JP2001268888A - サージ保護回路及び電源装置 - Google Patents

サージ保護回路及び電源装置

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JP2001268888A
JP2001268888A JP2000072349A JP2000072349A JP2001268888A JP 2001268888 A JP2001268888 A JP 2001268888A JP 2000072349 A JP2000072349 A JP 2000072349A JP 2000072349 A JP2000072349 A JP 2000072349A JP 2001268888 A JP2001268888 A JP 2001268888A
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Keiichi Higuchi
圭一 樋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡易であり、過電流が流れた場合に要
する復旧作業の手間を削減できるサージ保護回路及びサ
ージ保護回路を備えた電源装置を提供する。 【解決手段】 入力ラインL1,L2のうち、一方の入
力ラインL1に通常のサージによって溶断しない(例え
ば10A)程度のヒューズF1を接続し、サージ保護回
路10の後段に位置するフィルタ回路20と、スイッチ
ング電源回路40の前段に位置する整流平滑化回路30
との間の電流経路に、電子機器に過電流が流れ込むこと
を阻止する(例えば1〜2A)程度のヒューズF2を接
続する。また、サージ保護回路10は、入力ラインL
1,L2の間にバリスタ12,13を接続すると共に、
その共通接続点とフレームグランドFGとの間にガスア
レスタ15を接続したものを用い、両バリスタ12,1
3の合計バリスタ電圧を、ノーマルモードのサージを吸
収できる程度の大きさに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源ライン等を介
して侵入するサージ等の過渡的な過電圧から、電子機器
を保護するサージ保護回路、及びサージ保護回路を備え
た電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、商用電源(例えばAC100
V)から電子機器への供給電源(例えばDC12V)を
生成する電源装置には、商用電源からの電源供給を受け
る入力ラインに、この入力ラインを介して侵入するサー
ジ等の過渡的な過電圧から電子機器を保護するためのサ
ージ保護回路が設けられている。
【0003】ここで、図2は、この種のサージ保護回路
が組み込まれた電源装置の一例である。図2に示すよう
に、電源装置100は、プラグPに接続され商用電源が
印加される入力ラインL1,L2と、これら入力ライン
L1,L2に、それぞれ接続されたヒューズF11,F
12と、入力ラインL1,L2を介して当該装置に侵入
するサージを吸収するサージ保護回路110と、入力ラ
インL1,L2間に接続されたコンデンサ22、及びラ
インフィルタ24からなり、サージ保護回路110を通
過したノイズを除去するフィルタ回路20と、フィルタ
回路20の出力を全波整流するダイオードブリッジ3
2、及びダイオードブリッジ32の出力を平滑化するコ
ンデンサ34からなる整流平滑化回路30と、整流平滑
化回路30の出力を断続制御して、所望の直流電圧にて
電源供給を行うスイッチング電源回路40とからなる。
【0004】そして、サージ保護回路110は、ノーマ
ルモードのサージを吸収するために、両入力ラインL
1,L2間に接続されたバリスタ11と、コモンモード
のサージを吸収するために、一端が各入力ラインL1,
L2にそれぞれ接続されたバリスタ12,13と、両バ
リスタ12,13の他端とフレームグランドFGの間に
接続された温度ヒューズ14とからなる。
【0005】このように構成されたサージ保護回路11
0は、入力ラインL1,L2間に、ノーマルモード用の
バリスタ11のバリスタ電圧(電流が急激に増大する電
圧)を越えるサージが印加された場合、バリスタ11を
介して入力ラインL1,L2間が導通してサージを吸収
する。
【0006】一方、入力ラインL1(又はL2),フレ
ームグランドFG間に、コモンモード用のバリスタ12
(又は13)のバリスタ電圧を越えるサージが印加され
た場合、バリスタ12(又は13)を介して入力ライン
L1(又はL2)がフレームグランドFGと導通してサ
ージを吸収する。
【0007】これにより、サージ保護回路110の後段
へのサージの印加が阻止されることになる。なお、ノー
