き方をしたコモンモードチョークコイルとを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の避雷器。
  6. 前記一対のインダクタンス素子は、飽和磁束密度を1.7T〜2.1T、比透磁率μを1000〜4000、平均磁路長を12Cm〜18Cm、磁路断面積を100mm〜2000mmに設定した珪素鋼板のコアと、前記コアに10回〜100回の範囲で導線を巻回したコイルとを備えたことを特徴とする請求項5記載の避雷器。
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