マルモード用のバリスタ11のバリスタ電圧は、通常時
に入力ラインL1,L2間に印加される電圧(即ち、商
用電源の電圧)より大きいければよく、例えば、正常な
印加電圧の2倍程度の大きさに設定され、コモンモード
用のバリスタ12,13のバリスタ電圧は、電気用品取
締法に規定された耐電圧試験試験時に印加される電圧よ
り大きくする必要があり、通常、1000V以上に設定
される。
【0008】ところで、ヒューズF11,F12及び温
度ヒューズ14は、バリスタ11〜13がショートモー
ドで壊れる可能性があり、その場合に流れる短絡電流
(過電流)から当該電源装置100を保護するために設
けられたものである。即ち、ノーマルモード用のバリス
タ11が壊れるか、又はコモンモード用のバリスタ1
2,13が同時に壊れた場合には、ヒューズF11,F
12のいずれにも短絡電流が流れるため、これらヒュー
ズF11,F12のいずれかが溶断する。一方、コモン
モード用のバリスタ12が壊れた場合にはヒューズF1
1に短絡電流が流れ、コモンモード用のバリスタ13が
壊れた場合にはヒューズF12に短絡電流が流れ、この
短絡電流が流れた側のヒューズF11又はF12が溶断
する。
【0009】但し、何等かの理由でフレームグランドF
Gのインピーダンスが高い場合には、コモンモード用の
バリスタ12,13が壊れたとしても、短絡電流の大き
さが制限されてしまうため、ヒューズF11,F12が
溶断しなかったり、溶断までに時間を要してしまう可能
性がある。このような場合であっても、バリスタ12,
13破壊時の過電流を確実に遮断するために、短絡電流
によりバリスタ12,13が発熱すると、この熱によっ
て溶断する温度ヒューズ14が設けられているのであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、温度ヒューズ
14は、通常のヒューズより高価なだけでなく、バリス
タ12,13に発生した熱を、温度ヒューズ14に確実
に伝導させるための処理に手間がかかるという問題があ
った。
【0011】即ち、温度ヒューズ14を用いた場合、図
3に示すように、部品の組立時に、両バリスタ12,1
3の間に温度ヒューズ14を配置し、バリスタ12,1
3と温度ヒューズ14との間を熱伝導性充填剤M1を用
いて接触させ、更に、耐熱性チューブM2にて一体に覆
う等の作業を施さねばならないのである。
【0012】また、ヒューズF11,F12は、このよ
うなサージ保護回路110が壊れた時に当該装置を保護
するために用いられるだけでなく、スイッチング電源回
路40や当該装置が電源供給を行っている電子機器の異
常により、過電流が発生した時に、スイッチング電源回
路40や電子機器を過電流から保護するためにも兼用さ
れている。つまり、スイッチング電源回路40や電子機
器を保護するためには、ヒューズF11,F12とし
て、あまり大容量のものを用いることができず、通常
は、電子機器の消費電流よりわずかに大きい容量のもの
が用いられているため、サージによるヒューズF11,
F12の溶断が発生し易いという問題もあった。
【0013】例えば、容量が1Aのヒューズでは、一般
に、1000A程度のサージまで耐えることが可能であ
るが、商用電源を介して侵入するサージには、1000
〜3000A程度のものがある。このため、ヒューズF
11,F12の容量が例えば1〜2A程度しかない場
合、通常に想定し得る大きさのサージであってもヒュー
ズが溶断してしまう可能性が高いのである。
【0014】しかも、溶断してしまったヒューズF1
1,F12や温度ヒューズ14は、これを新たなものに
取り替えなければ、電子機器の使用を再開することがで
きないため、復旧作業に手間を要するという問題があっ
た。本発明は、上記問題点を解決するために、構成が簡
易であり、過電流が流れた場合に要する復旧作業の手間
を削減できるサージ保護回路及びサージ保護回路を備え
た電源装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の発明である請求項1記載のサージ保護回路は、印加電
圧の上昇に伴って抵抗値が減少する一対の抵抗型サージ
吸収素子(例えばバリスタ)を、入力ライン間に直列接
続すると共に、対向配置された電極間の放電によりサー
ジを吸収する放電型サージ吸収素子(例えばガスアレス
タ)を、一対の抵抗型サージ吸収素子の共通接続点とグ
ランドとの間に接続した構成を有している。
【0016】このように構成された本発明のサージ保護
回路では、一対の抵抗型サージ吸収素子が直列接続され
た回路にて、ノーマルモードのサージを吸収し、いずれ
か一方の抵抗型サージ吸収素子と放電型サージ吸収素子
とが直列接続された回路にて、各入力ラインのコモンモ
ードのサージを吸収する。
【0017】このように、本発明のサージ保護回路によ
れば、各入力ラインは、破壊モードがオープンとなる放
電型サージ吸収素子を介してグランドに接続されている
ため、いずれのサージ吸収素子が壊れたとしても、対グ
ランド間に短絡電流が流れることがない。従って、温度
ヒューズを用いる必要がなく、温度ヒューズを用いた従
来装置と比較して、製造の手間を大幅に軽減することが
できる。
【0018】ところで、従来のサージ保護回路110で
も、入力ライン間にコモンモード用の一対のバリスタ1
2,13が直列接続された構成を有しているが、上述し
たように、これらのバリスタ12,13の動作電圧(バ
リスタ電圧)は、ノーマルモード用のバリスタ11より
大きく、従って、これらバリスタ12,13が直列接続
された回路を、ノーマルモード用のサージ吸収素子とし
て使用することができなかった。
【0019】これに対して、本発明のサージ保護回路で
は、抵抗型サージ吸収素子と放電型サージ吸収素子とが
直列接続された回路にてコモンモードのサージを吸収す
るため、両者の合計にて、必要な動作電圧(サージ吸収
を開始する電圧)が得られればよい。このため、この一
対の抵抗型サージ吸収素子を直列接続してなる回路を、
ノーマルモードのサージを吸収するような設定とするこ
とが可能であり、そのように設定した場合には、ノーマ
ルモードのサージのみを吸収する専用のサージ吸収素子
(例えば図2ではバリスタ11に相当)を設ける必要が
ないため、回路構成をより簡略化できる。
【0020】なお、放電型サージ吸収素子では、電極間
の放電が一旦始まると、サージが去った後にも、電源電
圧によって放電が持続するいわゆる続流が生じる可能性
があるが、放電型サージ吸収素子と直列に抵抗型サージ
吸収素子が接続されているため、これを確実に防止する
ことができる。
【0021】次に、請求項2記載の電源装置では、入力
ラインのサージ保護回路より前段に位置する部分に、過
電流が流れると入力ラインを開放して過電流を遮断する
過電流遮断素子を接続すると共に、サージ保護回路から
電源回路に至る電流経路に、この電流経路を流れる過電
流を遮断,或いは制限する過電流制限素子を接続した構
成を有している。
【0022】このように構成された本発明の電源装置で
は、電源回路や電子機器に異常が生じることにより過電
流が流れた場合には、過電流制限素子が、この過電流を
遮断,或いは制限するため、過電流遮断素子は、サージ
保護回路がショートモード(入力ライン間のショート、
或いは入力ライン,グランド間のショート)で故障した
時に流れる過電流のみを阻止すればよい。
【0023】従って、本発明の電源装置によれば、過電
流遮断素子の容量を通常のサージによって溶断すること
のない大きさに設定することができ、その結果、過電流
遮断素子の復旧作業を行う回数を減少させることがで
き、使い勝手のよい装置を提供することができる。
【0024】なお、サージ保護回路として、請求項3記
載のように、印加電圧の上昇に伴って抵抗値が減少する
一対の抵抗型サージ吸収素子を、入力ライン間に直列接
続すると共に、対向配置された電極を有し該電極間の放
電によりサージを吸収する放電型サージ吸収素子を、一
対の抵抗型サージ吸収素子の共通接続点とグランドとの
間に接続したもの、即ち、請求項1記載のサージ保護回
路を用いることができる。
【0025】この場合、放電型サージ吸収素子,抵抗型
サージ吸収素子のいずれが壊れたとしても、入力ライ
ン,グランド間のショートが発生することがないため、
過電流遮断素子は、両抵抗型サージ吸収素子がショート
した場合のみに対応すればよい。従って、本発明によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られるだけでなく、過電
流遮断素子は、入力ラインのいずれか一方の側のみに設
ければよいため、より一層、部品点数の削減を図ること
ができる。
【0026】また、過電流制限素子は、過電流によって
溶断するヒューズ等を用いてもよいが、請求項4記載の
ように、過電流制限素子に流れる電流値の上昇に伴って
抵抗値が増大する正特性抵抗素子(例えば正の温度係数
を有するサーミスタ)を用いてもよい。
【0027】この場合、電源回路や電子機器の異常が解
消されると、過電流制限素子が元の状態に戻るため、ヒ
ューズの取替等のような復旧作業を行う必要がなく、装
置の使い勝手をより向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用された実施例の電源
装置2の全体構成図である。なお、本実施例の電源装置
2は、先に従来装置として説明した電源装置100と
は、一部の構成(具体的にはサージ保護回路とヒュー
ズ)が異なっているだけであるため、同じ構成部分には
同一符号を付して説明を省略し、構成の相異する部分を
中心に説明する。
【0029】図1に示すように、本実施例の電源装置2
では、入力ラインL1,L2のうち、いずれか一方の入
力ライン(例えば本実施例ではL1)にのみ過電流遮断
素子としてのヒューズF1が接続され、サージ保護回路
10の後段に位置するフィルタ回路20と、スイッチン
グ電源回路40(本発明における電源回路に相当)の前
段に位置する整流平滑化回路30との間の電流経路に過
電流制限素子としてのヒューズF2が接続されている。
【0030】但し、ヒューズF1は、商用電源を介して
侵入する通常の大きさのサージ(1000〜3000V
程度)では溶断せず、且つ直列接続されたバリスタ1
2,13のサージ吸収耐量よりわずかに小さい比較的大
容量(例えば10A程度)のものが用いられ、一方、ヒ
ューズF2は、当該電源装置2が電源供給する電子機器
に必要以上の電流が流れ込むことを阻止する比較的小容
量(1〜2A程度)のものが用いられている。
【0031】また、本実施例の電源装置2のサージ保護
回路10は、バリスタ11が省略されていると共に、入
力ラインL1,L2の間に直列接続された抵抗型サージ
吸収素子としてのバリスタ12,13の共通接続点とフ
レームグランドFGとの間には、温度ヒューズ14の代
わりに放電型サージ吸収素子としてのガスアレスタ15
が接続されている。
【0032】但し、バリスタ12,13は、同じバリス
タ電圧を有するものが用いられ、しかも、直列接続され
た両バリスタ12,13の合計バリスタ電圧が、プラグ
Pを介して入力される通常の印加電圧の最大値より大き
くなるように設定されており、また、ガスアレスタ15
は、上述の耐圧試験時に印加される試験電圧では動作し
ない程度の大きさの放電開始電圧を有するものが用いら
れている。
【0033】このように構成された本実施例の電源装置
2では、入力ラインL1,L2を介して侵入するノーマ
ルモードのサージをバリスタ12,13が吸収し、同じ
くコモンモードのサージを、入力ラインL1側では、バ
リスタ12とガスアレスタ15、入力ラインL2側で
は、バリスタ13とガスアレスタ15が吸収する。
【0034】なお、ガスアレスタ15は、電極間の放電
が一旦始まると、通常の電源電圧の印加によって放電が
持続するが、バリスタ12,13が直列に接続されてい
ることにより、電源電圧がバリスタ電圧より低下した時
に、ガスアレスタ15への電圧印加が途絶えるため、ガ
スアレスタ15の続流は確実に阻止される。
【0035】また、両バリスタ12,13がいずれもシ
ョートモードで壊れた場合には、ヒューズF1が溶断す
ることにより過電流が確実に阻止される。更に、ガスア
レスタ15の破壊モードはオープンであるため、バリス
タ12,13に加えてガスアレスタ15が壊れたとして
も、入力ラインL1,L2とフレームグランドFGとの
間に短絡電流が流れることはない。
【0036】また更に、スイッチング電源回路40又は
当該電源装置2が電源供給している電子機器の異常によ
り過電流が流れると、ヒューズF2が溶断し、スイッチ
ング電源回路40や電子機器に過電流が流入し続けるこ
とが阻止される。以上説明したように、本実施例の電源
装置2によれば、バリスタ12,13の共通接続端を、
ガスアレスタ15を介して接地することにより、どのサ
ージ吸収素子(バリスタ12,13、及びガスアレスタ
15)が壊れたとしても、入力ラインL1,L2とフレ
ームグランドFGとの間の短絡電流が流れることがない
ようにされており、従来装置のように温度ヒューズを用
いる必要がないため、当該装置2の製造の手間を大幅に
軽減することができる。
【0037】また、本実施例の電源装置2では、バリス
タ12,13は、ガスアレスタ15と共にコモンモード
のノイズを吸収するだけでなく、バリスタ12,13の
みにより、ノーマルモードのサージも吸収できるように
されているため、ノーマルモードのサージを吸収する専
用のサージ吸収素子を設ける必要がなく、回路構成を簡
略化できる。
【0038】更に、本実施例の電源装置2では、サージ
保護回路10が壊れた時に入力ラインL1,L2に流れ
る過電流を阻止するためのヒューズF1とは別に、スイ
ッチング電源回路40や電子機器に異常が生じた場合に
流れる過電流を阻止するためのヒューズF2が設けられ
ているため、ヒューズF1の容量を、通常のサージによ
って溶断することのない大きさに設定することができ
る。つまり、サージによってヒューズF1が溶断するこ
とが防止され、ヒューズF1の復旧作業を行う回数を減
少させることができるため、当該装置2の使い勝手を向
上させることができる。
【0039】しかも、本実施例では、サージ保護回路1
0の故障によって、入力ラインL1,L2とフレームグ
ランドFGとの間が短絡することがなく、両バリスタ1
2,13が同時に壊れる等して両入力ラインL1,L2
間が短絡した場合にのみ入力ラインが開放されるように
構成すればよいため、いずれか一方の入力ライン(ここ
ではL1)のみにヒューズF1を設ければよい。
【0040】つまり、本実施例では、スイッチング電源
回路40や電子機器の異常時に流れる過電流を阻止する
ために新たなヒューズF2を設けているが、従来より設
けられていたサージ保護回路10の異常時に流れる過電
流を阻止するためのヒューズF1を従来より削減できる
ため、全体としては、従来装置と比較してヒューズの数
を増大させることがない。
【0041】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な態様にて実施することが可能である。例えば、上記
実施例では、スイッチング電源回路40や電子機器の異
常に基づく過電流を阻止する過電流制限素子として、過
電流により溶断するヒューズF2を用いているが、ヒュ
ーズの代わりに、正の温度係数を有するサーミスタを用
いてもよい。
【0042】この場合、スイッチング電源回路40や電
子機器の異常が解消され、電流値が正常に戻ると、サー
ミスタの抵抗値も自動的に元に戻るため、ヒューズの取
替等のような復旧作業を行う必要がなく、装置の使い勝
手をより向上させることができる。特に導電性ポリマー
を用いて構成されたサーミスタは、抵抗値に変化が大き
いため、このような用途に好適に用いることができる。
【0043】また、上記実施例では、バリスタ12,1
3及びガスアレスタ15からなるサージ保護回路10
と、ヒューズF2とを同時に適用しているが、従来から
存在する電源装置のサージ保護回路部分のみを、上述の
サージ保護回路10に置き換えるか、或いは、従来から
存在する電源装置に、ヒューズF2を追加すると共にヒ
ューズF1の容量を変更するだけであっても、十分に効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電源装置の全体構成図である。
【図2】 従来装置の全体構成図である。
【図3】 温度ヒューズを用いた場合の問題点を示すた
めの説明図である。
【符号の説明】
2…電源装置、10…サージ保護回路、11〜13…バ
リスタ、14…温度ヒューズ、15…ガスアレスタ、2
0…フィルタ回路、22,34…コンデンサ、24…ラ
インフィルタ、30…整流平滑化回路、32…ダイオー
ドブリッジ、40…スイッチング電源回路、F1,F2
…ヒューズ、FG…フレームグランド、L1,L2…入
力ライン、P…プラグ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの電源供給を受ける入力ラ
    イン間に直列接続され、印加電圧の上昇に伴って抵抗値
    が減少する一対の抵抗型サージ吸収素子と、 該一対の抵抗型サージ吸収素子の共通接続点とグランド
    との間に接続され、対向配置された電極を有し該電極間
    の放電によりサージを吸収する放電型サージ吸収素子
    と、 を備えることを特徴とするサージ保護回路。
  2. 【請求項2】 交流電源からの電源供給を受ける入力ラ
    インに重畳されたサージを吸収するサージ保護回路と、 前記入力ラインの前記サージ保護回路より前段に位置す
    る部分に接続され、過電流が流れると該入力ラインを開
    放して過電流を遮断する過電流遮断素子と、 前記サージ保護回路を通過した出力に基づき、電子機器
    への電源供給を行う電源回路と、 を備えた電源装置において、 前記サージ保護回路から前記電源回路に至る電流経路
    に、該電流経路を流れる過電流を遮断,或いは制限する
    過電流制限素子を設けたことを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電源装置において、 前記サージ保護回路は、 前記入力ライン間に直列接続され、印加電圧の上昇に伴
    って抵抗値が減少する一対の抵抗型サージ吸収素子と、 該一対の抵抗型サージ吸収素子の共通接続点とグランド
    との間に接続され、対向配置された電極を有し該電極間
    の放電によりサージを吸収する放電型サージ吸収素子
    と、 を備えることを特徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の電源装置に
    おいて、 前記過電流制限素子は、該過電流制限素子に流れる電流
    値の上昇に伴って抵抗値が増大する正特性抵抗素子であ
    ることを特徴とする電源装置。
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